JPH1041016A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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Publication number
JPH1041016A
JPH1041016A JP18960396A JP18960396A JPH1041016A JP H1041016 A JPH1041016 A JP H1041016A JP 18960396 A JP18960396 A JP 18960396A JP 18960396 A JP18960396 A JP 18960396A JP H1041016 A JPH1041016 A JP H1041016A
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JP
Japan
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lock piece
connector
detection member
connector housing
cover
Prior art date
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Pending
Application number
JP18960396A
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English (en)
Inventor
Hiroki Osawa
寛樹 大澤
Osamu Kawase
治 川瀬
Tsukasa Inoue
典 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication of JPH1041016A publication Critical patent/JPH1041016A/ja
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 嵌合操作に引き続いて簡単に嵌合状態を検知
できるようにする。 【解決手段】 雌ハウジングF1には嵌合検知用のカバ
ー10が摺動可能に嵌合される。カバー10は突起11
により前進が規制され、ロック片3が雄ハウジングM1
の係止部7を通過して所定量撓み変形して初めて、突起
11を逃がし溝13に嵌めつつ雌ハウジングF1上を押
し込みが可能となる。カバー10には撓んだロック片3
の延出端と押圧可能に対応する押圧部17が設けられ
る。雌ハウジングF1がカバー10ともども押し込まれ
ると、ロック片3が所定量撓み変形したところでカバー
10が押し込まれて押圧部17がロック片3の延出端に
当接し、押圧部17で雌ハウジングF1が押し込まれ
る。正規に嵌合されると、ロック片3が元姿勢に復動し
てロックが掛かるとともに、ロック片3と押圧部17と
の係合が外れ、カバー10が雌コネクタF1上を一気に
前方に押し込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、嵌合検知機能を備
えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】特に
重要な回路等に介設されるコネクタでは、それが正規に
嵌合されたか否かを検知する機能を付設することが望ま
しく、従来様々なものが提案されている。例えば、コネ
クタハウジングに短絡端子を装着して嵌合状態を電気的
に検知するものがあるが、専用の検査装置が必要であっ
て検査装置のある場所でしか検知ができないという問題
があった。一方、場所を問わず検知ができるものとし
て、嵌合操作の後に両ハウジングにわたって検知部材を
差し込んで検知するものも知られているが、嵌合操作と
は別に検知部材の差し込み操作が必要であって、面倒で
あるという問題があった。
【0003】本発明は上記のような事情に基づいて完成
されたものであって、その目的は、格別の検査装置を設
置することなく、嵌合操作に引き続いて簡単に嵌合状態
を検知できるようにしたコネクタを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合される
一対のコネクタハウジングのいずれか一方には、その嵌
合方向の前方に向けて移動可能な検知部材が装着される
とともに、この検知部材を装着したコネクタハウジング
には、両コネクタハウジングが正規に嵌合されるまでは
前記検知部材と係合可能に対応して、検知部材の押圧操
作に伴ってコネクタハウジングとの一体的な押し込みを
可能とし、かつ両コネクタハウジングが正規に嵌合され
たところで前記検知部材との係合が解除されて、検知部
材がコネクタハウジングに沿って前進することを許容す
る係合手段が設けられている構成としたところに特徴を
有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記検知部材の装着されたコネクタハウジングには
傾動可能なロック片が設けられ、そのロック片は、相手
のコネクタハウジングとの嵌合に伴ってその相手のコネ
クタハウジングに設けられた係止部を通過することで傾
動し、両コネクタハウジングが正規に嵌合されたところ
で復動して前記係止部に係止されることで、両コネクタ
ハウジングが正規の嵌合状態にロックされるようになっ
ており、前記ロック片はその傾動時において前記検知部
材と係合可能に対応するとともに、前記検知部材を装着
したコネクタハウジングには、ロック片が傾動するまで
前記検知部材がコネクタハウジングに沿って前進するこ
とを規制する規制手段が設けられている構成としたとこ
ろに特徴を有する。
【0006】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記検知部材の装着されたコネクタハウジングに
は、シーソー状に揺動可能なロック片が設けられ、その
ロック片は、相手のコネクタハウジングとの嵌合に伴い
その相手のコネクタハウジングに設けられた係止部を先
端側が通過することで揺動し、両コネクタハウジングが
正規に嵌合されたところで復動して前記係止部に係止さ
れることで、両コネクタハウジングが正規の嵌合状態に
ロックされるようになっており、前記検知部材は前記ロ
ック片が元姿勢にあるときから前記係止部を通過して揺
動している間はそのロック片の後端と係合可能であり、
ロック片が傾動姿勢から復動して前記元姿勢を越えた反
対側に揺動した際に、ロック片の後退と検知部材との係
合が解除されて検知部材の前進が許容される設定となっ
ている構成としたところに特徴を有する。
【0007】請求項4の発明は、請求項2または請求項
3の発明において、前記検知部材は、コネクタハウジン
グに沿って前方に移動した場合に、ロック片の変位を阻
止すべくロック片の内方に潜り込むようになっている構
成としたところに特徴を有する。
【0008】
【作用】
<請求項1の発明>検知部材を押圧操作すると、検知部
材は係合手段と係合してその相対的な前進が阻止される
ことで、コネクタハウジングが一体的に相手のコネクタ
ハウジングに押し込まれる。両コネクタハウジングが正
規に嵌合されると、係合手段との係合が外れて、検知部
材がコネクタハウジングに沿って前方に押し込まれる。
【0009】<請求項2の発明>検知部材を押圧操作す
ると、規制手段により検知部材がコネクタハウジングに
沿って前進することが規制されているので、コネクタハ
ウジングが一体となって相手のコネクタハウジングに向
けて押し込まれる。ロック片が相手のコネクタハウジン
グの係止部を通過して傾動すると、検知部材がコネクタ
ハウジングに沿って相対的に前進しつつ傾動したロック
片と係合し、引き続きロック片を介してコネクタハウジ
ングが一体的に押し込まれる。コネクタハウジングが正
規量押し込まれて、ロック片が元位置に復動しつつロッ
クが掛かると、検知部材との係合が外れて検知部材がコ
ネクタハウジングに沿って前方に押し込まれる。
【0010】<請求項3の発明>検知部材を押圧操作す
ると、ロック片の後端を押圧しつつコネクタハウジング
が一体となって相手のコネクタハウジングに向けて押し
込まれる。両コネクタハウジングが正規量嵌合される
と、ロック片が元位置に復動してロックが掛かるが、ロ
ック片は慣性力により元位置を越えた反対側に一旦揺動
して、ロック片の後端と検知部材との係合が外れ、その
間に検知部材がコネクタハウジングに沿って前方に押し
込まれる。
【0011】<請求項4の発明>ロックが掛かって検知
部材が押し込まれると、検知部材がロック片の内方に潜
りこんでその変位を規制するように機能する。
【0012】
【発明の効果】すなわち本発明によれば、コネクタハウ
ジングの嵌合操作の最終段において、検知部材が前方に
押し込まれるという触感をもって、両コネクタハウジン
グが正規に嵌合されたことを簡単にかつ正確に検知する
ことができる効果がある。また検知部材がロック片の不
用意な変位を規制するように機能し、いわゆる二重ロッ
クを行うことができる(請求項4の発明)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の数々の実施形態を
添付図面に基づいて説明する。 <第1実施形態>まず、本発明の第1実施形態を図1な
いし図5に基づいて説明する。この第1実施形態のコネ
クタは、図1に示すように、互いに嵌合される雄側のコ
ネクタハウジングM1(以下、単に雄ハウジングとい
う)と、雌側のコネクタハウジングF1(以下、単に雌
ハウジングという)とを備えている。
【0014】雄ハウジングM1は合成樹脂材により形成
され、本体部1の前面にフード部2を設けた形状となっ
ており、内部には電線の端末に固着された図示しない雄
型端子金具が後面側(同図の左側)から挿入されて、タ
ブ部がフード部2内に突出された状態で収容されてい
る。一方の雌ハウジングはF1は、同じく合成樹脂材に
よってブロック状に形成されており、その内部には、電
線の端末に固着された図示しない雌型端子金具が後面側
(同図の右側)から挿入されて収容されている。この雌
ハウジングF1は、図示しないガイド等を介して雄ハウ
ジングM1のフード部2内にクリアランスを持って嵌合
されるようになっている。
【0015】この雌ハウジングF1の上面における幅方
向の中央部には、ロック片3が設けられている。このロ
ック片3は、前端部から上方に突出したのち後方に延出
するように形成され、延出端側が下方への撓み変形可能
となっており、その延出端の上面に突部4が形成されて
いる。一方、雄ハウジングM1の上面側のフード部2に
は、上記のロック片3が進入可能な開口溝5が切られて
おり、その開口溝5の前端側の上面に係止部7が形成さ
れている。その係止部7の前端側の下面角部にはテーパ
面8が形成されている。
【0016】すなわち雌ハウジングF1を雄ハウジング
M1に押し込むと、ロック片3の突部4が係止部7のテ
ーパ面8に当たって、ロック片3が撓み変形しつつ係止
部7の下面側を通過し、雌ハウジングF1が正規位置ま
で押し込まれると突部4が係止部7を越えるため、ロッ
ク片3が復元変形しつつ係止部7の後面に係止されるこ
とでロックされるようになっている(図4参照)。
【0017】さて雌ハウジングF1には嵌合検知用のカ
バー10が装着されている。このカバー10は合成樹脂
材によって雌ハウジングF1とは別ピースとして形成さ
れ、雌ハウジングF1の外周面に摺動自由に嵌合される
角筒形に形成されている。またカバー10は、雄ハウジ
ングM1のフード部2内に嵌合可能となっている。
【0018】雌ハウジングF1の左右の側面には、カバ
ー10の前縁に突き当たってカバー10の摺動を規制す
る突起11が突設されている。一方カバー10の左右の
内側面には、図5にも示すように、上記の突起11を嵌
めて逃がす逃がし溝13が、前縁から少し入った位置か
ら後縁に向かって形成されている。したがって逃がし溝
13の先端部分が突起11を突き当てる突当部14とな
っており、その突当部14にはテーパ面15が形成され
ている。
【0019】すなわち、カバー10が雌ハウジングF1
の後面側から嵌合されると、突当部14が突起11に突
き当たることでその押し込みが規制され、そのときカバ
ー10は、図1に示すように、その前縁がロック片3の
延出端の少し後方に位置する。また、突起11が突当部
14を乗り越えて逃がし溝13に嵌まるまでに要する力
は、ロック片3の突部4が係止部7のテーパ面8に当た
って所定量撓み変形させるのに要する力よりも大きく、
突部4がテーパ面8を上り切るまでに要する力よりも小
さくなるように設定されている。なお逃がし溝13の後
端側には、図1,5に示すように撓み変形可能な係止片
16が設けられており、この係止片16は、カバー10
が雌ハウジングF1に沿って所定量前進した際に、突起
11を越えてその前面に係止することで、カバー10を
雌ハウジングF1上で抜け止め状態に保持し得るように
なっている。またカバー10の前縁の上面には、上記の
ようにロック片3が所定量撓み変形した場合に、そのロ
ック片3の延出端と係合して押圧可能な押圧部17が形
成されている。
【0020】続いて、この第1実施形態の作動を説明す
る。まず雌ハウジングF1にカバー10が後方から嵌合
され、突当部14が突起11に突き当たって押し込みが
停止される。このとき、図1に示すようにカバー10の
前縁はロック片3の延出端よりも少し後方に位置してい
る。続いてカバー10を押し込みつつ雌ハウジングF1
を相手の雄ハウジングM1に向けて嵌め込む。
【0021】途中まで押し込まれると、図2に示すよう
に、ロック片3の突部4が雄ハウジングM1の係止部7
のテーパ面8に当たり、突部4がテーパ面8に沿いつつ
ロック片3が次第に撓み変形する。ロック片3が所定量
撓み変形するまでは、カバー10が突起11により押し
込みを規制された状態に留まり、ロック片3は抵抗力を
増大させつつ次第に撓み変形する。
【0022】ロック片3がカバー10に設けられた押圧
部17と係合可能な位置まで撓み変形すると、抵抗力が
突起11が突当部14を乗り越えるのに要する力よりも
大きくなるので、図3に示すように、突起11が突当部
14を乗り越えて逃がし溝13の前端に嵌まり込みつつ
カバー10が押し込まれ、押圧部17がロック片3の延
出端に当接する。さらにカバー10を押し込むと、今度
はロック片3が押圧部17で押圧されつつ雌ハウジング
F1が雄ハウジングM1内に押し込まれることとなる。
【0023】雌ハウジングF1が正規量押し込まれる
と、ロック片3の突部4が係止部7を越えるため、図4
に示すように、ロック片3が元位置に復動してロックが
掛かり、同時にロック片3と押圧部17との係合が外れ
る。この間、カバー10は押し込み操作されているの
で、突起11を逃がし溝13に沿って摺動させ、また押
圧部17をロック片3の下面側に潜り込ませつつ、カバ
ー10が雌ハウジングF1に沿って一気に前方に押し込
まれる。所定量押し込まれると、逃がし溝13に設けら
れた係止片16が撓み変形しつつ突起11を越えてその
突起11に係止するため、カバー10が抜け止め状態に
保持される。押圧部17はロック片3の下面に潜った状
態に留められるため、それ以降はロック片3を不用意に
押し下げてしまうことはない。
【0024】このようにこの第1実施形態では、嵌合操
作の最終段においてカバー10が前方へ慣性的に押し込
まれるという触感をもって、両ハウジングM1,F1が
正規に嵌合されたことを検知することができる。また、
カバー10に設けられた押圧部17によってロック片3
の不用意な押し下げが規制され、二重ロックを行うこと
ができる。
【0025】<第2実施形態>続いて、本発明の第2実
施形態を図6ないし図9に基づいて説明する。この第2
実施形態のコネクタは、図6に示すように、それぞれ合
成樹脂材で形成された雄ハウジングM2と雌ハウジング
F2とを備えている。雄ハウジングM2は有底の角筒状
に形成されて嵌合凹部21を備えており、電線の端末に
固着された図示しない雄型端子金具が後面側(同図の左
側)から挿入されて、タブ部が嵌合凹部21内に突出さ
れた状態で収容されている。一方の雌ハウジングF2は
外形略ブロック状に形成され、その前端側が二重構造と
されて、本体部22の外周にフード部23が設けられた
構造となっており、本体部22とフード部23との間に
雄ハウジングM2の周壁が嵌合されるようになってい
る。雌ハウジングF2の本体部22内には、電線の端末
に固着された図示しない雌型端子金具が後面側(同図の
右側)から挿入されて収容されている。
【0026】この雌ハウジングF2の上面における幅方
向の中央部には、ロック片24が設けられている。この
ロック片24は前後方向に細長い形状であって、長さ方
向の略中央部の下面が支点部25を介して本体部22と
連結されていて、その支点部25を中心としてシーソー
状に揺動可能となっている。ロック片24の先端には係
止用の鈎部26が下向きに設けられているとともに、後
端の上面にはロック解除用の操作部27が形成されてい
る。一方、雄ハウジングM2の上面には、ロック片24
の先端側を進入させる一対のガイド壁29が立てられて
おり、その間の位置に、ロック片24の鈎部26に係止
可能な係止部30が設けられている。係止部30の鈎部
26との当接面となる前面はテーパ面31となってい
る。
【0027】すなわち雌ハウジングF2を雄ハウジング
M2に押し込むと、ロック片24の鈎部26が係止部3
0に突き当たってテーパ面31に沿って係止部30上に
乗り上げつつ、ロック片24が支点部25を中心として
図6の時計回り方向に揺動し、両ハウジングM2,F2
が正規に嵌合されると、鈎部26が係止部30を越える
ため、ロック片24が元姿勢に復元して鈎部26が係止
部30の後面に係止されることで、ロックされるように
なっている(図9参照)。
【0028】ここで雌ハウジングF2には、第1実施形
態と同様の嵌合検知用のカバー10aが装着されてい
る。第1実施形態と同一符号を付して繰り返して説明す
ると、カバー10aは合成樹脂材によって雌ハウジング
F2とは別ピースとして形成され、雌ハウジングF2の
外周面に摺動自由に嵌合される角筒形に形成されてい
る。雌ハウジングF2の左右の側面には、カバー10a
の前縁に突き当たってカバー10aの摺動を規制する突
起11が突設されており、一方カバー10aの左右の内
側面には、上記の突起11を嵌めて逃がす逃がし溝13
が、前縁から少し入った位置から後縁に向かって形成さ
れている。したがって逃がし溝13の先端部分が突起1
1を突き当てる突当部14となっており、その突当部1
4にはテーパ面15が形成されている(第1実施形態の
図5参照)。
【0029】すなわち、カバー10aが雌ハウジングF
2の後面側から嵌合されると、突当部14が突起11に
突き当たることでその押し込みが規制され、そのときカ
バー10aは、図6に示すように、その前縁がロック片
24の後端の少し後方に位置する。また、突起11が突
当部14を乗り越えて逃がし溝13に嵌まるまでに要す
る力は、ロック片24の鈎部26が係止部30のテーパ
面31に当たって所定量揺動するのに要する力よりも大
きく、鈎部26がテーパ面31を上り切るまでに要する
力よりも小さくなるように設定されている。またカバー
10aの前縁の上面には、上記のようにロック片24が
所定量揺動した場合に、そのロック片24の後端と係合
して押圧可能な押圧部17が形成されている。
【0030】続いて、この第2実施形態の作動を説明す
る。まず雌ハウジングF2にカバー10aが後方から嵌
合され、図6に示すように、突当部14が突起11に突
き当たって押し込みが停止される。このときカバー10
aの前縁はロック片24の後端よりも少し後方に位置し
ている。続いてカバー10aを押し込みつつ雌ハウジン
グF2を相手の雄ハウジングM2に向けて押し込む。
【0031】途中まで押し込まれると、図7に示すよう
に、ロック片24の鈎部26が雄ハウジングM2の係止
部30のテーパ面31に当たり、鈎部26がテーパ面3
1に沿いつつ、ロック片24が支点部25を中心として
同図の時計回り方向に揺動する。ロック片24が所定量
揺動するまでは、カバー10aが突起11により押し込
みを規制された状態に留まり、ロック片24は抵抗力を
増大させつつ次第に揺動する。
【0032】ロック片24の後端がカバー10aに設け
られた押圧部17と係合可能な位置まで揺動すると、抵
抗力が突起11が突当部14を乗り越えるのに要する力
よりも大きくなるので、図8に示すように、突起11が
突当部14を乗り越えて逃がし溝13の前端に嵌まり込
みつつカバー10aが押し込まれ、押圧部17がロック
片24の後端に当接する。さらにカバー10aを押し込
むと、今度はロック片24が押圧部17で押圧されつつ
雌ハウジングF2が雄ハウジングM2内に押し込まれる
こととなる。
【0033】雌ハウジングF2が正規量押し込まれる
と、ロック片24の鈎部26が係止部30を越えるた
め、図9に示すように、ロック片24が元位置に復動し
てロックが掛かり、同時にロック片24の後端と押圧部
17との係合が外れる。この間、カバー10aは押し込
み操作されているので、突起11を逃がし溝13に沿っ
て摺動させ、また押圧部17をロック片24の後端側の
下面に潜り込ませつつ、カバー10aが雌ハウジングF
2に沿って一気に前方に押し込まれる。押圧部17はロ
ック片24の操作部27の下面に潜った状態に留められ
るため、それ以降はロック片24を不用意に押し下げて
しまうことはない。
【0034】この第2実施形態においても、嵌合操作の
最終段においてカバー10aが前方へ慣性的に押し込ま
れるという触感をもって、両ハウジングM2,F2が正
規に嵌合されたことを検知することができ、またカバー
10aに設けられた押圧部17によってロック片24の
不用意な押し下げが規制されて二重ロックを行うことが
できる。
【0035】<第3実施形態>次に、本発明の第3実施
形態を図10ないし図13に基づいて説明する。この第
3実施形態のコネクタは、図10に示すように、それぞ
れ合成樹脂材で形成された雄ハウジングM3と雌ハウジ
ングF3とを備えている。雄ハウジングM3は前面に嵌
合凹部41が形成された形状であって、電線の端末に固
着された図示しない雄型端子金具が後面側(同図の左
側)から挿入されて、タブ部が嵌合凹部41内に突出さ
れた状態で収容されている。一方の雌ハウジングF3は
外形略ブロック状に形成され、その前端側が二重構造と
されて、本体部42の外周にフード部43が設けられた
構造となっており、本体部42の外側に雄ハウジングM
3の周壁がシールリング44を挟んで嵌合されるように
なっている。雌ハウジングF3の本体部42内には、電
線の端末に固着された図示しない雌型端子金具が後面側
(同図の右側)から挿入されて収容されている。
【0036】この雌ハウジングF3の上面における幅方
向の中央部には、ロック片45が設けられている。この
ロック片45は前後方向に細長い形状であって、長さ方
向の略中央部の下面が支点部46を介して本体部42と
連結されていて、その支点部46を中心としてシーソー
状に揺動可能となっている。ロック片45の先端側には
係止孔48が開口され、後端側は上面が厚肉となってロ
ック解除用の操作部47が形成されている。一方、雄ハ
ウジングM3の上面には、ロック片45の係止孔48に
嵌合可能な係止部50が設けられている。係止部50の
ロック片45の先端が突き当たる前面はテーパ面51と
なっている。
【0037】すなわち雌ハウジングF3を雄ハウジング
M3に押し込むと、ロック片45の先端が係止部50に
突き当たってテーパ面51に沿って係止部50上に乗り
上げつつ、ロック片45が支点部46を中心として図1
0の時計回り方向に揺動し、両ハウジングM3,F3が
正規に嵌合されると、係止孔48が係止部50と対応す
るため、ロック片45が元姿勢に復元して係止部50が
係止孔48に嵌まり込むことでロックされるようになっ
ている。上記において、ロック片45が係止部50に乗
り上げた揺動姿勢から元姿勢に復帰する場合に、ロック
片45は元姿勢を越えた反対側に一旦揺動したのち、元
姿勢に復帰するという現象を呈する。
【0038】雌ハウジングF3の後端側には、合成樹脂
製で角筒形をなすカバー53が摺動自由に嵌合されてい
る。上記したロック片45の後端縁の下面には被押圧部
55が出っ張って形成されている一方、カバー53の上
面には、ロック片45が元姿勢にある場合において、ロ
ック片45の後端の被押圧部55と係合可能な押圧部5
6が突設されている。押圧部56と被押圧部55の係合
部分は小寸法に制限され、したがって上記のように、ロ
ック片45が揺動姿勢から元姿勢に復帰するに際して、
一旦元姿勢を越えて反対側に揺動した場合、すなわちロ
ック片45の後端が跳ね上がった場合には、押圧部56
と被押圧部55の係合が解除されるようになっている。
【0039】第3実施形態の作動は以下のようである。
まず雌ハウジングF3にカバー53が後方から嵌合さ
れ、図10に示すように、押圧部56がロック片45の
後端の被押圧部55に突き当たって押し込みが停止され
る。続いてカバー53を押し込みつつ雌ハウジングF3
を相手の雄ハウジングM3に向けて嵌め込む。
【0040】押し込みに伴い、図11に示すように、ロ
ック片45の先端が係止部50に突き当たってテーパ面
51に沿って係止部50上に乗り上げつつ、ロック片4
5が同図の時計回り方向に揺動し、両ハウジングM3,
F3が正規に嵌合されると、係止孔48が係止部50に
対応するため、ロック片45が元姿勢に向けて復元す
る。その際ロック片45は、図12に示すように、慣性
力によって元姿勢を越えた反対側に一旦揺動し、すなわ
ちロック片45の後端が跳ね上がって、被押圧部55と
押圧部56との係合が解除される。
【0041】この間、カバー53は押し込み操作されて
いるので、図13に示すように、カバー53は雌ハウジ
ングF3に沿って慣性的に一気に前方に押し込まれる。
それとともに、ロック片45は元姿勢に復帰してロック
が掛かり、押圧部56はロック片45の操作部47の下
面側に潜った状態となる。
【0042】この第3実施形態においても、嵌合操作の
最終段においてカバー53が前方へ慣性的に押し込まれ
るという触感をもって、両ハウジングM3,F3が正規
に嵌合されたことを検知することができ、またカバー5
3に設けられた押圧部56によってロック片45の不用
意な押し下げが規制されて二重ロックを行うことができ
る。
【0043】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)第1および第2実施形態において、ロック片が所
定量傾動するまでカバーの前進を規制する手段として、
雌ハウジングの外面またはカバーの内面に膨出部分を設
ける等により摩擦力で前進を規制するようにしてもよ
い。 (2)また本発明は、上記各実施形態とは逆に、ロック
片を雄ハウジング側に、それに係止する係止部を雌ハウ
ジング側に設けたコネクタにも同様に適用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る両ハウジングの嵌
合前の状態の一部切欠側面図である。
【図2】ロック片が係止部を通過し始めた状態の一部切
欠側面図である。
【図3】突起が逃がし溝に嵌まった状態の一部切欠側面
図である。
【図4】両ハウジングが正規嵌合されてカバーが押し込
まれた状態の一部切欠側面図である。
【図5】逃がし溝の構造を示す部分斜視図である。
【図6】第2実施形態に係る両ハウジングの嵌合前の状
態の一部切欠側面図である。
【図7】ロック片が係止部に乗り上げ始めた状態の一部
切欠側面図である。
【図8】突起が逃がし溝に嵌まった状態の一部切欠側面
図である。
【図9】両ハウジングが正規嵌合されてカバーが押し込
まれた状態の一部切欠側面図である。
【図10】第3実施形態に係る両ハウジングの嵌合前の
状態の一部切欠側面図である。
【図11】ロック片が係止部に乗り上げ始めた状態の一
部切欠側面図である。
【図12】ロック片が元位置を越えて反対側に揺動した
状態の一部切欠側面図である。
【図13】両ハウジングが正規嵌合されてカバーが押し
込まれた状態の一部切欠側面図である。
【符号の説明】
M1…雄ハウジング F1…雌ハウジング 3…ロック片 4…突部 7…係止部 8…テーパ面 10…カバー(検知部材) 11…突起 13…逃がし溝 14…突当部 17…押圧部 M2…雄ハウジング F2…雌ハウジング 24…ロック片 26…鈎部 30…係止部 31…テーパ面 10a…カバー(検知部材) M3…雄ハウジング F3…雌ハウジング 45…ロック片 48…係止孔 50…係止部 53…カバー(検知部材) 55…被押圧部 56…押圧部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに嵌合される一対のコネクタハウジ
    ングのいずれか一方には、その嵌合方向の前方に向けて
    移動可能な検知部材が装着されるとともに、この検知部
    材を装着したコネクタハウジングには、両コネクタハウ
    ジングが正規に嵌合されるまでは前記検知部材と係合可
    能に対応して、検知部材の押圧操作に伴ってコネクタハ
    ウジングとの一体的な押し込みを可能とし、かつ両コネ
    クタハウジングが正規に嵌合されたところで前記検知部
    材との係合が解除されて、検知部材がコネクタハウジン
    グに沿って前進することを許容する係合手段が設けられ
    ていることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記検知部材の装着されたコネクタハウ
    ジングには傾動可能なロック片が設けられ、そのロック
    片は、相手のコネクタハウジングとの嵌合に伴ってその
    相手のコネクタハウジングに設けられた係止部を通過す
    ることで傾動し、両コネクタハウジングが正規に嵌合さ
    れたところで復動して前記係止部に係止されることで、
    両コネクタハウジングが正規の嵌合状態にロックされる
    ようになっており、前記ロック片はその傾動時において
    前記検知部材と係合可能に対応するとともに、前記検知
    部材を装着したコネクタハウジングには、ロック片が傾
    動するまで前記検知部材がコネクタハウジングに沿って
    前進することを規制する規制手段が設けられていること
    を特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記検知部材の装着されたコネクタハウ
    ジングには、シーソー状に揺動可能なロック片が設けら
    れ、そのロック片は、相手のコネクタハウジングとの嵌
    合に伴いその相手のコネクタハウジングに設けられた係
    止部を先端側が通過することで揺動し、両コネクタハウ
    ジングが正規に嵌合されたところで復動して前記係止部
    に係止されることで、両コネクタハウジングが正規の嵌
    合状態にロックされるようになっており、前記検知部材
    は前記ロック片が元姿勢にあるときから前記係止部を通
    過して揺動している間はそのロック片の後端と係合可能
    であり、ロック片が傾動姿勢から復動して前記元姿勢を
    越えた反対側に揺動した際に、ロック片の後退と検知部
    材との係合が解除されて検知部材の前進が許容される設
    定となっていることを特徴とする請求項1記載のコネク
    タ。
  4. 【請求項4】 前記検知部材は、コネクタハウジングに
    沿って前方に移動した場合に、ロック片の変位を阻止す
    べくロック片の内方に潜り込むようになっていることを
    特徴とする請求項2または請求項3記載のコネクタ。
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