JP2004103449A - コネクタ - Google Patents

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南光 勇一
Ryotaro Ishikawa
石川 亮太郎
Osamu Kawase
川瀬 治
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Abstract

【課題】両コネクタハウジングが半嵌合状態とされる事態を確実に防ぐ。
【解決手段】雄ハウジング10は、雌ハウジング20が内嵌嵌合なフード部12を備えている。フード部12には、両ハウジング10,20が正規嵌合されるとロックアーム22が内側から係止可能なロック孔14と、嵌合途中ではロックアーム22のロック突部24が突き当て可能とされる突き当て部15とが設けられている。突き当て部15にロック突部24が突き当たった状態では、両ハウジング10,20が正規嵌合に達する過程で生じる摩擦抵抗を上回る嵌合力を付与するとロックアーム22が内側に弾性変位されるとともに、慣性によって両ハウジング10,20が正規嵌合される。フード部12内には、被規制部16が突設され、雌ハウジング20には、被規制部16に対して係止することでフード部12が外側に変形するのを規制可能な規制部25が設けられている。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆる慣性ロック機構を備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、雄雌両ハウジングの半嵌合を防止するために、慣性ロック機構を備えたコネクタの一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、図13に示すように、雄ハウジング1のフード部2内に雌ハウジング3が嵌合可能とされており、嵌合途中では、雌ハウジング3の上面から突設されたロックアーム4の突起4aがフード部2の前端面2aに突き当てられることで、嵌合動作が規制可能となっている。このとき、両ハウジング1,3が正規嵌合に達する過程で両端子金具5,6間などで生じる摩擦抵抗よりも大きな嵌合力を付与することにより、ロックアーム4が内側に弾性変位されるとともに、慣性によって両ハウジング1,3が一気に正規嵌合されるようになっており、もって両ハウジング1,3が半嵌合状態に留め置かれることが防止されるようになっている。
【0003】
【特許文献1】
実開平6−50268号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した嵌合規制状態、すなわちロックアーム4の突起4aがフード部2の前端面2aに突き当たった状態では、突起4aがフード部2の内側へ潜り込もうとするために、フード部2には、突起4aにより外側へ押し開かれるような力が作用する。このとき、フード部2の強度が十分に確保できていない場合には、突起4aによりフード部2が外側に開き変形させられてしまい、設定した嵌合力を付与する手前の段階であるにも拘わらず、ロックアーム4が弾性変位して嵌合規制状態が解除されるおそれがあった。そうなると、付与した嵌合力が摩擦抵抗に打ち勝つ大きさに達していないために、両ハウジング1,3が半嵌合状態となる可能性があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、両コネクタハウジングが半嵌合状態とされる事態を確実に防ぐことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、一方のコネクタハウジングは、他方のコネクタハウジングが内嵌可能とされるフード部を備え、このフード部には、両コネクタハウジングが正規嵌合されると前記他方のコネクタハウジングに設けられたロックアームが係止可能とされるロック部と、前記両コネクタハウジングを嵌合する途中では、前記ロックアームが突き当て可能とされる突き当て部とが設けられ、前記突き当て部に前記ロックアームが突き当たった状態では、前記両コネクタハウジングが正規嵌合に達する過程で生じる摩擦抵抗を上回る嵌合力を付与するとロックアームが弾性変位されるとともに、慣性によって両コネクタハウジングが正規嵌合されるようになっているものにおいて、前記フード部には、被規制部が設けられ、前記他方のコネクタハウジングには、前記被規制部に対して係止することでフード部が外側に変形するのを規制可能な規制部が設けられている構成としたところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ロックアームは、内側に弾性変位されるようになっており、前記被規制部は、前記フード部の内面から突設されるとともに、側方へ突出する係止部を有しているのに対し、前記規制部は、前記フード部と前記係止部との間に進入して係止部に係止可能な受け部を有しているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記係止部は、その側縁が内端側ほど側方へ張り出すよう傾斜状に形成されているのに対し、前記受け部は、前記係止部に対向する側縁が係止部における側縁の勾配に適合するよう傾斜状に形成されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2または請求項3に記載のものにおいて、前記係止部及び前記受け部は、それぞれ一対ずつ設けられているところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
一方のコネクタハウジングのフード部内に他方のコネクタハウジングを嵌合する途中では、ロックアームが突き当て部に突き当たる。このとき、両コネクタハウジングが正規嵌合に達する過程で生じる摩擦抵抗を上回る嵌合力を付与すると、ロックアームが弾性変位されるとともに、慣性によって両コネクタハウジングが正規嵌合される。両コネクタハウジングが正規嵌合されると、復帰したロックアームがロック部に係止されることで、両コネクタハウジングが正規嵌合状態に保持される。
ところで、突き当て部にロックアームが突き当たった状態では、突き当て部を有するフード部には、ロックアームによって外向きの力が作用する場合がある。その場合でも、規制部が被規制部に係止することで、フード部が外側に変形するのが規制されるから、例えば付与した嵌合力が摩擦抵抗以下であるにも拘わらず嵌合が許容されることが防がれる。もって、両コネクタハウジングが半嵌合状態とされる事態を確実に回避することができる。
【0008】
<請求項2の発明>
両コネクタハウジングを嵌合するときに、摩擦抵抗を上回る嵌合力を付与すると、ロックアームが内側に弾性変位されるとともに、慣性によって両コネクタハウジングが正規嵌合される。この嵌合過程では、フード部と係止部との間に進入した受け部が係止部に係止することで、フード部が外側に変形するのが規制される。
<請求項3の発明>
係止部と受け部とにおける互いに係止可能な側縁がそれぞれ傾斜して形成されているから、例えば係止部や受け部がブロック状に形成されていてその側縁が傾斜していない場合と比較すると、被規制部や規制部の高さ寸法に対する係止部や受け部の高さ寸法の比率を高くすることができる。従って、コネクタの小型化を図るべく、被規制部や規制部の高さ寸法を小さく設定した場合でも、係止部や受け部の高さ寸法を十分に確保してフード部の変形を確実に規制することができる。すなわち、フード部の変形規制機能を担保しつつコネクタの小型化を図ることが可能となる。
<請求項4の発明>
フード部の変形規制機能を強化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図6によって説明する。この第1実施形態では、フード部12を有する雄コネクタハウジング10(以下、単に雄ハウジング10という)と、フード部12内に嵌合可能な雌コネクタハウジング20(以下、単に雌ハウジング20という)とからなるコネクタを示す。なお、以下では両ハウジング10,20における嵌合面側を前方として説明する。
【0010】
雄ハウジング10は、合成樹脂製とされ、図1及び図3に示すように、略ブロック状をなすとともに内部に雄端子金具(図示せず)を収容可能な端子収容部11と、端子収容部11から前方へ突出するとともに略角筒状をなすフード部12とから構成されている。端子収容部11内には、雄端子金具を後方から挿入可能なキャビティ13(図1において簡略化して示す)が上下2段、幅方向に5室ずつ整列して設けられている。なお雄端子金具は、電線の端末に接続されるバレル部と、フード部12内に突き出すタブを備えた略箱型の本体部とから構成されている。
【0011】
フード部12の上部における幅方向中央位置であって、前端から少し奥まった位置には、雌ハウジング20側のロックアーム22のロック突部24が進入して係止可能なロック孔14が上下に開口して設けられている。フード部12の前端面のうち、ロック孔14の前方に位置する所定領域は、ロックアーム22のロック突部24が突き当て可能とされる突き当て部15となっている。
【0012】
雌ハウジング20は、合成樹脂製とされ、図2及び図3に示すように、全体が略ブロック状をなしている。雌ハウジング20内には、図示しない雌端子金具を後方から挿入可能なキャビティ21(図2において簡略化して示す)が上下2段、幅方向に5室ずつ整列して設けられている。なお雌端子金具は、電線の端末に接続されるバレル部と、雄端子金具のタブに対して弾性接触可能な弾性接触片を内部に備えた略箱型の本体部とから構成されている。
【0013】
雌ハウジング20の上面における幅方向略中央位置には、ロックアーム22が突設されている。ロックアーム22は、前後両端部が雌ハウジング20に支持された両持ち梁状に形成されるとともに、前後両支持部分22a,22bを支点として下方(雌ハウジング20に接近する側)へ弾性変位可能とされている。ロックアーム22における前側の支持部分22aは、雌ハウジング20を成形する際に後側の支持部分22bを型抜きする都合上形成される型抜き孔23によって、図2の左右に分割されている。また後側の支持部分22bは、前側の支持部分22aを型抜きする都合上、ロックアーム22よりも幅狭に形成されている。ロックアーム22の上面における長さ方向略中央位置には、両ハウジング10,20を正規嵌合したときに雄ハウジング10側のロック孔14内に進入してその孔縁前部に係止可能なロック突部24が上方へ突出して設けられている。このロック突部24の前面24aは、後方に向かって上り勾配をなすテーパ状に形成されている。
【0014】
ところで、このコネクタにおけるロック機構は、いわゆる慣性ロック機構となっている。すなわち、ロックアーム22の撓み剛性や、ロック突部24の前面24aの傾斜角度などを適宜に設定することによって、両ハウジング10,20を嵌合する際に所定の基準値を上回る嵌合力を付与したときにのみ、ロックアーム22が弾性変位されるとともに、慣性によって一気に両ハウジング10,20が正規嵌合されるようになっている。これにより、両ハウジング10,20が半嵌合状態とされるのが防がれるようになっている。ここで、付与すべき嵌合力の基準値は、ロック突部24が突き当て部15に突き当たった状態から両ハウジング10,20を正規嵌合するまでの間に、両ハウジング10,20の周面同士が摺動したり、両端子金具同士が摺動するのに伴って発生する摩擦抵抗の大きさに基づいている。
【0015】
さて、このコネクタには、上記慣性ロック機構を確実に作動させることを目的としてフード部12の変形を規制する手段が備えられており、以下その構造について詳細に説明する。
【0016】
フード部12の上部の内面のうち、ロック孔14の両側方位置には、図1及び図3に示すように、一対の被規制部16が下方へ突出して設けられている。被規制部16は、正面から見て下端部がロック孔14とは反対側に張り出した略L字型をなしており、フード部12の略全長にわたってレール状に延出して形成されるとともにその後端が端子収容部11に連結されている。被規制部16のうち、側方への張り出し部分が規制部25側に係止可能な係止部17とされている。係止部17は、略ブロック状をなすとともに、その高さ寸法が被規制部16の半分弱程度の大きさとなっている。受け部26に係止される係止部17の上面17aは、ロックアーム22の撓み方向とは直交する真直面となっている。
【0017】
雌ハウジング20の上面における両側端位置(ロックアーム22の両側方位置)には、図2及び図3に示すように、一対の規制部25が上方へ突出して設けられている。規制部25は、正面から見て上端部がロックアーム22側に張り出した略L字型をなしており、雌ハウジング20の全長にわたってレール状に延出して形成されている。規制部25のうち側方への張り出し部分が被規制部16の係止部17を受ける受け部26となっている。受け部26は、略ブロック状をなすとともに、その高さ寸法が規制部25の半分程度の大きさとなっている。この受け部26は、両ハウジング10,20が嵌合されるのに伴って、フード部12の上部と係止部17との間に進入可能とされており、その下面26aが係止部17の上面17aに係止されるようになっている。この受け部26の下面26aは、係止部17の上面17aに適合するような真直面となっている。なお両規制部25は、ロックアーム22の両側方位置に配されているから、ロックアーム22に対して外部の異物などが突き当たるのを防ぐロックアーム22の保護機能を併せ持っている。
【0018】
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用について説明する。雄雌のハウジング10,20内にそれぞれ雄雌の端子金具を収容した後に、両ハウジング10,20の嵌合作業を行う。このとき、雄ハウジング10に対して雌ハウジング20を正規の姿勢とは上下反転した不正な姿勢で嵌合しようとした場合には、両被規制部16が雌ハウジング20の前端面に突き当たることで嵌合動作が規制されるので、誤嵌合を防ぐことができるようになっている。
【0019】
正規の姿勢とした雌ハウジング20を雄ハウジング10のフード部12内に嵌合すると、図4に示すように、規制部25が被規制部16とフード部12の側部との間に進入するとともに、受け部26がフード部12の上部と係止部17との間に進入していく。そして、両ハウジング10,20が所定深さまで嵌合されると、図5に示すように、ロック突部24が突き当て部15に突き当たる。これにより、基準値を上回る嵌合力を付与しない限りはそれ以上の嵌合動作が規制されることになる。なお、この段階では未だ両端子金具の接続が開始されておらず、互いに非接触となっている。
【0020】
ところで、この突き当て状態では、ロック突部24がフード部12の上部の内側に潜り込もうとするために、フード部12の上部には、ロック突部24により上方(外方)へ押し開かれるような力が作用する。仮にフード部12の上部がこの力に抗しきれずに変形してしまうと、両ハウジング10,20に付与した嵌合力が基準値以下だったり、基準値と同じ程度にしか達していないにも拘わらず、両ハウジング10,20の嵌合が許容されることになるため、半嵌合が生じる可能性がある。ところが、このコネクタでは、被規制部16の係止部17の上面17aが規制部25の受け部26の下面26aに係止することで、フード部12の上部が上方へ開き変形するのが規制されるとともに、両ハウジング10,20の嵌合面が互いにほぼ平行に保たれるから、両ハウジング10,20に付与する嵌合力が基準値を上回っていない限りは、嵌合動作が確実に規制される。もって、慣性ロック機構を確実に作動させることができる。
【0021】
上記突き当て状態から、基準値に打ち勝つような大きさの嵌合力を付与した場合には、ロック突部24がフード部12の内側に潜り込みつつロックアーム22が下方へ弾性変位されるとともに、図6に示すように、慣性によって両ハウジング10,20が一気に正規嵌合される。この過程で、ロックアーム22は、前後両支持部分22a,22bを支点として略弓形に変形した後、正規嵌合に達すると弾性復帰し、これに伴ってロック突部24がロック孔14内に内側から進入してその孔縁前部に係止される。これにより、両ハウジング10,20が正規嵌合状態から離脱不能に保持される。この正規嵌合に達する過程では、規制部25と被規制部16とが互いに摺接することで、両ハウジング10,20の嵌合動作が案内されるとともに、雄端子金具のタブが雌端子金具の弾性接触片に対して弾接されて両端子金具同士が正規に導通接続される。
【0022】
以上説明したように本実施形態によれば、両ハウジング10,20を嵌合するのに伴って、被規制部16の係止部17に対して規制部25の受け部26が係止することで、フード部12が外側に変形するのが規制されるから、例えば両ハウジング10,20に付与した嵌合力が基準値以下であるにも拘わらず嵌合が許容されることが防がれる。もって、慣性ロック機構を確実に作動させることができ、両ハウジング10,20が半嵌合状態とされる事態を確実に回避することができる。
【0023】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を図7ないし図9によって説明する。この第2実施形態では、係止部及び受け部の形状を変更したものを示す。なおこの第2実施形態では、上記した第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0024】
係止部17Aは、図7に示すように、ロック孔14とは反対側の側縁が下端側(内端側)ほど側方へ張り出すように傾斜状に形成されており、その傾斜面17aAが斜め上方を向いている。一方、受け部26Aは、図8に示すように、係止部17Aに対向する側縁(ロックアーム22側の側縁)が係止部17Aにおける側縁の勾配に適合するよう傾斜状に形成されており、その傾斜面26aAが斜め下方を向いている。係止部17Aの高さ寸法は、被規制部16Aの2/3程度、受け部26Aの高さ寸法は、規制部25Aの2/3強程度の大きさとされており、上記した第1実施形態のものと比較して被規制部16Aの高さ寸法に対する係止部17Aの高さ寸法の比率、及び規制部25Aの高さ寸法に対する受け部26Aの高さ寸法の比率が高くなっている。そして、両ハウジング10,20を嵌合すると、図9に示すように、受け部26Aがフード部12の上部と係止部17Aとの間に進入して、両傾斜面17aA,26aA同士が係止することで、フード部12の上部が上方へ開き変形するのが規制される。
【0025】
以上説明したように本実施形態によれば、係止部17Aと受け部26Aとにおける互いに係止可能な側縁がそれぞれ傾斜して形成されているから、上記第1実施形態のように係止部17や受け部26がブロック状に形成されていてその側縁が傾斜していない場合(図4参照)と比較すると、被規制部16Aや規制部25Aの高さ寸法に対する係止部17Aや受け部26Aの高さ寸法の比率を高くすることができる。従って、コネクタの小型化を図るべく、被規制部16Aや規制部25Aの高さ寸法を小さく設定した場合でも、係止部17Aや受け部26Aの高さ寸法を十分に確保してフード部12の変形を確実に規制することができる。すなわち、フード部12の変形規制機能を担保しつつコネクタの小型化を図ることが可能となる。
【0026】
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態を図10ないし図12によって説明する。この第3実施形態では、上記第1実施形態及び第2実施形態よりも極数が多いコネクタであって、係止部及び受け部がそれぞれ一対ずつ設けられているものを示す。なおこの第3実施形態では、上記した第1実施形態や第2実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0027】
雄雌両ハウジング10,20には、図10及び図11に示すように、それぞれキャビティ13,21が上下2段、幅方向に9室ずつ整列して配設されている。従って、両ハウジング10,20は、上記した第1実施形態や第2実施形態のものと比較すると、横長な形状となっている。係止部17Bは、図10に示すように、被規制部16Bの両側部において一対設けられており、その側縁が下端側(内端側)ほど側方へ突出するよう傾斜状に形成されている。一方、規制部25Bは、図11に示すように、雌ハウジング20の上面から突出して設けられるとともに、その上面には、被規制部16Bに適合する形状のアリ溝27が形成されている。このアリ溝27の両側縁には、上端側ほど側方へ突出する傾斜状をなす受け部26Bが一対設けられており、両受け部26Bの傾斜面26aBは、それぞれ両係止部17Bの傾斜面17aBの勾配に適合するように形成されている。
【0028】
そして、両ハウジング10,20を嵌合すると、図12に示すように、被規制部16Bが規制部25Bのアリ溝27内にアリ嵌合するとともに、フード部12の上部と係止部17Bとの間に受け部26Bが進入して、その傾斜面17aB,26aB同士が係止することで、フード部12の上部が上方へ開き変形するのが規制される。
【0029】
以上説明したように本実施形態によれば、被規制部16B及び規制部25Bにおいて係止部17B及び受け部26Bがそれぞれ一対ずつ設けられているから、フード部12の変形規制機能を一層強化することができ、多極化に伴って両ハウジング10,20が横長形状となった場合でも対応することができる。
【0030】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記した実施形態では、フード部にロック孔を穿設してロックアームにロック突部を設けるようにしたものを示したが、例えばフード部の内面からロック部を突設して、このロック部がロックアームに設けた凹部に係止するようにしたものも本発明に含まれる。
【0031】
(2)上記した実施形態では、被規制部がフード部の内面から突設されるものを示したが、例えば雌ハウジングの外面から規制部を突設して、その規制部が両ハウジングを嵌合するのに伴ってフード部の前端部に切欠形成された逃がし溝内に進入するとともに側方へ突出する受け部がフード部の外面に係止するようにしたものも本発明に含まれる。
(3)上記した実施形態では、ロックアームが両持ち状のものを示したが、ロックアームが片持ち状のものも本発明に含まれる。
(4)上記した実施形態では、嵌合時にロックアームが内側に弾性変位するとともにロック部に対してフード部の内側から係止するものを示したが、ロックアームが外側に弾性変位するとともにロック部に対してフード部の外側から係止するものについても本発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る雄ハウジングの正面図
【図2】雌ハウジングの正面図
【図3】両ハウジングを嵌合する前の状態を示す側断面図
【図4】雄ハウジングに雌ハウジングを嵌合した状態を示す正面図
【図5】両ハウジングを嵌合する途中の状態を示す側断面図
【図6】両ハウジングが正規嵌合した状態を示す側断面図
【図7】本発明の第2実施形態に係る雄ハウジングの正面図
【図8】雌ハウジングの正面図
【図9】雄ハウジングに雌ハウジングを嵌合した状態を示す正面図
【図10】本発明の第3実施形態に係る雄ハウジングの正面図
【図11】雌ハウジングの正面図
【図12】雄ハウジングに雌ハウジングを嵌合した状態を示す正面図
【図13】従来例の断面図
【符号の説明】
10…雄ハウジング(一方のコネクタハウジング)
12…フード部
14…ロック孔(ロック部)
15…突き当て部
16,16A,16B…被規制部
17,17A,17B…係止部
20…雌ハウジング(他方のコネクタハウジング)
22…ロックアーム
25,25A,25B…規制部
26,26A,26B…受け部

Claims (4)

  1. 一方のコネクタハウジングは、他方のコネクタハウジングが内嵌可能とされるフード部を備え、このフード部には、両コネクタハウジングが正規嵌合されると前記他方のコネクタハウジングに設けられたロックアームが係止可能とされるロック部と、前記両コネクタハウジングを嵌合する途中では、前記ロックアームが突き当て可能とされる突き当て部とが設けられ、
    前記突き当て部に前記ロックアームが突き当たった状態では、前記両コネクタハウジングが正規嵌合に達する過程で生じる摩擦抵抗を上回る嵌合力を付与するとロックアームが弾性変位されるとともに、慣性によって両コネクタハウジングが正規嵌合されるようになっているものにおいて、
    前記フード部には、被規制部が設けられ、前記他方のコネクタハウジングには、前記被規制部に対して係止することでフード部が外側に変形するのを規制可能な規制部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ロックアームは、内側に弾性変位されるようになっており、前記被規制部は、前記フード部の内面から突設されるとともに、側方へ突出する係止部を有しているのに対し、前記規制部は、前記フード部と前記係止部との間に進入して係止部に係止可能な受け部を有していることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記係止部は、その側縁が内端側ほど側方へ張り出すよう傾斜状に形成されているのに対し、前記受け部は、前記係止部に対向する側縁が係止部における側縁の勾配に適合するよう傾斜状に形成されていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記係止部及び前記受け部は、それぞれ一対ずつ設けられていることを特徴とする請求項2または請求項3記載のコネクタ。
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