JPH104005A - 磁気記録媒体用金属磁性粉末および金属磁性粉末を用いた磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体用金属磁性粉末および金属磁性粉末を用いた磁気記録媒体

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JPH104005A
JPH104005A JP15540296A JP15540296A JPH104005A JP H104005 A JPH104005 A JP H104005A JP 15540296 A JP15540296 A JP 15540296A JP 15540296 A JP15540296 A JP 15540296A JP H104005 A JPH104005 A JP H104005A
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JP15540296A
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Tomoko Izumi
とも子 和泉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経時安定性に優れた磁気記録媒体用金属磁性
粉末、および金属磁性粉末を用いた塗布型の磁気記録媒
体を提供する。 【解決手段】 金属磁性粉末にγ−ブチロラクトンある
いはその誘導体を被着させる。これらの化合物は、市販
の金属磁性粉末に被着してもよいし、製造工程中におい
て還元直後の金属磁性粉末表面に被着してもよい。この
ようにして得られた金属磁性粉末を用いて、常法により
磁性塗料を作成し、塗布型磁気記録媒体を作成する。 【効果】 γ−ブチロラクトンあるいはその誘導体が被
着することにより、金属磁性粉末表面の活性点はその活
性を失う。したがって、金属磁性粉末の酸化に対する化
学的安定性が向上し、飽和磁化や残留磁束密度の安定性
にすぐれた金属磁性粉末および磁気記録媒体が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体用金属
磁性粉末、および金属磁性粉末を用いた磁気記録媒体に
関し、さらに詳しくは、経時安定性にすぐれた磁気記録
媒体用金属磁性粉末、および金属磁性粉末を用いた塗布
型磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ装置、ビデオ装置あるいはコ
ンピュータ装置等に付随する磁気記録装置で用いられる
磁気記録媒体として、磁性粉末、有機バインダおよび各
種添加剤等を有機溶媒に分散、混練して調整される磁性
塗料を、非磁性支持体上に塗布、乾燥することにより形
成される磁気記録層を用いた、いわゆる塗布型の磁気記
録媒体が用いられている。この塗布型の磁気記録媒体
は、生産性、汎用性に優れることから、現在においても
磁気記録媒体の主流を占めている。
【0003】これらの各種磁気記録装置においては、近
年ますます小型軽量化、高画質化ならびに長時間化等が
要求され、磁気記録媒体に対しても高密度記録化が強く
要望されるようになっている。
【0004】塗布型の磁気記録媒体において高密度記録
を達成するためには、まず磁性粉末の磁気特性および個
々の粒子形状の制御が重要である。すなわち、高密度記
録を可能とする塗布型磁気記録媒体用の磁性粉末には、
保磁力が高く、飽和磁化が大きく、そして均一な微細粒
子からなること等の特性が求められる。
【0005】この要求に応える磁性材料として、従来よ
り汎用されているγ−Fe2 3 やCo変成γ−Fe2
3 等の酸化鉄系磁性粉末に替わり、Feを主体とする
金属磁性粉末が使用されるようになってきた。金属磁性
粉末は、例えばFeを主体とする針状のコア部分を、酸
化鉄を主体とする薄いクラッド層により被覆して安定化
した構造の微細粒子からなる。かかる構造の金属磁性粉
末は、オキシ水酸化鉄あるいはこれを脱水して得られる
酸化鉄を原料とし、これらの原料を還元性雰囲気中で加
熱処理を施して金属状態にまで還元し、これを徐酸化し
て金属粒子表面に薄い酸化被膜を形成して安定化するこ
とにより製造される。したがって強磁性金属特有の高い
飽和磁化と、形状異方性を利用した大きい保磁力を共に
得ることが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように原理的に高
密度記録に適した金属磁性粉末であるが、微細化により
比表面積が増大した金属磁性粉末においては、酸化によ
る経時変化を防止することは容易でない。この酸化によ
る経時変化は、有機バインダ等とともに磁気記録媒体を
形成した後においても発生する。クラッド層の厚さを増
加して酸化の進行を抑制することは可能であるが、強磁
性金属からなるコア部分の相対的体積が減少するので、
飽和磁化が減少し、高密度の磁気記録媒体には不向きで
ある。
【0007】かかる酸化による経時変化を防止するた
め、従来より各種酸化防止処理が検討されてきた。一例
として、テトラヒドロフラン等の有機溶剤により表面処
理する方法が特開平5−89449号公報に開示されて
いる。しかしながら、さらに一層の高密度化を達成する
ためには、金属磁性粉末をさらに微細粒子化することが
必要である。このような粒子の微細化は、比表面積の増
加による表面酸化の機会を増大させ、経時安定性を低下
させる方向に働く。
【0008】本発明はかかる現状に鑑み提案するもので
あり、表面の酸化被膜に依存することなく、磁気特性と
経時安定性に優れた磁気記録媒体用金属磁性粉末、およ
び金属磁性粉末を用いた磁気記録媒体を提供することを
課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録媒体用
金属磁性粉末は、上述の課題を解決するために提案する
ものであり、γ−ブチロラクトンおよびその誘導体のう
ちの、いずれか少なくとも一種が表面に被着されたこと
を特徴とする。
【0010】また本発明の磁気記録媒体は、金属磁性粉
末および有機バインダとを主体とする磁気記録層が、非
磁性支持体上に形成された磁気記録媒体において、この
磁気記録層中に、γ−ブチロラクトンおよびその誘導体
のうちの、いずれか少なくとも一種を含有することを特
徴とする。
【0011】本発明で採用する金属磁性粉末の材料とし
ては特に限定はなく、Fe、Co、Ni等の金属やこれ
らの合金、あるいはこれら金属や合金にAl、Si、T
i、Cr、V、Mn、Cu、Zn、Mg、希土類、P、
B、N、C等の元素が一種あるいは複数種添加されたも
のがいずれも用いられる。これらのうち、Feあるいは
Fe−Co合金が飽和磁化の点から好ましく用いられ
る。γ−ブチロラクトンあるいはこの誘導体を被着する
これら金属磁性粉末は表面には、酸化被膜が形成されて
いてもよいし、形成されていなくてもよい。また他の被
膜、例えば窒化鉄や炭化鉄あるいはSiO2 等の無機被
膜が形成されていてもよい。
【0012】本発明で採用する金属磁性粉末の形状とし
ては、長軸長が例えば0.05μm〜0.5μm程度、
軸比(アスペクト比)が3〜30程度であって、針状、
柱状、紡錘状あるいは棒状の外形を呈するものが好まし
い。とりわけ、比表面積が25m2 /g以上、特に30
2 /g以上の微細な金属磁性粉末に適用して効果が大
きい。
【0013】かかる金属磁性粉末を被覆するγ−ブチロ
ラクトンは、C4 6 2 (mw=86.09)の分子
式を有し、mp=−45℃、bp=204℃、比重1.
129、屈折率1.4365の常温で液体の化合物であ
る。γ−ブチロラクトンを金属磁性粉末に被着する方法
は特に限定されないが、アルコール類、エーテル類、ケ
トン類あるいはベンゼン等の比較的安定な有機溶剤に溶
解した溶液中に、金属磁性粉末を浸漬する方法が均一性
の点で好ましい。γ−ブチロラクトンの水素原子をアル
キル基等で置換した誘導体についても同様である。
【0014】金属磁性粉末には、γ−ブチロラクトンや
その誘導体以外の有機化合物等を合わせて被着してもよ
い。かかる有機化合物としては、従来より公知の分散
剤、防錆剤、カプリング剤等の表面処理剤をいずれも使
用できる。例えば分散剤としては、燐酸エステル、アミ
ン化合物、アルキルサルフェート、脂肪酸アミド、高級
アルコール、ポリエチレンオキサイド、スルホ琥珀酸お
よびそのエステル等の各種界面活性剤等が例示される。
また防錆剤としてはクエン酸およびその誘導体、フタル
酸およびその誘導体、フタルイミドおよびその誘導体、
フタルヒドラジドおよびその誘導体、カテコールおよび
その誘導体、シクロヘキサンジオールおよびその誘導
体、シクロヘキサンジカルボン酸およびその誘導体、ナ
フタレンジオールおよびその誘導体、ナフタレンジカル
ボン酸およびその誘導体、末端にカルボキシル基を有す
る直鎖モノカルボン酸およびその誘導体、鎖状あるいは
環状の各種エステル類等が例示される。
【0015】かかる各種表面処理剤をγ−ブチロラクト
ンとともに金属磁性粉末に被着する場合にも、アルコー
ル類、エーテル類、ケトン類あるいはベンゼン等の比較
的安定な有機溶剤に溶解した溶液中に、金属磁性粉末を
浸漬する方法が均一性の点で好ましい。この場合、γ−
ブチロラクトンと同時に被着してもよいし、1種の表面
処理剤を被着後、他種の表面処理剤を追加被着する、多
段階被着法を採用してもよい。この際には、γ−ブチロ
ラクトンを先に被着しても後に被着してもよい。また、
金属磁性粉末表面に被着した際の占有被着面積が大きい
表面処理剤を被着後、占有被着面積が小さい表面処理剤
を順次被着すると、経時安定性や分散性を向上させる上
で一層効果的である。これら表面処理剤が金属磁性粉末
表面に被着する官能基以外にも、水酸基やカルボキシル
基をその分子構造中に有する場合には、これら金属磁性
粉末を硬化性有機バインダ等とともに非磁性支持体上に
塗布して硬化剤により架橋する際に、これら水酸基やカ
ルボキシル基も有機バインダ中の官能基と反応し、走行
耐久性等の優れた磁気記録媒体を製造することができ
る。
【0016】γ−ブチロラクトンを含め、これら表面処
理剤の金属磁性粉末への被着量としては、金属磁性粉末
100重量部に対し0.03〜30重量部であることが
望ましい。0.03重量部未満では充分な経時安定性を
得ることができず、30重量部を超えた場合には経時安
定性の効果はさほど変わらず、過剰分は無駄となる。ま
た過度の表面処理剤の存在は、磁気記録層の塗膜物性に
悪影響をおよぼす虞れがある。
【0017】このようにγ−ブチロラクトンおよびその
誘導体等により表面処理された金属磁性粉末は、有機バ
インダ、有機溶剤、各種添加剤および必要に応じてさら
に他の表面処理剤とともに混練して磁性塗料とされる。
一方、本発明の磁気記録媒体は、γ−ブチロラクトンお
よびその誘導体等を未被着の金属磁性粉末を、有機バイ
ンダ、有機溶剤、各種添加剤等と混練して磁性塗料とす
る際に、γ−ブチロラクトンおよびその誘導体等を磁性
塗料中に添加しても高い経時安定性を得ることができ
る。この場合にも磁性塗料に添加されるγ−ブチロラク
トンを含めた表面処理剤の量は、金属磁性粉末100重
量部に対し0.03〜30重量部であることが望まし
い。
【0018】本発明の磁気記録媒体に用いられる有機バ
インダ、有機溶剤および各種添加剤等、およびこれらの
混合比等は特に限定されず、通常の磁気記録媒体と同様
でよい。すなわち有機バインダとしては、平均分子量1
0,000ないし200,000のものが好適であり、
例えば塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル
−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル
−アクリロニトリル共重合体、ポリウレタン樹脂、ポリ
エステルポリウレタン樹脂、ポリカーボネートポリウレ
タン樹脂、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ポ
リアミド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、セルロース
誘導体(セルロースアセテートブチレート、セルロース
ダイアセテート、セルローストリアセテート、セルロー
スプロピオネート、ニトロセルロース等)、スチレンブ
タジエン共重合体、ポリエステル樹脂、各種合成ゴム
系、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミ
ン樹脂、フェノキシ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル系
樹脂、高分子量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレ
ポリマの混合物、ポリエステルポリオールとポリイソシ
アネートの混合物、尿素ホルムアミド樹脂、低分子量グ
リコールと高分子量ジオールとイソシアネートの混合物
等、およびこれら樹脂の混合物が例示される。これらの
樹脂は、−SO3 M、−COOMあるいは −PO(O
M’)2 等の親水性性極性基を含有していてもよい(但
し、MはHまたはLi、Ka、Na等のアルカリ金属、
M’はHまたはLi、Ka、Na等のアルカリ金属また
はアルキル基をあらわす)。またこれらの樹脂のうち、
塩化ビニル系の共重合体は塩化ビニルモノマ、スルホン
酸もしくはリン酸アルカリ塩を含有した共重合性モノ
マ、および必要に応じて他の種々の共重合性モノマをビ
ニル重合により共重合して容易に得ることができる。し
たがって、共重合体の極性を任意に制御することが可能
である。
【0019】磁気記録層を形成する磁性塗料には、硬化
剤の他、必要に応じて各種潤滑剤、研磨剤、マット剤、
帯電防止剤等の各種添加剤を含有させてもよい。硬化剤
としては、p−フェニレンジイソシアネート、トリレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロン系ポ
リイソシアネート、ポリメチレンポリメチレンポリイソ
シアネート、等の1分子中に2個以上のイソシアネート
基を有するイソシアネート化合物、テトラグリシジルメ
タキシレンジアミン、テトラグリシジル−1,3−ビス
アミノメチルシクロヘキサン、テトラグリシジルアミノ
ジフェニルメタン、トリグリシジル−p−アミノフェノ
ール等のポリグリシジルアミン化合物、2−ジブチルア
ミノ−4,6−ジメルカプト置換トリアジン等のポリチ
オール化合物、トリグリシジルイソシアヌレート等のエ
ポキシ化合物、エポキシ化合物とイソシアネート化合物
の混合物、エポキシ化合物とオキサゾリン化合物との混
合物、イミダゾール化合物とイソシアネート化合物の混
合物、無水メチルナジン酸等、従来より公知のものはい
ずれも使用可能である。これらの硬化剤は、有機バイン
ダ100重量部に対して通常0.2〜80重量部の範囲
で添加される。
【0020】潤滑剤としては、シリコーンオイル、グラ
ファイト、カーボンブラックグラファイトポリマ、二硫
化モリブデン、二硫化タングステン、あるいはラウリン
酸、ミリスチン酸等炭素原子数12〜16の脂肪酸とこ
の脂肪酸の炭素原子数と合計して21〜23の炭素数の
一価アルコールとからなる脂肪酸エステル等、従来より
公知のものはいずれも使用可能である。これらの潤滑剤
は、有機バインダ100重量部に対して通常0.2〜2
0重量部の範囲で添加される。
【0021】研磨剤としては溶融アルミナ、α−アルミ
ナ等の各種アルミナ、炭化珪素、酸化クロム、コランダ
ム、人造コランダム、人造ダイモンド、ザクロ石、エメ
リ、シリカ等、従来より公知のものはいずれも使用可能
である。これらの研磨剤は、平均粒子径0.05〜5μ
m、好ましくは0.1〜2μmの大きさのものが使用さ
れ、有機バインダ100重量部に対して通常1〜20重
量部の範囲で添加される。
【0022】マット剤としては、有機質粉末、無機質粉
末あるいはこれらの混合物が用いられる。有機質粉末と
しては、アクリルスチレン系樹脂粉末、ポリエステル系
樹脂粉末、ポリアミド系樹脂粉末、ポリイミド系樹脂粉
末、ポリフッ化エチレン系樹脂粉末が使用可能である。
また無機質粉末としては、酸化珪素、酸化チタン、酸化
アルミニウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化亜
鉛、酸化錫、酸化クロム、炭化珪素、酸化鉄、タルク、
カオリン、硫酸カルシウム、窒化硼素、フッ化亜鉛、二
酸化モリブデン等が例示される。
【0023】帯電防止剤としては、カーボンブラックを
はじめ、グラファイト、酸化錫−酸化アンチモン複合酸
化物、酸化チタン−酸化錫−酸化アンチモン複合酸化
物、サポニン等の天然界面活性剤、アルキレンオキサイ
ド系、グリセリン系、グリシドール系等のノニオン系界
面活性剤、高級アルキルアミン、第4級アンモニウム塩
類、ピリジンその他の複素環類、ホスホニウムまたはス
ルホニウム等のカチオン系界面活性剤、カルボン酸、ス
ルホン酸、燐酸、硫酸エステル等の酸性基を含むアニオ
ン系界面活性剤、アミノ酸類、アミノスルホン酸類、ア
ミノアルコールの硫酸または燐酸エステル等の両性面活
性剤等が例示される。
【0024】磁気記録層を形成する磁性塗料を調製する
際の有機溶媒、あるいはこの磁性塗料を非磁性支持体上
に塗布する際に用いられる希釈溶媒としては、アセト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケ
トン類、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタ
ノール等のアルコール類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸ブチル、乳酸エチル、エチレングリコールモノアセテ
ート等のエステル類、グリコールジメチルエーテル、グ
リコールモノエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素、メチレンクロライド、エチレン
クロライド、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロルベン
ゼン等のハロゲン化炭化水素等が使用される。
【0025】本発明の磁気記録媒体を構成する非磁性支
持体としては、通常の塗布型磁気記録媒体で用いられる
ものはいずれも使用可能であり、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレン−
2,6−ナフタレート等のポリエステル類、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロース
トリアセテート、セルロースダイセテート等のセルロー
ス誘導体、ポリ塩化ビニル等のビニル系樹脂、ポリ塩化
ビニリデン等のビニリデン樹脂、ポリカーボネート、ポ
リアミドイミド、ポリイミド等の有機高分子が例示され
る。これら非磁性支持体の表面には接着性向上のための
下地材料層を設けてもよい。また非磁性支持体の磁気記
録層の反対面には、帯電防止用等のバックコート層を設
けてもよい。非磁性支持体としてはこの他に、Al系金
属、Ti系金属、Cu系金属、Zn系金属等の金属ある
いは合金、アルミナ、石英、窒化硼素等のセラミクス
類、ガラス等からなる剛性基板を用いてもよい。これら
剛性基板の表面に、下地層として陽極酸化被膜やNi−
P系めっき被膜等を形成しておいてもよい。これら非磁
性支持体の厚さはフィルム状、シート状の場合は3〜1
00μm、好ましくは5〜50μmであり、カード状、
ディスク状の場合は30μm〜10mm程度である。ま
た磁気ドラムの場合は円筒状で用いられ、いずれも使用
する磁気記録装置に応じてその形状は決定される。
【0026】これら非磁性支持体上に磁気記録層を形成
するための塗布方法は特に限定されず、エアドクタコー
ト、ブレードコート、エアナイフコート、スクィズコー
ト、含浸コート、リバースロールコート、トランスファ
ロールコート、グラビアコート、キスコート、キャスト
コート、エクストルージョンコート、スピンコート等従
来の方法はいずれも採用可能である。これらの塗布方法
により、非磁性支持体上に磁気記録層を含む多層の塗布
層を形成する場合は、一層ずつ塗布および乾燥工程を積
み重ねる方法でもよく、未乾燥の塗膜上に連続的にある
いは同時に塗布を重ねるウェットオンウェット方式で形
成してもよい。
【0027】非磁性支持体上に形成された磁気記録層
は、必要に応じて未乾燥の状態で磁場配向処理をおこな
った後、加熱乾燥する。配向磁場は直流または交流で例
えば0.05T〜0.5T程度であり、乾燥温度は50
〜120℃程度、乾燥時間は0.1〜10分程度が好ま
しい。磁気記録層を乾燥後、これも必要に応じてさらに
潤滑剤を塗布する工程、カレンダ処理等の表面平滑化処
理工程、所望の形状への裁断工程等を経て、磁気記録媒
体を完成する。
【0028】つぎに作用の説明に移る。金属磁性粉末表
面にγ−ブチロラクトンあるいはその誘導体が被着する
ことにより、金属磁性粉末表面の化学的活性点はその活
性を失活する。この理由は必ずしも明らかではないが、
γ−ブチロラクトンの分子構造中の酸素原子が金属磁性
粉末表面の化学的活性点に選択的に吸着し、その表面を
緻密に覆うためと考えられる。このため、金属磁性粉末
自体および金属磁性粉末を用いた磁気記録媒体の酸化に
対する経時安定性が向上する。
【0029】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例につき、適宜比
較例を参照しつつ説明する。なお以下の各実施例は本発
明の好適な態様につき例示したにすぎず、本発明はこれ
ら実施例に何ら限定されるものではない。
【0030】実施例1 本実施例は、市販の金属磁性粉末にγ−ブチロラクトン
を被着し、その経時安定性を検討したものである。本実
施例で採用した金属磁性粉末は、純鉄を主成分とする針
状粉であり、飽和磁化σs =120Am2 /kg、保磁
力Hc=126.5kA/m、平均長軸長0.3μm、
針状比8〜10、比表面積53.9m2 /gの諸特性値
を有し、すでに表面に酸化鉄層が形成されているもので
ある。この金属磁性粉末を、0.5mol/l(43g
/l)の濃度のγ−ブチロラクトンのエタノール溶液に
浸漬し、1時間超音波照射して金属磁性粉末表面にγ−
ブチロラクトンを被着した。この際、エタノール溶液が
過熱しないように緩やかに冷却し、室温近傍を維持し
た。この後金属磁性粉末を濾過分離し、大気中で常温乾
燥し、実施例1の試料を得た。この実施例1の試料の磁
気特性を、振動試料型磁束計により測定した。つぎにこ
の実施例1の試料を、温度60℃、相対湿度90%の条
件下で7日間放置してエージングし、経時安定性を飽和
磁化σs の低下率を測定することにより調べた。
【0031】比較例1 実施例1で採用した金属磁性粉末、すなわち、市販の飽
和磁化σs =120Am2 /kg、保磁力Hc=12
6.5kA/m、平均長軸長0.3μm、針状比8〜1
0、比表面積53.9m2 /gの諸特性値を有する純鉄
を主成分とする針状粉につき、γ−ブチロラクトンによ
る被着を施すことなく、そのまま比較例1の試料とし、
温度60℃、相対湿度90%の条件下で7日間放置して
エージングし、経時安定性を飽和磁化σs の低下を測定
することにより調べた。
【0032】実施例1および比較例1の試料の測定結果
を〔表1〕に示す。
【0033】
【表1】
【0034】〔表1〕の測定結果から明らかなように、
γ−ブチロラクトンを被着したことによる飽和磁化の低
下は極く僅かであり、γ−ブチロラクトンの被着による
重量増加によるものと見做せる。一方、エージング後の
飽和磁化の劣化は比較例1の試料が12.4%あるのに
対し、実施例1の試料は6.9%と、γ−ブチロラクト
ンの被着により経時安定性が大幅に改善されていること
が明らかである。
【0035】実施例2 本実施例は前実施例1の試料の表面被着物を抽出し、同
定をおこなった例である。すなわち、実施例1の試料1
gを5mlのアセトン中に浸漬し、超音波照射を施して
被着物をアセトン中に抽出した。このときアセトンが過
熱しないようにゆるやかに水冷し、常温に保持した。つ
いでこのアセトンを濾過し、その1μgをGC/IR/
MS分析(ガスクロマトグラフィ/赤外分光分析/質量
分析)装置に注入し、アセトン中に溶出した成分を分
離、同定した。この分析結果を図1および図2に示す。
これらのうち、図1はIRスペクトルのチャートであ
り、図2はマススペクトルのチャートである。いずれ
も、後に説明するγ−ブチロラクトンのIRスペクトル
およびマススペクトルのリファレンスチャートとよく一
致していることが判る。これらの結果から、抽出液には
γ−ブチロラクトンが含まれており、実施例1の試料の
金属磁性粉末にはγ−ブチロラクトンが被着しているこ
とが明らかである。
【0036】比較例2 本比較例は前比較例1の試料、すなわち未処理の金属磁
性粉末につき、表面被着物の解析をおこなった例であ
る。比較例1の試料1gを5mlのアセトン中に浸漬
し、実施例2と同様の条件により超音波照射を施した。
ついでこのアセトンを濾過し、その1μgをGC/IR
/MS分析装置に注入し、アセトン中に溶出した成分を
分離、同定した。しかしながら、図3に示したγ−ブチ
ロラクトンのIRスペクトルのリファレンスや、図4に
示したγ−ブチロラクトンのマススペクトルのリファレ
ンスに一致するチャートは得られなかった。これらの結
果から、未処理の金属磁性粉末にはもともとγ−ブチロ
ラクトンは被着していないことが明らかである。
【0037】実施例3本実施例は、実施例1で調製した
γ−ブチロラクトンを被着した金属磁性粉末を用いて塗
布型の磁気記録媒体を作成し、その経時安定性を検討し
た例である。まず、一例として下記組成を主体とする磁
性塗料を作成した。 金属磁性粉末 100 重量部 (γ−ブチロラクトン被着) 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 10 重量部 ポリウレタン樹脂 10 重量部 カーボン粉末 3 重量部 アルミナ粉末 2 重量部 ポリイソシアネート 5 重量部 メチルエチルケトン 100 重量部 トルエン 100 重量部 シクロヘキサノン 50 重量部 この磁性塗料を12μm厚さのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上に塗布し、0.5Tの磁場中で配向した
後、60℃5分の条件で乾燥し、カレンダー処理して実
施例3の磁気記録媒体を作成した。
【0038】このようにして得られた実施例3の磁気記
録媒体につき、振動試料型磁束計により磁気特性を測定
した。またこの実施例3の磁気記録媒体を温度60℃、
相対湿度90%の条件下に7日間放置してエージング
し、残留磁束密度Brの低下率により経時安定性を評価
した。
【0039】比較例3 本比較例は、市販の飽和磁化σs =120Am2 /k
g、保磁力Hc=126.5kA/m、平均長軸長0.
3μm、針状比8〜10、比表面積53.9m2/gの
諸特性値を有する純鉄を主成分とする針状粉につき、γ
−ブチロラクトンによる被着を施すことなく、そのまま
使用して磁気記録媒体を調製した。すなわち、比較例1
の試料により磁気記録媒体を作成した例である。磁性塗
料の組成は、金属磁性粉末以外は前実施例3に準じた。
また塗布条件等は前実施例3と同様である。
【0040】このようにして得られた比較例3の磁気記
録媒体につき、振動試料型磁束計により磁気特性を測定
した。またこの比較例3の磁気記録媒体を温度60℃、
相対湿度90%の条件下に7日間放置してエージング
し、残留磁束密度Brの低下率により経時安定性を評価
した。
【0041】実施例3および比較例3の測定結果を〔表
2〕に示す。
【0042】
【表2】
【0043】〔表2〕の測定結果から明らかなように、
γ−ブチロラクトンを被着した金属磁性粉末を用いた実
施例3の磁気記録媒体の磁気特性は、未処理の金属磁性
粉末を用いた比較例3の磁気記録媒体の磁気特性に比較
してほぼ同等の値を示す。一方、エージング後の残留磁
束密度の劣化は比較例3の試料が6.8%あるのに対
し、実施例3の試料は4.4%に留まり、γ−ブチロラ
クトンを被着した金属磁性粉末を用いることにより、磁
気記録媒体の経時安定性が大幅に改善されたことが判
る。
【0044】実施例4 本実施例は、前実施例3で作成した磁気記録媒体の磁気
記録層中の有機化合物を抽出し、その同定をおこなった
例である。すなわち、実施例3で作成した磁気記録媒体
3mを5mlのアセトン中に浸漬し、超音波照射を施し
た。このときアセトンが過熱しないようにゆるやかに水
冷し、常温に保持した。ついでこのアセトンを濾過し、
その1μgをGC/IR/MS分析装置に注入し、アセ
トン中に溶出した成分を分離、同定した。この分析結果
を図5および図6に示す。これらのうち、図5はIRス
ペクトルのチャートであり、図6はマススペクトルのチ
ャートである。いずれも、先に説明したγ−ブチロラク
トンのIRスペクトルおよびマススペクトルのリファレ
ンスチャートとよく一致していることが判る。これらの
結果から、抽出液にはγ−ブチロラクトンが含まれてい
ることが判る。
【0045】比較例4 本比較例は、前比較例3で作成した磁気記録媒体の磁気
記録層中の有機化合物を抽出し、その同定をおこなった
例である。すなわち、比較例3で作成した磁気記録媒体
3mを5mlのアセトン中に浸漬し、超音波照射を施し
た。このときアセトンが過熱しないようにゆるやかに水
冷し、常温に保持した。ついでこのアセトンを濾過し、
1μgをGC/IR/MS分析装置に注入し、アセトン
中に溶出した成分を分離、同定した。この結果、先に説
明したγ−ブチロラクトンのIRスペクトルおよびマス
スペクトルのリファレンスチャートに一致するチャート
はいずれも得られなかった。この比較例4および実施例
4の分析結果から、γ−ブチロラクトンを被着した金属
磁性粉末を用いた磁気記録媒体の磁気記録層中には、γ
−ブチロラクトンが含有されており、このために経時安
定性が向上したことが明らかである。
【0046】実施例5 先の実施例1は市販の金属磁性粉末にγ−ブチロラクト
ンを被着した例であるが、本実施例は製造工程中の金属
磁性粉末に対してγ−ブチロラクトンを被着した例であ
る。実施例1で使用した金属磁性粉末の原料であるゲー
タイト(α−FeOOH)を還元炉の反応容器中に緩く
充填し、大気フローの状態で400℃3時間の条件で加
熱脱水してヘマタイト(α−Fe2 3 )とした。この
後H2 フローに切り替えて同じく400℃3時間の条件
で還元処理を施し、H2 フローのまま室温まで冷却して
α−Feを主体とする金属磁性粉末を得た。
【0047】次いで得られた金属磁性粉末が大気に触れ
ない状態でH2 フローを停止し、得られた金属磁性粉末
の2.0重量部に相当する量のγ−ブチロラクトンを溶
解したエタノール溶液を反応容器内に注入し、金属磁性
粉末表面にγ−ブチロラクトンを被着した。この後、室
温でエタノールを蒸発除去し、実施例5の金属磁性粉末
試料を得た。この実施例5の試料の磁気特性を、振動試
料型磁束計により測定した。つぎにこの実施例5の試料
を、温度60℃、相対湿度90%の条件下で7日間放置
してエージングし、経時安定性を飽和磁化σs の低下率
を測定することにより調べた。測定結果を〔表1〕に併
せて示す。
【0048】〔表1〕の結果から明らかなように、実施
例5の金属磁性粉末は比較例1の金属磁性粉末に比べて
充分に大きな飽和磁化を有し、またその経時劣化も大幅
に改善されることが明らかである。
【0049】実施例6 本実施例は前実施例5の金属磁性粉末の表面被着物を抽
出し、これを同定した例である。抽出および分離、同定
の方法は前実施例2と同様であるので重複する説明は省
略する。得られたIRスペクトルおよびマススペクトル
のチャートは、図3および図4で示したγ−ブチロラク
トンのチャートと良い一致を示した。これらの結果か
ら、抽出液にはγ−ブチロラクトンが含まれており、実
施例5の試料の金属磁性粉末にはγ−ブチロラクトンが
被着していることが判る。
【0050】実施例7 本実施例は前実施例5で作成したγ−ブチロラクトンを
被着した金属磁性粉末を用いて塗布型の磁気記録媒体を
作成し、その経時安定性を検討した例である。磁性塗料
の作成条件およびその塗布条件等は前実施例3に準じた
ものであるので、重複する説明は省略する。得られた実
施例7の磁気記録媒体につき、振動試料型磁束計により
磁気特性を測定した。またこの実施例7の磁気記録媒体
を温度60℃、相対湿度90%の条件下に7日間放置し
てエージングし、残留磁束密度Brの低下率により経時
安定性を評価した。測定結果を〔表2〕に併せて示す。
【0051】〔表2〕の測定結果から明らかなように、
γ−ブチロラクトンを被着した金属磁性粉末を用いた実
施例7の磁気記録媒体の磁気特性は、未処理の金属磁性
粉末を用いた比較例3の磁気記録媒体の磁気特性に比較
して充分大きな残留磁束密度を示す。一方、エージング
後の残留磁束密度の劣化は、比較例3の試料が6.8%
あるのに対し、実施例3の試料は5.6%と、γ−ブチ
ロラクトンを被着した金属磁性粉末を用いることにより
経時安定性が大幅に改善されたことが判る。
【0052】実施例8 本実施例は前実施例7で作成した磁気記録媒体の磁気記
録層中の有機化合物を抽出し、その同定をおこなった例
である。抽出および分離、同定の方法は前実施例4と同
様であるので重複する説明は省略する。得られたIRス
ペクトルおよびマススペクトルのチャートは、いずれも
先に説明したγ−ブチロラクトンのIRスペクトルおよ
びマススペクトルのリファレンスチャートとよく一致し
ていた。これらの結果から、抽出液にはγ−ブチロラク
トンが含まれていること、およびこの磁気記録層に含ま
れるγ−ブチロラクトンの寄与により経時劣化が改善さ
れたことがが明らかである。
【0053】以上、本発明の磁気記録媒体用金属磁性粉
末および金属磁性粉末を用いた磁気記録媒体につき詳細
な説明を加えたが、これらは単なる例示であり、本発明
はこれら実施例に何ら限定されるものではない。例え
ば、金属磁性粉末に被着する化合物としてγ−ブチロラ
クトンを例示したが、γ−ブチロラクトンの各種誘導体
においても同様の効果を得ることが可能である。その他
金属磁性粉末の材料や磁性塗料の組成、あるいは磁気記
録媒体の製造条件等適宜変更可能であることは自明であ
る。本発明の磁気記録媒体はビデオテープ、オーディオ
テープ、コンピュータ用テープ、フロッピディスク、ハ
ードディスク等、用途を問わず好適に適用することが可
能である。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、γ−ブチロラクトンおよびその誘導体を被着
あるいは含有させる簡単な方法により、磁気特性と経時
安定性にすぐれた磁気記録媒体用金属磁性粉末、および
金属磁性粉末を用いた磁気記録媒体を提供することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の金属磁性粉末から抽出した成分の、
IRスペクトルのチャートである。
【図2】実施例1の金属磁性粉末から抽出した成分の、
マススペクトルのチャートである。
【図3】γ−ブチロラクトンのIRスペクトルのリファ
レンスチャートである。
【図4】γ−ブチロラクトンのマススペクトルのリファ
レンスチャートである。
【図5】実施例3の磁気記録媒体から抽出した成分の、
IRスペクトルのチャートである。
【図6】実施例3の磁気記録媒体から抽出した成分の、
マススペクトルのチャートである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 γ−ブチロラクトンおよびその誘導体の
    うちの、いずれか少なくとも一種が表面に被着されたこ
    とを特徴とする磁気記録媒体用金属磁性粉末。
  2. 【請求項2】 金属磁性粉末および有機バインダとを主
    体とする磁気記録層が、非磁性支持体上に形成された磁
    気記録媒体において、 前記磁気記録層中に、 γ−ブチロラクトンおよびその誘導体のうちの、いずれ
    か少なくとも一種を含有することを特徴とする磁気記録
    媒体。
JP15540296A 1996-06-17 1996-06-17 磁気記録媒体用金属磁性粉末および金属磁性粉末を用いた磁気記録媒体 Pending JPH104005A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007013436A1 (ja) * 2005-07-26 2007-02-01 Sony Chemical & Information Device Corporation 軟磁性材料
JP2010222445A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Fujifilm Corp 粉末用表面改質剤、磁気記録媒体およびその製造方法、ならびに磁性塗料および非磁性塗料
JP2010235861A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Fujifilm Corp 粉末用表面改質剤、磁気記録媒体およびその製造方法、ならびに磁性塗料および非磁性塗料

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