JPH1039268A - プロジェクション用液晶表示パネルの検査方法および検査装置 - Google Patents

プロジェクション用液晶表示パネルの検査方法および検査装置

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JPH1039268A
JPH1039268A JP8189754A JP18975496A JPH1039268A JP H1039268 A JPH1039268 A JP H1039268A JP 8189754 A JP8189754 A JP 8189754A JP 18975496 A JP18975496 A JP 18975496A JP H1039268 A JPH1039268 A JP H1039268A
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Kunihiro Sato
邦浩 佐藤
Fuyuto Kumagai
冬人 熊谷
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロジェクション用液晶表示パネルの絵素欠
陥の有無を検査し、絵素欠陥の正確な位置を特定するこ
とができるようにする。 【解決手段】 投影装置8と、この投影装置8の開口部
9に液晶表示パネル1を装着しまたは取出すためのパネ
ル装着・取出し装置24と、投影装置8からの画像が投
影されるスクリーン10と、スクリーン10上に投影さ
れた画像中の絵素欠陥の位置に、レーザ光線20を指示
させる絵素欠陥位置指示装置25とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばプロジェ
クション用液晶表示パネルなどを生産する工程におい
て、絵素欠陥の有無を検査すると共に絵素欠陥を修正す
るのに好適なプロジェクション用液晶表示パネルの検査
方法および検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プロジェクション用液晶表示パネル生産
工程においては、絵素欠陥が発生した場合、その絵素欠
陥を修復する作業が行われる。その際、絵素欠陥の正確
な位置情報に基づき修復作業を行うためには、正確な絵
素欠陥の位置情報が不可欠なものとなっている。
【0003】従来、そのような絵素欠陥の位置情報を得
る方法としては、第1の目視による方法、第2の図11
に示すような検査装置を用いる方法、などの方法が挙げ
られる。以下に、これらの検査方法について説明する。
【0004】第1の目視による方法を説明する。図9
は、その目視による検査状態を示す図であり、検査内容
を図10のフローチャートに従って説明する。
【0005】まず、ステップ1(#1)において、図9
に示すように、液晶表示パネル31を治具32に載せ、
液晶表示パネル31の電極に、液晶表示パネル駆動信号
発生装置からの信号を入力する金属電極33を接続す
る。
【0006】次に、治具32をバックライト34の上に
設置し、上方あるいは斜め上方から液晶表示パネル31
を目視で検査する(#2)。このとき、絵素欠陥が見つ
かれば、その回りにペンで印を付ける(#3)。この検
査を繰り返し、液晶表示パネル31の全絵素に対して行
う。
【0007】絵素欠陥全てに印を付け終わる(#4)
と、#5に進む。ここでは、バックライト34から液晶
表示パネル31を取り外し、液晶表示パネル31をXY
ステージおよびデジタルスケールが付属した顕微鏡に設
置する。
【0008】次に、#6に進み、液晶表示パネル31の
角の絵素および印を付けた絵素欠陥を見つけ出し、その
ときのXYステージの位置から絵素欠陥の正確な位置情
報を計算する(#7)。これを全ての絵素欠陥に対して
行う。
【0009】絵素欠陥を全て見つけ終われば(#8)、
#9に進み、金属電極33を取り除き、液晶表示パネル
31を治具32から取り外す。
【0010】以上のようにして行う第1の目視による方
法の場合は、角の絵素から各欠陥絵素までの距離を各々
測定することによって正確な位置を求めている。
【0011】次に、第2の図11の検査装置を用いる方
法を説明する。この方法を、図12のフローチャートに
従って説明する。
【0012】まず、#1において、液晶表示パネル41
を治具42に載せ、液晶表示パネル駆動用のプローブピ
ン43を液晶表示パネル41の電極に接続する。
【0013】次に、#2に進み、治具42を液晶プロジ
ェクションと同じ光学系を用いた投影装置45の中に設
置し、スクリーン46に拡大投影する。これにより絵素
欠陥47およびカーソル44が拡大投影される。前記投
影装置45は外部の液晶表示パネル駆動信号発生装置と
接続されており、この液晶表示パネル駆動信号発生装置
はパーソナルコンピュータから送られてきたグラフィッ
ク信号を液晶表示パネル41に表示させ、カーソル(目
印)44を同時に表示させる。また、カーソル44はパ
ーソナルコンピュータに取り付けたマウスで移動させる
ことができる。マウスを1単位動かすと、カーソル44
が液晶表示パネル41内では1絵素分動くようにしてあ
る。
【0014】次に、#3に進み、マウスを使いカーソル
44を自由に移動させ、絵素欠陥47を指し示すように
することによって絵素欠陥47の座標を特定する。これ
を全ての絵素欠陥に対して行う。
【0015】絵素欠陥47を見つけ終われば(#4)、
#5に進み、治具42を投影装置45から取り出し、次
に#6に進み、プローブピン43を取り除いた上で治具
42から液晶表示パネル41を取り外す。
【0016】以上のように第2の方法は、マウスの位置
情報が絵素欠陥の位置情報に相当しているので、絵素欠
陥の正確な位置を求めることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法に
よる場合は以下のような課題があった。
【0018】第1の目視による方法では、バックライト
上に治具を置いて絵素欠陥の位置に印を付ける工程と、
顕微鏡により絵素欠陥を見つけ出す工程との2つの工程
を要するため、作業性が悪い。さらに、顕微鏡の視野は
狭いために、ペンによるマークを頼りに絵素欠陥を見つ
け出すにはかなりの熟練度が要求される。また、第1の
方法では、非常に明るい光を液晶表示パネルに投射する
必要があり、そのような大光量の光が当たらないと検出
できない絵素欠陥が存在する。つまり、光の程度によっ
て検査結果が違ってくる。そのためにバックライトの光
量を非常に大きくすると、液晶表示パネルを直接見て検
査する方法であるため、目にかかる負担が大きすぎ絵素
欠陥の検査は不可能である。
【0019】一方、第2の方法では、スクリーン上でカ
ーソルにより指定すればよく、第1の目視による方法の
問題点である2工程による作業性の悪さ、顕微鏡による
絵素欠陥の発見の困難さ、および大光量による目視検査
不可能などの点が克服されている。しかし、グラフィッ
ク信号を液晶表示パネルに送りカーソルを表示させるた
めには、ソースライン電極およびゲートライン電極共に
1つ1つに個別の駆動信号を送り込むために、液晶表示
パネルの電極にプローブピンを接続する必要がある。こ
の場合、投影装置の中に治具を設置する際に治具を垂直
にする必要があるが、治具に設けた液晶表示パネル用の
位置決めピンだけでは液晶表示パネルが動き、プローブ
ピンが曲がったり折れたりする虞れがある。また、液晶
表示パネルが動かないようプローブピンの接続圧を上げ
ると、プローブピンが破損する虞れがある。その対策と
して、治具で液晶表示パネルを真空吸着する方法がある
が、治具の構造が複雑になる上に、真空ポンプなどの設
備を新たに用いなければならなくなる不都合がある。
【0020】また、第2の方法では、プローブピンの接
続の際には高精度の位置合わせが必要とされる。プロー
ブピンの位置合わせには、ミクロン単位の精度が要求さ
れるため、高精度のXYステージおよびθ軸ステージ
や、拡大カメラなどが必要となり、大がかりな構成とな
る。さらに、プローブピン1本1本に個別の信号を送り
込むための配線が必要となるが、そのような信号は一般
的に雑音に弱く、表示が不安定になりやすい。そのため
配線をあまり長くできないので、前記液晶表示パネル駆
動信号発生装置などを投影装置の近くに設置しなければ
ならず、投影装置などを操作する際の作業性が悪くな
る。
【0021】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、プロジェクション用液晶
表示パネルの絵素欠陥の有無を検査し、絵素欠陥の正確
な位置を特定することができるプロジェクション用液晶
表示パネルの検査方法および検査装置を提供することを
目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明のプロジェクショ
ン用液晶表示パネルの検査方法は、プロジェクション用
液晶表示パネルの絵素欠陥の有無を検査し、検出された
絵素欠陥の液晶表示パネル内での絵素座標を測定するプ
ロジェクション用液晶表示パネルの検査方法において、
該液晶表示パネルの画像をスクリーンに拡大投影させ、
該スクリーン上において該絵素欠陥の検査を行うので、
そのことにより上記目的が達成される。
【0023】本発明のプロジェクション用液晶表示パネ
ルの検査方法において、前記スクリーン上に拡大投影さ
れた画像中の絵素欠陥に、光を照射させることにより、
絵素欠陥の座標を測定するようにしてもよい。
【0024】本発明のプロジェクション用液晶表示パネ
ルの検査方法において、前記光を発生する発光装置を、
2つのパルスモーターにて各別に水平軸回りと垂直軸回
りとに回動できるようになし、所定の原点への光照射位
置から絵素欠陥への光照射位置とさせる間の該パルスモ
ーターのパルス信号の数に基づいて絵素欠陥の座標を測
定するようにしてもよい。
【0025】本発明のプロジェクション用液晶表示パネ
ルの検査装置は、プロジェクション用液晶表示パネルの
絵素欠陥の有無を検査し、検出された絵素欠陥の液晶表
示パネル内での絵素座標を測定するプロジェクション用
液晶表示パネル検査装置において、該液晶表示パネルを
点灯させ、該液晶表示パネルからの画像を拡大投影させ
る手段と、拡大投影された該画像を映すスクリーンと、
該スクリーン上の絵素欠陥に光を照射させる絵素欠陥位
置指示装置と、該絵素欠陥位置指示装置にて指示した位
置と基準位置との関係に基づいて絵素欠陥の座標を測定
する手段とを具備し、そのことにより上記目的が達成さ
れる。
【0026】本発明のプロジェクション用液晶表示パネ
ルの検査装置において、前記絵素欠陥位置指示装置は、
前記光としてレーザー光線を発生する小型レーザー光線
発光装置と、該小型レーザー光線発光装置を水平軸回り
と垂直軸回りとで回動させて該小型レーザー光線発光装
置の姿勢制御を行わせる2つのθ軸パルスモーターとか
らなる構成とするのが好ましい。また、前記2つのθ軸
パルスモーターを駆動するためのモーターコントローラ
ーを備え、該モーターコントローラーに入力するパルス
信号の数から前記小型レーザー光線発光装置からのレー
ザー光線の指示する絵素欠陥の座標を測定する構成とす
るのが好ましい。また、前記モーターコントローラーに
入力するパルス信号を手操作による移動にて発生させる
マウスを備えている構成とするのが好ましい。
【0027】以下に本発明の作用について説明する。
【0028】本発明にあっては、治具にセットした液晶
表示パネルを拡大投影することにより絵素欠陥を拡大表
示させ、小型レーザー光線発光装置から発光されたレー
ザー光線をマウスを操作することにより拡大表示された
絵素欠陥に重ね合わせる。そして、その時点までに小型
レーザー光線発光装置におけるレーザー光線の姿勢制御
に用いられる2ヶのθ軸パルスモーターに入力されたパ
ルス信号数をカウントすれば、絵素欠陥の正確な位置が
特定されることとなる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプロジェクシ
ョン用液晶表示パネルの検査方法および検査装置の実施
形態について説明する。
【0030】図1は、本実施形態のプロジェクション用
液晶表示パネルの検査装置の構成を示した図であり、図
1(a)はその検査装置の平面図、図1(b)はその検
査装置の正面図である。この検査装置は、投影装置8
と、この投影装置8の開口部9に液晶表示パネル1を装
着しまたは取出すためのパネル装着・取出し装置24
と、投影装置8からの画像が投影されるスクリーン10
と、スクリーン10上に投影された画像中の絵素欠陥の
位置に、レーザ光線を指示させる絵素欠陥位置指示装置
25とを備える。
【0031】パネル装着・取出し装置24は、液晶表示
パネル1がセットされる治具2を有する。治具2は、図
2に示すように位置決めピン21を3個有し、液晶表示
パネル1は治具2の3カ所の位置決めピン21に2辺が
当たるようにセットすると、自ずと位置決めされる。治
具2の上蓋2aを閉じると、金属電極22がパネル電極
23に接続される。
【0032】この治具2は、パルスモーター4にて駆動
される回転軸3の端部に取付けられ、水平軸回りの任意
の角度に液晶表示パネル1を回転させることができる。
前記回転軸3はテーブル5に正逆方向に回動可能に支持
されている。テーブル5は1軸ステージ6上に設置され
ており、パルスモーター7により1軸ステージ6上を水
平方向に自由に移動される。
【0033】投影装置8は側面に開口部9が設けられて
おり、この開口部9には治具2が挿入されるようになっ
ている。具体的には、パルスモーター4により液晶表示
パネル1の表面を水平方向に向け、パルスモーター7に
よりテーブル5を開口部9に接近させていき、最終的に
開口部9に液晶表示パネル1をセットする。投影装置8
は、液晶プロジェクションと同様に液晶表示パネル1に
画像を形成させてその画像を投影できるようになってお
り、液晶表示パネル1に表示される画像は投影装置8に
よって拡大されてスクリーン10に投影される。
【0034】絵素欠陥位置指示装置25は、レーザー光
線20を発光する小型レーザー光線発光装置11を備
え、小型レーザー光線発光装置11はパルスモーター1
2の回転軸に取付けられており、垂直平面内で自由に回
転することができる。このパルスモーター12を支持す
るテーブル13はパルスモーター15の回転軸14に取
付けられ、水平平面内で自由に回転することができる。
【0035】図3は、本実施形態のプロジェクション用
液晶表示パネルの検査装置を制御する制御系のブロック
図である。この制御系は、投影装置8にセットされた液
晶表示パネル1に表示用信号を与える信号発生装置17
と、この信号発生装置17に命令を送るパーソナルコン
ピューター16と、このパーソナルコンピューター16
からの信号によりパルスモーター4、7、12および1
5を駆動させるモーターコントローラー18と、パーソ
ナルコンピューター16およびモーターコントローラー
18を介してパルスモーター12および15を駆動させ
るマウス19とを備える。
【0036】パーソナルコンピューター16から信号発
生装置17に命令を送ることにより、信号発生装置17
につながっている液晶表示パネル1を点灯させたり、点
灯状態を変えたりすることができる。このため、絵素欠
陥の有る箇所では、他の絵素部分とは異なる表示状態と
なる。また、モーターコントローラー18は4軸のパル
スモーター4、7、12および15の制御ができるもの
であり、1軸をテーブル5の水平移動用、1軸を治具2
の回転用、残り2軸を小型レーザー光線発光装置11の
姿勢制御に用いる。モーターコントローラー18はパー
ソナルコンピューター16からの信号により各軸のパル
スモーターを駆動させることができる。パーソナルコン
ピューター16に接続されているマウス19は、これを
動かすことにより小型レーザー光線発光装置11の姿勢
制御用のパルスモーター12および15を駆動させるこ
とができる。
【0037】図4は、絵素欠陥位置装置25を示す斜視
図である。
【0038】マウス19を水平面上で左右に動かすと、
パルスモーター15により小型レーザー光線発光装置1
1は水平面上で回転し、レーザー光線20はスクリーン
10上で左右に動く。マウス19を上下に動かすと、パ
ルスモーター12により小型レーザー光線発光装置11
は垂直平面上で回転し、レーザー光線20は上下に動
く。
【0039】図5は、投影装置8にて形成される画像が
スクリーン10上に拡大投影されている様子を示す図で
ある。点Aは小型レーザー光線発光装置11の回転中心
を示し、点Bは小型レーザー光線発光装置11から発せ
られたレーザー光線20とスクリーン10の平面とのな
す角度が垂直になる点を示す。ここで、この点Bをパル
スモーター15、12の原点とし、パルスモーター1
5、12に入力されたパルス数をそれぞれpx0、py
0とする。また、原点からパルスモーター15を動かし
たときのレーザー光線20の軌跡をX軸方向、パルスモ
ーター12を動かしたときのレーザー光線20の軌跡を
Y軸方向とする。
【0040】このとき、レーザー光線20がスクリーン
10上の任意の点Dを指し示したときのパルスモーター
15、12に入力されたパルス数をそれぞれpxd、p
ydとし、1パルス当たりのパルスモーター回転角をr
とすると、パルスモーター15の回転角θd、パルスモ
ーター12の回転角ψdは、下記1式、2式で与えられ
る。
【0041】θd=(pxd−px0)・r …(1) ψd=(pyd−py0)・r …(2) さらに、スクリーン10上のXY平面における点Dの座
標(xd,yd)は、点Aと点Bとの間の距離をLとす
ると、下記3式、4式のようになる。
【0042】xd=L・tan(θd) …(3) yd=L・tan(ψd)/cos(θd) …(4) 図6は、本発明のプロジェクション用液晶表示パネルの
検査方法における処理手順を示したフローチャートであ
る。以下、このフローチャートに従って本発明の処理手
順を説明する。
【0043】まず、液晶表示パネル1を治具2にセット
し、金属電極22をパネル電極23に接続する(#
1)。
【0044】次に、治具2を投影装置8の開口部9に挿
入するために、パルスモーター4によって治具2を90
度回転させる(#2)。
【0045】その後、図7に示されるようにパルスモー
ター7によりテーブル5を前進させ治具2を投影装置8
内に挿入する。すると液晶表示パネル1に表示されてい
る映像がスクリーン10に拡大投影される(#3)。
【0046】次に、小型レーザー光線発光装置11のキ
ャリブレーションを行う(#4)。図5に示すように、
まず、レーザー光線20とスクリーン10とのなす角度
が垂直になるように、マウス19を使い小型レーザー光
線発光装置11を動かす。その点を原点とし、パルスモ
ーター15、12に入力されたパルス数をパーソナルコ
ンピューター16に記憶させる。次に、拡大投影された
映像の4ヶのコーナーC1、C2、C3、C4にレーザ
ー光線20が当たるようにマウス19を使い小型レーザ
ー光線発光装置11を動かし、そのときのパルスモータ
ー15、12に入力されたパルス数をパーソナルコンピ
ューター16に記憶させる。そして、各点での入力パル
ス数から、前述の1式〜4式に基づいて各コーナーの座
標を算出する。尚、治具2にセットされる液晶表示パネ
ル1が代わっても、投影位置はほとんど変化がないた
め、このキャリブレーション操作は検査開始時に1回行
えば十分である。
【0047】次に、スクリーン10に拡大投影された映
像の中から絵素欠陥に相当する点Dをレーザー光線20
が指し示すようマウス19を使い小型レーザー光線発光
装置11を動かし、そのときのパルスモーター15、1
2に入力されたパルス数をパーソナルコンピューター1
6に記憶させる(#5)。この入力パルス数から前述の
1式〜4式に基づいて絵素欠陥点の座標を算出する。
【0048】次に、スクリーン10上のXY平面上の絵
素欠陥座標が求まると、拡大投影画面内での相対位置を
求める(#6)。そのためにまず座標変換を行う。図8
に示されるように座標変換は拡大投影画面の各辺がX
軸、Y軸に平行になるように行う。XY平面上での絵素
欠陥Dの座標を(dx,dy)、コーナーCi(i=1
〜3)の座標を(cxi,cyi)とすると、座標変換
後の絵素欠陥D′の座標(dx′,dy′)は次の手順
で算出することができる。
【0049】絵素欠陥Dを通り、辺C1C3に平行な直
線を引き、辺C1C2と交わる点のX座標を求める。絵
素欠陥Dを通り、辺C1C3に平行な直線の方程式は、
下記5式であり、 (y−dy)(cx3−cx1)=(x−dx)(cy3−cy1)…(5) 辺C1C2の方程式は、下記6式である。
【0050】 (y−cy1)(cx2−cx1)=(x−cx1)(cy2−cy1) …(6) よって、その交点のX座標は、下記7式となる。これを
D′のX座標とする。
【0051】 x={(dy−cy1)・a2・a3+cx1・a3・b2−dx・a2・b3 }/(a3・b2−a2・b3) …(7) 但し、a2=cx2−cx1 a3=cx3−cx1 b2=cy2−cy1 b3=cy3−cy1 次に、絵素欠陥Dを通り、辺C1C2に平行な直線を引
き、辺C1C3と交わる点のY座標を求める。上と同様
にして、下記8式、9式の2直線 (y−dy)(cx2−cx1)=(x−dx)(cy2−cyl)…(8) (y−cy1)(cx3−cx1)=(x−cx1)(cy3−cy1)…(9 ) の交点は、下記10式である。
【0052】 y={(dx−cx1)・b2・b3+cy1・a3・b2−dy・a2・b3 }/(a3・b2−a2・b3) …(10) これをD′のY座標とする。すなわち、dx′は下記1
1式、dy′は下記12式のようになる。
【0053】 dx′={(dy−cy1)・a2・a3+cx1・a3・b2−dx・a2・ b3}/(a3・b2−a2・b3) …(11) dy′={(dx−cx1)・b2・b3+cy1・a3・b2−dy・a2・ b3}/(a3・b2−a2・b3) …(12) 同様に座標変換後のコーナーCi’の座標(cxi′、
cyi′)は、以下の13式〜18式のようになる。
【0054】cx1′=cx1 …(13) cy1′=cy1 …(14) cx2′=cx2 …(15) cy2′=cy1 …(16) cx3′=cx1 …(17) cy3′=cy3 …(18) このあと、絵素欠陥の液晶表示パネル1内での相対位置
を計算する。液晶表示パネル1の絵素部分の左上角から
絵素欠陥Dまでの距離をX軸方向、Y軸方向それぞれm
x、myとし、液晶表示パネル1の絵素部分のX軸方
向、Y軸方向の長さをgx、gyとすると、下記19
式、20式で求められる。
【0055】 mx=gx・(dx′−cx1′)/(cx2′−cx1′) …(19) my=gy・(dy′−cy1′)/(cy3′−cy1′) …(20) そして、19式、20式で求まった絵素欠陥位置情報は
パーソナルコンピューター16内に記憶される。
【0056】次に、絵素欠陥全ての指示が終了すると
(#7)、パルスモーター7により治具2が後退し、投
影装置8から抜き出される(#8)。そして、パルスモ
ーター4により治具2を−90度回転させて水平状態に
戻す(#9)。最後に、治具2から液晶表示パネル1を
取り出し(#10)、次の工程へ進む。
【0057】なお、本発明のプロジェクション用液晶表
示パネルの検査方法による検査対象となり得る液晶表示
パネルとしては、透過型のものに限らず、反射型のもの
も含む。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、プロジェクション用液晶表示パネルを投影装置に挿
入しスクリーンに拡大投影し、マウスを使い小型レーザ
ー光線発光装置を動かし、スクリーンに投影された絵素
欠陥を小型レーザー光線発光装置から発せられるレーザ
ー光線が指し示すようになったときの小型レーザー光線
発光装置の姿勢制御用パルスモーターへの入力パルス数
から絵素欠陥の位置を求めることができるようになった
ため、従来のように、目視で検査したり、拡大投影しカ
ーソルで絵素欠陥を指し示す方法に比べ容易に検査する
ことが可能になり、プロジェクション用液晶表示パネル
の検査工程の作業性が向上するといった効果が期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のプロジェクション用液晶表示パネ
ルの検査装置の構成を示した図であり、(a)はその検
査装置の平面図、(b)はその検査装置の正面図であ
る。
【図2】本実施形態のプロジェクション用液晶表示パネ
ルの検査装置に備わった治具を示す斜視図である。
【図3】本実施形態のプロジェクション用液晶表示パネ
ルの検査装置を制御する制御系のブロック図である。
【図4】本実施形態のプロジェクション用液晶表示パネ
ルの検査装置に備わった絵素欠陥位置装置を示す斜視図
である。
【図5】本実施形態のプロジェクション用液晶表示パネ
ルの検査装置に備わったスクリーンに拡大投影された映
像と絵素欠陥位置指示装置との関係を示した図である。
【図6】本発明のプロジェクション用液晶表示パネルの
検査方法における処理手順を示したフローチャートであ
る。
【図7】(a)は本実施形態のプロジェクション用液晶
表示パネルの検査装置に備わったパネル装着・取出し装
置の動作内容を示す平面図、(b)は(a)の正面図で
ある。
【図8】本発明のプロジェクション用液晶表示パネルの
検査方法における座標変換の概念図である。
【図9】従来の技術の説明図であり、第1の目視による
方法により絵素欠陥位置情報を得る場合の装置構成を示
す模式図である。
【図10】図9の装置により絵素欠陥位置情報を得る場
合のフローチャートである。
【図11】従来の技術の説明図であり、第2の方法によ
り絵素欠陥位置情報を得る場合の装置構成を示す模式図
である。
【図12】図11の装置により絵素欠陥位置情報を得る
場合のフローチャートである。
【符号の説明】 1 液晶表示パネル 2 治具 2a 上蓋 4、7、12、15 パルスモーター 3、14 回転軸 5、13 テーブル 6 1軸ステージ 8 投影装置 9 開口部 10 スクリーン 11 小型レーザー光線発光装置 17 信号発生装置 16 パーソナルコンピューター 18 モーターコントローラー 19 マウス 20 レーザー光線 21 位置決めピン 22 金属電極 23 パネル電極 24 パネル装着・取出し装置 25 絵素欠陥位置指示装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロジェクション用液晶表示パネルの絵
    素欠陥の有無を検査し、検出された絵素欠陥の液晶表示
    パネル内での絵素座標を測定するプロジェクション用液
    晶表示パネルの検査方法において、 該液晶表示パネルの画像をスクリーンに拡大投影させ、
    該スクリーン上において該絵素欠陥の検査を行うプロジ
    ェクション用液晶表示パネルの検査方法。
  2. 【請求項2】 前記スクリーン上に拡大投影された画像
    中の絵素欠陥に、光を照射させることにより、絵素欠陥
    の座標を測定する請求項1に記載のプロジェクション用
    液晶表示パネルの検査方法。
  3. 【請求項3】 前記光を発生する発光装置を、2つのパ
    ルスモーターにて各別に水平軸回りと垂直軸回りとに回
    動できるようになし、所定の原点への光照射位置から絵
    素欠陥への光照射位置とさせる間の該パルスモーターの
    パルス信号の数に基づいて絵素欠陥の座標を測定する請
    求項2に記載のプロジェクション用液晶表示パネルの検
    査方法。
  4. 【請求項4】 プロジェクション用液晶表示パネルの絵
    素欠陥の有無を検査し、検出された絵素欠陥の液晶表示
    パネル内での絵素座標を測定するプロジェクション用液
    晶表示パネル検査装置において、 該液晶表示パネルを点灯させ、該液晶表示パネルからの
    画像を拡大投影させる手段と、 拡大投影された該画像を映すスクリーンと、 該スクリーン上の絵素欠陥に光を照射させる絵素欠陥位
    置指示装置と、 該絵素欠陥位置指示装置にて指示した位置と基準位置と
    の関係に基づいて絵素欠陥の座標を測定する手段とを具
    備するプロジェクション用液晶表示パネルの検査装置。
  5. 【請求項5】 前記絵素欠陥位置指示装置は、前記光と
    してレーザー光線を発生する小型レーザー光線発光装置
    と、該小型レーザー光線発光装置を水平軸回りと垂直軸
    回りとで回動させて該小型レーザー光線発光装置の姿勢
    制御を行わせる2つのθ軸パルスモーターとからなる請
    求項4に記載のプロジェクション用液晶表示パネルの検
    査装置。
  6. 【請求項6】 前記2つのθ軸パルスモーターを駆動す
    るためのモーターコントローラーを備え、該モーターコ
    ントローラーに入力するパルス信号の数から前記小型レ
    ーザー光線発光装置からのレーザー光線の指示する絵素
    欠陥の座標を測定する請求項5に記載のプロジェクショ
    ン用液晶表示パネルの検査装置。
  7. 【請求項7】 前記モーターコントローラーに入力する
    パルス信号を手操作による移動にて発生させるマウスを
    備えている請求項6に記載のプロジェクション用液晶表
    示パネルの検査装置。
JP8189754A 1996-07-18 1996-07-18 プロジェクション用液晶表示パネルの検査方法および検査装置 Pending JPH1039268A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030074049A (ko) * 2002-03-15 2003-09-19 가부시키가이샤 멕 액정 표시패널 검사장치
KR100509090B1 (ko) * 2001-02-19 2005-08-18 세이코 엡슨 가부시키가이샤 색 합성 광학 시스템의 위치 조정 방법 및 위치 조정 시스템과, 광 변조 장치의 위치 조정 시스템과, 색 합성 광학 시스템 및 프로젝터

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