JP3501661B2 - 液晶表示パネルの検査方法および検査装置 - Google Patents

液晶表示パネルの検査方法および検査装置

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JP3501661B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプロジェク
ションや液晶テレビジョンセット、液晶ディスプレイ等
に用いられる液晶表示パネルの生産工程において、絵素
欠陥の有無を検査したり、欠陥を修正したりするために
行われる液晶表示パネルの点灯検査に好適な液晶表示パ
ネルの検査方法及び検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶表示装置は、液晶表示パネ
ルにドライバーを実装することによりモジュール化さ
れ、様々な用途に使用される。
【0003】例えば、液晶表示装置を光源ランプや投影
レンズ等の光学系と組み合わせることにより、プロジェ
クションとして使用することができる。
【0004】または、透過型液晶表示装置をバックライ
トと組み合わせることにより、液晶テレビジョンセット
や液晶ディスプレイ等として使用することができる。
【0005】このような液晶表示装置を出荷する際に
は、点灯不良品の市場への流出を防止するため、通常、
パネル形態及びモジュール形態の各々の状態において点
灯検査が実施される。
【0006】この点灯検査では、液晶表示装置の点灯状
態が規定基準を満たしているか否かを判断し、その結
果、規定基準を満たしていないものは不合格として市場
への出荷がストップされる。
【0007】しかし、不合格品と判断された液晶表示装
置でも、不良の発生具合によっては液晶表示パネルの1
絵素毎に修正を行うことによって、上記規定基準をクリ
アできる場合がある。
【0008】このような修正を行うためには、絵素欠陥
の正確な座標位置データが必要不可欠である。
【0009】従来、絵素欠陥の座標位置を特定すること
は、例えば特開平9−73059号公報や特開平10−
39268号公報に開示されているような絵素欠陥座標
特定装置を用いて行われ、得られた絵素欠陥座標データ
をもとにレーザー欠陥修正装置等によって欠陥が修正さ
れていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】最近の市場ニーズに対
応して、液晶表示パネルの高精細化が急激に進んでお
り、さらに表示欠陥を最小限に軽減することが必要不可
欠になってきている。
【0011】現在では、絵素ピッチが28μm程度まで
細かくなっており、それに伴って修正工程においても絵
素欠陥座標特定の高精度化が要求されている。
【0012】しかし、上述したような従来の絵素欠陥座
標特定方法では、絵素欠陥指定回数に対して5割り程度
の割合で計測ミスが発生し、隣接する絵素を絵素欠陥と
判断して正常な絵素を修正してしまうという問題が発生
していた。
【0013】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、計測ミスを防いで容易か
つ正確に絵素欠陥の有無を検査して正確な絵素欠陥座標
を特定することができる液晶表示パネルの検査方法およ
び検査装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示パネル
の検査方法は、精密XYテーブル上に搭載された液晶表
示パネルの画像をスクリーン上に拡大投影させて該スク
リーン上で絵素欠陥の有無を検査し、検出されたスクリ
ーン上の絵素欠陥に光を照射して該絵素欠陥の該液晶表
示パネル上での概略座標を求め、該概略座標を基に
該スクリーン上に拡大投影された仮想パネル座標に
おける絵素欠陥座標のベクトル角度および絵素欠陥座標
のベクトル長さを求め、これらの値から、該液晶表示パ
ネルを該仮想パネル座標上の仮想原点から該絵素欠陥ま
で移動させるための移動座標データを求めて、求められ
た該移動座標データに基づいて、該液晶表示パネルを搭
載した精密XYテーブルを移動させ、高倍率顕微鏡の視
野内に該絵素欠陥を映して正確な絵素欠陥座標を測定し
ており、そのことにより上記目的が達成される。
【0015】前記光を発生する発光装置を、2つのパル
スモーターにて各別に水平軸回りと垂直軸回りとに回動
できるようになし、所定の原点への光照射位置と絵素欠
陥への光照射位置との間の該パルスモーターのパルス信
号の数に基づいて絵素欠陥の概略座標を測定することが
できる。
【0016】
【0017】
【0018】本発明の液晶表示パネルの検査装置は、本
発明の液晶表示パネルの検査方法に用いられる検査装置
であって、精密XYテーブルに搭載された該液晶表示パ
ネルを点灯させ、該液晶表示パネルからの画像を拡大投
影させる手段と、拡大投影された該画像を映すスクリー
ンと、該スクリーン上の絵素欠陥に光を照射する絵素欠
陥位置指示装置と、該絵素欠陥位置指示装置にて指示し
た位置と基準位置との関係に基づいて絵素欠陥の該液晶
表示パネル上での概略座標を求める手段と、該概略座標
を基に、該スクリーン上に拡大投影された該仮想パネル
座標における該絵素欠陥座標のベクトル角度および該絵
素欠陥座標のベクトル長さを求め、これらの値から、該
液晶表示パネルを該仮想パネル座標上の仮想原点から該
絵素欠陥まで移動させるための移動座標データを求め
て、求められた該移動座標データに基づいて、該液晶表
示パネルを搭載した該精密XYテーブルを、高倍率顕微
鏡の視野内に該絵素欠陥が映るように移動させる移動手
段と、該高倍率顕微鏡の視野内の画像に位置合わせして
絵素欠陥の座標を求める座標手段とを具備しており、そ
のことにより上記目的が達成される。
【0019】前記絵素欠陥位置指示装置は、前記光とし
てレーザー光線を発生する小型レーザー光線発光装置
と、該小型レーザー光線発光装置を水平軸回りと垂直軸
回りとで回動させて該小型レーザー光線発光装置の姿勢
制御を行わせる2つのθ軸パルスモーターとからなって
いてもよい。
【0020】前記2つのθ軸パルスモーターを駆動する
ためのモーターコントローラーを備え、該モーターコン
トローラーに入力するパルス信号の数から前記小型レー
ザー光線発光装置からのレーザー光線の指示する絵素欠
陥の概略座標が測定される構成としてもよい。
【0021】前記モーターコントローラーに入力するパ
ルス信号を手操作による移動にて発生させるマウスを備
えている構成としてもよい。
【0022】
【0023】以下に、本発明の作用について説明する。
【0024】本発明にあっては、治具にセットした液晶
表示パネルの画像をスクリーン上に拡大投影させてスク
リーン上で絵素欠陥の有無を検査する。その拡大投影画
像中の絵素欠陥に、小型レーザー光線発光装置からのレ
ーザー光線等の光線を照射して重ね合わせることにより
絵素欠陥の液晶表示パネル上での概略座標を求め、その
概略座標を基にしてスクリーン上に拡大投影された仮
想パネル座標における絵素欠陥座標のベクトル角度およ
び絵素欠陥座標のベクトル長さを求める。そして、これ
らの値より液晶表示パネルを仮想パネル座標上の仮想原
点から絵素欠陥まで移動させるための移動座標データを
求めて、求められた移動座標データに基づいて、液晶表
示パネルを搭載した精密XYテーブルを移動させ、高倍
率顕微鏡の視野内に該絵素欠陥を映して正確な絵素欠陥
座標を測定する。
【0025】例えば、水平軸回りと垂直軸回りとに回動
する2つのθ軸パルスモーターにより小型レーザー光線
発光装置の姿勢制御を行わせ、基準位置から重ね合わせ
時点までにパルスモーターに入力されたパルス信号数を
カウントする。これにより、そのパルスデータをもとに
してレーザー光線の指示する絵素欠陥の概略座標が特定
される。このパルス信号は、手操作で移動可能なマウス
を用いて、パルスモーターを駆動するためのモーターコ
ントローラーに入力することができる。
【0026】この概略座標に基づいて液晶表示パネルを
移動させることにより、高倍率顕微鏡の視野内に絵素欠
陥を正確に搬送することができる。そして、その高倍率
顕微鏡の視野内の画像を用いて、より正確な絵素欠陥座
標を求めることができる。
【0027】上記絵素欠陥の概略座標を求める際に、ス
クリーン上に投影された画像の傾きを考慮することによ
り、さらに正確な概略座標が得られる。
【0028】そして、高倍率顕微鏡の視野内の画像から
絵素欠陥座標位置を求める際には、精密XYテーブルの
直交角に対する液晶表示パネルの傾きを考慮することに
より、さらに正確な絵素欠陥位置座標が得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0030】図1は、本実施形態の液晶表示パネルの検
査装置の構成を示す図であり、図1(a)はその検査装
置の平面図、図1(b)はその検査装置の正面図であ
る。
【0031】この検査装置は、プロジェクション用液晶
表示パネル1の画像を拡大投影するための液晶プロジェ
クション14と、この液晶プロジェクション14に液晶
表示パネル1を装着し又は取出すためのパネル装着・取
出し装置と、液晶表示パネル1の画像が投影されるスク
リーン17と、スクリーン17上に投影された画像中の
絵素欠陥の位置に、レーザ光線を指示させる絵素欠陥位
置指示装置25とを備えている。さらに、CCD(電荷
結合素子)カメラ12に拡大レンズが取り付けられ、そ
の焦点距離を液晶表示パネル1の表面に合わせた状態で
固定されている。
【0032】上記パネル装着・取出し装置は、液晶表示
パネル1がセットされる治具2を有する。治具2は、図
2に示すように位置決めピン26を3個有しており、液
晶表示パネル1を治具2の3カ所の位置決めピン26に
2辺が当たるようにセットすると、自ずと位置決めされ
る。そして、治具2の上蓋2aを閉じると、金属電極2
7がパネル電極28に接続される。
【0033】この治具2はテーブル3上に取り付けられ
ている。このテーブル3は、回転軸5を介してθ軸パル
スモーター6に接続されており、任意の角度に回転する
ことができる。
【0034】これらのユニットは、スライドテーブル7
上に配置されている。このスライドテーブル7は、直動
ガイド8を介して精密XYテーブル9に接続されてお
り、エアーシリンダ10により往復運動することができ
る。また、XYテーブル9には、パルスモーターが接続
されており、XY方向の任意の位置に移動することがで
きる。
【0035】上記液晶プロジェクション14は、液晶表
示パネル1をセットしたテーブル3が挿入できるように
側面に開口部16が設けられている。この液晶プロジェ
クション14内に液晶表示パネル1を挿入してランプ1
5から光を照射することにより、液晶表示パネル1に画
像が表示されて投影スクリーン17に拡大投影される。
【0036】上記絵素欠陥位置指示装置25は、レーザ
ー光線24を発光する小型レーザー光線発光装置18を
備えている。この小型レーザー光線発光装置18はパル
スモーター19の回転軸に取付けられており、垂直平面
内で自由に回転することができる。このパルスモーター
19を支持するテーブル20はパルスモーター22の回
転軸21に取付けられ、水平平面内で自由に回転するこ
とができる。
【0037】上記拡大レンズ11及びCCDカメラ12
の上方に配置された照明用ライトガイド13からは、液
晶プロジェクション14のランプ15と同等の光量の光
を局部的に液晶表示パネル1に照射することが可能であ
り、CCDカメラ12の照明として使用される。
【0038】上記拡大レンズ11は、液晶プロジェクシ
ョン14の拡大投影よりもさらに高倍率で拡大すること
が可能であり、拡大レンズ11、CCDカメラ12及び
照明用ライトガイド13によって高倍率顕微鏡と同様に
機能することができる。
【0039】図3は、本実施形態の液晶表示パネルの検
査装置を制御するための制御系のブロック図である。
【0040】この制御系は、液晶プロジェクション14
にセットされた液晶表示パネル1に表示用信号を与える
信号発生装置32と、この信号発生装置32に命令を送
るパーソナルコンピューター31と、このパーソナルコ
ンピューター31からの信号により精密XYテーブル
9、パルスモーター6、19及び22を駆動させるモー
ターコントローラー33と、パーソナルコンピューター
31及びモーターコントローラー33を介してパルスモ
ーター19及び22を駆動させるマウス34とを備え
る。
【0041】パーソナルコンピューター31から信号発
生装置32に命令を送ることにより、信号発生装置32
につながっている液晶表示パネル1を点灯させたり、点
灯状態を変化させたりすることができる。このため、絵
素欠陥の有る箇所では、他の絵素部分とは異なる表示状
態となる。
【0042】モーターコントローラー33は2軸の精密
ZYテーブル9と、3軸のパルスモーター6、19及び
22の制御ができるものであり、2軸を精密XYテーブ
ル9の水平移動用、1軸を治具2の回転用、残り2軸を
小型レーザー光線発光装置18の姿勢制御に用いる。こ
のモーターコントローラー33は、パーソナルコンピュ
ーター31からの信号により各軸のパルスモーターを駆
動させることができる。
【0043】パーソナルコンピューター31に接続され
ているマウス34は、これを手操作で移動させることに
より小型レーザー光線発光装置18の姿勢制御用のパル
スモーター18及び22を駆動させることができる。
【0044】図4は、絵素欠陥位置指示装置25を示す
斜視図である。
【0045】マウス34を水平面上で左右に動かすと、
パルスモーター22により小型レーザー光線発光装置1
8は水平面上で回転し、レーザ一光線24がスクリーン
17上で左右に動く。
【0046】マウス34を上下に動かすと、パルスモー
ター19により小型レーザー光線発光装置18は垂直平
面上で回転し、レーザー光線24がスクリーン17上で
上下に動く。
【0047】以下に、本実施形態の液晶表示パネルの検
査方法における処理手順について説明する。
【0048】まず、液晶表示パネル1を治具2にセット
し、金属電極27をパネル電極28に接続する。
【0049】次に、治具2を液晶プロジェクション14
の開口部16に挿入するために、パルスモーター6によ
って治具2を90度回転させる。
【0050】その後、図5に示すようにエアーシリンダ
10によりスライドテーブル7を前進させて、治具2を
液晶プロジェクション14内に挿入する。
【0051】スクリーン17には、液晶プロジェクショ
ン14内のランプ15からの投影光により、液晶表示パ
ネル1に表示されている映像が拡大投影される。
【0052】図6に示すように、このスクリーン17上
の投影画像29に絵素欠陥30が発見された場合、小型
レーザー光線発光装置18から発光されるレーザ光線2
4が欠陥絵素に重なるように図3のマウス34を操作し
て指示する。
【0053】このとき、レーザ光線24で指示された位
置の座標は、パルスモーター19、22に入力されたパ
ルス数に基づいて算出され、パーソナルコンピューター
31内のメモリーにスクリーン上絵素欠陥座標として記
憶される。なお、絵素欠陥が複数発見された場合には、
このマウス34による操作を繰り返して行う。
【0054】このメモリーに保存されたスクリーン上絵
素欠陥座標をもとにして、液晶表示パネル1の欠陥絵素
座標を算出する。
【0055】図7(a)に示すように、メモリーに保存
されたスクリーン上絵素欠陥座標のX値、Y値を各々c
x、cyとすると、図8に示す絵素欠陥30から1隅の
絵素36までの概略距離KX、KYは、図7(b)に示
すように、下記式(1)、(2)により求めることがで
きる。
【0056】 KX=gx×(cx/fx) ・・・(1) KY=gy×(cy/fy) ・・・(2) cx、cy:メモリーに保存されたスクリーン上絵素欠
陥座標データ fx、fy:パーソナルコンピュータ31内のメモリー
上でのパネル座標エリアサイズ gx、gy:絵素エリアの最大幅 その後、図5に示したスライドテーブル7を、治具2を
90度回転させて図1に示したもとの位置に戻す。
【0057】次に、図1に示した精密XYテーブル9を
用いて、図9に示すように、液晶表示パネル1の1隅の
絵素36が拡大レンズ11の視野内に映るように液晶表
示パネル1を移動させる。
【0058】この状態でCCDカメラ12に入力された
画像は、モニター35に映し出される。
【0059】続いて、図9に示すように、モニター35
上に表示された十字カーソル37を1隅の絵素36の中
心を指示するようにマウス34で移動させて、モニター
35の中央38から十字カーソル37で指示した絵素3
6までの距離mx1、my1を求める。
【0060】このとき、図8の精密XYテーブル9の原
点39からの1隅の絵素36(パネル原点)までの座
標X1、Y1は、下記式(3)、(4)により求めるこ
とができる。
【0061】X1=mx1/n+ox ・・・(3) Y1=my1/n+oy ・・・(4) mx1、my1:モニター35の中央38から十字カー
ソル37で指示した位置までの距離 ox、oy:精密XYテーブル9の原点位置からのXY
軸の移動量 n:モニター35に表示されている映像の拡大倍率 同様にして、反対側の1隅の絵素40(パネル原点)
までの座標X2、Y2を求める。
【0062】これらの結果から、図9に示す仮想座標に
対する液晶表示パネル1の傾きAθは、下記式(5)に
より求めることができる。
【0063】 Aθ=tan-1{(Y2−Y1)/(X2−X1)} ・・・(5) 以上により、液晶表示パネル1が図9に示す仮想座標に
対してどのような位置関係(水平位置、垂直位置、傾き
方向)で配置されているかが求められる。
【0064】ここで、上記スクリーン上絵素欠陥座標か
ら求めた絵素欠陥30から1隅の絵素36までの概略距
離KX、KYに対して、液晶表示パネルの傾きデータを
考慮して計算を行うことにより、液晶表示パネルの絵素
欠陥の概略座標をより正確に求めることができる。
【0065】しかし、絵素欠陥位置指示装置(レーザー
ポインター)25を用いて求めたスクリーン上絵素欠陥
座標は、スクリーン上に拡大投影された仮想のパネル座
標に変換して計算されるため、パネル傾き角度を考慮し
たとしても、精密XYテーブル9を用いて移動させた液
晶表示パネルの傾きを考慮する場合とは異なる。よっ
て、上記スクリーン上絵素欠陥座標をそのまま液晶表示
パネルの絵素欠陥座標の計算に用いることはできない。
【0066】上記スクリーン上絵素欠陥座標をそのまま
液晶表示パネルの絵素欠陥座標の計算に使用すると、絵
素欠陥に隣接する絵素の座標を算出してしまうおそれが
あるからである。
【0067】このため、レーザーポインター25を用い
て求めたスクリーン上絵素欠陥座標に対してパネル傾き
を考慮するには、精密XYテーブルの直交角に対するパ
ネル傾き角度Aθをそのまま用いるのではなく、スクリ
ーン上に拡大投影された画像の傾きを考慮する必要があ
る。よって、下記式(6)、(7)により、図10に示
す仮想パネル座標での絵素欠陥座標ベクトルLθ、及び
絵素欠陥座標のベクトル長さLXYを求める必要があ
る。
【0068】 Lθ=tan-1(KY/KX) ・・・(6) LXY=(KX2+KY21/2 ・・・(7) Lθ:レーザーポインター25を用いて求めた仮想パネ
ル座標での絵素欠陥座標のベクトル角度 LXY:レーザーポインター25を用いて求めた仮想パ
ネル座標での絵素欠陥座標のベクトル長さ この仮想パネル座標における絵素欠陥座標ベクトル角度
Lθとベクトル長さLXYに基づいて、精密XYテーブ
ル9を仮想原点39から絵素欠陥30まで移動させるた
めの移動座標データDX、DYを求める(図10参
照)。この移動座標データDX、DYは、下記式
(8)、(9)のようにして求めることができる。
【0069】 DX=X1−{cos(Lθ−Aθ)×LXY×絵素ピッチX} ・・・(8 ) DY=Y1−{sin(Lθ−Aθ)×LXY×絵素ピッチY} ・・・(9 ) 絵素ピッチX、Y:液晶表示パネルにおける絵素と絵素
との間隔 上記式(8)、(9)により求めた移動座標データD
X、DYに基づいて、絵素欠陥30が拡大レンズ11の
視野内に映るように液晶表示パネル1を精密XYテーブ
ル9で移動し、ライトガイド13から光を照射すること
により、図11に示すようにモニター35に絵素欠陥3
0が表示される。
【0070】ここで、算出された絶対パルス座標系のデ
ータDX、DYは、下記式(10)、(11)のように
して、図10に示す相対パルス座標系のデータEX、E
Yに変換される。
【0071】EX=(X1−DX) ・・・(10) EY=(Y1−DY) ・・・(11) つまり、先に求めたX1、Y1から絶対パルス座標系の
データDX、DYを減算することにより、絵素36(パ
ネル原点)からの概略欠陥絵素座標である相対座標系
データEX、EYを算出することができる。
【0072】次に、図11に示すように、モニター35
上に表示された十字カーソル37を絵素欠陥30の中心
を指示するようにマウス34で移動させて、モニター3
5の中央38から十字カーソル37で指示した絵素欠陥
36までの距離mx2、my2を求める。
【0073】これにより、上記概略座標データEX、E
Yをもとに下記式(12)、(13)のように補正し
て、正確な欠陥絵素座標FX、FYを求めることができ
る。
【0074】 FX=EX−(mx2/n) ・・・(12) FY=EY−(my2/n) ・・・(13) mx2、my2:モニター35の中央38から十字カー
ソル37で指示した絵素までの距離 n:モニター35に表示されている映像の拡大倍率 このようにして算出された欠陥絵素の位置座標データF
X、FYにパネル傾き角度Aθを考慮して、下記式(1
4)、(15)のように、より正確な絵素欠陥30の位
置座標BX、BYが求められる。
【0075】 BX=FX×cos(Aθ)−FY×sin(Aθ) ・・・(14) BY=FX×sin(Aθ)+FY×cos(Aθ) ・・・(15) このようにして、絵素欠陥30の位置座標をパーソナル
コンピューター31により算出し、記録する。
【0076】最後に、液晶表示パネル1を治具2から取
り外し、次の工程に進む。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による場合
には、液晶表示パネルの画像をスクリーン上に拡大投影
し、光線を絵素欠陥に重ね合わせることによりスクリー
ン上での絵素欠陥の概略座標を測定することができる。
その概略座標に基づいて液晶表示パネルを高倍率顕微鏡
の視野内に移動することにより、絵素欠陥位置の正確な
座標を求めることができる。さらに、これらの座標デー
タに対して液晶表示パネルの傾きを考慮することによ
り、より正確な欠陥絵素位置の座標を求めることができ
る。
【0078】従って、今後ますます小型化、高精細化が
進むと予想されるプロジェクション用の液晶表示パネル
において、微細な絵素ピッチにも対応することができ、
計測ミスを防いで確実に欠陥の修復を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の液晶表示パネルの検査装置の構成を
示す図であり、(a)はその検査装置の平面図、(b)
はその検査装置の正面図である。
【図2】実施形態の液晶表示パネルの検査装置に備わっ
た治具を示す斜視図である。
【図3】実施形態の液晶表示パネルの検査装置を制御す
る制御系のブロック図である。
【図4】実施形態の液晶表示パネルの検査装置に備わっ
た絵素欠陥位置指示装置を示す斜視図である。
【図5】(a)は実施形態の液晶表示パネルの検査装置
に備わったパネル装着・取出し装置の動作内容を示す平
面図、(b)は(a)の正面図である。
【図6】実施形態の液晶表示パネルの検査装置に備わっ
たスクリーンに液晶表示パネルの表示部を拡大投影した
状態を示す平面図である。
【図7】実施形態の液晶表示パネルの検査方法におい
て、(a)はパーソナルコンピュータメモリ上の欠陥絵
素座標を示す概略図であり、(b)はパネル上の欠陥絵
素座標を示す概略図である。
【図8】実施形態の液晶表示パネルの検査方法における
座標データを説明するための概念図である。
【図9】実施形態の液晶表示パネルの検査装置に備わっ
たモニターの表示を説明するための平面図である。
【図10】実施形態の液晶表示パネルの検査方法におけ
る座標データを説明するための概念図である。
【図11】実施形態の液晶表示パネルの検査装置に備わ
ったモニターの表示を説明するための平面図である。
【符号の説明】
1 液晶表示パネル 2 治具 2a 上蓋 3、20 テーブル 5、21 回転軸 6、19、22 θ軸パルスモーター 7 スライドテーブル 8 直動ガイド 9 精密XYテーブル 10 エアーシリンダ 11 拡大レンズ 12 CCDカメラ 13 照明用ライトガイド 14 液晶プロジェクション 15 ランプ 16 開口部 17 スクリーン 18 小型レーザー光線発光装置 24 レーザー光線 25 絵素欠陥位置指示装置 26 位置決めピン 27 金属電極 28 パネル電極 29 投影映像 30 絵素欠陥 31 パーソナルコンピューター 32 信号発生装置 33 モーターコントローラー 34 マウス 35 モニター 36 パネル原点 37 十字カーソル 38 モニター中央 39 精密XYテーブルの原点 40 パネル原点

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精密XYテーブル上に搭載された液晶表
    示パネルの画像をスクリーン上に拡大投影させて該スク
    リーン上で絵素欠陥の有無を検査し、検出された該スク
    リーン上の絵素欠陥に光を照射して該絵素欠陥の該液晶
    表示パネル上での概略座標を求め、該概略座標を基に
    該スクリーン上に拡大投影された仮想パネル座標に
    おける絵素欠陥座標のベクトル角度および絵素欠陥座標
    のベクトル長さを求め、これらの値から、該液晶表示パ
    ネルを該仮想パネル座標上の仮想原点から該絵素欠陥ま
    で移動させるための移動座標データを求めて、求められ
    た該移動座標データに基づいて、該液晶表示パネルを搭
    載した精密XYテーブルを移動させ、高倍率顕微鏡の視
    野内に該絵素欠陥を映して正確な絵素欠陥座標を測定す
    る液晶表示パネルの検査方法。
  2. 【請求項2】 前記光を発生する発光装置を、2つのパ
    ルスモーターにて各別に水平軸回りと垂直軸回りとに回
    動できるようになし、所定の原点への光照射位置と絵素
    欠陥への光照射位置との間の該パルスモーターのパルス
    信号の数に基づいて絵素欠陥の概略座標を測定する請求
    項1に記載の液晶表示パネルの検査方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の液晶表示パネ
    ルの検査方法に用いられる検査装置であって、精密XYテーブルに搭載された 該液晶表示パネルを点灯
    させ、該液晶表示パネルからの画像を拡大投影させる手
    段と、 拡大投影された該画像を映すスクリーンと、 該スクリーン上の絵素欠陥に光を照射する絵素欠陥位置
    指示装置と、 該絵素欠陥位置指示装置にて指示した位置と基準位置と
    の関係に基づいて絵素欠陥の該液晶表示パネル上での
    略座標を求める手段と該概略座標を基に、該スクリーン上に拡大投影された仮
    想パネル座標における絵素欠陥座標のベクトル角度およ
    び絵素欠陥座標のベクトル長さを求め、これらの値か
    ら、該液晶表示パネルを該仮想パネル座標上の仮想原点
    から該絵素欠陥まで移動させるための移動座標データを
    求めて、求められた該移動座標データに基づいて、該液
    晶表示パネルを搭載した該精密XYテーブルを、高倍率
    顕微鏡の視 野内に該絵素欠陥が映るように移動させる移
    動手段と、 該高倍率顕微鏡の視野内の画像に位置合わせして該絵素
    欠陥の座標を求める座標手段と、 を具備する液晶表示パネルの検査装置。
  4. 【請求項4】 前記絵素欠陥位置指示装置は、前記光と
    してレーザー光線を発生する小型レーザー光線発光装置
    と、該小型レーザー光線発光装置を水平軸回りと垂直軸
    回りとで回動させて該小型レーザー光線発光装置の姿勢
    制御を行わせる2つのθ軸パルスモーターとからなる請
    求項3に記載の液晶表示パネルの検査装置。
  5. 【請求項5】 前記2つのθ軸パルスモーターを駆動す
    るためのモーターコントローラーを備え、該モーターコ
    ントローラーに入力するパルス信号の数から前記小型レ
    ーザー光線発光装置からのレーザー光線の指示する絵素
    欠陥の概略座標が測定される請求項4に記載の液晶表示
    パネルの検査装置。
  6. 【請求項6】 前記モーターコントローラーに入力する
    パルス信号を手操作による移動にて発生させるマウスを
    備えている請求項に記載の液晶表示パネルの検査装
    置。
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