JP4987810B2 - 三次元画像表示装置の検査装置及び三次元画像表示装置の製造方法 - Google Patents

三次元画像表示装置の検査装置及び三次元画像表示装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、三次元画像表示装置を検査する三次元画像表示装置の検査装置及びその検査装置を用いて三次元画像表示装置を製造検査する三次元画像表示装置の製造方法に関する。
三次元画像表示装置の表示パネルとしては、通常、液晶の配向を利用して光の強弱を制御する液晶表示パネル(LCD)、プラズマ放電の紫外線により蛍光体を発光させるプラズマ表示パネル(PDP)、電界放出型電子放出素子の電子ビームにより蛍光体を発光させる電界放出表示パネル(FED)、及び、表面伝導型電子放出素子の電子ビームにより蛍光体を発光させる電子放出表示パネル等のフラットパネル型表示装置が用いられる。
また、三次元画像表示方式としては、多眼式やインテグラルイメージング方式等の様々な方式がある。このような方式を用いて三次元画像を表示する三次元画像表示装置としては、レンチキュラレンズを備える三次元画像表示装置が開発されている。このレンチキュラレンズを用いる場合には、三次元画像視認用のメガネ等を用いずに三次元画像を視認することができる。
レンチキュラレンズは表示パネル上に設けられるが、この場合、そのレンチキュラレンズを有するレンズ板が、表示パネル上に矩形の枠形状に塗布された接着剤により表示パネルに貼り合わされている。このときの位置合わせは、通常、表示パネル及びレンズ板の各々のアライメントマークに基づいて行われる。それらのアライメントマークは表示パネル及びレンズ板に対する機械加工によりそれぞれ形成されている。なお、光の利用効率の向上を目的として、液晶表示パネル上にレンチキュラレンズを設ける技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
表示パネルとレンズ板とを貼り合わせる際には、レンチキュラレンズ(レンズ端)とカラーフィルタとの離間距離である垂直方向距離が許容範囲(例えば、目標値±数十μmの範囲)内になるように、すなわち、レンチキュラレンズと表示パネルとの離間距離であるギャップが許容範囲(例えば、目標値±数十μmの範囲)内になるように、表示パネルとレンズ板とを貼り合わせる必要がある。このギャップが大きくなると、垂直方向距離が許容範囲外になり、視域角度の誤差も許容範囲(例えば、目標値±数degの範囲)外になるため、三次元画像の表示品位が低下してしまう。
また、表示パネルとレンチキュラレンズとの平面方向のずれ量が許容範囲内(例えば、目標値±数μmの範囲内)になるように、表示パネルとレンズ板とを貼り合わせる必要がある。そのずれ量が大きくなると許容範囲外になり、視域中心がずれて視域に影響を与えるため、三次元画像の表示品位が低下してしまう。例えば、視域中心のシフト量は十数mm以下にする必要がある。
前述のようにギャップや平面方向のずれ量が許容範囲内となるように三次元画像表示装置は製造されているが、製品の信頼性を確保するため、完成した三次元画像表示装置に対して表示品位検査(三次元画像表示装置の良否判定)が行われている。通常の検査では、三次元画像表示装置が表示可能な状態(例えば、表示パネルが液晶表示パネルであれば、その表示パネルにバックライトや表示制御部品等が取り付けられた状態)にされた後、実際に画像が表示され、その画像を視認する目視検査等が行われている。
特許第3708112号公報
しかしながら、前述のように三次元画像表示装置を表示可能な状態にする必要があると、三次元画像表示装置は製品状態になってしまう。製品状態の三次元画像表示装置が検査により不良品と判定されると、その不良品はリペア工程にまわされるが、製品状態の不良品をリペアすることは非常に困難である。そこで、製造過程で表示品位検査を行うことが求められているが、製造過程でギャップや平面方向のずれ量の測定は難しく、それらのギャップや平面方向のずれ量が許容範囲内であるか否かを確認することは容易ではない。このため、製造過程での三次元画像の表示品位検査は困難となる。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造過程での三次元画像の表示品位検査を容易化することができる三次元画像表示装置の検査装置及び三次元画像表示装置の製造方法を提供することである。
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、複数の画素が面内に所定のパターンで配列されている表示パネルと、複数のシリンドリカルレンズがシリンドリカルレンズの稜線方向に直交する幅方向に連続して並ぶレンチキュラレンズを有するレンズ板とが貼り合わされた三次元画像表示装置を検査する三次元画像表示装置の検査装置において、表示パネルの基準線となる画素列及び基準線から直交する方向にシリンドリカルレンズの幅毎に画素列を点灯させる検査用画像を表示パネルに表示させる手段と、検査用画像を表示した表示パネルの面内における複数の検査領域に対してレンズ板を介して撮像を行う撮像部と、複数の検査領域毎に、撮像部により撮像した画像から基準線に直交する方向の輝度分布を求め、求めた輝度分布に基づいて表示パネルとレンチキュラレンズとの離間距離が許容範囲内であるか否かを判断し、三次元画像表示装置の良否判定を行う手段とを備えることである。
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、複数の画素が面内に所定のパターンで配列されている表示パネルと、複数のシリンドリカルレンズがシリンドリカルレンズの稜線方向に直交する幅方向に連続して並ぶレンチキュラレンズを有するレンズ板とが貼り合わされた三次元画像表示装置を検査する三次元画像表示装置の検査装置において、表示パネルの基準線となる画素列及び基準線から直交する方向にシリンドリカルレンズの幅毎に画素列を点灯させる画像であって、基準線に直交する直線上に2つの位置検出用マークを示す検査用画像を表示パネルに表示させる手段と、検査用画像を表示した表示パネルの面内における複数の検査領域に対してレンズ板を介して撮像を行う撮像部と、複数の検査領域毎に、撮像部により撮像した画像の輝線及び2つの位置検出用マークから表示パネルとレンチキュラレンズとの平面方向のずれ量を求め、求めたずれ量が許容範囲内であるか否かを判断し、三次元画像表示装置の良否判定を行う手段とを備えることである。
本発明の実施の形態に係る第3の特徴は、三次元画像表示装置の製造方法において、前述の第1の特徴又は第2の特徴に係る三次元画像表示装置の検査装置を用いて、三次元画像表示装置を製造検査することを特徴とすることである。
本発明によれば、製造過程での三次元画像の表示品位検査を容易化することができる三次元画像表示装置の検査装置及び三次元画像表示装置の製造方法を提供することができる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図1ないし図18を参照して説明する。
(三次元画像表示装置)
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る三次元画像表示装置(以下、表示装置という)1は、画像を表示する表示パネル2と、その表示パネル2上に枠形状の接着部材3を介して設けられ、表示パネル2側にレンチキュラレンズ4aを有するレンズ板4とを備えている。
表示パネル2は、アレイ基板等の背面基板となる第1基板2aと、前面基板となる第2基板2bとを具備している。この表示パネル2の面内には、複数の画素が所定のパターンで、例えばマトリクス状(格子状)に配列されている。表示パネル2としては、例えば液晶表示パネルを用いる。第1基板2aと第2基板2bとの間には、液晶層(図示せず)が設けられており、この表示パネル2の外面には、2つの偏光板2c、2dが設けられている。それらの偏光板2c、2dは、各々対向させて表示パネル2に配置されている。
第1基板2aは、例えば矩形状のガラス基板である。この第1基板2aの内面(第2基板2bに対向する面:図1中の上面)には、複数の画素電極やそれらに電位を供給するための電気配線(いずれも図示せず)等が設けられている。各画素電極は画素毎にドット状(点状)に設けられており、電気配線はマトリクス状(格子状)に設けられている。第2基板2bは、例えば矩形状のガラス基板である。この第2基板2bの内面(第1基板2aに対向する面:図1中の下面)には、カラーフィルタFや共通電極となる対向電極(図示せず)等が設けられている。カラーフィルタFは、ドット状あるいはストライプ状に設けられた複数の着色層(赤、緑及び青)と、ブラックマトリクス等の遮光層とにより構成されている。
接着部材3は、表示パネル2とレンズ板4とを接着するための部材である。この接着部材3は、例えば矩形の枠形状に表示パネル2とレンズ板4との間に形成されている。接着部材3は、表示パネル2とレンズ板4とを接合して内部空間Nを形成する側壁として機能する。この内部空間Nは、表示パネル2、接着部材3及びレンズ板4により形成された空間である。接着部材3としては、例えば光硬化性樹脂等を用いる。
レンズ板4は、三次元画像を生成するためのレンチキュラレンズ4aを有するレンズ基板やレンズシート等のレンズ部材である。このレンズ板4は、例えば矩形状の基板である。レンチキュラレンズ4aは、円柱を軸方向に2つに割った形状であるシリンドリカルレンズ(円筒面レンズ)4a1を軸方向(長手方向、すなわち稜線方向)に直交する方向(短手方向)に隣接させて並べることにより形成されている。ここで、シリンドリカルレンズ4a1は円筒状のレンズで一方向にのみ曲率があるレンズであり、一つの屈曲面を有している。また、レンチキュラレンズ4aは、レンズ板4の内面に固定されてレンズ板4の一部として設けられている。なお、レンチキュラレンズ4a及びレンズ板4は、別体で形成された後に一体化されても、最初から同一材料を用いて一体で形成されてもよい。
このような表示装置1は、マトリクス状に配置された各画素に対応する画素電極に対し、画像信号(画像データ)に応じて電圧を印加することにより、各画素(液晶層)の光学特性を変化させて画像を表示する。特に、表示装置1は、インテグラルイメージング方式を用いて、見る角度により微妙に見え方が異なる複数の視差画像(二次元画像)を表示し、三次元画像を形成する。この三次元画像は、自然で、見やすく、さらに疲れ難い画像であり、さらに、そのような三次元画像を見ることが可能な範囲は連続的となる。
(三次元画像表示装置の検査装置)
次に、前述の表示装置1の検査装置11について説明する。
図2に示すように、本発明の実施の形態に係る表示装置の検査装置11Aは、検査対象物である表示装置1が載置されるステージ12と、そのステージ12を保持して移動させるステージ移動機構13と、ステージ12上の表示装置1に対して撮像を行う撮像部14と、その撮像部14を保持して移動させる撮像移動機構15と、ステージ移動機構13及び撮像移動機構15を支持する架台16と、各部を制御する制御部17とを備えている。
ステージ12は、ステージ移動機構13上に積層され、Y軸方向(図2参照)に移動可能に設けられている。このステージ12はステージ移動機構13によりY軸方向に移動する。なお、ステージ12の載置面には、表示装置1が自重により載置されるが、これに限るものではなく、例えば、その表示装置1を保持するため、静電チャックや吸着チャック等の機構を設けるようにしてもよい。
このステージ12の内部には、光を照射するバックライト等の光照射部12aが設けられている。光照射部12aは、表示装置1の検査を行う際に画像表示用に点灯されて用いられる。この光照射部12aは制御部17に電気的に接続されており、制御部17による制御に応じて点灯及び消灯される。なお、光照射部12aの表面である照射面はステージ12の載置面として機能する。
ステージ移動機構13は、ステージ12をY軸方向に案内して移動させるステージY軸移動機構13aである。このステージY軸移動機構13aは架台16上に設けられ、制御部17に電気的に接続されている。ステージY軸移動機構13aとしては、例えば、モータを駆動源とする送りネジ移動機構やリニアモータを駆動源とするリニアモータ移動機構等を用いる。
撮像部14は、表示装置1に対して視距離から撮像動作を行って画像を取得する。この撮像部14は撮像移動機構15に取り付けられており、制御部17に電気的に接続されている。撮像部14としては、例えばCCDカメラ等を用いる。撮像部14のピント合わせは、撮像移動機構15による撮像部14の上下移動やオートフォーカス機能等により行われる。このような撮像部14は、制御部17による制御に応じて、表示装置1における複数の検査領域R1〜R9(図3参照)に対してそれぞれ視距離から撮像を行う。これにより、検査対象となる検査領域R1〜R9が複数存在し、1つの表示装置1に対して複数個所を検査することになるので、検査精度(良否判定精度)が向上する。なお、ここでは、図3に示すように、各検査領域R1〜R9は9個に設定されているが、これに限るものではなく、その数は限定されない。
撮像移動機構15は、撮像部14をZ軸方向(図2参照)に移動させるZ軸移動機構15aと、撮像部14をZ軸移動機構15aを介してX軸方向に移動可能に支持し、X軸方向に沿って移動させるX軸移動機構15bと、そのX軸移動機構15bを支持する支持部材15cとを備えている。Z軸移動機構15aは、撮像部14を支持してステージ12の載置面に直交するZ軸方向に撮像部14を移動させる移動機構である。このZ軸移動機構15aとしては、例えば、モータを駆動源とする送りネジ移動機構やリニアモータを駆動源とするリニアモータ移動機構等を用いる。また、X軸移動機構15bは、撮像部14をX軸方向に移動可能に支持しており、その撮像部14をX軸方向、すなわち支持部材15cに沿って移動させる移動機構である。このX軸移動機構15bとしては、例えば、モータを駆動源とする送りネジ移動機構やリニアモータを駆動源とするリニアモータ移動機構等を用いる。支持部材15cは、X軸移動機構15b、すなわち撮像部14を支持する門型のコラムである。この支持部材15cは、その延伸部がX軸方向に沿うように位置付けられ、その脚部が架台16の上面に固定されて架台16上に設けられている。なお、X軸移動機構15bは延伸部の前面(図2中)に設けられている。
制御部17は架台16の内部に設けられている。この制御部17は、各部を集中的に制御するコントローラと、各種プログラムや各種データ等を記憶する記憶部と(いずれも図示せず)を備えている。記憶部は、コントローラのワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)や不揮発メモリ等を有している。この制御部17は、記憶部に格納されている各種プログラムや各種データ等に基づいて各部の制御を行う。特に、制御部17は、データの計算又は加工等を行う一連のデータ処理及び検査処理等を実行する。検査処理は、撮像を行う撮像処理や画像を表示する表示処理等を含んでいる。なお、記憶部には、撮像条件等の各種パラメータや検査用の画像データ等が格納されている。
次に、前述の検査装置11Aが行う表示装置1の検査動作(検査工程を含む製造方法)について説明する。なお、検査装置11Aの制御部17が検査処理を実行して各部を制御する。このとき、表示装置1はステージ12上に載置されている。
図4に示すように、制御部17は、検査用画像G1(図5参照)を表示する(ステップS1)。すなわち、制御部17は、光照射部12aに照射動作を実行させ、検査用画像G1を表示装置1の表示パネル2に表示させる。ここで、照射動作は、表示パネル2に対して画像表示用の光を照射する動作である。
検査用画像G1は、図5に示すように、表示パネル2の基準線(例えば中心線)となる一列の画素(画素列)、さらに、表示パネル2の基準線からその基準線に直交する方向にレンチキュラレンズ4aのレンズピッチP毎に一列の画素(画素列)を点灯させる画像であって、基準線に直交する直線上に2つの位置検出用マークM1、M2を示す画像(検査用チャート)である。なお、基準線は、三次元画像を形成する各種設計の基準となる線である。また、レンチキュラレンズ4aのレンズピッチPは、シリンドリカルレンズ4a1の幅、すなわちシリンドリカルレンズ4a1における軸方向(稜線方向)に直交する幅である。この検査用画像G1が表示パネル2の表示画面に表示される。ここで、言い換えると、検査用画像G1は、レンチキュラレンズ4aのレンズピッチP毎に、そのレンズピッチPの中心に位置する画素(基準線となる画素を含む)を一列に点灯させ、さらに、画素列に直交する直線上に2つの位置検出用マークM1、M2を示す画像である。
次いで、制御部17は、検査用画像G1を表示した表示装置1(表示パネル2)における複数の検査領域R1〜R9(図3参照)に対して撮像動作を行う(ステップS2)。すなわち、制御部17は、ステージ移動機構13及び撮像移動機構15によりステージ12上の表示装置1に対して検査領域R1〜R9毎の撮像用所定位置まで撮像部14を順次移動させ、検査領域R1〜R9毎に撮像部14に撮像動作を実行させる。
これにより、検査領域R1〜R9毎に画像(輝線K及び2つの位置検出用マークM1、M2が存在する画像)が得られる。ここで、例えば、撮像部14の撮像動作により、図6に示すような画像G2、図7に示すような画像G3あるいは図8に示すような画像G4が得られる。図6に示す画像G2は、表示パネル2とレンチキュラレンズ4aとのギャップが許容範囲内(良品範囲内)である場合の画像の一例であり(良品)、図7に示す画像G3は、表示パネル2とレンチキュラレンズ4aとのギャップが許容範囲より大きい場合の画像の一例であり(不良品)、図8に示す画像G4は、表示パネル2とレンチキュラレンズ4aとのギャップが許容範囲より小さい場合の画像の一例である(不良品)。例えば、ギャップの許容範囲は、目標値(規格値)±数十μmの範囲内である。
また、図6に示すような画像G2としては、図9に示すような画像G2aや図10に示す画像G2bが得られる。図9に示す画像G2aは、表示パネル2とレンチキュラレンズ4a(レンズ板4)との平面方向のずれ量が許容範囲外である場合の画像の一例である(不良品)。一方、図10に示す画像G2bは、表示パネル2とレンチキュラレンズ4a(レンズ板4)との平面方向のずれ量が許容範囲内である場合の画像の一例である(良品)。例えば、ずれ量の許容範囲は、目標値±数μmの範囲内である。
図4に戻り、制御部17は、検査領域R1〜R9毎に輝度分布の頂点数及び分散値を求め(ステップS3:詳しくは後述する)、検査領域R1〜R9毎の輝度分布の頂点数及び分散値が規格値内であるか否かを判断し(ステップS4)、検査領域R1〜R9毎の輝度分布の頂点数及び分散値が規格値内であると判断した場合には(ステップS4のYES)、検査領域R1〜R9毎に平面方向のずれ量を求める(ステップS5:詳しくは後述する)。次いで、制御部17は、検査領域R1〜R9毎のずれ量が規格値内であるか否かを判断する(ステップS6)。検査領域R1〜R9毎のずれ量が規格値内であると判断した場合には(ステップS6のYES)、表示装置1は良品であると判定する(ステップS7)。ここでは、輝度分布の頂点数及び分散値によるギャップ検査が行われ、その後、ギャップ検査に合格した表示装置1に対してだけ平面方向のずれ量によるズレ検査が行われる。
一方、検査領域R1〜R9毎の輝度分布の頂点数及び分散値が規格値内でないと判断した場合(ステップS4のNO)、あるいは、検査領域R1〜R9毎の平面方向のずれ量が規格値内でないと判断した場合には(ステップS6のNO)、表示装置1は不良品であると判定する(ステップS8)。なお、不良品の表示装置1はリペア工程に搬送される。リペア工程後、再度、リペア後の表示装置1に対して同様の検査が行われる。このとき、不良品の表示装置1は、表示パネル2とレンズ板4とが貼り合わされただけの表示装置1(例えば、バックライトや表示制御部品等が取り付けられていない非製品状態の表示装置1)であるので、表示パネル2とレンズ板4との貼り合わせを再度行えばよく、リペア工程は容易に行われる。
次に、図4に示すステップS3における検査領域R1〜R9毎に輝度分布の頂点数及び分散値を求める処理について説明する。
図11に示すように、制御部17は、画像処理により撮像画像のX軸方向(基準線に直交する方向)の輝度分布を求め(ステップS11)、求めた輝度分布を平滑化フィルタにかける(ステップS12)。すなわち、制御部17は、撮像画像を画像処理し、X軸方向の輝度分布を算出し、算出した輝度分布を平滑化フィルタにかけて平滑化する。ここで、X軸方向の輝度分布は、レンズピッチPの中心に位置する画素(すなわち点灯する画素)が並ぶ一列方向に直交する方向の輝度分布である。
このとき、図6に示す画像G2が画像処理されて平滑化されると、図12に示すような輝度分布が得られ、図7に示す画像G3が画像処理されて平滑化されると、図13に示すような輝度分布が得られる。また、図8に示す画像G4が画像処理されて平滑化されると、図14に示すような輝度分布が得られる。
次いで、制御部17は、平滑化フィルタ後の輝度分布(図12、図13又は図14参照)から微分値を算出し(ステップS13)、微分値の符号反転部から頂点位置(頂点数)を算出し(ステップS14)、さらに、平滑化フィルタ後の輝度分布(図12、図13又は図14参照)から輝度分布の分散値を算出する(ステップS15)。
なお、図4に示すステップS4では、まず、頂点数が規格値(ここでは、1である)と比較される。頂点数が1つでない場合には、表示パネル2とレンチキュラレンズ4aとが近づき過ぎている状態であり、ギャップは許容範囲より小さくなっている(図8に示す画像G4の状態)。一方、頂点数が1つであると判断された場合には、次に、分散値が規格値と比較される。分散値が規格値より大きい場合には、表示パネル2とレンチキュラレンズ4aとが離れ過ぎている状態であり、ギャップは許容範囲より大きくなっている(図7に示す画像G3の状態)。一方、分散値が規格値より小さいと判断された場合には、ギャップが許容範囲内に入っている(図6に示す画像G2の状態)。
ここで、レンチキュラレンズ4aの凸部(レンズ端)とカラーフィルタFとの離間距離である垂直方向距離が許容範囲(例えば、目標値±数十μmの範囲)内になるように、すなわち、レンチキュラレンズ4aと表示パネル2との離間距離であるギャップが許容範囲(例えば、目標値±数十μmの範囲)内になるように、表示パネル2とレンズ板4とが貼り合わされている必要がある。ギャップが大きくなると、垂直方向距離が許容範囲外になり、視域角度の誤差も許容範囲(例えば、目標値±数degの範囲)外になるため、三次元画像の表示品位が低下してしまう。
前述の製造工程では、画像表示用の光が表示パネル2に照射された状態で、検査用画像G1が表示パネル2に表示される。その表示パネル2における各検査領域R1〜R9に対してレンズ板4を介して撮像動作が行われる。これにより、検査領域R1〜R9毎に撮像画像(例えば、図6に示す画像G2、図7に示す画像G3あるいは図8に示す画像G4)が得られる。その後、撮像画像が画像処理され、X軸方向の輝度分布が取得され、その輝度分布に基づいてギャップが許容範囲内に入っているか否かが判断される。ギャップが許容範囲内であると、表示装置1は良品であると判定され、一方、ギャップが許容範囲外であると、表示装置1は不良品であると判定される。このようにギャップに応じて表示装置1の良否判定を行うことが可能になるので、製造過程での三次元画像の表示品位検査を容易化することができる。
次いで、図4に示すステップS5における検査領域R1〜R9毎にずれ量を求める処理について説明する。
図15に示すように、制御部17は、輝線Kに沿う検出領域R(図9参照)の輝度を積算し(ステップS21)、しきい値aを設定し(ステップS22)、輝度重心(中心位置)bを算出する(ステップS23)。輝度の積算により、図16に示すような輝度分布が得られ、次いで、しきい値aが所定の輝度値、すなわち輝度波形の両端部を取り除くように設定される。これにより、図17に示すような輝度分布が得られ、最後に、その輝度分布から輝度重心bが算出される。
ここで、検出領域Rは、画像G2aに対して予め複数個(例えば、数十個程度)設定されている(図9参照)。これらの検出領域Rは、レンチキュラレンズ4aの各シリンドリカルレンズ4a1の軸方向に順次設けられており、撮像した画像G2aの輝線(光の帯)Kを分割する。検出領域Rの幅(シリンドリカルレンズ4a1の軸方向に垂直な方向の幅)は、レンチキュラレンズ4aのレンズピッチP以上に設定されている。なお、表示装置1において、表示パネル2とレンチキュラレンズ4aとの平面方向のずれ量は数十〜数百μm程度であるため、各検出領域Rを予め設定することが可能である。
その後、全ての検出領域Rでの輝度重心bの算出が完了したか否かを判断し(ステップS24)、ステップS21〜S23を繰り返し、全ての検出領域Rでの輝度重心bの算出の完了に待機する(ステップS24のNO)。全ての検出領域Rでの算出が完了したと判断した場合には(ステップS24のYES)、各輝度重心bに基づく第1直線L1を求める(ステップS25)。この第1直線L1は、図18に示すように、各輝度重心bに対する直線近似によって求められる。このとき、例えば、最小二乗法等の計算法が用いられる。
次いで、制御部17は、2つの位置検出用マークM1、M2間の中心cを求め(ステップS26)、2つの位置検出用マークM1、M2(各々の中心)を通る第2直線L2を求める(ステップS27)。この2つの位置検出用マークM1、M2の間の中心c及び第2直線L2は、図18に示すように、2つの位置検出用マークM1、M2の各々の座標から算出されて求められる。
さらに、制御部17は、求めた中心cと第1直線L1との離間距離dを算出し(ステップS28)、第1直線L1及び第2直線L2に基づいて角度θ1を算出する(ステップS29)。離間距離dは、図18に示すように、中心cと第1直線L1との最短距離が算出されて求められる。また、角度θ1は、図18に示すように、第1直線L1と第2直線L2との角度θ2が算出され、その角度θ2が90°から減算されて求められる(θ1=90−θ2)。これにより、平面方向のずれ量、すなわちX軸方向及びθ方向のずれ量(離間距離d及び角度θ1)、すなわち表示パネル2とレンチキュラレンズ4aとの平面方向の相対位置が求められる。
ここで、表示パネル2とレンチキュラレンズ4aとの平面方向のずれ量が許容範囲内(例えば、目標値±数μmの範囲内)になるように、表示パネル2とレンズ板4とが貼り合わせされている必要がある。それらのずれ量が大きくなると、相対位置のずれ量が許容範囲外になり、視域中心がずれて視域に影響を与えるため、三次元画像の表示品位が低下してしまう。例えば、視域中心のずれ量(シフト量)は十数mm以下にする必要がある。
前述の製造工程では、画像表示用の光が表示パネル2に照射された状態で、検査用画像G1が表示パネル2に表示される。その表示パネル2における各検査領域R1〜R9に対してレンズ板4を介して撮像動作が行われる。これにより、検査領域R1〜R9毎に撮像画像(例えば、図9に示すような画像G2aや図10に示すような画像G2b)が得られる。このとき、表示パネル2の位置は、画像として表示パネル2に表示されている位置検出用マークM1、M2により特定される。また、レンズ板4のレンチキュラレンズ4aの位置は、画像G2a中の輝線(光の帯)Kにより特定される。これらの位置検出用マークM1、M2及び輝線Kに基づいて表示パネル2とレンチキュラレンズ4aとの平面方向の相対位置、すなわち平面方向のずれ量(X軸方向及びθ方向のずれ量)が求められる。
したがって、表示パネル2における検査領域R1〜R9毎に、表示パネル2とレンチキュラレンズ4aとの平面方向の相対位置は、機械加工によるアライメントマークを用いた場合に比べると、高い精度で取得される。このように平面方向のずれ量(X軸方向及びθ方向のずれ量)が精度高く求められ、そのずれ量が許容範囲内に入っているか否かが判断される。平面方向のずれ量が許容範囲内であると、表示装置1は良品であると判定され、一方、平面方向のずれ量が許容範囲外であると、表示装置1は不良品であると判定される。このように平面方向のずれ量に応じて表示装置1の良否判定を行うことが可能になるので、製造過程での三次元画像の表示品位検査を容易化することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、検査用画像G1を表示した表示パネル2における複数の検査領域R1〜R9対してレンズ板4を介して撮像を行い、検査領域R1〜R9毎に、撮像した画像の輝度分布を求め、求めた輝度分布に基づいてギャップや平面方向のずれ量が許容範囲内であるか否かを判断し、表示装置1の良否判定を行うことによって、ギャップや平面方向のずれ量に応じて表示装置1の良否判定を行うことが可能になるので、製造過程での三次元画像の表示品位検査を容易化することができる。加えて、表示装置1において検査対象となる検査領域R1〜R9が複数存在し、1つの表示装置1に対して複数個所を検査することになるので、検査精度(良否判定精度)を向上させることができる。
また、撮像した画像G2、G3、G4のX軸方向(基準線に直交する方向)の輝度分布を求め、求めた輝度分布から輝度分布の頂点数及び分散値を求め、求めた頂点数及び分散値が規格値内であるか否かを判定し、表示パネル2とレンチキュラレンズ4aとのギャップが許容範囲内であるか否かを判断することによって、ギャップに応じて表示装置1の良否判定を行うことが可能になる。その結果、視域角度の誤差が許容範囲内であり、三次元画像の表示品位が高い表示装置1を確実に得ることができる。
さらに、表示パネル2の基準線(例えば中心線)となる一列の画素(画素列)及び表示パネル2の基準線からその基準線に直交する方向にレンチキュラレンズ4aのレンズピッチ(幅)P毎に一列の画素(画素列)を点灯させる検査用画像G1を表示させ、輝度分布として、それらの画素が並ぶ一列方向に直交する方向(例えばX軸方向)の輝度分布を求めることから、ギャップ変化を精度良く検出することが可能になるので、表示装置1の良否判定を正確に行うことができる。
また、撮像した画像G2aに基づいて表示パネル2とレンチキュラレンズ4aとの平面方向の相対位置である平面方向のずれ量を求めることによって、通常の機械加工によるアライメントマークを用いる必要がなく、平面方向のずれ量が高い精度で得られ、そのずれ量が許容範囲内であるか否かを判断することによって、平面方向のずれ量に応じて表示装置1の良否判定を行うことが可能になる。その結果、視域中心のずれが抑えられ、三次元画像の表示品位が高い表示装置1を確実に得ることができる。
さらに、表示パネル2の基準線(例えば中心線)となる一列の画素(画素列)及び表示パネル2の基準線からその基準線に直交する方向にレンチキュラレンズ4aのレンズピッチ(幅)P毎に一列の画素(画素列)を点灯させる画像であって、基準線に直交する直線上に2つの位置検出用マークM1、M2を示す検査用画像G1を表示させ、撮像した画像G2の輝線Kを分割する複数の検出領域Rの各々の輝度重心bを求め、求めた複数の輝度重心bに基づいて第1直線L1を求め、さらに、2つの位置検出用マークM1、M2から表示パネル2の中心cを求め、2つの位置検出用マークM1、M2を通る第2直線L2を求め、加えて、求めた第1直線L1と求めた中心cとの離間距離dを算出し、求めた第1直線L1と求めた第2直線L2との角度θ1を算出することから、簡略な計算処理により位置合わせに用いる情報を得ることが可能になるので、制御部17の負荷を軽減し、処理時間を短縮することができる。
また、輝度分布の頂点数及び分散値によるギャップ検査を行い、その後、ギャップ検査に合格した表示装置1に対してだけ平面方向のずれ量によるズレ検査を行うことによって、ギャップが許容範囲内である表示装置1に対してだけズレ検査を行うことになるので、輝線Kに沿う各検出領域Rの輝度重心bを正確に求めることが可能になり、検査精度(良否判定精度)を向上させることができる。
また、光照射部12aを設け、その光照射部12aに照射動作を実行させながら、表示パネル2に検査用画像G1を表示させることから、表示パネル2が液晶表示パネルなどの自身で発光することが不可能であるパネルであった場合でも、光照射部12aの照射により画像を表示することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態について図19を参照して説明する。
本発明の第2の実施の形態は第1の実施の形態の変形例である。したがって、特に、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。なお、第2の実施の形態においては、第1の実施の形態で説明した部分と同じ部分の説明を省略する。
図19に示すように、本発明の実施の形態に係る表示装置の検査装置11Bでは、ステージ移動機構13は、ステージY軸移動機構13aに加え、ステージ12をX軸方向に案内して移動させるステージX軸移動機構13bを備えている。このステージY軸移動機構13bは架台16上のステージY軸移動機構13aに積層され、制御部17に電気的に接続されている。なお、ステージY軸移動機構13aはステージX軸移動機構13bと共にステージ12をY軸方向に移動させる。ステージY軸移動機構13bとしては、例えば、モータを駆動源とする送りネジ移動機構やリニアモータを駆動源とするリニアモータ移動機構等を用いる。
また、撮像移動機構15は、撮像部14をZ軸方向(図19参照)に移動させるZ軸移動機構15aと、そのZ軸移動機構15aを支持する支持部材15dとを備えている。この支持部材15dは片持ち構造のコラムである。撮像部14は、X軸方向及びY軸方向に対して固定状態となり、撮像部14とステージ12上の表示装置1との相対位置(X軸方向及びY軸方向における相対位置)はステージ移動機構13により変えられる。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらに、ステージX軸移動機構13bを設けることによって、第1の実施の形態のように撮像部14をX軸方向に移動させるX軸移動機構15bを設けなくても(図2参照)、撮像部14とステージ12上の表示装置1とのX軸方向の相対位置の変更が可能となる。これにより、支持部材15dは撮像部14を支持可能な強度を有していればよく、第1の実施の形態に比べ、支持部材15dの小型化及びその構造の簡略化を実現することができる。さらに、第1の実施の形態に比べ、検査領域R1〜R9毎の撮像用所定位置に撮像部14を順次移動させる必要がなく、全検査領域R1〜R9を同時に撮像することが可能になるので、検査領域R1〜R9毎の画像を全て取得するために必要な全撮像時間を短縮することができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態について図20を参照して説明する。
本発明の第3の実施の形態は第1の実施の形態の変形例である。したがって、特に、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。なお、第3の実施の形態においては、第1の実施の形態で説明した部分と同じ部分の説明を省略する。
図20に示すように、本発明の実施の形態に係る表示装置の検査装置11Cでは、ステージ移動機構13が存在せず、ステージ12は架台16上に固定されて設けられる。また、複数の撮像部14が架台16上のボックス15eに取り付けられている。これらの撮像部14は、ステージ12上の表示装置1における各検査領域R1〜R9に対向させてそれらの各検査領域R1〜R9を撮像可能に位置付けられており、一度で全検査領域R1〜R9の画像を撮像する。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらに、複数の撮像部14を設けることによって、撮像部14とステージ12上の表示装置1とを相対移動させるステージ移動機構13や撮像移動機構15を設ける必要がなくなるので、第1の実施の形態に係る検査装置11Aや第2の実施の形態に係る検査装置11Bに比べ、検査装置11Cを小型化することができる。
(他の実施の形態)
なお、本発明は、前述の実施の形態に限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、前述の実施の形態においては、表示パネル2とレンチキュラレンズ4aとのギャップに基づく表示装置1の良否判定と、表示パネル2とレンチキュラレンズ4aとの平面方向のずれ量に基づく表示装置1の良否判定との両方を行っているが、これに限るものではなく、ギャップ及び平面方向のずれ量のどちらか一方が確実に許容範囲内となれば、許容範囲内とならないことがあるギャップ及び平面方向のずれ量のどちらか一方だけに基づく表示装置1の良否判定を行うようにしてもよい。なお、ギャップだけに基づく表示装置1の良否判定を行う場合には、位置検出用マークM1、M2を表示する必要はない。
また、前述の実施の形態においては、図5に示すような検査用画像G1を表示しているが、これに限るものではなく、その画像は限定されない。さらに、図5に示すような円形状の位置検出用マークM1、M2を表示しているが、これに限るものではなく、例えば四角形状やひし形状でもよく、その形状は限定されない。加えて、2つの位置検出用マークM1、M2を表示しているが、これに限るものではなく、その数は限定されない。
また、前述の実施の形態においては、輝度分布の頂点数や輝度分布の分散値等の特徴量を良否判定に用いているが、これに限るものではなく、輝度分布から用いる特徴量は限定されない。
また、前述の実施の形態においては、各検出領域Rを予め設定しているが、これに限るものではなく、例えば、図9に示すような画像G2aから画像処理により輝線(光の帯)Kを検出し、その輝線Kを含む領域を分割し、各検出領域Rを設定するようにしてもよい。
また、前述の実施の形態においては、各輝度重心bに基づいて第1直線L1を求めているが、これに限るものではなく、例えば、図9に示すような画像G2aから画像処理により輝線Kを検出し、その輝線Kの中心線を求め、その中心線を第1直線L1とするようにしてもよい。加えて、最小二乗法により第1直線L1を求めているが、これに限るものではなく、その算出法は限定されない。
また、前述の実施の形態においては、表示パネル2として液晶表示パネルを(LCD)用いているが、これに限るものではなく、プラズマ表示パネル(PDP)、電界放出表示パネル(FED)及び電子放出表示パネル(SED)等を用いるようにしてもよい。ここで、表示パネル2が自身で発光して画像を表示することが可能である場合には、その表示パネル2を制御部17に接続して必要に応じて画像を表示させるようにしてもよい。この場合には、光照射部12aを用いる必要はない。
最後に、前述の実施の形態においては、各種の数値を挙げているが、それらの数値は例示であり、限定されるものではない。
本発明の第1の実施の形態に係る三次元画像表示装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る三次元画像表示装置の検査装置の概略構成を示す外観斜視図である。 図2に示す検査装置が検査する三次元画像表示装置の各検査領域を説明するための平面図である。 図2に示す検査装置が行う検査処理の流れを示すフローチャートである。 検査用画像の一例を示す平面図である。 表示パネルとレンチキュラレンズとのギャップが許容範囲内である場合の撮像画像の一例を示す平面図である。 表示パネルとレンチキュラレンズとのギャップが許容範囲より大きい場合の撮像画像の一例を示す平面図である。 表示パネルとレンチキュラレンズとのギャップが許容範囲より小さい場合の撮像画像の一例を示す平面図である。 図6に示す撮像画像における表示パネルとレンチキュラレンズとの平面方向のずれ量が許容範囲外である場合の一例を示す平面図である。 図6に示す撮像画像における表示パネルとレンチキュラレンズとの平面方向のずれ量が許容範囲内である場合の一例を示す平面図である。 図4に示す検査処理の流れにおける輝度分布の頂点数及び分散値を求める処理の流れを示すフローチャートである。 図6に示す撮像画像のX軸方向の輝度分布を説明するための説明図である。 図7に示す撮像画像のX軸方向の輝度分布を説明するための説明図である。 図8に示す撮像画像のX軸方向の輝度分布を説明するための説明図である。 図4に示す検査処理の流れにおける平面方向のずれ量を求める処理の流れを示すフローチャートである。 輝度分布を説明するための説明図である。 輝度重心を説明するための説明図である。 第1直線、第2直線、離間距離及び角度の算出を説明するための説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る三次元画像表示装置の検査装置の概略構成を示す外観斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る三次元画像表示装置の検査装置の概略構成を示す外観斜視図である。
符号の説明
1…三次元画像表示装置(表示装置)、2…表示パネル、4…レンズ板、4a…レンチキュラレンズ、4a1…シリンドリカルレンズ、11A〜11C…三次元画像表示装置の検査装置、12a…光照射部、14…撮像部、G1…検査用画像、M1,M2…位置検出用マーク、L1…第1直線、L2…第2直線、P…シリンドリカルレンズの幅、R1〜R9…検査領域、θ1,θ2…角度、b…輝度重心、c…中心、d…離間距離

Claims (7)

  1. 複数の画素が面内に所定のパターンで配列されている表示パネルと、複数のシリンドリカルレンズが前記シリンドリカルレンズの稜線方向に直交する幅方向に連続して並ぶレンチキュラレンズを有するレンズ板とが貼り合わされた三次元画像表示装置を検査する三次元画像表示装置の検査装置において、
    前記表示パネルの基準線となる画素列及び前記基準線から直交する方向に前記シリンドリカルレンズの幅毎に画素列を点灯させる検査用画像を前記表示パネルに表示させる手段と、
    前記検査用画像を表示した前記表示パネルの面内における複数の検査領域に対して前記レンズ板を介して撮像を行う撮像部と、
    前記複数の検査領域毎に、前記撮像部により撮像した画像から前記基準線に直交する方向の輝度分布を求め、求めた前記輝度分布に基づいて前記表示パネルと前記レンチキュラレンズとの離間距離が許容範囲内であるか否かを判断し、前記三次元画像表示装置の良否判定を行う手段と、
    を備えることを特徴とする三次元画像表示装置の検査装置。
  2. 前記良否判定を行う手段は、求めた前記輝度分布から前記輝度分布の頂点数及び分散値を求め、求めた前記頂点数及び前記分散値が規格値内であるか否かを判定し、前記離間距離が許容範囲内にあるか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の三次元画像表示装置の検査装置。
  3. 複数の画素が面内に所定のパターンで配列されている表示パネルと、複数のシリンドリカルレンズが前記シリンドリカルレンズの稜線方向に直交する幅方向に連続して並ぶレンチキュラレンズを有するレンズ板とが貼り合わされた三次元画像表示装置を検査する三次元画像表示装置の検査装置において、
    前記表示パネルの基準線となる画素列及び前記基準線から直交する方向に前記シリンドリカルレンズの幅毎に画素列を点灯させる画像であって、前記基準線に直交する直線上に2つの位置検出用マークを示す検査用画像を前記表示パネルに表示させる手段と、
    前記検査用画像を表示した前記表示パネルの面内における複数の検査領域に対して前記レンズ板を介して撮像を行う撮像部と、
    前記複数の検査領域毎に、前記撮像部により撮像した画像の輝線及び前記2つの位置検出用マークから前記表示パネルと前記レンチキュラレンズとの平面方向のずれ量を求め、求めた前記ずれ量が許容範囲内であるか否かを判断し、前記三次元画像表示装置の良否判定を行う手段と、
    を備えることを特徴とする三次元画像表示装置の検査装置。
  4. 前記良否判定を行う手段は、
    前記輝線を分割する複数の検出領域の各々の輝度重心を求め、求めた複数の前記輝度重心に基づいて第1直線を求める手段と、
    前記2つの位置検出用マークから前記表示パネルの中心を求め、前記2つの位置検出用マークを通る第2直線を求める手段と、
    求めた前記第1直線と求めた前記中心との離間距離を前記ずれ量として算出し、求めた前記第1直線と求めた前記第2直線との角度を前記ずれ量として算出する手段と、
    を具備することを特徴とする請求項3記載の三次元画像表示装置の検査装置。
  5. 前記良否判定を行う手段は、前記複数の検査領域毎に、前記撮像部により撮像した画像から前記基準線に直交する方向の輝度分布を求め、求めた前記輝度分布に基づいて前記表示パネルと前記レンチキュラレンズとの離間距離が許容範囲内であるか否かを判断し、前記離間距離が許容範囲内であると判断した場合、前記複数の検査領域毎に、前記撮像部により撮像した画像の輝線及び前記2つの位置検出用マークから前記表示パネルと前記レンチキュラレンズとの平面方向のずれ量を求め、求めた前記ずれ量が許容範囲内であるか否かを判断し、前記三次元画像表示装置の良否判定を行うことを特徴とする請求項3又は4記載の三次元画像表示装置の検査装置。
  6. 前記表示パネルに光を照射する照射動作を行う光照射部を備え、
    前記表示させる手段は、前記光照射部に前記照射動作を実行させながら、前記表示パネルに前記検査用画像を表示させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一に記載の三次元画像表示装置の検査装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一に記載の三次元画像表示装置の検査装置を用いて、三次元画像表示装置を製造検査することを特徴とする三次元画像表示装置の製造方法。
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