JP2002072911A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2002072911A
JP2002072911A JP2000258095A JP2000258095A JP2002072911A JP 2002072911 A JP2002072911 A JP 2002072911A JP 2000258095 A JP2000258095 A JP 2000258095A JP 2000258095 A JP2000258095 A JP 2000258095A JP 2002072911 A JP2002072911 A JP 2002072911A
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JP
Japan
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wrench
display device
panel
lens
lens body
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JP2000258095A
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Hiroaki Maekawa
浩章 前川
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Liquid Crystal (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスク、第1のレンチキュラーレンズ、第2
のレンチキュラーレンズ、及び表示パネルの種々の振動
による相対位置の位置ズレを防止する表示装置を提供す
る。 【解決手段】 脆弱な材料であるマスク体3、第1のレ
ンズ体2、及び第2のレンズ体1を規定手段6と保持手
段4により位置決めして強固な材料である中間部材12
に取付ける。一方、脆弱である表示素子10を規定手段
20、21、22と保持手段8により位置決めして強固
な材料である中間部材11に取付ける。その後、強固な
材料である各中間部材11、12の相対位置を調整して
強く締結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直視三次元ディスプ
レイの表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近来、ディスプレイ等の多用途化に伴
い、二次元の平面像を表示する表示装置のみならず、例
えば、特開平8−334730に記載されているような
三次元の立体像を表示する表示装置が開発されている。
【0003】図20に示すような立体像を表示する表示
装置315においては、表示パネル300と第1のレン
チキュラーレンズ301と第2のレンチキュラーレンズ
302とマスク303とが重なるように配置されてお
り、それらは、2つの固定枠311及び312に挟まれ
た状態で締結手段312a、314によって締結される
ことによって位置決めされている。
【0004】なお、表示パネル300と第1の固定枠3
11とは両面テープ等により固定されており、該第1の
レンチキュラーレンズ301と該第2のレンチキュラー
レンズ302とは接着剤により接着されている。表示パ
ネル300と第1のレンチキュラーレンズ301とは、
間にスペーサ304が配置されて、一定間隙を開けた状
態に配置されている。マスク303は、第2のレンチキ
ュラーレンズ302の片面に蒸着等の手法によって形成
されている。第1の固定枠311と第2の固定枠312
との間に、所定の厚みを有するワッシャ313が配置さ
れている。
【0005】ところで、上述した表示装置の構成におい
ては、表示パネル300に対する第1のレンチキュラー
レンズ301と第2のレンチキュラーレンズ302とマ
スク303との前後方向位置(図示の矢印A方向を前方
とし、その反対方向を後方とする。また、前方Aの側に
向いている面を前面とし、反対方向側に向いている面を
後面とする。以下、他の図においても同様とする。)の
安定のみならず、表示パネル300に対する第1のレン
チキュラーレンズ301と第2のレンチキュラーレンズ
302とマスク303との、前後方向と直交する平面方
向位置、の精度を向上させることが要求される。
【0006】例えば、図20の表示装置において、マス
ク303は、第2のレンチキュラーレンズ302の表面
形状(レンズレットのピッチサイズ)による制約から、
横一列に後面からの照明光を透過しない遮光部分を形成
する。表示パネルの開口を低下させることなく有効に使
うには、このマスク303により形成される遮光部分
を、表示パネル300の液晶表示部において画素の境界
であるブラックマトリクス部に位置合わせする調整作業
を行う。その後、各デバイスと表示パネル300とを締
結することで位置の固定を行った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
立体像を表示する表示装置においては、表示パネルと積
層物(即ち、第1、第2のレンチキュラーレンチ及びマ
スクを組合せたもの。以下、同様とする。)との相対位
置は、締結手段312a、314の締結により適正に保
持されるが、該表示パネルと積層物が脆弱であるため、
その締結力を大きくできない。そのため、種々の振動
(例えば、表示装置を梱包したり輸送したりする際の振
動や、一般使用上の衝撃)による位置ズレを生じて、ア
ライメントの不良が発生する。アライメントの不良が発
生すると、表示パネルに表示される像の影の部分(黒の
コントラスト面)にその面と接する白のコントラスト面
が被さり、クロストーク(二重像)の原因となるという
問題があった。
【0008】そこで本発明は上記課題に鑑み、各デバイ
スの種々の振動による位置ズレを防止する表示装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、照明光を拡散して照射する照射手段と、前記照射さ
れた照明光を複数に分光するマスク体と、前記分光され
た照明光を横方向の平行光束に集光する第1のレンズ体
と、前記分光された照明光を縦方向の平行光束に集光す
る第2のレンズ体と、像を表示し、前記集光された照明
光を透過させる表示素子と、を備えて立体像を表示する
表示装置において、前記マスク体、前記第1のレンズ
体、前記第2のレンズ体、及び前記表示素子の少なくと
も2つに強固な材料からなる中間部材を取付け、前記少
なくとも2つの中間部材を強く締結することにより位置
ずれを防止することを特徴とする、表示装置にある。
【0010】請求項2に係る本発明は、前記マスク体、
前記第1のレンズ体、及び前記第2のレンズ体は一体的
に固定され、2つの前記中間部材を有し、一方の中間部
材には、前記一体的に固定された前記マスク体、前記第
1のレンズ体、及び前記第2のレンズ体が取付けられ、
他方の中間部材には、前記表示素子が取付けられること
を特徴とする、請求項1に記載の表示装置にある。
【0011】請求項3に係る本発明は、4つの前記中間
部材を有し、前記各中間部材には、前記マスク体、前記
第1のレンズ体、前記第2のレンズ体、及び前記表示素
子がそれぞれ取付けられることを特徴とする、請求項1
に記載の表示装置にある。
【0012】請求項4に係る本発明は、前記中間部材
は、前記マスク体、前記第1のレンズ体、前記第2のレ
ンズ体、及び前記表示素子のいずれかを取付けるための
平面部と、前記照明光を透過するための透過部と、を有
する枠形状であることを特徴とする、請求項1ないし3
いずれかに記載の表示装置にある。
【0013】請求項5に係る本発明は、前記表示素子、
前記第1のレンズ体、前記第2のレンズ体、及び前記マ
スク体の前記中間部材に対する平面上の位置を規定する
規定手段を備えることを特徴とする、請求項1ないし4
いずれかに記載の表示装置にある。
【0014】請求項6に係る本発明は、前記表示素子、
前記第1のレンズ体、前記第2のレンズ体、及び前記マ
スク体を前記中間部材上に保持する保持手段を備えるこ
とを特徴とする、請求項1ないし5いずれかに記載の表
示装置にある。
【0015】請求項7に係る本発明は、前記保持手段
は、前記表示素子、前記第1のレンズ体、前記第2のレ
ンズ体、及び前記マスク体を衝撃・振動吸収用弾性体を
介して保持することを特徴とする、請求項6に記載の表
示装置にある。
【0016】請求項8に係る本発明は、前記規定手段と
前記保持手段が一体に構成されることを特徴とする、請
求項6または7に記載の表示装置にある。
【0017】請求項9に係る本発明は、前記マスク体
は、前記照明光を遮光する遮光部と、前記照明光を透過
する開口部と、を所定形状に固定して有することを特徴
とする、請求項1ないし8いずれかに記載の表示装置に
ある。
【0018】請求項10に係る本発明は、前記マスク体
は、前記照明光を遮光する遮光部と、前記照明光を透過
する開口部と、を任意に移動させることを特徴とする、
請求項3ないし8いずれかに記載の表示装置にある。
【0019】請求項11に係る本発明は、前記第1のレ
ンズ体と、前記第2のレンズ体と、はレンチキュラーレ
ンズであることを特徴とする、請求項1ないし10いず
れかに記載の表示装置にある。
【0020】請求項12に係る本発明は、前記第1のレ
ンズ体と、前記第2のレンズ体と、が一体であることを
特徴とする、請求項1ないし10いずれかに記載の表示
装置にある。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明は、各デバイスの相対位置
の位置ズレを防止する表示装置の構成に関する。以下、
本発明を図に沿って説明する。
【0022】例えば図1に示すように、本表示装置39
は、照射手段25、26、29、30により発光、拡散
された照明光を、マスク体3により分光し、第1のレン
ズ体2により横方向の平行光束に、第2のレンズ体1に
より縦方向の平行光束に、それぞれ観察者の左右の視点
に集光し、表示素子10が像を表示して、かつ、集光さ
れた照明光を透過することにより立体像を表示する。
【0023】上述したように、該表示装置39において
は、各積層物1、2、3と表示素子10の相対位置がア
ライメント調整された状態で位置決めされていないと、
(つまり、位置ズレすると)クロストーク(二重像)等
の不良が発生する。
【0024】そこで本発明は、強く締結するためには脆
弱な材料である各積層物1、2、3と表示素子10を、
強く締結しても支障のない強固な材料の少なくとも2つ
の中間部材11、12に取付け、強く締結することで、
各積層物1、2、3と表示素子10の相対位置の位置ズ
レを防止することができる。
【0025】なお、各積層物1、2、3は接着して中間
部材12に取付け、表示素子10は中間部材11に取付
けてもよい。また、例えば図15に示すように、マスク
体260を中間部材261に取付け、第1のレンズ体2
02を中間部材213に取付け、第2のレンズ体201
を中間部材212に取付け、表示素子210を中間部材
211に取付けてもよい。
【0026】例えば図1に示すように、各中間部材1
2、11に各積層物1、2、3と表示パネル10を取付
けるときは、それらの相対位置の位置決めをするため、
各中間部材に対する平面上位置を規定し、該各中間部材
上に保持する(前後方向位置を保持する)必要がある。
そのため、該平面上位置は規定手段6により積層物1、
2、3の4角部分を挟持して規定し、前後方向位置は、
規定手段20、21、22により表示素子10の3角部
分を挟持して規定する。また、前後方向位置は保持手段
4により各積層物1、2、3を中間部材12に保持し、
保持手段8により表示素子10を中間部材11に保持
し、それぞれ位置決めする。その後、各中間部材11、
12を仮締結し、積層物1、2、3と表示素子10の相
対位置をアライメント調整して、仮締結部分を強く締結
する。それにより、積層物1、2、3と表示素子10の
相対位置の位置ズレを防止することができる。また、例
えば図7に示すように、一体に構成された規定手段と保
持手段53により、積層物51、52を平面方向に規定
し、前後方向に保持するようにしてもよい。
【0027】なお、各中間部材12、11に積層物1、
2、3と表示素子10を取付ける際に、補間的に接着剤
を使用してもよい。
【0028】更に、積層物1、2、3と表示素子10を
保持手段4、8により保持する際に、振動・衝撃吸収弾
性体(例えば弾性ゴム、バネ等)5、13、14、1
5、16、17、18を介在させ、種々の振動(例え
ば、表示装置を梱包したり輸送したりする際の振動や、
一般使用上の衝撃)を吸収、緩和して積層物1、2、3
と表示素子10の相対位置の位置ズレを更に防止するこ
とができる。
【0029】以上、本実施の形態では、マスク体に、例
えば図1に示すような照明光を遮光する遮光部と照明光
を透過する開口部とを市松状に固定したマスク3、又
は、例えば図15に示すような照明光を遮光する遮光部
と照明光を透過する開口部とを、観察者の視点位置を検
知し、その検知値に基づいて移動させる白黒液晶の開口
パネル260、のいずれかを用いる。前者のマスク3
は、第1のレンズ体2の後面に例えば蒸着等により市松
模様に一体として定着することで、相対位置の位置ズレ
を防止することができる。後者の開口パネル260は、
中間部材261に取付け、他の中間部材211、21
2、213に強く締結することで相対位置の位置ズレを
防止することができる。
【0030】第1のレンズ体2と第2のレンズ体1は、
例えばタテレンチキュラーレンズ2とヨコレンチキュラ
ーレンズ1を用い、平板上に形成することができるの
で、中間部材12に容易に位置決めして固定できる。
【0031】表示素子10は、例えば液晶の表示パネル
10であり、像を表示し、かつ、後面からの照明光を透
過して立体像を表示する。
【0032】中間部材11、12には、例えば金属等の
強固な部材による枠状で、精度の高い平面部の載置面を
有する固定枠を用いる。表示パネル10を固定するパネ
ル固定枠11と積層物1、2、3を固定するレンチ固定
枠12は、上述のように、強固な部材であるので強く固
定することができ、それらの相対位置の位置ズレを防止
することができる。また、高精度の平面部に積層物1、
2、3、又は表示パネル10を載置、固定することで、
それらの相対位置のアライメント調整を容易にすること
ができる。
【0033】規定手段6、20、21、22として、例
えばL字状のコマを用い、保持手段4、8に、例えば押
さえ板とパネル押さえを用いる。L字状のコマ6、2
0、21、22を用いることで積層物1、2、3と表示
パネル10を各固定枠の平面上位置を規定することがで
きる。また、押さえ板4とパネル押さえ8により各固定
枠に対する前後方向位置を保持することができる。
【0034】なお、照射手段として、例えば照明光を発
光するネオン管29、30を用い、該照明光を拡散する
拡散板26と拡散シート25を用いる。
【0035】また、以上のように、タテレンチキュラー
レンズ2とヨコレンチキュラーレンズ1が別体である
が、一体に形成してもよい。それにより、該タテレンチ
キュラーレンズ2とヨコレンチキュラーレンズ1の相対
位置の位置ズレをなくすことができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例に沿って詳しく説明す
る。
【0037】<第1の実施例>本実施例は、多種少量生
産向きの立体像を表示する表示装置に適用されるもので
ある。
【0038】図1は表示装置39の構造を示す分解斜視
図、図2は表示装置39の一部断面図、である。図1に
示すように、本表示装置39は、図中の矢印A方向を前
面とし、前面より順に、パネル押さえ8、表示パネル1
0、パネル固定枠11、平板レンズ部35(ヨコレンチ
キュラーレンズ1、タテレンチキュラーレンズ2、マス
ク3)、レンチ固定枠12、バックライト固定枠24、
拡散シート25、拡散板26、ネオン29、30、反射
板27、基板取付け板金28、が配置されている。
【0039】図3は表示装置39の平板レンズ部35を
示す一部斜視図である。図3に示すように、立体像を形
成するための平面視略長方形の平板レンズ部35は、ヨ
コレンチキュラーレンズ(以下、単に「ヨコレンチ」と
する。)1とタテレンチキュラーレンズ(以下、単に
「タテレンチ」とする。)2と該タテレンチ2の後面に
形成されたマスク3とから構成される。
【0040】ヨコレンチ1は、横方向の稜線1bを有す
るシリンドリカル形状のレプリカレンズ1cがガラス基
部1aに形成されて構成されている。また、タテレンチ
2は、縦方向の稜線2bを有するシリンドリカル形状の
レプリカレンズ2cがガラス基部2aに形成されて構成
されている。なお、各レプリカレンズ1c、2cは、金
型を用いて、紫外線硬化材を図示の形状にガラス基部に
転写し、紫外線を照射して硬化することによって形成さ
れたものであり、レンズレットのピッチが一定になるよ
うに設定されている。マスク3は、クロムと酸化クロム
からなる遮光部3bと開口部3cをタテレンチ2の後面
であるガラス基部2a上に蒸着して、市松模様に形成さ
れる。
【0041】ところで、上述したヨコレンチ1とタテレ
ンチ2とマスク3とは、それらの相対位置関係が適宣に
規定されていなければならない。以下、それらの相対位
置を位置決めする方法について説明する。
【0042】図4は平板レンズ部35の透視図である。
図4に示すように、タテレンチ2は、金型により転写さ
れる際に、レンズレットのピッチ間2pとマスク3の開
口部3cの横方向辺3xとが一致するように不図示の治
具により調整(第1のアライメント)されて形成され
る。また、タテレンチ2のレプリカレンズ2cとヨコレ
ンチ1のガラス基板1aとを密着させ、マスク3の開口
部3cの中央にヨコレンチ1の焦線が一致するように不
図示の治具により調整(第2のアライメント)して、そ
の後、アライメントが崩れないようにヨコレンチ1とタ
テレンチ2との4角部分の側面を接着剤にて固着し、必
要に応じて長辺部、短辺部の側面も接着剤にて固着す
る。即ち、ヨコレンチ1とタテレンチ2とマスク3とが
平面方向に調整(第1、第2のアライメント)された状
態で、平板レンズ部35が構成される。
【0043】図1に示すように、レンチ固定枠12は、
上述の平板レンズ部35を載置するための金属等による
強固な固定枠で、平面視略長方形で環状のフレーム部1
2aにより構成される。該フレーム部12aには、4個
のコマ6を取付けるための取付け部12b、12c、1
2d、12e、エアギャップ調整ネジ7と嵌合するネジ
穴12f、12g、12h、12i、振動吸収用弾性ゴ
ム31の押さえ部材32が嵌合する穴12j、12k、
12l、12m、平板レンズ部35を押さえるためのレ
ンチ押さえ4を取付けるネジ穴12n、12o、12
p、12q、がそれぞれ配置されている。また、該フレ
ーム部12aには平板レンズ部35が載置され、L字状
のコマ6により平板レンズ部35の4角部分を挟持し
て、該コマ6は取付け部12b、12c、12d、12
eにそれぞれ締結される。本実施例では、コマ6の締結
手段に固定ビスを使用するが、リベット、カシメ、熱溶
着、等でもよい。また、コマ6の内側に逃げ溝部を設
け、平板レンズ部35の4角側面部とレンチ固定枠12
のフレーム部12aとを接着剤により固定する。その
後、平板レンズ部35の上方長辺部2ヶ所、下方長辺部
2ヶ所の4ヶ所と、押さえ板4によりネジ穴12n、1
2o、12p、12qとに、弾性ゴム5を介して平板レ
ンズ部35がそれぞれ固定ビスによって締結される。次
に、エアギャップ調整ネジ7をネジ穴12f、12g、
12h、12iに嵌合し、4ヶ所のエアギャップ調整ネ
ジ7の各表面を、近傍のヨコレンチ1のレンズ表面との
段差が特定値になるように調整する。なお、該エアギャ
ップ調整ネジ7は、高精度の立体像を表示するために、
レンチ固定枠12とパネル固定枠11との空気間隙を数
μm〜数10μmの精度で調整可能である。以上のよう
に構成されるレンチ固定枠12は、以下に後述する表示
パネル10との平行度を確保するために高い平面度が必
要である。
【0044】表示パネル10は、液晶表示パネルであ
り、液晶ガラス基板10aと周囲のTAB基板10bと
から構成される。液晶ガラス基板10aには、前面と後
面とに偏光板が貼り付けられている。また、この表示パ
ネル10は、例えば15型、フルカラーTFTアクティ
ブマトリクス、画素ピッチ0.297mmである。
【0045】パネル固定枠11は、上述した表示パネル
10を載置するための金属等による強固な固定枠で、該
表示パネル10を載置するための平面視略長方形で環状
のフレーム部11aを有している。該フレーム部11a
には、表示パネル10の3角を挟持する3個のコマ2
0、21、22を取付けるための取付け部11b、11
c、11dと、表示パネル10を押さえるためのパネル
押さえ8を取付けるネジ穴11e、11f、11g、1
1h、11i、11jと、上述したエアギャップ調整ネ
ジ7との取付け穴11k、11l、11m、11nと、
がそれぞれ配置されている。また、該フレーム部11a
の1角は、TAB基板10bとコネクト接続する不図示
の中継基板と連結できるように一部切り欠き形状であ
る。一方、弾性ゴム13、14、15はパネル固定枠1
1の長辺部上にそれぞれ上下一対の6ヶ所と、弾性ゴム
16、17はTAB基板10b上と、弾性ゴム18は表
示パネル10の液晶ガラス基板10a上の端部に上下2
ヶ所と、にそれぞれ接着配置される。これにより、表示
パネル10は、前後方向に空気間隙を有して挟持され
る。樹脂材9は、パネル固定枠11の短辺部に上下一対
の4ヶ所、それぞれ接着固定され、表示パネル10のガ
ラス基板10aの背面部を支持する。樹脂材9上に載置
された表示パネル10は、パネル固定枠11の取付け部
11cに締結されたコマ21側によせた後、コマ20を
該表示パネル10寄りに挟持し、パネル固定枠11の取
付け部11bに締結する。更に、コマ22を表示パネル
10寄りに挟持し、パネル固定枠11の取付け部11b
に締結する。なお、本実施例では締結手段に固定ビスを
使用するが、リベット、カシメ、熱溶着、等でもよい。
そして、コマ20、21、22の内側の逃げ溝部とわず
かに離間して接着剤が塗布され、表示パネル10の3角
とパネル固定枠11のフレーム部11aが固着される。
そして、パネル固定枠11の取付け穴11k、11l、
11m、11nと、上述したレンチ固定枠12に取付け
られたエアギャップ調整ネジ7と、を固定ビスで仮締結
しておく。
【0046】図5は、アライメントの最終調整を示す説
明図である。図5(a)は、スタンドマイクロ(ハンド
式ピント測定機)38による最終調整の様子を示す図
で、図5(b)は、最終調整前の画素構成10cと最終
調整後の画素構成10eとを示す図である。該スタンド
マイクロ38は、人眼により表示パネル10の画素、及
びマスク3の横一列の遮光部3bを視認するためのもの
である。
【0047】まず、不図示のスイッチ釦を介して、同じ
く不図示の、スイッチ基板の電源に接続されたコントロ
ール基板を公知の回路動作手段で制御し、インバータ基
板に信号が入力されると上下のネオン菅29、30が点
灯する。すると、図5(b)の最終調整前の画素構成1
0cに示すように、不図示のコントロール基板により表
示パネル10上に赤と青とのコントラストを表示する。
また、その際、マスク3の横一列の遮光部3bが表示パ
ネル10の画素上に遮光部分10bとして表示される。
そして、スタンドマイクロ38を用いて、表示パネル1
0のブラックマトリクス部10aと遮光部分10bとを
重なり合わせ、該ブラックマトリクス部10aに遮光部
分10bが隠れるように不図示の治具によって微動調整
(第3のアライメント)する。この際、スタンドマイク
ロ38を移動させ、表示パネル10の周辺部分、及び中
央部分にピッチズレがないようにし、ピッチズレがない
ことを確認した後、上述した取付け穴11k、11l、
11m、11nの仮締結された固定ビスを強く締結す
る。以上のように、平板レンズ部35と表示パネル10
との位置ズレがなく調整され、かつ位置ズレを起こしに
くいように強く締結することができる。
【0048】バックライト固定枠24は、拡散シート2
5、拡散板26、反射板27、ネオン菅29、30の順
に収納する固定枠であり、更に背面に配置される基板取
付け板金28のネジ穴28a、28b、28c、28d
に固定ビスで締結される。拡散シート25は、ネオン管
29、30により発光された照明光を拡散する拡散シー
トで、拡散板26は前面に拡散塗料を配向したアクリル
材からなる拡散板である。反射板27は、照明光が背面
に洩れることを防止し、前面に照明光を反射する反射板
である。また、ネオン管29、30は拡散板26の上下
部にそれぞれ配置される。基板取付け板金28は、前面
に上述したレンチ固定枠12を取付けるネジ穴28e、
28f、28g、28hを有し、背面に基板取付け板上
33と基板取付け板下34が固定ビスで締結され、不図
示のコントロール基板とインバータ基板とが取付けられ
る。該コントロール基板には不図示の中継基板を介して
上述したTAB基板10bに接続され、該インバータ基
板にはネオン管29、30のコネクト部が接続される。
また、上述したレンチ固定枠12の穴12j、12k、
12l、12mには、前面側に衝撃吸収用弾性ゴム31
を介して押さえ部材32を嵌合し、レンチ固定枠12と
基板取付け板金28とを合わせた後、レンチ固定枠12
の前面側からの押さえ部材32と、基板取付け板金28
の背面側からの固定ビスと、により締結する。
【0049】次に、ネオン管29、30の照明光が立体
像となるまでの公知の光学原理を簡単に説明する。ネオ
ン管29、30から発光された照明光は、拡散板26と
反射板27との間で反射、散乱をして、その光の大部分
は前面の拡散シート25に到達する。ここで拡散された
光は前面のマスク3の開口部3aを通過してタテレンチ
2、ヨコレンチ1の順に透過する。その際、横方向の光
学作用は、発散光束としてマスク3の開口部3aを通過
した光束は、タテレンチ2で平行光束となり観察者の右
眼または左眼に集まるように指向性を与えられ、表示パ
ネル10の背面から入光し、液晶内部の画像信号に応じ
た画素配列に到達する。ここでの光束は、タテレンチ2
のピッチとマスク3の開口部3aのピッチとの組合わ
せ、及びマスク3の横一列ごとの開口部3aと遮光部3
bの組合わせ、の違いによる表示パネル10上の1走査
線ごとに右眼用視差画像と左眼用視差画像とを交互に並
べて合成した水平合成視差画像であるから、右眼用画像
を表示する走査線、又は左眼用画像を表示する走査線、
を照明して右眼、又は左眼に達する。こうして最適観察
距離にいる観察者は左右画像を空間的に分離して見るこ
とができる。また、縦方向の光学作用は表示パネル10
の走査線ごとに走査線の中心と、ヨコレンチ1の個々の
レンズ中心と、マスク3の開口部3aの中心と、が直線
上に並び、横方向の開口列を通過した光束がヨコレンチ
1により表示パネル10の1走査線上に集光する。1走
査線上に集光した光束は、前方方向へ発散光束となり縦
方向に広がって観察位置へ向かうので、最適観察距離に
おいて縦方向に広い視域を形成する。
【0050】以上、本表示装置39は、その構成により
以下のような特徴的な効果を有する。
【0051】上述のように、ガラス等により形成された
脆弱な平板レンズ部35を金属等により形成された強固
なレンチ固定枠12に固定し、一方、同じく脆弱な表示
パネル10を同じく強固なパネル固定枠11に固定し、
それにより、該レンチ固定枠12と該パネル固定枠11
とを強く締結することができ、即ち、平板レンズ部35
と表示パネル10との位置ズレを防止することができ
る。
【0052】また、ヨコレンチ1とタテレンチ2とマス
ク3とが一体に接着された平板レンズ部35の4角部分
が、レンチ固定枠12にコマ6により挟持されてから固
定・締結されるので、該平板レンズ部35を、該表示装
置39の前後方向の中心軸(以下、「メインローブ」と
する。)と直交する横方向上の位置に規定することがで
きる。更に、コマ6の内側は、逃げ溝部が形成されてお
り、平板レンズ部35とレンチ固定枠12のフレーム部
12aとを接着剤により固着するための接着剤塗布領域
を形成しているので、該フレーム部12aの幅を有効に
利用し、つまり、表示装置39の大型化防止に寄与す
る。そして、平板レンズ部35とレンチ固定枠12とを
接着することで前後方向に固定し、該表示装置39の姿
勢、一般的な環境の変化、等によるズレを防止し、該平
板レンズ部35と表示パネル10との間の空気間隙を保
持することができる。また、弾性ゴム5を介して押さえ
板4により平板レンズ部35の長辺部をレンチ固定枠1
2に締結するので、輸送中の振動、一般上の衝撃、等を
弾性ゴム5により吸収し、上述した平板レンズ部35と
レンチ固定枠12との接着にシリコン系接着剤を用いる
と、十分に該平板レンズ部35と表示パネル10との空
気間隙は安定して確保される。
【0053】また、上述のように、表示パネル10の3
角がパネル固定枠11にコマ20、21、22によって
挟持されてから固定・締結されるので、表示パネル10
を、表示装置39のメインローブと直交する平面方向上
の位置に規定することができる。更に、コマ20、2
1、22の内側は、逃げ溝部が形成されており、表示パ
ネル10とパネル固定枠11のフレーム部11aとを接
着剤により固着するための接着剤塗布領域を形成してい
るので、該フレーム部11aの幅を有効に利用し、つま
り、表示装置39の大型化防止に寄与する。そして、表
示パネル10とパネル固定枠11とを接着することで前
後方向に固定し、該表示装置39の姿勢、一般的な環境
の変化、等によるズレを防止し、該表示パネル10と平
板レンズ部35との間の空気間隙を保持することができ
る。また、弾性ゴム13、14、15、16、17を介
してパネル押さえ8により表示パネル10の長辺部をパ
ネル固定枠11に締結するので、輸送中の振動、一般上
の衝撃、等を弾性ゴム13、14、15、16、17に
より吸収し、上述した表示パネル10とパネル固定枠1
1との接着にシリコン系接着剤を用いると、十分に該表
示パネル10と平板レンズ部35との空気間隙は安定し
て確保される。
【0054】以上のように、平板レンズ部35を固定し
たレンチ固定枠12と、表示パネル10を固定したパネ
ル固定枠11と、を仮締結し、該パネル固定枠11を不
図示の治具により微動調整することで容易に、かつ素早
く調整(第3のアライメント)できると共に、立体視の
精度を向上することができる。また、エアギャップ調整
ネジ7により、レンチ固定枠12とパネル固定枠11と
の空気間隙、つまり、平板レンズ部35と表示パネル1
0との空気間隙を高精度で調整し、それにより、高精度
の立体像を表示することができる。
【0055】なお、本実施例では、レンチ固定枠12に
対してパネル固定枠11を微動調整したが、パネル固定
枠11に対してレンチ固定枠12を微動調整してもよ
い。
【0056】<第2の実施例>第2の実施例の表示装置
は、第1の実施例の表示装置を一部変更したものである
ので、変更部分を図示紹介し、その他の共通部分の説明
は省略する。
【0057】図6は第2の実施例を示す図で、第1の実
施例におけるレンチ固定枠12の一部変更を示す正面図
である。
【0058】図6において、40はレンチ固定枠であ
り、41はヨコレンチ、48はヨコレンチ41を含む平
板レンズ部である。42、43、44は平板レンズ部4
8を挟持し、レンチ固定枠40に締結するためのコマで
あり、コマ43、44は平板レンズ部48の2角(す
み)部を挟持するように配置され、コマ42は該平板レ
ンズ部48の2角(すみ)部を直線で結ぶ辺の対辺の中
央付近を挟持するように配置される。また、コマ42、
43、44の内側は逃げ溝部が設けてあり、平板レンズ
部48の側面部とレンチ固定枠40のフレーム部40a
を接着するための接着剤塗布領域を確保している。4
5、46、47は弾性ゴムを介してヨコレンチ41を押
さえ、レンチ固定枠40に締結される押さえ板である。
【0059】以上の構成によって得られる効果は、脆弱
な材料である平板レンズ部48と表示パネルとを強固な
材料であるレンチ固定枠40とパネル固定枠とに固定し
て強く締結すること、本表示装置のメインローブと直交
する平板レンズ部48の平面上位置を規定することがで
きること、レンチ固定枠40のフレーム部40aの幅を
有効に使い表示装置の大型化防止に寄与すること、表示
装置の姿勢、一般的な環境の変化、等によるズレを防止
し、平板レンズ部48と液晶表示パネルとの空気間隙が
保持されること、輸送途中の振動、一般上の衝撃、等を
弾性ゴム48が吸収すること、については第1の実施例
と同様である。更に、本実施例で得られる効果は、コマ
又は押さえ板の部品点数を減らし、組立作業性を効率良
くすることにある。
【0060】<第3の実施例>第3の実施例の表示装置
は、第1の実施例の表示装置を一部変更したものである
ので、変更部分を図示紹介し、その他の共通部分の説明
は省略する。
【0061】図7、図8は第3の実施例を示す図で、図
7は第1の実施例におけるコマ6を一部変更した分解斜
視図、図8(a)は大画面サイズの表示装置における平
板レンズ部の長辺部の中間域を示す断面図、図8(b)
は図8(a)の一部正面図、である。
【0062】図7において、50はレンチ固定枠、51
はヨコレンチであり、側面端部51a、51bにはV溝
が設けられ、不図示である他の各3角の側面端部におい
て、同様にV溝がそれぞれ2ヶ所設けられている。52
はタテレンチであり、ヨコレンチ51と同様にV溝が設
けられ、片面(レンズ成形面に対向する面)にはマスク
が塗装されている。また、ヨコレンチ51とタテレンチ
52とは、基材が透明である樹脂であってもよい。53
はレンチ固定枠50に締結されるコマであり、レンチ押
圧バネ56との嵌合穴53e、53fとタテレンチ52
及びヨコレンチ51の位置を規定するレンチ位置規定ネ
ジ55が嵌合するタップ穴53a、54bが互いに直交
する方向に設けられている。タテレンチ52とヨコレン
チ51はあらかじめ第1の実施例と同様の方法で調整、
固着され、レンチ固定枠50に載置される。コマ53
は、ヨコレンチ51のレンズ面にレンチ押圧バネ56を
介して嵌合部53e、53fで押圧し、レンチ固定枠5
0の取付け部50a、50bに締結・固定される。締結
・固定した後にタテレンチ側面端部のV溝52aとヨコ
レンチ側面端部のV溝51aとに補助金具54を介して
レンチ位置規定ネジ55が、タップ穴53aに嵌入さ
れ、タテレンチ52、ヨコレンチ51の横方向の位置を
規定する。同様にタテレンチ側面端部のV溝52bとヨ
コレンチ側面端部のV溝51bとに補助金具54を介し
てレンチ位置規定ネジ55が、タップ穴53bに嵌入さ
れ、タテレンチ52、ヨコレンチ51の縦方向の位置を
規定する。同様に、タテレンチ52、ヨコレンチ51の
他の各3角も横方向、縦方向の位置を規定する。また、
大画面サイズの立体表示装置における平板レンズ部の長
辺部の中間域を押圧する手段として、図8(a)、図8
(b)に示すように、レンチ押圧バネ56を介して押さ
え板57をレンチ固定枠50に締結・固定してもよい。
なお、いずれの場合にあってもレンチ押圧バネ56は表
示領域外に配置されている。
【0063】以上の構成によって得られる効果は、脆弱
な材料であるヨコレンチ51とタテレンチ52とマスク
と表示パネルとを強固な材料であるレンチ固定枠50と
パネル固定枠とに固定して強く締結すること、本表示装
置のメインローブと直交するヨコレンチ51の平面上位
置を規定することができること、タテレンチ52と不図
示のマスクについても本表示装置のメインローブと直交
する平面上位置を規定することができること、レンチ固
定枠50のフレーム部50aの幅を有効に使い、表示装
置の大型化防止に寄与すること、表示装置の姿勢、一般
的な環境の変化、等によるズレを防止し、ヨコレンチ5
1及びタテレンチ52と不図示の表示パネルとの空気間
隙が保持されること、弾性ゴム5に代わり、輸送途中の
振動、一般上の衝撃、等をレンチ押圧バネ56が吸収す
ること、については第1の実施例と同様である。更に、
本実施例で選られる効果は、ヨコレンチ51とタテレン
チ52と不図示のマスクとが、コマ53により平面上位
置を容易に調整でき、かつ、不図示の表示パネルとの空
気間隙が保持されることである。なお、小画面サイズ仕
様(14インチ以下を目安とする。)の表示装置であれ
ば、図8(a)、図8(b)のような押さえ板57は平
板レンズ部の長辺部の中間域に用いる必要がない。従っ
て、組立作業性の効率を良くすることができる。
【0064】<第4の実施例>本実施例は、大量生産向
きの立体像を表示する表示装置に適用されるものであ
る。
【0065】本実施例は、上述した第1の実施例とほぼ
同様で、異なる点は、エアギャップ調整ネジ等のような
部品を少なくして構成し、コマを介して各パネルを前後
方向と平面方向と共に規定し、該コマの寸法精度を管理
することで品質低下を招くことなくコストダウンを可能
にした表示装置である。その構成は、第1の実施例とほ
ぼ同様であるので、一部省略して説明する。
【0066】図9は本実施例の表示装置100を示す分
解斜視図で、図10は表示装置100の一部分を示す一
部拡大図である。また、図11は表示装置100を示す
正面透視図であり、図12は図11におけるA−A矢視
断面図、図13は図11におけるB−B矢視断面図、図
14は図11におけるC−C矢視断面図である。図9に
示すように、表示装置100は順に、前カバー150、
表示パネル110、パネル固定枠111、平板レンズ部
170(ヨコレンチ101、タテレンチ102、マスク
103)、レンチ固定枠112、拡散シート125、拡
散板136、ベースパネル135、ネオン管129、1
30、反射板127、後カバー140、が配置されてい
る。
【0067】ヨコレンチ101とタテレンチ102とマ
スク103とからなる平板レンズ部170の形成方法、
形態、相互の関係、相互間の調整手法は第1の実施例と
同様であるので詳細については省略する。
【0068】レンチ固定枠112には、平板レンズ部1
70を載せるフレーム部112a、該フレーム部112
a上に該平板レンズ部を挟持するコマ106の取付け部
112b、112c、112d、112e(図10、図
11参照)、とその対角上の4ヶ所と、後述するパネル
固定枠の取付け部112f、112g、112h、11
2i、112j、112k、112l、112m、とそ
の対辺上の8ヶ所と、レンチ押さえ104及び振動吸収
用弾性ゴム132と該ダンパー押さえ131を一体的に
取付けるネジ穴112o、112p、112q、112
r、112s、112t、112u、112v、112
w、112x、112y、112z、とその対辺上の1
2ヶ所が配置され、形成されている。図10に詳示する
ように、該ネジ穴112n、112o、112p、11
2q、112r、112s、112t、112u、11
2v、112w、112x、112y、112z、とそ
の対辺上の12ヶ所に、振動吸収用弾性ゴム132と、
例えば金属製であるダンパー押さえ131と、弾性ゴム
105と、が順に載置される。該弾性ゴム105上に平
板レンズ部170が載置され、図11に示すように、コ
マ106によって、平板レンズ部170の4角部分が挟
持される。該コマ106はコマ106の取付け部112
b、112c、112d、112e、とその対角上の4
ヶ所に締結手段で締結される。また、該コマ106に
は、第1の実施例と異なり、レンチ固定枠とパネル固定
枠との空気間隙位置と、平板レンズ部170と表示パネ
ル110との平面上位置と、を規定することになるの
で、高い寸法精度が要求される。なお、本実施例では締
結手段に固定ビスを使用するが、例えばリベット、カシ
メ、熱溶着、等でもよい。その後、図11、及び、詳し
くは図10、図13に示すように、ダンパー押さえ13
1上の12ヶ所にレンチ押さえ104が載置され、該レ
ンチ押さえ104は、レンチ固定枠112に締結手段で
締結される。なお、ここでも、本実施例では締結手段に
固定ビスを使用するが、例えばリベット、カシメ、熱溶
着、等でもよい。また、第1の実施例と同様に、コマ1
06の内側に逃げ溝部を設けることにより、平板レンズ
部170の4角側面部とレンチ固定枠112のフレーム
部112aが接着剤によって固着される。以上のように
構成されるフレーム部112aは、第1の実施例と同様
に、後述する表示パネル110との平行度を確保するた
めに高精度の平面度が要求される。
【0069】図9に示すように、表示パネル110は、
液晶表示パネルであり、液晶ガラス基板110aと周囲
のTAB基板110bとから構成され、ガラス基板11
0aの前面と背面とには偏光板が貼り付けられている。
この表示パネル110は、例えば21.3型、フルカラ
ーTFTアクティブマトリクスである。
【0070】パネル固定枠111には、表示パネル11
0を載せるフレーム部111a、該フレーム部111a
上に表示パネル110の4角部分を挟持するコマ12
0、121、122、123の取付け部111b、11
1c、111d、111e(図11参照)、とその対角
上の4ヶ所と、TAB基板と共に表示パネルを押さえる
パネル押さえ108、109を取付けるネジ穴部111
f、111g、111h、111i、111j、111
k、111l、111m、111n、111o、とその
対辺上の10ヶ所と、レンチ固定枠112との取付け穴
111p、111q、111r、111s、111t、
111u、111v、111w、とその対辺上の8ヶ所
と、その背面部の縁には、後述するベースパネル135
の取付け部111x、111y、とその対辺上の2ヶ所
が配置され、形成されている。また、弾性ゴム113、
114、115、116のうち、該弾性ゴム113、1
15は、パネル固定枠111の短辺部に、該弾性ゴム1
14、116はパネル固定枠111の長辺部に、接着配
置され、表示パネル110の液晶ガラス基板10aの背
面部を支持する。
【0071】拡散シート125は、後述するネオン菅2
9、30の照明光を拡散するシートであり、弾性ゴム1
33、134により、該拡散シート125を背面から支
持する。また、図13に示すように、拡散板126は平
板のアクリル材から形成され、拡散板押さえ128は該
拡散板126を押さえ、支持する。
【0072】拡散板136は上下端から中心に向かって
斜面を形成している板状であり、ベースパネル135
は、内枠部135bに該拡散板136が配置され、ま
た、側面部にパネル固定枠111との取付け部135
c、135d、135e、135fが設けられ、構成さ
れている。
【0073】ネオン管129、130は照明光を照射
し、反射板127は照明光が背面に洩れることを防止
し、前面に反射する。ネオン管129は該反射板127
の前面上部に配置され、ネオン管130は前面下部に配
置される。図12において、151は操作基板であり、
不図示のコントロール基板にコネクトされ、該操作基板
151は前カバー150に取り付けられる。不図示のコ
ントロール基板は、不図示のフレキシブルプリント基板
及びコネクタを介して上述の表示パネル110のTAB
基板110bに接続される。また、不図示のインバータ
基板はコントロール基板にコネクトされ、該インバータ
基板にはネオン管129、130のコネクト部が接続さ
れる。図9、図12において、140は後カバーであ
り、ベースパネル135を取付けるネジ穴140a、1
40b、140c、140d、前カバーを取付けるスタ
ット140e、140f、140g、140hが配置さ
れ、該後カバー140の背面には本表示装置を支える固
定台141が取付けられる。
【0074】本表示装置100は、以上のような構成か
らなるので、その組立手順について説明する。
【0075】弾性ゴム113、114、115、116
の上に載せられた表示パネル110は、パネル固定枠1
11の取付け部111b、111cに固定ビスで締結さ
れたコマ120側に寄せた後、コマ121を表示パネル
110寄りに挟持し、パネル固定枠111の取付け部に
固定ビスで締結する。更に、表示パネル110を該コマ
120、121側に寄せた後、コマ122を該表示パネ
ル110寄りに挟持し、パネル固定枠111の取付け部
に固定ビスで締結し、最後にコマ123を該表示パネル
110寄りに挟持し、パネル固定枠111の取付け部1
11d、111eに固定ビスで締結される。なお、ここ
でも締結手段は固定ビスに限らず、例えばリベット、カ
シメ、熱溶着、等であってもよい。コマ120、12
1、122、123の内側の逃げ溝部とわずかに離間し
て接着剤が塗布され、表示パネル110の4角部分とパ
ネル固定枠111のフレーム部111aが固着される。
次に、表示パネル110のガラス基板110aの縁及び
TAB基板110bを覆うように、パネル押さえ10
8、109が各々取付けられ、パネル固定枠111のネ
ジ穴111f、111g、111h、111i,111
j、111k、111l、111m、111n、111
o、とその対辺上の10ヶ所とパネル押さえ108、1
09とが固定ネジで締結される。これによって、表示パ
ネル110は空気間隙を前後方向でも挟持されることに
なる。続いて、パネル固定枠111の取付け穴111
p、111q、111r、111s、111t、111
u、111v、111w、とその対辺上の8ヶ所と、レ
ンチ固定枠112の取付け部112f、112g、11
2h、112i、112j、112k、112l、11
2m、とその対辺上の8ヶ所と、を固定ビスで仮締結す
る。この後、アライメントの最終調整がおこなわれる
が、その調整手法、手順、使用治具については第1の実
施例と同様であるので説明を省略する。アライメント調
整後、上述の仮締結された固定ビスを強く締結する。次
に、上述した拡散シート125がレンチ固定枠112の
背面に配置され、該拡散シート125の背面には弾性ゴ
ム133、134が配置される。更に、背面から拡散板
126、拡散板押さえ128が配置され、共に挟持する
ように、背面には内枠部135bに拡散板136を配設
した前記ベースパネル135を配置して、該ベースパネ
ル135の取付け部135c、135d、135e、1
35fと、パネル固定枠111の取付け部111x、1
11y、とその対辺上の2ヶ所と、が固定ビスで締結さ
れる。該ベースパネル135の背面には、上述したよう
にネオン管129、130、反射板127を配置して、
これら部材を挟持するように後カバー140のネジ穴1
40a、140b、140c、140dと、ベースパネ
ル135の取付け部135c、135d、135e、1
35fが固定ビスで締結される。最後に後カバー140
のスタット140e、140f、140g、140hと
前カバー150の取付け部が締結される。
【0076】ここまでの構成についての回路動作、光学
原理については第1の実施例と同様であるので説明を省
略する。
【0077】次に、本実施例における特徴的な効果につ
いて説明する。
【0078】上述のように、ガラス等により形成された
脆弱な平板レンズ部170を金属等により形成された強
固なレンチ固定枠112に固定し、一方、同じく脆弱な
表示パネル110を同じく強固なパネル固定枠111に
固定し、それにより、該レンチ固定枠112と該パネル
固定枠111とを強く締結することができ、即ち、平板
レンズ部170と表示パネル110との位置ズレを防止
することができる。
【0079】また、ヨコレンチ101の4角部分がコマ
106によって挟持され、該コマ106はレンチ固定枠
112のコマ106の取付け部111b、111c、1
11d、111e、とその対角上の4ヶ所に固定ビスで
締結されるので、本表示装置100のメインローブと直
交するヨコレンチ101の平面上位置を規定することが
できる。それにより、上述したように、タテレンチ10
2はヨコレンチ101に密着して接着剤で固着されてい
るため、タテレンチ102と、該タテレンチ102と一
体的に形成されているマスク103と、に対してもヨコ
レンチ101と共に本表示装置100のメインローブと
直交する平面上位置を規定することになる。更に、コマ
106の内側の逃げ溝部は、ヨコレンチ101と、タテ
レンチ102の4角部分と、レンチ固定枠112のフレ
ーム部112aと、を接着剤によって固着するための接
着剤塗布領域である。この構成により、レンチ固定枠1
12のフレーム部112aの幅を有効に使い、本表示装
置100の大型化防止に寄与させることができる。ま
た、この接着により、レンチ固定枠112のフレーム部
112aに固着されるので、表示装置100の姿勢、一
般的な環境の変化、等によって、ヨコレンチ101とタ
テレンチ102とマスク103と、表示パネル110
と、の空気間隙が前後方向にズレることがない。また、
上述したように、ヨコレンチ101の周辺縁が振動吸収
用弾性ゴム132、ダンパー押さえ131、弾性ゴム1
05を介して、レンチ押さえ104がレンチ固定枠11
2のネジ穴112o、112p、112q、112r、
112s、112t、112u、112v、112w、
112x、112y、112z、とその対辺上の12ヶ
所に締結されるので、輸送途中の振動、一般上の衝撃、
等を振動吸収用弾性ゴム132及び弾性ゴム105が吸
収し、上述したヨコレンチ101とタテレンチ102の
4角部分とレンチ固定枠112との接着にシリコン系接
着剤を用いると、十分に表示パネル110との空気間隙
は安定して確保される。
【0080】上述したように、表示パネル110の4角
部分がコマ120、121、122、123によって挟
持され、該コマ120、121、122、123はパネ
ル固定枠11の取付け部111b、111c、111
d、111e、とその対角上の4ヶ所に固定ビスで締結
されるので、本表示装置100のメインローブと直交す
る表示パネル110の平面上位置を規定することができ
る。更に、コマ120、121、122、123の内側
の逃げ溝は表示パネル110の4角部分とパネル固定枠
111のフレーム部111aとを接着剤によって固着す
るための接着剤塗布領域である。これにより、パネル固
定枠111のフレーム部111aの幅を有効に使い、本
表示装置100の大型化防止に寄与させる。また、この
接着によって、表示パネル110はパネル固定枠111
のフレーム部111aに固着されるので表示装置100
の姿勢、一般的な環境の変化、等によってヨコレンチ1
01とタテレンチ102との空気間隙が前後方向にズレ
ることがない。また、パネル固定枠111のフレーム部
111aに貼り付けられた弾性ゴム113、114、1
15、116に表示パネル110が載置され、パネル押
さえ108、109とパネル固定枠111のネジ穴11
1f、111g、111h、111i、111j、11
1k、111l、111m、111n、111o、とそ
の対辺上の10ヶ所とが各々固定ビスで締結して表示パ
ネル110を挟持するので、輸送途中の振動、一般上の
衝撃、等を弾性ゴム113、114、115、116が
吸収し、上述した表示パネル110の4角部分とパネル
固定枠111の接着にシリコン系接着剤を用いると、十
分にヨコレンチ101との空気間隙は安定して確保され
る。
【0081】第1の実施例に記載したように、本実施例
においてもタテレンチ102と一体であるマスク103
の横一列の遮光部を基準として、表示パネル110が固
着されたパネル固定枠111を微動調整することができ
るので、容易に素早くアライメント調整(第3のアライ
メント)ができると共に、立体視の精度向上を可能とす
ることができる。また、本実施例では、ヨコレンチ10
1とタテレンチ102と一体のマスク103とを基準と
してパネル固定枠111を可動して調整する方法を用い
たが、表示パネル110を基準としてレンチ固定枠を可
動する方法をとってもよい。
【0082】また、本実施例は第1の実施例と異なり、
タテレンチ102を基準としてコマ106を介して表示
パネル110を積み上げた構成であり、コマ106の寸
法精度を管理することで、第1の実施例のようなエアギ
ャップ微調整を必要としない。このため、品質低下を招
くことなく部品点数を減らすことができ、工程上のコス
トダウンを可能とすることができる。
【0083】<第5の実施例>本実施例は、観察者の視
点変化に追従して画像処理を行ない、液晶開口のマスク
(第1〜第4の実施例のように固定されたマスクではな
い。)を移動制御し、立体視領域の追従を行なう表示装
置に適用されるものである。以下、図に沿って本実施例
に係る表示装置200を説明する。
【0084】図15は、表示装置200を示す分解斜視
図で、図16、図17はその部分正面図、図18はその
断面図、図19はその部分断面図である。
【0085】図15に示すように、本表示装置200
は、順に、前カバー250、表示パネル210とそれを
固定する表示パネル固定枠211、ヨコレンチ201と
それを固定するヨコレンチ固定枠212、タテレンチ2
02とそれを固定するタテレンチ固定枠213、白黒液
晶表示パネル(以下、「開口パネル」とする。)260
とそれを固定する開口パネル固定枠261、後カバー2
40とそれを載置する固定台241、が配置されてい
る。
【0086】開口パネル260は、可変開口マスクの働
きをする白黒の液晶表示パネルであり、ガラス基板26
0aとTAB基板260bから構成される。開口パネル
固定枠261は、開口パネル260が取付けられ、固定
されるための固定枠である。開口パネル固定枠261の
フレーム部261aの背面に配置された開口パネル26
0は、4角部分をコマ262a、263a、264a、
265aにより挟持され、平面上の位置が規定される。
該開口パネル260は、フレーム部261aに締結され
たコマ262aに寄せられ、開口パネル260のガラス
基板260aにおける同一短辺上の上部の角部にコマ2
63aを挟持し、フレーム部261aと締結する。続い
て開口パネル260は、コマ262a、263aに寄せ
られながら、コマ262aと対角上に位置する開口パネ
ル260のガラス基板260aの角部をコマ264aに
よって挟持され、その状態で、該コマ264aをフレー
ム部261aと締結する。最後に開口パネル260は、
コマ263aの方向に寄せられながら、該コマ263a
と対角上に位置する開口パネル260のガラス基板26
0aの角部をコマ265aによって挟持され、その状態
で、該コマ265aをフレーム部261aと締結する。
なお、締結部を含むコマ262a、263a、264
a、265aは極力小形状に構成されており、また、本
実施例においても、締結手段として固定ビスを使用した
が、リベットやカシメ、熱溶着であってもよい。この
後、ガラス基板260aの角部の側面で各コマ262
a、263a、264a、265aとわずかに離間した
各々2ヶ所(計8ヶ所)とフレーム部261aが接着剤
によって固着される。更に、開口パネル260のガラス
基板260aの長辺部、短辺部の縁に弾性ゴム209が
貼り付けられ、その背面からは開口パネル押さえ268
が被せられ、開口パネル固定枠261と締結される。
【0087】タテレンチ202は、前記開口パネル26
0の前面に配置され、ガラス基板上に紫外線硬化材を用
いて金型から転写した縦方向の稜線を持つシリンドリカ
ル形状のレプリカレンズであり、タテレンチ固定枠21
3は該タテレンチ202が取付けられる固定枠である。
また、タテレンチ202はガラス基板を背面としてタテ
レンチ固定枠213の前後方向の前面に密着して配置さ
れ、また、コマ220a、221a、222a、223
aによって4角部分を挟持され、該コマ220a、22
1a、222a、223aはタテレンチ固定枠213の
フレーム部213aに締結される。なお、締結部を含む
コマ220a、221a、222a、223aは極力小
形状に構成されており、また、本実施例においても、締
結手段として固定ビスを使用したが、リベットやカシ
メ、熱溶着であってもよい。続いて、タテレンチの角部
側面で各コマ220a、221a、222a、223a
とわずかに離間した各々2ヶ所(計8ヶ所)とフレーム
部213aが接着剤によって固着される。
【0088】ヨコレンチ201はタテレンチ202の前
後方向の前面に配置され、ガラス基板上に紫外線硬化材
を用いて金型から転写した横方向の稜線を持つシリンド
リカル形状のレプリカレンズであり、ヨコレンチ固定枠
212は該ヨコレンチ201が取付けられる固定枠であ
る。ヨコレンチ201はガラス基板を背面としてヨコレ
ンチ固定枠212の前面に密着して配置され、上述した
タテレンチ202と同様に、該コマ220b、221
b、222b、223bによって4角部分を挟持され、
該コマ220b、221b、222b、223bはヨコ
レンチ固定枠212のフレーム部212aに締結され
る。なおタテレンチ202と同様に、締結部を含むコマ
220b、221b、222b、223bは、極力小形
状に構成されており、また、本実施例においても、締結
手段として固定ビスを使用したが、リベットやカシメ、
熱溶着であってもよい。また、ヨコレンチ201の各長
辺部の縁2ヶ所(計4ヶ所)が弾性ゴムを介したレンチ
押さえ204によってヨコレンチ固定枠212のフレー
ム部212aに締結され、ヨコレンチ201は空気間隙
を前後方向に挟持される。次に、コマ220b、221
b、222b、223bの締結部は緩められ、再度締結
されてタテレンチ202と同様に、ヨコレンチ201の
角部側面で各コマとわずかに離間した各々2ヶ所(計8
ヶ所)とフレーム部212aが接着剤によって固着され
る。
【0089】表示パネル210はヨコレンチ201の前
後方向の前面に配置され、液晶ガラス基板と周囲のTA
B基板からなる表示パネルであって、該表示パネル21
0の前面と背面には偏光板が貼り付けられている。表示
パネル固定枠211は該表示パネル210が取付けられ
る固定枠である。表示パネル210は、上述した開口パ
ネル260と同様に、4角部分をコマ262b、263
b、264b、265bにより挟持され、平面上の位置
が規定され、締結される。締結する際は、開口パネル2
60と同様であるので説明は省略する。なお、締結部を
含むコマ262b、263b、264b、265bは極
力小形状に構成されており、また、本実施例において
も、締結手段として固定ビスを使用したが、リベットや
カシメ、熱溶着であってもよい。一方、該表示パネル2
10は、パネル押さえ208により表示パネル固定枠2
11に対する前後方向の位置が保持される。この後、ガ
ラス基板210aの角部の側面で各コマ262b、26
3b、264b、265bとわずかに離間した各々2ヶ
所(計8ヶ所)とフレーム部211aが接着剤によって
固着される。
【0090】図18に示すように、ネオン管229a、
229b、230a、230bは、開口パネル押さえ2
68の背面に配置され、拡散板224、バックライト枠
225、開口パネル中継基板296と接続された開口パ
ネルサブ基板297と共にバックライトユニットとし
て、さらに背面に配置されるバックライト取付け板金2
70に固定ビスで締結される。続いて、背面には表示パ
ネルメイン基板289とそれに接続された表示パネルサ
ブ基板287とが配置され、また、表示パネル中継基板
286は表示パネルメイン基板289と接続される。前
カバー250の背面の上部、下部にはそれぞれ、インバ
ータ基板231、232が締結、固定され、ネオン管2
29a、229b、230a、230bのコネクト部が
該インバータ基板231、232に接続される。本表示
装置200の最も背面に位置する中板280の背面には
表示パネル操作基板251、開口パネル操作基板25
2、開口パネルメイン基板299、バックライト電源2
33、234が締結、固定され、該中板280は前カバ
ー240と固定台241に締結、固定される。各操作基
板は各々のメイン基板に接続され、開口パネル中継基板
296は開口パネルメイン基板299に接続される。
【0091】以上の構成を有する表示装置200の組立
ての際におけるアライメント調整を説明する。
【0092】まず、第1のアライメント調整を説明す
る。
【0093】開口パネル260を挟持、固着した開口パ
ネル固定枠261は、背面に配置されたバックライト取
付け板金270に支柱271を介して平面上の位置決め
をされ、また、タテレンチ202を狭持、固着したタテ
レンチ固定枠213は、開口パネル固定枠261の前面
に密着、配置され、支柱271、開口パネル固定枠26
1、タテレンチ固定枠213は共に仮締結される。
【0094】図17に示すようにタテレンチ固定枠21
3には、横方向の長穴213b、213c、213d、
213e、213f、その他対辺上の3ヶ所が設けられ
ている。これまでの本構成部材に不図示の治具を取付
け、不図示ccd式顕徹鏡に設置し、モニターの画像上
に並列のラインCH1、CH2を有している顕徹鏡モニ
ターを観察して、開口パネル260の長辺部に位置する
液晶のパターンニングのセンターを探索する。該パター
ンニングのセンターを見つけ、この付近での液晶の画素
ラインとモニターのラインCH1、又はCH2が平行に
なるよう本構成部材の設置を調整する。次に、タテレン
チ202のレンズ焦線に顕徹鏡のピントを合わせ、再び
顕徹鏡のピントを液晶の画素に合わせたとき、該レンズ
焦線が液晶のブラックマトリクス部と一致する(焦線の
帯が隠れる)ようにタテレンチ固定枠213を不図示の
治具を用いて徹動調整(第1のアライメント)する。調
整後は固定ビスでタテレンチ固定枠213の仮締結ヶ所
213b、213c、213d、213e、213f、
その他対辺上の3ヶ所を強く締結する。
【0095】次に、第2のアライメント調整を説明す
る。
【0096】ヨコレンチ201を挟持、固着したヨコレ
ンチ固定枠212は背面のタテレンチ固定枠213に密
着して配置され、ヨコレンチ固定枠212の長穴212
b、212c、212d、212e、とその対辺上の4
ヶ所と、タテレンチ固定枠213のネジ穴213j、2
13k、213l、213m、とその対辺上の4ヶ所を
固定ビスで仮締結する。
【0097】第1のアライメント調整と同様に、ここま
での本構成部材に不図示治具を取付け、以下同様に開口
パネル260の液晶のパターンニングのセンターを探索
する。該パターンニングのセンターを見つけ、この付近
での液晶の画素ラインとモニターのラインCH1が平行
になるよう本構成部材の設置を調整する。次に、液晶の
開口部の上下方向中心を顕微鏡のY軸を操作して割出
し、該顕微鏡のモニターのラインCH1を液晶の開口部
の上下方向中心と一致させる。続いて、モニターのライ
ンCH2を液晶の開口部の下端、もしくは上端と一致さ
せ、ヨコレンチ201の10μm程度の幅を持つレンズ
焦線に顕微鏡のピントを合わせ、再び顕微鏡のピントを
液晶の開口部に合わせたとき、該レンズ焦線の幅中心が
モニターのラインCH1と一致するようにヨコレンチ固
定枠212を不図示の治具を用いて微動調整(第2のア
ライメント)する。調整後は固定ビスでヨコレンチ固定
枠212の仮締結ヶ所212b、212c、212d、
212e、212f、とその対辺上の4ヶ所を強く締結
する。
【0098】次に、第3のアライメント調整について説
明する。
【0099】表示パネル固定枠211のフレーム部21
1aの背面に配置された表示パネル210は、上述した
ように、開口パネル260と同一の構成、手順によっ
て、表示パネル固定枠211のフレーム部211aに挟
持、固着される。更に、表示パネル210のガラス基板
210aの長辺部、短辺部の縁に弾性ゴム209が貼り
付けられ、その背面からは表示パネル押さえ268が被
せられ、表示パネル固定枠211と締結される。続い
て、表示パネル固定枠211はヨコレンチ固定枠212
のスタット部212j、212k、とその対辺上の2ヶ
所に位置決めされ、取付け部211b、211c、21
1d、211eとスタット部212j、212k、とそ
の対辺上の2ヶ所が固定ビスで仮締結される。
【0100】表示パネルメイン基板289、開口パネル
メイン基板299、バックライト電源233、234の
全てをスタンバイ状態にし、表示パネル操作基板251
と開口パネル操作基板252のスイッチを入れると公知
の回路動作方法に従って、赤、青のコントラストを表示
する。続いて、開口パネル260の横一列の画素配列の
ブラックマトリクス部が表示パネル210の画素配列の
ブラックマトリクス部に隠れるよう図18に示す調整ネ
ジ255、256、と不図示の2ヶ所のネジを操作して
表示パネル固定枠211を上下方向に徹動調整(第3の
アライメント)する。この際には、スタンドマイクロ
(ハンド式ピント測定機)を液晶表示パネル210の周
辺、中央に移動して確認し、ピッチズレがおきないよう
十分注意を払う必要がある。ピッチズレなきことを確認
した後は上述の仮締結ヶ所211b、211c、211
d、211eの固定ビスを強く締結する。
【0101】以上のように本表示装置200は組立てら
れ、構成される。
【0102】ここで、本表示装置200の動作について
簡単に説明する。開口パネル操作基板252の電源スイ
ッチが押圧されると、開口パネルメイン基板299を公
知の回路動作手段で制御し、開口パネルサブ基板297
を通じてインバータ基板231、232に信号が入力さ
れると、上下ネオン管229b、230bが点燈する。
また、表示パネル操作基板251の電源スイッチが押圧
されると、表示パネルメイン基板289を公知の回路動
作手段で制御し、表示パネルサブ基板287を通じてイ
ンバータ基板231、232に信号が入力されると、上
下ネオン管229a、230aが点燈する。
【0103】ネオン管229a、290b、230a、
230bの照明光が立体像となるまでの光学原理は第1
の実施例とほぼ同様であるので、ここでは共通点を省略
し、異なる点について記載する。本実施例において、マ
スクとしての開口パネル260には、白黒液晶表示装置
を用いており、そのため、開口パネル260の背面から
入光した照明光は減光の割合が大きくなる。そこで、ネ
オン管もしくはバックライト全体による強輝度の照明光
が要求される。そのため、上下に計4個のネオン管22
9a、229b、230a、230b、を配列して対応
している。また、本表示装置200の下方に設置された
不図示の視点追従型カメラは、微弱な赤外光を発行し、
観察者の視点検知値を認識して、該視点追従型カメラに
接続されたコンピュータ等が適正な信号処理を行ない、
該コンピュータ等に接続された開口パネル260の開口
部の開口率を視点追従に応じて可変制御する。従って、
観察者の眼の位置が視点距離であっても、水平位置で左
右どちらか一方に眼の位置がズレルと、ズレた眼の位置
に水平合成視差画像の右眼用画像、左眼用画像の各々の
結像位置が追従し、横方向に広い視域を確保することが
できる。
【0104】次に本発明に係る表示装置200の効果に
ついて説明する。
【0105】上述したように、脆弱な材料である表示パ
ネル210、ヨコレンチ201、タテレンチ202、開
口パネル260が、強固な材料であるパネル固定枠21
1、ヨコレンチ固定枠212、タテレンチ固定枠21
3、開口パネル固定枠261に固定されており、それぞ
れの固定枠を強く締結することができるので、表示パネ
ル210、ヨコレンチ201、タテレンチ202、開口
パネル260の位置ズレを防止することができる。
【0106】また、開口パネル260のガラス基板26
0aの4角部分がコマ262a、263a、264a、
265aによって挟持され、該コマ262a、263
a、264a、265aは開口パネル固定枠261のフ
レーム部261aと締結されるので本表示装置200の
メインローブと直交する開口パネル260の平面上位置
を規定することができる。更に、コマ262a、263
a、264a、265aは締結部を含めて極力小形状に
構成されているので、開口パネル固定枠261のフレー
ム部261aの幅を抑え、表示装置200の大型化防止
に寄与させることができる。また、開口パネル260の
ガラス基板260aの4角部分における側面の8ヶ所が
開口パネル固定枠261のフレーム部261aと接着剤
によって固着されるので表示装置の姿勢や、一般的な環
境の変化によってヨコレンチ201、タテレンチ20
2、表示パネル210との空気間隙が前後方向にズレる
ことがない。また、開口パネル260の背面において、
長辺部、短辺部の縁を、弾性ゴム209を介して開口パ
ネル押さえ268と開口パネル固定枠261とに締結し
て挟持するので、輸送途中の振動や一般上の衝撃を弾性
ゴム209が吸収し、上述した開口パネル260のガラ
ス基板260aの角部分の側面と開口パネル固定枠26
1のフレーム部261aの接着にシリコン系接着剤を用
いると、十分にヨコレンチ201、タテレンチ202、
表示パネル210との空気間隙は安定して確保される。
また、以上のような効果は、表示パネル210と表示パ
ネル固定枠211の構成に関しても同様の効果が得られ
る。
【0107】ヨコレンチ201の4角部分がコマ22
0、221、222、223によって挟持され、該コマ
220、221、222、223は、ヨコレンチ固定枠
212のフレーム部212aと締結されるので、本表示
装置のメインローブと直交するヨコレンチ201の平面
上位置を規定することができる。更に、コマ220b、
221b、222b、223bは、締結部を含めて極力
小形状に構成されているので、ヨコレンチ固定枠212
のフレーム部212aの幅を抑えて表示装置の大型化防
止に寄与させることができる。また、ヨコレンチ201
の4角部分における側面の8ヶ所がヨコレンチ固定枠2
12のフレーム部212aと接着剤によって固着される
ので表示装置の姿勢や、一般的な環境の変化によって、
表示パネル210、タテレンチ202及び開口パネル2
60との空気間隙が前後方向にズレることがない。ま
た、上述したように、ヨコレンチ201の長辺部の縁4
ヶ所が弾性ゴムを介してレンチ押さえ204によりヨコ
レンチ固定枠212のフレーム部212aに締結されて
いるので、輸送途中の振動や一般上の衝撃を弾性ゴムが
吸収し、上述したヨコレンチ201の4角部分とヨコレ
ンチ固定枠212のフレーム部212aとの接着にシリ
コン系接着剤を用いると、開口パネル260、タテレン
チ202、表示パネル210との空気間隙を十分に確保
することができる。また、以上のような効果は、タテレ
ンチ202とタテレンチ固定枠213の構成に関しても
同様の効果が得られるが、異なる点がある。それは、ヨ
コレンチ201とヨコレンチ固定枠212と、タテレン
チ202とタテレンチ固定枠213と、が密着して配置
されるため、タテレンチ202の長辺部を挟持する弾性
ゴム及びレンチ押さえを設けるだけのスペースがない点
である。しかし、タテレンチ202はヨコレンチ201
と密着させられ、タテレンチ固定枠213にヨコレンチ
固定枠212を締結するので、タテレンチ202はヨコ
レンチ201に挟持されることになる。これにより、タ
テレンチ202に加わる輸送途中の振動や一般上の衝撃
を、ヨコレンチ201を挟持する弾性ゴムを介したレン
チ押さえ204により間接的に吸収することができ、結
果的にタテレンチ202を挟持する弾性ゴム及びタテレ
ンチ押さえを設けなくてもいいので、組立作業性は向上
する。
【0108】以上、本実施例では、開口パネル260の
液晶の画素配列における開口部及びブラックマトリクス
部を基準として、タテレンチ202が固着されたタテレ
ンチ固定枠213と、ヨコレンチ201が固着されたヨ
コレンチ固定枠212と、表示パネル210が固着され
た表示パネル固定枠211と、をそれぞれ微動調整でき
るので容易に各アライメントを調整できると共に、立体
視の精度を向上することができる。また、本実施例にお
いては、開口パネル260を基準として、他の各固定枠
を可動して調整する方法をとったが、タテレンチ20
2、ヨコレンチ201、表示パネル210、何れを基準
として各々固定枠を可動する方法をとってもよい。
【0109】また、本実施例では、マスクとして白黒液
晶表示パネルを使用したが、観察者の視点を追従する必
要が無い場合には、例えばガラス板に蒸着させるような
固定されたマスクを使用してもよい。
【0110】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、脆弱な
材料であるマスク体、第1のレンズ、第2のレンズ、及
び表示素子の少なくとも2つに、強固な材料からなる中
間部材を取付けることで、強く締結できなかった脆弱な
材料のマスク体、第1のレンズ、第2のレンズ、及び表
示素子を、該各中間部材を介して強く締結することがで
き、それにより、マスク体、第1のレンズ、第2のレン
ズ、及び表示素子の相対位置の位置ズレを防止すること
ができ、立体像の表示精度を維持することができる。
【0111】請求項2に係る本発明によると、一体的に
固定されたマスク体と第1のレンズ体と及び第2のレン
ズ体を一方の中間部材に取付け、表示素子を他方の中間
部材に取付けるので、2つの中間部材を強く締結するこ
とができ、双方の相対位置の位置ズレを防止することが
できる。即ち、表示素子とマスク体と第1のレンズ体と
及び第2のレンズ体の相対位置の位置ズレを防止するこ
とができ、立体像の表示精度を維持することができる。
【0112】請求項3に係る本発明によると、4つの中
間部材のそれぞれに表示素子とマスク体と第1のレンズ
体と及び第2のレンズ体を取付けるので、該4つの中間
部材を強く締結することができ、4つの中間部材の相対
位置の位置ズレを防止することができる。それにより、
表示素子とマスク体と第1のレンズ体と及び第2のレン
ズ体の相対位置の位置ズレを防止することができ、立体
像の表示精度を維持することができる。
【0113】請求項4に係る本発明によると、中間部材
は、マスク体、第1のレンズ体、第2のレンズ体、及び
表示素子のいずれかを取付けるための平面部と、照明光
を透過するための透過部分と、を有する枠形状であるの
で、マスク体、第1のレンズ体、第2のレンズ体、及び
表示素子を中間部材に対する平面方向に取付けることが
でき、かつ、照明光を透過させることができる。また、
それぞれを平面部に取付けるので、アライメント調整を
容易にすることができる。
【0114】請求項5に係る本発明によると、中間部材
に取付けられる表示素子、第1のレンズ体、第2のレン
ズ体、及びマスク体の中間部材に対する平面上の位置を
規定する規定手段を備えているので、中間部材に対する
平面方向の位置を規定することができる。それにより、
各中間部材を締結した後、平面方向の相対位置を規定す
ることができる。
【0115】請求項6に係る本発明によると、中間部材
に取付けられる表示素子、第1のレンズ体、第2のレン
ズ体、及びマスク体の中間部材に対する前後方向の位置
を保持する保持手段を備えているので、中間部材上に保
持することができる。それにより、各中間部材を締結し
た後、前後方向の相対位置を規定することができる。
【0116】請求項7に係る本発明によると、保持手段
は、表示素子、第1のレンズ体、第2のレンズ体、及び
マスク体を衝撃・振動吸収用弾性体を介して保持するの
で、種々の振動や衝撃を吸収することができる。それに
より、表示素子、第1のレンズ体、第2のレンズ体、及
びマスク体の種々の振動や衝撃による相対位置の位置ズ
レを防止することができ、立体像の表示精度を維持する
ことができる。
【0117】請求項8に係る本発明によると、規定手段
と保持手段が一体に構成されているので、中間部材に対
する平面方向と前後方向の位置を同時に規定することが
でき、各中間部材を締結した後、相対位置の位置ズレを
防止することができる。また、部品点数を減らすことが
でき、組立て作業性を向上することができる。
【0118】請求項9に係る本発明によると、マスク体
は、照射手段により照射された照明光を遮光する遮光部
と、照射手段により照射された照明光を透過する開口部
と、を所定形状に固定して有するので、右眼用視差画像
と左眼用視差画像を最適観察距離にいる観察者に表示す
ることができる。また、固定されたマスク体であり、第
1のレンズ体又は第2のレンズ体に定着させることがで
きるので、それらの相対位置の位置ズレを防止すること
ができ、立体像の表示精度を維持することができる。
【0119】請求項10に係る本発明によると、マスク
体は、白黒表示素子からなり、照射手段により照射され
た照明光を遮光する遮光部と、照射手段により照射され
た照明光を透過する開口部と、を任意に移動させること
ができるので、観察者の視点位置の検知値に基づいて、
右眼用視差画像と左眼用視差画像を観察者の視点に追従
して表示させることができる。また、該白黒表示素子を
中間部材に規定することで、表示素子、第1のレンズ
体、及び第2のレンズ体との相対位置の位置ズレを防止
することができ、立体像の表示精度を維持することがで
きる。
【0120】請求項11に係る本発明によると、第1の
レンズ体と第2のレンズ体は特定ピッチを有するレンチ
キュラーレンズであるので、平板形状に形成することが
でき、中間部材に対する取付けと位置決めが容易にする
ことができる。また、特定ピッチを有しているので、ア
ライメントを表示素子に合わせて調整することができ
る。
【0121】請求項12に係る本発明によると、第1の
レンズ体と第2のレンズ体が一体であるので、第1のレ
ンズ体と第2のレンズ体の相対位置の位置ズレをなくす
ことができる。また、部品点数を減らし、組立て作業性
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る表示装置の構造を示す分解
斜視図である。
【図2】第1の実施例に係る表示装置を示す一部断面図
である。
【図3】第1の実施例に係る表示装置の平板レンズ部を
示す一部斜視図である。
【図4】第1の実施例に係る平板レンズ部の透視図であ
る。
【図5】アライメントの最終調整を示す説明図で、
(a)はスタンドマイクロ(ハンド式ピント測定機)に
よる最終調整の様子を示す図、(b)は最終調整前の画
素構成と最終調整後の画素構成とを示す図である。
【図6】第2の実施例に係るレンチ固定枠を示す正面図
である。
【図7】第3の実施例に係るコマを示す分解斜視図であ
る。
【図8】第3の実施例に係る押さえ板を示す図で、
(a)は大画面サイズの表示装置における平板レンズ部
の長辺部の中間域を示す断面図、(b)は(a)の一部
正面図、である。
【図9】第4の実施例に係る表示装置を示す分解斜視図
である。
【図10】第4の実施例に係る表示装置の一部分を示す
一部拡大図である。
【図11】第4の実施例に係る表示装置を示す正面透視
図である。
【図12】図11におけるA−A矢視断面図である。
【図13】図11におけるB−B矢視断面図である。
【図14】図11におけるC−C矢視断面図である。
【図15】第5の実施例に係る表示装置を示す分解斜視
図である。
【図16】第5の実施例に係る表示装置を示す部分正面
図である。
【図17】第5の実施例に係る表示装置を示す部分正面
図である。
【図18】第5の実施例に係る表示装置を示す断面図で
ある。
【図19】第5の実施例に係る表示装置を示す部分断面
図である。
【図20】従来の表示装置を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1、41、51、101、201、301 第2のレ
ンズ体(ヨコレンチ) 2、52、102、202、302 第1のレンズ体
(タテレンチ) 3、103、303 マスク体(マスク) 4、45、46、47、57、104、204 保持
手段(レンチ押さえ) 5、13、14、15、16、17、18、105、1
13、114、115、116、132、133、13
4、209 衝撃・振動吸収用弾性体(弾性ゴム、バ
ネ) 6、20、21、22、42、43、44、53、10
6、220a、221a、222a、223a、220
b、221b、222b、223b、262a、263
a、264a、265a、262b、263b、264
b、265b規定手段(コマ) 8、108、109、208 保持手段(パネル押さ
え) 10、110、210 表示素子(表示パネル) 11、111、211 中間部材(パネル固定枠) 12、50、112 中間部材(レンチ固定枠) 25、125 照射手段(拡散シート) 26、136、224 照射手段(拡散板) 29、30、129、130、229a、229b、2
30a、230b 照射手段(ネオン管) 39、100、200、315 表示装置 56 衝撃・振動吸収用弾性体(レンチ押圧バネ) 212 中間部材(ヨコレンチ固定枠) 213 中間部材(タテレンチ固定枠) 260 マスク体(開口パネル) 261 中間部材(開口パネル固定枠) 268 保持手段(開口パネル押さえ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 35/00 G02F 1/1335 530

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光を拡散して照射する照射手段と、 前記照射された照明光を複数に分光するマスク体と、 前記分光された照明光を横方向の平行光束に集光する第
    1のレンズ体と、 前記分光された照明光を縦方向の平行光束に集光する第
    2のレンズ体と、 像を表示し、前記集光された照明光を透過させる表示素
    子と、を備えて立体像を表示する表示装置において、 前記マスク体、前記第1のレンズ体、前記第2のレンズ
    体、及び前記表示素子の少なくとも2つに強固な材料か
    らなる中間部材を取付け、 前記少なくとも2つの中間部材を強く締結することによ
    り位置ずれを防止することを特徴とする、 表示装置。
  2. 【請求項2】 前記マスク体、前記第1のレンズ体、及
    び前記第2のレンズ体は一体的に固定され、 2つの前記中間部材を有し、 一方の中間部材には、前記一体的に固定された前記マス
    ク体、前記第1のレンズ体、及び前記第2のレンズ体が
    取付けられ、 他方の中間部材には、前記表示素子が取付けられること
    を特徴とする、 請求項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 4つの前記中間部材を有し、 前記各中間部材には、前記マスク体、前記第1のレンズ
    体、前記第2のレンズ体、及び前記表示素子がそれぞれ
    取付けられることを特徴とする、 請求項1に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記中間部材は、前記マスク体、前記第
    1のレンズ体、前記第2のレンズ体、及び前記表示素子
    のいずれかを取付けるための平面部と、 前記照明光を透過するための透過部と、を有する枠形状
    であることを特徴とする、 請求項1ないし3いずれかに記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記表示素子、前記第1のレンズ体、前
    記第2のレンズ体、及び前記マスク体の前記中間部材に
    対する平面上の位置を規定する規定手段を備えることを
    特徴とする、 請求項1ないし4いずれかに記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記表示素子、前記第1のレンズ体、前
    記第2のレンズ体、及び前記マスク体を前記中間部材上
    に保持する保持手段を備えることを特徴とする、 請求項1ないし5いずれかに記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記保持手段は、前記表示素子、前記第
    1のレンズ体、前記第2のレンズ体、及び前記マスク体
    を衝撃・振動吸収用弾性体を介して保持することを特徴
    とする、 請求項6に記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記規定手段と前記保持手段が一体に構
    成されることを特徴とする、 請求項6または7に記載の表示装置。
  9. 【請求項9】 前記マスク体は、前記照明光を遮光する
    遮光部と、前記照明光を透過する開口部と、を所定形状
    に固定して有することを特徴とする、 請求項1ないし8いずれかに記載の表示装置。
  10. 【請求項10】 前記マスク体は、前記照明光を遮光す
    る遮光部と、前記照明光を透過する開口部と、を任意に
    移動させることを特徴とする、 請求項3ないし8いずれかに記載の表示装置。
  11. 【請求項11】 前記第1のレンズ体と、前記第2のレ
    ンズ体と、はレンチキュラーレンズであることを特徴と
    する、 請求項1ないし10いずれかに記載の表示装置。
  12. 【請求項12】 前記第1のレンズ体と、前記第2のレ
    ンズ体と、が一体であることを特徴とする、 請求項1ないし10いずれかに記載の表示装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005049871A (ja) * 2003-07-24 2005-02-24 Samsung Electronics Co Ltd 表示モジュール用収納ユニット、これを有する表示モジュール及び表示装置
JP2010019987A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Toshiba Corp 三次元画像表示装置の検査装置及び三次元画像表示装置の製造方法
JP2016042207A (ja) * 2002-11-26 2016-03-31 イー インク コーポレイション 可撓性電子回路およびディスプレイ

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