JP2003075772A - 立体像再生装置 - Google Patents

立体像再生装置

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JP2003075772A
JP2003075772A JP2001266955A JP2001266955A JP2003075772A JP 2003075772 A JP2003075772 A JP 2003075772A JP 2001266955 A JP2001266955 A JP 2001266955A JP 2001266955 A JP2001266955 A JP 2001266955A JP 2003075772 A JP2003075772 A JP 2003075772A
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lens
lens body
light modulator
spatial light
stereoscopic image
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Hiroaki Maekawa
浩章 前川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも信頼性が高く、しかも低コストで
の製造が可能な立体像再生装置を提供することを目的と
するものである。 【解決手段】 少なくとも、光照射手段と、複数の開口
を持つマスク体と、レンズと、空間光変調器とを備えた
立体像再生装置において、前記マスク体、前記レンズ、
及び前記空間光変調器を1つの強固な一体成形部材に固
定したことを特徴とする立体像再生装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は立体像再生装置に関
し、より詳しくは観察者が特殊なメガネ等を用いずに立
体像を観察できる立体像再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近来、ディスプレイ等の多用途化に伴
い、二次元の平面像を表示する表示装置のみならず、例
えば、特開平8−334730号公報に記載されている
ような三次元の立体像を再生する立体像再生装置が開発
されている。
【0003】図10は従来の立体像再生装置の第1の例
の構造を示す部分断面図である。図10に示すような立
体像再生装置115においては、空間光変調器100と
第1のレンチキュラーレンズ101と第2のレンチキュ
ラーレンズ102とマスク103とが重なるように配置
されており、それらは、2つの固定枠111及び112
に挟まれた状態で締結手段112a、114によって締
結されることによって位置決めされている。
【0004】なお、空間光変調器100と第1の固定枠
111とは両面テープ等により固定されており、該第1
のレンチキュラーレンズ101と該第2のレンチキュラ
ーレンズ102とは接着剤により接着されている。空間
光変調器100と第1のレンチキュラーレンズ101と
は、間にスペーサ104が配置されて、一定間隙を開け
た状態に配置されている。マスク103は、第2のレン
チキュラーレンズ102の片面に蒸着等の手法によって
形成されている。第1の固定枠111と第2の固定枠1
12との間に、所定の厚みを有するワッシャ113が配
置されている。
【0005】ところで、上述した立体像再生装置の構成
においては、空間光変調器100に対する第1のレンチ
キュラーレンズ101と第2のレンチキュラーレンズ1
02とマスク103との前後方向位置(図示の矢印A方
向を前方とし、その反対方向を後方とする。また、前方
Aの側に向いている面を前面とし、反対方向側に向いて
いる面を後面とする。以下、他の図においても同様とす
る。)の安定のみならず、空間光変調器100に対する
第1のレンチキュラーレンズ101と第2のレンチキュ
ラーレンズ102とマスク103との、前後方向と直交
する平面方向位置、の精度を向上させることが要求され
る。
【0006】例えば、図10の立体像再生装置におい
て、マスク103は、第2のレンチキュラーレンズ10
2の表面形状(レンズレットのピッチサイズ)による制
約から、横一列に後面からの照明光を透過しない遮光部
分を形成する。表示に寄与する開口を低下させることな
く有効に使うには、このマスク103により形成される
遮光部分を、空間光変調器100の液晶表示部において
画素の境界であるブラックマトリクス部に位置合わせす
る調整作業を行う。その後、各デバイスと空間光変調器
100とを締結することで位置の固定を行った。
【0007】しかし、上述のような立体像再生装置にお
いては、空間光変調器と積層物(即ち、第1、第2のレ
ンチキュラーレンズ及びマスクを組合せたもの。以下、
同様とする。)との相対位置は、締結手段112a、1
14の締結により適正に保持されるが、該空間光変調器
と積層物が脆弱であるため、その締結力を大きくできな
い。そのため、種々の振動(例えば、立体像再生装置を
梱包したり輸送したりする際の振動や、一般使用上の衝
撃)による位置ズレを生じて、アライメントの不良が発
生することが考えられる。アライメントの不良が発生す
ると、空間光変調器に表示される像の影の部分(黒のコ
ントラスト面)にその面と接する白のコントラスト面が
被さり、クロストーク(二重像)の原因となるという課
題があった。
【0008】そこで本出願人は、上記課題に鑑み、図1
1、図12に示す、立体像再生装置を開発した。
【0009】図11に示すような立体像再生装置におい
ては、空間光変調器210を弾性ゴム209を介して第
1の固定枠211に載置し、同じく弾性ゴム217を介
して押さえ板208が第1の固定枠211に締結され、
空間光変調器210を固定する。また、第1のレンチキ
ュラーレンズ201、第2のレンチキュラーレンズ20
2、マスク203を第2の固定枠212に載置し、弾性
ゴム205を介して押さえ板204が第2の固定枠21
2に締結することにより、第1のレンチキュラーレンズ
201、第2のレンチキュラーレンズ202、マスク2
03を固定する。第1の固定枠211と第2の固定枠2
12がスタット207を介して締結されると、空間光変
調器210と第1のレンチキュラーレンズ201は一定
の隙間を持って位置決めされる。
【0010】なお、空間光変調器210の角部はコマ2
20によって挟持され、複数のコマ220は第1の固定
枠211に締結される。その際、空間光変調器210の
角部は接着剤により第1の固定枠211に接着される。
また、第1のレンチキュラーレンズ201、第2のレン
チキュラーレンズ202は、コマ206によって挟持さ
れ、複数のコマ206は第2の固定枠212に締結され
る。その際、第1のレンチキュラーレンズ201、第2
のレンチキュラーレンズ202の角部は接着剤により第
2の固定枠212に接着される。
【0011】マスク203は、第2のレンチキュラーレ
ンズ202の片面に蒸着などの手法によって一体的に形
成されている。また、第1のレンチキュラーレンズ20
1と第2のレンチキュラーレンズ202はマスク203
の開口部の中心と第1のレンチキュラーレンズ201の
レンズレットの中心が一致するように、予めアライメン
トされ、接着剤で固定されている。
【0012】ところで上述した立体像再生装置225の
構成においてはマスク203は、第2のレンチキュラー
レンズ202の表面形状(レンズレットのピッチサイ
ズ)による制約から、横一列に後面からの照明光を透過
しない遮光部分を形成する。表示に寄与する開口を低下
させることなく有効に使うには、このマスク203によ
り形成される遮光部分を、空間光変調器210の液晶表
示部において画素の境界であるブラックマトリクス部に
位置合わせする調整作業を行う。その際、マスク203
により形成される遮光部分の横ラインが鮮明で且つ、歪
曲がないことが望ましい。このためには、空間光変調器
210に対するマスク203を含む第2のレンチキュラ
ーレンズ202、第1のレンチキュラーレンズ201と
の前後方向位置(図示のA)の安定、つまり、空間光変
調器210と第1のレンチキュラーレンズ201の空気
間隙が全面に渡り一定であることが重要である。
【0013】例えば図11、図12に示すような立体像
再生装置においては、第2の固定枠212のフレーム部
212aの全域に渡り、ネオプレーンからなる防塵部材
214が両面テープ213により接着されている。第1
の固定枠211と第2の固定枠212を締結するスタッ
ト207の隣接部ではそのスタットを回避するように防
塵部材214の面積を小さく形成している。防塵部材2
14は、その自由高さが第1の固定枠211と第2の固
定枠212の隙間より長く設定され、スタット207に
第1の固定枠211が締結されると、圧縮されて第1の
レンチキュラーレンズ201と空間光変調器210との
間への塵の侵入を防除する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第2の固定枠
212上4ヶ所のスタット207の高さを微調整して第
1の固定枠211と締結することにより、第1のレンチ
キュラーレンズ201と空間光変調器210との間の空
気間隙を均一化できるものの、量産化にあっては複数の
締結部のスタット207の高さを調整して締結した後、
第1のレンチキュラーレンズ201と空間光変調器21
0との間の空気間隙を確認するなどの作業は組立工数の
増加を招く。
【0015】また、防塵部材214に接着された両面テ
ープ213などのシール材の剥離紙を剥離して第2の固
定枠212のフレーム部に位置決めするなどの作業は繁
雑でコスト高である。
【0016】更に、防塵部材214の圧縮面積が小さい
スタット207に隣接する部分では第1の固定枠211
との間に隙間が生じ易いという課題もあった。
【0017】本発明の目的は、上記課題を解決し、より
信頼性が高く、しかも低コストでの製造が可能な立体像
再生装置を提供することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明は、少なくとも、光照射手段と、複数の開口を持
つマスク体と、レンズと、空間光変調器とを備え、前記
光照射手段は前記マスク体の前記複数の開口に照明光を
照射し、前記マスク体は前記照射された照明光を前記複
数の開口により複数の光束に分割し、前記レンズは前記
マスク体の開口との相対位置関係により前記複数の開口
の像を有限距離の異なる2領域に重畳して2つの射出瞳
を形成し、前記空間光変調器は画像情報に基づいて前記
複数の光束のうちの所望の光束のみを透過させる機能を
有する立体像再生装置において、少なくとも、前記マス
ク体、前記レンズ、及び前記空間光変調器を1つの強固
な一体成形部材に固定したことを特徴とする。
【0019】本発明は、上記発明において、「前記レン
ズは、それぞれの前記光束を横方向のみ収れんさせる第
1レンズ体と、それぞれの前記光束を縦方向のみ収れん
させる第2レンズ体とからなること」、を好ましい態様
として含むものであり、更には、「前記一体成形部材
は、前記マスク体、前記第1レンズ体、前記第2レンズ
体、及び前記空間光変調器を取付けるための少なくとも
2つの平面部を有する枠形状であること」、「前記枠形
状の一体成形部材が、前記マスク体、前記第1レンズ
体、前記第2レンズ体、及び前記空間光変調器のうちの
少なくとも2つの隙間を密封すること」、を好ましい態
様として含むものである。
【0020】更に本発明は、上記発明において、「前記
一体成形部材には、第1の平面部、及び第2の平面部が
形成され、前記マスク体、前記第1レンズ体、及び前記
第2レンズ体は一体的に固定され、前記第1の平面部に
は、前記一体的に固定された前記マスク体、前記第1レ
ンズ体、及び前記第2レンズ体が取付けられ、前記第2
の平面部には、前記空間光変調器が取付けられたこ
と」、又は、「前記一体成形部材には、第1の平面部、
第2の平面部、及び第3の平面部が形成され、前記マス
ク体、及び前記第1レンズ体は一体的に固定され、前記
第1の平面部には、前記一体的に固定された前記マスク
体、及び前記第1レンズ体が取付けられ、前記第2の平
面部には、前記第2レンズ体が取付けられ、前記第3の
平面部には、前記空間光変調器が取付けられたこと」、
又は、「前記一体成形部材には、第1の平面部、第2の
平面部、第3の平面部、及び第4の平面部が形成され、
前記第1の平面部には、前記マスク体が取付けられ、前
記第2の平面部には、前記第1レンズ体が取付けられ、
前記第3の平面部には、前記第2レンズ体が取付けら
れ、前記第4の平面部には、前記空間光変調器が取付け
られたこと」、を好ましい態様として含むものである。
【0021】また本発明は、上記発明において、「前記
一体成形部材の前記平面部上での平面方向における、前
記空間光変調器、前記第1レンズ体、前記第2レンズ
体、及び前記マスク体の位置を規定する規定手段を備え
たこと」、「前記空間光変調器、前記第1レンズ体、前
記第2レンズ体、及び前記マスク体を、前記一体成形部
材上に保持する保持手段を備えたこと」、「前記保持手
段は、前記空間光変調器、前記第1レンズ体、前記第2
レンズ体、及び前記マスク体を、衝撃又は振動を吸収す
るエネルギー吸収体を介して保持すること」、「前記第
1レンズ体と、前記第2レンズ体とがレンチキュラーレ
ンズであること」、を好ましい態様として含むものであ
る。
【0022】また本発明は、上記発明において、「前記
マスク体は、前記照明光を遮光する遮光部と、前記照明
光を透過する開口部と、を所定形状に固定して有するこ
と」、又は、「前記マスク体は、前記照明光を遮光する
遮光部と、前記照明光を透過する開口部と、を所望の位
置に制御可能とし、該マスク体を制御することで前記2
つの射出瞳を形成する位置を制御する制御手段を備えた
こと」、更には、「さらに観察者の位置を検出する検出
手段を備え、前記制御手段は該検出手段による検出結果
に基づいて観察者の目の位置に合わせて前記2つの射出
瞳を形成するように前記マスク体を制御すること」、を
好ましい態様として含むものである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明は、少なくとも、光照射手
段と、複数の開口を持つマスク体と、レンズと、空間光
変調器とを備え、光照射手段はマスク体の複数の開口に
照明光を照射し、マスク体は照射された照明光を複数の
開口により複数の光束に分割し、レンズはマスク体の開
口との相対位置関係により複数の開口の像を有限距離の
異なる2領域に重畳して2つの射出瞳を形成し、空間光
変調器は画像情報に基づいて複数の光束のうちの所望の
光束のみを透過させる機能を有する立体像再生装置にお
いて、少なくとも、マスク体、レンズ、及び空間光変調
器を1つの強固な一体成形部材に固定したことを特徴と
する。
【0024】このような構成によれば、正確な位置合わ
せが必要とされる各構成要素の相対位置合わせが容易と
なる。即ち、1つの強固な一体成形部材に上記の構成要
素を固定することで夫々の構成要素間の間隔を無調整化
できる。また、強い締結力で各構成要素を固定可能であ
るため位置ズレを防止することが出来る。
【0025】以下、本発明を図に沿って説明する。本発
明においてレンズは、上記の機能をもつ構成であれば単
数又は複数であることは問わないが、以下においては、
容易に上記機能が得られる好ましい形態である、第1レ
ンズ体と第2レンズ体とを組み合わせて使用する形態を
説明する。
【0026】図1は本発明の立体像再生装置の第1の実
施形態の構造を示す分解斜視図である。図1に示す形態
において、立体像再生装置25は、光照射手段である拡
散シート17、拡散板18、ネオン管19、20により
発光、拡散された照明光を、マスク体3により複数の光
束に分割し、第1レンズ体2により光束を横方向のみ収
れんさせ、第2レンズ体1により光束を縦方向のみ収れ
んさせ、マスク体3の開口の像を観察者の左右の目の位
置に重畳して2つの射出瞳を形成し、空間光変調器7は
画像情報に基づいて所望の光束のみを透過させることで
観察者に立体像を観察させるものである。
【0027】立体像再生装置25においては、第2レン
ズ体1、第1レンズ体2、マスク体3及び空間光変調器
7のそれぞれの相対位置がアライメント調整された状態
で位置決めされていないと、(つまり、位置ズレする
と)クロストーク(二重像)等の不良が発生する。
【0028】そこで本発明では、脆弱な材料である第2
レンズ体1、第1レンズ体2、マスク体3及び空間光変
調器7を、強く締結しても支障のない強固な材料の1つ
の一体成形部材15に取付けることで、これらの構成要
素間の空気間隙を無調整化し、かつ相対位置の位置ズレ
を防いでいる。
【0029】一体成形部材15は、強固な材料から成
り、ネジによる締結部等の存在しない一連一体の部材を
指している。例えば通常用いられるFeやAlなどの金
属材料や、マグネシウム合金等の強固な材料を用い、精
度の高い載置面として平面部を有する枠形状の部材とす
るのが好ましい。図1においては、一体成形部材15に
2つの平面部(両面に1つずつ)を設け、一方の平面部
に積層物1、2、3(即ち、第2レンズ体1、第1レン
ズ体2及びマスク体3を組合せたもの。以下、同様とす
る)を、他方の平面部に空間光変調器7を取付ける形態
を示している。
【0030】空間光変調器7を固定する一体成形部材1
5の一方の平面部15aと積層物1、2、3を固定する
他方の平面部15bは、上述のように、1つの強固な一
体成形部材に設けられているので、空間光変調器7と積
層物1、2、3との相対的空気間隙を無調整化し、相対
位置の位置ズレを防止することができる。また、高精度
の平面部に積層物1、2、3や空間光変調器7を載置、
固定することで、それらの相対位置のアライメント調整
を容易にすることができる。
【0031】なお一体成形部材に設ける平面部は、この
形態のように2つであってもよいが、平面部の数はこれ
に限定されるものではなく、平面部を3つ、或いは4つ
設けておき、夫々にマスク体、レンズ、空間光変調器を
適宜配置することが出来る。例えば、後述の実施形態の
ようにマスク体として液晶空間光変調器を用いる場合に
は、マスク体は単体で一体成形部材に取付けた方が良い
ので、そのための平面部を余分に設ける形態が好まし
い。より具体的には、一体成形部材には、第1の平面
部、第2の平面部、及び第3の平面部が形成され、マス
ク体、及び第1レンズ体は一体的に固定され、第1の平
面部には、一体的に固定されたマスク体、及び第1レン
ズ体が取付けられ、第2の平面部には、第2レンズ体が
取付けられ、第3の平面部には、空間光変調器が取付け
られた形態や、一体成形部材には、第1の平面部、第2
の平面部、第3の平面部、及び第4の平面部が形成さ
れ、第1の平面部には、マスク体が取付けられ、第2の
平面部には、第1レンズ体が取付けられ、第3の平面部
には、第2レンズ体が取付けられ、第4の平面部には、
空間光変調器が取付けられた形態などが挙げられる。
【0032】また、枠形状の一体成形部材に平面部を設
ける際には、マスク体、第1レンズ体、第2レンズ体、
空間光変調器を取付けた状態において、そのうちの少な
くとも2つの隙間が密封され防塵化される形態であるこ
とが好ましい。
【0033】好ましくは、一体成形部材の平面部上での
平面方向における、空間光変調器、第1レンズ体、第2
レンズ体、及びマスク体の位置を規定する規定手段を備
えたことであり、さらには、空間光変調器、第1レンズ
体、第2レンズ体、及びマスク体を、一体成形部材上に
保持する保持手段を備えたことである。例えば、規定手
段としてL字状のコマ6、11、12、13、14を用
い、保持手段として押さえ板4、8a、8b、9を用い
る。L字状のコマ6、11、12、13、14を用いる
ことで積層物1、2、3と空間光変調器7の一体成形部
材15に設けられた各平面部の平面上での位置を規定す
ることができる。また、押さえ板4、8a、8b、9に
より一体成形部材に設けられた各平面部に各部材を固定
することで、相対的な前後方向位置を保持することがで
きる。
【0034】例えば図1に示すように、一体成形部材1
5の両面に平面部を設け、1つの平面部に積層物1、
2、3を、他方の平面部に空間光変調器7を取付けると
きは、それらの相対位置の位置決めをするため、一体成
形部材15に対する平面上位置を規定し、該一体成形部
材上に保持する(前後方向位置を保持する)必要があ
る。そのため、該平面上位置はコマ6により積層物1、
2、3の4角近傍を挟持して規定し、コマ11、12、
13、14により空間光変調器7の4角部分を仮挟持し
て規定する。また、前後方向位置は押さえ板4により積
層物1、2、3を一体成形部材15に保持し、押さえ板
8a、8b、9により空間光変調器7を一体成形部材1
5に保持し、それぞれ位置決めする。その後、積層物
1、2、3と空間光変調器7の相対位置をアライメント
調整して、仮挟持部分を強く締結する。このように、積
層物1、2、3と空間光変調器7の空気間隙を無調整化
し、相対位置の位置ズレを防止することができる。
【0035】なお、一体成形部材15に積層物1、2、
3と空間光変調器7を取付ける際には、補間的に接着剤
を使用してもよい。
【0036】更に、積層物1、2、3と空間光変調器7
を押さえ板4、8a、8b、9により保持する際に、衝
撃や震動を吸収するエネルギー吸収体(例えば弾性ゴ
ム、バネ等)5、を介在させることが好ましい。これに
より、種々の振動(例えば、立体像再生装置を梱包した
り輸送したりする際の振動や、一般使用上の衝撃)を吸
収、緩和して積層物1、2、3と空間光変調器7の相対
位置の位置ズレを更に防止することができる。
【0037】光照射手段としては、例えば、照明光を発
光するネオン管19、20を発光源として用い、該照明
光を拡散する拡散板18と拡散シート17を用いるなど
が挙げられる。
【0038】マスク体には、例えば図1に示す形態にお
いて用いる、照明光を遮光する遮光部と照明光を透過す
る開口部とを市松状に固定したものや、後に詳述する図
9に示す形態において用いる、照明光を遮光する遮光部
と照明光を透過する開口部とを所望の位置に制御可能と
したもの等が好ましく用いられる。後者のマスク体を用
い、このマスク体を制御することで2つの射出瞳を形成
する位置を制御する制御手段を備えることで、立体像が
観察可能な位置に自由度を与えることが出来る。また更
に、観察者の位置を検出する検出手段を備え、制御手段
は検出手段による検出結果に基づいて観察者の目の位置
に合わせて2つの射出瞳を形成するようにマスク体を制
御する構成とすれば、観察者が移動しても、立体像が観
察可能な位置を観察者の位置に自動的に合わせることが
できる。前者の例のマスク体3は、第1レンズ体2の後
面に例えば蒸着等により市松模様に一体として定着する
ことで、相対位置の位置ズレを防止することができる。
後者の例のマスク体43には、白黒2値表示により遮光
部、開口部を形成する液晶空間光変調器などが使用で
き、これを一体成形部材48に取付けることで、相対位
置の位置ズレを防止することができる。
【0039】第1レンズ体と第2レンズ体には、マスク
体によって分割された照明光である光束のそれぞれを、
横方向のみ収れんさせるために縦向きにシリンドリカル
レンズを並べた形態のレンチキュラーレンズと、縦方向
のみ収れんさせるために横向きにシリンドリカルレンズ
を並べた形態のレンチキュラーレンズとを用いる形態が
好ましい。このようなレンチキュラーレンズは、ガラス
基板上に、紫外線硬化材料などでシリンドリカル形状の
レプリカレンズを縞状に形成するなどの方法で作製でき
る。このようなレンズは平板上に形成することができる
ので、一体成形部材15に容易に位置決めして固定でき
る。また、これら第1レンズ体と第2レンズ体とを一体
に形成してもよい。それにより第1レンズ体と第2レン
ズ体との相対位置の位置ズレをなくすことができる。
【0040】空間光変調器7は、例えば液晶の表示パネ
ルなどが使用でき、白黒画像を表示し、これにより画像
情報に基づいて複数の光束のうちの所望の光束のみを透
過させることが出来る。この空間光変調器によって、観
測者の右の目の位置に射出瞳を形成する光束と、左の目
の位置に射出瞳を形成する光束とを、異なるパターン、
即ち視差画像に基づいて透過させ、観察者に立体像を観
察させる。
【0041】以下、本発明を具体的な実施形態に沿って
より詳しく説明する。
【0042】〔第1の実施形態〕図1は本発明の立体像
再生装置の第1の実施形態の構造を示す分解斜視図、図
2は本発明の立体像再生装置の第1の実施形態の構造を
示す部分正面図(一部透視図)、図3は本発明の立体像
再生装置の第1の実施形態の構造を示す図2のE−E’
断面図、図4は本発明の立体像再生装置の第1の実施形
態の構造を示す部分断面図である。図4において(a)
は図2のB−B’断面図、(b)は図2のC−C’断面
図である。
【0043】図1に示すように本立体像再生装置25
は、図中の矢印A方向を前面とし、前面より順に、空間
光変調器7、一体成形部材15、平板レンズ部24(第
2レンズ体1、第1レンズ体2、マスク体3)、バック
ライト固定枠16、拡散シート17、拡散板18、ネオ
ン管19、20、反射板21、基板取付け板金22、が
配置されている。
【0044】図5は本発明の立体像再生装置の第1の実
施形態の平板レンズ部24を示す一部斜視図である。図
5に示すように、立体像を形成するための平面視略長方
形の平板レンズ部24は、第2レンズ体1と第1レンズ
体2と該第1レンズ体2の後面に形成されたマスク体3
とから構成される。図6は平板レンズ部24の透視図で
ある。
【0045】第2レンズ体1は、横方向の稜線を有する
幅1bのシリンドリカル形状のレプリカレンズ1cがガ
ラス基部1aに形成されて構成されている。また、第1
レンズ体2は、縦方向の稜線を有する幅2bのシリンド
リカル形状のレプリカレンズ2cがガラス基部2aに形
成されて構成されている。なお、各レプリカレンズ1
c、2cは、金型を用いて、紫外線硬化材を図示の形状
にガラス基部に転写し、紫外線を照射して硬化すること
によって形成されたものであり、レンズレットのピッチ
が一定になるように設定されている。こうして第1レン
ズ体2、第2レンズ体1をレンチキュラーレンズとして
形成した。マスク体3は、クロムと酸化クロムからなる
遮光部3bと開口部3cを第1レンズ体2の後面である
ガラス基部2a上に蒸着して、市松模様に形成される。
【0046】ところで、上述した第2レンズ体1と第1
レンズ体2とマスク体3とは、それらの相対位置関係が
適宣に規定されていなければならない。以下、それらの
相対位置を位置決めする方法について説明する。
【0047】図6に示すように、第1レンズ体2は、金
型により転写される際に、レンズレットのピッチ間2p
とマスク体3の開口部3cの横方向辺3xとが一致する
ように不図示の治具により調整(第1のアライメント)
されて形成される。また、第1レンズ体2のレプリカレ
ンズ2cと第2レンズ体1のガラス基板1aとを密着さ
せ、マスク体3の開口部3cの中央に第2レンズ体1の
焦線が一致するように不図示の治具により調整(第2の
アライメント)して、その後、アライメントが崩れない
ように第2レンズ体1と第1レンズ体2との4角部分の
側面を接着剤にて固着し、必要に応じて長辺部、短辺部
の側面も接着剤にて固着する。即ち、第2レンズ体1と
第1レンズ体2とマスク体3とが平面方向に調整(第
1、第2のアライメント)された状態で、平板レンズ部
24が構成される。図1に示すように、一体成形部材1
5は、上述の平板レンズ部24を載置するための金属等
による強固な一体成形部材で、平面視略長方形で環状の
一方の平面部15bと後述する空間光変調器7を載置す
る他方の平面部15aにより構成される。ここで平面部
15bと15aは、平板レンズ部24と空間光変調器7
の平行度を確保するために高い平面度が必要である。該
平面部15bには、4個のコマ6を取付けるための取付
け部15l−1〜8、平板レンズ部24を押さえるため
の押さえ板4を取付けるネジ穴15m、15n、15
o、15pがそれぞれ配置されている。また、該平面部
15bには平板レンズ部24が載置され、コマ6により
平板レンズ部24の4辺縁を図4(a)のごとく挟持し
て、該コマ6は取付け部15l−1〜8にそれぞれ締結
される。本実施形態では、コマ6の側面部6aと第1レ
ンズ体2の側面部と一体成形部材15の平面部15b−
1とを接着剤により固定する。その後、図3のごとく平
板レンズ部24の4辺縁24a(マスク体3の面)上に
弾性ゴム5を介して押さえ板4を載せ、ネジ穴15m、
15n、15o、15pと押さえ板4をそれぞれ固定ビ
スによって締結する。これによって平板レンズ部24の
4辺縁24b(第2レンズ体1)の面と一体成形部材1
5の平面部15b−2は全周に渡り、密着して保持され
る。空間光変調器7は、液晶表示パネルであり、液晶ガ
ラス基板7aと周囲のTAB基板7b、7cとから構成
される。液晶ガラス基板7aには、前面に偏光板7e−
1、後面に偏光板7e−2が貼付けられている。また、
この空間光変調器7は、例えば15型、フルカラーTF
Tアクティブマトリクス、画素ピッチ0.297mmで
ある。
【0048】上述した一体成形部材15の他方の平面部
15aには、空間光変調器7を挟持するコマ11、1
2、13、14を取付けるための取付け部15c、15
d、15e、15fと、空間光変調器7を押さえるため
の仮押さえ板10を取付けるネジ穴、15q−1〜4と
押さえ板8a、8b、9を取付けるネジ穴15g、15
h、15i、15jと、空間光変調器7左上部側面で空
間光変調器7の位置を規定する位置決めピン15rと振
動吸収用弾性ゴム23の押さえ部材24aが嵌合する穴
(15b面に貫通)15g、15h、15i、15j
と、がそれぞれ配置されている。また、該平面部15a
の上枠には、TAB基板7b上の電気素子の接触を避け
る溝15a−1、15aの左枠にはTAB基板7c上の
電気素子の接触を避ける溝15a−2、TAB基板7b
にコネクトされる中継基板7dの接触を避ける段差15
a−3がそれぞれ設けられている。これら溝15a−
1、15a−2、段差15a−3上と空間光変調器7の
ガラス基板7aが載置され、接触する部分15a−4の
全周には絶縁シール材が貼付けられている。
【0049】平面部15a−4の絶縁シール上に載置さ
れた空間光変調器7は、一体成形部材15の取付け部1
5fに仮締結されたコマ13側と位置決めピンに寄せた
後、コマ11を該空間光変調器7寄りに挟持し、一体成
形部材15の取付け部15cに仮締結する。それぞれの
コマ11、12、13、14の締結穴には後述するアラ
イメント調整時の空間光変調器7の可動に合わせて移動
が可能なように、上下方向に長溝が設けられている。更
に、コマ12を空間光変調器7寄りに挟持し、一体成形
部材15の取付け部15dに仮締結する。続いてコマ1
4を空間光変調器7よりに挟持し、一体成形部材15の
取付け部15eに仮締結する。そして、空間光変調器7
との接触部に絶縁シールを貼付けた4つの仮押さえ板1
0の先端10aを図4(a)に示すように空間光変調器
7に貼付けられた偏光板7e−1上に載せ、ネジ穴15
q−1〜4と仮押さえ板10をそれぞれ固定ビスによっ
て締結する。これによって、ガラス基板7aは平面部1
5a−4に比較的軽い力で密着させることになる。
【0050】図7は、アライメントの最終調整を示す説
明図である。図7(a)は、スタンドマイクロ(ハンド
式ピント測定機)28による最終調整の様子を示す図
で、図7(b)は、最終調整前の画素構成7eと最終調
整後の画素構成7fとを示す図である。該スタンドマイ
クロ28は、人眼により空間光変調器7の画素、及びマ
スク体3の横一列の遮光部3bを視認するためのもので
ある。
【0051】まず、不図示のスイッチ釦を介して、同じ
く不図示の、スイッチ基板の電源に接続されたコントロ
ール基板を公知の回路動作手段で制御し、インバータ基
板に信号が入力されると上下のネオン管19、20が点
灯する。すると、図7(b)の最終調整前の画素構成7
eに示すように、不図示のコントロール基板により空間
光変調器7上に赤と青とのコントラストを表示する。ま
た、その際、マスク体3の横一列の遮光部3bが空間光
変調器7の画素上に遮光部分7hとして表示される。そ
して、スタンドマイクロ28を用いて、空間光変調器7
のブラックマトリクス部7gと遮光部分7hとを重なり
合わせ、該ブラックマトリクス部7gに遮光部分7hが
隠れるように不図示の治具によってコマ11、12、1
3、14の側面部を押圧して微動調整(第3のアライメ
ント)する。上述したようにコマ11、12、13、1
4には上下方向に長溝が設けられており、コマ11、1
2、13、14の微動と共に空間光変調器7の上下方向
の移動は可能である。この際、スタンドマイクロ28を
移動させ、空間光変調器7の周辺部分、及び中央部分に
ピッチズレがないようにし、ピッチズレがないことを確
認した後、上述した取付け穴15c、15d、15e、
15fの仮締結された固定ビスを強く締結する。なお、
本実施形態では締結手段に固定ビスを使用するが、リベ
ット、カシメ、熱溶着、等でもよい。そして、コマ1
1、12、13の内側の逃げ溝部とわずかに離間して接
着剤が塗布され、空間光変調器7の3角と一体成形部材
15の平面部15aが固着される。この後、絶縁シール
材が貼付けられた平面部15a−4と空間光変調器7の
ガラス基板7aの密着性を保つため、同じく絶縁シール
材が貼付けられた押さえ板8a、8b、9の先端が偏光
板貼付け面7e−1の周囲を押さえるようにネジ穴15
m、15n、15o、15pと押さえ板8a、8b、9
をそれぞれ固定ビスによって締結する。なお、押さえ板
8a、8b、9はバネ性を有する金属の板部材からな
る。以上のように、平板レンズ部24と空間光変調器7
との位置ズレがなく調整され、かつ位置ズレを起こしに
くいように強く締結することができる。
【0052】バックライト固定枠16は、拡散シート1
7、拡散板18、反射板21、ネオン管19、20の順
に収納する固定枠であり、更に背面に配置される基板取
付け板金22のネジ穴22b、22c、22d、22e
に固定ビスで締結される。拡散シート17は、ネオン管
19、20により発光された照明光を拡散する拡散シー
トで、拡散板18は前面に拡散塗料を配向したアクリル
材からなる拡散板である。反射板21は、照明光が背面
に洩れることを防止し、前面に照明光を反射する反射板
である。また、ネオン管19、20は拡散板18の上下
部にそれぞれ配置される。基板取付け板金22は、前面
に上述した一体成形部材15を取付けるネジ穴22f、
22g、22h、22iを有し、不図示のコントロール
基板とインバータ基板とが取付けられる。該コントロー
ル基板には不図示の中継基板を介して上述したTAB基
板7dに接続され、該インバータ基板にはネオン管1
9、20のコネクト部が接続される。また、図4(b)
に示すように上述した一体成形部材15の穴15k−1
〜4には前面側及び後面側にエネルギー吸収体23を介
して押さえ部材24aを嵌合し、一体成形部材15の後
面側からビス24bと押さえ部材24aを締結する。更
に、バネ座24cを介したビス24bに基板取付け板金
22のネジ穴22f、22g、22h、22iを合わせ
た後基板取付け板金22の背面側からビス24bとナッ
ト24dを締結する。
【0053】次に、ネオン管19、20の照明光が立体
像として観察されるまでの公知の光学原理を簡単に説明
する。ネオン管19、20から発光された照明光は、拡
散板18と反射板21との間で反射、散乱をして、その
光の大部分は前面の拡散シート17に到達する。ここで
拡散された光は前面のマスク体3の開口部3aを通過し
て第1レンズ体2、第2レンズ体1の順に透過する。そ
の際、横方向の光学作用は、発散光束としてマスク体3
の開口部3aを通過した光束は、第1レンズ体2で平行
光束となり観察者の右眼または左眼に集まるように指向
性を与えられて収れんされ、空間光変調器7の背面から
入光し、液晶内部の画像信号に応じた画素配列に到達す
る。ここでの光束は、第1レンズ体2のピッチとマスク
体3の開口部3aのピッチとの組合わせ、及びマスク体
3の横一列ごとの開口部3aと遮光部3bの組合わせ、
の違いによる空間光変調器7上の1走査線ごとに右眼用
視差画像と左眼用視差画像とを交互に並べて合成した水
平合成視差画像であるから、右眼用画像を表示する走査
線、又は左眼用画像を表示する走査線、を照明して右
眼、又は左眼に達する。こうして最適観察距離にいる観
察者は左右画像を空間的に分離して見ることができる。
また、縦方向の光学作用は空間光変調器7の走査線ごと
に走査線の中心と、第2レンズ体1の個々のレンズ中心
と、マスク体3の開口部3aの中心と、が直線上に並
び、横方向の開口列を通過した光束が第2レンズ体1に
より空間光変調器7の1走査線上に集光するよう収れん
される。1走査線上に集光した光束は、前方方向へ発散
光束となり縦方向に広がって観察位置へ向かうので、最
適観察距離において縦方向に広い視域を形成する。
【0054】以上、本立体像再生装置25は、その構成
により以下のような特徴的な効果を有する。
【0055】上述のように、ガラス等により形成された
脆弱な平板レンズ部24を金属等により形成された強固
な一体成形部材15の一方の面15bに固定し、一方、
同じく脆弱な空間光変調器7を同じく強固な一体成形部
材15の他方の面15aに固定し、それにより、1枚の
一体成形部材で平板レンズ部24と空間光変調器7との
位置ズレを防止することができる。同時に空間光変調器
7と平板レンズ部24の空気間隙を規定することができ
る。
【0056】また、第2レンズ体1と第1レンズ体2と
マスク体3とが一体に接着された平板レンズ部24の第
1レンズ体2の縁がコマ6により挟持されてから一体成
形部材15に固定・接着されるので、該平板レンズ部2
4を該立体像再生装置25の前後方向の中心軸(以下、
「メインローブ」とする。)と直交する横方向上の位置
に規定することができる。これによって、平板レンズ部
24を前後方向に固定し、該立体像再生装置25の姿
勢、一般的な環境の変化、等によるズレを防止し、該平
板レンズ部24と空間光変調器7との間の空気間隙を保
持することができる。また、弾性ゴム5を介して押さえ
板4により平板レンズ部24の短辺部、長辺部を押圧
し、押さえ板4を一体成形部材15に締結するので、一
体成形部材15の平面部15bと第2レンズ体1の縁が
全周に渡って密着され、第2レンズ体1と空間光変調器
7との空気間隙を防塵化する。また、輸送中の振動、一
般上の衝撃、等をエネルギー吸収体5により吸収し、上
述した平板レンズ部24と一体成形部材15との接着に
シリコン系接着剤を用いると、なおいっそう平板レンズ
部24と空間光変調器7との空気間隙は安定して確保さ
れる。
【0057】また、板バネである仮押さえ板10によ
り、空間光変調器7の縁を仮押さえし、仮押さえ板10
と一体成形部材15を締結し、コマ11、12、13、
14が一体成形部材15に仮締結された状態では、空間
光変調器7を不図示の治具により微動調整してコマ1
1、12、13、14を一体成形部材15に最終締結す
ることで容易に、かつ素早く調整(第3のアライメン
ト)できると共に、立体視の精度を向上することができ
る。また、上述のように、空間光変調器7の4角がコマ
11、12、13、14によって挟持されてから、各コ
マと一体成形部材15が締結されるので、空間光変調器
7を立体像再生装置24のメインローブと直交する平面
方向上の位置に規定することができる。更に、コマ1
1、12、13の内側は、逃げ溝部が形成されており、
空間光変調器7と一体成形部材15の平面部15aとを
接着剤により固着するための接着剤塗布領域を形成して
いるので、該平面部15aの幅を有効に利用し、つま
り、立体像再生装置25の大型化防止に寄与する。そし
て、空間光変調器7と一体成形部材15とを接着するこ
とで前後方向に固定し、該立体像再生装置25の姿勢、
一般的な環境の変化、等によるズレを防止し、該空間光
変調器7と平板レンズ部24との間の空気間隙を保持す
ることができる。また、板バネである押さえ板8a、8
b、9により空間光変調器7の縁を押圧し、押さえ板8
a、8b、9と一体成形部材15を締結するので、一体
成形部材15の平面部15aと空間光変調器7の縁が全
周に渡って密着され、第2レンズ体1と空間光変調器7
との空気間隙を防塵化する。また、輸送中の振動、一般
上の衝撃、等を押さえ板8a、8b、9が吸収し、上述
した空間光変調器7と一体成形部材15との接着にシリ
コン系接着剤を用いると、なおいっそう空間光変調器7
と平板レンズ部24との空気間隙は安定して確保され
る。
【0058】なお、本実施形態では一体成形部材15に
固定された平板レンズ部24に対して空間光変調器7を
微動調整したが、一体成形部材15に空間光変調器7を
固定し、該空間光変調器7に対して平板レンズ部24を
微動調整しても良い。
【0059】〔第2の実施形態〕第2の実施形態の立体
像再生装置は、第1の実施形態の立体像再生装置を一部
変更したものであるので、変更部分を図示紹介し、その
他の共通部分の説明は省略する。
【0060】図8は本発明の立体像再生装置の第2の実
施形態の構造を示す部分断面図である。即ち、第1の実
施形態における一体成形部材15の一部変更を示す断面
図であり、それに伴なって第2レンズ体31は第1の実
施形態の平板レンズ部相当から分離されている。
【0061】図8において38は一体成形部材であり、
31は第2レンズ体、32は第1レンズ体、33はマス
ク体、37は空間光変調器である。第2レンズ体31は
一体成形部材38の一方の平面部38a−3に不図示コ
マで位置決めされた後、第2レンズ体31の側面部が一
体成形部材38の平面部38a−3にシリコン系接着剤
で接着・固定される。
【0062】マスク体33が一体的に蒸着された第1レ
ンズ体32は、一体成形部材38の他方の平面部38b
−2に不図示コマで仮位置決めされた後、不図示調整治
具を用いて微動調整し、第2レンズ体31とアライメン
ト調整される。この後、不図示コマは一体成形部材38
に締結され、第1レンズ体32は位置決めされる。更
に、第1レンズ体32の側面部の数ヶ所が一体成形部材
38の平面部38b−2に接着・固定される。次に、第
1レンズ体32と一体であるマスク体33の縁がエネル
ギー吸収体35を介して押さえ板34に押圧されるよう
に一体成形部材38の平面部38b−1と押さえ板34
がビスによって締結される。
【0063】一体成形部材38の平面部38a−1に空
間光変調器37を載置し、不図示コマによって空間光変
調器37を挟持して、コマを一体成形部材38に仮締結
しておく。そして、第1の実施形態と同様に空間光変調
器37との接触部に絶縁テープを貼り付けた4つの不図
示仮押さえ板(実施形態1の仮押さえ板10と同形状)
を用いて空間光変調器37に貼付けられた不図示偏光板
の縁を押圧する。この後、第1の実施形態と同様にして
アライメントの最終調整がおこなわれる。最終調整後、
不図示コマを一体成形部材38に締結し、空間光変調器
37の端部と一体成形部材38の平面部38a−2が接
着される。空間光変調器37は、ガラス基板の縁がエネ
ルギー吸収体30を介して押さえ板36に押圧されるよ
うに一体成形部材38の平面部38a−1に押さえ板3
6が締結される。
【0064】以上の構成によって得られる効果のうち第
1の実施形態とは異なる効果について記載する。本実施
形態で得られる特有の効果は、1枚の強固な一体成形部
材38上で、第2レンズ体31と第1レンズ体32との
位置ズレを防止し、且つ、空気間隙を所定値に規定し、
容易に目的の光学特性を引き出せる点にある。また、一
体成形部材38の平面部38a−3、38b−2によっ
て、密封された第2レンズ体31と第1レンズ体32の
空気間隙は完全に防塵化される。
【0065】〔第3の実施形態〕第3の実施形態の立体
像再生装置は、第2の実施形態の立体像再生装置を一部
変更したものであるので、変更部分を図示紹介し、その
他の共通部分の説明は省略する。本実施形態は、例えば
特開平2000−278716号公報などに開示されて
いるような、観察者の位置変化に追従して画像処理を行
ない、液晶開口のマスク(第1、第2の実施形態のよう
に固定されたマスクではない。)を移動制御し、立体像
観察領域の追従を行なう立体像再生装置に適用されるも
のである。
【0066】以下図に沿って本実施形態に係る立体像再
生装置49を説明する。
【0067】図9は本発明の立体像再生装置の第3の実
施形態の構造を示す部分断面図である。即ち、第2の実
施形態の立体像再生装置を一部変更した断面図であり、
それに伴なって、マスク体は第1レンズ体42から分離
し、可変開口マスクの働きをする白黒表示パネル43が
一体成形部材48に固定される。
【0068】図9に示すように本立体像再生装置49は
第1に、第2レンズ体41が第2の実施形態と同様の手
法で一体成形部材48に固定される。第2に、空間光変
調器47を一体成形部材48の一方の平面部48a−2
に固定し、不図示コマによって空間光変調器37を挟持
して、コマを一体成形部材48に仮締結しておく。そし
て、第1の実施形態と同様に空間光変調器47との接触
部に絶縁テープを貼り付けた4つの不図示仮押さえ板
(実施形態1の仮押さえ板10と同形状)を用いて空間
光変調器47に貼付けられた不図示偏光板の縁を押圧す
る。
【0069】これより第1のアライメント調整を説明す
る。
【0070】仮締結されたコマを微動調整する治具を取
付け、不図示ccd式顕徹鏡に設置し、空間光変調器4
7を点灯する。モニターの画像上に並列のラインCH
1、CH2を有している顕徹鏡モニターを観察して、空
間光変調器47の液晶のパターンニングのセンターを探
索する。該パターンニングのセンターを見つけ、この付
近での液晶の画素ラインとモニターのラインCH1が平
行になるよう本構成部材の設置を調整する。次に、液晶
の開口部の上下方向中心を顕微鏡のY軸を操作して割出
し、該顕微鏡のモニターのラインCH1を液晶の開口部
の上下方向中心と一致させる。続いて、モニターのライ
ンCH2を液晶の開口部の下端、もしくは上端と一致さ
せ、第2レンズ体41の10um程度の幅を持つレンズ
焦線に顕微鏡のピントを合わせ、再び顕微鏡のピントを
液晶の開口部に合わせたとき、該レンズ焦線の幅中心が
モニターのラインCH1と一致するように空間光変調器
47を不図示の治具を用いて微動調整(第1のアライメ
ント)する。調整後は不図示コマを一体成形部材48に
締結し、空間光変調器47の端部と一体成形部材48の
平面部48a−2が接着される。空間光変調器47は、
ガラス基板の縁がエネルギー吸収体40を介して押さえ
板46に押圧されるように一体成形部材48の平面部4
8a−1に押さえ板46が締結される。
【0071】第3に、第1レンズ体42が一体成形部材
48の他方の平面部48a−3に不図示コマで仮位置決
めされた後、第1レンズ体42の縁を押圧しコマを微動
調整する治具が取付けられる。
【0072】次に第2のアライメント調整を説明する。
【0073】調整治具が取付けられた本構成部材を第1
のアライメント調整と同様に不図示ccd式顕徹鏡に設
置し、空間光変調器47を点灯する。以下同様に空間光
変調器47の長辺部に位置する液晶のパターンニングの
センターを探索する。該パターンニングのセンターを見
つけ、この付近での液晶の画素ラインとモニターのライ
ンCH1、又はCH2が平行になるよう本構成部材の設
置を調整する。次に、第1レンズ体42のレンズ焦線に
顕徹鏡のピントを合わせ、再び顕徹鏡のピントを液晶の
画素に合わせたとき、該レンズ焦線が液晶のブラックマ
トリクス部と一致する(焦線の帯が隠れる)ように第1
レンズ体42を不図示の治具を用いて微動調整(第2の
アライメント)する。調整後は不図示コマを一体成形部
材48に締結し、第1レンズ体42の側面と一体成形部
材48の平面部48a−3がシリコン系接着剤で接着・
固定される。
【0074】第4に、白黒表示パネル43を一体成形部
材48の他方の平面部48b−2に載置し、不図示コマ
によって白黒表示パネル43の4角を挟持して、コマを
一体成形部材48に仮締結しておく。そして、第1、第
2の実施形態の空間光変調器の保持機構と同様に白黒表
示パネル43との接触部に絶縁テープを貼り付けた4つ
の不図示仮押さえ板(実施形態1の仮押さえ板10と同
形状)を用いて空間光変調器37に貼付けられた不図示
偏光板の縁を押圧する。
【0075】次に第3のアライメント調整を説明する。
【0076】不図示回路基板の全てをスタンバイ状態に
し、不図示表示パネル操作基板と不図示白黒表示パネル
操作基板のスイッチを入れると公知の回路動作方法に従
って、白黒のコントラストを表示する。続いて、空間光
変調器47の横一列の画素配列のブラックマトリクス部
に白黒表示パネル43の画素配列のブラックマトリクス
部が被さるように不図示調整治具を用いて白黒表示パネ
ル43を仮挟持している不図示4つのコマ(表示パネル
のコマと同形状)を微動調整(第3のアライメント)す
る。この際には、スタンドマイクロ(ハンド式ピント測
定機)を空間光変調器47の周辺、中央に移動して確認
し、ピッチズレがおきないよう十分注意を払う必要があ
る。ピッチズレなきことを確認した後は、不図示コマを
一体成形部材48に締結し、白黒表示パネル43の端部
と一体成形部材48の平面部48b−2が接着される。
この後、白黒表示パネル43は、ガラス基板の縁がエネ
ルギー吸収体40を介して押さえ板44に押圧されるよ
うに一体成形部材48の平面部48b−1に押さえ板4
4が締結される。
【0077】以上の構成によって得られる効果のうち、
第1、2の実施形態とは異なる効果について記述する。
本実施形態で得られる特有の効果は、1枚の強固な一体
成形部材48上で、第1レンズ体42と白黒表示パネル
43との位置ズレを防止し、且つ、空気間隙を所定値に
規定し、容易に目的の光学特性を引き出せる点にある。
また、一体成形部材48の平面部48b−2、48b−
3によって、密封された第1レンズ体42と白黒表示パ
ネル43の空気間隙は完全に防塵化される。
【0078】また、板バネである仮押さえ板により、白
黒表示パネル43の縁を仮押さえし、仮押さえ板と一体
成形部材48を締結し、4つのコマが一体成形部材48
に仮締結された状態では、白黒表示パネル43を不図示
の治具により微動調整して4つのコマを一体成形部材4
8に最終締結することで容易に、かつ素早く調整(第3
のアライメント)できると共に、立体視の精度を向上す
ることができる。また、上述のように、白黒表示パネル
43の4角が4つのコマによって挟持されてから、各コ
マと一体成形部材48が締結されるので、白黒表示パネ
ル43を立体像再生装置49のメインローブと直交する
平面方向上の位置に規定することができる。更に、3つ
のコマの内側は、逃げ溝部が形成されており、白黒表示
パネル43とパネル一体成形部材48の平面部48bと
を接着剤により固着するための接着剤塗布領域を形成し
ているので、該平面部48bの幅を有効に利用し、つま
り、立体像再生装置49の大型化防止に寄与する。そし
て、白黒表示パネル43と一体成形部材48とを接着す
ることで前後方向に固定し、該立体像再生装置49の姿
勢、一般的な環境の変化、等によるズレを防止し、該白
黒表示パネル43と第1レンズ体42、第2レンズ体4
1、空間光変調器47との相対間の空気間隙を保持する
ことができる。また、板バネである押さえ板44により
白黒表示パネル43の縁を押さえ、押さえ板44と一体
成形部材48を締結するので、輸送中の振動、一般上の
衝撃、等を押さえ板44が吸収し、上述した白黒表示パ
ネル43と一体成形部材48との接着にシリコン系接着
剤を用いると、なおいっそう白黒表示パネル43と第1
レンズ体42、第2レンズ体41、空間光変調器47と
の相対間の空気間隙は安定して確保される。
【0079】なお、本実施形態では、一体成形部材48
に第2レンズ体41を取付け、空間光変調器47を微動
調整後固定し、次に一体成形部材48に第1レンズ体4
2を取付け、空間光変調器47に対して該第1レンズ体
42を微動調整後固定し、最後に空間光変調器47に対
して白黒表示パネル43を微動調整後固定したが、例え
ば、一体成形部材48に第1レンズ体42を取付け、白
黒表示パネルを微動調整後固定し、第2レンズ体41を
取付け、白黒表示パネル43に対して該第2レンズ体4
1を微動調整後固定し、最後に白黒表示パネル43に対
して空間光変調器47を微動調整後固定しても良い。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の立体像再
生装置においては、正確な位置合わせが必要とされるマ
スク体、レンズ、及び空間光変調器の相対位置合わせが
容易となる。即ち、1つの強固な一体成形部材にマスク
体、レンズ、及び空間光変調器を固定することで夫々の
構成要素間の間隔を無調整化でき、また、一体成形部材
にこれらを取付けるための平面部を設けておくことによ
り、平面方向のアライメント調整も容易となる。また、
強い締結力で各構成要素を固定可能であるため位置ズレ
を防止することが出来る。これによって立体像の表示精
度を維持することができる。
【0081】また、枠形状の一体成形部材が、マスク
体、第1レンズ体、第2レンズ体、及び空間光変調器の
うちの少なくとも2つの隙間を密封することで、防塵部
材を別に設けることなく防塵化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体像再生装置の第1の実施形態の構
造を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の立体像再生装置の第1の実施形態の構
造を示す部分正面図である。
【図3】本発明の立体像再生装置の第1の実施形態の構
造を示すE−E’断面図である。
【図4】本発明の立体像再生装置の第1の実施形態の構
造を示す部分断面図である。(a)はB−B’断面図で
ある。(b)はC−C’断面図である。
【図5】本発明の立体像再生装置の第1の実施形態のレ
ンズを示す一部斜視図である。
【図6】本発明の立体像再生装置の第1の実施形態のレ
ンズとマスク体との透視図である。
【図7】アライメントの最終調整を示す説明図である。
(a)はスタンドマイクロ(ハンド式ピント測定機)に
よる最終調整の様子を示す図である。(b)は最終調整
前の画素構成と最終調整後の画素構成とを示す図であ
る。
【図8】本発明の立体像再生装置の第2の実施形態の構
造を示す部分断面図である。
【図9】本発明の立体像再生装置の第3の実施形態の構
造を示す部分断面図である。
【図10】従来の立体像再生装置の第1の例の構造を示
す部分断面図である。
【図11】従来の立体像再生装置の第2の例の構造を示
す部分断面図である。
【図12】従来の立体像再生装置の第2の例の構造を示
す部分正面図である。
【符号の説明】
1,31,41 第2レンズ体 2,32,42 第1レンズ体 3,33,43 マスク体 3b 遮光部 3c 開口部 4,8a,8b,9 押さえ板 5,23 エネルギー吸収体 6,11,12,13,14 コマ 7,37,47 空間光変調器 15 一体成形部材 15a,15a−4,15b,15b−1,15b−
2,38a−1,38a−2,38a−3,38b−
1,38b−2,48a−1,48a−2,48a−
3,48b−1,48b−2,48b−3 平面部 17 拡散シート 18 拡散板 19,20 ネオン管 25,39,49 立体像再生装置

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、光照射手段と、複数の開口
    を持つマスク体と、レンズと、空間光変調器とを備え、 前記光照射手段は前記マスク体の前記複数の開口に照明
    光を照射し、前記マスク体は前記照射された照明光を前
    記複数の開口により複数の光束に分割し、前記レンズは
    前記マスク体の開口との相対位置関係により前記複数の
    開口の像を有限距離の異なる2領域に重畳して2つの射
    出瞳を形成し、前記空間光変調器は画像情報に基づいて
    前記複数の光束のうちの所望の光束のみを透過させる機
    能を有する立体像再生装置において、 少なくとも、前記マスク体、前記レンズ、及び前記空間
    光変調器を1つの強固な一体成形部材に固定したことを
    特徴とする立体像再生装置。
  2. 【請求項2】 前記レンズは、それぞれの前記光束を横
    方向のみ収れんさせる第1レンズ体と、それぞれの前記
    光束を縦方向のみ収れんさせる第2レンズ体とからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の立体像再生装置。
  3. 【請求項3】 前記一体成形部材は、前記マスク体、前
    記第1レンズ体、前記第2レンズ体、及び前記空間光変
    調器を取付けるための少なくとも2つの平面部を有する
    枠形状であることを特徴とする請求項2に記載の立体像
    再生装置。
  4. 【請求項4】 前記枠形状の一体成形部材が、前記マス
    ク体、前記第1レンズ体、前記第2レンズ体、及び前記
    空間光変調器のうちの少なくとも2つの隙間を密封する
    ことを特徴とする請求項3に記載の立体像再生装置。
  5. 【請求項5】 前記一体成形部材には、第1の平面部、
    及び第2の平面部が形成され、 前記マスク体、前記第1レンズ体、及び前記第2レンズ
    体は一体的に固定され、 前記第1の平面部には、前記一体的に固定された前記マ
    スク体、前記第1レンズ体、及び前記第2レンズ体が取
    付けられ、 前記第2の平面部には、前記空間光変調器が取付けられ
    たことを特徴とする請求項3又は4に記載の立体像再生
    装置。
  6. 【請求項6】 前記一体成形部材には、第1の平面部、
    第2の平面部、及び第3の平面部が形成され、 前記マスク体、及び前記第1レンズ体は一体的に固定さ
    れ、 前記第1の平面部には、前記一体的に固定された前記マ
    スク体、及び前記第1レンズ体が取付けられ、 前記第2の平面部には、前記第2レンズ体が取付けら
    れ、 前記第3の平面部には、前記空間光変調器が取付けられ
    たことを特徴とする請求項3又は4に記載の立体像再生
    装置。
  7. 【請求項7】 前記一体成形部材には、第1の平面部、
    第2の平面部、第3の平面部、及び第4の平面部が形成
    され、 前記第1の平面部には、前記マスク体が取付けられ、 前記第2の平面部には、前記第1レンズ体が取付けら
    れ、 前記第3の平面部には、前記第2レンズ体が取付けら
    れ、 前記第4の平面部には、前記空間光変調器が取付けられ
    たことを特徴とする請求項3又は4に記載の立体像再生
    装置。
  8. 【請求項8】 前記一体成形部材の前記平面部上での平
    面方向における、前記空間光変調器、前記第1レンズ
    体、前記第2レンズ体、及び前記マスク体の位置を規定
    する規定手段を備えたことを特徴とする請求項3から7
    のうちのいずれか一項に記載の立体像再生装置。
  9. 【請求項9】 前記空間光変調器、前記第1レンズ体、
    前記第2レンズ体、及び前記マスク体を、前記一体成形
    部材上に保持する保持手段を備えたことを特徴とする請
    求項8に記載の立体像再生装置。
  10. 【請求項10】 前記保持手段は、前記空間光変調器、
    前記第1レンズ体、前記第2レンズ体、及び前記マスク
    体を、衝撃又は振動を吸収するエネルギー吸収体を介し
    て保持することを特徴とする請求項9に記載の立体像再
    生装置。
  11. 【請求項11】 前記第1レンズ体と、前記第2レンズ
    体とがレンチキュラーレンズであることを特徴とする請
    求項2から10のうちのいずれか一項に記載の立体像再
    生装置。
  12. 【請求項12】 前記マスク体は、前記照明光を遮光す
    る遮光部と、前記照明光を透過する開口部と、を所定形
    状に固定して有することを特徴とする請求項1から11
    のうちのいずれか一項に記載の立体像再生装置。
  13. 【請求項13】 前記マスク体は、前記照明光を遮光す
    る遮光部と、前記照明光を透過する開口部と、を所望の
    位置に制御可能とし、該マスク体を制御することで前記
    2つの射出瞳を形成する位置を制御する制御手段を備え
    たことを特徴とする請求項1から11のうちのいずれか
    一項に記載の立体像再生装置。
  14. 【請求項14】 さらに観察者の位置を検出する検出手
    段を備え、前記制御手段は該検出手段による検出結果に
    基づいて観察者の目の位置に合わせて前記2つの射出瞳
    を形成するように前記マスク体を制御することを特徴と
    する請求項13に記載の立体像再生装置。
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