JP4555563B2 - フィルタおよびフィルタ用ホルダ - Google Patents

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Description

本発明は、薄型ディスプレイ、例えば、液晶ディスプレイの表示部に表示される画像情報を立体的に見るためのフィルタおよびフィルタ用ホルダに関するものである。
従来、写真、映画、テレビジョン等多くの分野において、3次元に画像を表現するための技術として種々の試みがなされている。3次元の画像を得るための観察方式としては、偏光メガネを用いて互いに異なった偏光状態に基づく視差画像を観察するものや偏光メガネを使用せずに複数の視差画像のうちから所定の視差画像を得て、さらにこの画像を観察者の所定の眼に導光する方法等が提案されている。
このうち、メガネを使用しない観察方式としては、レンチキュラレンズを使用して立体画像表示を行うレンチキュラ方式(例えば、特許文献1参照)やパララックス・バリアと呼称されるスリットを使用して立体画像表示を行うパララックス・バリア方式が広く知られており、これらの方式を使用した立体画像プリントや立体画像ディスプレイ等が知られている。
レンチキュラ方式は、左右の異なった視点から撮影された2つの視差画像をストライプ状にそれぞれ分割して抽出し、これらを交互に配列してストライプ画像として表示したものを、レンチキュラレンズを介して左眼と右眼とで観察することにより、立体画像が目視されるものである。
特開昭63−248293号公報(第3頁右下段1行目〜14行目,第1図)
前記従来のレンチキュラレンズは、表示部の前面に固定された状態に取り付けられるようになっていた。このため、レンチキュラレンズが取り付けられたディスプレイは、通常画像を表示させてもぼやけた状態にしか見えないため、立体画像表示用のディスプレイとしてのみ使用することができ、通常画像を表示するディスプレイとして兼用することができないという問題があった。
これを解決する方策として、レンチキュラレンズを表示部に対して取り付け取り外し可能に構成することが考えられる。しかし、レンチキュラレンズは、表示部に対して精度良く取り付けられないと、視差画像の分離がうまく行われず、立体画像を目視することができないという難点を有している。
本発明の課題は、表示部に対して取り付け取り外しを簡単に行うことができ、しかも、表示部に対するレンチキュラレンズの相対位置を簡単に調整することができるフィルタを提供することを目的とする。
前記課題を解決した本発明のうち請求項1に係るフィルタは、薄型ディスプレイの表示部に取り付け取り外し可能な枠部と、この枠部に取り付けられ、前記表示部に密着して当該表示部に表示される左眼用と右眼用との視差画像情報に対応するレンチキュラレンズと、前記枠部に設けられ、前記表示部に対する前記レンチキュラレンズの位置を調整可能な位置調整手段とを備えたフィルタであって、前記位置調整手段は、前記枠部に回動自在に設けられたつまみ部と、このつまみ部の背部において当該つまみ部の回転軸線に対し偏心した位置に設けられた回動ピンとを有し、前記レンチキュラレンズに設けられた溝部に対して前記回動ピンが回転摺動可能に係合するようになっており、前記位置調整手段は、前記枠部に一対設けられており、各回動ピンが係合する前記溝部は、一方が縦長溝に形成されているとともに他方が横長溝に形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、薄型ディスプレイの表示部に対して取り付けることにより、立体表示を行うことができ、薄型ディスプレイを立体表示可能なディスプレイとして使用することができる。また、不使用時には、表示部から取り外すことにより、薄型ディスプレイを通常表示のディスプレイとして使用することができる。これにより、立体表示を行いたいときにのみフィルタを取り付けるという使用態様を採ることができ、レンチキュラレンズが通常表示時の妨げとならないようにすることができる。
回動ピンは、つまみ部の背部においてつまみ部の回転軸線に対し偏心した位置に設けられ、レンチキュラレンズに設けられた溝部に対して回転摺動可能に係合するようになっているので、つまみ部を回動操作すると、溝部に対して摺動回転しつつ所定方向(上下方向あるいは左右方向のいずれか)に移動され、その移動によって、レンチキュラレンズが回転方向あるいは左右方向に位置調整される。ここで、前記溝部が水平方向(横方向)に設けられている場合に、レンチキュラレンズは、回転方向に位置調整され、また、前記溝部が垂直方向(縦方向)に設けられている場合に、レンチキュラレンズは、左右方向に位置調整される。
薄型ディスプレイの表示部にフィルタを取り付けた後、表示部に左眼用と右眼用の視差画像情報を表示させると、視差画像情報は、レンチキュラレンズを通じて所望の方向へ分離され、立体画像として目視される。このとき、つまみ部を操作することによって、表示部に対するフィルタの位置ずれを調整することができる。これにより、表示部に表示される左眼用と右眼用の視差画像情報にレンチキュラレンズを対応させることができる。さらに、レンチキュラレンズは、表示部に密着した状態で取り付けられるので、ぼやけにくい立体画像が表示されるようになる。
また、位置調整手段が一対設けられており、各回動ピンが係合する溝部が、一方が縦長溝に形成されているとともに他方が横長溝に形成されているので、次のような作用が得られる。
すなわち、縦長溝に係合している側のつまみ部を操作すると、回動ピンが縦長溝内を回転摺動しつつ左右方向に移動され、その移動によって、レンチキュラレンズが左右方向に位置調整される。また、横長溝に係合している側のつまみ部を操作すると、回動ピンが横長溝内を回転摺動しつつ上下方向に移動され、その移動によって、レンチキュラレンズが回転方向に位置調整される。したがって、つまみ部の操作に対応して、レンチキュラレンズを左右方向または回転方向に移動調整することができる。この場合、各つまみ部を同時に操作することにより、左右方向および回転方向に同時に移動調整することができ、迅速で正確な位置調整を実現することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のフィルタにおいて、前記枠部には、前記薄型ディスプレイのフロントパネルと前記表示部との隙間に係合可能な爪部が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、薄型ディスプレイへのフィルタの取り付けは、薄型ディスプレイのフロントパネルと表示部との隙間に爪部を係合させることにより、ワンタッチで簡単に行うことができる。
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項に記載のフィルタにおいて、前記薄型ディスプレイの前記表示部の略半面を覆う大きさに形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、薄型ディスプレイの表示部の略半面を立体画像の表示領域とすることができ、残りの表示領域を通常の表示とすることができる。したがって、フィルタを取り付けた側で立体画像を表示させつつ、取り付けられていない側で、マウス操作等の通常操作を行うことができ、使い勝手がよくなる。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のフィルタを保持するためのフィルタ用ホルダであって、保持部と、この保持部に設けられた卓上表示用の足部と、被掛け体へ掛けるための掛け部とを具備したことを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、保持部には卓上表示用の足部が設けられているので、左眼用と右眼用の視差画像情報が記録された写真等を保持部に収納して、フィルタを保持部に保持することにより、ホルダを立体画像の表示される写真立てとして使用することができる。また、掛け部に被掛け体を掛けることにより、壁などにホルダを掛けた状態にして使用することができる。これらの使用に際しても、つまみ部を操作することにより、視差画像情報等が記録された写真等が立体画像として表示されるようにレンチキュラレンズの位置調整を行うことができる。
本発明によれば、薄型ディスプレイの表示部に対して取り付け取り外しを簡単に行うことができ、しかも、表示部に対するレンチキュラレンズの相対位置を簡単に調整することができるフィルタが得られる。また、卓上写真立てや壁掛け用として使用することのできるフィルタ用ホルダが得られる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るフィルタについて説明する。
参照する図面において、図1は、本発明の一実施の形態に係るフィルタを薄型ディスプレイに装着したときの状態を示す斜視図、図2は同じくフィルタの取り付け取り外しにおける状態を表した斜視図、図3(a)は、枠部の拡大正面図、図3(b)は、枠部の拡大背面図、図4(a)は、レンチキュラレンズを示す拡大背面図、図4(b)は、レンチキュラレンズが取り付けられた状態の枠部の拡大背面図である。本実施形態では、薄型ディスプレイとして、例えば、デスクトップ用パソコンの表示装置等として用いられる液晶ディスプレイに対して取り付け取り外し可能なフィルタについて説明する。
図1,図2に示すように、本実施形態のフィルタ1は、液晶ディスプレイ20に対して取り付け取り外し可能に設けられており、図1に示すように、取り付けられた状態で、液晶ディスプレイ20の表示部21の略半面を覆うようになっている。なお、液晶ディスプレイ20の表示部21には、視差を含む画像情報が表示されるようになっている。表示部21は、例えば、視差を含む画像情報を表示するためのアプリケーションが開いていない場合は、通常の画像(動画や静止画)を表示することが可能である。また、表示部21には、略左半面に視差を含む画像情報が表示され、略右半面にマウス等で操作のできる通常表示による作業画面等を表示することが可能となっている。したがって、図1,図2に示すようにフィルタ1は、表示部21の左半面に取り付けられる。
フィルタ1は、図2に示すように、枠部2と、この枠部2の下部左右に一対設けられた位置調整手段としてのつまみ部3a,3bと、枠部2に取り付けられるレンチキュラレンズ4とを有している。
枠部2は、合成樹脂材により形成されており、図1,図2に示すように、液晶ディスプレイ20の表示部21に取り付けられる大きさに形成されている。図2,図3(a)(b)に示すように、枠部2の上部2aと下部2bには、液晶ディスプレイ20のフロントパネル22の隙間S(図1参照)に係合可能な爪部5が設けられている。この爪部5は、図2,図3(b)に示すように、その左右両脇にスリット5aが形成されており、このスリット5aにより上部2a,下部2bから分離されて弾力性を有したものとなっている。
図3(b)に示すように、枠部2の背部には、レンチキュラレンズ4(図4(a)(b)参照)の脱落を防止するための係止片6,7,8が設けられている。係止片6は四角形状とされ、また、係止片7は略三角形状とされており、左右で異なった形状となっている。
つまみ部3a,3bは、枠部2の下部左右の角部に設けられており、後記するように、その回動操作によってレンチキュラレンズ4を液晶ディスプレイ20の表示部21(図1参照)に対して位置調整をする際に使用される。つまみ部3a,3bは、左右略同様の構造となっている。ここでは、つまみ部3aについて説明する。図3(a)に示すように、つまみ部3aは、枠部2の前面側に配置される操作部31と、図3(b)に示すように、この操作部31の背部に設けられた回動部32と、図5(a)(b)に示すように、この回動部32の回転軸線O1に対して偏心した位置に中心軸O2を有する回動ピン33とを有している。したがって、操作部31を回動操作すると、回動ピン33は、操作部31の回転軸線O1に対して偏心した状態で回動するようになる。すなわち、図5(a)に示したように回転軸線O1から回動ピン33の中心軸O2が下側にある状態から、操作部31を180度回動させると、回動ピン33の位置は、回転軸線O1を中心として対称の位置、すなわち、回転軸線O1の上側に中心軸O2が移動されるようになる。
つまみ部3bは、前記のようにつまみ部3aと略同様であるが、図3(b),図6(a)(b)に示すように、回動部32が、つまみ部3aの回動部32よりも小径に形成されている。これにより、その分、回動ピン33の偏心量も小さくなっている。また、図4(b)に示すように、枠部2におけるつまみ部3bの回動部32の近傍部位には、枠部2に取り付けられたレンチキュラレンズ4の下端部4dを支持する支持部2cが設けられている。この支持部2cは、後記するつまみ部3a,3bによる回動操作時に、レンチキュラレンズ4の縦長溝41の側方部位においてレンチキュラレンズ4を支持するようになっている。
レンチキュラレンズ4は、図4(a)(b)に示すように、枠部2の背部に取り付けられる大きさに形成されており、図1,図2に示すように、液晶ディスプレイ20に枠部2を取り付けた際に、表示部21に密着した状態とされる。レンチキュラレンズ4は、円柱周面形状(シリンドリカル形状)とされた縦方向に亘るレンズが複数横方向に並設されてなり、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、スチレン樹脂などの透明樹脂材料を用いて、これらの樹脂を射出成型する手法や樹脂板とレンズ型とを当接させて加熱加圧することによりレンズ型のパターンを転写する押圧成型法などにより形成される。
レンチキュラレンズ4の下部には、図4(a)に示すように、縦長溝41と横長溝42が設けられている。これら縦長溝41と横長溝42には、前記つまみ部3a,3bの回動ピン33,33がそれぞれ係止されるようになっている。
また、レンチキュラレンズ4は、図4(a)に示すように、前記枠部2の係止片6,7,8(図3(b)参照)に対応する位置に、これらと対応する形状の段部4a,4b,4cがそれぞれ設けられている。このようなレンチキュラレンズ4は、図4(b)に示すように、これらの係止片6,7,8に係止されるかたちで、枠部2の背部に取り付けられる。そして、縦長溝41,横長溝42に前記回動ピン33,33が位置合わせされて係止される。
したがって、前記つまみ部3a,3bの操作部31,31をそれぞれ回動操作すると、その回動が回動ピン33,33を通じて縦長溝41,横長溝42に伝わり、結果、レンチキュラレンズ4が位置調整されることとなる。
このときの位置調整を図7(a)〜(d)を参照して、つまみ部3aを操作したときの動作について説明する。図5(a)に示すように、回動ピン33が最下端位置にあるときには、図7(a)に示すように、つまみ部3a側において、レンチキュラレンズ4は最下端位置にある。その後、図7(b)に示すように、操作部31が図中矢印方向に90度回動操作されると、回動ピン33も図中矢印方向に90度回動される。これにより、レンチキュラレンズ4は、つまみ部3a側において、中間位置に上昇される。その後、続けて、図7(c)に示すように、操作部31が図中矢印方向に90度回動操作されると、回動ピン33も同方向に回動され、レンチキュラレンズ4が、つまみ部3a側において、最上端位置に上昇される。その後、さらに、図7(d)に示すように、操作部31が図中矢印方向に90度回動操作されると、レンチキュラレンズ4は、つまみ部3a側において、再び中間位置に下降される。そして、この状態から、さらに、操作部31が図中矢印方向に90度回動操作されると、図7(a)に示す位置に回動ピン33が戻り、レンチキュラレンズ4は、つまみ部3a側において、再び最下端位置に下降される。
すなわち、つまみ部3a側においては、回動ピン33が係合している溝が横長溝42となっているので、回動ピン33の回動移動がレンチキュラレンズ4の回転方向への位置調整に変換される。これにより、つまみ部3a側においては、レンチキュラレンズ4の回転方向の位置調整を行なうことができる。
これに対して、つまみ部3b側においては、回動ピン33が係合している溝が縦長溝41となっているので、回動ピン33の回動移動がレンチキュラレンズ4の左右方向への位置調整に変換される。これにより、つまみ部3b側においては、レンチキュラレンズ4の左右方向の位置調整を行うことができる。
このことを図8(a)〜(d)を参照して説明すると次のようになる。なお、以下において、「左」「右」は、枠部2の背部側から見たときを基準としている。さらに、レンチキュラレンズ4は、つまみ部3bの回動部32の近傍部位で、支持部2cにより支持されており、以下に説明する位置調整は、この支持部2cにレンチキュラレンズ4が支持された状態で行われる。
まず、図7(a)に示すように、回動ピン33が最下端位置にあるときには、図8(a)に示すように、つまみ部3b側において、レンチキュラレンズ4は左右方向の中間位置にある。その後、図8(b)に示すように、操作部31が図中矢印方向に90度回動操作されると、回動ピン33も図中矢印方向に90度回動される。これにより、レンチキュラレンズ4は、つまみ部3b側において、最右位置に位置調整される。その後、続けて、図8(c)に示すように、操作部31が図中矢印方向に90度回動操作されると、回動ピン33も同方向に回動され、レンチキュラレンズ4が、つまみ部3b側において、再び左右方向の中間位置に位置調整される。その後、さらに、図8(d)に示すように、操作部31が図中矢印方向に90度回動操作されると、レンチキュラレンズ4は、つまみ部3b側において、最左位置に位置調整される。そして、この状態から、さらに、操作部31が図中矢印方向に90度回動操作されると、図8(a)に示す位置に回動ピン33が戻り、レンチキュラレンズ4は、つまみ部3b側において、再び左右方向の中間位置に位置調整される。
したがって、このようなつまみ部3a,3bを同時に操作することにより、レンチキュラレンズ4の一方の側(つまみ部3a側)を上下方向に位置調整しつつ、他方の側(つまみ部3b側)を左右方向に位置調整することができる。すなわち、例えば、図9(a)に示すように、レンチキュラレンズ4の一方の側であるつまみ部3aを操作して、このつまみ部3a側を、下方向に位置調整した状態を保ちつつ、他方のつまみ部3bを回動操作することにより、レンチキュラレンズ4を左右方向に位置調整(図中一点鎖線および二点鎖線で表示)することができる。このときレンチキュラレンズ4は、つまみ部3b側において、支持部2cを支点として左右方向にスライドされる。
また、図9(b)に示すように、レンチキュラレンズ4の一方の側であるつまみ部3aを操作して、このつまみ部3a側を上方向に位置調整した状態を保ちつつ、他方のつまみ部3bを回動操作することにより、レンチキュラレンズ4を左右方向に位置調整(図中一点鎖線および二点鎖線で表示)することができる。このときレンチキュラレンズ4は、前記と同様につまみ部3b側において、支持部2cを支点として左右方向にスライドされる。
さらに、これとは逆に他方のつまみ部3b側を所望の位置に位置調整しつつ、一方のつまみ部3aを回動操作すると、レンチキュラレンズ4は、支持部2cを支点として保持された状態を保ちつつ、つまみ部3a側が上下動し、結果、支持部2cを支点とした回動方向に位置調整されることとなる。したがって、このような操作を行うことにより、レンチキュラレンズ4の取り付け角度を調整することができる。
このような位置調整を適宜行うことにより、レンチキュラレンズ4の各ラインが主として左右方向へ位置調整されるようになり、図10に示すように、表示部21における垂直方向の画素L,Rをレンチキュラレンズ4の各レンズ43のラインに対応させることができる。これにより、左右の異なった視点から撮影された2つの視差画像情報を、レンチキュラレンズ4を介して左眼と右眼とで観察することにより、立体画像が目視される。
このようなレンチキュラレンズ4の位置調整にあたっては、位置調整用パターンの画像を表示することができる。この画像としては、例えば、表示部21に異なる文字や背景色を構成するストライプ画像を表示されるものなどが用いられる。これを目視し、左眼と右眼に所定の文字や背景が映るかどうかをテストする。この場合に、所定の文字や背景が映らない場合には、表示部21の垂直方向の画素とレンチキュラレンズ4との相対位置関係がずれているということが考えられる。
以上説明した本発明によれば、液晶ディスプレイ20の表示部21に対して取り付けることにより、立体表示を行うことができ、液晶ディスプレイ20を立体表示可能なディスプレイとして使用することができる。また、不使用時には、表示部21から取り外すことにより、液晶ディスプレイ20の表示部21に通常表示を行うことができる。これにより、立体表示を行いたいときにフィルタ1を取り付けるという使用態様を採ることができ、レンチキュラレンズ4が通常表示時の妨げとなることが無い。
つまみ部3a,3bの回動ピン33,33は、つまみ部3a,3bの背部においてつまみ部3a,3bの回転軸線O1に対し偏心した位置に設けられ、レンチキュラレンズ4に設けられた縦長溝41、横長溝42に対して回転摺動可能に係合するようになっているので、つまみ部3a,3bを回動操作すると、これらの縦長溝41、横長溝42に対して摺動回転しつつ所定方向(上下方向、左右方向)に移動される。これによって、レンチキュラレンズ4が回転方向、左右方向に位置調整される。また、各つまみ部3a,3bを同時に操作することにより、レンチキュラレンズ4を回転方向および左右方向に同時に移動調整することができ、迅速で正確な位置調整を実現することができる。
さらに、レンチキュラレンズ4は、表示部21に密着した状態で取り付けられるので、ぼやけにくい立体画像が表示されるようになる。
また、液晶ディスプレイ20へのフィルタ1の取り付けは、液晶ディスプレイ20のフロントパネル22と表示部21との隙間S(図1,図2参照)に各爪部5を係合させることにより、ワンタッチで簡単に行うことができる。
さらに、フィルタ1は、液晶ディスプレイ20の表示部21の略半面に取り付けられるようになっているので、表示部21の略半面を立体画像の表示領域とすることができ、残りの表示領域を通常の表示とすることができる。したがって、フィルタ1を取り付けた側で立体画像を表示させつつ、取り付けられていない側で、マウス操作等の通常操作を行うことができ、使い勝手がよくなる。
以上説明したフィルタ1は、次に説明するようなフィルタ用ホルダ50に保持することが可能である。図11(a)は、フィルタ用ホルダに保持された状態のフィルタを示した斜視図、図11(b)は、フィルタ用ホルダに対するフィルタの取り付け取り外しの状態を表した斜視図、図12(a)は、フィルタ用ホルダに保持された状態のフィルタを示した拡大正面図、図12(b)は、同じく拡大背面図、図13は同じく拡大側面図、図14は足部を開いた状態を示した拡大側面図である。
これらの図面において、フィルタ用ホルダ50は、保持部51と、この保持部51の背部に設けられた卓上表示用の足部52とを備えている。
保持部51は、フィルタ1を収容することが可能な収容部51bを有しており、通常、この収容部51bには、前記表示部21に相当する、レンチキュラレンズ4を用いた立体視用の画像や写真等(不図示)が挟み込まれるようになっている。収容部51bにおけるフィルタ1の爪部5に対向する部位には、この爪部5が係合可能な係合溝51aが設けられている。したがって、フィルタ1を収容部51bに収容すると、フィルタ1の枠部2の爪部5が係合溝51aにそれぞれ係合し、収容部51bからのフィルタ1の脱落が防止される。
足部52は、図12(b),図13に示すように、支軸52a,52a(図13では片側のみ図示)を介して保持部51の背部に起倒自在に設けられており、図11(a)(b),図14に示すように、起こした状態とすることにより、フィルタ用ホルダ50を卓上用写真立てとして使用することができるようになる。このような使用態様においても、つまみ部3a,3bを操作することにより、レンチキュラレンズ4の位置を立体視用の画像や写真等に合わせて位置調整することができる。
また、図12(b)に示すように、足部52には、図示しない被掛け体に掛けるための掛け部52bが設けられている。したがって、この掛け部52bを利用して、構造物の壁面等にフィルタ用ホルダ50を掛けることができる。なお、前記液晶ディスプレイ20にて使用するときには、保持部51よりフィルタ1を取り外し、これを液晶ディスプレイ20の表示部21に取り付けることにより、いつでも液晶ディスプレイ20用のフィルタ1として用いることができる。
このようなフィルタ用ホルダ50によれば、立体画像の表示される卓上写真立てや、壁掛け用等の額として使用することができ、フィルタ1の用途を広げることができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されず、発明の主旨に応じた適宜の変更実施が可能であることはいうまでもない。例えば、フィルタ1は、表示部21の全体を覆う大きさに設けても良い。また、本実施形態では、表示部21として液晶パネルを採用したが、その他、発光素子アレイ表示装置、有機エレクトロルミネセンス表示装置等、種々のものを採用することができる。さらに、前記実施形態では、つまみ部3a,3bが枠部2の下側に配置されるように表示部21等に取り付けたが、上下逆向きにして取り付けるようにすることもできる。また、つまみ部3a,3bは、枠部2の下部2bに設けたが、枠部2の上部2aあるいは左右側部に設けても良い。
本発明の一実施の形態に係るフィルタを薄型ディスプレイに装着したときの状態を示す斜視図である。 同じくフィルタの取り付け取り外しにおける状態を表した斜視図である。 (a)は、枠部の拡大正面図、(b)は、枠部の拡大背面図である。 (a)は、レンチキュラレンズを示す拡大背面図、(b)は、レンチキュラレンズが取り付けられた状態の枠部の拡大背面図である。 (a)(b)は、つまみ部(横長溝側)の縦断面図である。 (a)(b)は、つまみ部(縦長溝側)の縦断面図である。 (a)〜(d)は、つまみ部(横長溝側)の作用説明図である。 (a)〜(d)は、つまみ部(縦長溝側)の作用説明図である。 (a)(b)は、位置調整の様子を示す模式図である。 表示部とレンチキュラレンズとの位置関係を示す模式図である。 (a)は、フィルタ用ホルダに保持された状態のフィルタを示した斜視図、(b)は、フィルタ用ホルダに対するフィルタの取り付け取り外しの状態を表した斜視図である。 (a)は、フィルタ用ホルダに保持された状態のフィルタを示した拡大正面図、図(b)は、同じく拡大背面図である。 同じく拡大側面図である。 足部を開いた状態を示した拡大側面図である。
符号の説明
1 フィルタ
2 枠部
2c 支持部
3a,3b つまみ部
4 レンチキュラレンズ
5 爪部
20 液晶ディスプレイ
21 表示部
22 フロントパネル
31 操作部
32 回動部
33 回動ピン
41 縦長溝
42 横長溝
43 レンズ
50 フィルタ用ホルダ
51 保持部
52 足部
O1 回転軸線
O2 中心軸
S 隙間

Claims (4)

  1. 薄型ディスプレイの表示部に取り付け取り外し可能な枠部と、この枠部に取り付けられ、前記表示部に密着して当該表示部に表示される左眼用と右眼用との視差画像情報に対応するレンチキュラレンズと、前記枠部に設けられ、前記表示部に対する前記レンチキュラレンズの位置を調整可能な位置調整手段とを備えたフィルタであって、
    前記位置調整手段は、前記枠部に回動自在に設けられたつまみ部と、このつまみ部の背部において当該つまみ部の回転軸線に対し偏心した位置に設けられた回動ピンとを有し、
    前記レンチキュラレンズに設けられた溝部に対して前記回動ピンが回転摺動可能に係合するようになっており、
    前記位置調整手段は、前記枠部に一対設けられており、各回動ピンが係合する前記溝部は、一方が縦長溝に形成されているとともに他方が横長溝に形成されていることを特徴とするフィルタ。
  2. 前記枠部には、前記薄型ディスプレイのフロントパネルと前記表示部との隙間に係合可能な爪部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ。
  3. 前記薄型ディスプレイの前記表示部の略半面を覆う大きさに形成されていることを特徴とする請求項1または請求項に記載のフィルタ。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のフィルタを保持するためのフィルタ用ホルダであって、保持部と、この保持部に設けられた卓上表示用の足部と、被掛け体へ掛けるための掛け部とを具備したことを特徴とするフィルタ用ホルダ。
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