JPH06250094A - 顕微鏡のスライドガラス位置決め方法及び装置 - Google Patents

顕微鏡のスライドガラス位置決め方法及び装置

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JPH06250094A
JPH06250094A JP5059410A JP5941093A JPH06250094A JP H06250094 A JPH06250094 A JP H06250094A JP 5059410 A JP5059410 A JP 5059410A JP 5941093 A JP5941093 A JP 5941093A JP H06250094 A JPH06250094 A JP H06250094A
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JP
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point
coordinates
stage
slide glass
predetermined
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JP5059410A
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Ichiro Maeda
一郎 前田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライドガラスにマークを付することなく、
所望の領域を視野の中心に合致させる方法を提供するこ
とである。 【構成】 先に、基準点をスライドガラスの一辺上の2
点と隣接する他の一辺上の1点にとり、又被検物の座標
を読取っておく。検鏡時には、同じ一辺上の2点と他の
一辺上の1点を任意に基準点に選んで座標を読取ると、
基準点の座標を比較して補正値が算出され、自動的に視
野中心に被検物が出現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は顕微鏡の標本用のスライ
ドガラスの位置決め方法及び装置に関するものである。
更に詳しくは顕微鏡で標本用のスライドガラスの標本の
所望被検物領域を観察し、後に再度、同一標本の所望被
検物領域を観察する時に使用する顕微鏡の標本用のスラ
イドガラスの位置決め方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に顕微鏡では、標本用のスライドガ
ラスをステージ上に載置して、視野内で、標本の所望の
被検領域を始めは低倍率の広い視野で、次第に高倍率の
狭い視野で追い求め、視野の中心に所望の被検領域を合
致させて所望の倍率で観察している。観察が終了する
と、後日同一の所望の領域を観察する時の利便のため
に、目印として、スライドガラス上にマークを付けるの
が従来より一般に行われている。再びスライドガラスを
ステージ上に載置した時、付けたマークを目印にして、
容易に視野の中心に所望の領域を合致させることができ
るからである。このようなマーク付けのやり方は多様で
あるが、普通は日用文具による簡便なマーク付けをした
り、スライドガラス自体に傷を付けたり、或いは罫書き
線を入れるというようにして行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
にスライドガラスにマークを正確に付するのは困難な作
業であり、熟練を要すると共に、効率が悪い作業である
と言う問題があった。又、日用文具を使用するのは、生
物試料のプレパラート用等では染色の時にスライドガラ
スを有機溶媒に浸漬することが多いために、インクが溶
失したりする問題がある。そのために有機溶媒に溶解し
ない特殊なインクを使用しなければならなかった。スラ
イドガラス自体に傷を付けたり、或いは罫書き線を入れ
るのには、特別なガラスペンが必要であり、スライドガ
ラスの消耗という問題もあった。
【0004】そこで、本発明は上記の課題に鑑み、スラ
イドガラスにマークを付することなく、所望の領域を視
野の中心に合致させることができる、顕微鏡のスライド
ガラスの位置決め方法及び装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ステージに載
置された標本用のスライドガラスの位置決めを、前記標
本の所定被検物が視野内の所定位置に合致するようにス
テージを移動して行う顕微鏡のスライドガラス位置決め
方法において、先の検鏡時に、前記スライドガラスの任
意に選択した一辺上の2点及び前記一辺に隣接する他の
一辺上の1点、並びに所定の被検物の前記ステージ上の
座標を読取り記憶しておき、今回の検鏡時に、前記スラ
イドガラスの先の検鏡時に選択した一辺上の任意の2点
及び前記一辺に隣接する他の一辺上の任意の1点の座標
を読取って、先の検鏡時に読取り記憶しておいた、前記
一辺上の2点及び前記他の一辺上の1点、並びに前記所
定の被検物の座標と、今回の検鏡時に読取った、前記一
辺上の任意の2点及び前記他の一辺上の任意の1点の前
記座標とに基づいて、今回の検鏡時における前記所定の
被検物の座標を演算し、その結果に基づいてステージを
移動し、前記標本の所定被検物を視野内の所定位置に合
致させることを特徴とする顕微鏡のスライドガラス位置
決め方法である。
【0006】この顕微鏡のスライドガラス位置決め方法
を具体的に実行する為に、標本用のスライドガラスを載
置し、二次元移動可能なステージと、該ステージを二次
元に駆動する駆動手段と、前記スライドガラスの所定点
を視野内の所定位置に合致するように駆動手段を駆動す
る合致手段と、前記所定点が前記所定位置に合致してい
る時の、前記所定点の前記ステージ上の座標を読取るス
テージ座標読取手段と、前記スライドガラスが前記ステ
ージ上で異なる位置に変位するとき、該変位の前後のそ
れぞれの前記座標間の関係式を演算する演算手段と、前
記座標及び前記座標間の関係式を演算した結果を記憶す
る記憶手段と、前記スライドガラスの所定点を指定し入
力する入力手段と、前記駆動手段、前記入力手段、前記
ステージ座標読取手段、及び前記演算手段を制御する制
御手段とを具備し、先の検鏡時に、前記スライドガラス
の任意に選択した一辺上の2点及び前記一辺に隣接する
他の一辺上の1点、並びに所定の被検物の前記ステージ
上の座標を読取り記憶しておき、今回の検鏡時に、前記
スライドガラスの先の検鏡時に選択した一辺上の任意の
2点及び前記一辺に隣接する他の一辺上の任意の1点の
座標を読取って、先の検鏡時に読取り記憶しておいた、
前記一辺上の2点及び前記他の一辺上の1点、並びに前
記所定の被検物の座標と、今回の検鏡時に読取った、前
記一辺上の任意の2点及び前記他の一辺上の任意の1点
の前記座標とに基づいて、今回の検鏡時における前記所
定の被検物の座標を演算し、その結果に基づいて前記ス
テージを移動し、前記標本の所定被検物を視野内の所定
位置に合致させてスライドガラスの位置決めをすること
を特徴とする顕微鏡のスライドガラス位置決め装置を構
成した。
【0007】同様の構成で、演算方法の異なる態様の、
標本用のスライドガラスを載置し、二次元移動可能なス
テージと、該ステージを二次元に駆動する駆動手段と、
前記スライドガラスの所定点を視野内の所定位置に合致
するように駆動手段を駆動する合致手段と、前記所定点
が前記所定位置に合致している時の、前記所定点の前記
ステージ上の座標を読取るステージ座標読取手段と、前
記スライドガラスが前記ステージ上で異なる位置に変位
するとき、該変位の前後のそれぞれの前記座標間の関係
式を演算する演算手段と、前記座標及び前記座標間の関
係式を演算した結果を記憶する記憶手段と、前記スライ
ドガラスの所定点を指定し入力する入力手段と、前記駆
動手段、前記入力手段、前記ステージ座標読取手段、及
び前記演算手段を制御する制御手段とを具備し、先の検
鏡時に、前記スライドガラスの任意に選択した一辺上の
2点及び前記一辺に隣接する他の一辺上の1点を読取
り、前記一辺上の2点を通る直線がステージ座標軸とな
す角度と、前記直線と、前記他の一辺上の1点から前記
直線に垂下した垂線との交点の座標とを演算して記憶
し、並びに所定の被検物の前記ステージ上の座標を読取
って記憶しておき、今回の検鏡時に、前記スライドガラ
スの先の検鏡時に選択した一辺上の任意の2点及び前記
一辺に隣接する他の一辺上の任意の1点の座標を読取
り、前記一辺上の2点を通る直線がステージ座標軸とな
す角度と、前記直線と、前記他の一辺上の1点から前記
直線に垂下した垂線との交点の座標とを演算し、前記2
組の角度と交点の座標とに基づいて、先の検鏡時に読取
った前記座標に補正を加え、その結果に基づいて前記ス
テージを移動し、前記標本の所定被検物を視野内の所定
位置に合致させてスライドガラスの位置決めをすること
を特徴とする顕微鏡のスライドガラス位置決め装置も好
ましいものである。
【0008】
【作用】このようにして、先の検鏡時に、スライドガラ
スの任意に選択した一辺上の2点及び前記一辺に隣接す
る他の一辺上の1点の座標が読取られ、そして今回の検
鏡時には、同様に一辺上の2点と他の一辺上の1点と任
意に選んだ3点の座標が読取られ、前回と今回のスライ
ドガラスの相対的な位置が確定し、座標変換が可能とな
る。そして先の検鏡時に読取り記憶しておいた被検物の
座標が、スライドガラスの座標変換値に基づいて変換さ
れ、スライドガラスが移動して自動的に視野内の所定位
置に、例えば視野中心に出現する。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図1乃至図5により説明
する。図1は本実施例にかかる顕微鏡のシステム外観図
である。図1に示すように、顕微鏡1には電動ステージ
2が取り付けられ、その上にスライドホールダ3が取り
付けられており、スライドガラスSはスライドホールダ
3を介して電動ステージ2に載置されている。電動ステ
ージ2はX軸方向に移動する下台2aとY軸方向に移動
する上台2bとからなり、それぞれに備えられたパルス
モータ4a、4bにより駆動されて、水平方向に二次元
移動するようになっている。
【0010】ジョイスティック5は、スライドガラスS
の辺上の各点及び被検物を顕微鏡1の視野中心に合わせ
るように入力操作するものである。この入力により、ス
テージコントローラ6は、パルスモータ4a、4bによ
り電動ステージ2の下台2a、上台2bを個々に駆動
し、所望の点が視野中心に合致するようにする。ステー
ジコントローラ6に付属しているキーボード7は、検鏡
時にどの被検物を選択するかなどを指示する入力装置で
あり、モニター8は操作ガイドの表示などを行うもので
ある。なおコンピュータは図示していない。
【0011】次にスライドガラスについて図2により説
明する。図2は電動ステージ2の上に置かれたスライド
ガラスSを示す平面図である。X軸、Y軸は実際に平面
図に表示されるものではなく、電動ステージ2の二次元
のステージ座標の軸を示している。スライドガラスSは
実線で示す頂点A、B、C、Dとする長方形ABCDで
ある。各頂角は角ABCを含み直角である。基準点は点
E、点F、点Gの3点とし、点Eは辺AB上に、点F、
点Gは辺BC上に任意に選定する。点Hi(i=1〜
n)は細胞等の被検物を表している。点線で表示した長
方形A′B′C′D′は後の検鏡時に載置されたスライ
ドガラスSであり、その説明は後述する。
【0012】実線に示すスライドガラスSの電動ステー
ジ2上の位置について説明する。辺ABが電動ステージ
2のX軸となす角をθとすると、点F、点Gの2点によ
り辺BCにそった直線BCが決定されるから、θが決定
する。さらに点Eから直線BCに垂線を下ろすと、その
交点が点Bとなる。このようにして、θとBの二つのパ
ラメータによりスライドガラスSの位置は一義的に決定
される。
【0013】即ち、点E、点F、点G及び点Bのステー
ジ座標をそれぞれ(xE 、yE )、(x F、y F)、
(xG 、y G )、(xB 、yB )とすると、点F及び
点Gのステージ座標から、(1)式に従いθが求められ
る。 tanθ=(y G−y F)/(xG −x F)・・・(1) 又点Bは点Eから直線FGに下ろした垂線の交点である
から、連立方程式(2)に従い(xB 、yB )が求めら
れる。 tanθ=(xB −xE )/(yB −yE ) tanθ=(yB −y F)/(xB −x F)・・・(2)
【0014】次にブロックの構成について図3に示すブ
ロック図により説明する。電動ステージ2はスライドガ
ラスSを載置し、その下台2a、上台2bはそれぞれパ
ルスモータ4a、4bにより駆動される。電動ステージ
2のステージ座標読取にはエンコーダ9が使用され、視
野中心に相当する電動ステージ2の位置のXY二次元の
値がステージ座標として読取られる。ジョイスティック
5は手動で電動ステージ2を移動させる入力装置であ
る。基準点や被検物を視野中心に合致させるとき、パル
スモータ4a、4bに駆動の指示を入力し電動ステージ
2を自在に移動させる。
【0015】コンピュータ11は、制御装置12、演算
装置13、記憶装置14からなっている。制御装置12
はパルスモータ4a、4b、エンコーダ9、及びジョイ
スティック5の制御を行う。演算装置13はエンコーダ
9で読取られ、入力したステージ座標の代数演算を行
い、ステージ座標及びそれに基づくパラメータの記憶を
記憶装置14に入力する。そしてキーボード7の出力に
より、記憶装置14に記憶したステージ座標及びそれに
基づくパラメータの記憶を制御装置12へ出力する。記
憶装置14は又プログラム及び基準点等のデータを記憶
する。キーボード7は演算装置13へステージ座標の記
憶、ステージ座標に基づくパラメータの演算及び記憶等
の指示を出力し、モニタ8は操作ガイドなどの表示を行
う。
【0016】次にスライドガラスSのステージ座標の読
取の動作について説明する。作成したスライドガラスS
を初めて検鏡する時(先の検鏡時という)、先ずスライ
ドガラスSを電動ステージ2上にスライドホルダ3で固
定する。そして基準点点Eが視野中心に来るように、ジ
ョイスティック5を操作すると、パルスモータ4a、4
bが電動ステージ2を駆動して、点Eが視野中心に移動
する。モニター8の操作ガイドの表示に従いキーボード
7を操作してステージ座標の読取の指示を出すと、エン
コーダ9が視野中心にある点Eのステージ座標を読取
る。同様にして順次基準点F、Gのステージ座標を読み
取る。読取られたステージ座標の情報は演算装置13へ
出力され、パラメータとしてθ1 及びB1 (xB
B )(θ1 、B1 は図2のθ、Bと同じ)が演算さ
れ、記憶装置14に記憶される。同様にして順次被検物
i (i=1〜n)のステージ座標を読取り、記憶装置
14に記憶する。なお各点のステージ座標読取の順序に
は特に決まりはない。
【0017】後に検鏡する時には(今回の検鏡時とい
う)、スライドガラスSを電動ステージ2上に載置する
と、ステージ座標は4隅がA′、B′、C′、D′とな
り、一般的にはA、B、C、Dと一致していない。基準
点点E′、点F′、点G′の3点をそれぞれ辺A′B′
と辺 B′C′上に任意に選び、順不同に視野中心に来
るようにする。上述と同様にしてステージ座標を読取り
パラメータとしてθ2 及びB2 (xB 2 、yB 2 )(B
2 は図2のB′と同じ)が演算される。演算装置13に
おいて、先の検鏡時に演算したパラメータθ1 及びB1
(xB 1 、yB 1 )を記憶装置14から受け、θ2 及び
2(xB 2 、yB 2 )と比較して補正ステージ座標が
演算され、これに基づいた移動を制御装置12が駆動装
置11に指令し、パルスモータ4a、4bが電動ステー
ジ2を駆動して、位置決めが行われる。
【0018】キーボード7を操作して先の検鏡時の被検
物Hi に相当する、所望の被検物Hi ′を入力すると、
演算装置13が演算した補正ステージ座標に基づいた補
正量だけ、制御装置12、駆動装置11を介して電動ス
テージ2が移動して、被検物Hi ′が視野中心に来る。
被検物Hi ′の入力は、スライドガラスSを電動ステー
ジ2上に載置する時、直ちに行ってもよい。
【0019】即ち、先の検鏡時の角度θ及び点B1 のス
テージ座標をそれぞれθ1 及び(xB 1 、yB 1 )、並
びに今回の検鏡時の角度θ及び点B2 のステージ座標を
それぞれθ2 及び(xB 2 、yB 2 )とし、次の座標変
換すると、 ΔxB =xB 2 −xB 1 ΔyB =yB 2 −yB 1 Δθ=θ2 −θ1 今回の検鏡時のスライドガラスの位置は先の検鏡時のス
ライドガラスの位置に重なることとなり、今回の検鏡時
のスライドガラスの4隅A′、B′、C′、D′のステ
ージ座標は先の検鏡時のスライドガラスの4隅A、B、
C、Dのステージ座標と同一値に変換される。
【0020】したがって、この座標変換により今回の検
鏡時の被検物点Hi2 のステージ座標(xH 2
H 2 )が先の検鏡時の被検物点Hi1 のステージ座標
(xH 1 、yH 1 )と同一値に変換される。この座標変
換に伴い補正された補正ステージ座標の値に従って電動
ステージ2が駆動され、位置決めが行われるのである。
【0021】これの流れを図4及び図5に示すフローチ
ャートにより説明する。図4はスライドガラスSの先の
検鏡時のフローチャートである。ステップS1でスター
トし、ステップS2でスライドガラスSを電動ステージ
2にセットする。そしてステップS3で顕微鏡視野下で
視野中心に基準点点Eを合致させてから、ステップS4
で点Eの位置を入力しステージ座標を読取る。これを点
F、点Gについて計3回繰り返して、ステップS5でθ
1 、B1 を算出し、記憶する。ステップS6で顕微鏡視
野下で視野中心に被検物を合致させてから、ステップS
7で被検物Hi の位置を入力しステージ座標を読取る。
これを被検物H1 〜被検物Hn まで所望の被検物数n回
繰り返して、それらを記憶する。ステップS8で記憶
し、ステップS9でスライドガラスSを電動ステージ2
から外して、ステップS10で終了する。
【0022】図5はスライドガラスSを今回の検鏡時の
フローチャートである。ステップS21でスタートし、
ステップS22でスライドガラスSを電動ステージ2に
セットする。そしてステップS23で顕微鏡視野下で視
野中心に基準点点Eを合致させてから、ステップS24
で点Eの位置を入力しステージ座標を読取る。これを点
F、点Gについて計3回繰り返して、ステップS25で
θ2 、B2 を算出し、ステップS26でθ1 、B1 とθ
2 、B2 とから補正座標を算出する。ステップS27で
被検物Hi を指定すると、ステップS28でスライドガ
ラスS上の被検物Hi が顕微鏡視野下で視野中心に合致
し、観察可能となる。そしてこのステップS27及びス
テップS28を検鏡する被検物の個数回繰り返す。ステ
ップS29でスライドガラスSを電動ステージ2から外
して、ステップS30で終了する。
【0023】本実施例においては、ステップS5で
θ1 、B1 を算出したが、ステップS25でθ1 、B1
及びθ2 、B2 の2組のパラメータを算出してもよいこ
とはいうまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明の顕微鏡の標
本用のスライドガラス位置決め方法及び装置によれば、
先の検鏡時に、スライドガラスの任意に選択した一辺上
の2点及び前記一辺に隣接する他の一辺上の1点の座標
が読取られ、そして今回の検鏡時には、同様に一辺上の
2点と他の一辺上の1点と任意に選んだ3点の座標が読
取られ、前回と今回のスライドガラスの相対的な位置が
確定し、座標変換が可能となるから、座標を読取るだけ
で基準点となるマークを表面に付けずに、スライドガラ
スの位置決めが行うことができる。又先の検鏡時に読取
り記憶しておいた被検物の座標が、スライドガラスの座
標変換値に基づいて変換され、スライドガラスが移動し
て自動的に視野内の所定位置に、例えば視野中心に出現
し観察することが可能であるから、マーク付けの手間
と、被検物の視野内の所定位置の合致の手間とが省略さ
れ、著しい作業性の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかる一実施例の顕微鏡のシステム
外観図である。
【図2】本実施例にかかる一実施例の顕微鏡に使用する
標本用のスライドガラスの平面図である。
【図3】本実施例にかかる一実施例の顕微鏡のブロック
の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施例にかかる一実施例の顕微鏡の標本用の
スライドガラスの位置決めのフローチャートである。
【図5】本実施例にかかる一実施例の顕微鏡の標本用の
スライドガラスの位置決めのフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・顕微鏡 2・・・ステージ 3・・・スライドホールダ S・・・スライドガラス 4a、4b・・・パルスモータ 5・・・ジョイスティック 6・・・ステージコントローラ 7・・・キーボード 8・・・モニター 9・・・エンコーダ A、B、C、D・・・頂点 E、F、G・・・点 Hi・・・被検物 11・・・駆動装置 12・・・制御装置 13・・・演算装置 14・・・記憶装置 θ、θ1 、θ2 、・・・パラメータ B、B1 、B2 、・・・パラメータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステージに載置された標本用のスライドガ
    ラスの位置決めを、前記標本の所定被検物が視野内の所
    定位置に合致するようにステージを移動して行う顕微鏡
    のスライドガラス位置決め方法において、 先の検鏡時に、前記スライドガラスの任意に選択した一
    辺上の2点及び前記一辺に隣接する他の一辺上の1点、
    並びに所定の被検物の前記ステージ上の座標を読取り記
    憶しておき、今回の検鏡時に、前記スライドガラスの先
    の検鏡時に選択した一辺上の任意の2点及び前記一辺に
    隣接する他の一辺上の任意の1点の座標を読取って、 先の検鏡時に読取り記憶しておいた、前記一辺上の2点
    及び前記他の一辺上の1点、並びに前記所定の被検物の
    座標と、今回の検鏡時に読取った、前記一辺上の任意の
    2点及び前記他の一辺上の任意の1点の前記座標とに基
    づいて、今回の検鏡時における前記所定の被検物の座標
    を演算し、 その結果に基づいてステージを移動し、前記標本の所定
    被検物を視野内の所定位置に合致させることを特徴とす
    る顕微鏡のスライドガラス位置決め方法。
  2. 【請求項2】標本用のスライドガラスを載置し、二次元
    移動可能なステージと、 該ステージを二次元に駆動する駆動手段と、 前記スライドガラスの所定点を視野内の所定位置に合致
    するように駆動手段を駆動する合致手段と、 前記所定点が前記所定位置に合致している時の、前記所
    定点の前記ステージ上の座標を読取るステージ座標読取
    手段と、 前記スライドガラスが前記ステージ上で異なる位置に変
    位するとき、該変位の前後のそれぞれの前記座標間の関
    係式を演算する演算手段と、 前記座標及び前記座標間の関係式を演算した結果を記憶
    する記憶手段と、 前記スライドガラスの所定点を指定し入力する入力手段
    と、 前記駆動手段、前記入力手段、前記ステージ座標読取手
    段、及び前記演算手段を制御する制御手段とを具備し、 先の検鏡時に、前記スライドガラスの任意に選択した一
    辺上の2点及び前記一辺に隣接する他の一辺上の1点、
    並びに所定の被検物の前記ステージ上の座標を読取り記
    憶しておき、今回の検鏡時に、前記スライドガラスの先
    の検鏡時に選択した一辺上の任意の2点及び前記一辺に
    隣接する他の一辺上の任意の1点の座標を読取って、 先の検鏡時に読取り記憶しておいた、前記一辺上の2点
    及び前記他の一辺上の1点、並びに前記所定の被検物の
    座標と、今回の検鏡時に読取った、前記一辺上の任意の
    2点及び前記他の一辺上の任意の1点の前記座標とに基
    づいて、今回の検鏡時における前記所定の被検物の座標
    を演算し、その結果に基づいて前記ステージを移動し、
    前記標本の所定被検物を視野内の所定位置に合致させて
    スライドガラスの位置決めをすることを特徴とする顕微
    鏡のスライドガラス位置決め装置。
  3. 【請求項3】標本用のスライドガラスを載置し、二次元
    移動可能なステージと、 該ステージを二次元に駆動する駆動手段と、 前記スライドガラスの所定点を視野内の所定位置に合致
    するように駆動手段を駆動する合致手段と、 前記所定点が前記所定位置に合致している時の、前記所
    定点の前記ステージ上の座標を読取るステージ座標読取
    手段と、 前記スライドガラスが前記ステージ上で異なる位置に変
    位するとき、該変位の前後のそれぞれの前記座標間の関
    係式を演算する演算手段と、 前記座標及び前記座標間の関係式を演算した結果を記憶
    する記憶手段と、 前記スライドガラスの所定点を指定し入力する入力手段
    と、 前記駆動手段、前記入力手段、前記ステージ座標読取手
    段、及び前記演算手段を制御する制御手段とを具備し、 先の検鏡時に、前記スライドガラスの任意に選択した一
    辺上の2点及び前記一辺に隣接する他の一辺上の1点を
    読取り、前記一辺上の2点を通る直線がステージ座標軸
    となす角度と、前記直線と、前記他の一辺上の1点から
    前記直線に垂下した垂線との交点の座標とを演算して記
    憶し、並びに所定の被検物の前記ステージ上の座標を読
    取って記憶しておき、 今回の検鏡時に、前記スライドガラスの先の検鏡時に選
    択した一辺上の任意の2点及び前記一辺に隣接する他の
    一辺上の任意の1点の座標を読取り、前記一辺上の2点
    を通る直線がステージ座標軸となす角度と、前記直線
    と、前記他の一辺上の1点から前記直線に垂下した垂線
    との交点の座標とを演算し、 前記2組の角度と交点の座標とに基づいて、先の検鏡時
    に読取った前記座標に補正を加え、その結果に基づいて
    前記ステージを移動し、前記標本の所定被検物を視野内
    の所定位置に合致させてスライドガラスの位置決めをす
    ることを特徴とする顕微鏡のスライドガラス位置決め装
    置。
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