JPH1038931A - センサ信号処理装置 - Google Patents

センサ信号処理装置

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JPH1038931A
JPH1038931A JP20042896A JP20042896A JPH1038931A JP H1038931 A JPH1038931 A JP H1038931A JP 20042896 A JP20042896 A JP 20042896A JP 20042896 A JP20042896 A JP 20042896A JP H1038931 A JPH1038931 A JP H1038931A
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sensor
peak
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JP20042896A
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Satoshi Miwa
智 三輪
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路を簡単化すると共に誤動作を防止する。 【解決手段】 ピークホールド回路11がセンサからの
出力信号のピーク値をホールドし、ボトムホールド回路
12がセンサからの出力信号のボトム値をホールドし、
分割抵抗27〜29がボトムホールド回路12からのボ
トム値及びピークホールド回路11からのピーク値に基
づきしきい値を設定し、コンパレータ回路34が、しき
い値とセンサからの出力信号とを比較することにより2
値化信号を出力すると共にヒステリシス特性を持つ正帰
還回路35,38によりそのしきい値を立ち下げまたは
立ち上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センサ信号が山や
谷を持つ場合であっても、これらに同期した2値化信号
を出力するセンサ信号処理装置に関し、特に、回路を簡
略化すると共に誤動作を防止するセンサ信号処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ギアや着磁されたロータの回転を検出す
る回転検出センサとして、磁界の変化によって抵抗が変
化する磁気抵抗効果素子からなるセンサが用いられてい
る。このセンサからの出力信号は予め定められたしきい
値によって2値化される。
【0003】しかし、ギアの偏心などにより信号波形に
大きな周期のうねりがある場合、山の高さ、谷の深さが
波形毎に異なる信号波形の場合には、出力信号を精度よ
く2値化することができない。
【0004】そこで、この問題を解決したものとして、
例えば、特開平6−300584号公報に記載されたセ
ンサ信号処理装置がある。このセンサ信号処理装置の構
成を図6に示す。
【0005】図6に示すセンサ信号処理装置において、
回転角センサ106に有する磁気抵抗効果素子(MR素
子)107A,107Bが、回転体102の回転に伴う
円周方向の磁界強度に応じて抵抗値を変化させると、中
点108の電圧は変化し、その電圧信号は増幅器109
で増幅される。増幅器109の出力はピークホールド回
路111及びボトムホールド回路112に入力される。
【0006】ピークホールド回路111は、回転角セン
サ106からの出力信号のピーク値をホールドし、ボト
ムホールド回路112は、回転角センサ106からの出
力信号のボトム値をホールドする。
【0007】図7にピークホールド回路111の詳細な
構成を示す。図8にボトムホールド回路112の詳細な
構成を示す。図7において、コンパレータ116はピー
クホールド出力電圧と入力電圧とを比較し、入力電圧が
出力電圧よりも高くなると、コンパレータ116の出力
は1となる。すると、アナログスイッチ113はオン
し、キャパシタ115が充電される。
【0008】そして、キャパシタ115の電位が上昇
し、入力電圧と出力電圧とが等しくなると、コンパレー
タ116の出力が0となり、アナログスイッチ113は
オフする。
【0009】その後、入力電圧が低下してもアナログス
イッチ113がオフし、キャパシタ115が電位を保持
するため、出力レベルは変化せず入力電圧のピーク値を
保持する。また、図8に示すボトムホールド回路112
もピークホールド回路111と同様に動作する。
【0010】次に、ピークホールド値及びボトムホール
ド値が抵抗124〜127で分圧されてしきい値電圧と
して、コンパレータ110の非反転入力端子に入力され
る。コンパレータ110は、入力電圧としきい値とを比
較し、2値化信号を出力する。図9に入力電圧IN、ピ
ークホールドPH、ボトムホールドBH、しきい値TH
を示す。
【0011】さらに、オペアンプ134はピークホール
ド値とボトムホールド値との差を演算し、この差が基準
電圧よりも小さいと、コンパレータ138が1を出力す
る。そして、アナログスイッチ120を閉じ、ピーク値
及びボトム値を所定電圧に向けて引き離す。このため、
コンパレータ110は誤動作せず、チャタリングを防止
することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
センサ信号処理装置にあっては、ピーク値とボトム値と
を所定の電圧に向けて引き離すために、オペアンプ13
4、コンパレータ138、その他の抵抗などを用いるた
め、回路が複雑化していた。
【0013】また、センサからの出力信号を低周波まで
ホールドするために、図7及び図8の点線で示す電流ミ
ラー回路を設けているため、回路が複雑化していた。
【0014】さらに、エッジ検出部132で検出した検
出信号によってボトム値及びピーク値をリセットしてお
り、また、アナログスイッチ128,129により分圧
抵抗124〜127による第1のしきい値電圧と第2の
しきい値電圧とを切り換えている。
【0015】しかしながら、ボトム値及びピーク値のリ
セットが不十分な時点で、第1のしきい値電圧と第2の
しきい値電圧との切り換えが行なわれると、コンパレー
タ110が誤動作してしまう可能性がある。
【0016】本発明の目的は、回路を簡単化すると共
に、誤動作を防止することのできるセンサ信号処理装置
を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の手段を採用した。請求項1の発明
は、センサからの出力信号のピーク値をホールドするピ
ークホールド手段と、前記センサからの出力信号のボト
ム値をホールドするボトムホールド手段と、このボトム
ホールド手段からのボトム値及び前記ピークホールド手
段からのピーク値に基づきしきい値を設定するしきい値
設定手段と、このしきい値設定手段からのしきい値と前
記センサからの出力信号とを比較することにより2値化
信号を出力すると共に前記しきい値を立ち上げまたは立
ち下げるためのヒステリシス特性を持つ正帰還回路を有
する比較手段とを備えることを要旨とする。
【0018】この発明によれば、ピークホールド手段が
センサからの出力信号のピーク値をホールドし、ボトム
ホールド手段がセンサからの出力信号のボトム値をホー
ルドし、しきい値設定手段がボトムホールド手段からの
ボトム値及びピークホールド手段からのピーク値に基づ
きしきい値を設定し、比較手段が、しきい値設定手段か
らのしきい値とセンサからの出力信号とを比較すること
により2値化信号を出力すると共にヒステリシス特性を
持つ正帰還回路により、そのしきい値を立ち下げまたは
立ち上げる。
【0019】すなわち、ヒステリシス電圧があると、雑
音を含む入力電圧に対して誤動作がなくなり、比較手段
のチャタリングを防止できると共に、回路を簡単化する
ことができる。
【0020】請求項2の発明は、センサからの出力信号
のピーク値をホールドするピークホールド手段と、前記
センサからの出力信号のボトム値をホールドするボトム
ホールド手段と、このボトムホールド手段からのボトム
値及び前記ピークホールド手段からのピーク値に基づき
第1及び第2のしきい値を設定するしきい値設定手段
と、前記第1のしきい値と前記センサからの出力信号と
の比較,前記第2のしきい値と前記センサからの出力信
号との比較を行なうことにより2値化信号を出力する比
較手段と、この比較手段の出力により前記ピーク値及び
ボトム値がリセットされる時、その時刻から所定時間遅
延させた時刻に前記第1のしきい値と第2のしきい値と
の相互間の切り換えを行なわせる遅延手段とを備えるこ
とを要旨とする。
【0021】この発明によれば、ピークホールド手段
が、センサからの出力信号のピーク値をホールドし、ボ
トムホールド手段が、センサからの出力信号のボトム値
をホールドし、しきい値設定手段が、ボトムホールド手
段からのボトム値及び前記ピークホールド手段からのピ
ーク値に基づき第1及び第2のしきい値を設定し、比較
手段が、第1のしきい値と前記センサからの出力信号と
の比較,前記第2のしきい値と前記センサからの出力信
号との比較を行なうことにより2値化信号を出力する。
【0022】そして、遅延手段が、比較手段の出力によ
り前記ピーク値及びボトム値がリセットされる時、その
時刻から所定時間遅延させた時刻に前記第1のしきい値
と第2のしきい値との相互間の切り換えを行なわせる。
【0023】従って、ホールドリセットが不十分な時点
でのしきい値の切り換えがなくなり、比較手段の誤動作
を防止できると共に、回路を簡単化することができる。
【0024】請求項3の発明において、前記比較手段
は、前記第1のしきい値と第2のしきい値とを立ち上げ
または立ち下げるためのヒステリシス特性を持つ正帰還
回路を有することを要旨とする。
【0025】この発明によれば、請求項2の比較手段
が、ヒステリシス特性を持つ正帰還回路により、そのし
きい値を立ち下げまたは立ち上げる。すなわち、ヒステ
リシス電圧があると、雑音を含む入力電圧に対して誤動
作がなくなり、チャタリングを防止できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明のセンサ信号処理装
置の実施の形態を図面を参照して説明する。本発明のセ
ンサ信号処理装置の実施の形態の構成図を図1に示す。
このセンサ信号処理装置は、ギアの回転位置を検出する
ものである。
【0027】図1において、シャフト1に取り付けられ
た円板状の回転体2は磁石保持部3と、この磁石保持部
3の外周面にN極及びS極が交互に設けられた磁石4か
ら構成される。
【0028】回転角センサ6は、回転体2の着磁面5に
対向配置された2つの磁気抵抗効果素子7A,7Bを有
し、この磁気抵抗効果素子7A,7Bは、回転体2の回
転に伴う円周方向の磁界変化に応じて抵抗値を変化させ
る。この磁気抵抗効果素子7A,7Bの中点8には増幅
器9が接続される。
【0029】増幅器9の出力端子はセンサからの信号の
ピーク値をホールドするピークホールド回路11,セン
サからの信号のボトム値をホールドするボトムホールド
回路12に接続される。図2にピークホールド回路11
の詳細な構成を示す。
【0030】図2に示すピークホールド回路11は、オ
ペアンプ15,20を用いてタイオード16,17,1
8の順方向電圧降下を防止し、かつ、ダイオードからの
漏れ電流を小さくする構成となっている。また、低周波
信号(1Hz程度)でもホールド可能であり、かつ、回
路の構成が簡単化されている。
【0031】図2において、増幅器9からの入力(I
N)はピークホールド値をリセットするためのリセット
スイッチ14の入力端子に接続される。リセットスイッ
チ14の出力端子はオペアンプ20の非反転入力端子に
接続され、非反転入力端子には抵抗22の一端が接続さ
れる。
【0032】抵抗22の他端はコンデンサ23の一端に
接続され、コンデンサ23の他端はGNDに接続され
る。
【0033】オペアンプ20の出力端子と反転入力端子
とは直結接続され、オペアンプ20の反転入力端子とオ
ペアンプ15の反転入力端子との間には抵抗21が接続
される。
【0034】オペアンプ15の出力端子にはダイオード
16のカソードが接続され、反転入力端子にはダイオー
ド16のアノードが接続され、オペアンプ15の非反転
入力端子には入力電圧INが入力される。
【0035】オペアンプ15の出力端子にはダイオード
17のアノードが接続され、ダイオード17のカソード
にはダイオード18のアノード及び抵抗19の一端が接
続され、ダイオード18のカソードには前記抵抗22の
一端が接続される。
【0036】抵抗19の他端には前記オペアンプ20の
反転入力端子が接続される。以上の構成により、オペア
ンプ15,20により帰還ループを形成している。
【0037】このようなピークホールド回路11によれ
ば、入力電圧INが上昇すると、オペアンプ15,ダイ
オード17,18,抵抗22の経路でキャパシタ23に
充電される。その後、入力電圧が低下しても、ダイオー
ド17,18により、入力電圧のピーク値はホールドさ
れる。
【0038】また、ピーク検出動作時には、オペアンプ
15,20で帰還ループを形成するので、ダイオードの
順方向電圧降下は無視でき、かつ、オペアンプ15でキ
ャパシタ23を充電するため、高速充電が可能である。
また、ダイオード18と抵抗19はダイオード17がオ
フ時、ダイオード18の両端電位差をほぼゼロに保ち、
ダイオードのリークを防いでいる。また、ダイオード1
6はオペアンプ15の出力を(入力電圧IN−ダイオー
ド16の順方向電圧)に保ち、ダイオード17が深く逆
バイアスされることを防いでいる。
【0039】また、図3に示すボトムホールド回路12
もピークホールド回路11と同様に動作する。なお、ボ
トムホールド回路12は、ダイオード16,17,18
の向きがピークホールド回路11のダイオード16,1
7,18の向きと逆となっているのみであるので、ここ
では、その詳細な説明は、省略する。図4に入力電圧V
IN、ピークホールド電圧、ボトムホールド電圧を示
す。
【0040】次に、ピークホールド回路11の出力端子
は抵抗27の一端に接続される。抵抗27、抵抗28、
抵抗29は直列に接続され、ボトムホールド回路12の
出力端子は抵抗29の他端に接続される。
【0041】抵抗27と抵抗28との中点はアナログス
イッチ31の入力端子に接続され、抵抗27と抵抗28
との中点電圧は入力電圧VINと比較されるべき第1の
しきい値Vth1 に設定される。
【0042】抵抗28と抵抗29との中点はアナログス
イッチ32の入力端子に接続され、抵抗28と抵抗29
との中点電圧は入力電圧VINと比較される第2のしき
い値Vth2 に設定される。
【0043】アナログスイッチ31,32の出力は共通
に接続され、抵抗35を介してコンパレータ37の非反
転入力端子に接続される。コンパレータ37の出力が0
であるときに第1のしきい値(高い電圧)を選択するた
めにアナログスイッチ31が選択される。コンパレータ
37の出力が1であるときに第2のしきい値(低い電
圧)を選択するためにアナログスイッチ32が選択され
る。
【0044】次に、コンパレータ37を有するコンパレ
ータ回路34において、反転入力端子には入力電圧VI
Nのための抵抗36の一端が接続され、非反転入力端子
には前記抵抗35の一端が接続される。抵抗36の他端
は前記増幅器9の出力端子に接続される。
【0045】コンパレータ37の出力端子と非反転入力
端子との間には抵抗38が接続される。また、コンパレ
ータ出力端子は抵抗39を介して電源Vccにプルアッ
プされる。コンパレータ37は、入力電圧VINとしき
い値の電圧とを比較し、2値化信号を出力する。図4に
第1のしきい値Vth1 、第2のしきい値Vth2 、コンパ
レータ37の2値化された出力波形を示す。
【0046】前記抵抗35、抵抗38は正帰還回路を構
成し、しきい値Vthにヒステリシス特性を持たせてい
る。コンパレータ回路34は、逆相ヒステリシス・コン
パレータであり、コンパレータ出力が0である場合に
は、入力電圧VINが第1の入力電圧VINL未満まで
コンパレータ出力は0に保持され、入力電圧VINが第
1の入力電圧VINL以下になると、コンパレータ出力
は1に反転する。
【0047】また、コンパレータ出力が1である場合に
は、入力電圧VINが第2の入力電圧VINH未満まで
コンパレータ出力は1に保持され、入力電圧VINが第
2の入力電圧VINH以上になると、コンパレータ出力
は0に反転する。
【0048】すなわち、出力電圧が反転するためには、
入力電圧はこれらのヒステリシス電圧の範囲を越えなけ
ればならない。従って、このヒステリシス電圧がある
と、雑音を含む入力電圧に対して誤動作がなくなり、チ
ャタリングを防止できる。
【0049】次に、コンパレータ37の出力端子は、直
列に接続されたインバータ41,42に接続される。イ
ンバータ42の出力端子は抵抗43(R1)の一端に接
続され、抵抗43の他端にはコンデンサ44(C1)の
一端及びインバータ45が接続される。
【0050】コンデンサ44の他端はGNDに接続され
る。抵抗43及びコンデンサ44は、時定数を持ち、コ
ンパレータ37の出力により前記ピーク値及びボトム値
がリセットされる時、その時刻から所定時間遅延させた
時刻に前記第1のしきい値と第2のしきい値との相互間
の切り換えを行なわせる遅延回路を構成する。
【0051】インバータ45の他端にはインバータ46
が接続され、インバータ46の他端には前記アナログス
イッチ32の駆動端子が接続され、また、インバータ4
6の他端はインバータ33を介して前記アナログスイッ
チ31の駆動端子に接続される。
【0052】インバータ42の出力端子にはコンパレー
タ出力エッジ検出部50が接続される。コンパレータ出
力エッジ検出部50は、コンパレータ37の出力信号か
らエッジを検出し、このエッジ信号を前記ピーク値及び
ボトム値をリセットするためにピークホールド回路11
及びボトムホールド回路12のリセットスイッチ14に
出力する。
【0053】コンパレータエッジ検出部50において、
インバータ42の出力端子には抵抗51(R2)の一端
が接続され、抵抗51の他端にはコンデンサ52(C
2)の一端及びインバータ53の一端が接続される。コ
ンデンサ52の他端は前記GNDに接続される。
【0054】なお、抵抗51及びコンデンサ52の時定
数は、前記抵抗43及びコンデンサ44の時定数よりも
小さく設定される。
【0055】インバータ53には直列にインバータ5
4,55が接続され、インバータ55の出力端子はAN
D回路57及びNOR回路58の入力端子に接続され
る。また、インバータ42の出力端子はAND回路57
及びNOR回路58の入力端子に接続される。
【0056】AND回路57の出力端子はボトムホール
ド回路12のリセットスイッチ14の駆動端子に接続さ
れ、NOR回路58の出力端子はピークホールド回路1
1のリセットスイッチ14の駆動端子に接続される。
【0057】次に、このように構成されたセンサ信号処
理装置の動作を図1及び図5を参照して詳細に説明す
る。
【0058】まず、増幅器9からの入力電圧VINがピ
ークホールド回路11及びボトムホールド回路12に入
力されると、ピークホールド回路11はセンサ信号のピ
ーク値をホールドし、ボトムホールド回路12はセンサ
信号のボトム値をホールドする。
【0059】そして、ピークホールド回路11からのピ
ーク値は抵抗27に入力され、ボトムホールド回路12
からのボトム値は抵抗29に入力される。ここで、図5
に示す時刻t1前においては、コンパレータ37の出力
が0であるから、高いしきい値である第1のしきい値V
th1 を選択すべく、アナログスイッチ31が選択され
る。
【0060】次に、抵抗27と抵抗28との中点の電圧
が第1のしきい値Vth1 として、アナログスイッチ31
及び抵抗35を介してコンパレータ37の非反転入力端
子に入力される。
【0061】一方、増幅器9からの入力電圧VINは抵
抗36を介して反転入力端子に入力されると、コンパレ
ータ37は入力電圧VINと第1のしきい値Vth1 とを
比較する。
【0062】そして、時刻t1において、第1のしきい
値Vth1 が入力電圧VINを越えると、コンパレータ3
7の出力は0から1になり、その出力の1が抵抗38を
介して入力側に正帰還されるから、第1のしきい値Vth
1 が図5に示すように大幅に立ち上がる。
【0063】また、コンパレータ37の出力はインバー
タ41,42を介してコンパレータエッジ検出部50に
出力される。コンパレータエッジ検出部50では、抵抗
51及びコンデンサ52によりコンパレータ37の出力
をわずかに遅延したエッジ遅延出力が得られる。
【0064】このエッジ遅延出力はインバータ53,5
4を介してインバータ55でエッジインバータ出力を得
て、この出力がAND回路57及びNOR回路58に出
力される。
【0065】AND回路57は、前記エッジインバータ
出力と、インバータ42からのコンパレータ出力との論
理積をとるので、時刻t1から△T1までのパルス幅を
持つエッジAND出力が得られる。
【0066】このエッジAND出力は、ボトムホールド
リセット信号としてリセットスイッチ14に送られるの
で、ボトムホールド回路12において、時刻t1から△
T1までの期間でボトムホールドがリセットされる。
【0067】一方、NOR回路58は前記エッジインバ
ータ出力と、インバータ42からのコンパレータ出力と
の論理和をとり、その出力の反転をとるので、時刻t2
から△T1までのパルス幅を持つエッジNOR出力が得
られる。
【0068】このエッジNOR出力は、ピークホールド
リセット信号としてリセットスイッチ14に送られるの
で、ピークホールド回路11において、時刻t2から△
T1までの期間でピークホールドがリセットされる。
【0069】一方、インバータ42の出力は抵抗43及
びコンデンサ44によりコンパレータ37の出力をかな
り遅延した遅延出力が得られ、この遅延出力はインバー
タ45,46を介してアナログスイッチ32に入力され
る。
【0070】この場合、コンパレータ37の出力が0か
ら1に反転しているので、時刻t1から時刻t2まで
は、アナログスイッチ32が選択され、抵抗28と抵抗
29との間の電圧が第2のしきい値Vth2 として、コン
パレータ37の非反転入力端子に入力される。
【0071】すなわち、コンパレータ37のヒステリシ
ス特性により第1のしきい値Vth1を十分に立ち上げる
と共に、ボトム値が完全にリセットされた後にアナログ
スイッチ31からアナログスイッチ32に切り換えるの
で、コンパレータ37の誤動作がなくなり、その出力の
チャタリングを防止できる。
【0072】また、時刻t2においては、コンパレータ
37のヒステリシス特性により第2のしきい値Vth2 を
十分に立ち下げると共に、ピーク値が完全にリセットさ
れた後にアナログスイッチ32からアナログスイッチ3
1に切り換えるので、コンパレータ37の誤動作がなく
なり、その出力のチャタリングを防止できる。
【0073】また、遅延回路及び正帰還回路のみを用い
るのみであるから、従来の回路よりも回路が簡単化でき
る。
【0074】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではない。例えば、コンパレータ回路34は、非
反転端子に入力電圧VINを入力し、コンパレータ37
の反転端子及び出力端子に接続された負帰還回路にしき
い値電圧Vthを入力するように構成した正相ヒステリシ
ス・コンパレータであってもよい。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、ピークホールド手段が
センサからの出力信号のピーク値をホールドし、ボトム
ホールド手段がセンサからの出力信号のボトム値をホー
ルドし、しきい値設定手段がボトムホールド手段からの
ボトム値及びピークホールド手段からのピーク値に基づ
きしきい値を設定し、比較手段が、しきい値設定手段か
らのしきい値とセンサからの出力信号とを比較すること
により2値化信号を出力すると共にヒステリシス特性を
持つ正帰還回路により、そのしきい値を立ち下げまたは
立ち上げる。
【0076】すなわち、ヒステリシス電圧があると、雑
音を含む入力電圧に対して誤動作がなくなり、チャタリ
ングを防止できる。また、回路を簡単化できる。
【0077】また、ピークホールド手段が、センサから
の出力信号のピーク値をホールドし、ボトムホールド手
段が、センサからの出力信号のボトム値をホールドし、
しきい値設定手段が、ボトムホールド手段からのボトム
値及び前記ピークホールド手段からのピーク値に基づき
第1及び第2のしきい値を設定し、比較手段が、第1の
しきい値と前記センサからの出力信号との比較,前記第
2のしきい値と前記センサからの出力信号との比較を行
なうことにより2値化信号を出力する。
【0078】遅延手段が、比較手段の出力により前記ピ
ーク値及びボトム値がリセットされる時、その時刻から
所定時間遅延させた時刻に前記第1のしきい値と第2の
しきい値との相互間の切り換えを行なわせるので、ホー
ルドリセットが不十分な時点でのしきい値の切り換えが
なくなり、比較手段の誤動作を防止できる。また、回路
を簡単化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセンサ信号処理装置の実施の形態を示
す構成図である。
【図2】ピークホールド回路を示す構成図である。
【図3】ボトムホールド回路を示す構成図である。
【図4】入力電圧とコンパレータ出力との関係を示すタ
イミングチャートである。
【図5】コンパレータのヒステリシス特性によるしきい
値の立ち上げ及び立ち下げとしきい値の切り換えタイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図6】従来のセンサ信号処理装置の構成図である。
【図7】図6に示すセンサ信号処理装置内のピークホー
ルド回路の構成図である。
【図8】図6に示すセンサ信号処理装置内のボトムホー
ルド回路の構成図である。
【図9】図6に示すセンサ信号処理装置の動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
6 回転角センサ 7A,7B 磁気抵抗効果素子 9 増幅器 11 ピークホールド回路 12 ボトムホールド回路 14 リセットスイッチ 16,17,18 ダイオード 31,32 アナログスイッチ 15,37 コンパレータ 20 オペアンプ 35,38 抵抗 33,41,42,45,46,53〜55 インバー
タ 50 コンパレータエッジ検出部 57 AND回路 58 NOR回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサからの出力信号のピーク値をホー
    ルドするピークホールド手段と、 前記センサからの出力信号のボトム値をホールドするボ
    トムホールド手段と、 このボトムホールド手段からのボトム値及び前記ピーク
    ホールド手段からのピーク値に基づきしきい値を設定す
    るしきい値設定手段と、 このしきい値設定手段からのしきい値と前記センサから
    の出力信号とを比較することにより2値化信号を出力す
    ると共に前記しきい値を立ち上げまたは立ち下げるため
    のヒステリシス特性を持つ正帰還回路を有する比較手段
    と、を備えることを特徴とするセンサ信号処理装置。
  2. 【請求項2】 センサからの出力信号のピーク値をホー
    ルドするピークホールド手段と、 前記センサからの出力信号のボトム値をホールドするボ
    トムホールド手段と、 このボトムホールド手段からのボトム値及び前記ピーク
    ホールド手段からのピーク値に基づき第1及び第2のし
    きい値を設定するしきい値設定手段と、 前記第1のしきい値と前記センサからの出力信号との比
    較,前記第2のしきい値と前記センサからの出力信号と
    の比較を行なうことにより2値化信号を出力する比較手
    段と、 この比較手段の出力により前記ピーク値及びボトム値が
    リセットされる時、その時刻から所定時間遅延させた時
    刻に前記第1のしきい値と第2のしきい値との相互間の
    切り換えを行なわせる遅延手段と、を備えることを特徴
    とするセンサ信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記比較手段は、前記第1のしきい値と
    第2のしきい値とを立ち上げまたは立ち下げるためのヒ
    ステリシス特性を持つ正帰還回路を有することを特徴と
    する請求項2に記載のセンサ信号処理装置。
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