JP2008032706A - ピーク電圧検出回路とそれを利用した2値化回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 正のピーク電圧検出回路10は、コンパレータ20と、カウンタ回路40と、D/A変換回路50と、第1クロック信号発生回路と、第2クロック信号発生回路を備えている。コンパレータ20は、非反転入力端子に入力電圧VINが入力しており、反転入力端子にD/A変換回路50の出力電圧VPEAKが入力している。カウンタ回路40は、第2クロック信号CLK2に同期してカウンタ値を減算し、コンパレータ20の出力信号VUPがハイのときに第1クロック信号CLK1に同期してカウンタ値を加算している。D/A変換回路50は、カウンタ回路40のカウンタ値に対応する電圧を出力している。第1クロック信号CLK1の周期は、第2クロック信号CLK2の周期よりも短い。
【選択図】 図1
Description
入力電圧VINが下降し始めると、入力電圧VINが出力電圧VPEAKを下回る。入力電圧VINが出力電圧VPEAKを下回ると、コンパレータ120の出力信号VUPがローになり、カウンタ回路140にクロック信号CLK1が入力しない。したがって、カウンタ回路140は、カウンタ値の加算を停止する。これらの処理を経て、ピーク電圧検出回路100は、入力電圧VINのピーク電圧を検出する。
磁気センサ等からの測定電圧(ピーク電圧検出回路100における入力電圧VIN)は、急峻に変動する成分の他に、温度変化等に起因して緩慢に変動する成分も含まれていることが多い。このため、図16に示すように、入力電圧VINは、緩慢に増加する期間T100と緩慢に減少する期間T200を備えていることが多い。
また、負のピーク電圧を検出する場合は、緩慢に減少する期間T200でボトム電圧を周期毎に検出することができるものの、緩慢に増加する期間T100でボトム電圧を周期毎に検出することができない。
本発明は、急峻な変動成分と緩慢な変動成分が合成された入力電圧のピーク電圧を正確に検出する回路を提供することを目的としている。
本発明はさらに、急峻な変動成分と緩慢な変動成分が合成された入力電圧を正確に2値化する回路を提供することも目的としている。
ここで、本明細書の用語に関して説明する。本明細書で「ピーク電圧」とは、「正のピーク電圧」と「負のピーク電圧(ボトム電圧)」を含む広い概念で使用され得る。ただし、説明を明瞭にするために、上に凸な電圧を「ピーク電圧」といい、下に凸な電圧を「ボトム電圧」として使い分けることもある。なお、本明細書で「正のピーク電圧」とは、電圧が極大となる上に凸なピーク電圧をいう。本明細書で「負のピーク電圧」とは、電圧が極小となる下に凸なピーク電圧をいう。「正のピーク電圧」が負となることもあれば、「負のピーク電圧」が正となることもある。
本発明のピーク電圧検出回路は、コンパレータと、カウンタ回路と、D/A変換回路と、第1クロック信号発生回路と、第2クロック信号発生回路を備えている。本発明のコンパレータは、一方の入力端子に前記入力電圧が入力しており、他方の入力端子にD/A変換回路の出力電圧が入力している。本発明のカウンタ回路は、コンパレータの出力信号に応じて第1クロック信号に同期してカウンタ値をカウントしている。本発明のカウンタ回路はさらに、第2クロック信号に同期してカウンタ値を逆方向にカウントしている。本発明のD/A変換回路は、カウンタ回路のカウンタ値に対応する電圧を出力している。本発明では、第1クロック信号の周期は、第2クロック信号の周期よりも短いことを特徴としている。
上記のピーク電圧検出回路は、短い第1クロック信号を利用して、入力電圧の急峻な変動に追随してカウンタ回路のカウンタ値をカウント(加算又は減算)する。したがって、D/A変換回路の出力電圧は、入力電圧の急峻な変動に追随して変動することができる。さらに、上記のピーク電圧検出回路は、周期の長い第2クロック信号を利用して、入力電圧の緩慢な変動に追随してカウンタ回路のカウンタ値をカウント(減算又は加算)する。したがって、D/A変換回路の出力電圧は、入力電圧の緩慢な変動に追随して変動することができる。本発明のピーク電圧検出回路では、第1クロック信号に同期してカウントされるカウンタ値の加減方向と第2クロック信号に同期してカウントされるカウンタ値の加減方向が逆方向である。したがって、第1クロック信号だけでは追随できない入力電圧の緩慢な変動を、第2クロック信号を利用することによって追随させることができる。
本発明のピーク電圧検出回路は、2つのクロック信号を利用することによって、出力電圧を入力電圧の急峻な変動と緩慢な変動の双方に追随させることができる。本発明のピーク電圧検出回路によると、入力電圧のピーク電圧を正確に検出することができる。
上記態様のピーク電圧検出回路では、第1クロック信号に同期してカウント値をカウントするタイミングと第2クロック信号に同期してカウント値を逆方向にカウントするタイミングが区別されている。したがって、第1クロック信号に同期してカウント値がカウントされているタイミングでは、第2クロック信号に同期してカウント値が逆方向にカウントされることが抑制される。上記態様のピーク電圧検出回路によると、D/A変換回路の出力電圧を入力電圧の急峻な変動に良好に追随させることができる。
上記の正のピーク電圧検出回路は、入力電圧がD/A変換回路の出力電圧を上回っているときに、周期の短い第1クロック信号を利用して、カウンタ回路のカウンタ値を加算させ、D/A変換回路の出力電圧を上昇させることができる。したがって、D/A変換回路の出力電圧は、入力電圧の急峻な上昇に追随して上昇することができる。さらに、上記の正のピーク電圧検出回路は、周期の長い第2クロック信号を利用して、カウンタ回路のカウンタ値を減算させ、D/A変換回路の出力電圧を下降させることができる。したがって、D/A変換回路の出力電圧は、入力電圧の緩慢な下降に追随して下降することができる。
本発明の正のピーク電圧検出回路は、2つのクロック信号を利用することによって、出力電圧を入力電圧の急峻な変動と緩慢な変動の双方に追随させることができる。本発明の正のピーク電圧検出回路によると、入力電圧の正のピーク電圧を正確に検出することができる。
換言すると、上記態様の正のピーク電圧検出回路では、コンパレータの出力信号がハイのときに(即ち、入力電圧がD/A変換回路の出力電圧を上回っているときに)、カウンタ回路のカウンタ値が第2クロック信号に同期して減算することがない。したがって、上記態様の正のピーク電圧検出回路によると、入力電圧が急峻に上昇する過程では、カウンタ回路のカウンタ値が第2クロック信号に同期して減算することが抑制される。上記態様の正のピーク電圧検出回路によると、D/A変換回路の出力電圧を入力電圧の急峻な上昇に良好に追随させることができる。
上記の負のピーク電圧検出回路は、入力電圧がD/A変換回路の出力電圧を下回っているときに、周期の短い第1クロック信号を利用して、カウンタ回路のカウンタ値を減算させ、D/A変換回路の出力電圧を下降させることができる。したがって、D/A変換回路の出力電圧は、入力電圧の急峻な下降に追随して下降することができる。さらに、上記の負のピーク電圧検出回路は、周期の長い第2クロック信号を利用して、カウンタ回路のカウンタ値を加算させ、D/A変換回路の出力電圧を上昇させることができる。したがって、D/A変換回路の出力電圧は、入力電圧の緩慢な上昇に追随して上昇することができる。
本発明の負のピーク電圧検出回路は、2つのクロック信号を利用することによって、出力電圧を急峻な変動と緩慢な変動の双方に追随させることができる。本発明の負のピーク電圧検出回路によると、入力電圧の負のピーク電圧を正確に検出することができる。
換言すると、上記態様の負のピーク電圧検出回路では、コンパレータの出力信号がハイのときに(即ち、入力電圧がD/A変換回路の出力電圧を下回っているとき)、カウンタ回路のカウンタ値が第2クロック信号に同期して加算することがない。したがって、上記態様の負のピーク電圧検出回路によると、入力電圧が急峻に下降する過程では、カウンタ回路のカウンタ値が第2クロック信号に同期して加算することが抑制される。上記態様の負のピーク電圧検出回路によると、D/A変換回路の出力電圧を入力電圧の急峻な下降に良好に追随させることができる。
本発明のピーク電圧検出回路は、入力電圧の変動が単調でない場合に、極めて有用である。
本発明の正のピーク電圧検出回路は、正確な正のピーク電圧を検出することができる。本発明の負のピーク電圧検出回路は、正確な負のピーク電圧を検出することができる。したがって、本発明の判定回路は、それらの正負のピーク電圧から正確な閾値電圧を得ることができる。この結果、その閾値電圧を用いて得られるデジタル信号もまた、入力電圧の状態を正確に反映することができる。本発明の2値化回路は、急峻な変動成分と緩慢な変動成分が合成された入力電圧を正確に2値化することができる。
上記の2値化回路によると、測定対象とする大きな振幅の入力電圧が入力されない間は保持したピーク電圧を緩慢に変化させる現象が生じない。ピーク電圧を緩慢に変化させたためにノイズ等に相当する振幅の小さな入力電圧の変化に起因して2値化信号が反転することを防止できる。ノイズに対して信頼性の高い2値化回路を実現することができる。
(第1形態) 第1クロック信号発生回路と第2クロック信号発生回路は、1つのクロック信号発生回路と分周回路で構成されている。クロック信号発生回路が第1クロック信号を生成する。第2クロック信号は、第1クロック信号が分周回路で低周波化されることで生成される。
(第2形態) ピーク電圧検出回路はアンド回路を備えており、そのアンド回路にはコンパレータの出力信号と第1クロック信号が入力している。アンド回路は、コンパレータの出力信号がハイのときに第1クロック信号をカウンタ回路に入力する。
(第3形態) ピーク電圧検出回路は第2のアンド回路を備えており、その第2のアンド回路にはコンパレータの出力信号が反転した信号と第2クロック信号が入力している。第2のアンド回路は、コンパレータの出力信号がローのときに第2クロック信号をカウンタ回路に入力する。
(第4形態) 2値化判定回路は、正のピーク電圧検出回路(ピーク電圧検出回路)の出力電圧と負のピーク電圧検出回路(ボトム電圧検出回路)の出力電圧から基準閾値電圧を作り出す回路を備えている。基準閾値電圧は、ピーク電圧とボトム電圧の中心値に調整されている。
(第5形態) 2値化判定回路は、ピーク電圧検出回路の出力電圧とボトム電圧検出回路の出力電圧から高側オフセット閾値電圧を作り出す回路を備えている。高側オフセット閾値電圧は、ピーク電圧と基準閾値電圧の中心値に調整されている。
(第6形態) 2値化判定回路は、ピーク電圧検出回路の出力電圧とボトム電圧検出回路の出力電圧から低側オフセット閾値電圧を作り出す回路を備えている。低側オフセット閾値電圧は、ボトム電圧と基準閾値電圧の中心値に調整されている。
(第1実施例)
図1に、正のピーク電圧検出回路10の構成を示す。正のピーク電圧検出回路10は、コンパレータ20と、アンド回路30と、カウンタ回路40と、D/A変換回路50と、第1クロック信号発生回路と、第2クロック信号発生回路を備えている。第1クロック信号発生回路が生成する第1クロック信号CLK1の周期は、第2クロック信号発生回路が生成する第2クロック信号CLK2の周期よりも短い。第1クロック信号CLK1と第2クロック信号CLK2の周波数は、測定対象の物理現象に応じて設定される。
期間T1と期間T2は、ピーク電圧検出回路10が初期状態から入力電圧VINの正のピーク電圧を検出するまでの過渡期間である。期間T3と期間T5は、入力電圧VINの正のピーク電圧を検出する過程の期間である。期間T4は、検出した正のピーク電圧の波から次の波が現れるまでの期間である。期間T4は、ピーク電圧検出回路10の特徴が最も現れている期間である。
次に、タイミングt4において、入力電圧VINが出力電圧VPEAKを上回ると、入力電圧VINの正のピーク電圧を検出する過程に入る(期間T5)。期間T5とタイミングt5における動作は、前記の期間T3とタイミングt5における動作と同一である。
磁気センサからの測定電圧(ピーク電圧検出回路10における入力電圧VIN)は、急峻に変動する成分の他に、温度変化等に起因して緩慢に変動する成分も含まれている。このため、図3に示すように、入力電圧VINは、緩慢に増加する期間T10と緩慢に減少する期間T20を備えている。
図3に示すように、ピーク電圧検出回路10は、緩慢に増加する期間T10と緩慢に減少する期間T20のいずれにおいても、入力電圧VINの正のピーク電圧を周期毎に検出することができる。
正のピーク電圧検出回路10は、2つのクロック信号を利用することによって、出力電圧VPEAKを入力電圧VINの急峻な変動と緩慢な変動の双方に追随させることができる。正のピーク電圧検出回路10によると、入力電圧VINの正のピーク電圧を正確に検出することができる。
変形例の正のピーク電圧検出回路10は、第2のアンド回路31を備えている。第2のアンド回路31は、2つの入力端子を備えており、一方の入力端子にはコンパレータ20の出力信号VUPが反転した信号が入力しており、他方の入力端子には第2クロック信号CLK2が入力している。第2のアンド回路31は、コンパレータ20の出力信号VUPがローのときに第2クロック信号CLK2に同期した出力信号を出力する。
変形例の正のピーク電圧検出回路10によると、カウンタ回路40は、コンパレータ20の出力信号VUPがローのときに、第2クロック信号CLK2に同期してカウンタ値を減算する。換言すると、変形例の正のピーク電圧検出回路10では、コンパレータ20の出力信号VUPがハイのときに(即ち、入力電圧VINがD/A変換回路50の出力電圧VPEAKを上回っているときに)、カウンタ回路40のカウンタ値が第2クロック信号CLK2に同期して減算することがない。したがって、変形例の正のピーク電圧検出回路10によると、入力電圧VINが急峻に上昇する過程では、出力電圧VPEAKを入力電圧VINの急峻な上昇に良好に追随させることができる。
本実施例のピーク電圧検出回路で検出される電圧は、第2クロック信号に同期して緩慢に変化する。緩慢とはいえ変化することから厳密な意味ではピーク電圧を保持しているとはいえない。しかしながら第2クロック信号に同期する変化は緩慢であり、ピーク電圧を近似的に保持しているといえる。また、後記する2値化回路に利用する場合、正のピーク電圧を保持した電圧が緩慢に変化する方向(緩慢に低下する)と、負のピーク電圧を保持した電圧が緩慢に変化する方向(緩慢に上昇する)が逆向きであり、緩慢に変化するにもかかわらず、正のピーク電圧を保持した電圧と負のピーク電圧を保持した電圧の中間値は変化しない。周期毎の中間値を正確に抽出することを妨げない。
負のピーク電圧検出回路12では、コンパレータ22の反転入力端子に入力電圧VINが入力しており、非反転入力端子にD/A変換回路52の出力電圧VBOTTOMが入力している。さらに、カウンタ回路42は、UP/DOWNのnビットカウンタ回路であり、その出力は反転してD/A変換回路52に入力している。
負のピーク電圧検出回路12は、2つのクロック信号を利用することによって、出力電圧VBOTTOMを急峻な変動と緩慢な変動の双方に追随させることができる。負のピーク電圧検出回路12によると、入力電圧VINの負のピーク電圧を正確に検出することができる。
変形例の負のピーク電圧検出回路12は、第2のアンド回路33を備えている。第2のアンド回路33は、2つの入力端子を備えており、一方の入力端子にはコンパレータ22の出力信号VDOWNが反転した信号が入力しており、他方の入力端子には第2クロック信号CLK2が入力している。
変形例の負のピーク電圧検出回路12によると、カウンタ回路42は、コンパレータ22の出力信号VDOWNがローのときのみ、第2クロック信号CLK2に同期してカウンタ値を実質的に加算する。換言すると、変形例の負のピーク電圧検出回路12では、コンパレータ22の出力信号VDOWNがハイのときに(即ち、入力電圧VINが出力電圧VBOTTOMを上回っているときに)、カウンタ回路42のカウンタ値が第2クロック信号CLK2に同期して加算することがない。したがって、変形例の負のピーク電圧検出回路12によると、入力電圧VINが急峻に下降する過程では、出力電圧VBOTTOMを入力電圧VINの急峻な下降に良好に追随させることができる。
図7に、2値化回路14の構成を示す。
2値化回路14は、図1の正のピーク電圧検出回路10と、図5の負のピーク電圧検出回路12と、2値化判定回路64と、DC増幅回路62を備えている。2値化回路14はさらに、クロック回路66と分周回路68を備えている。クロック回路66は、第1クロック信号CLK1を生成する。分周回路68は、高周波の第1クロック信号CLK1を低周波の第2クロック信号CLK2に変換する。DC増幅回路62は、入力電圧VINを入力電圧VDCに増幅する。
2値化判定回路64は、正のピーク電圧検出回路10で得られる正のピーク電圧に係る出力電圧VPEAKと負のピーク電圧検出回路12で得られる負のピーク電圧に係る出力電圧VBOTTOMの中間値を閾値電圧とし、その閾値電圧を境に入力電圧VDCのハイ・ローを決定することによってデジタル信号に変換する。
入力電圧VINは、DC増幅回路62によって増幅され、約2.67Vと約2.73Vの間を変動する交流波形の入力電圧VDCに変換される。
正のピーク電圧検出回路10は、正のピーク電圧に係る出力電圧VPEAKを正確に検出することができる。負のピーク電圧検出回路12は、負のピーク電圧に係る出力電圧VBOTTOMを正確に検出することができる。したがって、判定回路64は、それらの正負の出力電圧VPEAK、VBOTTOMから正確な閾値電圧VREFを得ることができる。この結果、その閾値電圧VREFを境に入力電圧VDCのハイ・ローを決定することによってデジタル信号VOUTに変換することができる。
2値化回路14は、緩慢な変動成分を含む入力電圧VINから正確な正負のピーク電圧に係る出力電圧VPEAK、VBOTTOMを得ることができる。したがって、それらから得られる閾値電圧VREFもまた、入力電圧VINの緩慢な変動成分を良く反映している。この結果、得られるデジタル信号VOUTもまた、入力電圧VINの緩慢な変動成分を良く反映することができる。2値化回路14は、急峻な変動成分と緩慢な変動成分が合成された入力電圧VINを正確に2値化することができる。
図9に、2値化回路14の一例を示す。符号64は、図7に示す2値化判定回路64を示している。ここでは、入力電圧VDCに高周波成分が重畳していても、出力信号VOUTがチャッタリングすることが抑制された2値化回路14について説明する。なお、ここでは、正のピーク電圧検出回路(ピーク電圧検出回路)10と負のピーク電圧検出回路(ボトム電圧検出回路)12についての詳細な説明は省略する。ピーク電圧検出回路10とボトム電圧検出回路12については、前記した技術を活用することができる。
2値化回路14では、ピーク電圧VPEAKとボトム電圧VBOTTOMを利用して、基準閾値電圧VREFと、高側オフセット閾値電圧VREF1と、低側オフセット閾値電圧VREF2を生成する。
DC増幅回路62(図7を参照)よって増幅された入力信号VDCは、ピーク電圧検出回路10の入力端子に入力している。また、入力信号VDCは、ボトム電圧検出回路12の入力端子にも入力している。抵抗R10〜R40は、ピーク電圧検出回路10の出力端子とボトム電圧検出回路12の出力端子の間に直列に設けられている。抵抗R10と抵抗R20の間に、第1接続端子76が形成されている。抵抗R20と抵抗R30の間に、第2接続端子78が形成されている。抵抗R30と抵抗R40の間に、第3接続端子80が形成されている。
抵抗R10〜R40の抵抗値は同一である。したがって、各接続端子76、78、80の電圧は、以下の値に調整される。
第1スイッチ切換回路74は、第1トランジスタ75と第2トランジスタ77を備えている。第1トランジスタ75は、第1オペアンプ72の反転入力端子と第1接続端子76の間に設けられている。第1トランジスタ75のゲートには、インバータ73によって反転された第1オペアンプ72の出力が入力している。第2トランジスタ77は、第1オペアンプ72の反転入力端子と第2接続端子78の間に設けられている。第2トランジスタ77のゲートには、インバータ73によって反転されていない第1オペアンプ72の出力が入力している。
第2スイッチ切換回路84は、第3トランジスタ79と第4トランジスタ81を備えている。第3トランジスタ79は、第2オペアンプ82の反転入力端子と第2接続端子78の間に設けられている。第3トランジスタ79のゲートには、インバータ83によって反転された第2オペアンプ82の出力が入力している。第4トランジスタ81は、第2オペアンプ82の反転入力端子と第3接続端子80の間に設けられている。第4トランジスタ81のゲートには、インバータ83によって反転されていない第2オペアンプ82の出力が入力している。
まず、第1比較回路70の動作について説明する。
第1トランジスタ75と第2トランジスタ77は、双方ともゲートに正の電圧が印加されるとオンするトランジスタである。
入力電圧VDCが高側オフセット閾値電圧VREF1を上回る直前までは、第1オペアンプ72の反転入力端子に高側オフセット閾値電圧VREF1が入力されており、第1オペアンプ72の非反転入力端子に入力電圧VDCが入力されている。入力電圧VDCが高側オフセット閾値電圧VREF1を上回った時(t12、t16)に、第1オペアンプ72の出力がハイ(正)に切換わる。第1オペアンプ72の出力電圧は、インバータ73によって反転され、第1トランジスタ75のゲートに負の電圧が入力される。第1トランジスタ75がオフする。さらに、第1オペアンプ72の出力電圧は、インバータ73によって反転されないで、第2トランジスタ77のゲートに印加される。この結果、第2トランジスタ77のゲートに正の電圧が入力される。第2トランジスタ77がオンする。第1オペアンプ72の反転入力端子に基準閾値電圧VREFが入力される。
入力電圧VDCが基準閾値電圧VREFを下回った時(t13、t17)、第1オペアンプ72の出力がロー(負)に切換わる。第1オペアンプ72の出力電圧は、インバータ73によって反転されるので、第1トランジスタ75のゲートに正の電圧が入力される。第1トランジスタ75がオンする。さらに、第1オペアンプ72の出力電圧は、インバータ73によって反転されないで、第2トランジスタ77のゲートに印加される。この結果、第2トランジスタ77のゲートに負の電圧が入力される。第2トランジスタ77がオフする。第1オペアンプ72の反転入力端子に高側オフセット閾値電圧VREF1が入力される。
第3トランジスタ79と第4トランジスタ81は、双方ともゲートに正の電圧が印加されるとオンするトランジスタである。
入力電圧VDCが基準閾値電圧VREFを上回る直前までは、第2オペアンプ82の反転入力端子に基準閾値電圧VREFが入力されており、第2オペアンプ82の非反転入力端子に入力電圧VDCが入力されている。入力電圧VDCが基準閾値電圧VREFを上回った時(t11、t15)に、第2オペアンプ82の出力がハイ(正)に切換わる。第2オペアンプ82の出力電圧は、インバータ83によって反転されるので、第3トランジスタ79のゲートに負の電圧が入力される。第3トランジスタ79がオフする。さらに、第2オペアンプ82の出力電圧は、インバータ83によって反転されないで、第4トランジスタ81のゲートに印加される。この結果、第4トランジスタ81のゲートに正の電圧が入力される。第4トランジスタ81がオンする。第2オペアンプ82の反転入力端子に低側オフセット閾値電圧VREF2が入力される。
入力電圧VDCが低側オフセット閾値電圧VREF2を下回った時(t14、t18)、第2オペアンプ82の出力がロー(負)に切換わる。第2オペアンプ82の出力電圧は、インバータ83によって反転されるので、第3トランジスタ79のゲートに正の電圧が入力される。第1トランジスタ75がオンする。さらに、第2オペアンプ72の出力電圧は、インバータ73によって反転されないで、第2トランジスタ77のゲートに印加される。この結果、第2トランジスタ77のゲートに負の電圧が入力される。第2トランジスタ77がオフする。第2オペアンプ72の反転入力端子に基準閾値電圧VREFが入力される。
図11(B)は、第1比較回路70の出力がインバータ73によって反転した後の出力VA(フリップフロップ回路88のリセット端子Rに入力する信号)を示している。入力電圧VDCが高側オフセット閾値電圧VREF1を上回った時t12、t16に正から負に反転し、入力電圧VDCが基準閾値電圧VREFを下回った時t13、t17に負から正に反転する。
図11(C)は、第2比較回路86の出力VB(フリップフロップ回路88のセット端子Sに入力する信号)を示している。入力電圧VDCが基準閾値電圧VREFを上回った時t11、t15に負から正に反転し、入力電圧VDCが低側オフセット閾値電圧VREF2を下回った時t14、t18に正から負に反転する。
例えば、測定対象が磁束密度を計測する磁気抵抗素子から得られるアナログ信号(入力電圧)の場合、得られるアナログ信号の振幅が温度変化によって大きく低下することが知られている。高側オフセット閾値電圧VREF1と低側オフセット閾値電圧VREF2が固定されている場合、アナログ信号値が、高側オフセット閾値電圧VREF1と低側オフセット閾値電圧VREF2を超えることができない事態が発生してしまう。この場合、脈動するアナログ信号を正確に2値化することができなくなってしまう。
一方、2値化回路14によると、高側オフセット閾値電圧VREF1と低側オフセット閾値電圧VREF2は、脈動するアナログ信号の振幅が小さくなったとしても、それに応じて調整されるので脈動するアナログ信号を正確に2値化することができる。
図12に、2値化回路16の構成を示す。2値化回路16は、2値化回路14の変形例であり、2値化回路14と実質的に同一の構成については同じ参照番号を付すことにより、説明を省略する。なお、2値化回路16においても、第3実施例で説明した2値化判定回路64を使用している。
2値化回路16では、2値化回路の出力電圧Voutが、カウンタ回路40のDOWN用の入力端子に入力されている。また、2値化回路の出力電圧Voutが、インバータ41を介してカウンタ回路42のDOWN用の入力端子にも入力されている。2値化回路16は、2値化回路16の出力電圧Voutがローからハイに反転する時(図11のt11、t15)に、カウンタ回路40のカウンタ値を減算させる。その結果、D/A変換回路50の出力電圧VPEAKが下降する。また、2値化回路16の出力電圧Voutがハイからローに反転する時(図11のt13、t17)に、カウンタ回路42のカウンタ値を減算させる。なお、カウンタ回路42の出力は、反転した後にD/A変換回路52に入力されている。そのため、2値化回路16の出力電圧Voutがハイからローに反転する時に、出力電圧VBOTTOMが上昇する。すなわち、2値化回路16では、フリップフロップ回路88が出力を反転させるタイミングを第2クロック信号CLK2として使用している。
本実施例の2値化回路16は、測定対象の回転に伴って磁気センサから生じる交流波形を2値化し、その信号(ハイ・ロー)から回転数や回転角を測定する。具体的には、車軸に追従して回転する歯車形状のロータの回転数を測定する。ロータが回転しているときには、大きな振幅の入力電圧(交流波形)が発生する。上記したように、2値化回路14では、温度変化によって入力電圧の振幅が大幅に低下(変化)しても、入力電圧を正確に2値化することができる。入力電圧の振幅が低下する現象は、ロータが正確に回転していても起こり得る。しかしながら、外乱ノイズ等の影響により、ロータが回転していなくても入力電圧が変化する可能性がある。ロータが回転していないときに変化した入力電圧(以下、ノイズ電圧と称する)の振幅は、温度変化によって変化した入力電圧の振幅よりも格段に小さい。
上記したように、基準閾値電圧VREFは、ピーク電圧VPEAKとボトム電圧VBOTTOMの中心値に調整されている。高側オフセット閾値電圧VREF1は、基準閾値電圧VREFとピーク電圧VPEAKの中心値に調整されている。低側オフセット閾値電圧VREF2は、基準閾値電圧VREFとボトム電圧VBOTTOMの中心値に調整されている。入力電圧VDCが高側オフセット閾値電圧VREF1を上回るとともに、入力電圧VDCが低側オフセット閾値電圧VREF2を下回ることによって、2値化回路14の出力電圧Voutが反転を繰り返す現象がおこる。2値化回路14では、高側オフセット閾値電圧VREF1と低側オフセット閾値電圧VREF2の幅が時間の経過とともに小さくなっていく。振幅の小さなノイズ電圧であっても、高側オフセット閾値電圧VREF1を上回るとともに、低側オフセット閾値電圧VREF2を下回ることが起こってしまう。2値化回路14では、ノイズ電圧によって、出力電圧Voutが反転を繰り返すことがある。ノイズ電圧に影響されない2値化回路が必要である。
図13に示す入力電圧VDCは、t11からt15まではロータが回転することによって生じる正常な電圧であり、t15以降はロータが振動することによって生じる電圧(ノイズ電圧)である。
入力電圧VDCが基準閾値電圧VREFを上回った時t11、t15に、出力信号VOUTが負から正に反転する(図11(D)も参照)。この時、第2比較回路86の閾値電圧が低側オフセット閾値電圧VREF2に切り換わる(図11(A)を参照)。出力電圧VOUTがローからハイに反転するため、カウンタ回路40のカウンタ値が減算され、ピーク電圧VPEAKが下降する。入力電圧VDCが高側オフセット閾値電圧VREF1を上回った時t12、t16に、第1比較回路70の閾値電圧が基準閾値電圧VREFに切り換わる(図11(A)を参照)。入力電圧VDCが基準閾値電圧VREFを下回った時t13に、出力信号VOUTが正から負に反転する(図11(D)も参照)。この時、第1比較回路70の閾値電圧が高側オフセット閾値電圧VREF1に切り換わる(図11(A)を参照)。出力電圧VOUTがハイからローに反転するため、カウンタ回路42のカウンタ値が減算され、ボトム電圧VBOTTOMが上昇する。入力電圧VDCが低側オフセット閾値電圧VREF2を下回った時t14に、第2比較回路86の閾値電圧が基準閾値電圧VREFに切り換わる(図11(A)を参照)。
一方、t15以降は、ノイズ電圧が発生していても、出力電圧VOUTは反転しない。上記したように、2値化回路16は、t15の時に第2比較回路86の閾値電圧が低側オフセット閾値電圧VREF2に切り換わる。第2比較回路86の閾値電圧は、入力電圧VDCが低側オフセット閾値電圧VREF2を下回らない限り、基準閾値電圧VREFに切り換わらない。t15以降のノイズ電圧が高側オフセット閾値電圧VREF1を上回った場合、低側オフセット閾値電圧VREF2を下回ることはない。上記したように、ノイズ電圧の振幅は、測定対象が動作することによって生じる入力電圧VDCよりも小さい。そのため、ノイズ電圧が低側オフセット閾値電圧VREF2を下回るとともに、高側オフセット閾値電圧VREF1を上回ることはない。このために、それ以降は第2比較回路86が反転しなくなり、出力電圧VOUTも反転しなくなり、ピーク電圧VPEAKとボトム電圧VBOTTOMが緩やかに変化することもなくなる。t15以降のノイズ電圧が低側オフセット閾値電圧VREF2を下回った場合、ノイズ電圧の振幅が小さいことから、高側オフセット閾値電圧VREF1を上回ることがない。そのために、それ以降は第1比較回路70が反転しなくなり、出力電圧VOUTも反転しなくなり、ピーク電圧VPEAKとボトム電圧VBOTTOMが緩やかに変化することもなくなる。
2値化回路16の出力電圧VOUTが反転するタイミングを第2クロック信号CLK2として使用することによって、ノイズ電圧が発生しても出力電圧VOUTを反転させないことができる。ノイズ電圧の変化をカウントしない2値化回路が得られる。
例えば、上記実施例では、2値化判定回路の基準閾値電圧は、ピーク電圧とボトム電圧の中心値に調整されている。2値化判定回路の高側オフセット閾値電圧は、ピーク電圧と基準閾値電圧の中心値に調整されている。2値化判定回路の低側オフセット閾値電圧は、ボトム電圧と基準閾値電圧の中心値に調整されている。しかしながら、基準閾値電圧は、ピーク電圧とボトム電圧の間に調整されていればよい。高側オフセット閾値電圧は、ピーク電圧と基準閾値電圧の間に調整されていればよい。低側オフセット閾値電圧は、ボトム電圧と基準閾値電圧の間に調整されていればよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
20、22:コンパレータ
30、31、32、33:アンド回路
40、42:カウンタ回路
50、52:D/A変換回路
62:DC増幅回路
64:2値化判定回路
66:クロック回路
68:分周回路
70:第1比較回路
72:第1オペアンプ
74:第1スイッチ切換回路
82:第2オペアンプ
84:第2スイッチ切換回路
86:第2比較回路
88:選択回路
Claims (10)
- 入力電圧のピーク電圧を検出する回路であって、
コンパレータと、カウンタ回路と、D/A変換回路と、第1クロック信号発生回路と、第2クロック信号発生回路を備えており、
コンパレータは、一方の入力端子に前記入力電圧が入力しており、他方の入力端子にD/A変換回路の出力電圧が入力しており、
カウンタ回路は、コンパレータの出力信号が一方の状態のときに第1クロック信号に同期してカウンタ値をカウントし、
カウンタ回路はさらに、第2クロック信号に同期してカウンタ値を逆方向にカウントしており、
D/A変換回路は、カウンタ回路のカウンタ値に対応する電圧を出力しており、
第1クロック信号の周期は、第2クロック信号の周期よりも短いことを特徴とするピーク電圧検出回路。 - カウンタ回路は、コンパレータの出力信号が一方の状態のときに第1クロック信号に同期してカウンタ値をカウントし、コンパレータの出力信号が他方の状態のときに第2クロック信号に同期してカウンタ値を逆方向にカウントすることを特徴とする請求項1のピーク電圧検出回路。
- 入力電圧の正のピーク電圧を検出する回路であって、
コンパレータと、カウンタ回路と、D/A変換回路と、第1クロック信号発生回路と、第2クロック信号発生回路を備えており、
コンパレータは、非反転入力端子に前記入力電圧が入力しており、反転入力端子にD/A変換回路の出力電圧が入力しており、
カウンタ回路は、コンパレータの出力信号がハイのときに第1クロック信号に同期してカウンタ値を加算し、
カウンタ回路はさらに、第2クロック信号に同期してカウンタ値を減算しており、
D/A変換回路は、カウンタ回路のカウンタ値に対応する電圧を出力しており、
第1クロック信号の周期は、第2クロック信号の周期よりも短いことを特徴とするピーク電圧検出回路。 - カウンタ回路は、コンパレータの出力信号がローのときに第2クロック信号に同期してカウンタ値を減算することを特徴とする請求項3のピーク電圧検出回路。
- 入力電圧の負のピーク電圧を検出する回路であって、
コンパレータと、カウンタ回路と、D/A変換回路と、第1クロック信号発生回路と、第2クロック信号発生回路を備えており、
コンパレータは、反転入力端子に前記入力電圧が入力しており、非反転入力端子にD/A変換回路の出力電圧が入力しており、
カウンタ回路は、コンパレータの出力信号がハイのときに第1クロック信号に同期してカウンタ値を減算し、
カウンタ回路はさらに、第2クロック信号に同期してカウンタ値を加算しており、
D/A変換回路は、カウンタ回路のカウンタ値に対応する電圧を出力しており、
第1クロック信号の周期は、第2クロック信号の周期よりも短いことを特徴とするピーク電圧検出回路。 - カウンタ回路は、コンパレータの出力信号がローのときに第2クロック信号に同期してカウンタ値を加算することを特徴とする請求項5のピーク電圧検出回路。
- 前記入力電圧が、交流波形であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のピーク電圧検出回路。
- 交流波形の入力電圧をデジタル信号に変換する2値化回路であって、
請求項3のピーク電圧検出回路と、請求項5のピーク電圧検出回路と、判定回路を備えており、
判定回路は、請求項3のピーク電圧検出回路で得られる正のピーク電圧と請求項5のピーク電圧検出回路で得られる負のピーク電圧から生成される閾値電圧を境に前記入力電圧のハイ・ローを決定することによってデジタル信号に変換することを特徴とする2値化回路。 - 判定回路は、第1比較回路と第2比較回路と選択回路を備えており、
前記正のピーク電圧と前記負のピーク電圧の間に設定されている電圧を基準閾値とし、その基準閾値と前記正のピーク電圧の間に設定されている電圧を高側オフセット閾値とし、前記基準閾値と前記負のピーク電圧の間に設定されている電圧を低側オフセット閾値としたときに、
第1比較回路は、入力電圧が基準閾値電圧を下回った時に出力を反転するとともに閾値を高側オフセット閾値に切換え、入力電圧が高側オフセット閾値を上回った時に出力を反転させるとともに閾値を基準閾値に切換える処理を繰返し、
第2比較回路は、入力電圧が基準閾値電圧を上回った時に出力を反転するとともに閾値を低側オフセット閾値に切換え、入力電圧が低側オフセット閾値を下回った時に出力を反転させるとともに閾値を基準閾値に切換える処理を繰返し、
選択回路は、第1比較回路と第2比較回路の出力電圧を入力し、入力電圧が基準閾値を下回った時に生じる第1比較回路の出力反転現象と、入力電圧が基準閾値を上回った時に生じる第2比較回路の出力反転現象を選択してハイ・ローを反転させることを特徴とする請求項8の2値化回路。 - 選択回路が出力を反転させるタイミングを第2クロック信号として使用することを特徴とする請求項9の2値化回路。
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