JPH10135800A - 二値化回路 - Google Patents

二値化回路

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JPH10135800A
JPH10135800A JP29148296A JP29148296A JPH10135800A JP H10135800 A JPH10135800 A JP H10135800A JP 29148296 A JP29148296 A JP 29148296A JP 29148296 A JP29148296 A JP 29148296A JP H10135800 A JPH10135800 A JP H10135800A
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Satoshi Komada
聡 駒田
Naozumi Tsuda
直純 津田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二値化回路において、常にデューティ比が5
0%の安定した二値化出力を得る。 【解決手段】 入力信号中に正弦波成分が含まれている
ときはピークホールド回路1の出力電圧とボトムホール
ド回路10の出力電圧の平均値を平均化回路22でとっ
て参照電圧Eとし、参照電圧Eを入力信号に含まれてい
る直流成分の変動に追従して変動させ、入力信号に含ま
れる直流成分の周波数が低下し停止状態にあるときは第
1,第2の漸近回路4,13をピークホールド回路1と
ボトムホールド回路13に接続しないで固定し、常にデ
ューティ比が50%の安定した二値化出力を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ信号を二
値化する二値化回路に関し、特に緩やかに変動する直流
成分の正弦波状の高周波信号が重畳するような入力信号
を安定した二値化信号として出力する二値化回路に関す
る。位置や回転角を検出する光学式エンコーダの光検知
出力として、緩やかに変化する直流成分の上に正弦波信
号が重畳し、なおかつこの正弦波信号の周波数が大きく
変化するような形式の信号がしばしば現れる。このよう
な場合に、正確な位置や回転角を検出するためには、ア
ナログ入力信号を常にデューティ比50%の安定した二
値化信号として出力することができる二値化回路の開発
が要望されていた。
【0002】
【従来の技術】従来の二値化回路としては、例えば図5
に示すようなものが知られている。図5において、10
1はオペアンプよりなる二値化回路であり、オペアンプ
101のプラス入力端子には二値化すべきアナログ信号
が入力する。オペアンプ101のマイナス入力端子には
一定電圧の参照電圧Eを出力する電源102が接続され
ている。参照電圧Eとしては信号の平均電圧(一定電
圧)が用いられる。
【0003】オペアンプ101は入力信号と一定電圧の
参照電圧Eを比較して、入力信号が参照電圧Eより高い
ときハイレベルの信号を出力し、入力信号が参照電圧E
より低いときはローレベルの信号を出力する。したがっ
て、入力信号が一定の直流成分の上に正弦波の信号が重
畳するようなアナログ信号の場合には、デューティ比が
50%の正しい二値化を行うことができる。
【0004】しかしながら、入力信号が図6に示すよう
に変動する直流成分103上に正弦波104が重畳する
ような信号の場合には、二値化後の信号はデューティ比
が50%から外れたり、正しくは二値化することができ
ない。このような不具合を解決した二値化回路として
は、図7に示すようなものがある。
【0005】図7において、105は二値化回路を構成
するオペアンプであり、オペアンプ105のマイナス入
力端子にはアナログ信号が入力する。オペアンプ105
のマイナス入力端子と入力信号の間には抵抗Rが接続さ
れ、抵抗Rとマイナス入力端子の中間点にはコンデンサ
Cの一端が接続され、コンデンサCの他端は接地接続さ
れている。
【0006】抵抗RとコンデンサCは大きな時定数を有
するフィルタ回路を構成しており、入力信号はフィルタ
回路を通ってオペアンプ105のマイナス入力端子に参
照電圧Eとして入力する。参照電圧Eは入力電圧のほぼ
平均値を示すので、入力信号が規則正しく変化する場合
には、デューティ比が50%の正しい二値化を行うこと
ができる。
【0007】図8(A)は入力電圧と参照電圧Eの関係
を示すグラフで、図8(B)は二値化出力を示すグラフ
である。図8(A)において、Aは入力信号の入力電圧
を示し、入力電圧Aは緩やかに変動する直流成分の上に
正弦波が重畳する信号で、規則正しく変化しているが、
中途で入力信号が停止状態となり、その後再び変動する
直流成分の上に正弦波が重畳する。
【0008】参照電圧Eは、入力電圧Aが規則正しく変
化する場合には、入力電圧Aのほぼ平均化を示すが、入
力電圧Aの周波数が低くなると、参照電圧Eは平均値か
らはずれてしまう。したがって、図8(B)に示すよう
に、入力電圧Aが規則正しく変化する場合には、参照電
圧Eも入力電圧Aのほぼ平均化を示すので、デューティ
比が50%の正しい二値化出力Oが得られる。
【0009】しかしながら、入力電圧Aの周波数が低く
なった場合には、参照電圧Eは入力電圧Aの平均値から
外れるため、Pで示すような正しい二値化出力が得られ
ず、Qで示すような誤動作が発生する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図5に示したように、
図6のような入力信号を一定電圧と比較して二値化し、
参照電圧Eとして入力信号の平均電圧を用いる場合に
は、二値化後の信号がデューティ比50%から外れた
り、正しく二値化することができないという問題があっ
た。
【0011】また、図7に示すように、入力信号を比較
的大きな時定数を有するCRフィルタ回路に通したもの
を参照電圧Eとする場合には、入力信号の周波数が低く
なった場合には図8(A)に示すように参照電圧Eが同
時に変動してしまい、誤動作が生じ、デューティ比が5
0%の正しい二値化出力が得られないという問題があっ
た。
【0012】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、常にデューティ比が50%の
安定した二値化出力が得られる二値化回路を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は図1のように構成する。本発明は、アナロ
グ入力信号のピーク電圧を保持するピークホールド回路
1と、アナログ入力信号のボトム電圧を保持するボトム
ホールド回路10と、ピークホールド回路1の出力電圧
とボトムホールド回路10の出力電圧の平均値をとる平
均化回路22と、平均化回路22の出力電圧とアナログ
入力信号の入力電圧を比較して二値化する比較回路25
と、入力電圧がピークホールド電圧よりも低い場合に一
定の低電位に向って漸次電圧を下降させる第1の漸近回
路4と、入力電圧がボトムホールド電圧よりも高い場合
に一定の高電位に向って漸次電圧を上昇させる第2の漸
近回路13と、比較回路25の二値化出力に基づいてピ
ークホールド回路1およびボトムホールド回路10の各
出力を第1,第2の漸近回路4,13に一定時間接続さ
せる制御回路8と、を備える。
【0014】また、制御回路8の出力側にオア回路を設
けて、オア回路を介して初期化信号によりピークホール
ド回路1およびボトムホールド回路10の各出力を第
1,第2の漸近回路4,13に接続させるようにしてい
る。このような構成を備えた本発明の二値化回路によれ
ば、入力信号中に正弦波成分が含まれているときは、平
均値回路22の出力電圧である参照電圧が入力信号に含
まれる直流成分の変動に追従して自動的に変動し、ま
た、入力信号中の正弦波成分の周波数が低下し停止状態
にあるときは参照電圧が固定されるので、常にデューテ
ィ比が50%の安定した二値化出力が得られる。
【0015】また、制御回路8の出力側にオア回路を設
けて、オア回路を介して初期化信号によりピークホール
ド回路1およびボトムホールド回路10の各出力を第
1,第2の漸近回路4,13に接続させるので、初期状
態において回路を確実に立ち上げることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図2は本発明の一実施形態を示す
回路図である。図2において、1は二値化すべきアナロ
グ信号である入力信号が入力するピークホールド回路で
あり、ピークホールド回路1は入力信号のピーク電圧を
保持する。
【0017】二値化すべき入力信号の入力電圧Aは、図
3(A)に示すように、緩やかに変化する直流成分の上
に正弦波信号が重畳されたものであり、なおかつ、この
正弦波信号の周波数が大きく変化するような形式の電圧
である。このような電圧は位置や回転角を検出する光学
式エンコーダの光検知出力などにしばしば現れる。ピー
クホールド回路1はダイオード2とコンデンサ3とに構
成され、ダイオード2のカソード側にはコンデンサ3の
一端が接続され、コンデンサ3の他端は接地接続されて
いる。
【0018】ピークホールド回路1は入力電圧Aが図8
(A)に示すピークホールド電圧Bよりも高い場合には
入力電圧Aのピーク値まで瞬時にピークホールド電圧B
を上昇させて保持する。ピークホールド回路1の出力側
には第1の漸近回路4が接続されている。第1の漸近回
路4はトランジスタ5と抵抗6,7により構成される。
トランジスタ5のコレクタは抵抗6を介してピークホー
ルド回路1の出力側に接続され、ベースは抵抗7を介し
て制御回路としての再トリガ可能な単安定バイブレータ
8に接続され、エミッタは接地接続されている。
【0019】抵抗6はピークホールド回路1のピーク電
圧を一定の低電位に向って漸次下降させるために設けら
れている。抵抗7はトランジスタ5のベースの印加され
る電圧を検出するために設けられている。第1の漸近回
路4はトランジスタ5がオンのとき入力電圧Aがピーク
ホールド電圧Bよりも低い場合に一定の低電位に向って
漸次ピークホールド電圧Bを下降させる。
【0020】トランジスタ5がオフのときは、ピークホ
ールド回路1のピークホールド電圧Bがそのままオペア
ンプ9に出力される。すなわち、オペアンプ9のプラス
入力端子には、ピークホールド回路1のピーク電圧を第
1の漸近回路4で一定の低電位に下降させたピークホー
ルド電圧Bまたは第1の漸近回路4がオフのときのピー
クホールド電圧Bがそのまま入力し、オペアンプ9の出
力をオペアンプ9のマイナス入力端子に帰還させてい
る。
【0021】10は入力信号が入力するボトムホールド
回路であり、ボトムホールド回路10はダイオード11
とコンデンサ12とに構成され、ダイオード11のアノ
ード側にはコンデンサ12の一端が接続され、コンデン
サ12の他端は接地接続されている。ボトムホールド回
路10は入力電圧がボトムホールド電圧より低い場合に
は入力するボトム電圧に瞬時にボトムホールド電圧を下
降させて保持する。ボトムホールド回路10の出力側に
は第2の漸近回路13が接続されている。第2の漸近回
路13はトランジスタ14,15と抵抗16,17,1
8,19と電源20とにより構成されている。
【0022】トランジスタ14のコレクタは抵抗18を
介してトランジスタ15のベースおよび抵抗19を介し
て電源20に接続され、ベースは抵抗17を介して単安
定バイブレータ8側に接続され、エミッタは接地接続さ
れている。また、トランジスタ15のエミッタは電源2
0に接続され、ベースは抵抗18を介してトランジスタ
14のコレクタおよび抵抗19を介して電源20に接続
され、コレクタは抵抗16を介してボトムホールド回路
13の出力側に接続されている。なお、電源20は図2
では二個表示されているが、実際は同一の電源である。
【0023】抵抗16は、一定の高電位に向って漸次ボ
トムホールド電圧を上昇させるために設けられている。
抵抗17はトランジスタ14のベースに印加される電圧
を検出する。抵抗18および抵抗19はバイアス用の抵
抗である。トランジスタ14がオンすると、電源20か
らの電流は、抵抗19、抵抗18を通ってコレクタから
接地接続されているエミッタに流れる。したがって、ト
ランジスタ15のベースにかかる電圧は、抵抗18と抵
抗19に分圧されて下降するので、トランジスタ15も
オンし、抵抗16を介してボトムホールド電圧を漸次一
定の高電位に向って上昇させる。
【0024】トランジスタ14,15がオフのときは、
ボトムホールド回路13のボトムホールド電圧は、オペ
アンプ21のプラス入力端子にそのまま入力し、トラン
ジスタ14,15がオンのときは、ボトムホールド回路
13のボトムホールド電圧は一定の高電位に向って上昇
してオペアンプ21のプラス入力端子に入力する。オペ
アンプ21の出力電圧は、オペアンプ21のマイナス入
力端子に帰還するようになっている。
【0025】22は平均化回路であり、平均化回路22
は抵抗23と抵抗24とにより構成されている。平均化
回路22はオペアンプ9の出力電圧とオペアンプ21の
出力電圧の平均値をとる。したがって、抵抗23と抵抗
24との間の中間点Dの電圧は、ピークホールド回路1
のピークホールド電圧とボトムホールド回路10のボト
ムホールド電圧の平均値をとった参照電圧Eとなる。こ
の参照電圧Eは、比較回路としての比較器25のマイナ
ス入力端子と入力し、比較器25のプラス入力端子には
入力信号が入力する。
【0026】比較器25は入力信号の電圧と平均値回路
22の参照電圧Eを比較して二値化出力を行う。比較器
25からの二値化出力は、制御回路としての単安定バイ
ブレータ8に入力する。単安定バイブレータ8には抵抗
26とコンデンサ27が接続され、二値化出力がローレ
ベルからハイレベルに遷移するたびに抵抗26とコンデ
ンサ27で決まる時間τだけ単安定バイブレータ8の出
力はハイレベルになる。
【0027】したがって、二値化出力がハイレベルにな
ってから、次のハイレベルになるまでの時間(一周期)
が単安定バイブレータ8がハイレベルの時間τより短い
間は単安定バイブレータ8はハイレベルの状態にあり、
二値化出力がなくなり、ハイレベルから次のハイレベル
までの時間が単安定バイブレータ8のハイレベルの時間
τより長くなると、単安定バイブレータ8はローレベル
の状態になる。
【0028】単安定バイブレータ8がハイレベルのとき
は、第1,第2の漸近回路4,13はオンになり、ピー
クホールド回路1は第1の漸近回路4にオン時間だけ接
続され、また、ボトムホールド回路10は第2の漸近回
路13にオン時間だけ接続される。単安定バイブレータ
8の出力がローレベルのときは、第1,第2の漸近回路
4,13はオフになり、ピークホールド回路1の出力は
そのままオペアンプ9に入力し、また、ボトムホールド
回路10の出力はそのままオペアンプ21に入力する。
【0029】単安定バイブレータ8の出力側にはオア回
路28が接続され、オア回路28を介して初期化信号が
第1,第2の漸近回路4,13に与えられるようになっ
ている。初期化信号によりピークホールド回路1の出力
を第1の漸近回路4に接続し、また、ボトムホールド回
路10の出力を第2の漸近回路13に接続することで初
期化を図る。
【0030】次に、動作を説明する。二値化すべき入力
信号の入力電圧は、図3(A)のAに示すように、緩や
かに変化する直流成分の上に正弦波信号が重畳されたも
のであり、なおかつ、この正弦波信号の周波数が大きく
変化するような形式の電圧である。まず、初期化信号を
オア回路28を介して第1,第2の漸近回路4,13に
与えて、初期化を行う。初期化信号によりトランジスタ
5がオンになり、第1の漸近回路4はピークホールド回
路1に接続される。
【0031】また、同様に初期化信号によりトランジス
タ14,15がオンになり、第2の漸近回路13はボト
ムホールド回路10に接続される。入力信号はピークホ
ールド回路1によりピーク電圧がホールドされる。ピー
クホールド回路1は図3(A)のb1に示すように、入
力信号の入力電圧Aがピークホールド電圧Bより高い場
合にはピークホールド電圧Bを入力電圧Aのピーク電圧
に瞬時に上昇させる。
【0032】このとき、第1の漸近回路4はピークホー
ルド回路1に接続されており、第1の漸近回路4は入力
電圧Aがピークホールド電圧Bより低くなると、b2に
示すように、漸次、一定の低電位に向ってピークホール
ド電圧Bを下降させる。一方、同時に入力信号はボトム
ホールド回路10によりボトム電圧がホールドされる。
ボトムホールド回路10は図3(A)のc1に示すよう
に、入力信号の入力電圧Aがボトムホールド電圧Cより
低い場合にはボトムホールド電圧Cを入力電圧Aのボト
ム電圧に瞬時に下降させる。
【0033】このとき、第2の漸近回路13はボトムホ
ールド回路10に接続されており、第2の漸近回路13
は入力電圧Aがボトムホールド電圧Cより高くなると、
c2に示すように、一定の高電位に向って漸次ボトムホ
ールド電圧Cを上昇させる。オペアンプ9および抵抗2
3を通ったピークホールド電圧Bと、オペアンプ21お
よび抵抗24を通ったボトムホールド電圧Cは平均化回
路22のD点で混合され平均値がとられる。
【0034】平均化回路22で平均値がとられた平均値
電圧は、参照電圧Eとして比較器25のマイナス入力端
子に与えられる。比較器25のプラス入力端子には入力
信号の入力電圧Aが入力しており、比較器25は入力電
圧Aと参照電圧Eを比較して二値化出力を行う。二値化
出力は、図3(B)のOに示すように、比較器25のプ
ラス入力端子に入力する入力電圧Aがマイナス入力端子
に入力する参照電圧Eより高いとき、ハイレベル出力と
なり、入力電圧Aが参照電圧Eより低くなるとローレベ
ル出力となる。
【0035】入力信号中の正弦波成分の周波数が低下し
た停止状態では、入力電圧Aは参照電圧Eより低い状態
にあるので、図3(B)のNに示すように、二値化出力
はローレベルが続く。比較器25の二値化出力がローレ
ベルからハイレベルに遷移して、その後ローレベルが続
き、その時間が単安定バイブレータ8のハイレベル出力
の時間τを越えると、図3(C)のMに示すように、単
安定バイブレータ8の出力は、ハイレベルからローレベ
ルとなり、第1,第2の漸近回路4,13をそれぞれオ
フさせる。
【0036】このため、ピークホールド回路1のピーク
ホールド電圧Bは固定された状態でオペアンプ9に入力
し、図3(A)のb3に示すように一定値を示す。同様
にボトムホールド回路13のボトムホールド電圧Cも固
定された状態でオペアンプ21に入力し、図3(A)の
c3に示すように一定値を示す。したがって、ピークホ
ールド電圧Bとボトムホールド電圧Cの平均値である参
照電圧Eも固定された一定値eを示す。このときの参照
電圧eは一定の入力電圧aよりも高いので、比較器25
からの二値化出力はローレベルとなる。
【0037】再び入力信号が振れ始めて、入力電圧Aが
参照電圧Eを越えると、比較器25の二値化出力はハイ
レベルとなり、単安定バイブレータ8の出力も再びハイ
レベルとなる。こうして、ピークホールド回路1の出力
は再び第1の漸近回路4に接続され、ボトムホールド回
路10の出力も再び第2の漸近回路13に接続される。
【0038】このように、入力信号中に正弦波成分が含
まれるときには参照電圧Eが入力信号に含まれる直流成
分の変動に追従して自動的に変動し、また、入力信号が
停止状態にあるときは、参照電圧Eが固定されるため、
常にデューティ比が50%の安定した二値化出力が得ら
れる。図4は本発明の二値化回路の適用例を示す図であ
る。
【0039】図4において、本発明の二値化回路31
は、例えばミラー32の回転角θを検出するために用い
られる。ミラー32は支点33で保持され、支点33を
中心として矢印で示す回転角θで回動する。ミラー32
の前面には支点33より上側に第1のコーナーキューブ
34が設けられ、支点33より下側に第2のコーナーキ
ューブ35が設けられる。
【0040】レーザ発振器36から発振されたレーザ光
は第1のハーフミラー37を通過して第1のコーナーキ
ューブ34に当って反射し、第1のハーフミラー37か
らレンズ39に入射する。また、第2のコーナーキュー
ブ35に当ったレーザ光は反射してハーフミラー38か
らレンズ39に入射する。第1のハーフミラー37と第
1のコーナーキューブ34の間の反射距離をL1、第2
のハーフミラー38と第2のコーナーキューブ35の間
の反射距離をL2とすると、L1−L2∝θの関係があ
り、回転角θを求めることができる。
【0041】L1−L2の距離は、レンズ39に干渉縞
となって現われ、明暗のパターンがフォトダイオードで
あるディテクタ40で検出される。ディテクタ40で検
出した出力は、図3(A)のAに示したように、緩やか
に変化する直流成分のCに正弦波信号が重畳されたもの
であり、なおかつ、この正弦波信号の周波数が大きく変
化するような形式の信号である。この信号は、二値化回
路31により二値化され、常にデューティ比が50%の
安定化した二値化信号となる。
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、入力信号中に正弦波成分が含まれるときは参照電圧
が入力信号に含まれる直流成分の変動に追従して自動的
に変動し、また、入力信号が停止状態にあるときは参照
電圧が固定されるため、常にデューティ比が50%の安
定した二値化出力が得られる。
【0043】また、初期化信号によりピークホールド回
路およびボトムホールド回路の各出力を第1,第2の漸
近回路に接続するようにしたため、確実に回路を立ち上
げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の一実施形態を示す回路図
【図3】動作を説明する説明図
【図4】本発明の適用例を示す図
【図5】従来例を示す図
【図6】二値化すべきアナログ信号を示す図
【図7】他の従来例を示す図
【図8】他の従来例の動作を説明する説明図
【符号の説明】
1:ピークホールド回路 2,11:ダイオード 3,12,27:コンデンサ 4:第1の漸近回路 5,14,15:トランジスタ 6,7,16〜19,23,24,26:抵抗 8:単安定バイブレータ(制御回路) 9,21:オペアンプ 10:ボトムホールド回路 13:第2の漸近回路 20:電源 22:平均化回路 25:比較器(比較回路) 28:オア回路 31:二値化回路 32:ミラー 33:支点 34,35:第1,第2のコーナーキューブ 36:レーザ発振器 37,38:第1,第2のハーフミラー 39:レンズ 40:ディテクタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログ入力信号のピーク電圧を保持する
    ピークホールド回路と、 前記アナログ入力信号のボトム電圧を保持するボトムホ
    ールド回路と、 前記ピークホールド回路の出力電圧と前記ボトムホール
    ド回路の出力電圧の平均値をとり参照電圧として出力す
    る平均化回路と、 該平均化回路の出力電圧と前記アナログ入力信号の入力
    電圧を比較して二値化する比較回路と、 入力電圧がピークホールド電圧よりも低い場合に一定の
    低電位に向って漸次電圧を下降させる第1の漸近回路
    と、 入力電圧がボトムホールド電圧よりも高い場合に一定の
    高電位に向って漸次電圧を上昇させる第2の漸近回路
    と、 前記比較回路の二値化出力に基づいて前記ピークホール
    ド回路および前記ボトムホールド回路の各出力を前記第
    1,第2の漸近回路に一定時間接続させる制御回路と、
    を備えたことを特徴とする二値化回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載の二値化回路において、 前記制御回路の出力側にオア回路を設けて、オア回路を
    介して初期化信号により前記ピークホールド回路および
    前記ボトムホールド回路の各出力を前記第1,第2の漸
    近回路に接続させることを特徴とする二値化回路。
JP29148296A 1996-11-01 1996-11-01 二値化回路 Withdrawn JPH10135800A (ja)

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