JP3432757B2 - 磁気検出装置 - Google Patents

磁気検出装置

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JP3432757B2 JP34010098A JP34010098A JP3432757B2 JP 3432757 B2 JP3432757 B2 JP 3432757B2 JP 34010098 A JP34010098 A JP 34010098A JP 34010098 A JP34010098 A JP 34010098A JP 3432757 B2 JP3432757 B2 JP 3432757B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば歯車状磁
性回転体の回転角度を検出する磁気検出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の磁気検出装置の構成を概
略的に示す図である。図9は、従来の磁気検出装置の回
路構成を示す図である。図8に示すように、従来の磁気
検出装置は、直方体形状の磁石1と、この磁石1の上面
に設けられた検出体である磁気検出素子(以下、MR
(Magnetic Resistance)素子と称
す)2と、信号処理回路である半導体集積回路が内蔵さ
れたチップ3を備える。
【0003】このような磁気検出装置では、磁気検出装
置に接近して設けられた歯車状の磁性回転体4の回転に
伴い、MR素子2に磁性回転体4の凹部と凸部とが交互
に接近することにより、磁石1からMR素子2に印加さ
れる磁界が変化し、この磁界の変化がMR素子2により
電圧の変化として検出される。この電圧の変化は、チッ
プ3内の第1差動増幅回路7	、交流結合回路8、第
2差動増幅回路9、比較回路10、および、出力回路1
1を通じ、パルス波の電気信号として外部に出力され、
コンピュータユニット(図示せず)で磁性回転体4の回
転角度として演算される。
【0004】一般的に、磁性回転体による磁界の変化を
検出する素子としては、MR素子または巨大磁気抵抗器
素子(以下、GMR(Giant MR)素子という)
が用いられるが、その動作はほぼ同じであるため、以
下、MR素子を用いた場合の動作について説明する。M
R素子は、強磁性体(例えば、Ni−Fe、Ni−Co
等)薄膜の磁化方向と電流方向のなす角度によって抵抗
器値が変化する素子である。このMR素子は、電流方向
と磁化方向とがなす角が、直角になるときにその抵抗器
値が最小になり、0度または180度になるとき、即
ち、電流方向と磁化方向とが同一方向あるいは逆方向に
なるときに、その抵抗器値が最大になるものである。
【0005】この抵抗器値の変化をMR変化率と呼び、
一般にNi−Feで2〜3%、Ni−Coで5〜6%で
ある。磁性回転体4が回転することにより、MR素子2
に印加される磁界が変化し、抵抗器値が変化する。そこ
で、磁界の変化を検出するために、MR素子2でブリッ
ジ回路を形成し、このブリッジ回路に定電圧、定電流の
電源を接続し、MR素子の抵抗器値変化を電圧変化に変
換して、このMR素子に作用している磁界変化を検出す
ることが考えられる。
【0006】この磁気検出装置は、MR素子2および抵
抗器6aから構成されるブリッジ回路6と、このブリッ
ジ回路6の出力を増幅する第1差動増幅回路7、この第
1差動増幅回路7の出力の直流成分を除去する交流結合
回路8、この交流結合回路の出力を増幅する第2差動増
幅回路9、この第2差動増幅回路9の出力を比較レベル
と比較してLレベルまたはHレベルの信号を出力する比
較回路10、この比較回路10の出力を受けてスイッチ
ングする出力回路11とを備える。
【0007】ブリッジ回路6は、MR素子2および抵抗
器6aを有し、抵抗器6aは電源端子VCCに接続さ
れ、MR素子2は接地され、MR素子2と抵抗器6aの
各他端は、接続点Aに接続される。そして、ブリッジ回
路6の接続点Aが、抵抗器7aを介して第1差動増幅回
路7のアンプ7bの反転入力端子に接続される。また、
アンプ7bの非反転入力端子は、抵抗器7cを介して基
準値を形成する分圧回路7dに接続されると共に、抵抗
器7eを介して接地される。アンプ7bの出力端子は、
抵抗器7fを介して、自己の反転入力端子に接続される
と共に、交流結合回路8のコンデンサ8aに接続され
る。
【0008】交流結合回路8は、1つのコンデンサ8
a、抵抗器8bおよび分圧回路8cから構成されてお
り、コンデンサ8aと抵抗器8bの接続点は、抵抗器9
aを介して第2差動増幅回路9のアンプ9bの反転入力
端子に接続される。また、抵抗器8bの他端は、所定の
電圧を得るための分圧回路8cに接続される。
【0009】また、第2差動増幅回路9のアンプ9bの
非反転入力端子は、抵抗器9cを介してオフセット電圧
を形成する分圧回路9dに接続されると共に、抵抗器9
eを介して接地される。第2差動増幅回路9のアンプの
出力端子は、抵抗器9fを介して自己の反転入力端子に
接続されると共に、比較回路10のアンプ10aの反転
入力端子に接続される。
【0010】比較回路10のアンプ10aの非反転入力
端子は、基準値を形成する分圧回路10bに接続され、
アンプ10aの出力端子は、出力回路11のトランジス
タ11aのベースに接続され、そのコレクタはトランジ
スタ11b、およびトランジスタ10cのベースに接続
されると共に、抵抗器11cを介して電源端子VCCに
接続され、そのエミッタは接地される。トランジスタ1
1bのコレクタは、出力端子に接続されると共に、抵抗
器11dを介して電源端子VCCに接続され、そのエミ
ッタは接地される。トランジスタ10cのコレクタは、
抵抗器10dを介して比較回路10の基準値を形成する
分圧回路10bに接続され、そのエミッタは接地され
る。
【0011】図10は、磁性回転体が回転している時の
波形処理動作を示す波形図である。磁性回転体4が回転
することにより、MR素子2を貫く磁界が変化し、第1
差動増幅回路7の出力側には、図10の(b)に示すよ
うに、磁性回転体4の凹凸に対応した出力が得られる。
この第1差動増幅回路7の出力は、交流結合回路8に供
給され、直流成分が除去されると同時に所定の電圧(例
えば1/2VCC)が直流成分として印加される。そし
て、この交流結合回路8の出力は、さらに第2差動増幅
回路9で増幅され、比較回路10に供給される。
【0012】比較回路10では、図10(c)に示すよ
うに、比較レベルと比較されてLまたはHの信号に変換
され、この信号は、更に出力回路11で波形成形され、
最終的に、その出力端子には、図10の(d)に示すよ
うな、立上り、立下りの急峻なLまたはHの出力が得ら
れる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図11および図12
は、従来の磁気検出装置における波形処理の様子を示す
特性図である。従来は、比較回路10の入力信号の交流
結合基準レベルと比較レベルとを一致させるようにして
いたため、差動増幅回路9のオフセット電圧や比較回路
10の比較レベルのばらつき等により、交流結合基準レ
ベルと比較レベルにばらつきが生じ、図11または図1
2に示すように、電源投入時における出力信号がLレベ
ルになるときと、Hレベルになるときが生じ、安定しな
くなるという課題があった。なお、ここで交流結合基準
レベルとは磁性回転体4が停止した状態における比較回
路10の信号レベル(即ち、オフセット電圧)をいう。
【0014】また、図13および図14は、ブリッジ回
路を構成する抵抗とMR素子の抵抗値の差が大きくなっ
た場合の出力信号を示す図である。図13および図14
に示すように、抵抗6aとMR素子2の抵抗値の差が大
きくなった場合には、電源投入直後における比較回路1
0の入力信号は、VCC、または、GNDとほぼ同等の
レベルとなり、交流結合基準レベルに収束するまでに
は、交流結合回路8を構成する抵抗8bとコンデンサ8
aの値によって定まる一定時間を要するため、始動特性
が悪化するという課題があった。
【0015】また、一般的に、トランジスタでは、ベー
ス−エミッタ間の電圧に応じた電流が、コレクタ−エミ
ッタ間に流れるため、ベース電位が定まらない場合に
は、トランジスタは非常に不安定な状態となり、コレク
タ−エミッタ間にリーク電流が発生することがある。従
って、磁気検出装置を起動させるための回路にトランジ
スタが組み込まれている場合において、コレクタ−エミ
ッタ間にリーク電流が発生すると、磁気検出装置の検出
特性が正常でなくなり、回転体の回転位置検出ができな
くなる場合があるという課題もあった。
【0016】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたものであり、電源投入時に所望のレベル
の信号を瞬時に安定して出力することが可能な磁気検出
装置を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の磁気検出装置
は、外周面に略一定間隔で形成された凹凸を有する回転
体と、回転体の凹凸に対向するように配置される磁石
と、磁石に配設され、回転体の回転による磁界の変化を
検出する磁気検出素子と、磁気検出素子の検出信号の直
流成分を除去して出力する交流結合回路と、交流結合回
路の出力信号が入力されると共に、入力信号とは逆極性
のオフセット電圧が印加されることにより、交流結合回
路の出力信号の波形を成形する波形成形手段と、波形成
形手段の出力信号を基準値と比較する比較回路とを備
え、電源投入時の比較回路の出力信号に応じて、比較回
路の基準値に対する波形成形手段のオフセット電圧を設
定することを特徴とする。
【0018】また、電源投入時における比較回路の出力
信号が第1レベルになるようにするためには、波形成形
手段のオフセット電圧を比較回路の基準値より高く設定
し、電源投入時における比較回路の出力信号が第2レベ
ルになるようにするためには、波形成形手段のオフセッ
ト電圧を比較回路の基準値より低く設定することを特徴
とする。
【0019】また、この発明の他の形態の磁気検出装置
は、外周面に略一定間隔で形成された凹凸を有する回転
体と、回転体の凹凸に対向するように配置される磁石
と、磁石に配設され、回転体の回転による磁界の変化を
検出する磁気検出素子と、磁気検出素子の検出信号の直
流成分を除去して出力する交流結合回路と、交流結合回
路の出力信号が入力されると共に、入力信号とは逆極性
のオフセット電圧が印加されることにより、交流結合回
路の出力信号の波形を成形する波形成形手段と、波形成
形手段の出力信号を基準値と比較する比較回路と、電源
投入時に、比較回路の出力信号を所定のレベルに設定す
るための起動回路とを備えることを特徴とする。
【0020】また、前記起動回路は、微分回路を備える
ことを特徴とする。
【0021】また、前記起動回路は、交流結合回路の出
力信号を所定値に収束させるためのオペアンプを備える
ことを特徴とする。
【0022】また、前記起動回路は、微分回路と、オペ
アンプの出力段回路との間に、起動回路の動作を停止さ
せるための停止回路をさらに備えることを特徴とする。
【0023】また、前記起動回路は、比較回路の出力信
号を所定のレベルに設定するために、出力回路の信号レ
ベルを第1レベルまたは第2レベルに設定する起動時出
力設定回路を備えることを特徴とする。
【0024】さらに、前記起動時出力設定回路は、トラ
ンジスタを備えることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1に係る磁気検出装置の回路構成を示す図
である。図2は、この発明の実施の形態1に係る磁気検
出装置における波形処理の様子と出力信号との関係を示
す図である。
【0026】図1に示すように、この発明の実施の形態
1に係る磁気検出装置は、第2差動増幅回路9のオフセ
ット電圧としての交流結合基準レベルが、比較回路10
の基準値としての比較レベルに対して常に大きくなるよ
うに、第2差動増幅器9の分圧回路9fを構成する抵抗
器の抵抗値を調整するものである。その他の構成は、従
来の磁気検出装置に準ずるものである。
【0027】このように、分圧回路9fを調整すれば、
電源投入時における出力回路11の出力信号を、第1レ
ベルとしてのLレベルに安定させることができる。な
お、電源投入時における出力回路11の出力信号を、第
2レベルとしてのHレベルに安定させるためには、交流
結合基準レベルが比較レベルに対して常に小さくなるよ
うに、分圧回路9fを調整すればよい。
【0028】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2に係る磁気検出装置の回路構成を示す図である。
図4および図5は、この発明の実施の形態2に係る磁気
検出装置における波形処理の様子を概略的に示す図であ
る。図6は、この発明の実施の形態2に係る磁気検出装
置の起動回路の動作電圧特性を示す図である。
【0029】この発明の実施の形態2に係る磁気検出装
置は、起動回路12を備える。起動回路12は、オペア
ンプ12a、トランジスタ12b、抵抗器12cおよび
これらを駆動する為の微分回路12dを備える。オペア
ンプ12aの反転入力端子および出力端子は、交流結合
回路8の出力側に接続され、非反転入力端子は、交流結
合回路8の所定値(例えば1/2VCC)側に接続され
ている。また、トランジスタ12bのコレクタは、比較
回路10の出力と接続されている。なお、微分回路12
dは、抵抗器12eおよびコンデンサ12fから構成さ
れている。
【0030】図6に示すように、電源が投入されると、
電位VCC’は、電位VCCまで上昇した後、微分回路
12dの抵抗器12eの抵抗値およびコンデンサ12f
の静電容量に基づいて定まる減衰率で減衰する。ここ
で、起動回路12が動作可能となる電圧(以下、起動回
路動作電圧と記す)をVsとすると、電位VCCが起動
回路動作電圧Vs以上となる所定時間tの間にのみ、起
動回路12が動作することになる(即ち、オペアンプ1
2aおよびトランジスタ12bがオン状態になる)。
【0031】従って、ブリッジ回路6を構成する抵抗6
aとMR素子2との抵抗値に大きな差が生じた場合で
も、電源投入直後の起動回路動作時間tの間には、起動
回路12が動作するので、交流結合回路8の出力信号
は、所定値(例えば1/2VCC)に収束し、比較回路
10の入力信号も交流結合基準レベルに収束する。この
結果、図5に示すように、電源投入直後から安定した出
力信号を得ることができ、始動特性を改善できる。ま
た、起動回路動作時間tの間には、トランジスタ12b
がオン状態になるので、出力回路11の出力信号はLレ
ベルになる。
【0032】以上のように、トランジスタ12bを有す
る起動回路12を備えることにより、始動時において、
出力回路11の出力信号を確実にLレベルにすることが
できる。従って、出力回路11の出力信号を安定させる
ことができ、始動特性を大幅に改善した磁気検出装置を
提供することができる。なお、出力時に出力回路11の
出力信号をHレベルに安定させるためには、トランジス
タ12bのコレクタをトランジスタ11aのコレクタに
接続すればよい。
【0033】実施の形態3.図7は、この発明の実施の
形態3に係る磁気検出装置の回路構成の一部を示す図で
ある。図7に示すように、この発明の実施の形態3に係
る磁気検出装置は、起動回路13および出力段回路14
を備える。起動回路13および出力段回路14は、図3
に示す起動回路12に代替する回路である。
【0034】この発明の実施の形態3における起動回路
13は、停止回路13A、起動時出力設定回路としての
トランジスタ12bおよび抵抗器12c、および、微分
回路12dから構成されており、実施の形態2における
起動回路12と同一の機能を備えつつ、さらに、起動回
路の動作終了後に、起動回路の動作を確実に停止させる
機能を有するものである。また、出力段回路14は、図
3に示すオペアンプ12aの出力段回路をトランジスタ
によるプッシュプル回路で表したものである。なお、図
3に示すような交流結合回路8から供給される信号をオ
ペアンプ12aに入力するための入力段回路は図示せ
ず、省略する。
【0035】このような起動回路13において、オペア
ンプの出力段回路を構成するトランジスタ14a、14
bのベースは、トランジスタ13a、13bのコレクタ
にそれぞれ接続されており、また、エミッタは接地され
る。また、トランジスタ13a、13bのベースは、抵
抗13dを介してVCCに接続されると共に、トランジ
スタ13cのコレクタに接続される。トランジスタ13
cのエミッタは接地されており、また、そのベースは、
抵抗13eを介して微分回路12dの抵抗12eとコン
デンサ12fとの接続点に接続される。
【0036】このような回路構成の起動回路13および
出力段回路14を備える磁気検出装置において、起動回
路13の動作を停止させる際には、トランジスタ13c
がオフ状態になると、抵抗器13fを介して、トランジ
スタ13aおよびトランジスタ13bのベースに所定の
電圧が印加され、トランジスタ13aおよび13bがオ
ン状態となる。
【0037】トランジスタ13aおよびトランジスタ1
3bがオン状態になると、オペアンプ出力段回路14の
トランジスタ14aおよび14bのベース電位は、トラ
ンジスタ13aおよび13bの飽和電圧で定義されるこ
とになる。一般的に、トランジスタの飽和電圧は非常に
低い(約0.1V)ので、トランジスタ13aおよびト
ランジスタ13bがオン状態になると、トランジスタ1
4aおよび14bはオフ状態になる。
【0038】従って、起動回路13の動作時間tが経過
した後には、トランジスタ13cがオフされて、トラン
ジスタ13aおよび13bがオンされるので、トランジ
スタ14aおよびトランジスタ14bのコレクタ−エミ
ッタ間におけるリーク電流を低減することが可能とな
り、起動回路13の動作を確実に停止させることができ
る。以上より、この発明の実施の形態3では、磁気検出
装置の検出特性を正常な状態に保持することができ、確
実に磁性回転体4の回転位置検出を行うことのできる磁
気検出装置を提供することができる。
【0039】
【発明の効果】この発明の磁気検出装置は、外周面に略
一定間隔で形成された凹凸を有する回転体と、回転体の
凹凸に対向するように配置される磁石と、磁石に配設さ
れ、回転体の回転による磁界の変化を検出する磁気検出
素子と、磁気検出素子の検出信号の直流成分を除去して
出力する交流結合回路と、交流結合回路の出力信号が入
力されると共に、入力信号とは逆極性のオフセット電圧
が印加されることにより、交流結合回路の出力信号の波
形を成形する波形成形手段と、波形成形手段の出力信号
を基準値と比較する比較回路とを備え、電源投入時の比
較回路の出力信号に応じて、比較回路の基準値に対する
波形成形手段のオフセット電圧を設定することを特徴と
するので、電源投入時における出力回路の出力信号を安
定させた磁気検出装置を提供することができる。
【0040】また、電源投入時における比較回路の出力
信号が第1レベルになるようにするためには、波形成形
手段のオフセット電圧を比較回路の基準値より高く設定
し、電源投入時における比較回路の出力信号が第2レベ
ルになるようにするためには、波形成形手段のオフセッ
ト電圧を比較回路の基準値より低く設定することを特徴
とするので、電源投入時における出力回路の出力信号
を、第1レベルまたは第2レベルに安定させた磁気検出
装置を提供することができる。
【0041】また、この発明の他の形態の磁気検出装置
は、外周面に略一定間隔で形成された凹凸を有する回転
体と、回転体の凹凸に対向するように配置される磁石
と、磁石に配設され、回転体の回転による磁界の変化を
検出する磁気検出素子と、磁気検出素子の検出信号の直
流成分を除去して出力する交流結合回路と、交流結合回
路の出力信号が入力されると共に、入力信号とは逆極性
のオフセット電圧が印加されることにより、交流結合回
路の出力信号の波形を成形する波形成形手段と、波形成
形手段の出力信号を基準値と比較する比較回路と、電源
投入時に、比較回路の出力信号を所定のレベルに設定す
るための起動回路とを備えることを特徴とするので、電
源投入時における比較回路の出力信号を安定させた磁気
検出装置を提供することができる。
【0042】また、前記起動回路は、微分回路を備える
ことを特徴とするので、微分回路によって決定される動
作時間経過後は、起動回路の動作が終了する。
【0043】また、前記起動回路は、交流結合回路の出
力信号を所定値に収束させるためのオペアンプを備える
ことを特徴とするので、汎用の回路構成で、電源投入時
における交流結合回路の出力信号を安定させることがで
き、起動特性の優れた磁気検出装置を提供することがで
きる。
【0044】また、前記起動回路は、微分回路と、オペ
アンプの出力段回路との間に、起動回路の動作を停止さ
せるための停止回路をさらに備えることを特徴とするの
で、起動回路の動作終了後に、オペアンプの出力段回路
におけるリーク電流を抑制でき、動作の安定した磁気検
出装置を提供することができる。
【0045】また、前記起動回路は、比較回路の出力信
号を所定のレベルに設定するために、出力回路の信号レ
ベルを第1レベルまたは第2レベルに設定する起動時出
力設定回路を備えることを特徴とするので、簡単な構成
で、電源投入時における比較回路の出力信号を安定させ
ることができる。
【0046】さらに、前記起動時出力設定回路は、トラ
ンジスタを備えることを特徴とするので、簡単な構成
で、電源投入時における比較回路の出力信号を安定させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る磁気検出装置
の回路構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る磁気検出装置
における波形処理の様子と出力信号との関係を示す図で
ある。
【図3】 この発明の実施の形態2に係る磁気検出装置
の回路構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る磁気検出装置
における波形処理の様子を概略的に示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る磁気検出装置
における波形処理の様子を概略的に示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る磁気検出装置
の起動回路の動作電圧特性を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る磁気検出装置
の回路構成の一部を示す図である。
【図8】 従来の磁気検出装置の構成を概略的に示す図
である。
【図9】 従来の磁気検出装置の回路構成を示す図であ
る。
【図10】 磁性回転体が回転している時の波形処理動
作を示す波形図である。
【図11】 従来の磁気検出装置における波形処理の様
子を示す特性図である。
【図12】 従来の磁気検出装置における波形処理の様
子を示す特性図である。
【図13】 ブリッジ回路を構成する抵抗とMR素子の
抵抗値の差が大きくなった場合の出力信号を示す図であ
る。
【図14】 ブリッジ回路を構成する抵抗とMR素子の
抵抗値の差が大きくなった場合の出力信号を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 磁石、2 MR素子(磁気検出素子)、4 磁性回
転体(回転体)、8交流結合回路、9 第2差動増幅回
路(波形成形手段)、10 比較回路、12、13 起
動回路、12b トランジスタ(起動時出力設定回
路)、12c 抵抗器(起動時出力設定回路)、13A
停止回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−329463(JP,A) 特開 平8−204520(JP,A) 特開 昭63−223565(JP,A) 特開 平6−34645(JP,A)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に略一定間隔で形成された凹凸を
    有する回転体と、 前記回転体の凹凸に対向するように配置される磁石と、 前記磁石に配設され、前記回転体の回転による磁界の変
    化を検出する磁気検出素子と、 前記磁気検出素子の検出信号の直流成分を除去して出力
    する交流結合回路と、 前記交流結合回路の出力信号が入力されると共に、該入
    力信号とは逆極性のオフセット電圧が印加されることに
    より、前記交流結合回路の出力信号の波形を成形する波
    形成形手段と、 前記波形成形手段の出力信号を基準値と比較する比較回
    路とを備え、 電源投入時の前記比較回路の出力信号に応じて、前記比
    較回路の前記基準値に対する前記波形成形手段の前記オ
    フセット電圧を設定することを特徴とする磁気検出装
    置。
  2. 【請求項2】 電源投入時における前記比較回路の出力
    信号が第1レベルになるようにするためには、前記波形
    成形手段のオフセット電圧を前記比較回路の前記基準値
    より高く設定し、電源投入時における前記比較回路の出
    力信号が第2レベルになるようにするためには、前記波
    形成形手段のオフセット電圧を前記比較回路の前記基準
    値より低く設定することを特徴とする請求項1に記載の
    磁気検出装置。
  3. 【請求項3】 外周面に略一定間隔で形成された凹凸を
    有する回転体と、 前記回転体の凹凸に対向するように配置される磁石と、 前記磁石に配設され、前記回転体の回転による磁界の変
    化を検出する磁気検出素子と、 前記磁気検出素子の検出信号の直流成分を除去して出力
    する交流結合回路と、 前記交流結合回路の出力信号が入力されると共に、該入
    力信号とは逆極性のオフセット電圧が印加されることに
    より、前記交流結合回路の出力信号の波形を成形する波
    形成形手段と、 前記波形成形手段の出力信号を基準値と比較する比較回
    路と、 電源投入時に、前記比較回路の出力信号を所定のレベル
    に設定するための起動回路とを備えることを特徴とする
    磁気検出装置。
  4. 【請求項4】 前記起動回路は、微分回路を備えること
    を特徴とする請求項3に記載の磁気検出装置。
  5. 【請求項5】 前記起動回路は、前記交流結合回路の出
    力信号を所定値に収束させるためのオペアンプを備える
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の磁気
    検出装置。
  6. 【請求項6】 前記起動回路は、前記微分回路と、前記
    オペアンプの出力段回路との間に、前記起動回路の動作
    を停止させるための停止回路をさらに備えることを特徴
    とする請求項5に記載の磁気検出装置。
  7. 【請求項7】 前記起動回路は、前記比較回路の出力信
    号を所定のレベルに設定するために、出力回路の信号レ
    ベルを第1レベルまたは第2レベルに設定する起動時出
    力設定回路を備えることを特徴とする請求項3から請求
    項6までのいずれかに記載の磁気検出装置。
  8. 【請求項8】 前記起動時出力設定回路は、トランジス
    タを備えることを特徴とする請求項7に記載の磁気検出
    装置。
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