JP2014228371A - 回転センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】回転を検出する検出部を1つとした構成において、当該検出部によって検出された回転信号からノイズ判定を行うことができる回転センサを提供する。
【解決手段】回転センサ10は、検出部20から入力した回転信号の振幅のピーク値及びボトム値を検出するピーク値・ボトム値検出部50を備えている。また、回転センサ10は、ピーク値・ボトム値検出部50から入力した回転信号の振幅のピーク値とボトム値に基づいて、ピーク値よりも小さいピーク値側閾値と、ピーク値側閾値よりも小さくボトム値よりも大きいボトム値側閾値と、をそれぞれ設定するノイズ判定部60を備えている。そして、ノイズ判定部60は、回転信号の振幅がピーク値側閾値及びボトム値側閾値のうちのいずれか一方または両方を超えない場合、回転信号はノイズであると判定し、当該回転信号の出力を停止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転体の回転に応じた回転信号を出力する回転センサに関する。
従来より、回転体の回転を検出する2つの検出部を備えた回転検出装置が、例えば特許文献1で提案されている。具体的に、特許文献1では、2つの検出部の出力に基づいて生成された回転信号と所定の閾値とを比較し、回転信号が回転体の回転による信号であるのか、または回転体のノイズの信号であるのかを判定する回転検出装置の構成が提案されている。
特開2008−20443号公報
しかしながら、上記従来の技術では、回転検出装置は2つの検出部を備えた構成になっているので、回転体に対して2つの検出部を所定の位置に配置しなければならない。このため、回転体の周囲の機構等によっては回転体に対する各検出部の搭載方向に制限が生じてしまうという問題がある。したがって、回転体の周囲の機構等に影響されずにノイズ判定を行うことができる搭載フリーの回転センサが望まれている。
本発明は上記点に鑑み、回転を検出する検出部を1つとした構成において、当該検出部によって検出された回転信号からノイズ判定を行うことができる回転センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、回転センサは、回転体に対向するように配置され、回転体の回転位置に応じた回転信号を出力する検出部(20)を備えている。また、回転センサは、検出部(20)から回転信号を入力すると共に、回転信号の振幅のピーク値及びボトム値を検出するピーク値・ボトム値検出部(50)を備えている。
さらに、回転センサは、ピーク値・ボトム値検出部(50)から回転信号の振幅のピーク値とボトム値をそれぞれ入力し、ピーク値よりも小さいピーク値側閾値と、ピーク値側閾値よりも小さくボトム値よりも大きいボトム値側閾値と、をそれぞれ設定するノイズ判定部(60)を備えている。
そして、ノイズ判定部(60)は、検出部(20)から回転信号を入力し、回転信号の振幅がピーク値側閾値及びボトム値側閾値のうちのいずれか一方または両方を超えない場合、回転信号はノイズであると判定し、当該回転信号の出力を停止することを特徴とする。
これによると、ノイズ判定部(60)におけるノイズ判定のための閾値について、ピーク値側閾値とボトム値側閾値との差である閾値ヒステリシスを持たせているので、回転信号の不感帯を設けることが可能となる。したがって、1つの検出部(20)によって検出された回転信号の振幅からノイズ判定を行うことができる。また、1つの検出部(20)で検出可能であるので、搭載フリーの回転センサを提供することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態に係る回転センサの全体構成図である。 図1に示された処理回路部の構成図である。 回転信号に対してピーク値側閾値及びボトム値側閾値が設定された模式図である。 図2に示されたノイズ判定部の具体的な回路図である。 回転センサの作動を説明するためのタイミングチャートである。 ノイズ判定部の作動を説明するためのタイミングチャートである。
以下、本発明の一実施形態について図を参照して説明する。本実施形態に係る回転センサは、例えばトランスミッションのギヤ回転検出に利用される。トランスミッションの種類としては通常の自動変速機(AT)や無段変速機(CVT)がある。各変速機ではスピードメーター等の制御に利用され、特に無段変速機ではプーリーの回転検出・ベルト位置制御等に利用される。
回転センサは、金属等の磁性体で構成されたギヤやロータ等の図示しない回転体の外周部に対向するように所定のギャップを持って配置されている。また、回転センサは、エンジンの各種制御を行う図示しないECUに電気的に接続されている。
図1に示されるように、回転センサ10は、検出部20及び処理回路部30を有している。検出部20は、例えば一対の磁気抵抗素子と磁石とを備えて構成されている。各磁気抵抗素子は直列接続されていると共に、電源が直列に接続されている。また、各磁気抵抗素子の接続点が処理回路部30に接続されている。
このような構成によると、回転体の回転位置に応じて磁石で発生している磁界ベクトルが変化し、そのベクトル変化に応じて一対の磁気抵抗素子の抵抗値が変化する。その結果、各磁気抵抗素子の接続点の電圧が変化する。したがって、検出部20は回転体の回転に伴って接続点の電圧の変化を回転信号として出力する。本実施形態では、回転信号は回転体の回転位置に応じて振幅が変化する波形信号となる。
図2に示されるように、処理回路部30は、増幅部40、ピーク値・ボトム値検出部50、ノイズ判定部60、自己補正制御部70、クロック71(CLK)、出力トランジスタ72(Tr)、及び抵抗73(R)を有している。また、処理回路部30は、検出部20から回転信号を入力する入力端子74、電源が供給される電源端子75、グランドに接続されるグランド端子76、及びエンジンECUに接続される出力端子77を有している。
増幅部40は、回転信号の振幅のオフセット補正を行う回路部である。増幅部40は、オペアンプ41及びオフセット部42を有している。オフセット部42は、自己補正制御部70から入力した回転信号の振幅の中点に基づいて回転信号の振幅のオフセット量を算出し、オペアンプ41の反転入力端子に印加する電圧値を調整することにより、回転信号の振幅のオフセットをキャンセルする。
ピーク値・ボトム値検出部50は、増幅部40から回転信号を入力すると共に、回転信号の振幅のピーク値(Vp)及びボトム値(Vb)を検出する回路部である。このようなピーク値・ボトム値検出部50は、ピーク値検知保持部51、ボトム値検知保持部52、及び中点演算部53を有している。
ピーク値検知保持部51は、回転信号の振幅のピーク値を検知すると共にこの値を保持する回路部である。また、ボトム値検知保持部52は、回転信号の振幅のボトム値を検知すると共にこの値を保持する回路部である。これらピーク値検知保持部51及びボトム値検知保持部52は、例えば図示しないカウンタ回路とD/A変換回路によって構成されている。これによると、カウンタ回路が回転信号の振幅の上昇/下降をカウントアップ/カウントダウンし、振幅の最大値/最小値に対応したカウント値を保持する。また、D/A変換回路はカウンタ回路のカウンタ値に対応する電圧を中点演算部53に出力する。
すなわち、ピーク値検知保持部51及びボトム値検知保持部52は、回転信号の振幅のピーク値とボトム値をそれぞれデジタル信号として保持すると共に、当該デジタル信号を中点演算部53及びノイズ判定部60に出力する。これにより、回転信号の振幅のピーク値とボトム値の情報を保持する手段としてキャパシタが用いられた場合に対して高温時の電荷抜けを防止することができる。したがって、回転信号の振幅のピーク値とボトム値のより正確な値を保持及び出力することができる。
中点演算部53は、ピーク値検知保持部51から入力した回転信号の振幅のピーク値と、ボトム値検知保持部52から入力した回転信号の振幅のボトム値と、から回転信号の振幅の中点を演算する回路部である。中点演算部53は演算により取得した回転信号の振幅の中点を自己補正制御部70及びノイズ判定部60に出力する。また、中点演算部53は回転信号の振幅のピーク値及びボトム値をノイズ判定部60に出力する。
ノイズ判定部60は、回転信号の振幅に対して閾値を設定する閾値設定機能、回転信号を2値化する2値化機能、及び、回転信号として入力された信号がノイズであるか否かを判定するノイズ判定機能を有する回路部である。ノイズ判定部60は、増幅部40から回転信号を入力すると共に、ピーク値・ボトム値検出部50から回転信号の振幅のピーク値とボトム値、さらに回転信号の振幅の中点をそれぞれ入力し、上記各機能を実行する。
閾値設定機能は、回転信号の振幅のピーク値よりも小さいピーク値側閾値と、ピーク値側閾値よりも小さくボトム値よりも大きいボトム値側閾値と、をそれぞれ設定する機能である。これにより、例えば図3に示されるように、波形信号である回転信号の振幅に対してピーク値側閾値及びボトム値側閾値が設定される。回転信号の振幅のピーク値とボトム値との幅を100%とすると、ピーク値側閾値とボトム値側閾値との振動判定閾値幅は例えば40%程度である。振動判定閾値幅は回転体の振動振幅閾値以上に設定されている。
2値化機能は、回転信号がピーク値側閾値と中点を超えたか否かを示すピーク値側信号と、回転信号がボトム値側閾値と中点を超えたか否かを示すボトム値側信号と、をそれぞれ生成する。そして、ピーク値側信号とボトム値側信号とを合成することで、回転信号を2値化する機能である。この2値化機能を実現するため、図4に示されるように、ノイズ判定部60は、4つの抵抗61a〜61d、4つのn型のMOSトランジスタ62a〜62d、2つのオペアンプ63a、63b、2つのNOT回路64a、64b、及びフリップフロップ65を有して構成されている。
4つの抵抗61a〜61dはそれぞれ同じ抵抗値Rであり、直列接続されている。また、直列接続の一端すなわち抵抗61aに回転信号の振幅のピーク値に対応した電圧が印加され、直列接続の他端すなわち抵抗61dに回転信号の振幅のボトム値に対応した電圧が印加される。
4つのn型のMOSトランジスタ62a〜62dのうち、MOSトランジスタ62aのドレインが抵抗61aと抵抗61bとの接続点に接続されている。当該接続点の電圧Vuがピーク値側閾値に対応する。MOSトランジスタ62aのソースはオペアンプ63aの反転入力端子に接続されている。オペアンプ63aの出力端子にはNOT回路64aが接続され、このNOT回路64a及びMOSトランジスタ62aのゲートがフリップフロップ65のリセット端子に接続されている。
また、MOSトランジスタ62b、62cのドレインが抵抗61bと抵抗61cとの接続点に接続されている。当該接続点の電圧Vrefが中点の電圧に対応する。MOSトランジスタ62bのソースはMOSトランジスタ62aのソースに接続され、MOSトランジスタ62bのゲートはオペアンプ63aの出力端子に接続されている。一方、MOSトランジスタ62cのソースはMOSトランジスタ62dのソースに接続され、MOSトランジスタ62cのゲートはNOT回路64bを介してオペアンプ63bの出力端子に接続されている。
さらに、MOSトランジスタ62dのドレインが抵抗61cと抵抗61dとの接続点に接続されている。当該接続点の電圧Vdがボトム値側閾値の電圧に対応する。MOSトランジスタ62dのソースはオペアンプ63bの反転入力端子に接続され、ゲートはオペアンプ63bの出力端子及びフリップフロップ65のセット端子に接続されている。そして、各オペアンプ63a、63bの非反転入力端子には回転信号(Vin)が入力される。
ノイズ判定機能は、回転信号の振幅がピーク値側閾値及びボトム値側閾値のうちのいずれか一方または両方を超えない場合、回転信号はノイズであると判定し、当該回転信号の出力を停止する機能である。
自己補正制御部70は、クロック71(CLK)から供給される一定の周波数信号に基づいて動作すると共に、増幅部40、ピーク値・ボトム値検出部50、及びノイズ判定部60が所定のシーケンスで動作するように制御する回路部である。また、自己補正制御部70は、中点演算部53から入力した中点の情報を増幅部40のオフセット部42に出力する。これにより、オフセット部42は回転信号の振幅のオフセット量を算出することが可能となる。
出力トランジスタ72及び抵抗73は、ノイズ判定部60により2値化された回転信号をエンジンECUに出力するための出力回路を構成している。出力トランジスタ72は例えばオープンコレクタの出力形式により信号を出力する。以上が、本実施形態に係る回転センサの全体構成である。
次に、回転センサの作動について説明する。回転体が正常に回転している場合、図5に示されるように、時点10までは回転信号の振幅はピーク値側閾値を上回ると共に、ボトム値側閾値を下回る。つまり、回転信号の振幅はピーク値側閾値及びボトム値側閾値の両方を超える。この場合、ノイズ判定部60は取得した回転信号は回転体の回転によるものであると判定し、2値化した回転信号を出力端子77を介してエンジンECUに出力する。
具体的には、図6に示されるように、時点T20では、回転信号の振幅が中点と同じになっている。また、この時点では、図4に示されるMOSトランジスタ62aがオン、MOSトランジスタ62bがオフしている。したがって、図6に示されるように、オペアンプ63aは回転信号の振幅がピーク値側閾値(Vu)を上回るとHiの信号を出力するが、時点T20では回転信号の振幅がピーク値側閾値(Vu)よりも小さいのでオペアンプ63aの出力(VAO)はLoの信号である。
一方、MOSトランジスタ62cがオフし、MOSトランジスタ62dがオンしているので、オペアンプ63bは回転信号の振幅がボトム値側閾値(Vd)を上回ったらHiの信号を出力する。したがって、時点T20では回転信号の振幅がボトム値側閾値(Vd)よりも大きいので、オペアンプ63bはHiの信号を出力する。また、当該Hiの信号がフリップフロップ65のセット端子に入力されるので、フリップフロップ65の出力(VOUT)はHiとなる。Hiの信号は例えば電圧VCCである。すなわち、ノイズ判定部60は2値化された回転信号としてHiの信号を出力する。フリップフロップ65はリセット端子にHiの信号が入力されるまで、セット端子に入力されたHiの信号を出力し続ける。
続いて、時点T21で回転信号の振幅がピーク値側閾値(Vu)を上回るとオペアンプ63aの出力(VAO)がHiになるので、MOSトランジスタ62aがオフし、MOSトランジスタ62bがオンする。これにより、オペアンプ63aの閾値が中点(Vref)となる。したがって、オペアンプ63aは回転信号の振幅が中点(Vref)よりも大きい場合はHiの信号を出力し続ける。
そして、時点T22において回転信号の振幅が中点(Vref)を下回ると、オペアンプ63aの出力(VAO)はLoになるので、NOT回路64aの出力(VA)はHiになり、フリップフロップ65のリセット端子にHiの信号が入力される。これにより、フリップフロップ65の出力(VOUT)はLoの信号となる。
また、MOSトランジスタ62aがオンし、MOSトランジスタ62bがオフする。これにより、オペアンプ63aの閾値がピーク値側閾値(Vu)となる。このように、MOSトランジスタ62a、62b、オペアンプ63a、及びNOT回路64aによって閾値にピーク値側閾値(Vu)と中点(Vref)との間のヒステリシスすなわち不感帯を持たせることができる。
この後、時点T23では、回転信号の振幅がボトム値側閾値(Vd)を下回る。このため、オペアンプ63bの出力(VBO)がLoとなり、MOSトランジスタ62cがオンし、MOSトランジスタ62dがオフする。これにより、オペアンプ63bの閾値が中点(Vref)となる。また、フリップフロップ65のセット端子にLoの信号が入力される。フリップフロップ65の出力(VOUT)は、Loの信号が維持されている。
続いて、時点T24では、時点T20と同じ動作となる。具体的には、回転信号の振幅が中点(Vref)を上回るので、オペアンプ63bの出力(VBO)がHiとなり、フリップフロップ65の出力(VOUT)もHiの信号となる。
また、MOSトランジスタ62cがオフとなり、MOSトランジスタ62dがオンする。これにより、オペアンプ63bの閾値がボトム値側閾値(Vd)になる。このように、MOSトランジスタ62c、62d、オペアンプ63b、及びNOT回路64bによって閾値に中点(Vref)とボトム値側閾値(Vd)との間のヒステリシス(不感帯)を持たせることができる。
以上の動作により、フリップフロップ65は回転信号の振幅が中点(Vref)を上回る期間にHiの信号を出力し、フリップフロップ65は回転信号の振幅が中点(Vref)を下回る期間にLoの信号を出力する。したがって、ノイズ判定部60から2値化された回転信号が出力される。
この後の時点T25での動作は時点T21での動作と同じであり、時点T26での動作は時点T22での動作と同じである。回転体が回転し続けることにより、ノイズ判定部60では上記の動作が繰り返される。
そして、回転体の回転が停止する。すなわち、図5において、時点10を過ぎて回転体の回転が停止すると、通常、回転信号の振幅は無くなる。しかしながら、回転体に発生する振動等を検出部20が検出することにより、時点10を過ぎても検出部20が回転信号を出力する場合もある。この回転信号は、回転体の回転位置を示すものではなく、回転体に発生する振動等を表している。
このような場合、図5に示されるように、回転信号の振幅はピーク値側閾値を上回るが、ボトム値側閾値を下回らない。すなわち、回転信号の振幅は両方の閾値とクロスしない。したがって、ノイズ判定部60は、時点T10後に取得した回転信号は、回転体の回転によるものではなく、回転体の振動すなわちノイズであると判定する。また、ノイズ判定部60は回転信号を2値化しないので、回転信号の出力を停止することになる。
なお、上記では、時点T10後の回転信号の振幅がボトム値側閾値を下回らない場合について説明した。もちろん、ボトム値側閾値を下回るがピーク値側閾値を上回らない場合や、ピーク値側閾値とボトム値側閾値の両方を超えない場合についても、ノイズ判定部60はノイズであると判定する。
ここで、出力を停止するのは2値化信号であり、2値化信号ではない信号を出力端子77から出力することとなる。例えば、図4に示されるノイズ判定部60において、フリップフロップ65の出力(VOUT)が例えばHiに固定されたり、あるいはLoに固定されたりする。
以上説明したように、本実施形態では、ノイズ判定部60におけるノイズ判定のための閾値について、ピーク値側閾値とボトム値側閾値との差である閾値ヒステリシスを持たせているので、回転信号の振幅に対する不感帯を設けることができる。このため、回転体が停止中に生ずる振動にて発生する磁気ノイズと正常の回転信号とを回転センサ10自身が区別・判定することができる。したがって、1つの検出部20によって検出された回転信号の振幅からノイズ判定を行うことができる。
特に、本実施形態では、回転体の回転位置を正確に知ることができる。また、回転体がギヤの場合はギヤの位置と速度の両方をエンジンECUに正確に把握させることができる。近年のトランスミッション用途の回転センサ10には、多種多様のギヤ検出が可能であることが求められており、ギヤ適合性やギヤに対するセンサの搭載向きや方向が自由にできる搭載フリーの要望を満足することができる。
さらに、本実施形態では検出部20として磁気抵抗素子が用いられている。このように、信号の振幅が小さい磁気抵抗素子が用いられた構成においても、1つの検出部20で検出された回転信号の振幅からノイズ判定を行うことができる。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、ピーク値検知保持部51及びボトム値検知保持部52が特許請求の範囲の「信号保持手段」に対応する。また、フリップフロップ65が特許請求の範囲の「2値化手段」に対応する。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示された回転センサ10の構成は一例であり、上記で示した構成に限定されることなく、本発明を実現できる他の構成とすることもできる。例えば、回転センサ10において、検出部20は回転体の回転速度に応じた回転信号を出力するように構成されていても良い。これによると、回転体がギヤの場合、高精度の制御が不要になり、回路ICの小型化、低コスト化が可能になる。
また、測定対象の回転体はギヤに限らず、もちろん車両用に限られない。また、検出部20は、回転体の外周部ではなく、側面に対向するように配置されていても良い。この場合、側面に回転体の回転を示すマークが設けられていれば良い。
上記実施形態では増幅部40が設けられているが、これは構成の一例であり、増幅部40は設けられていなくても良い。したがって、ピーク値・ボトム値検出部50が検出部20から回転信号を入力すると共に、回転信号の振幅のピーク値及びボトム値を検出するように構成されていても良い。
また、処理回路部30は、回転信号の振幅の最大値と最小値を検出するだけでなく、回転信号の振幅がピーク値やボトム値以外のときは、極低速でピークボトム保持値を中心値に向けて変化させていっても良い。この方式にすることで、回転信号の温特変化に対応することができ、幅広い温度でのノイズ判定をすることが可能となる。
20 検出部
50 ピーク値・ボトム値検出部
51 ピーク値検知保持部(信号保持手段)
52 ボトム値検知保持部(信号保持手段)
53 中点演算部
60 ノイズ判定部
65 フリップフロップ(2値化手段)

Claims (5)

  1. 回転体に対向するように配置され、前記回転体の回転位置に応じた回転信号を出力する検出部(20)と、
    前記検出部(20)から前記回転信号を入力すると共に、前記回転信号の振幅のピーク値及びボトム値を検出するピーク値・ボトム値検出部(50)と、
    前記ピーク値・ボトム値検出部(50)から前記回転信号の振幅のピーク値とボトム値をそれぞれ入力し、前記ピーク値よりも小さいピーク値側閾値と、前記ピーク値側閾値よりも小さく前記ボトム値よりも大きいボトム値側閾値と、をそれぞれ設定するノイズ判定部(60)と、
    を備え、
    前記ノイズ判定部(60)は、前記検出部(20)から前記回転信号を入力し、前記回転信号の振幅が前記ピーク値側閾値及びボトム値側閾値のうちのいずれか一方または両方を超えない場合、前記回転信号はノイズであると判定し、当該回転信号の出力を停止することを特徴とする回転センサ。
  2. 回転体に対向するように配置され、前記回転体の回転速度に応じた回転信号を出力する検出部(20)と、
    前記検出部(20)から前記回転信号を入力すると共に、前記回転信号の振幅のピーク値及びボトム値を検出するピーク値・ボトム値検出部(50)と、
    前記ピーク値・ボトム値検出部(50)から前記回転信号の振幅のピーク値とボトム値をそれぞれ入力し、前記ピーク値よりも小さいピーク値側閾値と、前記ピーク値側閾値よりも小さく前記ボトム値よりも大きいボトム値側閾値と、をそれぞれ設定するノイズ判定部(60)と、
    を備え、
    前記ノイズ判定部(60)は、前記検出部(20)から前記回転信号を入力し、前記回転信号の振幅が前記ピーク値側閾値及びボトム値側閾値のうちのいずれか一方または両方を超えない場合、前記回転信号はノイズであると判定し、当該回転信号の出力を停止することを特徴とする回転センサ。
  3. 前記ピーク値・ボトム値検出部(50)は、前記回転信号の振幅のピーク値とボトム値をそれぞれデジタル信号として保持すると共に、当該デジタル信号を前記ノイズ判定部(60)に出力する信号保持手段(51、52)を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の回転センサ。
  4. 前記ピーク値・ボトム値検出部(50)から前記回転信号の振幅のピーク値とボトム値をそれぞれ入力し、これらピーク値とボトム値との中点を演算する中点演算部(53)を有しており、
    前記ノイズ判定部(60)は、前記中点演算部(53)から前記中点を入力し、前記回転信号が前記ピーク値側閾値と前記中点を超えたか否かを示すピーク値側信号と、前記回転信号が前記ボトム値側閾値と前記中点を超えたか否かを示すボトム値側信号と、をそれぞれ生成し、前記ピーク値側信号と前記ボトム値側信号とを合成することで、前記回転信号を2値化する2値化手段(65)を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の回転センサ。
  5. 前記検出部(20)は、磁気抵抗素子であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の回転センサ。
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