JP3336668B2 - センサ信号処理装置 - Google Patents

センサ信号処理装置

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JP3336668B2
JP3336668B2 JP08889893A JP8889893A JP3336668B2 JP 3336668 B2 JP3336668 B2 JP 3336668B2 JP 08889893 A JP08889893 A JP 08889893A JP 8889893 A JP8889893 A JP 8889893A JP 3336668 B2 JP3336668 B2 JP 3336668B2
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一朗 伊澤
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、MREセンサやイメ
ージセンサ等の信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、センサ出力を2値化するために
は、センサ出力に合うように、トリミングした固定しき
い値で2値化する方法が一般的である。
【0003】ところが、この方法では、波形に大きな周
期のうねりがある場合(ギアの偏心による)や山の高
さ、谷の深さが波形毎に異なるような波形を角度精度よ
く2値化することができない。
【0004】そこで、特開平4−77671号公報が提
案されている。これは、センサの出力信号に対し、増幅
率の大きなアンプと増幅率の小さなアンプとを通し、増
幅率の小さなアンプの出力信号のピークホールド値をし
きい値として、増幅率の大きなアンプの出力信号を2値
化していた。つまり、振幅の異なる2つの信号を作り出
すようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記公報に
おいては、増幅率の異なる2つのアンプを必要としてい
た。
【0006】そこで、この発明の目的は、回路が簡略化
できるセンサ信号処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、センサから
の出力信号のピーク値をホールドするピークホールド手
段と、前記センサからの出力信号のボトム値をホールド
するボトムホールド手段と、前記ピークホールド手段に
よるピーク値とボトムホールド手段によるボトム値とか
らしきい値を設定するしきい値設定手段と、前記センサ
の出力信号と、前記しきい値設定手段により設定したし
きい値とを比較して、その大小関係により2値化信号を
出力する比較手段とを備え、前記ピークホールド手段と
ボトムホールド手段とは、電源オン時においてピークホ
ールド手段によるピーク値とボトムホールド手段のボト
ム値を強制的に異なった値に設定するようにしたセンサ
信号処理装置をその要旨とするものである。
【0008】ここで、前記ピークホールド手段あるいは
ボトムホールド手段は、オペアンプを備え、同オペアン
プの一方の入力端子にアナログスイッチを配置し、CM
OSコンパレータにセンサの出力信号と前記オペアンプ
の出力を取り込み、CMOSコンパレータの出力端子と
前記アナログスイッチの制御端子を接続して、アナログ
スイッチを制御することによりキャパシタへの充電を制
御してピークホールドあるいはボトムホールドを行うよ
うにするとよい。
【0009】又、前記CMOSコンパレータのオフセッ
トによるホールドミスを無くすためにコンパレータ入力
を強制的に一定電位ズラすようにするとよい
【0010】又、前記センサは、等間隔部分と基準位置
部分とを有する移動体に対し前記等間隔部分と基準位置
部分とを電気的信号に変換するものであって、前記ピー
クホールド手段又はボトムホールド手段は、同ホールド
手段がホールド中にピーク値又はボトム値が一定電圧以
上とならないとピーク値又はボトム値のホールドを禁止
するとよい。
【0011】さらに、前記装置を全てCMOS1チップ
LSI化するとよい。
【0012】
【作用】ピークホールド手段はセンサからの出力信号の
ピーク値をホールドし、ボトムホールド手段はセンサか
らの出力信号のボトム値をホールドする。又、しきい値
設定手段はピークホールド手段によるピーク値とボトム
ホールド手段によるボトム値とからしきい値を設定す
る。そして、比較手段はセンサの出力信号と、しきい値
設定手段により設定したしきい値とを比較して、その大
小関係により2値化信号を出力する。よって、従来技術
(公報)では増幅率の大きなアンプと増幅率の小さなア
ンプとを用意する必要があったが、そのようなことがな
く、アンプ(増幅器)を1つだけ用意すればよい。
【0013】又、前記ピークホールド手段あるいはボト
ムホールド手段は、CMOSコンパレータにセンサの出
力信号とオペアンプの出力が取り込まれ、CMOSコン
パレータの出力よりアナログスイッチを制御することに
よりキャパシタへの充電が制御されてピークホールドあ
るいはボトムホールドが行われる。その結果、アナログ
スイッチを制御することによりキャパシタの電位が保持
され出力レベルは変化しない。
【0014】又、前記CMOSコンパレータ入力が強制
的に一定電位ズラされ、CMOSコンパレータのオフセ
ットによるホールドミスが無くなる。又、前記ピークホ
ールド手段と前記ボトムホールド手段は、電源オン時に
おいてピークホールド手段によるピーク値とボトムホー
ルド手段のボトム値を強制的に異なった値に設定する。
その結果、電源オン時においてピークホールド値とボト
ムホールド値を強制的に異なった値に設定することによ
り出力のチャタリングが防止される。
【0015】又、ピークホールド手段又はボトムホール
ド手段は、同ホールド手段がホールド中にピーク値とボ
トム値の差が一定電圧以上とならないとピーク値又はボ
トム値のホールドを禁止する。その結果、センサの基準
位置部分の誤信号出力の振幅を確認した上で等間隔部分
の信号と基準位置部分の信号との比によりピークホール
ド値とボトムホールド値の差電圧の設定を変更するだけ
で安定して基準位置部分の検出ができる。
【0016】又、前記装置を全てCMOS1チップLS
I化することにより、小型化を図ることができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に従って説明する。図1には、本実施例のセンサ信号処
理装置の回路図を示す。同センサ信号処理装置はエンジ
ンの回転位置検出のための装置である。
【0018】図1に示すように、エンジンの回転に伴い
1/2の回転速度で回転するシャフト1には、円板状の
回転体2が固定されている。回転体2は、非磁性材(例
えば、オーステナイト系ステンレス)からなる磁石保持
部3と、同磁石保持部3の周囲に固着された環状のフェ
ライト磁石4により構成されている。フェライト磁石4
の外周面には、異なる磁極(N極とS極)が交互に、か
つ、等間隔に着磁された着磁面5が設けられている。
又、着磁面5の一部には、着磁を無くしピッチを広く設
定した基準位置5aが設けられている。
【0019】回転角センサ6は、回転体2の着磁面5に
対向配置された一対のMR素子7A,7Bを有してい
る。MR素子7A,7Bには、直列に電源が接続されて
いる。MR素子7A,7Bの中点8には増幅器9が接続
されている。そして、MR素子7A,7Bは、回転体2
の回転に伴う円周方向の磁界強度に応じて抵抗値を変化
させる。その結果、MR素子7A,7Bの中点8の電圧
が変化し、回転角センサ6から電圧信号が出力される。
この中点8での信号波形を図2においてMREにて示す
とともに、増幅器9の出力部での信号波形を図2及び図
3においてINにて示す。
【0020】増幅器9の出力端子はコンパレータ10の
反転入力端子に接続されている。又、増幅器9の出力端
子はピークホールド回路11及びボトムホールド回路1
2に接続されている。
【0021】図4にはピークホールド回路11の具体的
構成例を示すとともに、図5にはボトムホールド回路1
2の具体的構成例を示す。図4において、入力端子はア
ナログスイッチ13を介してCMOSオペアンプ14の
非反転入力端子に接続されている。又、CMOSオペア
ンプ14の非反転入力端子には、MOSホールドキャパ
シタ15が接続されている。CMOSオペアンプ14の
出力端子は負帰還がかけられるとともに、CMOSオペ
アンプ14の出力端子はCMOSコンパレータ16の反
転入力端子に接続されている。CMOSコンパレータ1
6の非反転入力端子は入力端子に接続されている。CM
OSコンパレータ16の出力端子はオアゲート18に接
続されている。オアゲート18の出力端子はアナログス
イッチ13の制御端子に接続されている。又、アナログ
スイッチ13の両制御端子間にはノット回路19が配置
されている。
【0022】又、CMOSオペアンプ14の非反転入力
端子には、アナログスイッチ20を介して5ボルト電源
が接続されている。図5のボトムホールド回路において
も、図4のピークホールド回路11の構成とほぼ同じで
あるが、CMOSコンパレータ16の2つの入力端子の
接続が逆になっているとともに、CMOSオペアンプ1
4の非反転入力端子はアナログスイッチ20を介してア
ースされている。
【0023】次に、この図4のピークホールド回路11
と図5のボトムホールド回路12の特徴について説明す
る。従来のピークホールド回路を図6に示すとともに、
従来のボトムホールド回路を図7に示す。
【0024】従来、ピークホールド回路(図6)はダイ
オード21を一方向にしか流さない特性を使用して実現
していた。しかし、この方式では、ダイオード21の順
方向電位降下VF があるため実際のピーク電圧よりもV
F だけ下がった電圧しかホールドできない。又、CMO
SLSIへの内蔵はBiCMOS構造を作り、寄生効果
のない、純粋ダイオードを同一LSI内に作り込まない
とできなかった。しかし、本実施例では、ダイオード2
1の代わりに、アナログスイッチ13とCMOSコンパ
レータ16を使っているので、そのようなことが回避さ
れる。
【0025】ここで、ピークホールド回路(図4)の動
作説明をすると、CMOSコンパレータ16にてピーク
ホールド出力電圧と、入力電圧とが比較される。入力電
圧の方が出力電圧より高い場合、CMOSコンパレータ
16の出力は「1」となり、アナログスイッチ13がオ
ンし、MOSホールドキャパシタ15へ充電が始まる。
MOSホールドキャパシタ15の電位が上がると、出力
電圧も同じく上がる。そして、入力電圧と出力電圧が等
しくなるまで、充電されると、CMOSコンパレータ1
6は「0」を出力するためアナログスイッチ13はオフ
する。
【0026】その後、入力電圧が下がってもアナログス
イッチ13がオフしMOSホールドキャパシタ15が電
位を保持しているため、出力レベルは変化せず入力電圧
のピーク値を保持し続ける。
【0027】この動作はボトムホールド回路(図5)に
ついても同様なのでその説明は省略する。ただ、ボトム
ホールド回路の場合、ホールドする電圧がボトム値であ
る。又、この図4のピークホールド回路11と図5のボ
トムホールド回路12の応用例を図8(ピークホールド
回路)と図9(ボトムホールド回路12)に示す。
【0028】図4のピークホールド回路11と図5のボ
トムホールド回路12を、低い周波数まで安定した動作
をさせるためには、CMOSコンパレータ16の非反転
入力端子と反転入力端子とが全く同じになったとき、確
実に出力を「0」とする必要がある。そうでないと、入
力電圧がピークを過ぎ減少を始めてもアナログスイッチ
13をオフさせることができずピーク電圧をホールドで
きない可能性がある。
【0029】この対策として、図8(ピークホールド回
路)と図9(ボトムホールド回路12)に示すように、
CMOSコンパレータ16の入力に強制オフセットを設
けている。つまり、図8において、CMOSコンパレー
タ16の非反転入力端子に対しカレントミラー回路22
を接続するとともに、入力端子とCMOSコンパレータ
16の非反転入力端子との間に抵抗23を配置する。そ
して、CMOSコンパレータ16の非反転入力端子を定
電流と抵抗23にてオフセット電圧とノイズ成分相当分
として20mVだけ出力より低く設定する。
【0030】こうすることによって、安定してピーク検
出ができるため、0.1Hz という低い周波数までピー
クホールドが可能である。つまり、CMOSオペアンプ
14の出力電圧をCMOSコンパレータ16の遅れ時間
の間に少しだけ高くすることにより低い周波数までピー
クホールドが可能となる。尚、このような回路(カレン
トミラー回路22と抵抗23)が無い場合には40Hz
が最低動作限界となっていた。
【0031】図9のボトムホールド回路についても同様
であり、CMOSコンパレータ16の反転入力端子に対
しカレントミラー回路22と抵抗23を設けることによ
り、定電流と抵抗23にてオフセット電圧とノイズ成分
相当分として20mVだけ出力より高く設定している。
【0032】一方、図1において、ピークホールド回路
11の出力端子とボトムホールド回路12の出力端子と
の間には、4つの抵抗24,25,26,27が直列に
接続されている。抵抗24と抵抗25との間の接続点a
と、抵抗26と抵抗27との間の接続点bとの間には、
アナログスイッチ28,29が直列に接続されている。
両アナログスイッチ28と29との間の接続点30はコ
ンパレータ10の非反転入力端子に接続されている。
又、コンパレータ10の出力端子がアナログスイッチ2
9の制御端子に接続されている。さらに、コンパレータ
10の出力端子がノット回路31を介してアナログスイ
ッチ28の制御端子に接続されている。
【0033】コンパレータ10の出力端子にはエッジ検
出回路32が接続され、同エッジ検出回路32は立上り
検出部32aと立下り検出部32bとを備えている。立
上り検出部32aは、コンパレータ10の出力信号のう
ちの立ち上がりエッジを検出してボトムホールド回路1
2にボトムリセット信号を出力する。立下り検出部32
bは、コンパレータ10の出力信号のうちの立ち下がり
エッジを検出してピークホールド回路11にピークリセ
ット信号を出力する。
【0034】図2,3において、ピークホールド回路1
1の出力信号の波形をPHとして示すとともに、ボトム
ホールド回路12の出力信号の波形をBHとして示す。
さらに、アナログスイッチ28と29との間の接続点3
0での信号の波形をTHとして示す。
【0035】又、図2には、エッジ検出回路32の立上
り検出部32aからのボトムリセット信号をBRとし、
立下り検出部32bからのピークリセット信号をPRと
して表す。
【0036】さらに、図2において、コンパレータ10
の出力信号をOUTとして示す。ここまで説明してきた
構成を有する回路の動作を説明しておくと、ピークホー
ルド回路11とボトムホールド回路12とを有し、コン
パレータ10にピークホールド値とボトムホールド値の
間の電圧を抵抗24〜27による抵抗分圧で生成してコ
ンパレータ10の非反転入力端子電圧として与える。コ
ンパレータ10がHレベル→Lレベルに(図2,3のt
3,t5のタイミング)、あるいは、Lレベル→Hレベ
ルに反転した瞬間に(図2,3のt2,t4のタイミン
グ)ピーク値又はボトム値をリセットしてコンパレータ
10の非反転入力端子の電位を大きく変えて、誤動作防
止のためにしきい値を引き離している。
【0037】つまり、コンパレータ10の出力のHレベ
ル,Lレベルに応じてコンパレータ10の非反転入力端
子の電位が、(1/4)・(PH−BH)と(3/4)
・(PH−BH)に切り換えられる。ただし、PHはピ
ークホールド値、BHはボトムホールド値である。これ
により、三角波やサイン波のセンサ出力だけでなく、波
形振幅の中央部でフラットに近いセンサ波形に対しても
安定動作する。
【0038】又、コンパレータ10の非反転入力端子へ
の電圧は、ピークホールド値とボトムホールド値との間
で抵抗分圧で発生しているので、波形のピーク値、ボト
ム値が各山,各谷毎に変化しても振幅比でしきい値が与
えられるのでOUT波形のエッジの角度精度が正確に保
持できる。
【0039】尚、ピークホールド時間とボトムホールド
時間で最低作動周波数が決まるがホールドキャパシタ1
00PFにて0.1Hz まで安定に作動することが実験
で確認できた。この値は、通常の使用に対しては十分な
値である。
【0040】一方、図1において、ピークホールド回路
11の出力端子は抵抗33を介してオペアンプ34の非
反転入力端子に接続されている。又、ボトムホールド回
路12の出力端子は抵抗35を介してオペアンプ34の
反転入力端子に接続されている。オペアンプ34の非反
転入力端子は抵抗36を介してアースされている。オペ
アンプ34の出力端子は抵抗37を介して負帰還がかけ
られている。
【0041】オペアンプ34の出力端子はコンパレータ
38の反転入力端子に接続されている。コンパレータ3
8の非反転入力端子には基準電源39が接続されてい
る。コンパレータ38の出力端子は2つのアンドゲート
41,42の一方の入力端子にそれぞれ接続されてい
る。アンドゲート41の他方の入力端子はコンパレータ
10の出力端子と接続され、又、アンドゲート42の他
方の入力端子はノット回路17を介してコンパレータ1
0の出力端子と接続されている。アンドゲート41の出
力端子はピークホールド回路11とピーク値引き上げラ
インにより接続されている。又、アンドゲート42の出
力端子はボトムホールド回路12とボトム値引き下げラ
インにより接続されている。
【0042】図2において、オペアンプ34の出力波形
を(P−B)で示す。又、図2において、コンパレータ
38の出力波形をS1で示す。さらに、図2において、
アンドゲート41の出力波形をS3で示すとともに、ア
ンドゲート42の出力波形をS4で示す。
【0043】ここまで説明してきた構成を有する回路の
動作を説明しておくと、オペアンプ34ではピークホー
ルド値(PH)とボトムホールド値(BH)の差を演算
している。この差が基準電源39の基準電圧VREF1の値
より小さいと、コンパレータ38が「1」を出力する。
すると、出力のレベルに応じて図4のアナログスイッチ
20又は図5のアナログスイッチ20が閉じて(オンし
て)、ピーク値またはボトム値を5ボルトあるいは0ボ
ルトにむけて引き離される。
【0044】PH−BHが、基準電源39の基準電圧V
REF1よりも大きくなるとコンパレータ38の出力は
「0」となり、図4のアナログスイッチ20又は図5の
アナログスイッチ20が開いて(オフして)、PH−B
Hは基準電圧VREF1に等しい値で固定される。
【0045】電源オン時(図2,3のt1のタイミン
グ)、回路が作動すると、直ちにPH−BHの値が基準
電圧VREF1より小さいかどうか判定し、ピークホールド
値(PH)とボトムホールド値(BH)の値を引き離
す。
【0046】通常、電源オンすると、入力信号は一定な
ので、ピークホールド値(PH)とボトムホールド値
(BH)は等しくなっている。しかし、本回路を用いる
と、電源オンと同時にピークホールド値(PH)とボト
ムホールド値(BH)を引き離すことができ、電源の微
少なノイズ等で図1のCMOSコンパレータ10が誤判
定して出力のチャタリングすることが防止できる。
【0047】一方、図1において、オペアンプ34とコ
ンパレータ38との間の接続点43にはコンパレータ4
4の反転入力端子が接続されている。コンパレータ44
の非反転入力端子には基準電源45が接続されている。
コンパレータ44の出力端子は、2つのアンドゲート4
6,47の一方の入力端子にそれぞれ接続されている。
アンドゲート47の他方の入力端子はコンパレータ10
の出力端子と接続され、又、アンドゲート46の他方の
入力端子はノット回路48を介してコンパレータ10の
出力端子と接続されている。
【0048】アンドゲート46の出力端子はピークホー
ルド禁止信号ラインにて図4のオアゲート18に接続さ
れている。又、アンドゲート47の出力端子はボトムホ
ールド禁止信号ラインにて図5のオアゲート18に接続
されている。
【0049】図2において、コンパレータ44の出力波
形をS2で示す。又、図2において、アンドゲート46
の出力端子の出力波形をPHIで示すとともに、アンド
ゲート47の出力端子の出力波形をBHIで示す。
【0050】ここまで説明してきた構成を有する回路の
動作を説明しておくと、図10に示すように、ピークホ
ールド中にボトム値が一定電圧以上離れないうちはボト
ムホールド禁止信号(BHI)が発生し、ボトムホール
ドが禁止される。よって、しきい値が常にMRE出力波
形よりも大きくなり、出力はHレベル固定となり回転体
2の基準位置検出が可能となる。
【0051】又、逆も同様にボトムホールド中にピーク
値が一定電圧以上離れないうちはピークホールド禁止信
号(PHI)が出力され、ピークホールドを禁止する。
よって、しきい値が常にMRE出力波形よりも小さくな
り出力はLレベル固定となる。
【0052】そして、着磁ピッチが狭い部分と無着磁の
基準位置との出力振幅比によって基準電圧を可変とする
ことにより、着磁ピッチが狭い部分の出力振幅と無着磁
の基準位置での出力振幅との比により、PH−BH値の
差の設定電圧を更新するだけで安定して無着磁の基準位
置の検出が可能となる。
【0053】本実施例におけるセンサ信号処理装置は全
てCMOS1チップLSI化されている。このように本
実施例の2値化装置では、回転角センサ6からの出力信
号のピーク値をホールドするピークホールド回路11
(ピークホールド手段)と、回転角センサ6からの出力
信号のボトム値をホールドするボトムホールド回路12
(ボトムホールド手段)と、ピークホールド回路11に
よるピーク値とボトムホールド回路12によるボトム値
とからしきい値を設定する抵抗24〜27,アナログス
イッチ28,29,ノット回路31(しきい値設定手
段)と、回転角センサ6の出力信号と、抵抗24〜2
7,アナログスイッチ28,29,ノット回路31(し
きい値設定手段)により設定したしきい値とを比較し
て、その大小関係により2値化信号を出力するコンパレ
ータ10(比較手段)とを備えた。
【0054】よって、従来の公報(特開平4−7767
1号公報)においては、増幅率の大きなアンプと増幅率
の小さなアンプとを用意する必要があったが、そのよう
なことがなく、増幅器9(アンプ)を1つだけ用意すれ
ばよいので回路が簡略化できる。
【0055】又、図4,5に示すピークホールド回路1
1とボトムホールド回路12においては、CMOSオペ
アンプ14を備え、同オペアンプ14の一方の入力端子
にアナログスイッチ13を配置し、CMOSコンパレー
タ16にセンサの出力信号とCMOSオペアンプ14の
出力を取り込み、CMOSコンパレータ16の出力端子
とアナログスイッチ13の制御端子を接続して、アナロ
グスイッチ13を制御することによりMOSホールドキ
ャパシタ15への充電を制御してピークホールドあるい
はボトムホールドを行うようにした。その結果、アナロ
グスイッチ13を制御することによりMOSホールドキ
ャパシタ15の電位が保持され出力レベルは変化しな
い。
【0056】ここで、図8,9に示すように、CMOS
コンパレータ16の入力を強制的に一定電位ズラすよう
にしたので、CMOSコンパレータ16のオフセットに
よるホールドミスを無くすことができる。
【0057】さらに、ピークホールド回路11とボトム
ホールド回路12とは、電源オン時においてピークホー
ルド回路11によるピーク値とボトムホールド回路12
のボトム値を強制的に異なった値に設定するようにし
た。その結果、電源オン時においてピークホールド値と
ボトムホールド値を強制的に異なった値に設定すること
により出力のチャタリングが防止される。
【0058】さらには、回転角センサ6は、等間隔部分
と基準位置部分とを有する移動体に対し等間隔部分と基
準位置部分とを電気的信号に変換するものであって、ピ
ークホールド回路11又はボトムホールド回路12は、
同ホールド手段11,12がホールド中にピーク値又は
ボトム値が一定電圧以上とならないとピーク値又はボト
ム値のホールドを禁止するようにした。その結果、セン
サの等間隔部分の信号の振幅に比べ、小さな振幅の誤信
号を出す基準位置部分の検出が正確にできる。
【0059】又、本実施例におけるセンサ信号処理装置
は全てCMOS1チップLSI化されているので、小型
化が図られる。尚、小さな振幅の誤信号の判別は、本回
路のように一定電圧と比較して判定するのではなく、図
11の回路構成および図12のタイミングチャートに示
すようにピーク引くボトムの電圧との比で判定すること
もできる。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
回路が簡略化できる優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のセンサ信号処理装置の回路図である。
【図2】各種の波形を示すタイムチャートである。
【図3】各種の波形を示すタイムチャートである。
【図4】ピークホールド回路の構成図である。
【図5】ボトムホールド回路の構成図である。
【図6】比較のためのピークホールド回路の構成図であ
る。
【図7】比較のためのボトムホールド回路の構成図であ
る。
【図8】応用例のピークホールド回路の構成図である。
【図9】応用例のボトムホールド回路の構成図である。
【図10】各種の波形を示すタイムチャートである。
【図11】誤信号判別の応用例の回路の構成図である。
【図12】各種の波形を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
6 回転角センサ 10 比較手段を構成するコンパレータ 11 ピークホールド手段としてのピークホールド回路 12 ボトムホールド手段としてのボトムホールド回路 13 アナログスイッチ 14 CMOSオペアンプ 15 MOSホールドキャパシタ 16 CMOSコンパレータ 24,25,26,27 しきい値設定手段を構成する
抵抗 28,29 しきい値設定手段を構成するアナログスイ
ッチ 31 しきい値設定手段を構成するノット回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 友厚 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装 株式会社 内 (56)参考文献 特開 平2−47558(JP,A) 特開 平4−77671(JP,A) 特開 昭61−239116(JP,A) 特開 昭49−81079(JP,A) 特開 昭63−212882(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/245 102 G01R 19/165 H03K 5/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサからの出力信号のピーク値をホー
    ルドするピークホールド手段と、 前記センサからの出力信号のボトム値をホールドするボ
    トムホールド手段と、 前記ピークホールド手段によるピーク値とボトムホール
    ド手段によるボトム値とからしきい値を設定するしきい
    値設定手段と、 前記センサの出力信号と、前記しきい値設定手段により
    設定したしきい値とを比較して、その大小関係により2
    値化信号を出力する比較手段とを備え 前記ピークホールド手段とボトムホールド手段とは、電
    源オン時においてピークホールド手段によるピーク値と
    ボトムホールド手段のボトム値を強制的に異なった値に
    設定するようにした ことを特徴とするセンサ信号処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ピークホールド手段あるいはボトム
    ホールド手段は、オペアンプを備え、同オペアンプの一
    方の入力端子にアナログスイッチを配置し、CMOSコ
    ンパレータにセンサの出力信号と前記オペアンプの出力
    を取り込み、CMOSコンパレータの出力端子と前記ア
    ナログスイッチの制御端子を接続して、アナログスイッ
    チを制御することによりキャパシタへの充電を制御して
    ピークホールドあるいはボトムホールドを行うようにし
    たことを特徴とする請求項1に記載のセンサ信号処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記CMOSコンパレータのオフセット
    によるホールドミスを無くすためにコンパレータ入力を
    強制的に一定電位ズラすようにしたことを特徴とする請
    求項2に記載のセンサ信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記センサは、等間隔部分と基準位置部
    分とを有する移動体に対し前記等間隔部分と基準位置部
    分とを電気的信号に変換するものであって、前記ピーク
    ホールド手段又はボトムホールド手段は、同ホールド手
    段がホールド中にピーク値又はボトム値が一定電圧以上
    とならないとピーク値又はボトム値のホールドを禁止す
    ることを特徴とする請求項1に記載のセンサ信号処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記各手段およびセンサをCMOS1チ
    ップLSI化したことを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載のセンサ信号処理装置。
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