JPH1038892A - 免疫分析装置用反応装置 - Google Patents
免疫分析装置用反応装置Info
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- JPH1038892A JPH1038892A JP8197862A JP19786296A JPH1038892A JP H1038892 A JPH1038892 A JP H1038892A JP 8197862 A JP8197862 A JP 8197862A JP 19786296 A JP19786296 A JP 19786296A JP H1038892 A JPH1038892 A JP H1038892A
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Abstract
プ法という異なるプロトコルを実施する場合や、免疫測
定において異なる時間反応を生じさせる場合にも使用可
能な免疫分析装置用反応装置を提供する。 【解決手段】容器担持部を回転円盤上にその回転中心と
同心の2重以上の円上に配置し、うち1の円上に配置さ
れた容器担持部に担持された容器に対して測定機構、洗
浄機構等をを配置して測定等を行うための操作経路とし
て機能させ、残りを免疫反応を行うための反応経路とし
て機能させると共に、容器を任意の容器担持部間等で移
送し得る容器移送機構を設置し、回転円盤を回転動させ
て任意の容器担持部を前記容器移送機構による容器移送
位置に移動して測定に供すべき試料を保持した容器を当
該容器担持部に移送し、必要に応じて当該容器担持部か
ら他の容器担持部に移送した後、最終的に前記操作経路
として機能する容器担持部に担持された容器中の試料に
ついて任意の測定を行うように構成した免疫分析装置用
反応装置。
Description
料容器に保持された血清、尿或いは組織抽出液等の生体
試料に含まれる成分を免疫反応を用いて自動的に測定す
る、免疫分析装置用反応装置に関するものである。
ゆる1ステップ法と呼ばれるプロトコルを採用する方法
と、いわゆる2ステップ法と呼ばれるプロトコルを採用
する方法が広く利用されている。1ステップ法では、測
定対象物を含む試料及び抗原や抗体等の測定対象物質と
の免疫反応に関与する全ての免疫反応試薬(通常、その
内の一種は酵素等の標識と結合されているか或いは標識
と結合するようにされており、またその内の一種は不溶
性の担体と結合されている)を一度に反応させ、一定時
間経過後に反応成分と未反応成分(免疫複合体を形成し
ていない成分)を分離(最終洗浄)し、反応成分中又は
未反応成分中のいずれか或いは両方の標識量を測定す
る。例えば不溶性担体に結合した固相化抗体と標識と結
合した標識抗体を用いる、いわゆるサンドイッチ法で
は、反応成分は固相化抗体を介して間接的に前記不溶性
担体に結合されるため、容器中の液相成分を吸引・除去
することで反応成分のみを得ることができる。
疫反応試薬の一部をまず反応させ、一定時間経過後に反
応成分と未反応成分を分離(中間洗浄)し、続いて残り
の免疫反応試薬を反応させて一定時間後に反応成分と未
反応成分を分離(最終洗浄)し、反応成分中又は未反応
成分中のいずれか或いは両方の標識量を測定する。これ
ら測定により得られる測定結果は、予め既知濃度の測定
対象物質を含む標準試料について測定を行った結果(検
量線)を用いて計算される。
と反応試薬(固定化抗体及び標識抗体等)を投入した
後、必要に応じて撹拌手段を用いて撹拌を行いつつ一定
時間、一定温度で免疫反応を行い、使用した標識に由来
する信号を測定して測定対象物質の濃度を計算している
が、上記の1ステップ法及び2ステップ法を1台の装置
で行なうタイプのものでは、反応装置に測定機構や試薬
分注機構に加え、中間洗浄機構及び最終洗浄機構を備え
たものが使用されている。
浄機構を別個に設置すると、洗浄により排出される液体
の排出ラインを別途設ける必要がある。また洗浄操作
は、通常、容器中の液相を吸引するに止まらず、洗浄液
を容器に供給しつつ溶液を除去するという操作を行うこ
とから、洗浄液の供給ラインをも別途設ける必要が生じ
る。
ら構成される洗浄機構は、通常、所定の位置に位置する
容器の上方から上下動機構によって下降され、容器内に
挿入される。従って、中間洗浄機構と最終洗浄機構を別
個に設置した場合には、これらを別個に上下動するため
に2の上下動機構が必要になる。また、通常1の洗浄機
構は複数のプローブ手段から構成されるが、2ステップ
法を行なう場合、中間洗浄を行うためにこのうちの1の
プローブ手段を独立して上下動させる必要もあり、更に
機構が複雑化する。
解決し、更には、免疫測定で使用される1ステップ法及
び2ステップ法という異なるプロトコルを実施する場合
や、免疫測定において異なる時間反応を生じさせる場合
にも使用可能な免疫分析装置用反応装置として成された
ものである。即ち本発明は、容器を担持する容器担持部
を、1以上の円盤部材から構成される回転円盤上に、そ
の回転中心と同心の2重以上の円上に配置し、うち回転
円盤の最も内周側又は最も外周側の円上に配置された容
器担持部はそこに担持された容器に対して少なくとも任
意の測定を行なうための測定機構、洗浄液の供給及びそ
の内部に保持された溶液除去のための洗浄機構を配置し
て測定や洗浄を行うための操作経路として機能させ、残
りの容器担持部は免疫反応を行うための反応経路として
機能させると共に、容器を回転円盤の外部から任意の容
器担持部に移送し、容器を容器担持部間で移送し、そし
て容器を容器担持部から回転円盤の外部に設けられた使
用済容器廃棄口へ移送し得る容器移送機構を設置し、回
転円盤を回転動させて任意の容器担持部を前記容器移送
機構による容器移送位置に移動して測定に供すべき試料
を保持した容器を当該容器担持部に移送し、必要に応じ
て当該容器担持部から他の容器担持部に移送した後、最
終的に前記操作経路として機能する容器担持部に担持さ
れた容器中の試料について任意の測定を行うように構成
した免疫分析装置用反応装置である。以下、本発明を詳
細に説明する。
れ、その回転中心を中心とする2重以上の同心円上に、
測定されるべき試料を保持した容器を担持するための容
器担持部が設けられている。ここでいう試料とは、例え
ば血清や血漿などの、免疫測定でいう検体そのものに限
られず、例えば1ステップ法を行う場合には、検体と固
相化抗体及び標識抗体等が混合されたものであれば良
く、また例えば2ステップ法を行う場合には検体と固相
化抗体等が混合されたものであれば良い。より具体的に
回転円盤は、例えば容器がフランジを有するタイプの容
器であれば、容器の断面形状に合致した貫通穴であって
フランジを通過させない穴を容器担持部として有する1
枚の円盤を回転円盤とすることができる。またこのタイ
プの容器を使用する場合は勿論のこと、特にフランジを
有していない容器を使用する場合は、貫通穴を有する円
盤の下に穴を有しない円盤を保持台として配置し、合計
二枚の円盤で回転円盤を構成することもできる。更に例
えば、容器の底部形状に合致した形状の凹部を容器担持
部として設けた1枚の円盤であっても良い。なお容器や
回転円盤の材質は特に制限されないが、容器としては使
用する試薬等に対して安定で、後述する測定を妨害しな
いものが、回転円盤としては容器を保持した場合や回転
動による付加に耐える剛性を有していれば良い。
容器担持部は、回転円盤の回転中心と同心の2重以上の
円上に配置される。この際、各円上の容器担持部はその
円の円周方向に等間隔で配置されていることが好まし
い。本発明では、容器移送機構が容器を移送し得る位置
に容器担持部を移動するため、この円周方向の離間距離
(1ピッチ)分の移動を実現する回転角度の回転動(以
後、1ピッチ回転動とする)とこれに基づく数ピッチ回
転動、数分の1ピッチ回転動を用いるからである。むろ
んこの回転動には、一定方向への回転動に加え、その逆
転動をも利用される。なお、回転円盤が回転動可能であ
るということは、容器担持部に担持された容器を前記中
心を中心に回転移動し得ることを意味し、例えば前記し
た貫通穴を有する円盤を穴を有していない円盤の上に配
置した回転円盤では上部に設置した貫通穴を有する円盤
のみを回転動させても良く、また両者を回転させても良
い。前者の場合、容器の底部は下部の円盤上を滑ること
になる。回転円盤を回転動するには、回転円盤にステッ
ピングモータ等の駆動手段を使用すれば良い。
装置に求められる処理能力、回転円盤を1ピッチ回転動
させる場合等における、当該回転動に要する時間、回転
円盤の直径や担持されるべき容器の大きさ等を基に決定
されるが、通常、20〜80が好適である。
上に配置された容器担持部は、操作経路として機能す
る。即ち、この円上の容器担持部に担持された容器に対
しては、少なくとも任意の測定を行うための測定機構や
洗浄液の供給と、容器内部に保持された溶液除去を行う
ための洗浄機構が配置される。これら機構は回転円盤と
は独立して設けられる。回転円盤の最も内周側に比較し
て最も外周側は、空間的な余裕があり、また各機構のメ
ンテナンスを容易化できるという長所がある。
洗浄と標識の測定である。従って、1ステップ法のみを
行う反応装置を得るためにはこれらを行うための洗浄機
構及び測定機構を配置すれば良い。なお標識として酵素
を使用する場合、当該酵素により測定可能な信号を発す
る物質に変換される酵素基質が要求されるため、洗浄機
構、測定機構に加え、酵素基質を容器に分注するための
試薬分注機構を配置する。一方、2ステップ法において
は、第1反応終了後に中間洗浄を行った後、通常は標識
試薬を分注して更に反応させ、その後1ステップ法と同
様の洗浄及び測定を行う。従って、1ステップ法に加え
て2ステップ法をも行う場合には、標識試薬を分注する
ための試薬分注機構を追加する。本発明では、1ステッ
プ法における最終洗浄、2ステップ法における中間及び
最終洗浄を行うための洗浄機構を共通化できるからであ
る。
識を使用するかに応じて適宜選択される。例えば酵素免
疫測定の場合には当該酵素により検出可能な信号を発す
る物質に変換される酵素基質を用いるが、この検出可能
な信号が吸光度である場合には吸光光度計を用いること
が例示できる。同様に、蛍光である場合には蛍光光度計
を用いる等すれば良い。このように光学的測定機構を使
用した場合には容器中の液体と非接触で測定を行うこと
が可能であり、特に好ましい。特に好ましく光学的測定
機構を用いる場合、例えば容器の上方から励起光や測定
光を照射し、かつ回転円盤に小孔を設けておき容器を透
過した吸光を測定すること等も可能であるが、機構の簡
略化のためには容器の上方から励起光等を照射し、か
つ、容器上方に照射された蛍光を測定する構成を採用す
ることが好ましい。測定すべき信号が発光等の場合は励
起光を照射する必要がないため、単に容器上方に測定機
構を設置すれば良い。
るための手段と容器から溶液を除去するための手段から
構成される。容器中の溶液の除去と、残余成分を洗浄す
るための洗浄液の供給を行うからである。これら手段と
しては、例えば洗浄液供給管と溶液除去管を同軸上に、
即ち二重管構造としたプローブ手段や例えば洗浄液供給
管と溶液除去管を並列に配置したプローブ手段等が例示
でき、これら1組の管手段等からなるプローブ手段と洗
浄液タンク、排出した液の液溜、ポンプ、更にはプロー
ブ手段を上下運動可能に保持し、洗浄を行わない時はこ
れを回転円盤の上方に待機させ、洗浄に際して容器中に
浸漬するための上下駆動手段等を以て洗浄機構を構成す
る。洗浄効率を向上させるためには、複数のプローブ手
段を連続した容器担持部(1の円上に奇数の容器担持部
を配置し、かつ、回転円盤を2ピッチ回転動させる場合
は1つおき)に対して配置することが好ましいが、具体
的な設置数については種々検討のうえ決定すれば良い。
洗浄効率を上げるためには、洗浄水によるすすぎ時間を
長くとることが好ましいため、反応容器が連続して洗浄
されるよう、2〜4組のプローブ手段を2〜4の場所に
配置し、洗浄を行うことが特に好ましい。なお、ポンプ
等のプローブ以外の手段は複数のプローブ手段で共用と
することができる。
ーブ手段から構成される1の洗浄機構により、1ステッ
プ法における最終洗浄、2ステップ法における中間洗浄
及び2ステップ法における最終洗浄の全ての洗浄操作を
行うことができる。このため、プローブ手段の上下動手
段を簡略化できるという効果がある。また、洗浄機構は
操作経路として機能する容器担持部に対してのみ機能す
る用に構成されており、中間洗浄を行なうべき容器と最
終洗浄を行う容器のみが移動してくるのであるから、複
数のプローブ手段を有している場合であってもそれらを
独立して上下動する必要がないという利点も有する。た
だし、容器を担持していない容器担持部が移動してくる
こともあるため、複数のプローブ手段で洗浄機構を構成
する場合、少なくとも洗浄液の供給については各プロー
ブ手段で独立させる。
と測定機構を装備する。しかし、酵素を標識として使用
する場合には上記機構に加え、基質を分注するための試
薬分注機構を追加する。試薬分注機構は、酵素基質等の
試薬を保持する試薬タンクとポンプ手段、そして容器へ
の吐出口等から構成することができる。また更に2ステ
ップ法を行う場合には、第2反応に要求される、例えば
標識抗原、標識抗体、標識結合物質等の分注するための
試薬分注機構を追加する。1ステップ法を行う場合にお
いても、例えば、空の容器を容器担持部に供給した後に
試料、固相化抗体及び標識抗体等を追加して反応を行う
場合等には、この試薬分注機構でこれら試薬や試料を分
注すれば良い。試薬分注機構は、分注される試薬の種類
に応じて複数配置することができる。
は最も外周側の円上に配置された容器担持部が担持する
容器に対して機能し得るように配置されるが、1ステッ
プ法は洗浄、必要に応じての基質等の試薬分注そして測
定の順に、2ステップ法は第1反応後に洗浄、試薬分注
の順に、そして第2反応後は1ステップ法の場合と同様
の順に各操作が行われる。そこで各機構は、複数の容器
に対し複数の機構を同時並行的に各操作を行い得るよ
う、洗浄機構、必要に応じて試薬分注機構そして測定機
構の順に配置する配置することが好ましい。なおこの順
序は、回転円盤の通常の回転方向に沿った順である。従
って回転円盤を早送り、逆転動する場合、必ずしもこの
順に配置する必要はない。また、後述のように操作経路
として機能する容器担持部に担持された容器については
速やかに各操作を行った後に廃棄する必要が生じるた
め、また各機構による操作は所定の時間内に行われるこ
とが好ましいため、回転円盤の180度回転の間に容器
が全ての機構を移動できるように各機構は配置すること
が好ましい。
中、1の円上に配置された容器担持部に対してのみ洗浄
操作等を行い得る。本発明においては、当該円上に配置
された容器担持部に容器を担持させ、これら各機構に移
動し、洗浄等の操作を行う。即ちこれら容器担持部を、
容器を洗浄等の各操作に移動するための移送経路として
機能させるのである。これに対し、他の円上に配置され
た容器担持部は免疫反応を行うべき容器を担持させる。
即ちこれら容器担持部を反応経路として機能させるので
ある。回転円盤には、操作経路として機能する容器担持
部が配置された1の円と、その他、少なくとも1の、反
応経路として機能する容器担持部が配置された円が存在
する。
能する容器担持部の数は、他の円上に配置された反応経
路として機能する容器担持部の数と同数にする。これに
対して操作経路として機能する容器担持部の数は、後述
するように1の円上に配置された反応経路として機能す
る容器担持部の数と同数か、又はその倍とすることが好
ましい。
経路として機能する容器担持部は、容器移送装置による
これら容器担持部間での容器移送、即ち異なる円上に配
置された容器担持部間での容器の移送により機能的に連
結される。容器移送機構は、容器を回転円盤の外部から
任意の容器担持部に移送し、容器を異なる円上に配置さ
れた容器担持部間で移送し、そして容器を回転円盤の外
部に設けられた使用済容器廃棄口へ移送するが、この目
的のためにはその移動経路が回転円盤上の容器担持部の
円の全てと交差するように構成される。具体的に例え
ば、回転円盤の回転中心上を通過する、回転円盤の直径
線上を移動可能で、容器担持部が配置された2以上の円
のそれぞれと2点で交差する構成や、回転円盤の半径線
上を移動可能で容器担持部が配置された2以上の円のそ
れぞれと1点で交差する構成の他、例えば回転円盤外の
点を中心とする円弧上を移動可能で、容器担持部が配置
さえた2以上の円のそれぞれと2点で(時には最も内側
の円とは1点で接する)交差する構成が例示できるが、
後に説明するように容器移送機構や回転円盤の回転動の
制御という面から、回転円盤の直径線上又は半径線上を
移動可能とすることが好ましい。また容器移送機構を、
特に回転円盤の直径線上又は半径線上を移動可能とする
場合、回転円盤上の容器担持部が配置された各円は半径
方向に等間隔離間して配置することが好ましい。これに
より容器移送機構の半径方向の移動距離を当該離間距離
又は当該離間距離の自然数倍にでき、容易にその移動を
制御できるからである。また、複数の容器について、同
時に洗浄操作や測定操作等を行うことができるようにな
るからである。
容器担持部が位置するよう、各円において容器担持部を
配置する。例えば回転円盤の直径線上又は半径線上を移
動可能な構成の容器移送機構においては、全ての円上に
同数の容器担持部を配置する場合、半径線上に円の数に
等しい容器担持部が整列することになるが、これらの間
で容器を移送することで反応経路として機能する容器担
持部と操作経路として機能する容器担持部が機能的に結
合され、前者において反応を行った容器を容器移送機構
で後者に移送し、洗浄や測定等の一連の操作を行うこと
ができるのである。特に円上に偶数の容器担持部を配置
した場合、直径線上に円の数の2倍の容器担持部が整列
するため、直径線上を移動可能な容器移送機構を配置す
ればこれら全てを以て一連の反応と操作を行い得るよう
になり、後述するように反応を行う時間が異なる容器に
ついて処理する場合に効果を発揮する。なお、容器移送
機構が半径線上を移動可能な場合には、回転円盤を18
0度回転動させることで同様の効果を発揮する。円上に
奇数の容器担持部を配置した場合は、同時に直径線上に
円の数の2倍の容器担持部が整列することはないが、回
転円盤を1/2ピッチ(正又は逆に)回転動させること
で1の円上に偶数の容器担持部を配置した場合に直径線
上に円の数の2倍の容器担持部が整列するのと同様の効
果を得ることができる。なおこの場合にも、容器移送機
構が半径線上を移動可能な場合には、回転円盤を180
度回転動させることで同様の効果を発揮する。
を、反応経路として機能する容器担持部の円上に配置さ
れた容器担持部の2倍とした場合、半径線上に整列した
円の数に等しい容器担持部及び1/2ピッチ離間して位
置する2の容器担持部(操作経路として機能する容器担
持部)のいずれか一方を以て一連の反応と操作を行い得
るようになる。この場合、後述するように2以上の容器
について洗浄等の操作を同時に行う場合に効果を発揮す
る。
と、容器の形状に基づいてデザインされた、例えば容器
がフランジを有する場合には当該フランジを左右又は3
点で挟み込んで吊るすアーム部やフランジ等を真空吸着
するバキューム部等、そしてアーム部やバキューム部等
を上下動する手段等から構成される。また容器移送機構
は、容器担持部間で容器を移送する以外に、外部から回
転円盤に容器を移送し、更には測定が終了した容器を回
転円盤から排出するために用いられる。このため、容器
移送機構の移動経路上には、回転円盤に移送されるべき
容器が置かれる場所や容器廃棄口が配置される。回転円
盤に移送されるべき容器が置かれる場所を、例えば容器
への試料の分注場所とすることが例示できる。
路として機能する容器担持部の数に等しい数の1ピッチ
回転動により、任意の容器担持部は1回転してもとの位
置に復帰する。1の円上に配置された反応経路として機
能する容器担持部が奇数である場合、この数に等しい数
の2ピッチ回転動を行うと、任意の容器担持部は2回転
してもとの位置に復帰する。免疫測定においては、一定
時間、抗原や抗体等から選択される試薬と、試料中の測
定対象物質(抗原や抗体等)を反応させることが必要で
ある。そこで本発明では、回転円盤上の回転動によって
容器移送機構により任意の容器担持部に供給された容器
が当該供給位置から移動し、再度容器移送機構により移
送され得る位置に到達するのに要する時間がこの反応に
要する時間と一致するように容器移送機構の構成を選択
し、かつ、回転円盤の回転動を制御するのである。
用いて10分及び40分の1ステップ法を行なう場合、
要求される容器の移送は、(1)回転円盤上の反応経路
として機能する容器担持部への容器の移送、(2)前記
容器担持部で10分間担持された容器の、操作経路とし
て機能する容器担持部への移送、(3)前記容器担持部
で40分間担持された容器の、操作経路として機能する
容器担持部への移送、及び(4)測定機構での測定を完
了した容器の廃棄口への移送である。これらを効率的に
処理するために、例えば10分で回転円盤が1回転する
よう1ピッチ回転動(1の円上に配置された反応経路と
して機能する容器担持部が奇数である場合には2ピッチ
回転動でも良い)に要する時間を決定することが例示で
きる。そして容器移送機構としては、例えば回転円盤の
半径線上を移動可能なものを採用し、容器の移送を容器
担持部が配置された円と容器移動機構の移動経路による
交点で行なえば良い。また、容器の移送機構として例え
ば回転円盤の直径線上を移動可能なものを採用した場合
は、容器担持部が配置された円と2点で交差し、1の円
上に偶数の容器担持部が配置されている場合、また1の
円上に奇数の容器担持部が配置されている場合は1/2
ピッチ回転動を加えることで、当該2の交点で容器の移
送を行ない得るため、例えば20分で回転円盤が1回転
するよう1ピッチ回転動(1の円上に配置された反応経
路として機能する容器担持部が奇数である場合には2ピ
ッチ回転動でも良い)に要する時間を決定することが例
示できる。なお回転円盤の半径線上を移動可能なものを
採用した場合であっても、このように20分で回転円盤
が1回転するよう1ピッチ回転動に要する時間を決定
し、かつ、10分が経過した時点で回転円盤を180度
回転させるようにすれば同様の結果を得ることができ
る。このような構成によれば、容器を回転円盤に移送し
てから10分後、当該容器は再度容器移送機構により移
送され得る地点に位置することになるから、当該容器が
10分の反応を行うものである場合には操作経路として
機能する容器担持部に移送し、回転円盤の1ピッチ回転
動によって順次洗浄機構、必要に応じて試薬分注機構そ
して測定機構に移動し、測定結果を得ることができる。
なお、1の円上に配置された反応経路として機能する容
器担持部が奇数であって、回転円盤を2ピッチ回転動さ
せる場合、2ピッチ回転動によって順次洗浄機構等に移
動し、測定結果を得ることになるが、この場合には1ピ
ッチおきに洗浄機構や測定機構等を配置しておくことで
対応できる。
機能する容器担持部が配置された1の円と、操作経路と
して機能する容器担持部が配置された1の円の、2重の
同心円を回転円盤上に配置すれば、1の反応経路として
機能する容器担持部に対し、1の操作経路として機能す
る容器担持部が対応するため、同時に2以上の容器を操
作経路として機能する容器に移送しなければならない事
態(衝突)を回避することができる。しかしながら、単
位時間当たりの装置の処理能力を向上したり、又は装置
の処理能力の低下を招くことなく反応時間を長時間化す
るため、反応経路として機能する容器担持部が配置され
た2以上の円と、操作経路として機能する容器担持部が
配置された1の円の、合計3以上の同心円を配置するこ
とが好ましい。この構成は処理能力の向上という側面で
は効果的である反面、1の操作経路として機能する容器
担持部に対して2以上の反応経路として機能する容器担
持部が対応するため、同時に同時に2以上の容器を操作
経路として機能する容器に移送しなければならない事態
(衝突)が生じかる可能性もある。例えば、反応経路と
して機能する容器担持部が配置された2以上の円と容器
移送機構の半径線上の移動経路の交点に位置する2以上
の容器担持部に、同時に40分の反応を行う容器を移送
し得る場合には、40分後にこれら容器を操作経路とし
て機能する1の容器担持部に移送する必要が生じる。こ
のため本発明の装置では、半径線と2以上の反応経路と
して機能する容器担持部が配置された円が交差する場
合、それらのうちの1の地点を新たに回転円盤上に移送
する容器の受入位置として指定しておき、当該地点に新
たに移送された容器については時間の経過と共に他の容
器担持部に移送し、当該受入位置に容器を担持していな
い容器担持部が移動した場合のみ、新たな容器を移送す
るように構成する。受入位置として操作経路として機能
する容器担持部が配置された円から最も離れた円上の半
径線との交点に位置する容器担持部を指定し、時間の経
過と共に順次操作経路として機能する容器担持部が配置
された円に接近した容器担持部に移送することが好まし
い。例えば20分で1回転する回転円盤上に3重の同心
円を配置し、最も外周側の円上に操作経路として機能す
る容器担持部を配置した場合、最も内周側の円に配置さ
れた容器担持部を受入のための容器担持部とし、20分
経過後に中間に位置する円上の容器担持部に移送するこ
とが例示できる。このような構成によれば、第1の例に
おいて、10分又は40分の反応を行う容器のみについ
て処理する場合には、順次容器を回転円盤に移送可能と
なり、例えば3重円を配置した場合は2重円を配置した
場合に比べて2倍の処理能力を与えることが可能であ
る。また、回転円盤上に容器担持部を追加するだけで更
に長い反応時間を要する場合にも容易に対処可能とな
る。即ち、回転円盤の変更することなく、反応時間上の
反応経路として機能する容器担持部に容器を担持させて
おく時間を長時間化できるのである。
を行なう容器と40分の容器を行う容器が混在する場合
は、なおも衝突が生じ得る。例えば、反応経路として機
能する容器担持部が配置された2以上の円と容器移送機
構の半径線上の移動経路の交点に位置する2以上の容器
担持部中、1の容器担持部に30分を経過した容器が存
在する場合、新たに10分の反応を行う容器を移送する
と、10分後にこれら容器を操作経路として機能する1
の容器担持部に移送する必要が生じる。このため本発明
の装置では、半径線と2以上の反応経路として機能する
容器担持部が配置された円が交差する場合、新たに移送
しようとする容器を操作経路として機能する容器担持部
に移送すべき時間と、すでに移送されている容器を操作
経路として機能する容器担持部に移送すべき時間を比較
し、両者の衝突が予想されるときは新たな容器の移送を
行わないようにすることがこれを回避する制御として例
示できる。
間の衝突又は40分と10分の反応を行う容器間の衝突
は、1以上の反応経路として機能する容器担持部に対
し、2以上の操作経路として機能する容器担持部が対応
させることでも回避できる。即ち、1の円上に配置され
る操作経路として機能する容器担持部の数を、1の円上
に配置された反応経路として機能する容器担持の数のn
倍とするのである。例えば2倍の操作経路として機能す
る容器担持部が対応する場合には、同時に2の容器を操
作経路に移送して洗浄等の操作を行なうことができる。
このためには回転円盤の回転動を、必要に応じて1/2
ピッチ回転動させれば良い(n倍とした場合は1/nピ
ッチ回転動)。この構成では、nを大きくするに従って
回転円盤上の単位面積当たりの反応経路容器担持部の数
が減少するため、nは2程度を上限とすることが好まし
い。なお、例えば標識として酵素を用いる免疫測定等に
おいては、当該酵素活性を測定して最終的に試料中の測
定対象物濃度を測定するにあたり、酵素基質を分注して
から複数の時点で酵素反応生成物に由来する蛍光等を測
定し、当該生成物の増加速度から酵素活性を計算するこ
とがある(いわゆるレート法等)。この場合、高精度な
測定操作を実施するため、1の容器に対する測定機構で
の測定操作は比較的長時間を要する。このように、操作
経路として機能する容器担持部を反応経路として機能す
る容器担持部のn倍配置することで衝突を避ける構成を
採用すると、測定等の操作に要する時間によっては任意
の容器について所定の時間内に当該操作を完了できない
可能性がある。従って、本発明においてこのように長い
測定操作等を行なう構成を採用する場合には、操作経路
として機能する容器担持部の数を他の円上に配置され
た、反応経路として機能する容器担持部の数と同数とす
ることが好ましい。なお、1の円上に配置した反応経路
として機能する容器担持部の数と操作経路として機能す
る容器担持部の数を同数とした場合であってもこれが奇
数である場合、回転円盤を2ピッチ回転動させれば、1
の円上に配置された容器担持部は1つおきに容器移送機
構の移動経路との交点に移動するから、前記したように
2倍の操作経路として機能する容器担持部を配置したの
と同様の効果を達成できる。即ち、操作経路として機能
する容器担持部を配置した円においても、容器担持部は
1つおきに容器移送機構の移動経路との交点に移動する
から、通常その1ピッチ前後に位置する容器担持部には
反応経路として機能する容器担持部から容器は移送され
ない。従って、このように2ピッチ回転動を行なう場
合、1ピッチ回転動を付加することで2倍の操作経路と
して機能する容器担持部を配置したのと同様の効果を達
成できるのである。
ップ法と、20分の第1反応及び20分の第2反応を含
む40分の2ステップ法を行う場合に要求される容器の
移送は、(1)回転円盤上の反応経路として機能する容
器担持部への容器の移送、(2)前記容器担持部で20
分間担持された容器の、操作経路として機能する容器担
持部への移送、(3)前記容器担持部で40分間担持さ
れた容器の、操作経路として機能する容器担持部への移
送、及び(4)測定機構での測定を完了した容器の廃棄
口への移送である。これらを効率的に処理するために、
例えば20分で回転円盤が1回転するよう1ピッチ回転
動(1の円上に配置された反応経路として機能する容器
担持部が奇数である場合には2ピッチ回転動でも良い)
に要する時間を決定することが例示できる。容器の移送
機構として例えば回転円盤の直径線上を移動可能なもの
を採用した場合は、容器担持部が配置された円と2点で
交差し、1の円上に偶数の容器担持部が配置されている
場合、また1の円上に奇数の容器担持部が配置されてい
る場合は1/2ピッチ回転動を加えることで、当該2の
交点で容器の移送を行ない得るため、例えば40分で回
転円盤が1回転するよう1ピッチ回転動(1の円上に配
置された反応経路として機能する容器担持部が奇数であ
る場合には2ピッチ回転動でも良い)に要する時間を決
定することが例示できる。なお回転円盤の半径線上を移
動可能なものを採用した場合であっても、このように4
0分で回転円盤が1回転するよう1ピッチ回転動に要す
る時間を決定し、かつ、20分が経過した時点で回転円
盤を180度回転させるようにすれば同様の結果を得る
ことができる。このような構成によれば、容器を回転円
盤に移送してから20及び40分後、当該容器は再度容
器移送機構により移送され得る地点に位置することにな
るから、当該容器が1ステップ法又は2ステップ法を行
なうもののいずれの場合であっても、操作経路として機
能する容器担持部に移送し、回転円盤の1ピッチ回転動
によって順次洗浄機構、必要に応じて試薬分注機構に移
動し、測定結果を得ることができる。なお、1の円上に
配置された反応経路として機能する容器担持部が奇数で
あって、回転円盤を2ピッチ回転動させる場合、2ピッ
チ回転動によって順次洗浄機構等に移動することになる
が、この場合には1ピッチおきに洗浄機構や測定機構等
を配置しておくことで対応できる。
機能する容器担持部が配置された1の円と、操作経路と
して機能する容器担持部が配置された1の円の、2重の
同心円を回転円盤上に配置すれば、1の反応経路として
機能する容器担持部に対し、1の操作経路として機能す
る容器担持部が対応するため、同時に2以上の容器を操
作経路として機能する容器に移送しなければならない事
態(衝突)を回避することができるが、単位時間当たり
の装置の処理能力を向上したり、処理能力の低下を招く
ことなく反応時間を長時間化するため、反応経路として
機能する容器担持部が配置された2以上の円と、操作経
路として機能する容器担持部が配置された1の円の、合
計3以上の同心円を配置することが好ましい。この場合
にも、同時に同時に2以上の容器を操作経路として機能
する容器に移送しなければならない事態(衝突)が生じ
かねない。例えば、反応経路として機能する容器担持部
が配置された2以上の円と容器移送機構の半径線上の移
動経路の交点に位置する2以上の容器担持部に、同時に
2ステップ反応を行う容器を移送すると、20及び40
分後にこれら容器を操作経路として機能する1の容器担
持部に移送して中間洗浄又は最終洗浄等をする必要が生
じる。これを回避するためには、第1の例で説明したよ
うに受入位置たる容器担持部を指定する等すれば良い。
そして、1ステップ法を行なう容器については順次異な
る円に移送する一方、2ステップ法を行なう容器につい
ては順次異なる円に移送しつつ、その途中で中間洗浄を
行うために操作経路として機能する容器担持部への移送
と、中間洗浄を行った後には反応経路として機能する容
器担持部であって、中間洗浄を行わなかった場合に担持
されているべき容器担持部に移送する(もどす)操作を
加えるなどすれば良い。もっとも第2の例では、1ステ
ップ法を行なう容器に対する最終洗浄操作と、2ステッ
プ法を行う容器に対して行う第1反応後の中間洗浄操作
が混在する場合はなおも衝突が生じ得る。例えば、反応
経路として機能する容器担持部が配置された2以上の円
と容器移送機構の半径線上の移動経路の交点に位置する
2以上の容器担持部中、1の容器担持部に20分を経過
した1ステップ法を行う容器が存在する場合、新たに2
ステップ法を行う容器を移送すると、20分後にこれら
容器を操作経路として機能する1の容器担持部に移送す
る必要が生じる。このため第2の例においても、半径線
と2以上の反応経路として機能する容器担持部が配置さ
れた円が交差する場合、新たに移送しようとする容器を
操作経路として機能する容器担持部に移送すべき時間
と、すでに移送されている容器を操作経路として機能す
る容器担持部に移送すべき時間を比較し、両者の衝突が
予想されるときには新たな容器の移送を行わないように
制御することがこれを回避する制御法として例示でき
る。
器と2ステップ法を行う容器間の衝突は、第1の例にお
いて示したように1以上の反応経路として機能する容器
担持部に対し、2以上の操作経路として機能する容器担
持部が対応させることでも回避できる。2ステップ法に
おける中間洗浄操作と試薬分注操作は、例えば標識とし
て酵素を用いる免疫測定等における測定操作に比較して
短時間で終了することができる。従って第1の例とは異
なり、操作経路として機能する容器担持部を反応経路と
して機能する容器担持部の2倍程度配置することが衝突
を回避するための好ましい構成として例示できる。な
お、1の円上に配置した反応経路として機能する容器担
持部の数と操作経路として機能する容器担持部の数が同
数であっても、これが奇数である場合、回転円盤を2ピ
ッチ回転動させれば同様の効果を達成できる。
の形態を詳細に説明するが、本発明はこれら形態に限定
されるものではない。
1ステップ法、40分の1ステップ法、及び、20分の
第1反応と20分の第2反応を含む2ステップ法を行う
ために構成された、本発明の装置を示す図である。
持部2は円形の凹部とした。それぞれ40の容器担持部
2(凹部)をそれぞれの円周方向で等間隔に配置した円
x、y及びyを有する回転円盤1は、不図示の駆動機構
により、回転中心Aを中心に矢印方向に1ピッチ回転動
可能に構成されている。容器移送機構3は、回転円盤の
回転中心Aを通過する直径線上を移動可能であり、その
移動経路の一方は回転円盤外に配置された容器に試料を
分注する試料分注機構6による試料分注位置Bまで、他
方は測定が終了した使用済容器を廃棄するための廃棄口
Cまで延びている。
構により回転円盤に移送される以前に、試料と免疫反応
に必要な試薬が供給される。本例の装置は、1ステップ
及び2ステップ法を行ない得る構成としてあるから、容
器は、例えば測定されるべき試料と免疫反応に要求され
る試薬の全て又は測定されるべき試料と免疫反応に要求
される試薬の一部が分注された後、回転円盤に移送され
る。なお、測定されるべき試料以外の試薬を予め容器に
凍結乾燥等されて封入しておけば、測定されるべき試料
を分注するだけで免疫反応が開始できる。容器内での免
疫反応により、免疫反応した試薬は洗浄操作で容器外に
排出されない不溶性の担体と結合した複合体を生じる
が、本例ではこの担体に磁性物質を担持させ、かつ、回
転円盤を磁性透過部材で構成してその下部に容器担持部
の配列と概ね一致するよう磁石を配置した、円の数と同
数のドーナツ状板を配置し(不図示)これを回転振動し
て撹拌を行なう構成を採用した。回転円盤には温度検出
素子とロータリーコネクタを用いたヒータが取り付けら
れ、温調可能に構成してあり、これにより各容器で生じ
る免疫反応を均一化するという効果も達成できる。
x、y及びz上に各40ずつ配置されている。本例で
は、x及びy上に反応経路として機能する容器担持部
を、z上に操作経路として機能する容器担持部を配置し
た。
機構が移動する線は、回転円盤上の容器担持部の円の全
てを横切るように構成されている。本例では、容器移送
機構は回転円盤の中心を通過する直径線上を移動し、か
つ、偶数(40)の容器担持部が各円上に配置されてい
るため、容器移送機構と各円はそれぞれ2の交点(x1
及びx2)、(y1及びy2)及び(z1及びz2)を
有する。このため、例えば交点x1、y1及びz1に位
置する3の容器担持部(a1、b1及びc1)のよう
に、半径方向に整列した3の容器担持部は機能的に連結
され、一連の反応経路及び操作経路が構成されるが、本
例の構成ではこれ以外に直径線上に整列した例えばx
1、y1、z1、x2、y2及びz2に位置する6の容
器担持部(a1、a2、b1、b2、c1及びc2)に
より一連の経路と考えることもできる。なお、各円x、
y及びzの半径方向の離間距離は等間隔としてあり、こ
れにより容器移送機構の制御を容易化してある。
xとy上に配置された容器担持部は反応経路として機能
するものである。そしてこれら3円の最も外周側に位置
するz上には、操作経路として機能する容器担持部が配
置され、そこに担持される容器に対して洗浄、試薬分注
及び測定操作を行うために洗浄機構4、試薬分注機構5
及び測定機構6を配置した。なお、2ステップ法用の酵
素標識試薬分注手段5(1)と1ステップ及び2ステッ
プ用の基質分注手段5(2)の2の手段を以て試薬分注
機構5を構成したが、これらは同時に分注されることが
ないことから、2本のノズルが1の容器担持部に対向す
るように配置した。測定機構は、基質を分注してから5
分が経過するまでの蛍光強度を、間欠的に測定するよう
に構成されている。本例では洗浄効率を向上するために
4の洗浄プローブ手段を有する洗浄機構を採用したが、
1ピッチ回転動により20分で1回転するよう回転円盤
を制御するため、これら洗浄プローブ手段は連続的に配
置されている。また、後述するように2ステップ法を行
う容器を効率的に処理するため、これら各機構は容器受
入位置として指定したx1から1ピッチ離間した場所か
ら、洗浄機構、試薬分注機構、測定機構の順に、回転円
盤の回転角度にして180度以下となる範囲に配置され
ている。
には円盤を回転動させる駆動機構としてステッピングモ
ータと回転角度検出手段が配置され、これらはコンピュ
ータからなる制御機構に連結されている。
ッチ回転動に要する時間は30秒に設定されている。ま
ずx1に位置する容器担持部(a1)に容器移送機構か
ら容器s1が移送される。20分経過するとs1は再び
x1に復帰するが、s1が1ステップ法を行なう容器の
場合はy1に位置する容器担持部(b1)に移送され
る。なお、この間にも他の容器が回転円盤の1ピッチ回
転動により順次x1に移動された容器担持部に移送され
る。この時点で新たな容器s2をx1に位置する空いた
容器担持部(a1)に移送するが、s2が2ステップ法
を行う容器である場合には20分後にs1とs2を共に
z1に位置する容器担持部(c1)へ移送する必要が生
じる。このため本例の装置においては、直径線上に整列
したx1、y1、z1、x2、y2及びz2に位置する
6の容器担持部(a1、a2、b1、b2、c1及びc
2)を一連の経路とみたて、20分後に再度y1に復帰
したs1をz1に位置する容器担持部(c1)に移送
し、回転円盤を180度回転させてc1とは180度離
れた容器担持部(c2)をz1に移動したうえで、又は
回転円盤を回転させることなくc1とは180度離れた
z2に位置する容器担持部(c2)にs2を移送するこ
とにより、両者の衝突を避けている。なお、2ステップ
法における中間洗浄と酵素標識試薬の分注は比較的短時
間で終了できるため、c1に担持された容器について測
定操作等を行いつつ、c1から180度離れたc2につ
いて中間洗浄と酵素標識試薬の分注を、免疫測定に影響
を与えない誤差の範囲で行うことが可能である(むろ
ん、制御機構の制御アルゴリズムを変更することで、こ
の場合のs2の移送をキャンセルするように制御するこ
ともできる。容器の移送をキャンセルすることは予め予
測できるため、試料の分注も含めキャンセルするように
構成する)。
洗浄等の操作を180度離れた容器担持部を利用して行
うことができるのは、測定操作又は2ステップ法を行な
う場合における中間洗浄や標識試薬分注操作の完了した
容器を、z2又は回転円盤の逆回転動を利用した場合に
はz1で廃棄口に移送したり、中間洗浄等を完了した容
器については反応経路を構成する容器担持部にもどす構
成を採用したことによる。即ち本例の構成では、回転円
盤の回転方向と同方向に、円z上に配置された操作経路
として機能する容器担持部中、z2からz1に至る間の
容器担持部には容器は担持されていないことになるから
である。なお、本例では40分の2ステップ法を行う場
合における中間洗浄を180度離れた位置で行う構成を
採用したが、衝突の可能性がある2以上の容器につい
て、その一方を選択的にこのようにして処理することが
容易に達成できる。即ち、本例の装置で処理する、異な
る3つのプロトコルを行う容器については、10分の1
ステップ法及び40分の1ステップ法の測定等と、40
分2ステップ法の中間洗浄等が衝突する可能性がある
が、本発明では40分1ステップ法を最優先し、2ステ
ップ法における中間洗浄については前述のようにして衝
突をさけ、更に10分の1ステップ法については後述の
ようにして衝突を避ける構成を採用している(x1に位
置する容器担持部a1を受入れ位置として、20分で1
回転するように回転円盤を制御し、順次容器を回転円盤
外部から移送する本例の装置構成では、40分の1ステ
ップ法における測定等と40分の2ステップ法における
第2反応後の測定等が衝突することはない)。しかし、
同様に40分の1ステップ法行う容器を最優先する場合
であっても、例えば2ステップ法について後述のように
処理をキャンセルし、1ステップ法における測定等を前
述のように180度離れた容器担持部を利用する行う構
成も採用し得る。また更に、最優先するプロトコルをを
変更したうえで、衝突を回避できない場合にキャンセル
する容器及び180度離れた容器担持部を利用して処理
を行う容器を適宜決定し、それに合わせて装置を制御す
ることは容易に可能である。
2に移動した際又は回転円盤の逆転によりz1に移動さ
れ、廃棄口Cに廃棄される。一方s2は、z2に移動し
た際又は回転円盤の逆転によりz1に移動され、容器担
持部b1に復帰される。そして更に20分後、s2はy
1の位置でb1からc1に移送され、測定等の操作が行
われる。
を行う場合には、直径線上に整列したx1、y1、z
1、x2、y2及びz2に位置する6の容器担持部(a
1、a2、b1、b2、c1及びc2)を一連の経路と
みたて、x1の位置に位置する容器担持部a1に容器を
移送した後、10分後にx2に移動した容器をz1に位
置する容器担持部c2に移送し、測定等の操作を行な
う。また制御アルゴリズムを変更することで、回転円盤
に容器を移送する場合、円x上の容器担持部に移送する
のではなく、直接、円z上のz2に位置するc2に移送
することも可能である。しかしいずれの場合にも、本例
の装置の構成では、y2に位置する容器担持部b2に担
持された容器は、その10分後にy1の位置においてz
1に位置する容器担持部c2に移送されるから、10分
の1ステップ法を行う容器を回転円盤に移送する際、y
2に位置する容器担持部に容器が存在するか否かを確認
し、容器が存在すれば移送をキャンセルするように構成
してある。なお、このことから、例えば10分の1ステ
ップ法を行う容器を、円y2上のb2に移送することも
例示できる。本例では、前述のように、40分の2ステ
ップ法を行う場合の中間洗浄との衝突は、中間洗浄を1
80度離れた離れた容器担持部を利用すること回避して
いる。
1、z1、x2、y2及びz2に位置する3又は6の容
器担持部を、同一の反応を行う容器のみ、即ち40分の
1ステップ法を行なう容器のみ、40分の2ステップ法
を行う容器のみ、又は10分の1ステップ法を行う容器
のみ、のために使用する場合には、各容器間で衝突は生
じないから、順次回転円盤に対して容器を移送すること
ができる。一方、本例のように3種類の容器を混合して
処理する場合には、これまで説明してきた各反応を行な
うための容器間での衝突の可能性とこれを回避するため
の制御方法を組み合わせることでこれに対処すればよ
い。
行なう場合に固有の中間洗浄用洗浄プローブ等を別途配
置することなく、これを1ステップ法及び2ステップ法
における最終洗浄用のプローブと兼用することができ
る。しかも本発明では、2ステップ法を連続して行う場
合やこれら異なるプロトコルによる反応が混在する場合
においても、中間洗浄と最終洗浄の衝突を生じることな
く、効率的に処理することが可能である。この際、1ス
テップ法と2ステップ法を行なう容器が混在していて
も、洗浄機構を構成する複数の洗浄プローブ手段を同時
に上下させることが可能となり、機構を簡略化すること
ができる。また本発明によれば、例えば10分の1ステ
ップ法と40分の1ステップ法が混在する場合において
も、測定操作等において衝突を生じることなく、効率的
に処理することが可能である。このように本発明の装置
は、より部品数を減少して低コスト化を実現すると共
に、種々の異なるプロトコルによる反応や、同一プロト
コルの反応であっても反応時間が異なる場合に適切に対
処することができるのである。
応から測定に至る前操作を完了することが可能であり、
例えば洗浄工程のために一旦容器を他の装置に移送する
必要がない。このため、無駄な容器移送に要する時間等
が省略でき、単位時間当たりの処理能力を向上すること
もできる。
る。
た円 z 操作経路として機能する容器担持部が配置された円 A 回転円盤の回転中心(円x、y及びzの回転中心) B 測定されるべき試料の分注位置 C 使用済容器の廃棄口
Claims (8)
- 【請求項1】容器を担持する容器担持部を、1以上の円
盤部材から構成される回転円盤上に、その回転中心と同
心の2重以上の円上に配置し、うち回転円盤の最も内周
側又は最も外周側の円上に配置された容器担持部はそこ
に担持された容器に対して少なくとも任意の測定を行な
うための測定機構、洗浄液の供給及びその内部に保持さ
れた溶液除去のための洗浄機構を配置して測定や洗浄を
行うための操作経路として機能させ、残りの容器担持部
は免疫反応を行うための反応経路として機能させると共
に、容器を回転円盤の外部から任意の容器担持部に移送
し、容器を容器担持部間で移送し、そして容器を容器担
持部から回転円盤の外部に設けられた使用済容器廃棄口
へ移送し得る容器移送機構を設置し、回転円盤を回転動
させて任意の容器担持部を前記容器移送機構による容器
移送位置に移動して測定に供すべき試料を保持した容器
を当該容器担持部に移送し、必要に応じて当該容器担持
部から他の容器担持部に移送した後、最終的に前記操作
経路として機能する容器担持部に担持された容器中の試
料について任意の測定を行うように構成した免疫分析装
置用反応装置。 - 【請求項2】操作経路として機能する容器担持部に対し
免疫測定で要求される試薬を分注する試薬分注機構を備
える、請求項1の免疫分析装置用反応装置。 - 【請求項3】試薬分注機構により分注される、免疫測定
で要求される試薬が免疫分析における標識試薬であるこ
とを特徴とする請求項1の免疫分析装置用反応装置。 - 【請求項4】標識試薬が酵素で標識された試薬であり、
試薬分注機構が更に当該酵素により前記測定機構で測定
可能な信号を発する物質に変換される酵素基質をも分注
するものである、請求項3の免疫分析装置用反応装置。 - 【請求項5】試薬分注機構が、酵素標識試薬を分注する
ための機構と当該機構とは別個に設けられた、当該酵素
により測定機構で測定可能な信号を発する物質に変換さ
れる酵素基質を分注するための機構とから構成される請
求項4の免疫装置用反応装置。 - 【請求項6】容器移送機構が回転円盤の直径線上を移動
可能であり、容器を2重以上の容器担持部の円と当該直
径線の交点に位置する容器担持部へ移送し、及び容器を
2重以上の容器担持部の円と当該直径線の交点に位置す
る容器担持部から取り出すことのできるものである請求
項1の免疫分析装置用反応装置。 - 【請求項7】容器移送機構が、必要に応じて1の容器
を、反応経路として機能する容器担持部、操作経路とし
て機能する容器担持部、反応経路として機能する容器担
持部そして操作経路として機能する容器担持部の順で移
送することを特徴とずる請求項1の免疫分析装置用反応
装置。 - 【請求項8】免疫測定における1ステップ法及び2ステ
ップ法で行なう中間洗浄及び最終洗浄を実施するための
1の洗浄機構を有する請求項1の免疫分析装置用反応装
置。
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JP19786296A JP3733432B2 (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 免疫分析装置用反応装置 |
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