JPH09222429A - 自動分析装置用の反応装置 - Google Patents
自動分析装置用の反応装置Info
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- JPH09222429A JPH09222429A JP8194594A JP19459496A JPH09222429A JP H09222429 A JPH09222429 A JP H09222429A JP 8194594 A JP8194594 A JP 8194594A JP 19459496 A JP19459496 A JP 19459496A JP H09222429 A JPH09222429 A JP H09222429A
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Abstract
反応時間、処理方法が異なる反応容器を混在させても、
処理を効率よく行うことが可能な自動免疫分析装置用に
適した反応装置を提供する。 【解決手段】 測定対象物質を収容した容器5を所定の
回転中心に対し搬送する搬送機構を、渦巻レーン2に沿
って容器5を移動案内する固定円板1と、放射レーン4
に沿って容器5を移動案内する回転円板3の各レーンの
交点に容器5を嵌挿担持し、放射レーン4の回転で容器
5を渦巻状に回転させると共に、長時間処理用の容器5
と、短時間処理用の容器5の2種類を、同じ受入れ位置
で受入れ可能に設けると共に、短時間処理用の容器5は
搬送経路の途中から取出し可能に設けた。
Description
反応を利用して目的成分を分析する装置に用いられる反
応装置、特には、採血管やサンプル反応容器に入った生
体試料、すなわち血清,尿などの液体、あるいは組織な
どから抽出した液体に含まれる微量な目的成分を免疫反
応を応用して分析する自動免疫測定装置などに用いられ
る反応装置に関するものである。
自動分析する装置に適用する場合を例にして説明する
と、従来、このような自動分析装置に用いる反応装置
(インキュベータ)は、多数の試料を迅速かつ効率よく
処理するために、一定の温度条件になるようにコントロ
−ルされた部材表面や空間に対し、試料と試薬を注入し
た容器(反応容器)を所定時間接触ないし存在させるこ
とにより、同一条件に保持しながら試料と試薬の反応を
連続的に行なわせるようにした構成が採用される場合が
多い。反応(インキュベーション)のための方式として
は、反応容器を所定の反応時間が得られるまでインキュ
ベ−タ内に固定する方式(固定法)と、インキュベータ
内で移送させながら反応を進めていく方式(移送法)と
が知られている。
せながら閉曲線内を無端移動するチェ−ンのコマに反応
容器を連結して、一定時間ごとに1ピッチづつ移送させ
る方式や、一定時間ごとに一定角度づつ回転するタ−ン
テ−ブルに反応容器を搭載して移動させる方式も知られ
ており、どちらも容器の搬送機構がインキュベ−タを兼
ねるように構成されている。また反応容器を温調した湯
浴につける方式のものも知られている。
用した自動分析装置の場合にあっては、その要求される
反応時間(インキュベ−ション時間)が1時間に及ぶこ
とも珍しくなく、このような比較的長時間を要する処理
を大量の反応容器について効率的に行うという観点か
ら、例えば測定結果を30秒に1個の頻度で出すように
するためには、少なくとも120個の反応容器を同時に
反応状態に保持する(インキュベーション条件下に保持
する)ことが可能なインキュベ−タが要求されることに
なる。
求められているところであり、前記のような条件を満足
させながらインキュベ−タの小型化を図るためには、で
きるだけ反応容器が密集するようにセットできることが
好ましい構成として求められる。
求に対しては上記固定法、つまり反応容器を移動させず
にインキュベ−タ内に固定する方法が適しているが、多
数の反応容器にそれぞれ同一の温度条件を与えることは
極めて困難であるという別の問題を招く欠点がある。す
なわち、一定の広がりのある場所にセットした多数の反
応容器すべてを同一温度にコントロ−ルしてインキュベ
ーションさせることは技術的に極めて難しい。具体的に
は、固定法では一定の広がりのあるインキュベータ内で
温度分布が発生するの防ぐことが困難であり、その結果
として各反応容器ごとにその与えられるべき反応条件が
変わってしまい、それがいわゆる位置間差となって測定
精度の悪化につながるという問題を招くことが避けられ
ない。また、いわゆるツーステップ法を行う場合には中
間洗浄のために反応容器を別のユニットに移し変えた
り、洗浄機構をインキュベータ内の反応容器まで移動さ
せることが必要になるが、この移動を行わせる機構は、
高い位置決め精度などが求められるため、技術的にも経
済的に極めて不利な状況を招くことになる。
る移送法は、すべての反応容器が同じ経路を移動するよ
うに構成できるので、インキュベータ内で部分的に温度
分布が発生しても、すべての反応容器に同じ温度履歴を
与えることは比較的容易であるから、反応条件の同一性
を満足させことができる点で優れている。しかし、イン
キュベーションに比較的長い時間を必要とし、かつ多数
の反応容器を連続処理するためには、移送の全範囲に渡
って温度コントロールされた雰囲気(温調された雰囲
気)を確保しなければならず、搬送経路を直線状に設け
た移送法では、インキュベ−タの全長を非常に長くする
ことが必要になるという問題がある。また上述のチェ−
ンを利用した方式で曲線を多用しスペ−ス効率を高める
ことが考えられるが、このような曲線部分をもつ容器搬
送機構では曲げる部分毎にスプロケットが必要になるた
め、搬送機構が非常に複雑になって部品点数も多くな
り、コスト的に不利である。更に曲線搬送にタ−ンテ−
ブルを採用した方式は、すべての反応容器に同一の反応
条件を与えるためには、同心多重円に別れた搬送経路を
設けることは温度履歴を共通に与える点から適当でな
く、一方、同一円周状に1列の周状搭載部を設ける構成
にすると、回転テ−ブルが相当に径の大きなものになっ
てしまうという問題がある。
ンステップ法と中間洗浄を行うツーステップ法を一台の
反応装置で処理するためには、中間洗浄用洗浄ポート、
第二の免疫反応試薬分注ポート、最終洗浄用洗浄ポー
ト、標識体あるいは標識体に由来する生成物を測定する
ための検出ポートが、この反応装置に連係して必要にな
り、中間洗浄用洗浄ポートと最終洗浄用洗浄ポートを別
々に設置するのでは、各洗浄ポートに付随する洗浄プロ
ーブの上下動機構や洗浄液供給ライン、洗浄液排出ライ
ンを別々に備える必要があり、装置の重複化、複雑化や
コストアップを招くという問題があり、両ステップ兼用
の工業的な装置を提供する上では大きな制約を受けるこ
とになる。
問題点を解決して、小型であり、かつ測定精度が高い自
動分析装置用として適した反応装置を提供することを目
的としてなされたものである。
自動分析に好適な自動分析装置用の反応装置を提供する
ところにある。
プ(1ステップ)法,ツーステップ(2ステップ)法の
ように、反応プロトコルが異なる反応用として準備され
た種々の反応容器を混在させても、装置の構造を複雑化
することなく、処理を効率よく行うことが可能な免疫反
応を利用した自動分析装置用として適した反応装置を提
供するところにある。なおこの目的は次のように具体的
に説明される。すなわち、反応の種類によっては測定項
目が20分、40分、60分のように反応時間を変える
必要な場合がある。一方、酵素免疫反応の場合、1ステ
ップ法では反応→B/F分離(洗浄)→基質分注→蛍光
測光というプロトコルを使用するが、2ステップ法では
第一反応→B/F分離→第2試薬分注→第二反応→B/
F分離→基質分注→蛍光測光という異なるプロトコルを
用いる場合がある。この場合、反応容器を直列で搬送す
る方式だとそれぞれの反応が終了する位置に洗浄機構や
検出器などを設けるか、あるいはそれぞれの反応が終了
する位置から別のユニットに反応容器を移し変えてそこ
で洗浄工程や検出工程を行うことが必要になるため、ユ
ニット数が多くなる。また、反応時間が異なる測定を行
うために搬送速度を変化させる方法も考えられるが、反
応時間が長い項目ではゆっくりと搬送するため処理数が
落ちてしまう。このように反応時間やプロトコルの異な
る項目を混在させて測定することは複数の反応レ−ンを
設けないかぎり不可能である。そこで、このような問題
に対処できる自動分析装置の提供が求められるのであ
る。
分析装置の全体構造を極めて小型化でき、設置容積を極
めて小さくすることができる反応装置を含む自動分析装
置を提供するところにある。
発明よりなる自動分析装置用の反応装置の特徴の一つ
は、上記請求項1又は2に記載のように、例えば生体由
来の試料に含まれる測定対象物質を収容した容器を所定
の回転中心に対し搬送する搬送機構を有し、この搬送機
構は、水平面内で渦巻状に設けられた渦巻レーンに沿っ
て容器を移動案内する第1の案内手段と、水平面内で放
射状に設けられた放射レーンに沿って容器を移動案内す
る第2の案内手段とを、同心に上下に対向して配置し、
これら渦巻レーン及び放射レーンの交点に上記容器を嵌
挿担持してこれらの各レーンにより水平面内の動きが拘
束されるようにし、第1又は第2の案内手段のいずれか
一方又は両方を上記回転中心回りに回転させることで容
器を搬送させるようにしたことを特徴とする。
周方向に等角度に離隔して複数設けられる。また放射レ
ーンは通常は、円板等に上下に貫通したスリット孔とし
て設けられるが溝があってもよい。
する場合には第2の放射レーンに沿って反応容器が搬送
され、反対に第2の案内手段が回転する場合には第1の
渦巻レーンに沿って反応容器が回転し、両方をそれぞれ
回転させた場合には、反応容器は任意の位置に搬送され
る。特に2番目の渦巻搬送方式では、すべての反応容器
が同じ経路(渦巻レーン)に沿って搬送されながら反応
が進み、しかも容器搬送機構の駆動には、放射レーンを
有する例えば第2の案内手段としての回転板(タ−ンテ
−ブル)を使用できるので小型とできる利点が得られ、
半径方向の狭い範囲内で実質的に複数条に形成されてい
るレーン(渦巻レーン)に沿って容器を搬送させて、多
数の反応容器を常に同一経路上で搬送するという、装置
の小型化の要求を実現することができる。
的には平面円形の台、あるいは円板を用いて構成するこ
とができる。例えば、第1の案内手段は、水平な板体等
に、連続する渦巻(螺旋)レーン(渦巻溝あるいは上下
貫通孔型の渦巻孔)を設けた固定台や回転板として構成
することができる。渦巻レーンの長さは、限定されるも
のではないが、一般的には2周以上とされるのがよく、
渦巻搬送方式では第2の案内手段の1回転により容器は
一列外側又は内側に移動する。
案内手段を「上下に対向して配置」するというのは、回
転板の回転が干渉されないように例えば両者間に適宜の
すき間を空けて上下に配置することをいい、またいずれ
が上であってもよい。また更に、第1の案内手段と第2
の案内手段は、それぞれ上下に複数配置することもでき
る。例えば、渦巻レーン−放射レーン−渦巻レーンとな
るように、第2の案内手段を中間にしてその上下に第1
の案内手段を配置する構成、これとは逆に、放射レーン
−渦巻レーン−放射レーンとなるように第1の案内手段
を中間にしてその上下に第2の案内手段を配置する構成
などを例示することができる。このように構成し、上下
に複数設けた同じ案内手段を両者固定あるいは同期回転
させることにより、複数のレーンの交点に嵌挿された容
器のガタが少なくなるという効果が奏される。
6,10のように、反応容器の下部を受け入れてこの反
応容器の搬送を渦巻状に案内する渦巻レーンを有する第
1の案内手段を固定台又は固定円板として設けると共
に、必要に応じてインキュベーションのために温度コン
トロ−ル(温調)を可能とし、この固定台の上方に、渦
巻レーンの中心位置に設けた回転軸回りに回転可能な第
2の案内手段を設け、放射レーンとしてのスリット孔を
周方向に離隔して多数有するこの第2の案内手段を、回
転するように構成した渦巻搬送方式のものを挙げること
ができる。また、これとは逆に請求項7,8のように放
射レーンを有する第2の案内手段を固定台等として設け
て必要に応じてインキュベーションのための温度コント
ロ−ルをするようにしてもよい。
転位置,角度を制御する例えばステッピングモータ,サ
ーボモータなどの回転機構と、制御手段とからなる回転
駆動制御手段を用いることができ、前記渦巻レーンと前
記放射レーンの交点で前記反応容器を保持して、回転駆
動制御手段により反応容器を渦巻状に搬送するようにし
て前記インキュベータの容器搬送機構を構成したものを
挙げることができる。回転駆動制御は、容器の挿入・取
出しなどを行うために、通常は間欠回転駆動される。
器の底部の液の温度を制御するためにこの回転板を温度
コントロ−ル可能に設けることが好ましい。固定台や回
転板の温度コントロール(温調)のためには、限定され
るものではないが、電気ヒータを用いる。回転板の温調
のためには、スリッピング又はロータリーコネクタを用
いてヒータへの電力供給及び温度制御のための信号供給
をする方式のものを挙げることができる。
内手段として回転板を使用し、これを第1の案内手段の
上方に配置する場合には放射レーンを上下貫通孔(スリ
ット孔)とされるが、該回転板を下方に配置する場合に
は上下貫通孔あるいは底部を有する放射方向溝であって
もよい。同様に、第1の案内手段として固定台又は固定
円板を使用し、これを上方に配置する場合には上下に貫
通した孔とされるが、下方に配置する場合には上下貫通
孔または底部を有する溝でもよい。
ては、予め設定した半径方向位置,回転角度位置の渦巻
レーンと放射レーンの交点に反応容器を嵌挿する挿入手
段、及び予め設定した半径方向位置,回転角度位置の同
交点から、嵌挿されている反応容器を取出す取出手段を
設けることで一層の自動化が図られ、また測定項目が2
0分、40分、60分のように反応時間の異なる場合、
あるいは免疫反応の場合の1ステップ法,2ステップ法
のようにプロトコルが異なる場合の反応に、反応容器を
混在して装置を稼働させるためには、一つの挿入手段又
は取出手段が、複数の位置に対応して作動できるように
設けることが好ましい。これによって免疫反応を利用し
たワンステップ法、ツーステップ法のいずれの容器につ
いても対応した処理を行うことができる。この場合、挿
入・取出手段としては、上記請求項21のように、回転
円板の回転中心を含む直径線上を走査することで、予め
定めた容器挿入位置又は容器取出位置の間を直線的に移
動するように設けた構成のものを好ましく採用すること
ができる。これによれば、上下動機構や容器把持(又は
吸着)機構を、直線的に移動走査させるだけで容器挿入
位置又は容器取出位置に臨ませることができるからであ
る。このためには、回転円板の回転駆動制御を、一方向
に間欠回転させることに加え、必要に応じて正逆回転あ
るいは通常の間欠回転の送りとは異なる回転角度制御を
行うことができるようにすることが好ましい。
キュベータ)は、この容器搬送機構に容器を挿入する前
段に、反応容器内に試料を分注する手段、あるいは更に
必要に応じて試薬を分注する手段等を設けて、これらと
の組み合わせで用いることができる。またこの容器搬送
機構から容器を取出した後段に、検出器、基質分注機
構、洗浄機構等を設けて、これらとの組み合わせで用い
ることができる。これらの前段及び後段に設ける種々の
手段,機構等は、該容器搬送機構とは独立して設ける場
合の他、以下に述べるように、容器搬送機構を利用して
設けることもできる。
ば、上方に位置した回転円板の放射レーンの半径方向内
側又は外側に、複数の容器担持部を同心円上に設けて、
これに反応終了後の反応容器を嵌挿し、回転円板の外周
に沿った回転経路上に例えば検出器、基質分注機構、洗
浄機構等のための各ポートを設けることができる。容器
担持部の構造は、回転円板に設けた上下貫通孔、凹部
等、容器を安定して担持できるものであれば特に限定さ
れない。
関係に第2の案内手段を構成する回転円板の上(通常は
該円板の外縁に沿って)の一円周上に設けられ、かつそ
の回転経路上に上述のように検出器、基質分注機構、洗
浄機構等が臨むポートが設けられる。これにより、該回
転板上でこれらの処理を行うことができる。したがっ
て、反応装置でのインキュベーションの終了後(場合に
よりインキュベーションの途中)で必要な処理工程の搬
送手段としてこの容器搬送機構が利用できる。このため
自動分析装置の小型化、機構の簡略化に有利となる。前
記容器担持部は、上述した反応時間の異なる測定項目を
混在して処理する場合、あるいは1ステップ法と2ステ
ップ法のようにプロトコルが異なる測定項目が混在して
いる場合には、一つのスリット孔から取出した反応容器
の後段工程の処理(洗浄、基質分注、検出など)が重複
する場合があるので、この容器担持部の数は、該重複分
を考慮して、(スリット孔の数)×n(ただしnは自然
数であり、一つのスリット孔から取出して処理する時間
が重複する容器数が2であればn=2)とすることがよ
い。具体的には、容器担持部は、放射レーンの半径方向
外側に各一個宛設けられた第1群の容器担持部と、該第
1群の各容器担持部の間に設けられた第2群の容器担持
部とし、各群一つづつの容器担持部を一つの放射レーン
に嵌挿された複数の容器の受入れ用として対応するよう
に構成することができる。またこの場合に、例えば第1
群の容器担持部を、長時間処理用の容器の受入れ用と
し、第2群の容器担持部を短時間処理用の容器の受入れ
用とすることができるが、これらの構成に限定されるも
のではない。
した反応容器を搬送するようにした自動分析装置に適用
する場合には、反応容器外部から前記磁性体を攪拌運動
(移動)させる磁石手段を設けて非接触の攪拌作用を得
ることができる。このような磁石手段としては、例え
ば、渦巻レーンに沿って磁石を配列した攪拌板を円板の
回転方向に往復動させるように構成したものを特に好ま
しいものとして挙げることができ、攪拌板の略渦巻方向
の往復動は、例えば、回転板と同心の回転中心回りに所
定角度だけ往復回転させることで与えることができる。
なお、この磁石手段を用いる場合には、反応容器を非磁
性体製とし、また積層される固定台及び回転板の少なく
とも下側配置の板は非磁性体製として構成されるのがよ
い。
装置の好ましい構成としては、上記請求項26のよう
に、反応装置の下方、上方又は同一平面上に、分析され
る試料の容器を例えば円周状等に配置した試料ストッカ
ーと一定量の試料を反応容器に分注する手段を設けた
り、又は、反応装置の下方、上方又は同一平面上に、搬
送機構に供給する反応容器を例えばマトリックス状ある
いは多段の棚に並べて搭載した反応容器ストッカと反応
容器ストッカに搭載した試料容器を反応装置の搬送機構
に順次移送、挿入する移送手段を設けた構成を挙げるこ
とができる。これによれば、空間を立体的に利用して設
置面積を極めて少なくした自動分析装置を提供すること
ができる。
試料と試薬の分注が終了した反応容器を最外周もしくは
最内周の渦巻レーンと放射レーンの交点にセットする
と、回転板の回転につれて反応容器は回転(渦巻)運動
と共に半径方向への動きが合成された搬送状態が与えら
れ、小さなスペ−スを有効に利用しながらしかも全ての
反応容器が同じ経路を通ることになる。
0°以上)とした場合には、例えば、回転板を一回転さ
せる時間を20分とするならば、2回転で40分とな
り、容器取出しの半径方向位置(時点)を変えるだけ
で、異なる反応時間を個々の反応容器に選択的に与える
ことができる。しかも、この場合に同じ回転角度位置か
ら反応容器を取出すように装置を構成することもでき、
このようにすれば、反応容器の取出手段に直線走査型の
移動機構をもつ比較的簡単な構造のものを一つ設置して
兼用できるので、機構を単純化できる。個々の反応容器
に異なる反応時間を与えることは、前記の取出位置の変
更によって与えることができる他、取出位置をすべての
反応容器について同一位置としながら挿入位置を反応容
器別に変更する方式によっても代替することができる。
(スリット孔)のさらに外周に同心円状に反応容器を保
持できる容器担持部を設け、容器担持部の回転経路上に
洗浄機構や検出器を設けて反応の終了した反応容器を前
記取出手段にてこの容器担持部に移し変えてやれば、同
じ容器搬送機構の上で洗浄工程、検出工程の処理を行う
ことが可能となり、全体ユニットが非常に簡素化され
る。
の異なるプロトコルの反応容器を混在して搭載する場合
には、2ステップ法で必要な中間洗浄の際に、第2群の
容器担持部にこの中間洗浄のための反応容器を担持さ
せ、中間洗浄終了の後に放射レーン(スリット孔)に戻
すようにすれば、第1群の容器担持部を1ステップ法、
2ステップ法のいずれのための最終洗浄から検出までの
処理を行わせる担持部として用いることになんら支障も
招かない。また反応時間が異なる測定項目に用いる容器
が混在している場合にも、この第2群の容器担持部を利
用することができる。このような異なる測定項目の混在
とは、プロトコルが異なるもの同士、反応時間が異なる
もの同士、プロトコルが異なるものと反応時間が異なる
ものが更に混在する場合などが挙げられる。
わせて目的対象物質を検出、測定するように使用される
自動分析装置に適用して用いられ、検出、測定するのは
目的物質そのもの、目的物質に標識した標識体(例えば
蛍光物質)、標識体により生成される物質(例えば標識
体として酵素を用い、この酵素の活性で生成される蛍光
物質)のいずれであってもよい。また反応装置での反応
は、特に限定されるものではないが、免疫反応を利用し
た装置用として特に好適に用いられ、最も代表的には、
標識体として酵素を用い、生体由来の目的物質に免疫反
応で結合する抗体等に酵素を標識し、これを固体表面に
担持させた複合体とする操作を1段の操作で行う1ステ
ップ法、あるいは2段の操作で行う2ステップ法などを
挙げることができる。
説明する。
2は図1のA−A線で本例装置の一部を断面した側断面
図を示している。
案内手段としての水平円板状の固定板であり、その下面
の全面に渡って設けられたシ−ト状のヒ−タ7と共に、
下側の支持板10により固定支持され、また側面には温
度をモニタする温度センサ11を設けて、温度制御部4
0により固定板1の温度管理が可能に設けられている。
またこの固定板1の上面には、渦巻状で反応容器5より
若干大きい幅をもった連続した渦巻溝(渦巻レ−ン)2
が設けられている。なおこの渦巻溝2は本例では略2周
分(720°)の長さに設けられている。
案内手段としての回転板3が前記固定板1に対して水平
回転可能に設けられ、この回転板3には、中心から半径
方向に放射状に伸びる反応容器より若干大きい幅を持つ
スリット孔(放射レ−ン)4が、周方向に等角度で離隔
して20本設けられていて、回転板3の中心に軸着した
軸体6を軸受け13で支持すると共に、この軸体6の途
中に設けた歯車12を介してモ−タ16による回転が伝
達される構成とされている。このモ−タ16は回転角度
の制御が簡単なステッピングモ−タが設けられ、モ−タ
制御部41によって所定の回転角度の位置で間欠的に停
止する間欠回転駆動の制御がされるようになっている。
り反応の均一化を図るために、磁石を用いた非接触の攪
拌機構が設けられている。すなわち、前記固定板1を非
磁性体で形成すると共に、該固定板1の下側に磁石9を
渦巻溝2に沿って配列した円環板状の攪拌板8を配置
し、この攪拌板8に設けた揺動ア−ム24の長孔24a
に揺動用モ−タ15の駆動軸に連結したカム14を遊嵌
させ、このカム14を回転することによって攪拌板8が
一定角度の範囲で回転往復動するように設けられてい
る。このように構成した装置によれば、粒状の磁性体
(図示せず)を填加した反応容器5を使用することで、
攪拌板8の揺動動作につれて磁性体が往復運動を行い、
反応容器5内の試料と試薬の液を攪拌して反応を効率良
く均一に進めることが可能となる。なお磁石9の配置
は、それぞれの反応容器5の下に配列することが好まし
いので、本例では渦巻状の配列に設けられている。
P1 で示した位置の渦巻溝2とスリット孔4の交点に反
応容器5を外部から挿入させると、その後は、回転板3
の回転に伴って、反応容器5は渦巻状に回転しながらス
リット孔4内を徐々に径外方向側に移動し、360°回
転した時点で図1の符号P2 で示した位置に至り、更に
720°回転した時点では図1の符号P3 で示した位置
に至ることになる。
の装置に送り込まれる反応容器は、常に一定の渦巻状の
搬送経路で所定の時間搬送させることができ、ヒータ7
により所定の温度状態に制御された固定板1により、温
度条件が一定に維持されつつ所要のインキュベーション
が行われる。
を挿入し、取出す挿入・取出機構を示し、本例では、反
応容器5を吸着吊持する吸着パッド23aを有する吸着
パッド支持台23が、水平方向及び垂直方向に送り制御
されることで、容器搬送機構内の所定位置と、外部位置
との間で反応容器5を挿入、取出できるようになってい
る。すなわち、ステッピングモータ18により回転され
る水平送り用ネジ19と,ガイドシャフト20aとによ
り水平送り機構が形成され、ステッピングモータ21に
より回転される垂直送り用ネジ22とガイドシャフト2
0bとにより垂直送り機構が形成されて、吸着パッド支
持台23が水平方向及び垂直方向に送り制御される。
置(インキュベ−タ)33を組み込んだ自動分析装置の
システム概要の一例を示したものである。
試薬と磁性体が填加されている反応容器5を保持してい
るターンテーブル式の反応容器ストッカ26より、反応
容器移し換え機構(詳細説明は省略)29により反応容
器5を順次一つづつ取り出して搬送シャトル28に移
す。なおこの反応容器移し換え機構には上述した挿入・
取出機構17と同様のものを用いることができる。ま
た、ターンテーブル式の反応容器ストッカ26の円周状
に形成された多数の容器保持部に整列(測定項目の違う
ものを選択して整列)させる容器の送り込みは、本発明
とは直接関係ないので説明を省略するが、これは要する
に、測定しようとするのに対応した種類の容器を順次に
搭載させるように構成されたものである。
送シャトル28を、試料容器31を保持しているターン
テーブル式の試料ストッカ30の前で一度停止させ、適
宜公知の方式のものを用いて構成された分注機構32に
より所定の試料容器31から試料を搬送シャトル28上
の反応容器5に分注する。
ル28で更に搬送されて、位置P4で停止され、上述し
た挿入・取出機構17により、反応容器5として渦巻溝
2とスリット孔4の最内周の交点位置P1 に挿入され
る。
は、回転板3を図1の反時計回り方向(以下「CCW方
向」という)に、スリット孔4の角度間隔を1ピッチと
して、1分ごとに1ピッチ回転させる間欠回転駆動制御
が行われ、20分で1回転し、これにより容器は径外方
側に1回転で一列分外側(又は内側)に移動することに
なる。すなわち同じ半径方向(図1のA−A線上)の位
置上で、20分、40分の反応を終了した各反応容器
が、P2 とP3 の位置で並ぶことになる。
本例では、再び挿入・取出機構17により図3に示した
洗浄機構、基質分注機構、検出器を備えたタ−ンテ−ブ
ル35に移し換えられ、検出器により所定の検出処理が
行われ、測定が終了した反応容器5は、再び同じ挿入・
取出機構17により廃棄孔34に廃棄されるようになっ
ている。
処理速度は、単位時間当りのインキュベーション処理量
に応じて設定されるが、異なる反応時間の処理を行う場
合、例えば測定項目により20分での位置P2 からの取
出し(図3中のCで示した取出し操作)と、40分での
位置P3 からの取出し(図3中のBで示した取出し操
作)の双方がある場合には、処理速度を単位時間当りの
インキュベーション処理量の2倍とすれば、インキュベ
ータの処理能力を低下させることなく処理が可能とな
る。
の外周(スリット孔4よりも半径方向の外側)位置に、
同心円状に反応容器5の容器保持孔(容器保持部)20
0a,200bを設けた反応装置133の例を示したも
のであり、これに対応して、固定板101には渦巻溝2
の上に搭載される反応容器5と高さを一致させるための
同心円状の一条の周状溝104を設けているが、その他
の構成は図1〜3の例と同じであるので、これらについ
ては同一の符号を付して詳細な説明は省略する。なお、
回転板103に設けられる容器保持孔200a,200
bは、反応容器5ががたつくことなく保持できる寸法に
設けられる。
容器保持孔200a,200bを設けることにより、こ
の容器保持孔200a,200bの移動経路の途中に、
洗浄機構、基質分注機構、検出器を図4に示す如く順次
に配置して、回転板103の回転を利用してこれらの位
置に移送される反応容器5についての測定処理を行うこ
とができるという効果が得られる。
装置133を組み込んだ自動分析装置の全体概要例を示
したものであり、図3の装置概要との違いは、回転板1
03の外周に同心円状に反応容器5の容器保持孔200
a,200bを設けると共に、これら容器保持孔200
a,200bの回転経路上に洗浄機構、基質分注機構、
検出器を設けることで、図3におけるタ−ンテ−ブル3
5を不要とした点にある。
分)が要求される測定項目に対応できる例の装置を示し
ている。すなわちこの装置は、スリット孔4が20個設
けられていると共に、スリット孔4の2倍の40個の容
器保持孔200a,200bが等ピッチでスリット孔の
半径方向の外側に設けられている。そして、回転板10
3は、1/40ピッチづつ(9°づつ)の間欠回転を行
って、20分で一周するようになっている。
場合は、同時に反応が終了する2個の反応容器5,5が
位置P2 と位置P3 の位置に存在するので、挿入・取出
機構17によりまず一つの反応容器(位置P3 の40分
処理のもの)を、位置Poutにある容器保持孔200a
に移し換える(図6,7の操作D)。次にもう一つの反
応容器5(位置P2 の20分処理のもの)をスリット孔
104の半径方向外側の位置Pout の位置にある容器保
持孔200aの間の200bに移し換える(図6,7の
操作E)。移し換えの済んだ反応容器5は洗浄機構,基
質分注機構、検出器の順にこれらの下に移動されて所定
の測定処理が行われる。測定の終了した反応容器5は、
略一回転した時点で図中のFの操作で廃棄バケット34
に廃棄される。
0分で1回転するので、0.5分で1ピッチづつ移動す
ることになるため、試料の分注工程、洗浄工程、検出工
程の各工程が0.5分以内で終了する測定系として構成
すればよい。
の各工程を行うための独立したタ−ンテ−ブルを省略で
きるので、反応装置を組み込んだ自動分析装置(自動免
疫反応分析装置)を小型化できるという効果が奏され
る。
は、試料ストッカ30を構成しているタ−ンテ−ブル
を、反応装置133の下方に配置した構成を採用するこ
とも好ましく推奨され、これにより立体的な空間を効率
的に利用して平面的な広さを小さくした装置を提供する
ことができる。更に、反応容器ストッカ26はタ−ンテ
−ブル形式に限定されるものではなく、測定項目数に応
じた棚を準備した棚形式のストッカとして設けることも
できる。
1,2に示した第1の案内手段としての固定板1を、上
下貫通孔型の渦巻レ−ン202を有する固定円板201
とし、第2の案内手段である回転円板3の放射レ−ンで
あるスリット孔4とこの渦巻レ−ン202の交点に嵌挿
した反応容器5の底部を、電気ヒータ7が裏面に組み付
けられた平板状の固定円板240の上面に摺動できるよ
うに係合させて支持する構成としたところにある。
構成であり、図の煩雑を避けるために主な構成部分につ
いて図1,2と同じ符号を付して示し、他の符号の付記
並びに重複する説明は省略した。
溝構造でなく上下貫通している孔であるため清掃が容易
であり、また溝構造では溝内に異物が入った場合には容
器の搬送に不都合を招くことが考えられるが、そのよう
な虞がまったくないという利点が得られる。
1,2に示した第1の案内手段としての固定板1を、上
下貫通孔型の渦巻レ−ン302を有する固定円板301
とすると共に、放射レ−ンであるスリット孔4を有する
回転円板3の上方に配置し、第2の案内手段である該回
転円板3のスリット孔4とこの渦巻レ−ン302の交点
に嵌挿した反応容器5の底部を、電気ヒータ7が裏面に
組み付けられた平板状の固定円板340の上面に摺動で
きるように係合させて支持する構成としたところにあ
る。なおかかる構成においては、必要に応じて上方に配
置した固定円板301の回転を拘束する手段を設けるこ
とができる。
構成であり、図の煩雑を避けるために主な構成部分につ
いて図1,2と同じ符号を付して示し、他の符号の付記
並びに重複する説明は省略した。
態3と同じ効果が奏される。
分析装置に、上述した実施形態2のスリット孔を有する
回転円板の半径方向外側に容器保持部200a,200
bを設けた場合と同様の構成を有する反応装置を適用し
た場合における好ましい装置構成の概要の具体例と、そ
の望ましい操作例を説明するものである。
ンを有する固定円板201(図8参照)と、その上方に
配置された放射レーンとしてのスリット孔204を20
個有する回転円板203の組合せにより反応装置の搬送
機構が形成され、回転円板203のスリット孔204の
半径方向外側には、スリット孔の延長線上の容器担持孔
200aの一群と、これらの容器担持孔200aの間に
容器担持孔200bの他の一群とが設けられている。そ
して図の矢印に示す時計回り方向に回転円板203が、
原則的には1ピッチ(本例では18°)づつ間欠回転す
ることにより、渦巻レーンとスリット孔の交点に嵌挿さ
れている反応容器5が回転(公転)しながら1回転する
毎に渦巻の一つ外側の位置に移動するという搬送が行わ
れるようになっている。このような構成および搬送の操
作は図4〜6で説明した実施形態2と同じである。
リット孔204は20個設けられていると共に、渦巻レ
ーンは約4周(1440°)に若干前後に延長した余裕
をもたせた長さ(例えば1440°の始端より前、ある
いは終端から後に180°づつ回転できる長さ)に設け
られている。また回転円板203は正逆回転を繰り返し
ながら1周を10分で回転するように構成されている。
211に沿って回転円板の直径線上を直線的に走査する
ように設けられた反応容器挿入・取出機構210の走査
線を示し、試料分注レーン212上で反応試薬が予め填
加されかつ所定の試料が分注(試料分注手段は図示せ
ず)された反応容器5を、位置S0 において、反応容器
挿入・取出機構210のヘッド下部に設けられた左右か
らの挾持(把持)式の吊り上げ手段(図示せず)により
該反応容器5を吊り上げ、該ヘッドをX−X線上を走査
して挿入位置S1 上方に移動させて吊り降ろして渦巻レ
ーンとスリット孔204の交点に挿入嵌挿させる。この
操作を、回転円板204が一単位(18°)づつ間欠回
転する度に行って、1周で20個、4周で80個の反応
容器5が常時連続的に搬送される。
反応容器については、4回転することで位置S5 に移動
した反応容器5を、反応容器挿入・取出機構210によ
り取出し(吊り上げ)、X−X線上を走査し、位置S6
で容器保持孔200に挿入させる(図11参照)。ま
た、20分1ステップの処理が行われる反応容器につい
ては、2回転して位置S3 に移動した反応容器5を同様
に吊り上げ、回転円板203を1/2ピッチ(9°)だ
け回転させて位置S6 の位置にきた容器保持孔200b
に挿入させる(図12参照)。
周に沿って同心円上に設けられている容器保持孔200
a,200bに移された反応容器5は、回転円板203
の回転により与えられる該容器保持孔の回転軌道に沿っ
て配置された各機構により、洗浄−基質分注−検出の操
作が行われ、更に、位置S7 あるいは位置S6 まで回転
された後、反応容器挿入・取出機構210により取出し
(吊り上げ)てカップ廃棄バケットに廃棄される。
なる反応容器が混在している場合であっても、第1群の
容器保持孔200aを40分用、第2群の容器保持孔2
00bを20分用の受入れ用としてそれぞれ用いること
で対応できる。
反応容器については、2回転して位置S3 に移動した反
応容器5を同様に吊り上げ、回転円板203を一単位の
1/2だけ回転させて位置S6 の位置にきた容器保持孔
200bに挿入させ、洗浄処理を行った後、第2試薬を
分注し、回転円板203を回転させて、位置S6 からス
リット孔内の位置S3 に戻すか、第2試薬分注後そのま
ま正転させて位置S7から位置S8 に戻し、その後は前
記40分処理の場合と同じ操作を行うようにすればよ
い。
けを行う場合の操作例を、反応容器の移動によって図解
的に示したものであり、位置S1 に挿入嵌挿された反応
容器は、4回転して位置S5 に至った時点で位置S6 の
容器保持孔200aに移され、洗浄−基質分注−検出の
各操作が行われる。
う場合の操作例を、同様に反応容器の移動によって図解
的に示したものである。すなわち、位置S1 に挿入嵌挿
された反応容器は、2回転して位置S3 に至った時点で
位置S6 の容器保持孔200a(又は容器保持孔200
b)に移され、洗浄−基質分注−検出の各操作が行われ
る。なお、10分1ステップ処理を行う場合には、1回
転した位置S2 の位置から反応容器を取出して容器保持
孔200a(あるいは200b)に移すようにすればよ
い。
う場合の操作例を、同様に反応容器の移動によって図解
的に示したものであり、その詳細は更に図14に示し
た。すなわち、位置S1 に挿入嵌挿された反応容器は、
2回転して位置S3 に至った時点でスリット孔から取出
され(取上げられ)(図14(a)参照)、回転円板2
03を1/2ピッチ回転(正転)させて容器保持孔20
0bが位置S6 に至った時点で該容器保持孔200bに
挿入嵌挿される(図14(b)参照)。その後、回転円
板203の回転に従って洗浄(中間洗浄)−第2試薬分
注が行われる。以上の操作を合成したものとして図14
(c)を示した。
を、回転円板203を直ちに位置S6まで逆回転させて
取出し(取上げ)、更に回転円板203を1/2ピッチ
逆転させて反応容器を位置S3 のスリット孔に戻す。こ
の容器の戻し操作は、上記の図14(a)〜(c)で説
明した操作を反対に行うものであり、したがってこの容
器戻し操作を合成したものとして図14(d)に示し
た。スリット孔に戻された反応容器は、その後ただちに
回転円板203を正回転させて元の位置(第2試薬分注
後の逆転開始位置)に戻すようにすればよい。なおこれ
らの操作は、第2試薬の分注が終了した反応容器を通常
に回転させて位置S7 に至った時点でスリット孔204
内の位置S8 のスリット孔に戻すようにしてもよいし、
位置S7 にただちに正転させて位置S8 のスリット孔に
戻した後、元の位置に逆転させてもよい。なおこれらの
操作において、容器保持孔200bはスリット孔と1/
2ずれた位置にあるから、本例のような直線的に走査す
る反応容器挿入・取出機構を用いる場合には各挿入,取
出しの位置と容器保持孔200bの位置を対向させるた
めに1ピッチづつの間欠回転制御だけでなく、1/2ピ
ッチの回転制御(必要に応じて正転,逆転)、あるいは
ただちに対向位置まで移動させる数ピッチ分の回転制
御、を行うように構成される。
合計4回転して位置S5 に至った時点で位置S6 の容器
保持孔200aに移され、洗浄(最終洗浄)−基質分注
−検出の各操作が行われる。なお反応容器を戻す位置
を、中間洗浄,第2試薬分注の操作後に上述のように逆
転させて位置S6 →位置S3 とする、あるいは順次間欠
的に略半回転(正転)させて位置S7 →位置S8 とする
以外に、順次間欠的に略一回転(正転)させてから位置
S6 →位置S4 とすることもできる。これらの操作のた
めに回転円板203を迅速に正回転,逆回転させるよう
にすることもできる。このような回転円板203の逆回
転あるいは正回転を行わせる場合に、上述した渦巻レー
ンの始端,終端の前後を延長しておくことが有効に機能
する。
プ処理と2ステップ処理は、これらを混在させて処理す
ることもでき、20分、40分の1ステップ処理を混在
して行うためには、図11,図12の操作を反応容器別
に処理手順をMPU(マイクロプロセッサユニット)で
管理して行わせればよい。また1ステップ処理と2ステ
ップ処理が混在する場合には、図11と図13、あるい
は図12と図13、更には図11〜図13のの操作を反
応容器別に処理手順をMPUで管理して行わせればよ
い。なお、これらの操作においては、必要に応じて上述
した回転円板203の逆回転を行わせることもできる。
経路で搬送しながら短い反応時間で効率良く反応を進め
られ、温度分布などの位置間差を解消して高精度で測定
を行うという要求と、装置小型化の要求とを同時に満足
することができるという効果が奏される。
に応じた反応容器が混在しても、処理効率を落とすこと
なく反応処理を行うことができるという効果が奏され
る。
析装置に適用する場合には、例えば中間洗浄が不要な1
ステップ処理と、中間洗浄が必要な2ステップ処理とい
う処理操作が異なる反応容器が混在してしても、一つの
反応容器上で双方の処理を不都合なく行うことができる
という効果が奏される。
機構を用いて回転するターンテーブルに対して容器の挿
入・取出しができるようにした反応容器においては、駆
動部分を極めて簡単な構成とでき、装置の小型化と共に
機構の簡略化による装置の低廉化により実際上の工業的
適用の上での効果は極めて大きなものがある。
た容器の担持部を整列して設けた構成によれば、反応の
ための搬送機構をそのまま、その反応終了した容器内の
測定目的物質の検出に利用できて、自動分析装置の構成
がその分簡略化できるという効果がある。
てこの回転板の外周に沿って反応が終了した容器の担持
部を整列して設けた構成によれば、中間洗浄、最終洗浄
という操作を、一つの洗浄手段を共用(兼用)して使用
できるので、装置の簡略化が一層図れるという効果が奏
される。
で、高精度,高機能にもかかわらず小型化した装置を安
価に提供できる利点がある。
面図である。
置のシステム概要の一例を示した平面図である。
面図である。
置のシステム概要の一例を示した平面図である。
持孔に移し換える際の動きを説明するための図。
す図であり、(a)は平面図、(b)は縦断側面図であ
る。
す図であり、(a)は平面図、(b)は縦断側面図であ
る。
自動分析装置のシステム概要を示した平面図である。
を行う場合の反応容器の動きを説明するための図。
を行う場合の反応容器の動きを説明するための図。
を行う場合の反応容器の動きを説明するための図。
するための図。
Claims (26)
- 【請求項1】 測定対象物質を収容した容器を所定の回
転中心に対し搬送する搬送機構を有し、この搬送機構
は、水平面内で渦巻状に設けられた渦巻レーンに沿って
容器を移動案内する第1の案内手段と、水平面内で放射
状に設けられた放射レーンに沿って容器を移動案内する
第2の案内手段とを、同心に上下に対向して配置し、こ
れら渦巻レーン及び放射レーンの交点に前記容器を嵌挿
担持してこれらの各レーンにより水平面内の動きが拘束
されるようにし、第1又は第2の案内手段の少なくとも
いずれか一方を前記回転中心回りに回転させることで容
器を搬送させるようにしたことを特徴とする自動分析装
置用の反応装置。 - 【請求項2】 生体由来の試料を測定対象物質として収
容した容器を所定の回転中心に対し搬送する搬送機構を
有し、この搬送機構は、水平面内で渦巻状に設けられた
渦巻レーンに沿って容器を移動案内する第1の案内手段
と、水平面内で放射状に設けられた放射レーンに沿って
容器を移動案内する第2の案内手段とを、同心に上下に
対向して配置し、これら渦巻レーン及び放射レーンの交
点に前記容器を嵌挿担持してこれらの各レーンにより水
平面内の動きが拘束されるようにし、第1又は第2の案
内手段の少なくともいずれか一方を前記回転中心回りに
回転させることで容器を搬送させるようにしたことを特
徴とする生体由来物質の自動分析装置用の反応装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、第2の案内手
段は、前記放射レーンを円周方向に等角度に離隔して複
数有することを特徴とする自動分析装置用の反応装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
前記第1の案内手段及び/又は前記第2の案内手段は、
それぞれ上下に離隔して少なくとも二つ設けられ、かつ
この上下に設けられた同じ案内手段のレ−ンは常時対向
するように構成されていることを特徴とする自動分析装
置用の反応装置。 - 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかにおいて、第1
の案内手段を溝型又は上下貫通孔型の前記渦巻レーンを
有する固定台として設け、第2の案内手段を上下貫通孔
型の前記放射レーンを有する回転円板として設け、かつ
該第2の案内手段の回転円板を、前記第1の案内手段の
固定台の上方に配置したことを特徴とする自動分析装置
用の反応装置。 - 【請求項6】 請求項5において、第1の案内手段を溝
型の前記渦巻レーンを有する固定台として設けると共
に、その固定台の表面温度を制御する温調手段を設けた
ことを特徴とする自動分析装置用の反応装置。 - 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかにおいて、第2
の案内手段を溝型又は上下貫通孔型の前記放射レーンを
有する固定台として設け、第1の案内手段を上下貫通孔
型の前記渦巻レーンを有する回転円板として設け、かつ
該第1の案内手段の回転円板を、前記第2の案内手段の
固定台の上方に配置したことを特徴とする自動分析装置
用の反応装置。 - 【請求項8】 請求項7において、第2の案内手段を溝
型の前記放射レーンを有する固定台として設けると共
に、その固定台の表面温度を制御する温調手段を設けた
ことを特徴とする自動分析装置用の反応装置。 - 【請求項9】 請求項1〜4のいずれかにおいて、第1
の案内手段を上下貫通孔型の前記渦巻レーンを有する固
定円板として設けると共に、この第1の案内手段の上方
又は下方に、第2の案内手段を上下貫通孔型の前記放射
レーンを有する回転円板として設け、これら第1及び第
2の案内手段の下方に、それぞれ上下貫通孔型の渦巻レ
ーンおよび放射レーンの交点に嵌挿貫通した容器の底が
摺動係合する支持平面を設け、かつこの支持平面の表面
温度を制御する温調手段を設けたことを特徴とする自動
分析装置用の反応装置。 - 【請求項10】 請求項9において、第1の案内手段の
固定円板の上方に、第2の案内手段の回転円板を配置し
たことを特徴とする自動分析装置用の反応装置。 - 【請求項11】 請求項5〜8、又は10のいずれか一
つにおいて、搬送機構は、予め定めた長い時間を搬送す
る長時間処理用の容器と、予め定めた短い時間を搬送す
る短時間処理用の容器との2種類を、同じ受入れ位置で
受入れ可能に設けられると共に、短時間処理用の容器は
搬送経路の途中から取出し可能に設けられていることを
特徴とする自動分析装置用の反応装置。 - 【請求項12】 請求項5〜8、又は10のいずれか一
つにおいて、搬送機構は、予め定めた長い時間を搬送す
る長時間処理用の容器と、予め定めた短い時間を搬送す
る短時間処理用の容器との2種類を、異なる受入れ位置
で受入れ可能に設けられると共に、これらの2種類の容
器を搬送経路の同じ取出位置で取出し可能に設けられて
いることを特徴とする自動分析装置用の反応装置。 - 【請求項13】 請求項5〜8、10又は11のいずれ
か一つにおいて、上方に位置した回転円板の放射レーン
の半径方向外側又は内側に、複数の容器担持部を同心円
上に設けたことを特徴とする自動分析装置用の反応装
置。 - 【請求項14】 請求項13において、容器担持部の数
は、放射レーンの数のn倍(nは自然数)が周方向に等
間隔に離隔して設けられていることを特徴とする自動分
析装置用の反応装置。 - 【請求項15】 請求項14において、容器担持部は、
放射レーンの半径方向外側又は内側に各一個宛設けられ
た第1群の容器担持部と、該第1群の各容器担持部の間
に設けられた第2群の容器担持部からなり、各群一つづ
つの容器担持部が一つの放射レーンに嵌挿された複数の
容器の受入れ用として対応することを特徴とする自動分
析装置用の反応装置。 - 【請求項16】 請求項15において、第1群の容器担
持部は最終工程の処理をする容器の受入れ用であり、第
2群の容器担持部は中間工程の処理をする容器の受入れ
用であることを特徴とする自動分析装置用の反応装置。 - 【請求項17】 請求項13〜16のいずれかにおい
て、前記容器担持部が移動する軌道に沿って、容器内に
試薬を分注する試薬分注ポート、容器内に基質を分注す
る基質分注ポート、容器内を洗浄処理する洗浄ポート、
容器内の測定対象物質を検出する検出ポートの少なくと
もいずれか一つ以上のポートを設けたことを特徴とする
自動分析装置用の反応装置。 - 【請求項18】 請求項17において、前記容器担持部
の移動する軌道に沿って、容器内に試薬を分注する試薬
分注ポート、容器内に基質を分注する基質分注ポート、
容器内を洗浄処理する洗浄ポート、容器内の測定対象物
質を検出する検出ポートのいずれもが設けられているこ
とを特徴とする自動分析装置用の反応装置。 - 【請求項19】 請求項1〜18のいずれかにおいて、
渦巻レーンと放射レーンの交点又は容器担持部に、前記
容器を挿入させかつ挿入した容器を取出すための容器挿
入・取出手段を設けたことを特徴とする自動分析装置用
の反応装置。 - 【請求項20】 請求項16において、渦巻レーンと放
射レーンの交点と第1及び第2の及び容器担持部とに容
器を挿入させかつ挿入した容器を取出すための容器挿入
・取出手段と、この容器挿入・取出手段の制御手段とを
設け、容器を前記交点から第2の容器担持部に移動した
後、再度前記交点に戻し移動できるようにしたことを特
徴とする自動分析装置用の反応装置。 - 【請求項21】 請求項19又は20において、容器挿
入・取出手段は、前記回転中心を含む直径線上を走査す
ることで、予め定めた容器挿入位置又は容器取出位置の
間を直線的に移動するように設けたことを特徴とする自
動分析装置用の反応装置。 - 【請求項22】 請求項1〜21のいずれかにおいて、
攪拌のために前記容器内部に填加した磁性体を該容器内
で移動させる磁石手段として、渦巻レーンに略沿って配
列した多数の磁石を前記回転中心回りに一定角度の範囲
で回転往復動させる手段を有することを特徴とする自動
分析装置用の反応装置。 - 【請求項23】 請求項13〜21のいずれかにおい
て、攪拌のために前記容器内部に填加した磁性体を該容
器内で移動させる磁石手段として、渦巻レーン及び容器
担持部に略沿って配列した多数の磁石を前記回転中心回
りに一定角度の範囲で回転往復動させる手段を有するこ
とを特徴とする自動分析装置用の反応装置。 - 【請求項24】 請求項1〜23のいずれかにおいて、
容器を搬送させる回転円板を回転制御する回転駆動制御
手段を有することを特徴とする自動分析装置用の反応装
置。 - 【請求項25】 請求項24において、回転駆動制御手
段は、回転円板を正逆回転可能に設けられていることを
特徴とする自動分析装置用の反応装置。 - 【請求項26】 請求項1〜25のいずれかの反応装置
の下方、上方又は同位置平面上に、分析される試料を填
加した多数の容器を搭載した試料ストッカを配置したこ
とを特徴とする自動分析装置。
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