JPH01287465A - 液体を攪拌し得る分析装置および分析方法 - Google Patents

液体を攪拌し得る分析装置および分析方法

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JPH01287465A
JPH01287465A JP3617289A JP3617289A JPH01287465A JP H01287465 A JPH01287465 A JP H01287465A JP 3617289 A JP3617289 A JP 3617289A JP 3617289 A JP3617289 A JP 3617289A JP H01287465 A JPH01287465 A JP H01287465A
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JP3617289A
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Hiroshi Mimaki
弘 三巻
Fujiya Takahata
高畑 藤也
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液体試料を測定するための分析装置および分
析方法に係り、特に液体試料を収容した容器自体に運動
を与えた液体を撹拌するような分析装置および分析方法
に関する。
〔従来の技術〕
免疫反応を利用して生体液試料中の微量成分を分析測定
する場合には、検体間の相互汚染(キャリーオーバ)を
極力少なくするように留意しなければならない1反応容
器内に液体試料と試薬を採取して免疫反応を継続的に安
定に行わせるためには、試料と試薬の混合液を攪拌する
必要がある。
反応容器内の液を攪拌する一般的な方法は、反応容器内
に撹拌棒を挿入して液を混合する方法であるが、このよ
うな方法では検体間の相互汚染の影響が大きい。
そこで、撹拌棒を使用せずに反応容器内の液を攪拌する
方法がいくつか提案されている。たとえば特開昭57−
42325号には、多数の反応容器をターンテーブル上
に配列し、反応容器列の内側に環状回転円板を設け、こ
の環状回転円板を独立した駆動源で正方向および逆方向
の両方に回転させることによって配列された全反応容器
を同時に回転させ、各反応容器内の液を攪拌する方法が
示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来技術では、ターンテーブルの位置割出し用
の回転駆動装置の他に、環状回転円板を両方向に回転す
るための駆動装置が必要となる。
このため駆動機構が複雑になるという問題がある。
また、上述の従来技術では1回転台上に配列されたすべ
ての反応容器自体を回転して攪拌動作を行った後、その
回転台を1ステツプずつ割出し回転する。そして、反応
容器が吸出管の位置に停止した後、その反応容器内の液
を吸出管内へ吸入し検出装置内に設けられたフローセル
の方へ導入する構成となっている。このため反応液の攪
拌を終了してから測光するまでにかなりの時間を要し、
多数の被検液を能率的に処理できないという問題がある
本発明の目的は、攪拌だけのために時間を消耗せずに済
み、被検液の分析操作を能率的に行うことができる分析
装置および分析方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、一方の容器の被検液を測光しなが
ら他方の容器内の被検液を攪拌することができる分析装
置および分析方法を提供することにある。
本発明のもう1つの目的は、容器列の移送中に一部の容
器中の被検液を撹拌することができる分析装置および分
析方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、1つの駆動装置だけで容器列の移
送と容器内の被検液の撹拌との両方を実行し得る分析装
置および分析方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明を適用した分析装置は、液体試料と試薬を、収容
し得る反応容器を回転可能に保持する保持装置と、上記
反応容器の列が移動するように上記保持装置を駆動する
装置と、上記反応容器の外壁面に接触するように配置さ
れた固定摩擦部材とを設け、上記保持装置の運動に伴い
上記摩擦部材との接触によって上記反応容器に自転運動
を与え上記反応容器自体を回転せしめるように構成した
ことを特徴とする。
本発明における反応容器は、透光性を有する筒状の反応
容器であって、外周囲に帯状に凹凸部を形成したものを
用いることができる。
〔作用〕
本発明において、可動保持体上に容器の列が設けられ、
この容器列が容器回転領域と非回転領域を通るように移
送される。可動保持体は駆動源によって駆動されるが、
このときの運動力が容器列上の容器自体を回転させるた
めの力として容器回転領域内の容器に伝達される。非回
転領域においては光度計の光路が形成されており、非回
転領域に到達した容器内の被検液が測光される。可動保
持体は隣同士の容器間の距離の複数倍の距離を連続的に
運動するが、この運動の間に被検液の撹拌と被検液の測
光の両方が実行される。個々の容器に着目すれば、当該
容器は容器自体の回転運動を停止してから2秒以降で1
0秒以内に測光開始される。
〔実施例〕
本発明の望ましい実施例では、反応容器の外壁面に接触
するように固定摩擦部材を配置しておき、反応容器を保
持している保持装置を駆動して反応容器を移送するとき
の力を摩擦部材の介在によって反応容器回転力として伝
達し、反応容器自体の回転(自転)により反応容器内の
液を撹拌する。
本発明の望ましい実施例においては、反応容器移送用回
転テーブル上に配列された反応容器の外壁面に接触し得
る運動力伝達手段を備えている。
この運動力伝達手段は、固定設置された接触部材を有し
、回転テーブルによって反応容器列を移送するときの運
動力を回転テーブル上の反応容器自体の回転力として伝
達する。反応容器自体の回転に伴ってその反応容器内に
収容されている液が撹拌される。
反応容器の外壁面とは1反応容器を構成する壁自体の表
面や反応容器の外側に取り付けた鉢巻様の滑り止めの表
面や反応容器と一体化された容器被覆部材の表面を含む
ものとする。
本発明に基づ〈実施例では、例えば回転台の円周上に一
定角度間かくで穴をあけ、その穴の内周に円筒型の反応
容器を保持しかつその反応容器自体が回転軸中心となる
運動を円滑にする軸受けを設け、その軸受内の反応容器
を設置し、回転台と円心円周で反応容器側面に適切な摩
擦係数を持つて接するように置かれた摩擦部材を設ける
。回転台が周回することによって、特別な反応容器回転
駆動装置を要せずに摩擦によって、反応容器の従回転が
ひきおこされる。
又、円周状に配置した固定摩擦部材上の一部分を不連続
に切り欠くことによって、回転台回転中においても特定
の場所で反応容器の回転を停止させることができる。摩
擦フランジと称する摩擦部材自体又はその表面には、高
い表面摩擦特性を有しかつ比較的柔らかい材料が用いら
れる。例えばシリコンゴムが素材として適している。摩
擦部材としては一般的な合成樹脂を用いることもできる
この場合、反応容器との間で充分な摩擦力を得られない
ことがあるので、そのような場合には摩擦部材の表面に
凹凸(ギア)を形成し、反応容器側に形成した凹凸と噛
み合わせて回転力を伝達する。
一方、回転台の貫入孔に挿入されている反応容器は、そ
の貫入孔との間で低い摩擦力をもって接触するように保
持される。これは回転台が停止しているときに反応容器
が動かないように、かつ反応容器自体の軸ずれが生じな
いようにするためである0回転台の貫入孔を形成する材
料は、表面摩擦特性がシリコンゴムよりも低い合成樹脂
1例えばポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ABS樹
脂などが好適である。
後述する第1図の実施例では、回転支持台が反応容器列
を移動する状態と停止状態をくり返すが。
移動状態から停止状態に移ると反応容器は回転支持台の
貫入孔との間の摩擦によって回転運動が停止する。反応
容器自体の回転運動が停止しても反応容器内の液は貫性
によってしばらくの間回転を続ける。もしも、摩擦部材
としてシリコンゴムを用い、回転支持台を1回転回動し
た後に回転支持台を停止状態にした場合、ガラス製円筒
状の反応容器は回転動作を停止するが、反応容器内の液
はその時点から約4秒間慣性で回転を続ける。この時間
は容器の形状や液の性質によって異なる。この液だけの
回転により液中の試料と試薬が撹拌され混合の均一化が
進む。
回転支持台上に設置された反応容器は、摩擦部材と接し
て周回することにより、従回転運動を行う。すなわち、
回転支持台の駆動装置のみによって1回転台の位置出し
と反応容器の回転撹拌という2つの口約を同時に達成す
ることができる。又、摩擦部材は1反応容器と接するよ
うに円周上に配置されるが、反応容器の回転撹拌が不都
合な部分、例えば光度計による測光ポイントや反応容器
の抜き差しを行うポイントでは、摩擦部材と反応容器は
非接触とされる。摩擦部材と反応容器列との接触場所は
1反応容器の列が円形状に配列された移送路の内側およ
び外側のいずれの側であってもよく、あるいは両側に接
触場所があってもよい。
第1図は、本発明の一実施例としての自動化学分析装置
の概略構成図である1円周状に複数の反応容器が配列さ
れた反応テーブル1は1回転軸40の周りに時計方向に
間欠的に回転される。反応テーブル1上には、例えば4
0個の円筒形のキュベツト又は測光用セル2が等間隔に
保持されている。試料テーブル4は、回転軸6の周りに
時計方向および反時計方向に回転し得る。試料テープル
上には、液体試料を含む多数の試料カップが円周状に保
持されている。この例における液体試料は、血清又は血
漿である。
サンプリング操作は、試料分注器74によって実行され
る。この分注器74は、試料吸排ノズル8およびノズル
移送装置78を含んでいる。ノズル移送装置78は、試
料吸排ノズル8を吸入位置31から吐出位置25へ水平
方向に回動すると共に、吸入位置31.吐出位置25お
よび洗浄位置上でノズル8を上下動する。試料分注器7
4は、試料を吸排するためのマイクロシリンダ7と試薬
又は押し出し液32を供給するシリンダ9を備えている
試薬分注器76のパイプ34は、反応テーブル1上のキ
ュベツト列の上方に延在しており、試薬液槽33からの
試薬液をシリンダ10によって所定位置に停止したキュ
ベツトに供給する。試薬液槽33は分析項目の数に対応
して準備される。さらに試薬の添加が必要な分析項目に
対しては反応容器列(キュベツト列)上の別の位置に第
2試薬又は第3試薬を供給し得る分注器を設ける。
反応テーブル1の回転軸40を駆動する駆動装置(パル
スモータ)は、インターフェース22を介して中央処理
装置17によって制御される。第3図に示すように、モ
ータ44は、歯車56および歯車ディスク45を介して
回転軸40を所定角度回転することによって、反応テー
ブル上のキュベツト列を移送する。この移送状態によっ
て反応テーブル1は1回転プラス1容器分の角度回転し
、キュベツト列は全キュベツト数より1つ多い41個分
の距離を移送される。
第1図における多波長光度計70は、分析項目が次々と
変っても多数の単色光を受光する光検知アレイ59を備
えており、それらの検知信号のうち測光位置に位置づけ
られた容器の分析項目に対応する特定の波長信号がマル
チプレクサ14で選択され、その後演算処理される。白
色光源12からの光束13はキュベツト列を横切って入
射スリット56から分光器11内に入射し、凹面回折格
子58によって分光されたあと光検知器59に受光され
る。
反応テーブル1がキュベツト列を移送するように回転し
ている間、キュベツト列上のキュベツトは次々と光度計
の光束13を横切り、この間に各キュベツト内の被検液
が測光される。この場合キュベツトは反応容器および測
光用セルとして働く。
光検知アレイ59上の各光検出素子は、対応する複数の
対数変換器又は時分割動作される単一の対数変換器に接
続され、その後1つ又は2つのマルチプレクサ14に接
続されている。1つの測定値を得るためにはマルチプレ
クサ14によって2つの波長光信号が取り出され、A/
D変換器16によってディジタル信号に変換されたあと
CPU17に取り込まれる。
複数の枝管を持った廃液吸入管26および洗浄液供給管
27が光束13の照射位置と吐出位置25との間に配置
され、それぞれの場所に位置づけられたキュベツト2内
に上下に挿脱される。洗浄装置72は、廃液吸入管26
に接続された廃液排出装置26と、洗浄液供給管27に
接続された洗浄液供給装置29とを備えている。管26
゜27のキュベツト内への挿入は、反応テーブル1が停
止している間になされる。
CPU17は、パスラインを介して読出専用メモリ(R
OM)18.ランダムアクセスメモリ(RAM)19.
A/D変換器16.操作パネル21およびプリンタ20
に接続される。
血清試料が収容された試料カップ5の1つが試料テーブ
ル4上の吸入位置31に位置づけられると、サンプリン
グノズル8がその試料カップ中の試料液内に挿入され、
所定量の血清をノズル8内に吸入保持する。その後ノズ
ル8は反応テーブル1上の吐出位置25まで移動され、
そこに位置づけられて停止しているキュベツト2内へ侵
入し。
保持していた血清を吐出する。続いてシリンジ9の動作
によって第1試薬が同じキュベツトにノズル8を通して
吐出される。
キュベツト又は反応容器2の内壁面には免疫反応用の特
定の抗体、例えば抗CEA抗体がコーティングされてい
る。第1試薬としては醪素で標識された抗CEA抗体を
含む液が第1試薬液槽32内に収容されている。異種項
目を測定する場合には各項目の数に応じた複数の試薬液
槽32が準備される。吐出位置25における反応容器内
に測定対象となるCEA抗原を含む試料と第1試薬とが
添加されることによって、免疫反応が開始され、免疫複
合体が反応容器の内壁面上に形成されはじめる。
上述の如きサンプリング動作のあと、反応テーブル1は
時計方向への369度の回転を開始する。
このとき反応容器列は1反応容器全数より1つ多い41
個分の距離を移送されることになる。反応容器列の移送
が停止されたとき先の反応容器は角度9度だけ時計方向
へ進み1次の容器が吐出位置25に位置づけられる。こ
のような移送動作は必要に応じて変更でき、例えば5周
±1ピッチ、3周±1ピッチのように複周回移送しても
よい、置数周回の移送速度は測光の都合上池の周回のと
きより遅くされる。
反応テーブル1の回転の間、テーブル1上のすべての反
応容器2が光束13を横切り、各容器内の液の吸光度が
測定される0分光器11の出力はA/D変換器16を介
してCPUl7に取り込まれ、RAM19に記憶される
。1つの反応容器に着目すればこのような測光動作が3
0回以上行われる。また、反応テーブル1は上述したよ
うな回転動作と停止動作を繰り返し実行する。
停止した反応容器へ第2試薬を添加するパイプ34は、
吐出位置25から時計方向に数えて15番目の容器位置
にある。だから、この例では吐出位置25にあった容器
が第2試薬添加位置に停止されるのは15サイクル目で
ある。
分析装置内の各動作はCPU17によって監視されてお
り、ROM18内に記憶されているプログラムに従って
、インターフェイス22を経由して各々の動作機構部が
CPU17により制御される。操作パネル21は、測定
条件の入力のために用いられる。被検項目の測定結果は
、第2反応の開始後に得られたデータから演算され、プ
リンタ20などの表示装置に表示される。
第1図の実施例においては、反応容器2の列が移送され
る経路が、反応容器自体が回転(自転)される容器回転
領域と、反応容器には回転力が伝達されない非回転領域
とを持っている。容器回転領域101は、反応テーブル
1上の反応容器の全数の半分以上の数を含むように拡が
っており、それ以外の領域が非回転領域である。容器回
転領域101゛には第2図に示すような湾曲した摩擦フ
ランジ120が固定されて配設されている。
第2図は第1図の反応テーブル1付近の部分切欠平面図
である。第2図に示されている反応容器2の数は第1図
よりも少ないが1本発明の説明の都合上簡略化されてい
ると理解されるべきである。
反応テーブル1上の40個の穴には、それぞれ環状の軸
受け171が取り付けられている。これらの軸受け17
1は反応容器との間で低い摩擦力をもたらすように接触
している。反応テーブル1は、上板1aと下板1bを有
している。上板1aに設けられた各軸受171の内径は
反応容器2の外径とほぼ同じ大きさである。第3図に示
すように下板1bには、上板1aにおける各々の穴の位
置に対応する位置に凹部52が形成されており、容器2
の球状底部を凹部52に収める。かくして容器2の位置
ずれを防止し、比較的強い力が反応容器2の外壁に加わ
った場合に凹部52上で容器が回転(自転)され得る。
反応容器の列は、ベース50に取り付けられたパルスモ
ータ44によって移送と停止の状態が繰り返し与えられ
る。反応容器列の外周囲にはシリコンゴムからなる摩擦
フランジ120が配置されている。摩擦フランジ120
の内周面は、容器回転領域101にある総ての反応容器
の外壁に接触している。
第4図に示したガラス製反応容器2にはプラスチック製
の帯状部115が固定取付けられている。
この帯状部115の表面には、容器列移送時の力を摩擦
フランジ120を介して反応容器の回転力として伝達す
ることを確実にするために凹凸の歯(ギア形状)を形成
する。反応容器2がプラスチック製である場合には、帯
状部115は反応容器2と一体成形される。反応容器内
の底面付近の内面には、複数の羽根状のフィン116が
形成されている。これらのフィン116は、反応容器の
自転運動に伴って反応容器内の液の撹拌を効率良く行わ
せることができる。反応容器2が分析装置に設置された
とき、測光用の光束13は帯状部115より下方におい
て反応容器に照射される。
摩擦フランジ120の内周表面には、容器2の帯状部1
15の歯と対応するように凹凸の歯を多数形成しておく
のが好ましい、この場合、摩擦フランジの材料としては
特に摩擦特性の高い物質を用いなくても済み、通常のプ
ラスチック材料を用いることができる。
摩擦フランジ120による反応容器2に対する摩擦力は
1反応容器と軸受171との間の摩擦力よりも大である
ので、反応テーブル1の反応容器列移送のための回転運
動により容器回転領域101内にある各反応容器が回転
動作を矢印60の方向に従動させられ、自転運動する。
反応テーブル1の回転軸40の下部に取付けられたディ
スク45は平歯車からなり、ステッピングモータ44の
駆動力が伝達歯車56を介してディスク45に伝達され
る。摩擦フランジ120は、取付金具109によりベー
ス50の垂直部51に固定されている。
摩擦フランジ120が配設されていない非回転領域にお
いては1反応テーブル1上の複数の反応容器2が、軸受
171内で回転されない0反応テーブル1上の反応容器
2は1回転開始位置117から時計回りに回転終了位置
118に到るまでテーブル1の運動にともなって摩擦フ
ランジ120に接触され続けるので、この領域では反応
容器自体が回転され続ける6回転終了位置118を通り
過ぎると反応容器は、摩擦フランジ120との接触から
解放されるので、反応容器自体の回転(自転)が停止す
る。しかし、反応容器内の反応液は。
しばらくの間慣性により回転運動を続ける。
光束13による反応液の測光のとき1反応容器2内の液
の回転は実質的に停止していなければならない、第1図
において容器2が回転終了位置118から測光位置11
9まで移送される間に、容器内の液が実質的に運動停止
することによって安定した測定値が得られる。
反応容器2自体の回転が終了して測光開始されるまでの
時間は、反応容器内の液の回転運動が実質的に終了した
時期に選定される。一方において、所定時間内にできる
だけ多数の検体を処理することも考慮されなければなら
ない0反応容器自体の回転終了から測光開始までの時間
は、血清試料を用いた通常の反応液の場合、4〜5秒で
ある。反応液の粘性が高い場合は慣性による反応液の運
動が停止しやすいので、測光開始までの時間をより短く
することができる。しかし、測光開始までの時間は2秒
以上必要である0反応容器自体の回転数が高い場合、例
えば11000rpの場合であっても、容器自体の回転
停止から反応液の慣性による回転の停止までの時間は7
秒以内である。従って、摩擦接触による容器自転の終了
から測光開始までの時間が、7秒以内であるように、第
2図における回転終了位置118から測光位1i119
までの距離又は角度が設定される。この間隔のための時
間は安全性を見込んだ最大値であっても10秒以内に設
定される。
第1図の分析装置を用いた場合の撹拌の効果を示す実験
結果を第5図に示す、血液中の微量タンパク質である癌
胎児性抗原(Cartinoambryonicant
igen以下CEAと略す)を酵素免疫測定法(以下E
IA法と略す)で測定する際の抗原抗体反応速度への撹
拌の効果を実験した。容器内壁に抗CEA抗体がコーテ
ィングされた反応容器にCEAを含む検体および酵素標
識抗CEA抗体(以下酵素標識抗体と略す)を加えると
、CEA複合体(抗CEA抗体−CEA−酵素標識抗体
)が反応容器内壁面に形成される。
抗原抗体反応自体は非常に反応速度が早いが、CEAの
血液中の濃度は数ナノから数十ナノモル/ミリリッタと
極低濃度であるため、反応容器内に試薬を入れ静置して
おき熱力学的拡散にたよるだけでは反応速度は遅い、こ
れに対し撹拌により溶液内CEAを強制的に反応容器壁
面に衝突させ反応確率を高めるようにすれば反応速度が
上昇される。
実験は、抗原抗体反応を反応容器を静置した状態と本発
明に基づく撹拌を行なわせた状態でそれぞれ時間を変え
て行ないその反応率を追跡した。
抗原抗体反応後の処置は同一である。すなわち、抗原に
結合していない遊離の酵素標識抗体を洗浄により除去し
、免疫複合体が残っている洗浄後の反応容器に基質およ
び発色剤を添加することによってこれらを抗原に結合し
ている潴素標識抗体の酵素によって反応させ呈色させた
後、発色度を分光光度計により測定した。第5図に示す
ように、静置状態Bでは1反応完了に約4時間を要した
のが、本発明による撹拌Aによれば、約2時間で反応が
完了し、反応速度を2倍まで向上することができた。
次に、第6図および第7図を参照して本発明の他の実施
例の構成を説明する。この血液自動分析計は、ラック上
に保持された複数の反応容器を移送路に沿って直線状に
移送する。ラック80に形成された複数の穴のそれぞれ
に透光性の反応容器が装填されている。各容器は、ラッ
クとの間で低い摩擦力をもたらされるので、通常は回転
しないが、接触部材と接触したときにはラックの移送の
ための運動力が容器に伝達されるので容器自体が回転す
る。
ラック80は、ラック供給部61から移送路69上のサ
ンプル添加位置62に供給され、このサンプル添加位置
62で停止している間に、ラック80上に保持されてい
る各反応容器82内に血清試料が添加される。次いで、
ラック80は試薬添加位置63に移送される。ラック8
0が試薬添加位1163にとどまっている間に、分析項
目に応じた試薬液が各反応容器82に添加される。その
後ラック80は、移送路69上の容器回転領域64およ
び非回転領域65を連続的に移送される。
このラック8゛0の移送の間に1反応容器82内の反応
液は光度計70の光束13を横切るので、各反応液は測
光される。測光後のラック80はラック回収部67に回
収される。
ラック80上の反応容器列が容器回転領域64を通る間
中、反応容器自体がラック80上で回転され、容器内の
液が撹拌される。第7図に示すように容器回転領域64
には、一対の接触板84゜85が移送路69に沿って反
定して取り付けられている。これらの接触板84.85
には、反応容器の外壁に接触し得る突出された複数の接
触端86.87,88,91,92.93・・・等が形
成されている。
容器回転領域64において、第7図に示すようにラック
80が矢印99の方向へ1図示しない駆動装置によって
移送されると、ラック80上の各反応容器は次々と多数
の接触端に接触し、摩擦によってラック移送のための運
動力がラック80上の反応容器へ伝達され、反応容器自
体が回転される。接触板84の接触端86〜88等と、
接触板85の接触端91〜93等とは、移送路上の違う
側に交互に出現するので、反応容器は1時計方向と反時
計方向の両方向に回転される。第7図の状態では、接触
端86に接触した反応容器82aおよび82bが反時計
方向に回転し、接触端92に接触した反応容器82cお
よび82dが時計方向に回転し、接触端87に接触した
反応容器82eが反時計方向に回転する。このような両
方向の回転により反応容器内の液の撹拌効率が高まる。
非回転領域65に反応容器列が入ると1反応容器82自
体の回転がラックの孔の壁と容器外壁との摩擦によって
停止し、反応容器が光束13に到゛達するまでの間に当
該反応容器内の反応液の慣性による回転運動も鎮まる。
(発明の効果〕 本発明によれば、測光の直前まで反応液を撹拌すること
が可能となるので1反応効率が向上され全体としての分
析時間を短縮することができる。
あるいは又、容器移送装置による容器支持台の運動を利
用して容器支持台上に配置した容器を自転運動させ、そ
のような容器の自転動作にともなって容器内の液を撹拌
できるので、駆動機構を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である自動化学分析装置の概
略構成を示す図、第2図は第1図の実施例における反応
テーブル付近の構成を模式的に示した図、第3図は第2
図の■−■縦断面図、第4図は第1図の実施例において
用いた反応容器を説明するため図、第5図は撹拌操作の
有効性について得た実験結果を示す図、第6図は本発明
の他の実施例の概略構成を示す図、第7図は第6図の実
施例の容器回転領域における容器の自転運動を説明する
ための図である。 1・・・反応テーブル、2,82・・・反応容器、8・
・・試料吸排ノズル、13・・・光束、17・・・中央
処理装置、25・・・吐出位置、32.33・・・試薬
液槽、64゜101・・・容器回転領域、65・・・非
回転領域、70・・・光度計、8o・・・ラック、84
.85・・・接触板。 第2図 第3図 5υ 第4図 第5図 反応時間(hr、)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、被検液を収容した透光性容器自体に運動を与えて上
    記被検液を攪拌する分析装置において、上記透光性容器
    の複数からなる列を間欠点に所定方向に移送する途中で
    上記透光性容器自体に被検液攪拌用運動を与え、上記透
    光性容器自体の運動を停止してから10秒以内に当該透
    光性容器内の被検液に対する測光を開始することを特徴
    とする分析装置。 2、請求項第1項記載の分析装置において、上記測光は
    、上記透光性容器自体の運動の停止から2秒以降に開始
    されることを特徴とする分析装置。 3、請求項第1項または第2項記載の分析装置において
    、上記透光性容器をその透光性容器自体が運動される攪
    拌位置から上記透光性容器自体が運動されない測光位置
    まで連続的に移送する移送装置を設けたことを特徴とす
    る分析装置。 4、攪拌すべき液を収容し得る複数の容器が配列された
    可動保持体と、上記複数の容器で形成された容器列が、
    上記容器自体を回転せしめる容器回転領域と、上記容器
    自体の回転をもたらされない非回転領域とを通るように
    、上記可動保持体を駆動する手段と、上記容器回転領域
    において上記可動保持体の運動力を上記容器列上の容器
    自体を回転する力として伝達する伝達手段と、上記非回
    転領域において上記容器列上の容器に光を照射する光度
    計と、を備えた分析装置。 5、請求項第4項記載の分析装置において、上記容器は
    透光性材料からなり、上記容器の外周囲には上記伝達手
    段に接触される凹凸が形成されていることを特徴とする
    分析装置。 6、請求項第4項記載の分析装置において、上記可動保
    持体を駆動する手段は、上記容器列に移動と停止を繰り
    返し与えるものであることを特徴とする分析装置。 7、請求項第4項または第6項記載の分析装置において
    、上記容器の外壁に接触し得るように配置された接触部
    材を備えていることを特徴とする分析装置。 8、請求項第7項記載の分析装置において、上記接触部
    材は、固定設置されていることを特徴とする分析装置。 9、請求項第7項記載の分析装置において、上記接触部
    材は、複数の容器に同時に接触することを特徴とする分
    析装置。 10、請求項第7項記載の分析装置において、上記接触
    部材は、上記容器列上の容器との接触端を複数備えてお
    り、これらの接触端は上記容器列の両側面に交互に配置
    されていることを特徴とする分析装置。 11、複数の透光性容器を有する容器列に移送状態と停
    止状態を繰り返し与えること、上記容器列内の容器が上
    記移送状態において撹拌領域を通るときに当該容器に駆
    動力を与えて自転せしめること、および上記容器列内の
    容器が上記移送状態において測光位置を通るときに当該
    容器に光を照射しこの容器内の液の光学的特性を測定す
    ること、を含んでなる分析方法。 12、請求項第11項記載の分析方法において、上記容
    器列が上記停止状態にある間に所定位置に位置づけられ
    た容器内へ試料と試薬の少なくとも一方を添加すること
    を特徴とする分析方法。 13、液体試料と試薬を収容し得る反応容器を低い摩擦
    力をもつて保持する保持装置と、上記反応容器の列が移
    動するように上記保持装置を駆動する装置と、上記反応
    容器の移動路を横切るように測光路を形成する光度計と
    、上記反応容器の外壁面に上記保持装置による摩擦力よ
    りも高い摩擦力をもつて接触するように配置された摩擦
    部材とを設け、測光状態の反応容器に対しては非接触と
    なるように上記摩擦部材を配置したことを特徴とする分
    析装置。 14、複数の軸受を備えた支持体とこの支持体を運動せ
    しめる駆動装置を設け、上記軸受に嵌合し得る嵌合周縁
    とこの嵌合周縁より上方に形成された駆動力伝達周縁と
    を有する容器を上記軸受に装着し、上記容器の駆動力伝
    達周縁に接触し得る接触部材を固定設置したことを特徴
    とする撹拌装置。 15、容器保持体上に配列された容器列を移送路に沿つ
    て進める駆動装置を設け、容器側面と接触し得る接触部
    を上記移送路の両側に交互に配した運動力伝達装置を設
    け、上記容器列の移送動作にともなつて上記容器列上に
    容器が上記両側の接触部に交互に接触して当該容器を自
    転せしめるように構成したことを特徴とする撹拌装置。 16、複数の突出面を有する駆動力伝達部材を容器列の
    移送路に沿つて固定設置しておくこと、上記容器列を間
    欠的に移送し、移送される容器を上記駆動力伝達部材の
    突出面に接触させることにより容器列移送力を上記駆動
    力伝達部材を介して上記移送される容器に伝達し当該容
    器を自転せしめること、上記容器列の移送が停止状態に
    あるときに上記駆動力伝達部材の突出面と接触しない位
    置にある容器を上記容器列から取り外すことを特徴とす
    る容器取扱方法。 17、透光性材料からなる液体収容室を有する測光用セ
    ルにおいて、平滑な表面を有する外周領域および表面に
    凹凸が歯車状に形成された外周領域を備えたことを特徴
    とする測光用セル。 18、請求項第17項記載の測光用セルにおいて、上記
    液体収容室の内面には免疫試薬層が形成されていること
    を特徴とする測光用セル。 19、請求項第17項又は第18項記載の測光用セルに
    おいて、上記液体収容室内にはフィンが形成されている
    ことを特徴とする測光用セル。
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