JPH1037416A - 樋継手 - Google Patents

樋継手

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JPH1037416A
JPH1037416A JP19362096A JP19362096A JPH1037416A JP H1037416 A JPH1037416 A JP H1037416A JP 19362096 A JP19362096 A JP 19362096A JP 19362096 A JP19362096 A JP 19362096A JP H1037416 A JPH1037416 A JP H1037416A
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JP
Japan
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cylinder
gutter
eaves
joint
downspout
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JP19362096A
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English (en)
Inventor
Kenzo Sugimoto
研造 杉本
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軒樋が膨張収縮を繰り返してもエルボ、軒樋
用ドレン、軒樋等が破損しない樋継手を提供することで
ある。 【解決手段】 下筒3の上部を上筒2の外側筒体23と
内側筒体22の隙間26に挿入し、下筒3の係止爪33
を内側筒体2の貫通孔222の中に移動可能に挿入し
て、下筒3を上筒2に連結している。尚、内側筒体22
は上側接続部21の内径より小さい内径を有する筒体で
あり、この内側筒体22の内周面に雌ネジ221を設け
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軒樋から竪樋までの
いずれかの樋を接続する樋継手に関する。詳細には、軒
樋とエルボまたは竪樋とを接続したり、エルボと這樋や
呼樋を接続したり、這樋と這樋とを接続したり、呼樋と
呼樋とを接続したり、這樋や呼樋と竪樋を接続したり、
竪樋と竪樋を接続するときに使用する樋継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の軒樋とエルボまたは竪樋を接続す
るときには、主に、軒樋用ドレンが使用される。この軒
樋用ドレンは、実公昭63−48740号公報に記載あ
るように、係止筒と排水筒とからなり、係止筒は外周面
に雄ネジが設けられている筒体で、この筒体の上端部に
は外方向に突出して設けられた上側フランジからなる上
側軒樋挟持部が設けられ、前記排水筒は内周面に雌ネジ
が設けられている筒体で、この筒部の上端部には外方向
に突出して設けられた下側フランジからなる下側軒樋挟
持部が設けられているものである。
【0003】そして、この軒樋用ドレンの施工方法およ
び使用方法は、軒樋の底壁に通孔を設け、この通孔の下
側周縁部に排水筒の下側軒樋挟持部を当接させ、軒樋の
上方から通孔を通して係止筒の筒体を挿入し、この係止
筒の雄ネジを排水筒の雌ネジに螺入して、係止筒の上側
軒樋挟持部と排水筒の下側軒樋挟持部とで軒樋の通孔周
縁部を挟んで軒樋に軒樋用ドレンを取り付ける。必要が
あれば、軒樋と上側軒樋挟持部や下側軒樋挟持部を接着
剤で接着する。その後、この軒樋用ドレンの排水筒の筒
体の下部に直接竪樋を取り付けるか、またはエルボを取
り付け、このエルボの先方に竪樋を取り付ける。する
と、軒樋を流れる雨水はこの軒樋用ドレンを通って竪樋
に、または、エルボを経て竪樋に流れるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この軒樋用ド
レンを軒樋に接続し、この軒樋用ドレンで竪樋を取り付
けたり、エルボを介して竪樋を取り付けていると、夏冬
・昼夜等の温度差によって軒樋が膨張収縮する結果、軒
樋用ドレン、エルボ、軒樋等が破損することがある。
【0005】この一例を図7および図8を参照しながら
説明する。図7には、軒樋101に軒樋用ドレン102
を取り付け、この軒樋用ドレン102をエルボ103に
接続し、このエルボ103を呼樋104を介して竪樋1
05に接続されている図が記載されている。すると、夏
冬・昼夜等の温度差によって軒樋101が軒先に沿って
矢印方向に膨張収縮する。しかし、壁に取り付けられて
いる竪樋105は移動しない。従って、竪樋105と軒
樋101との間に偶力が働く。
【0006】その結果、エルボ103と軒樋用ドレン1
02との接続部にはエルボ103を回動させようとする
力が働き、図8に示すように、エルボ103や軒樋用ド
レン102等にクラック106が入りエルボ103や軒
樋用ドレン102が破損することがある。そこで、本発
明の目的は、軒樋が膨張収縮を繰り返してもエルボ、軒
樋用ドレン、軒樋等が破損しない樋継手を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、上筒と下筒からなる樋継手であって、前記上筒は筒
状の上側接続部と、この上側接続部の下端から延設され
た内側筒体と、上側接続部の下端から内側筒体の外側を
覆って延設された外側筒体とからなり、内側筒体は上側
接続部の内径より小さい内径を有する筒体で、この内側
筒体の側壁に貫通孔が設けられ、前記下筒は下部が下側
接続部になされた筒体で、この筒体の上部に内方向に突
出している係止爪が設けられ、下筒の上部が上筒の外側
筒体と内側筒体の隙間に挿入され、下筒の係止爪が内側
筒体の貫通孔の中に移動可能に挿入されて下筒が上筒に
連結されているものである。この請求項1記載の樋継手
に使用する上筒の内側筒体の内周面に、請求項2記載の
ように、雌ネジを設けていると、軒樋の水落とし位置に
設けられた通孔に挿入された係止筒を、この雌ネジに螺
入して、樋継手と係止筒とで軒樋の通孔周縁部を挟んで
取り付けることができるので便利である。即ち、請求項
2記載の発明は、請求項1記載の樋継手に使用する上筒
の内側筒体の内周面に雌ネジが設けられているものであ
る。
【0008】請求項3記載の発明は、上筒と下筒からな
る樋継手であって、前記上筒は筒状の上側接続部と、こ
の上側接続部の下端から延設された内側筒体と、上側接
続部の下端から内側筒体の外側を覆って延設された外側
筒体とからなり、外側筒体は内周面が球面状になされ、
前記下筒は下部が下側接続部になされた筒体で、この筒
体の上部の外周面が球面状になされ、下筒の上部が上筒
の外側筒体と内側筒体の隙間に挿入され、下筒の上部の
球面状の外周面が上筒の外側筒体の球面状の内周面の中
に回動自在に嵌合されて下筒が上筒に連結されているも
のである。
【0009】(作用)請求項1記載の樋継手の施工方法
および使用方法を説明しながら作用について説明する。
この請求項1記載の樋継手は、エルボと這樋や呼樋の接
続、這樋と這樋の接続、呼樋と呼樋の接続、這樋や呼樋
とエルボの接続、エルボと竪樋の接続等の筒状の樋と筒
状の樋を接続するときに使用するものである。そこで、
竪樋と竪樋と接続する場合を、エルボと這樋や呼樋の接
続、這樋と這樋の接続、呼樋と呼樋の接続、這樋や呼樋
とエルボの接続、エルボと竪樋の接続等の筒状の樋と筒
状の樋を接続する場合を代表して説明する。従来の樋継
手の施工方法と同じように、上筒の上側接続部を上方の
竪樋に接続し、下筒の下側接続部を下側の竪樋に接続す
る。必要があれば、上方の竪樋と上側接続部および下方
の竪樋と下側接続部を接着剤で接着する。
【0010】すると、上方の竪樋を流れる雨水は上筒か
ら下筒に入り、下方の竪樋に流れてゆく。この際、請求
項1記載の発明では、下筒の上部が上筒の外側筒体と内
側筒体の隙間に挿入されて下筒が上筒に連結されいるか
ら、上筒の内側筒体の内周面を伝って落下する雨水はす
べて下筒の中に入ってゆく。従って、上筒と下筒の間か
ら雨水が漏れない。
【0011】このように樋継手で上方の竪樋と下方の竪
樋とを連結して使用していると、夏冬・昼夜等の温度差
によって軒樋が膨張収縮する。この結果、この軒樋に取
り付けられている軒樋用ドレンやエルボや上方の竪樋等
は軒樋と共に軒先に沿った方向に移動するが、壁に取り
付けられている下方の竪樋は軒先に沿った方向に移動し
ない。しかし、請求項1記載の発明では、下方の竪樋に
取り付けられている下筒の係止爪が、上方の竪樋に取り
付けられている上筒の内側筒体の貫通孔の中に移動可能
に挿入されているから、軒樋が膨張収縮し、上筒が移動
すると、下筒の係止爪が上筒の内側筒体の貫通孔の中を
上下に移動して下筒が軒樋の膨張収縮する方向に傾斜し
たり左右にスライドして、この軒樋、軒樋用ドレン等の
移動による歪みを吸収する。
【0012】次に、請求項2記載の樋継手の施工方法お
よび使用方法を説明しながら作用について説明する。こ
の請求項2記載の樋継手は、軒樋とエルボや竪樋の接
続、および、エルボと這樋や呼樋の接続、這樋と這樋の
接続、呼樋と呼樋の接続、這樋や呼樋とエルボの接続、
エルボと竪樋の接続等の筒状の樋と筒状の樋を接続する
ときに使用するものである。しかし、エルボと這樋や呼
樋の接続のように筒状の樋と筒状の樋とを接続する場合
は、請求項1記載の発明と同じ方法で接続できるので、
軒樋とエルボまたは竪樋とを接続する場合について説明
する。樋継手の上筒の雌ネジに螺合する雄ネジを有する
筒体と、この筒体の上部に上側軒樋挟持部を有する係止
筒を用意する。そして、従来の軒樋用ドレンの施工方法
と同じように、軒樋の底板に係止筒の筒体が通過する大
きさの通孔を設け、この通孔の下側周縁部に上筒の上端
面を当接させ、軒樋の上方から通孔を通して係止筒の筒
体を挿入し、この係止筒の雄ネジを上筒の内側筒体に設
けられている雌ネジに螺入して、係止筒の上側軒樋挟持
部と上筒の上側接続部の上端面とで軒樋の通孔周縁部を
挟んで軒樋に樋継手を取り付ける。
【0013】この際、内側筒体は上側接続部の内径より
小さい内径を有するから、この内側筒体の雌ネジに螺合
する雄ネジを有する係止筒の筒体は、上側接続部より小
さい。従って、この係止筒を挿入する軒樋の底板に設け
られた通孔を上側接続部より小さくすることができる。
このように通孔を上側接続部より小さくすることができ
るから、上側接続部の上端面を通孔の周縁部に当接さ
せ、上側接続部の上端面と係止筒の上側軒樋挟持部で軒
樋の通孔の周縁部を挟持させることができる。
【0014】次に、この樋継手の下筒の下側接続部に直
接竪樋を取り付けるか、エルボを取り付け、このエルボ
の先方に竪樋を取り付ける。必要があれば、軒樋と上側
軒樋挟持部や上側接続部の上端面を接着剤で接着する。
すると、軒樋を流れる雨水は係止筒に入り、この係止筒
から上筒に、そして、下筒に取り付けられている竪樋や
エルボに流れてゆく。この際、請求項2記載の発明で
は、下筒の上部が上筒の外側筒体と内側筒体の隙間に挿
入されて下筒が上筒に連結されているから、上筒の内側
筒体の内周面を伝って落下する雨水はすべて下筒の中に
入ってゆく。従って、上筒と下筒の間から雨水が漏れな
い。
【0015】このように樋継手で軒樋と竪樋とを連結し
て使用していると、夏冬・昼夜等の温度差によって軒樋
が膨張収縮する。この結果、この軒樋に取り付けられて
いる係止筒と上筒は軒樋と共に軒先に沿った方向に移動
するが、壁に取り付けられている竪樋やこの竪樋に取り
付けられているエルボは軒先に沿った方向に移動しな
い。
【0016】しかし、請求項2記載の発明では、下筒の
係止爪が上筒の内側筒体の貫通孔の中に移動可能に挿入
されているから、軒樋が膨張収縮し、上筒が移動する
と、下筒の係止爪が上筒の内側筒体の貫通孔の中を上下
に移動して下筒が軒樋の膨張収縮する方向に傾斜したり
左右にスライドして、この軒樋、係止筒、上筒の移動に
よる歪みを吸収する。又、貫通孔が設けられている内側
筒体の外側を覆って外側筒体が設けられているから、外
部から内側筒体や貫通孔が見えなくこの連結部分が美麗
である。
【0017】次に、請求項3記載の樋継手の施工方法お
よび使用方法を説明しながら作用について説明する。こ
の請求項3記載の樋継手は、エルボと這樋や呼樋の接
続、這樋と這樋の接続、呼樋と呼樋の接続、這樋や呼樋
とエルボの接続、エルボと竪樋の接続等の筒状の樋と筒
状の樋を接続するときに使用するものである。そこで、
竪樋と竪樋とを接続する場合をその他の場合を代表して
説明する。従来の樋継手の施工方法と同じように、上方
の竪樋を上筒の上側接続部に接続し、下方の竪樋を下筒
の下側接続部に接続する。必要があれば、上方の竪樋と
上側接続部および下方の竪樋と下側接続部を接着剤で接
着する。
【0018】すると、上方の竪樋を流れる雨水は上筒か
ら下筒に入り、下方の竪樋に流れてゆく。この際、請求
項3記載の発明では、下筒の上部が上筒の外側筒体と内
側筒体の隙間に挿入され、下筒の上部の球面状の外周面
が上筒の外側筒体の球面状の内周面の中に嵌合されてい
るから、上筒の内側筒体の内周面を伝って落下する雨水
はすべて嵌合部を通り越して内側筒体から下筒の中に入
ってゆく。従って、上筒と下筒の間から雨水が漏れな
い。
【0019】このように樋継手で上方の竪樋と下方の竪
樋とを連結して使用していると、夏冬・昼夜等の温度差
によって軒樋が膨張収縮する。この結果、この軒樋に取
り付けられている軒樋用ドレン、エルボ、上方の竪樋、
上筒等は軒樋と共に軒先に沿った方向に移動するが、壁
に取り付けられている下方の竪樋は軒先に沿った方向に
移動しない。しかし、請求項3記載の発明では、下筒の
上部の球面状の外周面が上筒の下部の球面状の内周面の
中に回動自在に嵌合されて下筒が上筒に連結されている
から、軒樋が膨張収縮し、上方の竪樋が移動すると、下
筒の球面状の外周面が上筒の球面状の内周面に沿って回
動して下筒が軒樋の膨張収縮する方向に傾斜して、この
軒樋用ドレン、エルボ、上筒の移動による歪みを吸収す
る。従って、軒樋が膨張収縮を繰り返しても軒樋継手、
エルボ等が破損しない。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1)図1は本発明樋継手で軒樋とエルボを接続
するときの一実施例を示すもので、樋継手の使用状態を
示す一部切欠正面図である。
【0021】図1において、4は係止筒であり、この係
止筒4は筒体41と上側軒樋挟持部42とドレンキャッ
プ43からなる。筒体41の外周面には雄ネジ411が
設けられている。又、この筒体41には上端部に外方向
に突出したフランジからなる上側軒樋挟持部42が設け
られている。又、ドレンキャップ43は筒体41の上端
の開口を覆って設けられている網状体である。
【0022】5はポリ塩化ビニル樹脂製の軒樋であり、
この軒樋5には、係止筒4を取り付ける位置に係止筒4
の筒体41が挿入できる通孔51が設けられている。6
はエルボであり、このエルボ6の先方に竪樋が取り付け
られ、この竪樋は建物に取り付けられている。
【0023】1はポリ塩化ビニル樹脂製の樋継手であ
り、この樋継手1は上筒2と下筒3とからなる。上筒2
は軒樋5を接続する上側接続部21と、この上側接続部
21の下端から延設された内側筒体22と、上側接続部
21から内側筒体22を覆って延設された外側筒体23
とからなる。内側筒体22は上側接続部21の内径より
小さい内径を有し、この内周面には係止筒4の雄ネジ4
11に螺合する雌ネジ221が設けられている。又、こ
の内側筒体22にはほぼ等間隔に4個の貫通孔222が
設けられている。
【0024】下筒3は下部がエルボ6を取り付ける下側
接続部32になされた筒体31で、この筒体31の上部
内周面には内方向に突出した係止爪33が設けられてい
る。この係止爪33は内側筒体22に設けられている4
個の貫通孔222に対応する位置に設けられている。そ
して、この下筒3の上部が上筒2の内側筒体22と外側
筒体23の隙間26に挿入され、下筒3の係止爪33が
内側筒体22の貫通孔222の中に挿入されて下筒3が
上筒2に連結されている。
【0025】尚、貫通孔222の大きさは係止爪33よ
りずっと大きくなされている。従って、貫通孔222の
中に係止爪33を挿入すると、移動可能になっていて、
下筒3が傾斜したり、左右にスライドできるようになっ
ている。
【0026】この上筒2に下筒3を連結する方法の一例
を示す。即ち、上筒2の下方から係止爪33を変形させ
ながら強引に下筒3の上部を上筒2の内側筒体22と外
側筒体23の隙間26に挿入する。すると、係止爪33
が貫通孔222の中に入ったときに係止爪33が元の形
状に戻って上筒2に下筒3が連結される。又、別の方法
として、予め、下筒3を縦に2分割したものを製造し、
この下筒3の上部を上筒2の内側筒体22と外側筒体2
3の隙間26に挿入し下筒3の係止爪33を貫通孔22
2に挿入した後、この2分割した下筒3を元の形状に接
着する。このように連結していると、上筒2の内側筒体
22の外側を覆って外側筒体23が設けられているか
ら、この内側筒体22に設けられている貫通孔222が
外部から見えなく、この連結部分が美麗である。
【0027】次に、この樋継手の施工方法、使用方法お
よび作用について説明する。軒先の所々に複数の軒樋吊
り具を取り付け、この複数の軒樋吊り具に軒樋5を架け
渡し、この軒樋5を軒樋吊り具に取り付ける。次に、軒
樋5の係止筒4を取り付ける位置(水落とし位置)に係
止筒4の筒体41が挿入できる大きさの通孔51を設け
る。そして、この通孔51の下側周縁部に上筒2の上側
接続部21の上端面を当接させ、軒樋5の上方から通孔
51を通して係止筒4の筒部41を挿入し、この係止筒
4の雄ネジ411を上筒2の雌ネジ222に螺入して、
係止筒4の上側軒樋挟持部42と上筒2の上側接続部2
1の上端面とで軒樋5の通孔51の周縁部を挟んで軒樋
5に樋継手1を取り付ける。
【0028】この際、内側筒体22は上側接続部21の
内径より小さい内径を有するから、この内側筒体22の
雌ネジに螺合する雄ネジを有する係止筒4の筒体41は
上側接続部21より小さい。従って、この係止筒4を挿
入する軒樋5の底板に設けられた通孔51を上側接続部
21より小さくすることができる。このように通孔51
を上側接続部21より小さくすることができるから、上
側接続部21の上端面を通孔51の周縁部に当接させ、
上側接続部21の上端面と係止筒4の上側軒樋挟持部4
2で軒樋5の通孔51の周縁部を挟持させることができ
る。
【0029】又、建物の壁に竪樋を竪樋取付具で取り付
け、この竪樋の上端にエルボを取り付け、このエルボに
呼樋を取り付け、この呼樋にエルボ6を接続する。する
と、軒樋5を流れる雨水は樋継手1の係止筒4に入り、
この係止筒4から上筒2、下筒3を経てエルボ6に流れ
て行って竪樋に流れる。この際、下筒3の上部が上筒2
の内側筒体22と外側筒体23の隙間26に挿入されて
いるから、上筒2の内側筒体22の内周面を伝って落下
する雨水はすべて下筒3の中に入ってゆく。従って、上
筒2と下筒3の間から雨水が漏れない。又、落ち葉等の
ゴミは網状のドレンキャップ43によって遮られてエル
ボ6の中に入って行かない。
【0030】このように樋継手1で軒樋5とエルボ6と
を連結して使用していると、夏冬・昼夜等の温度差によ
って軒樋5が膨張収縮する。この結果、この軒樋5に取
り付けられている係止筒4と上筒2は軒樋5と共に軒先
に沿った方向に移動するが、壁に取り付けられている竪
樋、這樋、エルボ6は軒先に沿った方向に移動しない。
【0031】しかし、上筒2の内側筒体23の貫通孔2
5の中に下筒3の係止爪33が移動可能に挿入されてい
るから、軒樋5が膨張収縮すると、下筒3の係止爪33
が上筒2の内側筒体23の貫通孔35の中を上下に移動
して下筒3が軒樋5の膨張収縮する方向に傾斜したり左
右にスライドして、この軒樋5、係止筒4、上筒2の移
動による歪みを吸収する。従って、軒樋5が膨張収縮を
繰り返しても樋継手1、軒樋5等が破損しない。
【0032】(実施例2)図2は本発明樋継手で軒樋と
竪樋を接続するときの他の実施例を示すもので、樋継手
の使用状態を示す一部切欠正面図である。
【0033】この実施例2では、実施例1で使用したも
のと同じ構造の樋継手1a−1で軒樋5aと短管7aを
接続し、更に、同じ構造の別の樋継手1a−2で短管7
aと竪樋6aを接続するものである。樋継手1a(1a
−1および1a−2)は実施例1に使用した樋継手と同
じ構造であるから構造の説明を省略する。尚、同じ部分
は実施例1の記号にaを付して説明する。尚、下方に使
用する樋継手1a−2は、上筒2aの内側筒体22aに
雌ネジが設けられてないものを使用してもよい。6aは
竪樋であり、この竪樋6aは建物の壁に取付具で取り付
けられている。7aは短管であり、この短管7aは竪樋
8aと同じ径を有する短い管体である。
【0034】次に、この樋継手の施工方法、使用方法お
よび作用について説明する。実施例1と同様な方法で、
上方の樋継手1a−1の上筒2aの上側接続部21aの
上端面と係止筒4aの上側軒樋挟持部42aとで軒樋5
aの通孔51aの周縁部を挟持して軒樋5aに樋継手1
a−1を取り付ける。そして、上方の樋継手1a−1の
下筒3aの下側接続部32aに短管7aの上端部を挿入
し、下側接続部32aと短管7aとを接着剤で接着し
て、上方の樋継手1a−1に短管7aを接続する。
【0035】又、下方の樋継手1a−2の上筒2aの上
側接続部21aに短管7aの下端部を挿入し、上側接続
部21aと短管7aとを接着剤で接着して、短管7aに
下方の樋継手1a−2を接続する。一方、建物の壁に竪
樋6aを竪樋取付具で取り付ける。又、下方の樋継手1
a−2の下筒3aの下側接続部32aに竪樋6aの上端
部を挿入し、下側接続部21aと竪樋6aとを接着剤で
接着して、下方の樋継手1a−2に竪樋6aを接続す
る。
【0036】すると、軒樋5aを流れる雨水は係止筒4
aに入り、この係止筒4aから上方の樋継手1a−1の
上筒2a、下筒3aを経て短管7aに流れてゆく。更
に、この短管7aから下方の樋継手1a−2の上筒2
a、下筒3aを経て竪樋6aに流れてゆく。この際、下
筒3aの上部が上筒2aの内側筒体22aと外側筒体2
3aの隙間26aに挿入されているから、上筒2aの内
側筒体22aの内周面を伝って落下する雨水はすべて下
筒3aの中に入ってゆく。従って、上筒2aと下筒3a
の間から雨水が漏れない。又、落ち葉等のゴミは網状の
ドレンキャップ43aによって遮られて竪樋6aの中に
入って行かない。
【0037】このように樋継手1aで軒樋5aと竪樋6
aとを連結して使用していると、夏冬・昼夜等の温度差
によって軒樋5aが膨張収縮する。この結果、この軒樋
5aに取り付けられている係止筒4aと上筒2aは軒樋
5aと共に軒先に沿った方向に移動するが、壁に取り付
けられている竪樋6aは軒先に沿った方向に移動しな
い。しかし、上方の樋継手1a−1の上筒2aの内側筒
体22aの貫通孔222aの中に下筒3aの係止爪33
aが移動可能に挿入されているから、軒樋5aが膨張収
縮すると、下筒3aの係止爪33aが上筒2aの内側筒
体22aの貫通孔222aの中を上下に移動して下筒3
aが軒樋5aの膨張収縮する方向に傾斜したり左右にス
ライドし、その結果、下筒3aに連結されている短管7
aが傾斜したりスライドする。
【0038】更に、この短管7aが傾斜したりスライド
しても、この短管7aに連結されている下方の樋継手1
a−2の上筒2aの内側筒体22aの貫通孔222aの
中に下筒3aの係止爪33aが移動可能に挿入されてい
るから、下筒3aの係止爪33aが上筒2aの内側筒体
22aの貫通孔222aの中を上下に移動するので、下
筒3aが移動しなくとも支障がない。このように、上方
の樋継手1a−1と下方の樋継手1a−2の両方で軒樋
5a、係止筒4a等の移動による歪みを吸収するので、
実施例1より更に無理なく歪みを吸収することができ
る。従って、軒樋5aが膨張収縮を繰り返しても樋継手
1a、軒樋5a等が破損しない。
【0039】(実施例3)図3は本発明樋継手で竪樋と
竪樋を接続するときの別の実施例を示すもので、(イ)
は樋継手の使用状態を示す説明図、(ロ)は(イ)のA
部分を拡大して示す一部切欠正面図である。
【0040】この実施例3では、実施例1に使用した樋
継手1bで上方の竪樋6b−1と下方の竪樋6b−2を
接続するものである。樋継手1bは実施例1に使用した
樋継手と同じ構造であるから構造の説明を省略する。
尚、同じ部分は実施例1の記号にbを付して説明する。
尚、この実施例に使用する樋継手1bは、上筒2bの内
側筒体22bに雌ネジを設けてないものでもよい。6b
は竪樋であり、この竪樋6bは上部で上方の竪樋6b−
1と下方の竪樋6b−2に分割されていて、下方の竪樋
6b−2が建物9bの壁に取付具で取り付けられてい
る。
【0041】次に、この樋継手の施工方法、使用方法お
よび作用について説明する。建物の軒先に軒樋を取り付
け、この軒樋に上方の竪樋6b−1を軒樋用ドレン等を
使用して取り付ける。。一方、建物の壁に下方の竪樋6
b−2を竪樋取付具で取り付ける。そして、樋継手1b
の上筒2bの上側接続部21bに上方の竪樋6b−1の
下端部を挿入し、上側接続部21bと上方の竪樋6b−
1とを接着剤で接着して、上方の竪樋6b−1に樋継手
1bを接続する。又、樋継手1bの下筒3bの下側接続
部32bに下方の竪樋6b−2を挿入し、下側接続部3
2bと竪樋6b−2とを接着剤で接着して、樋継手1b
に下方の竪樋6b−2を接続する。
【0042】すると、軒樋を流れる雨水は上方の竪樋6
b−1から樋継手1bの上筒2b、下筒3bを経て下方
の竪樋6b−2に流れてゆく。この際、下筒3bの上部
が上筒2bの内側筒体22bと外側筒体23bの隙間2
6bに挿入されているから、上筒2bの内側筒体22b
の内周面を伝って落下する雨水はすべて下筒3bの中に
入ってゆく。従って、上筒2bと下筒3bの間から雨水
が漏れない。このように樋継手1bで上方の竪樋6b−
1と下方の竪樋6b−2とを連結して使用していると、
夏冬・昼夜等の温度差によって軒樋が膨張収縮する。
【0043】この結果、この軒樋に取り付けられている
上方の竪樋6b−1と上筒2aは軒樋と共に軒先に沿っ
た方向に移動するが、壁に取り付けられている下方の竪
樋6b−2は軒先に沿った方向に移動しない。しかし、
上筒2bの内側筒体22bの貫通孔222bの中に下筒
3bの係止爪33bが移動可能に挿入されているから、
軒樋が膨張収縮すると、下筒3bの係止爪33bが上筒
2bの内側筒体22bの貫通孔222bの中を上下に移
動して下筒3bが軒樋の膨張収縮する方向に傾斜したり
左右にスライドして、この軒樋、上筒2の移動による歪
みを吸収する。従って、軒樋が膨張収縮を繰り返しても
樋継手1b、軒樋等が破損しない。
【0044】(実施例4)図4は本発明軒樋継手の更に
別の実施例を示すもので、(イ)は樋継手を示す断面
図、(ロ)は上方の竪樋と下方の竪樋を接続している状
態を示す説明図である。
【0045】図4において、1cはポリ塩化ビニル樹脂
製の樋継手であり、この樋継手1cは上筒2cと下筒3
cとからなる。上筒2cは筒状の上側接続部21cと、
この上側接続部21cの下端に設けられた内側筒体22
cと、外側筒体23cとからなる。この外側筒体23c
は内側筒体22cの外側を覆っていて、内周面25cが
球面状になされている。下筒3cは下部が下側接続部3
2cになされた筒体31cで、この筒体31cの上部の
外周面35cが球面状になされている。
【0046】そして、この下筒3cの筒体31cの上部
の球面状の外周面35cが上筒2cの筒体ガイド筒22
cと外側筒体23cの隙間26cに挿入され、下筒3c
の球面状の内周面25cの中に回動自在に嵌合されて下
筒3cが上筒2cに連結されている。従って、下筒3c
の球面状の外周面35cを上筒2cの球面状の内周面2
5cに沿って回動させることによって下筒3cを適当な
方向に向けることができるようになっている。6cは竪
樋であり、この竪樋6cは上部で上方の竪樋6c−1と
下方の竪樋6c−2に分割されていて、上方の竪樋6c
−1は図示しない軒樋用ドレン等で軒樋に取り付けられ
ているし、下方の竪樋6c−2が建物の壁に取付具で取
り付けられている。
【0047】そして、樋継手1cの上筒2cの上側接続
部21cに上方の竪樋6c−1の下端部が挿入されて樋
継手1cが上方の竪樋6c−1に接続されている。又、
樋継手1cの下筒3cの下側接続部32cに下方の竪樋
6c−2が挿入されて樋継手1cに下方の竪樋6c−2
が接続されている。
【0048】次に、この樋継手の施工方法、使用方法お
よび作用について説明する。建物の軒先に軒樋を取り付
け、この軒樋に軒樋用ドレン等を使用して上方の竪樋6
c−1を取り付ける。そして、樋継手1cの上筒2cの
上側接続部21cに上方の竪樋6c−1の下端部を挿入
し、上側接続部21cと上方の竪樋6c−1とを接着剤
で接着して、上方の竪樋6c−1に樋継手1cを接続す
る。一方、建物の壁に下方の竪樋6c−2を竪樋取付具
で取り付ける。又、樋継手1cの下筒3cの下側接続部
32cに下方の竪樋6c−2を挿入し、下側接続部32
cと竪樋6c−2とを接着剤で接着して、樋継手1cに
下方の竪樋6c−2を接続する。
【0049】すると、軒樋を流れる雨水は上方の竪樋6
c−1から樋継手1cの上筒2c、下筒3cを経て下方
の竪樋6c−2に流れてゆく。この際、下筒3cの上部
が上筒2bの内側筒体22cと外側筒体23cの隙間2
6cに挿入されているから、上筒2cの内側筒体22c
の内周面を伝って落下する雨水はすべて下筒3cの中に
入ってゆく。従って、上筒2cと下筒3cの間から雨水
が漏れない。このように、樋継手1cで上方の竪樋6c
−1と下方の竪樋6c−2とを連結して使用している
と、夏冬・昼夜等の温度差によって軒樋が膨張収縮す
る。この結果、この軒樋に取り付けられている上方の竪
樋6c−1は軒樋と共に軒先に沿った方向に移動する
が、壁に取り付けられている下方の竪樋6c−2は軒先
に沿った方向に移動しない。
【0050】しかし、下筒3cの筒体31cの球面状の
外周面35cが上筒2cの球面状の内周面25cの中に
回動自在に嵌合されているから、軒樋が膨張収縮する
と、下筒3cの球面状の外周面35cを上筒2cの球面
状の内周面25cに沿って回動して下筒2cが軒樋の膨
張収縮する方向に傾斜し、この軒樋、上筒2cの移動に
よる歪みを吸収する。従って、軒樋が膨張収縮を繰り返
しても軒樋、上筒2c等が破損しない。
【0051】(実施例5)図5は本発明軒樋継手の更に
別の実施例を示すもので、樋継手で軒樋用ドレンと竪樋
とを接続した状態を示す断面図である。
【0052】この実施例5では、実施例4に使用した樋
継手と同じ樋継手1dで軒樋用ドレン8dと竪樋6dを
接続するものである。樋継手1dは実施例4に使用した
樋継手と同じ構造であるから構造の説明を省略する。
尚、同じ部分は実施例4の記号cをdに替えて説明す
る。5dはポリ塩化ビニル樹脂製の軒樋であり、この軒
樋5dには、軒樋用ドレン8dを取り付ける位置に係止
筒81dが挿入できる通孔が設けられている。6dは竪
樋であり、この竪樋6dは建物の壁に取付具で取り付け
られている。
【0053】8dは軒樋用ドレンであり、この軒樋用ド
レン8dは係止筒81dと排水筒82dとドレンキャッ
プ84dからなる。係止筒81dは外周面に雄ネジ81
2dが設けられている筒体で、この係止筒81dの上端
部に外方向に突出したフランジからなる上側軒樋挟持部
813dが設けられている。又、この係止筒81dの上
側には上端の開口を覆って網状のドレンキャップ84d
が設けられている。排水筒82dは内周面に係止筒81
dの雄ネジ812dに螺合する雌ネジ822dが設けら
れている筒体821dで、この筒体821dの上端部に
外側に突出したフランジからなる下側軒樋挟持部823
dが設けられ、下端部が接続部824dとなっている。
【0054】次に、この軒樋用ドレンの施工方法、使用
方法および作用について説明する。軒先の所々に複数の
軒樋吊り具を取り付け、この複数の軒樋吊り具に軒樋5
dを架け渡し、この軒樋5dを軒樋吊り具に取り付け
る。次に、軒樋5dの軒樋用ドレン8dを取り付ける位
置(水落とし位置)に係止筒81dが挿入できる大きさ
の通孔を設ける。そして、この通孔の下側周縁部に排水
筒82dの下側軒樋挟持部823dを当接させ、軒樋5
dの上方から通孔に係止筒81dを挿入し、この係止筒
81dの雄ネジ812dを排水筒82dの雌ネジ822
dに螺入して、係止筒81dの上側軒樋挟持部813d
と排水筒82dの下側軒樋挟持部823dとで軒樋5d
の通孔の周縁部を挟んで軒樋5dに軒樋用ドレン8dを
取り付ける。
【0055】そして、軒樋用ドレン8dの排水筒82d
の接続部824dを樋継手1dの上側接続部21cの中
に挿入し、排水筒82dの接続部824dと樋継手1d
の上筒2cとを接着剤で接着して、軒樋用ドレン8dに
樋継手1dを接続する。一方、建物の壁に竪樋6dを竪
樋取付具で取り付ける。又、樋継手1dの下側接続部3
2dを竪樋6dの上端に挿入し、下側接続部32dと竪
樋6dとを接着剤で接着して、樋継手1dに下方の竪樋
6dを接続する。すると、軒樋5dを流れる雨水は軒樋
用ドレン8dの係止筒81dに入り、この係止筒81d
から排水筒82dに取り付けられている樋継手1dの上
筒2d、下筒3dを経て下方の竪樋6dに流れてゆく。
【0056】この際、下筒3dの上部が上筒2dの内側
筒体22dと外側筒体23dの隙間26dに挿入されて
いるから、上筒2dの内側筒体22dの内周面を伝って
落下する雨水はすべて下筒3dの中に入ってゆく。従っ
て、上筒2dと下筒3dの間から雨水が漏れない。この
ように、樋継手1dで軒樋用ドレン8dと下方の竪樋6
dとを連結して使用していると、夏冬・昼夜等の温度差
によって軒樋5dが膨張収縮する。この結果、この軒樋
5dに取り付けられている軒樋用ドレン8d、上筒2d
は軒樋5dと共に軒先に沿った方向に移動するが、壁に
取り付けられている竪樋6dは軒先に沿った方向に移動
しない。
【0057】しかし、下筒3dの筒体31dの球面状の
外周面35dが上筒2dの球面状の内周面25dの中に
回動自在に嵌合されているから、軒樋5dが膨張収縮す
ると、下筒3dの球面状の外周面35dが上筒2dの球
面状の内周面25dに沿って回動して下筒2dが軒樋の
膨張収縮する方向に傾斜し、この軒樋5d、上筒2dの
移動による歪みを吸収する。従って、軒樋が膨張収縮を
繰り返しても軒樋5d、軒樋用ドレン8d、上筒2d等
が破損しない。
【0058】(実施例6)図6は本発明樋継手で軒樋と
竪樋を接続するときの更に別の実施例を示すもので、樋
継手の使用状態を示す断面図である。この実施例6で
は、実施例4で使用したものと同じ構造の樋継手1e−
1で軒樋5eと短管7eを接続し、更に、同じ構造の別
の樋継手1e−2で短管7eと竪樋6eを接続するもの
である。樋継手1e(1e−1および1e−2)は実施
例4に使用した樋継手と同じ構造であるから構造の説明
を省略する。尚、同じ部分は実施例4の記号cをeに取
り換えて説明する。6eは竪樋であり、この竪樋6eは
建物の壁に取付具で取り付けられている。7eは短管で
あり、この短管7eは竪樋6eと同じ径を有する短い管
体である。
【0059】次に、この樋継手の施工方法、使用方法お
よび作用について説明する。実施例5と同様な方法で、
軒樋5eに軒樋用ドレン8eを取り付け、この軒樋用ド
レン8eに上方の樋継手1eの上筒2eを取り付ける。
そして、上方の樋継手1e−1の下筒3eの下側接続部
32eに短管7eの上端部を挿入し、下側接続部32e
と短管7eとを接着剤で接着して、上方の樋継手1e−
1と短管7eとを接続する。又、下方の樋継手1e−2
の上筒2eの上側接続部21eに短管7eの下端部を挿
入し、上側接続部21eと短管7eとを接着剤で接着し
て、下方の樋継手1e−2と短管7eとを接続する。
【0060】一方、建物の壁に竪樋6eを竪樋取付具で
取り付ける。又、下方の樋継手1e−2の下筒3eの下
側接続部32eを竪樋6eの上端部に挿入し、下側接続
部21eと竪樋6eとを接着剤で接着して、下方の樋継
手1e−2と竪樋6eとを接続する。すると、軒樋5e
を流れる雨水は係止筒81eに入り、この係止筒81e
から上方の樋継手1e−1の上筒2e、下筒3eを経て
短管7eに流れてゆく。更に、この短管7eから下方の
樋継手1e−2の上筒2e、下筒3eを経て竪樋8eに
流れてゆく。
【0061】この際、下筒3eの上部が上筒2eの内側
筒体22eと外側筒体23eの隙間26eに挿入されて
いるから、上筒2eの内側筒体22eの内周面を伝って
落下する雨水はすべて下筒3eの中に入ってゆく。従っ
て、上筒2eと下筒3eの間から雨水が漏れない。又、
落ち葉等のゴミは網状のドレンキャップ84eによって
遮られて竪樋6eの中に入って行かない。このように樋
継手1eで軒樋5eと竪樋6eとを連結して使用してい
ると、夏冬・昼夜等の温度差によって軒樋5eが膨張収
縮する。この結果、この軒樋5eに取り付けられている
係止筒81eと上筒2eは軒樋5eと共に軒先に沿った
方向に移動するが、壁に取り付けられている竪樋6eは
軒先に沿った方向に移動しない。
【0062】しかし、上方の樋継手1e−1の下筒3e
の上部が上筒2eの外側筒体23eと内側筒体22eの
隙間26eに挿入され、下筒3eの上部の球面状の外周
面35eが上筒2eの外側筒体23eの球面状の内周面
25eの中に回動自在に嵌合されているから、軒樋5e
が膨張収縮すると、下筒3eの球面状の外周面35eが
上筒2eの球面状の内周面25eに沿って回動して下筒
3eが軒樋5eの膨張収縮する方向に傾斜する。
【0063】更に、この短管7eが傾斜したりスライド
しても、この短管7eが連結されている下方の樋継手1
e−2の下筒3eの上部が上筒2eの外側筒体23eと
内側筒体22eの隙間26eに挿入され、下筒3eの上
部の球面状の外周面35eが上筒2eの外側筒体23e
の球面状の内周面25eの中に回動自在に嵌合されてい
るから、上筒2eの球面状の内周面25eが下筒3eの
球面状の外周面35eに沿って回動するので、下筒が移
動しなくとも支障がない。このように、上方の樋継手1
e−1と下方の樋継手1e−2の両方で軒樋5e係止筒
81e等の移動による歪みを吸収する。従って、軒樋5
eが膨張収縮を繰り返しても軒樋用ドレン8e、軒樋5
e等が破損しない。
【0064】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、上筒の内側筒
体が上側接続部の内径より小さい内径を有し、内側筒体
の内周面に雌ネジが設けられているから、この雌ネジに
螺入できる係止筒係止筒と上筒で軒樋に取り付け、下筒
の下側接続部に竪樋やエルボを取り付けて、請求項1記
載の樋継手で軒樋と竪樋やエルボを取り付けることがで
きる。又、上筒の上側接続部に竪樋や這樋や呼樋やエル
ボ等の筒状の樋を取り付け、下筒の下側接続部に竪樋や
這樋や呼樋やエマボ等の筒状の樋を取り付けることによ
って筒状の樋と筒状の樋とを接続できる。
【0065】このようにして請求項1記載の樋継手を使
用して軒樋から竪樋までのどこかを接続することができ
る。軒樋から竪樋までのどこかを接続すると、請求項1
記載の発明では、下筒の上部が上筒の外側筒体と内側筒
体の隙間に挿入されているから、上筒の内側筒体の内周
面を伝って落下する雨水はすべて下筒の中に入ってゆ
く。従って、上筒と下筒の間から雨水が漏れないので安
心である。
【0066】又、下筒の上部が上筒の外側筒体と内側筒
体の隙間に挿入され、下筒の係止爪が内側筒体の貫通孔
の中に移動可能に挿入されているから、軒樋が膨張収縮
すると、下筒の係止爪が上筒の内側筒体の貫通孔の中を
上下に移動して下筒が軒樋の膨張収縮する方向に傾斜し
たり左右にスライドして、この軒樋、係止筒、上筒の移
動を吸収するので、軒樋、軒樋用ドレン等が破損しない
ので便利である。又、貫通孔が設けられている上筒の内
側筒体は外側筒体で覆われているから、貫通孔が外部か
ら見えなくこの連結部分が美麗である。
【0067】請求項2記載の発明では、エルボと這樋や
呼樋、這樋と這樋、呼樋と呼樋、這樋や呼樋と竪樋、竪
樋と竪樋等の筒状の樋と筒状の樋を接続するものであっ
て、上方の筒状の樋を上筒の上側接続部に接続し、下筒
の下側接続部を下方の筒状の樋を接続することによって
接続できる。その際、下筒の上部が上筒の外側筒体と内
側筒体の隙間に挿入されているから、上筒の内側筒体の
内周面を伝って落下する雨水はすべて下筒の中に入って
ゆく。従って、上筒と下筒の間から雨水が漏れないので
安心である。
【0068】又、請求項2記載の発明では、下筒の上部
の球面状の外周面が上筒の外側筒体の球面状の内周面の
中に回動自在に嵌合されているから、軒樋が膨張収縮す
ると、下筒の球面状の外周面が上筒の球面状の内周面に
沿って回動して下筒が軒樋の膨張収縮する方向に傾斜し
て、この軒樋、軒樋用ドレン、上筒等の移動による歪み
を吸収するので軒樋、軒樋用ドレン等が破損しないので
極めて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明樋継手で軒樋とエルボを接続するときの
一実施例を示すもので、樋継手の使用状態を示す一部切
欠正面図である。
【図2】本発明樋継手で軒樋と竪樋を接続するときの他
の実施例を示すもので、樋継手の使用状態を示す一部切
欠正面図である。
【図3】本発明樋継手で竪樋と竪樋を接続するときの別
の実施例を示すもので、(イ)は樋継手の使用状態を示
す説明図、(ロ)は(イ)のA部分を拡大して示す一部
切欠正面図である。
【図4】本発明樋継手の更に別の実施例を示すもので、
(イ)は樋継手を示す断面図、(ロ)は上方の竪樋と下
方の竪樋を接続している状態を示す説明図である。
【図5】本発明樋継手の更に別の実施例を示すもので、
樋継手で軒樋用ドレンと竪樋とを接続した状態を示す断
面図である。
【図6】本発明樋継手の更に別の実施例を示すもので、
樋継手で軒樋用ドレンと竪樋とを接続した状態を示す断
面図である。
【図7】従来の軒樋用ドレンの取り付けられている状態
を示す説明図である。
【図8】従来の軒樋用ドレンとエルボにクラックが発生
した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c、1d、1e 樋継手 1a−1 上方の樋継手 1a−2 下方の樋継手 2、2a、2b、2c、2d、2e 上筒 21、21a、21b、21c、21d、21e 上
側接続部 22、22a、22b、22c、22d、22e 内
側筒体 221 雌ネジ 222、222a、222b 貫通孔 23、23a、23b、23c、23d、23e 外
側筒体 25c、25d 球面状の内周
面 26、26a、26b、26c、26d、26e内側筒
体と外側筒体の隙間 3、3a、3b、3c、3d、3e 下筒 31、31a 筒体 32、32a、32b、32c、32d、32e 下
側接続部 33、33a、33b 係止爪 35c、35d 球面状の外周

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上筒と下筒からなる樋継手であって、前
    記上筒は筒状の上側接続部と、この上側接続部の下端か
    ら延設された内側筒体と、上側接続部の下端から内側筒
    体の外側を覆って延設された外側筒体とからなり、内側
    筒体は上側接続部の内径より小さい内径を有する筒体
    で、この内側筒体の側壁に貫通孔が設けられ、前記下筒
    は下部が下側接続部になされた筒体で、この筒体の上部
    に内方向に突出している係止爪が設けられ、下筒の上部
    が上筒の外側筒体と内側筒体の隙間に挿入され、下筒の
    係止爪が内側筒体の貫通孔の中に移動可能に挿入されて
    下筒が上筒に連結されていることを特徴とする樋継手。
  2. 【請求項2】 上筒の内側筒体の内周面に雌ネジが設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の樋継手。
  3. 【請求項3】 上筒と下筒からなる樋継手であって、前
    記上筒は筒状の上側接続部と、この上側接続部の下端か
    ら延設された内側筒体と、上側接続部の下端から内側筒
    体の外側を覆って延設された外側筒体とからなり、外側
    筒体は内周面が球面状になされ、前記下筒は下部が下側
    接続部になされた筒体で、この筒体の上部の外周面が球
    面状になされ、下筒の上部が上筒の外側筒体と内側筒体
    の隙間に挿入され、下筒の上部の球面状の外周面が上筒
    の外側筒体の球面状の内周面の中に回動自在に嵌合され
    て下筒が上筒に連結されていることを特徴とする樋継
    手。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018168617A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 パナソニック株式会社 縦樋構造

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JP2018168617A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 パナソニック株式会社 縦樋構造

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