JPH1037041A - リバーシブルができ抜けにくい両面パイル織物 - Google Patents

リバーシブルができ抜けにくい両面パイル織物

Info

Publication number
JPH1037041A
JPH1037041A JP8220286A JP22028696A JPH1037041A JP H1037041 A JPH1037041 A JP H1037041A JP 8220286 A JP8220286 A JP 8220286A JP 22028696 A JP22028696 A JP 22028696A JP H1037041 A JPH1037041 A JP H1037041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
ground
double
weft
wefts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8220286A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinji Kitayama
欽司 北山
Hisato Tanaka
寿人 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AONO PILE KK
Original Assignee
AONO PILE KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AONO PILE KK filed Critical AONO PILE KK
Priority to JP8220286A priority Critical patent/JPH1037041A/ja
Publication of JPH1037041A publication Critical patent/JPH1037041A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】織組織の改良を14割組織,14に4を夫々加
算した夫々の組織に変革することにより,リバーシブル
であり,パイル糸が抜けにくくなり、これからの障害を
排除する。 【解決手段】二重織組織による14割組織の両面パイル
織物において,パイル糸P,Pは上地と下地へ交互
に地緯糸1・3・5・7へと上向4山波型へつづいて8
・10・12・14へと下向4山波型にかけ渡し繰返
す。次にパイル糸P,Pは地緯糸2・4・6へと上
向3山波型に,9・11・13・へと下向3山波型にか
け渡し這わせて繰返す。パイル糸P,Pの配置連と
,Pの配置連とを相互に重ね合せ引抜用緯糸の間
で交差させて,地緯糸1・7・8・14を引抜用緯糸と
した14割組織に構成する。更に,14に4を夫々を加
算した18割,22割,26割,30割…組織に夫々構
成でき,リバーシブルができ糸抜けしにくい成果が得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[産業上の利用分野]本発明は,二重織組
織による両面パイル織物の裏面にある引抜用緯糸を引抜
くことによって両面にパイルを立毛させた両面パイル織
物において,リバーシブルができ,パイル糸が抜けにく
く改良することに関するものである。
【0002】[従来の技術]従来より二重織組織による
両面パイル織物は,地経糸と地緯糸及び地組織に参加し
ないパイル引出し用の地緯糸によって二重織織機の上下
の地糸にパイル糸をかけ渡して製織し,中央でパイル糸
をカットして2枚のパイル織物ができる。二重織組織に
よる両面パイル織物の組織については,10割組織では
特公昭50−25072にて開示され,また12割組織
にては実案公昭27−3292,特公平4−28817
にて開示されている。これらの組織による両面パイル織
物は,製織後まず引抜用緯糸を引き抜き裏面に脱するこ
とで表面の一部パイルを裏面に現出させることにより表
裏共にパイルがでている両面パイル織物となるが,10
割組織はリバーシブルができ,パイル長は7〜10m/
mの商品に適していて,短いパイル長が必要な時には組
織的に密度が粗であり地が見えたりパイル糸が抜け易い
欠点があるためこの組織の商品は限定されている現状で
ある。一方12割組織は密度が密であり短いパイル長の
両面パイル織物に適し,現在綿毛布として商品化されて
いるがリバーシブルはできない。従って,10割組織は
表裏リバーシブルができる特徴をもつ汎用性ある組織で
あるので最大欠点である集束し易く滑り易い素材が使用
できるようすることと,短いパイル長ができるよう改革
が望まてれる。
【0003】[発明が解決しようとする課題]解決しよ
うとする問題点は,二重織組織である10割組織による
両面パイル織物において,組織密度が粗のためにパイル
長が長い時には適合するが,短いパイル長と素材がすべ
ったり,集束し易い場合には特に地が見え薄い感覚とな
り,パイル糸も簡単に糸抜けし易い状態となりとても商
品とはなりにくい障害となる。この障害を極力小さくな
るようにして,特徴であるリバーシブルができることを
優位に商品展開できるよう,また集束し易い糸,滑り易
い合繊長繊維,スケールオフした防縮羊毛等の素材でも
使用できるよう改良に積極的に努力をするものである。
【0004】[問題を解決するための手段]本発明は,
上記の如き障害を極力少なくすべく問題点を解決するた
めに,表裏が異なるリバーシブルが可能であること,パ
イル糸が抜けにくいことの2点を目標として二重織組織
の中で10割組織を主とした改革二重織組織とした。即
ち,パイル糸P,Pは,上地と下地へ交互に地緯糸
1・3・5・7へ 本単位に繰返す。P,Pの配置連とP,Pの配
置連とを相互に合し,引抜用緯糸の間で交差させ,地緯
糸1・7・8・14を引抜用緯糸とした14割組織に構
成する。パイル糸P,PとP,Pの色相を変え
ることによりリバーシブルパイル織物ができると同時に
W以上に地緯糸にパイル糸が保持されるため抜けにくく
なる。更に,この14割組織を基本ベースとして,14
に夫々4を加算していく18割,22割,26割,30
割…の組織へと構成された二重織組織による両面パイル
織物も同様の効果を示す。どの組織においてもリバーシ
ブルができ,密度は密から順次に粗となっていく,パイ
ル糸の抜け具合は順次に抜けにくくなってくる。パイル
糸P,Pは地緯糸に上向N山波型へかけ渡しつづ
いて下向N山波型へかけ渡し這わせて割組織単位にて
繰返す。次にパイル糸P,Pは地緯糸に上向N
波型へ引抜用緯糸をとばしてかけ渡し,つづいて下向N
山波型に引抜用緯糸をとばしてかけ渡し這わせ割組織
単位にて繰返す。P,Pの配置連とP,Pの配
置連と夫々相互に重ね合し引抜用緯糸の間で交差させ地
緯糸割本数の単位組織で繰返す。引抜用緯糸は地緯糸本
数に対して4本となる。地緯糸割本数組織とパイル糸P
,PのN山波型,P,PのN山波型,引抜
用緯糸の本数,カット引抜後のパイル糸の山の数の関係
は次の表の如くなる。 …パイル糸P,Pは上向・下向にかけ渡す山の
数を示し,14 かけ渡す山の数を示す。 N…パイル糸P,Pは上向・下向にかけ渡す山の
数を示し,14 糸をとばして地緯糸にかけ渡す山の数を示す。 表1のように,二重織組織の地緯糸割本数として14割
組織を基本ベースとして14に4を夫々順次に加算した
割組織であり,引抜用緯糸は地緯糸割本数単位の初めの
1本と終り1本,及び単位の中央2本となる。パイル糸
、Pは,上地と下地へ交互に上向,下向へ4に夫
々順次1を加算した山数となり,P,Pは上向,下
向へ3に夫々順次1を加算した山数となる。これらの夫
々の割組織において,カットして引抜用緯糸を引抜いた
後のパイル糸の山は,14割組織は3に夫々順次1を加
算した山数となる。夫々の配置連を相互に重ね合せる。
,PとP,Pのパイル糸の色を変化させるリ
バーシブルができ,かつパイル糸は割本数が増すにつれ
て山数が増加するため抜けにくくなってくる。一方,密
度は密から粗へ移行するため割本数が増すたびにパイル
本数が少なくなってくる欠点となるが立毛状況に仕上げ
るには割本数が少なく,素材によって抜けにくい割組織
を選び,パイル糸を傾斜させて仕上げ,糸が細くすべり
易い素材には割本数が多い組織を選定すれば合繊長繊維
等には今までにない商品の開発も可能となり,用途展開
が期待される。
【0005】以上述べた如く,二重識組織の,地緯糸割
本数による割組織において,パイル糸は表,裏異なる色
域は素材によるリバーシブルができる。又,パイル糸は
抜けにくくなるため集束し易い糸,すべり易い糸,細番
手の糸,再生繊維,合成繊維の長繊維オフスケールした
防縮羊毛等が積極的に使用でき,新しい商品の用途分野
へ展開拡大が期待できる。これらの割組織の筬羽は22
羽から37羽が適切であり,さらに密度を上げる際には
地経糸,地緯糸に収縮のあるポリエステル糸により15
%〜28%全体を収縮させた商品もできる。また,地緯
糸に20dスパンデックス70dナイロン使いFTY,
あるいは20dスパンデックスを芯にしたCSYを用い
たストレッチのあるパイル織物の商品分野にも展開が可
能となり汎用性が期待される。
【0006】[実施例]図5に示す如く,二重織組織に
よる18割組織(地緯糸割本数による)の両面パイル織
物において,筬羽23羽,地経糸にT/R30/2,5
600本,耳糸480本を整経し,パイル糸,防縮ウー
ル2/32,1400本整経ビームを2本,合計280
0本準備し,パイル長7m/mと3.5m/m,打込密
度35本/in,地緯糸にはT/R30/2を用いる。
パイル糸P,Pを先染ベージュ防縮ウール糸2/3
2は上地と下地へ交互に地緯糸1・3・5・7・9へと
上向5山波型にかけ渡し,つづいて10・12・14・
16・18へと下向5山波型にかけ渡し,地緯糸割本数
18の繰返しとする。次にパイル糸P,Pとして先
染キャメル防縮ウール2/32は地緯糸2・4・6・8
へと上向4山波型へ地緯糸9・10をとばして11・1
3・15・17へと下向4山波型にかけ渡し這わせて同
様に繰返した。パイル糸ベージュのP,Pの配置連
とキャメルのP,Pの配置連とを相互に重ね合せ引
抜用緯糸9・10の中間及び18・1の中間で夫々パイ
ル糸を交差せしめるように製織し,パイル長7m/mと
3.5m/mのパイル織物を得た,前者は875g/m
151巾,後者は570g/m151巾であった。これ
らのパイル織物の引抜用緯糸1・9・10・18を引き
抜くことによって表面のパイル糸ベージュ,キャメルの
混在している中からベージュのパイル糸が裏面にパイル
糸として現出し両面パイル織物となった。この先染リバ
ーシブルキャメル/ベージュのウール両面パイル織物を
40℃にて精錬,柔軟処理後脱水乾燥した後,毛割を充
分に行いポリシャ仕上加工を行い仕上げた。従来の10
割23羽で作った両面パイルはパイル糸がWで抜け易く
商品として問題となったが,実施例の18割23 抜けにくい状態となった。パイル糸が抜けにくい組織と
なるので再生,合織長繊維,細い糸,すべり易い素材で
も両面パイル織物,引抜用緯糸を利用しない片面パイル
織物も商品化でき汎用性がでてくる。
【0007】[発明の効果]以上説明したように,二重
織組織による10割組織を改革しパイル糸を地緯糸にW
以上に地緯糸にからませパイル糸を抜けにくくすること
ができるため,すべり易い糸,細い糸,再生,合織繊維
の長繊維等が素材として使用できるのでリバーシブル毛
布,ひざかけ等の寝装分野のみが主体であったが,本発
明によって衣料分野,カジュアル分野,ベビー分野,ア
ウトドア衣料,スポーツ衣料,小物ハンカチ,タオル分
野等への商品展開が可能となり,今後の商品開発によっ
て新しい分野へ利用が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 14割組織(地緯糸割本数による)における
パイル糸P,Pのみを地緯糸にかけ渡した両面パイ
ル織物の拡大組織図。〔P,Pの配置連〕
【図2】 14割組織におけるパイル糸P,Pのみ
を地緯糸にかけ渡した両面パイル織物の拡大組織図。
〔P,Pの配置連〕
【図3】 14割組織におけるパイル糸P,P,P
,Pを地緯糸にかけ渡した両面パイル織物の拡大組
織図。(図1,図2の夫々のパイル糸の配置連を重ね合
せ配置した組織図)
【図4】 図3の地経糸の配列拡大図。
【図5】 18割組織におけるパイル糸P,P,P
,Pを地緯糸にかけ渡した両面パイル織物の拡大組
織図。 P…パイル糸1の糸。 G…上地の地経糸
1の糸。 P…パイル糸2の糸。 G…上地の地経糸
2の糸。 P…パイル糸3の糸。 G…下地の地経糸
3の糸。 P…パイル糸4の糸。 G…下地の地経糸
4の糸。 〔図1〜図4の中の数字〕 1…上地,下地共に地緯糸の1の糸。 2…上地,下地共に地緯糸の2の糸。 : : 14…上地,下地共に地緯糸の14の糸。 1・7・8・14…引抜用地緯糸。 〔図5の中の数字〕 1…上地,下地共に地緯糸の1の糸。 2…上地,下地共に地緯糸の2の糸。 : : 18…上地,下地共に地緯糸の18の糸。 1・9・10・18…引抜用地緯糸。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項 1】地経糸と地緯糸及び地組織に参加しない
    パイル引出し用緯糸による二重織組織の上下地経糸にパ
    イル糸をかけ渡して製織し,中央でカットして2枚のパ
    イル織物ができる両面パイル織物において,パイル糸P
    ,Pは,上地と下地へ交互に地緯糸1・3・5・7
    へと上向4山波型へ,8・10・12・14へと下向4
    山波にかけ渡し地緯糸14本単位に繰り返す。次にパイ
    ル糸P,Pは地緯糸2・4・6へと上向3山波型に
    引抜用地緯をとばして,9・11・13へと下向3山波
    型にかけ渡し這わせ,14本単位に繰返す。P,P
    の配置連とP,Pの配置連とを相互に重ね合せ,引
    抜用地緯糸14・1,7・8の中央で夫々交差させる。
    引抜用地緯糸を1・7・8・14とした14割組織に構
    成したことを特徴とするリバーシブルができ抜けにくい
    両面パイル織物。
  2. 【請求項 2】両面パイルにおいて,地緯糸割本数とし
    た二重織組織の14割組織を基本ベース14に4を夫々
    順次に加算した割組織とし,引抜用緯糸は地緯糸割本数
    単位の初めの1本と終りの1本,及び単位の中央2本と
    する。パイル糸P,Pは上地と下地へ交互に上向と
    下向へ4に夫々順次1を加算した山波型にP,P
    上向と下向へ3に夫々順次1を加算した山波型に夫々地
    緯糸にかけ渡し這わせて地緯糸割本数での割組織単位で
    繰返す。パイル糸P,Pの配置連とP,Pの配
    置連とを相互に重ね合せて,引抜用地緯糸の中間にてパ
    イル糸を交差させた各種の割組織(14割,18割,2
    2割,26割,30割…)に構成することを特徴とする
    特許請求範囲請求項1に記載のリバーシブルができ抜け
    にくい両面パイル織物。
JP8220286A 1996-07-17 1996-07-17 リバーシブルができ抜けにくい両面パイル織物 Pending JPH1037041A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8220286A JPH1037041A (ja) 1996-07-17 1996-07-17 リバーシブルができ抜けにくい両面パイル織物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8220286A JPH1037041A (ja) 1996-07-17 1996-07-17 リバーシブルができ抜けにくい両面パイル織物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1037041A true JPH1037041A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16748800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8220286A Pending JPH1037041A (ja) 1996-07-17 1996-07-17 リバーシブルができ抜けにくい両面パイル織物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1037041A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010077550A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Kt Create:Kk タオル・ハンカチ用両面カットパイル織物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010077550A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Kt Create:Kk タオル・ハンカチ用両面カットパイル織物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009256829A (ja) ジャカード経編地とその用途
DE102007006568A1 (de) Elastische Einlage, Verfahren zu deren Herstellung und Verwendung
US2541500A (en) Composite yarn and fabric made therefrom
US2845783A (en) Chenille fur strips and method of manufacture
JPH1037041A (ja) リバーシブルができ抜けにくい両面パイル織物
JPH07238434A (ja) 組織と原料糸の組み合わせによる立体構造織物とその製造方法
JP4099739B2 (ja) 通常のタオル織物の織り仕掛けにおいて、ガーゼ織タオルを織成する方法
CN210085710U (zh) 一种不易卷边和任意裁面料
JP3486144B2 (ja) 分離構造を有する伸縮性経編地およびその製造方法
JP2557309B2 (ja) 長短パイルで織成したドビー及びジャカード紋タオル織物
JPH04146246A (ja) 柄編地の製造方法
GB1584324A (en) Knitted pile fabric
JP3359616B2 (ja) 両端にパワー編地部分を有し縦横に伸縮可能な経編地
JPH1150355A (ja) パイル糸が抜けにくいパイル織物
JP2018172808A (ja) 立体構造経編地
JP3093683B2 (ja) パイル織物およびその製造方法
KR101974416B1 (ko) 신축성 커버링사와 직물 조직을 이용한 주름직물 및 제직방법
JPH07243155A (ja) 高密度両面パイル織物
JP3059456U (ja) 布 地
JPH10273849A (ja) 畝のあるふくれ織調両面パイル織物
JPS6031099Y2 (ja) 織物
Blackman The weft-twined structures of cloaks of the New Zealand Maori
RU2160799C1 (ru) Способ получения трикотажного полотна с ворсом
JPS638792Y2 (ja)
JPS6036625Y2 (ja) 扁平毛羽糸による編地