JP3486144B2 - 分離構造を有する伸縮性経編地およびその製造方法 - Google Patents

分離構造を有する伸縮性経編地およびその製造方法

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JP3486144B2 JP34115299A JP34115299A JP3486144B2 JP 3486144 B2 JP3486144 B2 JP 3486144B2 JP 34115299 A JP34115299 A JP 34115299A JP 34115299 A JP34115299 A JP 34115299A JP 3486144 B2 JP3486144 B2 JP 3486144B2
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義久 高田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮性経編地およ
びその製造方法に関し、弾性糸を編み込むことで高い伸
縮性を付与した伸縮性経編地であって、複数の編地部分
が連設された状態で編成され、編成後に分離して使用さ
れる伸縮性経編地と、このような伸縮性経編地を製造す
る方法とを対象にしている。
【0002】
【従来の技術】伸縮性経編地を衣料品などに使用すると
き、裁断された編地の縁辺は、ほつれ易いという問題が
ある。そのため、編地の縁辺にテープ状の縁布を重ねて
縫い付けたり、編地の縁辺を折り返して縫い付けること
などで、ほつれを防止していた。しかし、縁布を重ねた
り折り返しをすると、その部分の生地が分厚くなってし
まい、外観性や着用感を損なうという欠点が生じる。特
に、婦人用の下着などの場合、前記縁部分の余分な厚み
が上着の表面に線状に表れてしまうために、商品価値を
損なうという問題があった。
【0003】上記問題を解決する技術として、編成後に
分離できる構造を備えた伸縮性経編地が提案されてい
る。伸縮性経編地を編成する際に、一部に抜き糸構造を
編み込んでおく。抜き糸構造は、同じウェールを直線状
に延びる鎖編からなる抜き糸組織や、抜き糸と両側の編
地とを連結する弾性糸からなる連結組織で構成される。
編成後に抜き糸を解くことで、抜き糸の両側の編地部分
が分離する。前記連結組織の弾性糸は、弾性復元力によ
って両側の編地部分に引き寄せられる。分離された両側
の編地部分の縁部は、編地を構成する糸が切断されず編
目組織を維持しているので、ほつれが生じない構造にな
る。
【0004】このような分離構造の伸縮性経編地に関す
る技術を開示する文献として、特開昭11−20020
7号公報が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記した分離構造を有
する伸縮性経編地を編成する経編機は、抜き糸組織や連
結組織などの抜き糸構造に関わる組織を編成するために
複数の筬を使用しなければならず、編地そのものの編成
に利用できる筬の枚数が限られてくるという問題があ
る。
【0006】例えば、前記特開平11−200207号
公報に記載された先行技術では、4枚の筬を有する経編
機を用い、抜き糸と抜き糸の両側の各編地の縁部になる
部分とを含む抜き糸組織で1枚の筬を使い、抜き糸と両
側の編地部分をつなぐ弾性糸からなる連結組織で1枚の
筬を使っている。残りの2枚の筬のうち1枚の筬は、編
地に伸縮性を持たせるために弾性糸を挿入する組織に使
用される。そうすると、本来の編地組織は1枚の筬だけ
で編成しなければならない。
【0007】そのため、編地の組織は比較的に単純な構
造のものしか得られない。複雑な模様や柄を編み込むこ
とは困難である。このような方法で得られる伸縮性経編
地は、編地そのものの外観性や機能性が、分離構造のな
い通常の伸縮性経編地に比べて劣るものとなっていた。
前記した先行技術では、筬の使用枚数を減らすために、
前記した連結組織と編地に伸縮性を与える弾性糸の組織
の一部とを、一つの筬で共用して編成している。連結組
織に適した編成組織と、伸縮性を付与する組織に適した
編成組織とは違うため、これらの組織を同じ筬で編成す
ると、連結組織および伸縮組織の何れについても十分な
性能が発揮できなくなる。
【0008】本発明の課題は、前記した分離構造を有す
る伸縮性経編地において、意匠性に優れた複雑な模様や
柄を容易に編み込むことができるようにすることであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる分離構造
を有する伸縮性経編地は、両側の柄編地部が中央の抜き
糸部を介して分離可能に連設された伸縮性経編地であ
る。非弾性糸で同一ウェール上に編成された抜き糸部
と、抜き糸部の両側に隣接して配置された柄編地部とを
備える。柄編地部を構成する編成組織が、非弾性糸で編
成され、規則的な基本組織を部分的に変位させてなり、
透孔部を有するジャガード柄組織と、非弾性糸で編成さ
れ、全ての編み目でループを形成し、ジャガード柄組織
の透孔部を埋める支持組織と、弾性糸で編成され、柄編
地部に伸縮性を付与する伸縮組織と、抜き糸部に隣接す
る縁部に配置され、非弾性糸で編成され、全ての編み目
でループを形成する縁部組織と、弾性糸で編成され、
記柄編地部の伸縮組織とは異なる編成組織で、抜き糸部
とその両側の柄編地部とを連結し、分離時には前記縁部
組織とともに前記縁部を構成する弾性連結組織とを有す
る。
【0010】〔抜き糸部〕基本的には通常の分離構造を
有する伸縮性経編地と同様の抜き糸構造が適用される。
抜き糸部を構成する糸は非弾性糸が使用される。ここ
で、非弾性糸と弾性糸とは、糸の伸度の大きさによって
区別される。本発明では、伸度150%未満の糸を非弾
性糸、伸度150%以上の糸を弾性糸と呼ぶ。
【0011】糸の材質は特に限定されないが、編成後に
解く作業が行い易いものが好ましい。伸度は比較的小さ
なものが好ましく、通常は伸度60%以下のものを用い
る。ナイロン、ポリエステルなどの長繊維糸が好まし
い。糸の太さは、単糸および双糸等を含めたときの合計
の太さを33〜268dtex(デシテックス)に設定で
き、好ましくは66〜167dtexである。
【0012】抜き糸部の編成組織は、同一ウェール上に
編成されている必要がある。異なるウェールにわたって
編成されていると、編成後に抜き糸を解くことが困難に
なる。具体的な編成組織としては鎖編が採用できる。 〔柄編地部〕抜き糸部の両側に隣接して配置され、衣料
製品などとして利用される編地を構成する。
【0013】柄編地部は、ジャガード柄組織、支持組
織、伸縮組織、縁部組織および弾性連結組織を組み合わ
せて構成される。各組織は、それぞれの機能に合わせて
適切な糸材料や編成組織が採用される。 〔ジャガード柄組織〕非弾性糸を用い、ジャガード機構
によって編成され、柄編地部の柄模様を形成する主体に
なる。
【0014】基本的には、オーバラッピングが可能なジ
ャガード経編機で編成でき、柄の形状やパターンなどは
自由に設定される。規則的な編成組織を基本組織にし
て、この基本組織を部分的に変位させることで目的とす
る柄模様を編成する。なお、基本組織自体が、別のより
基本になる組織をもとにしてジャガード機構による変位
を加えて編成されたものであってもよい。
【0015】基本組織としては、デンビ編やプレーンコ
ード編、プレーンパワーネットなどのネット編、あるい
は、8コースメッシュ等のメッシュ編が採用される。基
本組織は、2〜30コースを繰り返し単位として配置さ
れたり、この繰り返し単位をさらに複数回繰り返したあ
と、別の編成組織からなる繰り返し単位を繰り返して構
成することができる。
【0016】柄模様としては、比較的に単純な図形パタ
ーンを繰り返すもののほか、複数の図形状を組み合わせ
たより複雑な柄や、具象的なデザインからなる柄を配置
することもできる。ジャガード柄組織は、部分的に透孔
部分が配置されたネット調あるいはメッシュ調の柄模様
が得られる。また、部分的に厚みの異なる薄地部分と厚
地部分との対比によっても柄模様が構成される。
【0017】ジャガード柄組織は、上記した柄模様のよ
うな外観上の変化を付けるだけでなく、柄編地部の場所
によって質感や機能の違いを付けるにも利用できる。具
体的には、一定の幅でテープ状に生地の厚い部分を構成
したり、伸縮性に違いのある部分を配置したりすること
ができる。この場合、ジャガード柄組織の編成組織の変
位に加えて、使用する糸の太さや伸縮性の違い、支持組
織や伸縮組織に使用する糸の違いなどの条件を組み合わ
せることで、柄編地部の中に、様々な機能や特性を有す
る部分を配置することが可能になる。例えば、縁部組織
に隣接する部分について、その他の部分とは生地の厚み
や伸縮性に違いを付けておくことができる。
【0018】糸の材料としては、柄模様を形成し易く、
ジャガード柄組織に適したものが好ましい。抜き糸部と
同じ非弾性糸が使用できる。綿、アクリルなどの短繊維
糸も使用できる。糸は単糸であってもよいし、双糸等の
複数の糸を組み合わせたものであってもよい。ウーリー
加工糸のように、クリンプ加工を行って捲縮性を持たせ
た糸も使用できる。糸の太さは6〜84dtexに設定さ
れ、好ましくは17〜44dtexである。
【0019】ジャガード柄組織は、柄を構成するために
部分的に透孔部が存在することになり、この透孔部を支
持する構造がなければ編地を構成できない。 〔支持組織〕非弾性糸で編成され、前記したジャガード
柄組織の透孔部を埋めて、ジャガード柄組織の柄模様を
支持する機能を有する。そのために、全ての編み目でル
ープを形成しておく。
【0020】糸の材料は、上記した機能を発揮できれ
ば、特に限定されない。抜き糸部あるいはジャガード柄
組織と同じ非弾性糸が使用できる。糸の太さは6〜84
dtexに設定され、好ましくは17〜33dtexが採用され
る。但し、ジャガード柄組織の柄模様に悪影響を与え
ず、柄編地部の生地を分厚くしたり、生地の風合を損な
わないためには、比較的に細い糸を採用するのが好まし
い。
【0021】支持組織は、抜き糸部と同じ筬を用いて同
じ編成組織で編成することができる。また、抜き糸部と
は異なる編成組織を採用することもできる。編成組織の
具体例として、鎖編が採用できる。鎖編を基本にして、
種々の変形を加えた編成組織も採用できる。例えば、隣
接する2ウェール間を移行して編成される組織が採用で
きる。具体的には、同じウェール上で2〜48コース編
目をつくり、ついで、隣のウェールに移って1コース編
目をつくり、再び元のウェールに戻って2〜48コース
編目を作るという編成組織が採用できる。また、同じウ
ェール上で2〜48コース編目をつくり、ついで、隣の
ウェールに移って2〜48コース編目をつくり、再び元
のウェールに戻って同じ構造を繰り返すという編成組織
も採用できる。同じウェール上での連続した編目は、2
コースよりも多い数コース、具体的には3コース以上あ
るいは6コース以上に設定することができる。
【0022】〔伸縮組織〕柄編地部に伸縮性を付与する
組織であり、弾性糸で編成される。基本的には、通常の
伸縮性経編地における弾性糸組織と同様の糸材料および
編成組織が採用できる。前記した支持組織やジャガード
柄組織に対して適宜のパターンで弾性糸を挿入しておく
ことができる。
【0023】伸縮組織は、1本の弾性糸からなる組織で
編成することもできるし、複数本の弾性糸を組み合わせ
た組織で編成することもできる。前記したジャガード柄
を一対の非弾性糸で構成するとともに、この一対の非弾
性糸に対向する一対の弾性糸で伸縮組織を構成しておけ
ば、ジャガード柄組織に安定したネット目やメッシュ目
を配置することができる。
【0024】糸材料として、150%以上の伸度を有す
る弾性糸が使用される。伸度300%以上のものを用い
れば、伸縮性がより高まる。弾性糸としては、高弾性ポ
リウレタン糸いわゆるスパンデックスが好ましい。弾性
糸にナイロン等の長繊維糸や綿等の紡績糸を撚り合わせ
たカバーリング糸やコアヤーンのような、いわゆる被覆
弾性糸あるいは複合弾性糸も、本発明の弾性糸に含まれ
る。糸の太さは22〜620dtexに設定され、好ましく
は44〜470dtexが採用される。複数本の弾性糸を組
み合わせる場合、太い糸と細い糸とを異なる編成組織で
組み合わせることもできる。
【0025】〔縁部組織〕柄編地部のうち、抜き糸部と
隣接する縁辺に配置され、分離した後の伸縮性経編地に
おいて縁部を構成する。非弾性糸で編成され、全ての編
目でループが形成されることで、ほつれの発生を防ぐ。
【0026】縁部組織は、支持組織あるいはジャガード
柄組織の一部として構成できる。支持組織あるいはジャ
ガード柄組織の縁辺部分を、全ての編目でループが形成
されるような編成組織にしておけばよい。支持組織また
はジャガード柄組織の縁部分だけを、その他の部分と異
なる編成組織にすることで縁部組織を構成してもよい。
支持組織の全体が、前記した支持組織としての機能およ
び縁部組織としての機能の両方を果たす編成組織であれ
ば、支持組織と縁部組織とを共用させることができる。
【0027】縁部組織は、支持組織やジャガード柄組織
からなる柄編地部の主体部分に比べて、テープ状に生地
を少し厚くしたり、縁部組織に配置される伸縮組織の弾
性糸を太くしたり細くしたりしてパワーを変えたりする
ことができる。縁部組織を編成する糸材料は、支持組織
あるいはジャガード柄組織と同じものであってもよい
し、別のものであってもよい。
【0028】縁部組織を編成する非弾性糸を33dtex以
下にするとともに、支持組織またはジャガード柄組織を
編成する糸とは別個の送り出しによって給糸量を変える
ことができる。 〔弾性連結組織〕分離する前の伸縮性経編地において、
抜き糸部とその両側の柄編地部とを連結する機能を果た
す。伸縮性経編地を抜き糸部で分離したあとは、両側の
柄編地部に一体化されて、前記縁部組織とともに柄編地
部の縁部分を構成することになる。
【0029】具体的な編成組織としては、通常の分離構
造を有する伸縮性経編地と同様の構造が採用できる。例
えば、柄編地部と抜き糸部とを交互にあるいは数コース
毎に移行するように挿入された組織が採用できる。1個
所の抜き糸部に対しては、その両側の柄編地部との間に
それぞれ弾性連結組織を配置しておく。このとき、両方
の弾性連結組織は、互いに独立した組織であって、抜き
糸を解いたときに、それぞれの弾性連結組織が両側の柄
編地部に分かれて引き寄せられるような編成組織を採用
する。
【0030】弾性連結組織は、弾性糸で編成しておくこ
とによって、伸縮性経編地の分離時に抜き糸部を連結し
ていた部分が柄編地部へとスムーズに引き寄せられるこ
とになる。糸材料としては、前記した伸縮組織と同様の
糸が使用できる。糸の太さは44〜470dtexに設定さ
れ、好ましくは130〜390dtexである。
【0031】〔製造方法〕複数枚の筬を有するジャガー
ド編機を用いて編成する。ジャガード編機は、少なくと
も2枚で一対のオーバーラッピング可能なジャガード筬
を備えている。ジャガード筬に加えて、通常の経編組織
を編成する複数枚の地筬を備えている。柄編地部のジャ
ガード柄組織は、オーバーラッピングが可能な一対のジ
ャガード筬(1)で編成する。ジャガード筬は、例え
ば、ジャガード編機のフロントにハーフガイドで配置さ
れ、オーバーラップ編組織が編成できる一対2枚の筬で
構成される。ジャガード機構によって、それぞれの筬を
個々のウェール毎に任意の位置で1針間だけ緯方向に自
由に変位させることができる。このジャガード筬の変位
によって、柄模様が編成される。ジャガード筬の変位
は、予めジャガード編機に備えた記憶装置に記憶され、
記憶情報にしたがって制御される。
【0032】ジャガード筬(1)は、抜き糸部の編成に
兼用することができる。この場合、抜き糸部の編成組織
は同一ウェール上で編成されるように、ジャガード筬の
変位を設定する。柄編地部の支持組織を、オーバーラッ
ピングが可能な地筬(2)で編成する。地筬(2)は、
ジャガード編機のミドルにハーフガイドまたはフルガイ
ドで配置することができる。支持組織と抜き糸部とが同
じ編成組織でよければ、地筬(2)を、抜き糸部の編成
にも兼用できる。抜き糸部と支持組織の編成組織を変え
る場合には、抜き糸部は地筬(2)では編成せず、ジャ
ガード筬(1)で編成することになる。地筬(2)で抜
き糸部と支持組織とを編成する場合、それぞれの機能に
合わせて糸材料や糸の太さは変えることができる。通常
は、抜き糸部のほうが太い糸が使用される。また、給糸
量についても、抜き糸部と支持組織とで変えることがで
きる。
【0033】柄編地部の伸縮組織を、オーバーラッピン
グおよびアンダーラッピングが可能な地筬(3)(4)
で編成する。地筬(3)(4)は、ジャガード編機のバ
ックにハーフガイドまたはフルガイドで配置することが
できる。伸縮組織に2枚の筬(3)(4)を使用するこ
とで、前記した一対1組のジャガード筬(1)で編成さ
れる一対の非弾性糸に相対向させて、伸縮組織を構成す
る一対の弾性糸を配置することが可能になる。なお、編
成組織の異なる2本の弾性糸を組み合わせて伸縮組織を
構成することもできる。このような2本の弾性糸を組み
合わせた伸縮組織は、弾力的な伸縮性に優れている。特
に、2本の弾性糸の特性を変えたり、編成組織を変えた
りすることで、縦横の両方向で伸縮性に違いを付けたり
バランスを取ったりすることが可能になる。
【0034】柄編地部の縁部組織を、ジャガード筬
(1)と、支持組織を編成する地筬(2)との何れかで
編成する。ジャガード筬(1)を用いる場合は、ジャガ
ード機構の変位制御によって、縁部組織とそれ以外のジ
ャガード柄組織とで編成組織を変えることができる。地
筬(2)を用いる場合は、縁部組織と支持組織は同じ編
成組織になる。抜き糸部と支持組織および縁部組織の3
者を同じ地筬(2)で同じ編成組織で編成することがで
きる。共通する筬を使用した場合でも、それぞれの組織
によって使用する糸の材料や太さは適宜に変更できる。
【0035】柄編地部の弾性連結組織を、アンダーラッ
ピングが可能な地筬(5)で編成する。したがって、上
記編成方法では、オーバーラッピング可能な一対のジャ
ガード筬(1)と、4枚の地筬とが使用される。このよ
うな筬構成が採用できれば、ジャガード編機のその他の
構造は特に限定されない。
【0036】
【発明の実施の形態】〔全体構造〕図1は、分離構造を
有する伸縮性経編地の模式的構造を示している。図1
(a) に示すように、左右に配置された柄編地部10、1
0が、中央に配置された抜き糸部20で連結された構造
を有する。柄編地部10には、適宜の柄模様が編み込ま
れている。それぞれの柄編地部10、10で抜き糸部2
0に隣接する辺にはヘム部hを有している。
【0037】図1(b) に示すように、抜き糸部20を構
成している抜き糸22を解くと、左右の柄編地部10、
10の連結が解除されて、左右に独立した2枚の伸縮性
経編地が形成されることになる。それぞれの伸縮性経編
地すなわち柄編地部10の縁辺に露出するヘム部hは、
ほつれが生じ難い構造になっている。 〔編成組織〕図2に示す編成組織を組み合わせて伸縮性
経編地が構成される。なお、図2では、個別の組織に分
解した状態で表している。
【0038】編成に用いるジャガード編機は、一対のジ
ャガード筬P1 、P2 と、4枚の地筬L2 〜L4 とを備
えている。図2(a) は、ジャガード筬P1 、P2 で編成
されるジャガード柄組織の基本組織を示している。一対
の筬P1 、P2 は、何れも非弾性糸12で編成され、下
記で表される編成組織を有している。
【0039】 P1 :24/20// P2 :20/24// 但し、後述するように、ジャガード柄組織の柄模様は、
図2(a) の基本組織を部分的に変位させることによって
構成される。図2(b) は、柄編地部10の支持組織およ
び縁部組織、さらには抜き糸部20を構成する編成組織
を示している。これらの組織を一つの地筬L2 で編成す
る。この編成組織は、鎖編である。
【0040】L2 :20/02// なお、抜き糸部20を構成する非弾性糸からなる抜き糸
22と、支持組織と縁部組織とを編成する非弾性糸18
とは異なる糸が使用される。図2(c) は、柄編地部10
の伸縮組織を示している。2枚の地筬L3 、L4 でそれ
ぞれ弾性糸14を用いて編成される。
【0041】 L3 :00/22// L4 :22/00// 図2(d) は、柄編地部10の弾性連結組織を示す。地筬
5 で弾性糸16を用いて編成される。 L5 :44/00/44/22/66/22/ 図3は、ジャガード筬P1 、P2 による変位制御の具体
例を示している。
【0042】図3(a) (b) に示す編成組織は、一対の非
弾性糸12a、12bによるジャガード柄組織である。
前記した図2(a) の基本組織に対して、ジャガード機構
による変位を部分的に加えた状態を表しており、変位部
分の元の組織を点線で表している。各非弾性糸12a、
12bの基本組織を、任意の位置で1針間分だけ変位さ
せることで、得られた編成組織は全く違ったものにな
る。
【0043】図3(c) (d) に示す編成組織は、ジャガー
ド柄組織を利用して縁部組織を編成した場合を示す。一
対の非弾性糸12c、12dが、左右の柄編地部の縁辺
にそれぞれ配置される。図4は、図2、3に示された個
々の編成組織を組み合わせて得られた伸縮性経編地の全
体の編成組織を示している。
【0044】編成組織の中央には、抜き糸部20を構成
する抜き糸22が配置される。抜き糸部20の左右には
それぞれ、柄編地部10、10が配置される。柄編地部
10は、非弾性糸18による鎖編が全面に配置された支
持組織に、非弾性糸12によるジャガード柄組織30が
重ねられた構造を有している。ジャガード柄組織30で
は、非弾性糸12が場所によって変位していることで、
非弾性糸12が密に配置されているところと疎に配置さ
れているところとが生じている。この糸密度の違いが柄
模様として現出する。また、部分的には、変位によって
非弾性糸12が全く配置されていない編目すなわち透孔
部Tが形成されている。この透孔部Tも柄模様を構成す
る要素になる。
【0045】但し、透孔部Tにも、全ての編目でループ
を形成している非弾性糸18による支持組織が配置され
ているので、透孔部Tからホツレが発生したり、孔疵に
なったり、柄模様が崩れてしまうことはなく、ジャガー
ド柄組織30の柄模様は、安定した形状を維持すること
ができる。柄編地部10には、弾性糸14による伸縮組
織が編み込まれており、柄編地部10の全体に伸縮性を
与えている。また、ジャガード柄組織30のネット目あ
るいはメッシュ目が確実かつ安定的に維持されるように
している。
【0046】柄編地部10のうち、抜き糸部20に隣接
する縁部hは、前記した支持組織と同じ鎖編からなる非
弾性糸18とジャガード柄組織30の一部を構成する非
弾性糸12c、12dとで編成されており、全ての編目
でループを形成している。抜き糸部20は、抜き糸22
による鎖編で編成されている。そして、抜き糸部20と
両側の柄編地部10にかけて、弾性糸16による弾性連
結組織が設けられている。弾性連結組織は、縁部hを中
心にして左右に1針間だけ交互に振られた構造を有し、
抜き糸22と柄編部10とを一体的に連結している。左
右の弾性連結組織は、互いに絡み合うことなく、分離さ
れた状態で配置されている。
【0047】伸縮性経編地は、上記のような編成組織
で、ジャガード編機を用いて編成される。編成後の染色
その他の後加工は、通常の伸縮性経編地と同様に行われ
る。 〔抜き糸による分離〕伸縮性経編地を衣料品などに利用
する前の段階で、抜き糸による分離を行う。図4の編成
組織において、抜き糸部20の抜き糸22を解くと、抜
き糸22は左右の弾性連結組織を構成する弾性糸16の
間をすり抜けて編目が解ける。
【0048】図5は、抜き糸22を解いた状態を表して
いる。なお、説明を判りやすくするために、ジャガード
柄組織および伸縮組織を除いた編成組織を示す。抜き糸
22が解かれると、左右の柄編地部10は互いに分離さ
れる。また、弾性連結組織を構成していた弾性糸16
は、抜き糸22が存在しなくなると、自らの弾性力によ
って、抜き糸22側に張り出していた部分が柄編地部1
0のほうへと引き寄せられるように縮む。したがって、
柄編地部10の縁部は、余分な凹凸のない平坦な直線状
に仕上がることになる。
【0049】このようにして分離された左右の柄編地部
10は、それぞれを伸縮性経編地として各種衣料品など
の用途に使用することができる。 〔縁部の変更例(1)〕図6に示す編成組織は、縁部h
における編成組織が、前記実施形態と異なっている。
【0050】ジャガード柄組織を構成する非弾性糸12
が、縁部hにはほとんど配置されていない。縁部hに
は、6コース毎に一つの編目が配置されているのみであ
る。前記図4の実施形態では、ジャガード柄組織を構成
する非弾性糸12は、縁部hでも、半数以上のコースで
編目が配置されている。このような編成組織の違いによ
って、分離したあとの柄編地部10における縁部の仕上
がり状態や機能に相違が生じる。
【0051】〔弾性連結組織の変更例〕図7に示す実施
形態は、弾性連結組織の編成が前記実施形態と違ってい
る。すなわち、弾性連結組織を構成する弾性糸16が、
抜き糸22と柄編部10とにそれぞれ2コースづつ交互
に配置されるようにして編成されている。 〔縁部の変更例(2)〕図8に示す編成組織は、縁部h
における編成組織が、前記実施形態と異なっている。
【0052】抜き糸部22の両側に隣接する部分のみ、
鎖編の非弾性糸18が配置されていない。このような組
織は、該当個所の針を折るなどして針抜きをしておくこ
とで編目を作らないようにして編成される。弾性連結組
織の弾性糸16は、2ウェール間を移行して、抜き糸部
20の非弾性糸22と柄編部10の編成組織とを連結し
ている。
【0053】このような伸縮性経編地で、抜き糸部20
の非弾性糸18を解くと、弾性連結組織の弾性糸16
は、2ウェール分を弾性収縮して柄編地部10側へと引
き寄せられる。 〔抜き糸部の変更例〕図9に示す実施形態は、鎖編によ
る抜き糸部10を、ジャガード機構を利用して編成して
いる。
【0054】前記した図2(a) に示された非弾性糸12
によるジャガード柄組織の基本組織のうち、抜き糸部1
0に対応する個所を、全ての編目が同じウェール上に並
ぶように変位させる。形成された編成組織は、図2(b)
に示された非弾性糸22による鎖編からなる抜き糸部の
編成組織と全く同じものになる。ジャガード機構では、
個々の糸毎に異なる変位をさせることができるので、ジ
ャガード柄組織の一部で抜き糸部10を編成しても、抜
き糸部20以外の柄編部10を構成するジャガード柄組
織については、前記した実施形態のように多彩な柄模様
が自由に編成できる。
【0055】この場合、支持組織については、抜き糸部
20に合わせて同じ鎖編あるいは同一ウェール上で編成
される組織を採用する必要がなくなるので、隣接するウ
ェール間で移行するような、より複雑な編成組織を採用
することが可能になる。
【0056】
【発明の効果】本発明にかかる分離構造を有する伸縮性
経編地およびその製造方法は、柄編地部の柄模様を構成
する組織にジャガード柄組織を採用するとともに、この
ジャガード柄組織の透孔部を埋めて柄模様を安定的に支
持する支持組織を有していることによって、柄編地部に
意匠性に優れた柄模様を現出させることができる。
【0057】伸縮性経編地を、少なくとも一対のジャー
ガード筬と複数の地筬とを有するジャガード編機を用い
て編成するとともに、抜き糸部をジャガード筬または支
持組織と同じ地筬の何れかで編成し、柄編地部の縁部組
織をジャガード筬または支持組織と同じ地筬の何れかで
編成することで、少ない数の筬を効率的に利用して、ジ
ャガード柄組織による多彩な柄模様を表現でき、しかも
分離構造を備えた伸縮性経編地を生産性良く製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を表す伸縮性経編地の模式
構造図
【図2】 経編地を構成する各編成組織を表す編成組織
【図3】 ジャガード柄組織を表す編成組織図
【図4】 伸縮性経編地の全体の編成組織図
【図5】 抜き糸を解いた状態の編成組織図
【図6】 別の実施形態を表す編成組織図
【図7】 別の実施形態を表す編成組織図
【図8】 別の実施形態を表す編成組織図
【図9】 別の実施形態を表す編成組織図
【符号の説明】
10 柄編地部 12 ジャガード柄組織の非弾性糸 14 伸縮組織の弾性糸 16 弾性連結組織の弾性糸 18 支持組織の非弾性糸 20 抜き糸部 22 抜き糸 h 縁部 T 透孔部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D04B 21/18

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両側の柄編地部が中央の抜き糸部を介して
    分離可能に連設された伸縮性経編地であって、 非弾性糸で同一ウェール上に編成された抜き糸部と、 前記抜き糸部の両側に隣接して配置された柄編地部とを
    備え、 前記柄編地部を構成する編成組織が、非弾性糸で編成さ
    れ、規則的な基本組織を部分的に変位させてなり、透孔
    部を有するジャガード柄組織と、非弾性糸で編成され、
    全ての編み目でループを形成し、ジャガード柄組織の透
    孔部を埋める支持組織と、弾性糸で編成され、柄編地部
    に伸縮性を付与する伸縮組織と、抜き糸部に隣接する縁
    部に配置され、非弾性糸で編成され、全ての編み目でル
    ープを形成する縁部組織と、弾性糸で編成され、前記柄
    編地部の伸縮組織とは異なる編成組織で、抜き糸部とそ
    の両側の柄編地部とを連結し、分離時には前記縁部組織
    とともに前記縁部を構成する弾性連結組織とを有する伸
    縮性経編地。
  2. 【請求項2】前記抜き糸部、前記柄編地部の支持組織お
    よび縁部組織が、鎖編からなる請求項1に記載の伸縮性
    経編地。
  3. 【請求項3】前記柄編地部の支持組織が、隣接する2ウ
    ェール間を移行して編成される組織である請求項1に記
    載の伸縮性経編地。
  4. 【請求項4】前記柄編地部の縁部組織が、前記ジャガー
    ド柄組織の一部として編成されている請求項1〜3の何
    れかに記載の伸縮性経編地。
  5. 【請求項5】前記抜き糸部を構成する非弾性糸の太さは
    33〜268dtex、 前記柄編地部のうち、ジャガード柄組織を構成する非弾
    性糸の太さは6〜84dtex、 前記支持組織を構成する非弾性糸の太さは6〜84dte
    x、 前記伸縮組織を構成する弾性糸の太さは22〜620dt
    ex、 前記弾性連結組織を構成する弾性糸の太さは44〜47
    0dtexである請求項1〜4の何れかに記載の伸縮性経編
    地。
  6. 【請求項6】請求項1〜5に記載の伸縮性経編地を製造
    する方法であって、 少なくとも一対のジャーガード筬と複数の地筬とを有す
    るジャガード編機を用い、 前記柄編地部のジャガード柄組織を、オーバーラッピン
    グが可能な一対のジャガード筬(1)で編成し、 前記抜き糸部を、オーバーラッピングが可能な地筬
    (2)または前記ジャガード筬(1)の何れかで編成
    し、 前記柄編地部の支持組織を、オーバーラッピングが可能
    な地筬(2)で編成し、 前記柄編地部の伸縮組織を、オーバーラッピングまたは
    アンダーラッピングが可能な地筬(3)(4)で編成
    し、 前記柄編地部の縁部組織を、前記ジャガード筬(1)ま
    たは地筬(2)の何れかで編成し、 前記柄編地部の弾性連結組織を、アンダーラッピングが
    可能な地筬(5)で編成する伸縮性経編地の製造方法。
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