JP2011195991A - 編物製筒体と筒体連設物およびそれらの製造方法 - Google Patents

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正晴 松尾
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Abstract

【課題】任意の位置で切断してもその切断端部がほつれ難く、確りと安定した編地でありながら適度の伸縮性を有するようにする。
【解決手段】伸縮性のある編地からなる筒体である。経編により所定の同じ幅に編成された第1編地(2)と第2編地(3)とを備える。第1編地(2)の各側縁と、これに対面する第2編地(3)の各側縁とは、互いにつなぎ用編糸(4)で綴じてある。少なくとも一方の編地(2・3)は、デンビー編みと鎖編みとを組み合わせてある。デンビー編みの編糸(5)は伸縮性が高く、鎖編みの編糸(6)はこれよりも、伸縮性が劣る。
【選択図】図1

Description

本発明は、筒状の包帯等に用いる編物製筒体に関し、任意の位置で切断してもその切断端部がほつれることがなく、確りと安定した編地でありながら適度の伸縮性を有する編物製筒体と筒体連設物およびそれらの製造方法に関する。
従来、指先や手足などの患部等を保護する包帯として、丸編みにより形成した筒状の包帯やサポーター等が知られている。丸編みは伸縮性があり、患部に容易にフィットするので包帯に好適であるが、丸編みは緯編みの一種であるので、一つの編目が切れると、その切断位置から次々と編目が解けてしまう難点がある。このため、長い筒状の包帯から任意の長さ部分を切りとって使用すると、その切断端部から編糸がほつれて垂れ下がり、見苦しくなる問題がある。
上記の問題点を解消するため、例えば上記の筒状包帯を所定長さに形成しておいて、その両端の開口端縁部に編目固定部材を設けたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、このように開口端部に編目固定部材を設けると、筒状包帯の長さが特定されるため、筒状に長く製造した筒体から、患部に応じた任意の長さに切りとって使用することができない問題があり、筒体の太さだけでなく、種々の長さを準備しなければならず、製造コストや在庫コストなどが高くつく問題がある。また、足首などの関節部に装着する場合、筒状包帯の中間部を踵に対応させて切りとると、その切り口の周縁からほつれる問題もある。
また、丸編みによる筒状包帯は、周方向に伸縮するだけでなく、長さ方向にも伸縮するので編地の安定性が劣り、包帯で患部を確りと押えることが容易でない問題がある。これを解消するため、編目の密度を高くすることも考えられるが、この場合は周方向の伸縮性が劣ることとなり、太さの異なる指先などに容易に対応できなくなる問題がある。
また丸編みなど緯編みでは、筒状包帯の全周に亘って同じ編目が形成されるため、例えば患部と対面する部位と他の部分とで編目を変更することが容易でなく、確りと安定した編地と良好な通気性とを両立させることができない問題もある。
さらに、丸編みでは筒体の太さに応じた本数の編針を備える編み機が必要となるため、太さの変更に応じて針本数を調整しなければならず、任意の太さの筒状包帯を安価に製造することが容易でない問題もある。
登録実用新案第3018487号公報
本発明の技術的課題は上記の問題点を解消し、任意の位置で切断してもその切断端部がほつれることがなく、確りと安定した編地でありながら適度の伸縮性を有する編物製筒体と筒体連設物およびそれらの製造方法を提供することにある。
本発明は上記の課題を解決するために、例えば本発明の実施の形態を示す図1から図6に基づいて説明すると、次のように構成したものである。
即ち本発明1は編物製筒体に関し、伸縮性のある編地からなる筒体であって、経編により所定の同じ幅に編成された第1編地(2)と第2編地(3)とを備え、第1編地(2)の各側縁と、これに対面する第2編地(3)の各側縁とを互いにつなぎ用編糸(4)で綴じたことを特徴とする。
また本発明2は筒体連設物に関し、上記の本発明1の編物製筒体(1)を、幅方向に並べて配置し、各編物製筒体(1)の少なくとも一方の編地(2・3)の側縁を、これと隣接する編物製筒体(1)の編地(2・3)の側縁に、連設部(9)で分離可能に接続してあることを特徴とする。
また本発明3は筒体連設物の製造方法に関し、ダブルラッシェル編機で、第1編地(2)と第2編地(3)とをつなぎ用編糸(4)で接続しながら編成する際に、幅方向の複数箇所において、所定幅のウエールで上記のつなぎ用編糸(4)を省略して経方向に長い中空部(7)を幅方向に複数形成し、上記の各中空部(7)の両側縁では、上記の第1編地(2)と第2編地(3)とを上記のつなぎ用編糸(4)で綴じておき、上記の中空部(7)の側縁とこれに隣接する中空部(7)の側縁との間に連設部(9)を編成することを特徴とする。
また、本発明4は編物製筒体の製造方法に関し、上記の本発明3の方法で製造した筒体連設物(8)を、ダブルラッシェル編機を用いて編成したのち、上記の連設部(9)で分離することを特徴とする。
上記の第1編地の各側縁は、これに対面する第2編地の各側縁とつなぎ用編糸で互いに綴じてあるので、各編地がそれぞれ半周部分を構成している編物製筒体となっており、適度の伸縮性を備えている。しかも、上記の第1編地と第2編地は、いずれも経編により編成されているので、長さ方向の任意の位置で切断し開口を形成しても、その開口端縁で編糸がほつれ難い。
上記の各編地は、特定の編目構造のものに限定されないが、編目(ループ)が他のウエールに移動する編み方と鎖編みとを組み合わせてあると、鎖編みの部分により長さ方向に確りと安定した編地を形成できるうえ、編目が他のウエールに移動する編み方により幅方向(筒体の直径方向)に適度の伸縮性を備えることができて、好ましい。
この場合、上記のループが他のウエールに移動する編みが伸縮性の高い編糸を含むと、幅方向の伸縮性を高めることができ、また、上記の鎖編みが上記の伸縮性の高い編糸よりも伸縮性の劣る編糸を含むと、長さ方向に一層確りと安定した編地にできて、より好ましい。
これらの編糸の材料とは特定の繊維に限定されず、綿などの天然繊維やポリエステルなどの合成繊維などから任意に選定することができ、上記の伸縮性の高い編糸には、ポリウレタン弾性繊維などを用いることができ、これらを組み合わせた繊維であってもよい。
なお、上記の第1編地と第2編地とは、互いに同じ編み方で編成してあってもよく、互いに異なる編み方で編成してあってもよい。例えば、少なくとも一方がメッシュ状に形成してあると、通気性に優れるので好ましい。
上記の編物製筒体は、特定の用途に限定されないが、確りと安定した編地と適度の伸縮性を備えるうえ、開口端部がほつれず、編み方によっては優れた通気性を持たせることもできるので、特に筒状包帯やサポーター等に用いると、患部を適度の押圧力で圧迫して適切な位置に保持することができ、しかも患部の太さに応じて伸縮できるので好ましい。
上記の編物製筒体を幅方向に並べて配置し、各編物製筒体の少なくとも一方の編地の側縁を、これと隣接する編物製筒体の編地の側縁に連設部で分離可能に接続して筒体連設物を構成した場合は、上記の連設部で分離するだけで、複数の上記の編物製筒体が簡単に得られる。
上記の連設部は、第1編地と第2編地との両方の側縁部にそれぞれ形成してもよいが、互いに隣接する編物製筒体を接続するだけであるので、いずれか一方の編地の側縁にのみ形成してもよく、この場合は、一層簡単に編物製筒体を互いに分離させることができる。
上記の連設部は、特定の構造のものに限定されず、この部分を切断等により分離するものであってもよい。しかしこの連設部が鎖編みした抜き糸を含むと、この抜き糸を抜き取るだけで、簡単に複数の編物製筒体を互いに分離させることができて好ましい。
この場合、上記の抜き糸と上記の編地の側縁との間に、伸縮性の高い送り糸が、長さ方向に沿って挿入してあると、上記の抜き糸を抜き取ることにより、上記の送り糸がその伸縮力で編地の側縁側に引き寄せられ、側方に糸がはみ出ないので好ましい。
即ち、上記の編物製筒体は、側縁に伸縮性の高い編糸が長さ方向に沿って挿入してあると、この編糸を上記の送り糸として用いることにより、上記の抜き糸と組み合わせることで、幅方向に並べて側縁同士を互いに連設した、上記の筒体連設物にすることができ、好ましい。
上記の第1編地や第2編地は、特定の編機により編成されたものに限定されない。しかし、この第1編地と第2編地を、ダブルラッシェル編機により上記のつなぎ用編糸で接続しながら編成すると、簡単に編成できて好ましい。即ち、ダブルラッシェル編機で、第1編地と第2編地とをつなぎ用編糸で接続しながら編成する際に、幅方向の複数箇所において、所定幅のウエールで上記のつなぎ用編糸を省略して経方向に長い中空部を幅方向に複数形成する。このとき、各中空部の両側縁は、上記の第1編地と第2編地とを上記のつなぎ用編糸で綴じてあり、上記の中空部の側縁とこれに隣接する中空部の側縁との間に連設部を編成することで、上記の筒体連設物が製造される。
そして上記の筒体連設物は、ヒートセット処理や漂白処理、乾燥処理、検品処理などが施されたのち、或いはこれらの一部または全部の処理が施される前に、上記の連設部で分離されて、上記の編物製筒体が得られる。
また上記の編物製筒体は、ダブルラッシェル編機で、第1編地と第2編地とをつなぎ用編糸で接続しながら編成する際に、所定幅のウエールで上記のつなぎ用編糸を省略して経方向に長い中空部を形成してもよい。この場合、上記のダブルラッシェル編機は、幅方向に一つの編物製筒体を編成するものであってもよく、或いは、例えば上記の筒体連設物を製造するダブルラッシェル編機において、上記の連設部を省略することにより、幅方向に複数の編物製筒体を並べて同時に編成するものであってもよい。
本発明の編物製筒体と筒体連設物およびそれらの製造方法は、上記のように構成され作用することから、次の効果を奏する。
(1)得られた上記の編物製筒体は、第1編地と第2編地がそれぞれ経編により編成されているので、長さ方向の端部や中間部に切断した開口があっても、その開口縁から編糸がほつれ難い。このため、長さ方向に長い筒体から任意の長さの筒体部分を容易に切りとって使用でき、安価に実施することができる。また、例えば筒状包帯として足首などに装着する場合、踵などに対応する部分に中間部分を切り取って開口部を容易に形成することができる。
(2)編地が経編により編成されているので、用途などに応じて編糸と編み方を選定するだけで、確りと安定した編地でありながら適度の伸縮性を備えることができ、また編み方により筒体の一部または全部の通気性を良好にすることもできる。
(3)本発明2にあっては、複数の編物用筒体が幅方向に連設してあるので、連設部で分離するまではその複数の編物製筒体を一つの編物として取り扱うことができ、漂白処理や加熱処理、検品処理などを容易に行うことができる。しかも、上記の連設部で分離するだけで、複数の編物製筒体を簡単に得ることができる。
(4)本発明2や本発明3にあっては、ダブルラッシェル編機を用いるので、上記の第1編地と第2編地とを同時に編成できるうえ、中空部を形成しながら両者をつなぎ用編糸で接続できるので、上記の編物製筒体を容易に且つ安価に製造することができる。しかも上記のつなぎ用編糸の配設位置を調整するだけで任意の太さの編物製筒体を簡単に製造することができる。
本発明の第1実施形態を示す、筒状包帯の端部の斜視図である。 第1実施形態の、第1編地の編み組織を示す拡大図である。 第1実施形態の、筒体連設物の端部の斜視図である。 第1実施形態の、連設部の編み組織を示す拡大図である。 第1実施形態の筒状包帯を装着した状態を示し、図5(a)は指先に装着した状態の外観図、図5(b)は足首に装着した状態の外観図である。 本発明の第2実施形態を示す、筒状包帯の端部の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1に示す第1実施形態では、編物製筒体である筒状包帯(1)は、伸縮性のある第1編地(2)と第2編地(3)とで筒体に形成されている。各編地(2・3)はそれぞれ経編により所定の同じ幅に編成されており、第1編地(2)の各側縁は、これに対面する第2編地(3)の各側縁とそれぞれ互いにつなぎ用編糸(4)で綴じてある。このつなぎ用編糸(4)は、例えば伸縮性の高いウレタン弾性糸を芯糸にして綿糸をその周囲に巻回したカバーリング糸が用いてあり、その伸縮性により両編地(2・3)の側縁同士を互いに引き寄せてある。なお、上記の一方の編地、例えば第1編地(2)の側縁には、図示していない伸縮性の高い編糸が、長さ方向に沿って挿入してある。
図2に示すように、上記の各編地(2・3)は、編目(ループ)が隣のウエールに移動するデンビー編みと、同じウエールを移動する鎖編みとが組み合わせてある。上記のデンビー編みの編糸(5)は、例えば上記と同様の伸縮性に優れたカバーリング糸が用いてあり、上記の鎖編みの編糸(6)は、これよりも伸縮性のないポリエステル糸が用いてある。このためこの編地(2・3)は、長さ方向(ウエール方向)には伸縮性が少なく、幅方向(コース方向)には伸縮性に優れた編地となっている。また、上記の鎖編みとデンビー編みとが組み合わさった編み組織であるので、これを任意の部位で切断しても、その端縁で編糸が次月とほつれていくことがない。
上記の各編地(2・3)の編み密度は、特定の値に限定されず、筒状包帯(1)の適用場所や編糸(5・6)の種類、太さ(デシテックス)等に応じて適宜設定される。しかしこの編み密度は、例えばインチ当たりの編目(ループ)数が20〜55程度に設定されると、確りと安定した編地を形成できて好ましい。この第1実施形態では、例えば上記のデンビー編みの編糸(5)は80〜200デシテックスのカバーリング糸が用いられ、鎖編みの編糸(6)は90デシテックスのポリエステル糸が用いられており、その編み密度は、例えばコース方向で46/インチ、ウエール方向で24/インチに設定してある。
上記の筒状包帯(1)は、例えば次の手順で製造される。
最初に、図示しないダブルラッシェル編機で、上記の第1編地(2)と第2編地(3)とをつなぎ用編糸(4)で接続しながら編成する。このとき、幅方向の複数箇所において、所定幅のウエールで上記のつなぎ用編糸(4)を省略し、図3に示すように、経方向に長い中空部(7)が幅方向に複数形成された、筒体連設物(8)を編成する。この筒体連設物(8)は、上記の筒状包帯(1)が幅方向に並べて配置された状態となっており、各筒状包帯(1)の一方の編地、例えば第1編地(2)の側縁が、これと隣接する筒状包帯(1)の第1編地(2)の側縁に連設部(9)で分離可能に接続してある。
上記の各中空部(7)の両側縁では、上記の第1編地(2)と第2編地(3)とが上記のつなぎ用編糸(4)で綴じてある。この中空部(7)の側縁とこれに隣接する中空部(7)の側縁との間に、上記の連設部(9)が形成してある。図4に示すように、上記の連設部(9)には、抜き糸(10)が鎖編みで編み込まれている。この抜き糸(10)には、例えばポリエステル糸の諸糸など、伸縮性の低い編糸が用いられている。
図4に示すように、上記の抜き糸(10)と上記の両編地(2・3)の側縁との間には、送り糸(11)がループを形成することなく、長さ方向に沿ってジグザグ状に挿入してある。この送り糸(11)は、例えばポリウレタン弾性糸のように伸縮性の高い編糸が用いられ、ドラフトをかけた状態で、即ち、張力を加えて自然長よりも伸長した状態で、挿入してある。
上記のダブルラッシェル編機で編成された筒体連設物(8)は、生機解反されたのち、この連設状態のまま、所定の温度でヒートセットされ、綿晒し・精錬処理が施されたのち、乾燥後に再度ヒートセットされ、検品される。その後、上記の連設部(9)から上記の抜き糸(10)が引き抜かれて、複数の筒状包帯(1)に分離される。このとき、上記の送り糸(11)は抜き糸(10)のループを通過していないので、抜き糸(10)はこの連設部(9)から容易に引き抜くことができる。また上記の送り糸(11)はドラフトをかけた状態であるので、上記の抜き糸(10)が引き抜かれると、その送り糸(11)の弾性により上記の編地(2・3)の側縁に引き寄せられる。
上記の手順で得られた筒状包帯(1)は、例えば図5に示すように、患部を包み込むように装着される。例えば図5(a)では指(12)に筒状包帯(1)を装着し、指先から余分に出た筒状包帯(1)を指先で捩って先端を内外反転させ、この先端部分もその指(12)に被せてある。
また図5(b)では足首(13)に筒状包帯(1)を装着してある。この場合は、踵(14)と対応する部位を切りとって穴部(15)を形成し、この穴部(15)から踵(14)が出るようにして装着される。これにより、筒状包帯(1)が足首(13)全体に良好にフィットしている。
上記の第1実施形態では、上記の第1編地と第2編地とを同じ編み方で編成した。しかし本発明では、両編地を互いに異なる編み方で編成してもよい。例えば図5に示す第2実施形態では、第1編地(2)は均一な編目を備えた編み組織となっているが、第2編地(3)はメッシュ編みとなっており、通気性を良好にしてある。その他の構成は上記の第1実施形態と同様であり、同様に編成され、同様に作用するので説明を省略する。
上記の各実施形態で説明した編物製筒体と筒体連設物およびそれらの製造方法は、本発明の技術的思想を具体化するために例示したものであり、各部の編み方や編糸の材質、太さ、編み密度、加工処理の内容、用途等を、これらの実施形態のものに限定するものではなく、本発明の特許請求の範囲内において種々の変更を加え得るものである。
例えば上記の実施形態では、編物製筒体を筒状包帯に適用した場合について説明した。しかし本発明では、これを筒状のサポーターや腹巻など、他の用途に用いてもよい。
また上記の第1実施形態では、ダブルラッシェル編機で筒体連設物を編成したのち、上記の連設部で分離することで上記の編物製筒体を得た。しかし本発明では、例えばダブルラッシェル編機で編物製筒体を直接に編成してもよい。
また上記の実施形態では、各処理工程を施したのち、上記の筒体連設物を編物製筒体に分離した。しかし本発明では、筒体連設物を編物製筒体に分離したのち各処理工程を施してもよい。
さらに、上記の第1編地と第2編地は、デンビー編みと鎖編みとを組み合わせたが、他の編み方で編成したものであってもよい。また、ともにメッシュ編みに編成したものであってもよく、いずれか一方の編地または両方の編地を他の編み組織にしたものであってもよいことは、いうまでもない。
本発明の編物製筒体は、任意の位置で切断してもその切断端部がほつれ難く、確りと安定した編地でありながら適度の伸縮性を有するので、筒状包帯や筒状サポーター等に特に好適であるが、腹巻など、太さが異なっても適度の締付け力を必要とする他の用途にも好適である。
1…編物製筒体(筒状包帯)
2…第1編地
3…第2編地
4…つなぎ用編糸
5…デンビー編みの編糸
6…鎖編みの編糸
7…中空部
8…筒体連設物
9…連設部
10…抜き糸
11…送り糸

Claims (16)

  1. 伸縮性のある編地からなる筒体であって、経編により所定の同じ幅に編成された第1編地(2)と第2編地(3)とを備え、第1編地(2)の各側縁と、これに対面する第2編地(3)の各側縁とを互いにつなぎ用編糸(4)で綴じたことを特徴とする、編物製筒体。
  2. 上記の少なくとも一方の編地(2・3)は、編目が他のウエールに移動する編み方と鎖編みとを組み合わせてある、請求項1に記載の編物製筒体。
  3. 上記の編目が他のウエールに移動する編みは伸縮性の高い編糸(5)を含む、請求項2に記載の編物製筒体。
  4. 上記の鎖編みは、上記の伸縮性の高い編糸(5)よりも伸縮性の劣る編糸(6)を含む、請求項3に記載の編物製筒体。
  5. 上記の少なくとも一方の編地(2・3)は、側縁に伸縮性の高い編糸(11)が長さ方向に沿って挿入してある、請求項1から4のいずれか1項に記載の編物製筒体。
  6. 上記の第1編地(2)と第2編地(3)とを、互いに異なる編み方で編成してある、請求項1から5のいずれか1項に記載の編物製筒体。
  7. 少なくとも一方の編地(2・3)がメッシュ状に編成してある、請求項1から6のいずれか1項に記載の編物製筒体。
  8. 上記の請求項1から7のいずれか1項に記載の編物製筒体を用いたことを特徴とする、筒状包帯。
  9. 上記の請求項1から7のいずれか1項に記載の編物製筒体(1)を用いたことを特徴とする、筒状サポーター。
  10. 上記の請求項1から7のいずれか1項に記載の編物製筒体(1)を、幅方向に並べて配置し、各編物製筒体(1)の少なくとも一方の編地(2・3)の側縁を、これと隣接する編物製筒体(1)の編地(2・3)の側縁に、連設部(9)で分離可能に接続してあることを特徴とする、筒体連設物。
  11. 上記の連設部(9)は、鎖編みした抜き糸(10)を含む、請求項10に記載の筒体連設物。
  12. 上記の抜き糸(10)と上記の編地(2・3)の側縁との間に、伸縮性の高い送り糸(11)が長さ方向に沿って挿入してある、請求項11に記載の筒体連設物。
  13. ダブルラッシェル編機で、第1編地(2)と第2編地(3)とをつなぎ用編糸(4)で接続しながら編成する際に、幅方向の複数箇所において、所定幅のウエールで上記のつなぎ用編糸(4)を省略して経方向に長い中空部(7)を幅方向に複数形成し、
    上記の各中空部(7)の両側縁では、上記の第1編地(2)と第2編地(3)とを上記のつなぎ用編糸(4)で綴じておき、
    上記の中空部(7)の側縁とこれに隣接する中空部(7)の側縁との間に連設部(9)を編成することを特徴とする、筒体連設物の製造方法。
  14. 上記の連設部(9)に、抜き糸(10)を鎖編みで編み込んである、請求項13に記載の筒体連設物の製造方法。
  15. 上記の請求項13または請求項14に記載の方法で製造した筒体連設物(8)を、ダブルラッシェル編機を用いて編成したのち、上記の連設部(9)で分離することを特徴とする、編物製筒体の製造方法。
  16. ダブルラッシェル編機で、第1編地(2)と第2編地(3)とをつなぎ用編糸(4)で接続しながら編成する際に、所定幅のウエールで上記のつなぎ用編糸(4)を省略して経方向に長い中空部(7)を形成することを特徴とする、編物製筒体の製造方法。
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