JPH1036749A - 水溶性固形描画材 - Google Patents
水溶性固形描画材Info
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- JPH1036749A JPH1036749A JP21603196A JP21603196A JPH1036749A JP H1036749 A JPH1036749 A JP H1036749A JP 21603196 A JP21603196 A JP 21603196A JP 21603196 A JP21603196 A JP 21603196A JP H1036749 A JPH1036749 A JP H1036749A
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- JP
- Japan
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- water
- drawing material
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- wax
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画用紙などに描画後、水を含む筆で加筆した
ときに、素早く筆跡が溶解し、溶解した描画材の伸びが
良好な水溶性固形描画材を提供する。 【解決手段】 顔料と、ワックスと、界面活性剤と、多
孔質粒子又は/及び繊維状物質とを少なくとも含む水溶
性固形描画材。
ときに、素早く筆跡が溶解し、溶解した描画材の伸びが
良好な水溶性固形描画材を提供する。 【解決手段】 顔料と、ワックスと、界面活性剤と、多
孔質粒子又は/及び繊維状物質とを少なくとも含む水溶
性固形描画材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画用紙等の画面に
描画後、水を含む筆で加筆する事により、水彩絵の具の
ような描画面が得られる水溶性固形描画材に関する。
描画後、水を含む筆で加筆する事により、水彩絵の具の
ような描画面が得られる水溶性固形描画材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の水溶性固形描画材は、特
開平3−153778号や特開昭63−199775号
といった出願がある。特開平3−153778号公報に
は、水溶性結合材、滑剤、顔料、界面活性剤を主剤とし
て使用し、前記滑剤の少なくとも一部としてポリエチレ
ングリコールを含有することを特徴とする水彩色鉛筆芯
が開示されており、特開昭63−199775号公報に
は、常温で固形のワックス類、HLB価10以上の非イ
オン系界面活性剤及びヒドロキシル価80以上のワック
ス類からなる基剤に着色料を配合してなることを特徴と
する水溶性固形描画材が開示されている。
開平3−153778号や特開昭63−199775号
といった出願がある。特開平3−153778号公報に
は、水溶性結合材、滑剤、顔料、界面活性剤を主剤とし
て使用し、前記滑剤の少なくとも一部としてポリエチレ
ングリコールを含有することを特徴とする水彩色鉛筆芯
が開示されており、特開昭63−199775号公報に
は、常温で固形のワックス類、HLB価10以上の非イ
オン系界面活性剤及びヒドロキシル価80以上のワック
ス類からなる基剤に着色料を配合してなることを特徴と
する水溶性固形描画材が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記、特開
平3−153778号公報の水彩色鉛筆芯及び特開昭6
3−199775号公報の水溶性固形描画材のような水
溶性固形描画材は、画用紙に描画後水を含む筆で加筆し
たときに筆跡が溶解するまでに時間がかかり、溶解した
描画材の伸びが悪いという問題がある。
平3−153778号公報の水彩色鉛筆芯及び特開昭6
3−199775号公報の水溶性固形描画材のような水
溶性固形描画材は、画用紙に描画後水を含む筆で加筆し
たときに筆跡が溶解するまでに時間がかかり、溶解した
描画材の伸びが悪いという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、顔料と、ワッ
クスと、界面活性剤と、多孔質粒子又は/及び繊維状物
質とを少なくとも含む水溶性固形描画材を要旨とするも
のである。
クスと、界面活性剤と、多孔質粒子又は/及び繊維状物
質とを少なくとも含む水溶性固形描画材を要旨とするも
のである。
【0005】以下、本発明を詳述する。本発明に使用す
る顔料は、着色材として使用するものであって、従来公
知の、カーボンブラック、酸化チタン、鉄黒、群青、弁
柄、酸化亜鉛、フタロシアニンブルー、フタロシアニン
グリーン、ワッチングレッド、カーミン6B、ハンザイ
エロー等の無機顔料、有機顔料を問わず使用可能であっ
て、単独又は2種以上混合して用いても良い。その、使
用量は、顔料の種類によって大きく異なるが、発色並び
に描画性を考慮すれば水溶性固形描画材全量に対して3
〜40重量%が好ましい。
る顔料は、着色材として使用するものであって、従来公
知の、カーボンブラック、酸化チタン、鉄黒、群青、弁
柄、酸化亜鉛、フタロシアニンブルー、フタロシアニン
グリーン、ワッチングレッド、カーミン6B、ハンザイ
エロー等の無機顔料、有機顔料を問わず使用可能であっ
て、単独又は2種以上混合して用いても良い。その、使
用量は、顔料の種類によって大きく異なるが、発色並び
に描画性を考慮すれば水溶性固形描画材全量に対して3
〜40重量%が好ましい。
【0006】ワックスは、塗布性能を向上するために使
用するものであって、蜜ろう、鯨ろう、虫白ろう等の動
物系ワックス、キャンデリラワックス、カルナバワック
ス、木ろう等の植物系ワックス、モンタンワックス、オ
ゾケライト等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、
マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックスとい
った天然ワックスや、フィッシャートロプシュワック
ス、低分子量ポリエチレン及びこれらの誘導体、モンタ
ンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックスの各々の誘導体、セチルアルコール、ステア
リン酸、ポリエチレングリコールステアレート、カスタ
ーワックス等の合成ワックス等が挙げられる。これらの
ワックスは、単独でも2種以上適宜混合しても使用で
き、その使用量は、水溶性固形描画材全量に対して5〜
50重量%が好ましい。尚、石油系及び低分子量ポリエ
チレン及びこれらの誘導体は、一部の無機顔料と併用し
た場合凝集を起こす場合もあるので、凝集が発生しない
ように適宜組み合わせることが好ましい。
用するものであって、蜜ろう、鯨ろう、虫白ろう等の動
物系ワックス、キャンデリラワックス、カルナバワック
ス、木ろう等の植物系ワックス、モンタンワックス、オ
ゾケライト等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、
マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックスとい
った天然ワックスや、フィッシャートロプシュワック
ス、低分子量ポリエチレン及びこれらの誘導体、モンタ
ンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックスの各々の誘導体、セチルアルコール、ステア
リン酸、ポリエチレングリコールステアレート、カスタ
ーワックス等の合成ワックス等が挙げられる。これらの
ワックスは、単独でも2種以上適宜混合しても使用で
き、その使用量は、水溶性固形描画材全量に対して5〜
50重量%が好ましい。尚、石油系及び低分子量ポリエ
チレン及びこれらの誘導体は、一部の無機顔料と併用し
た場合凝集を起こす場合もあるので、凝集が発生しない
ように適宜組み合わせることが好ましい。
【0007】本発明の水溶性固形描画材に使用する界面
活性剤は、水溶性固形描画材を水に可溶化するために使
用するものであって、具体的には、アニオン系のアルキ
ルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン
酸塩、ノニオン系のグリセリン脂肪酸エステル、ポリグ
リセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビ
トール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン・ポリオキ
シプロピレンアルキルエーテル等が挙げられ、単独又は
2種以上混合して用いても良い。その使用量は、水溶性
固形描画材全量に対して10〜40重量%が好ましい。
10重量%より少ないとその効果が充分に得られない場
合があり、また、40重量%より多いと描画材表面にベ
トツキが発生し易くなる為である。上記界面活性剤中、
特に、ポリオキシエチレンのモル数が20〜50モル、
アルキル基の炭素数が16〜22のポリオキシエチレン
アルキルエーテルは、吸湿と水への可溶化のバランスが
もっとも好ましく、この界面活性剤を用いた水溶性固形
描画材は、多湿下に於いても水分を吸湿しにくく、経時
的に変化が少ないという利点を有する。
活性剤は、水溶性固形描画材を水に可溶化するために使
用するものであって、具体的には、アニオン系のアルキ
ルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン
酸塩、ノニオン系のグリセリン脂肪酸エステル、ポリグ
リセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビ
トール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン・ポリオキ
シプロピレンアルキルエーテル等が挙げられ、単独又は
2種以上混合して用いても良い。その使用量は、水溶性
固形描画材全量に対して10〜40重量%が好ましい。
10重量%より少ないとその効果が充分に得られない場
合があり、また、40重量%より多いと描画材表面にベ
トツキが発生し易くなる為である。上記界面活性剤中、
特に、ポリオキシエチレンのモル数が20〜50モル、
アルキル基の炭素数が16〜22のポリオキシエチレン
アルキルエーテルは、吸湿と水への可溶化のバランスが
もっとも好ましく、この界面活性剤を用いた水溶性固形
描画材は、多湿下に於いても水分を吸湿しにくく、経時
的に変化が少ないという利点を有する。
【0008】本発明の水溶性固形描画材に使用する多孔
質粒子及び繊維状物質は、水溶性固形描画材の水溶け速
度を向上する為に使用するものであって、多孔質粒子は
粒子に対して孔が連通孔であっても、粒子表面に多数孔
が存在するものでも良い。多孔質粒子の具体例として
は、球状多孔質シリカ、球状多孔質珪酸カルシウム、球
状多孔質マグネシウム、球状炭酸カルシウム、多孔質シ
リカ、シリカゲル、シリカアルミナゲル、アルミナゲ
ル、活性白土、珪藻土などの無機多孔質粒子、粒子状セ
ルロース、スポンジ状ナイロンパウダーなどの有機多孔
質粒子が挙げられる。また、繊維状物質の具体例として
は、アスベスト、ウォラストナイト、セピオライト、ソ
ノトライト、チタン酸カリ、エレスタダイト、石膏繊維
などの無機繊維状物質、セルロースパウダー、コラーゲ
ンパウダーなどの有機繊維状物質が挙げられる。市販品
としては、カルライトKT(球状多孔質炭酸カルシウ
ム、白石カルシウム(株)製)、ミルコンMS−2(セ
ピオライト、昭和鉱業(株)製)、サイロイド244
(多孔質シリカ、富士デヴィソン化学(株)製)といっ
たものが挙げられる。これらの物質は、単独又は2種以
上混合して使用でき、その平均粒子径は、塗布タッチ等
を考慮すれば50μm以下が好ましい。その使用量は、
水溶性固形描画材全量に対して3〜30重量%が好まし
い。これは、3重量%より少ないとその効果が充分に得
られない場合があり、また、30重量%より多いと固形
描画材の描画特性を低下させる為である。
質粒子及び繊維状物質は、水溶性固形描画材の水溶け速
度を向上する為に使用するものであって、多孔質粒子は
粒子に対して孔が連通孔であっても、粒子表面に多数孔
が存在するものでも良い。多孔質粒子の具体例として
は、球状多孔質シリカ、球状多孔質珪酸カルシウム、球
状多孔質マグネシウム、球状炭酸カルシウム、多孔質シ
リカ、シリカゲル、シリカアルミナゲル、アルミナゲ
ル、活性白土、珪藻土などの無機多孔質粒子、粒子状セ
ルロース、スポンジ状ナイロンパウダーなどの有機多孔
質粒子が挙げられる。また、繊維状物質の具体例として
は、アスベスト、ウォラストナイト、セピオライト、ソ
ノトライト、チタン酸カリ、エレスタダイト、石膏繊維
などの無機繊維状物質、セルロースパウダー、コラーゲ
ンパウダーなどの有機繊維状物質が挙げられる。市販品
としては、カルライトKT(球状多孔質炭酸カルシウ
ム、白石カルシウム(株)製)、ミルコンMS−2(セ
ピオライト、昭和鉱業(株)製)、サイロイド244
(多孔質シリカ、富士デヴィソン化学(株)製)といっ
たものが挙げられる。これらの物質は、単独又は2種以
上混合して使用でき、その平均粒子径は、塗布タッチ等
を考慮すれば50μm以下が好ましい。その使用量は、
水溶性固形描画材全量に対して3〜30重量%が好まし
い。これは、3重量%より少ないとその効果が充分に得
られない場合があり、また、30重量%より多いと固形
描画材の描画特性を低下させる為である。
【0009】尚、上記各成分以外、必要に応じて、増量
剤若しくは充填剤として従来公知のマイカ、クレー、カ
オリン、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の体
質顔料を水溶性固形描画材全量に対して5〜50重量%
用いたり、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル等の樹脂と併用し得ること勿論である。
剤若しくは充填剤として従来公知のマイカ、クレー、カ
オリン、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の体
質顔料を水溶性固形描画材全量に対して5〜50重量%
用いたり、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル等の樹脂と併用し得ること勿論である。
【0010】本発明の水溶性固形描画材は、上記各成分
を加熱撹拌混合し、また必要に応じてニーダー、ロール
ミル等の混練機で混練し、これを冷却し粉砕ペレット化
し、このペレットを、射出・圧入若しくは押し出し成形
機を用いて成形し得る。
を加熱撹拌混合し、また必要に応じてニーダー、ロール
ミル等の混練機で混練し、これを冷却し粉砕ペレット化
し、このペレットを、射出・圧入若しくは押し出し成形
機を用いて成形し得る。
【0011】
【作用】本発明に係る水溶性固形描画材に用いる多孔質
粒子及び繊維状物質は、描画跡に毛細管を形成する。従
って、この描画跡は、厚くても内部まで即座に水が浸透
する。そのため、画用紙などに描画後、水を含む筆で加
筆する事により、即座に描画跡に水が浸透して、描画跡
が素早く溶解し、伸びも良好となる。故に描画跡の水溶
け速度が早く、かつ、伸びが良好な水溶性固形描画材が
得られる。
粒子及び繊維状物質は、描画跡に毛細管を形成する。従
って、この描画跡は、厚くても内部まで即座に水が浸透
する。そのため、画用紙などに描画後、水を含む筆で加
筆する事により、即座に描画跡に水が浸透して、描画跡
が素早く溶解し、伸びも良好となる。故に描画跡の水溶
け速度が早く、かつ、伸びが良好な水溶性固形描画材が
得られる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 実施例1 群青 10重量部 カルナバワックス 37重量部 ポリオキシエチレン(10:ポリオキシエチレンのモル数を示す、以下同じ) ラウリルエーテル 35重量部 カルライトKT(球状多孔質炭酸カルシウム、白石カルシウム(株)製) 18重量部 上記成分を100〜120℃で加熱混合撹拌し、クーリ
ングベルトで冷却し、粉砕してペレット化する。このペ
レットを50℃に設定したプランジャー式押し出し機で
径7.5mmに押し出し、冷却後長さ120mmに切断
して水溶性固形描画材を得た。
ングベルトで冷却し、粉砕してペレット化する。このペ
レットを50℃に設定したプランジャー式押し出し機で
径7.5mmに押し出し、冷却後長さ120mmに切断
して水溶性固形描画材を得た。
【0013】実施例2 酸化チタン 2重量部 フタロシアニンブルー 8重量部 ライスワックス 25重量部 牛硬化油 13重量部 ポリオキシエチレン(15)グリセリンモノステアレート 32重量部 ミルコンMS−2(セピオライト、昭和鉱業(株)製) 15重量部 炭酸カルシウム 5重量部 上記成分を実施例1と同様になして水溶性固形描画材を
得た。
得た。
【0014】実施例3 カーボンブラック 10重量部 ジヘプタデシルケトン(ワックス) 16重量部 キャンデリラワックス 20重量部 ポリオキシエチレン(20)モノステアレート 25重量部 珪藻土 5重量部 活性白土 4重量部 タルク 20重量部 上記成分を実施例1と同様になして水溶性固形描画材を
得た。
得た。
【0015】実施例4 酸化チタン 5重量部 ワッチングレッド 12重量部 牛硬化油(ワックス) 15重量部 ポリエチレンワックス 15重量部 ポリオキシエチレン(40)オレイルエーテル 21重量部 ポリオキシエチレン(30)ベヘニルエーテル 5重量部 サイロイド244(多孔質シリカ、富士デヴィソン化学(株)製) 5重量部 マイカ 20重量部 ポリエチレン樹脂 2重量部 上記成分を実施例1と同様になして水溶性固形描画材を
得た。
得た。
【0016】比較例1 実施例1の球状多孔質炭酸カルシウムを除いた他は、実
施例1と同様になして水溶性固形描画材を得た。
施例1と同様になして水溶性固形描画材を得た。
【0017】比較例2 実施例2のミルコンMS−2(セピオライト)の代わり
にタルクを用いた他は、実施例2と同様になして水溶性
固形描画材を得た。
にタルクを用いた他は、実施例2と同様になして水溶性
固形描画材を得た。
【0018】比較例3 実施例3の珪藻土及び活性白土を除いた他は、実施例3
と同様になして水溶性固形描画材を得た。
と同様になして水溶性固形描画材を得た。
【0019】比較例4 実施例4のサイロイド244(多孔質シリカ)を除いた
他は、実施例4と同様になして水溶性固形描画材を得
た。
他は、実施例4と同様になして水溶性固形描画材を得
た。
【0020】上記実施例1〜4及び比較例1〜4で得た
水溶性固形描画材を用いて、水溶け速度試験(筆を1往
復及び3往復させたときの水溶け率の差)、伸び試験を
行なった。結果を表1に示す。
水溶性固形描画材を用いて、水溶け速度試験(筆を1往
復及び3往復させたときの水溶け率の差)、伸び試験を
行なった。結果を表1に示す。
【0021】水溶け速度試験:画用紙に上記水溶性固形
描画材を用い、塗布圧300g±100gで幅2cm、
長さ5cmの区間に塗布する。水を含ませた絵筆(10
号画筆、ぺんてる(株)製)を用い2cm幅に対して上
下に3cmづつの区間を1往復及び3往復させる。画用
紙が乾燥後、カラーコンピューター(Model SM
−4、スガ試験機(株)製)にて、筆で溶解後の2cm
幅内のY値(A)、上部3cm内のY値(B)、及び画
用紙自体のY値(C)を測定し以下の式にて水溶け率
(%)を計算し、水溶け速度を算出した。 水溶け率=((C−B)/(C−A))×100 (%) 水溶け速度=3往復の水溶け率−1往復の水溶け率 なお、水溶け率は、値が大きい程水溶け性がよい事を示
し、水溶け速度は値が小さいほど早いことを示す。
描画材を用い、塗布圧300g±100gで幅2cm、
長さ5cmの区間に塗布する。水を含ませた絵筆(10
号画筆、ぺんてる(株)製)を用い2cm幅に対して上
下に3cmづつの区間を1往復及び3往復させる。画用
紙が乾燥後、カラーコンピューター(Model SM
−4、スガ試験機(株)製)にて、筆で溶解後の2cm
幅内のY値(A)、上部3cm内のY値(B)、及び画
用紙自体のY値(C)を測定し以下の式にて水溶け率
(%)を計算し、水溶け速度を算出した。 水溶け率=((C−B)/(C−A))×100 (%) 水溶け速度=3往復の水溶け率−1往復の水溶け率 なお、水溶け率は、値が大きい程水溶け性がよい事を示
し、水溶け速度は値が小さいほど早いことを示す。
【0022】伸び試験:画用紙に塗布圧300g±10
0gで3×3cm区間を縦横1回づつ塗布する。水を含
ませた絵筆(10号画筆、ぺんてる(株)製)を用いて
塗布部を上下に1往復させた後、上下に幅3cm±1c
m間で筆を上下させながら塗布部より右に20cm移動
させる。試験後、伸び具合を官能及び伸ばした部分の着
色部を目視評価した。 ◎:最後まで色が濃く伸びが非常に良好。 ○:色が少々薄くなるが伸びが良好。 △:色が薄くなり伸びが悪い。 ×:色が浸透する。
0gで3×3cm区間を縦横1回づつ塗布する。水を含
ませた絵筆(10号画筆、ぺんてる(株)製)を用いて
塗布部を上下に1往復させた後、上下に幅3cm±1c
m間で筆を上下させながら塗布部より右に20cm移動
させる。試験後、伸び具合を官能及び伸ばした部分の着
色部を目視評価した。 ◎:最後まで色が濃く伸びが非常に良好。 ○:色が少々薄くなるが伸びが良好。 △:色が薄くなり伸びが悪い。 ×:色が浸透する。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る水溶性固形描画材は、水溶け時の速度が早く、伸びが
良好である。
る水溶性固形描画材は、水溶け時の速度が早く、伸びが
良好である。
Claims (1)
- 【請求項1】 顔料と、ワックスと、界面活性剤と、多
孔質粒子又は/及び繊維状物質とを少なくとも含む水溶
性固形描画材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21603196A JPH1036749A (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | 水溶性固形描画材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21603196A JPH1036749A (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | 水溶性固形描画材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1036749A true JPH1036749A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16682217
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21603196A Pending JPH1036749A (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | 水溶性固形描画材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1036749A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002235026A (ja) * | 2001-02-09 | 2002-08-23 | Sakura Color Prod Corp | 固形描画材 |
| JP2018135502A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-08-30 | 株式会社レイメイ藤井 | 水性クレヨン |
| JP2022122977A (ja) * | 2017-12-26 | 2022-08-23 | 株式会社パイロットコーポレーション | 固形筆記体 |
-
1996
- 1996-07-29 JP JP21603196A patent/JPH1036749A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002235026A (ja) * | 2001-02-09 | 2002-08-23 | Sakura Color Prod Corp | 固形描画材 |
| JP2018135502A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-08-30 | 株式会社レイメイ藤井 | 水性クレヨン |
| JP2022122977A (ja) * | 2017-12-26 | 2022-08-23 | 株式会社パイロットコーポレーション | 固形筆記体 |
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