JPH0812917A - 固形ボードマーカー - Google Patents

固形ボードマーカー

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Publication number
JPH0812917A
JPH0812917A JP16892494A JP16892494A JPH0812917A JP H0812917 A JPH0812917 A JP H0812917A JP 16892494 A JP16892494 A JP 16892494A JP 16892494 A JP16892494 A JP 16892494A JP H0812917 A JPH0812917 A JP H0812917A
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JP
Japan
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parts
board marker
solid
solid board
weight
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Application number
JP16892494A
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English (en)
Inventor
Shojiro Kishi
正二郎 岸
Takako Fujie
多賀子 藤江
Akiyoshi Nakai
明美 中居
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MARUJIYUU KASEI KK
Original Assignee
MARUJIYUU KASEI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホワイトボードや電子白板の表面に滑らかに
筆記でき、有機溶剤による臭気や毒性の問題がなく、筆
跡の初期消去性及び経時後の消去性に優れ、高湿下でも
支障なく消去でき、シャドーによる表記面の汚れも湿布
で簡単に除去でき、筆記時の折損や崩れを生じにくく、
長期にわたって良好な筆記性を維持できる固形ボードマ
ーカーを提供する。 【構成】 色素を含む固形粉末100重量部に対し、水
−低級アルコール系溶媒30〜200重量部、溶媒に溶
解した結合剤0.1〜20重量部、ゲル形成剤10〜1
50重量部、不揮発性ないし難揮発性液状物質を含む剥
離剤5〜100重量部を配合した含水ゲルの棒軸状成形
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ホワイトボードや電
子白板を代表とする、ほうろう,金属,ガラス,プラス
チック,プラスチックラミネート紙等で構成される液不
浸透性の平滑な表記面に筆記後、その筆跡を通常の白板
イレーザーや布材等で軽く拭って消去できる棒軸状の固
形タイプのボードマーカーに関する。
【0002】
【従来技術とその課題】ホワイトボードや電子白板にお
いては同一の表記面を繰り返し使用するため、その筆記
具であるボードマーカーには、筆跡塗膜を白板イレーザ
ー等で簡単にかつ痕跡を残さず擦過消去できること、つ
まりマ−キングペン等の通常の筆記具とは逆に表記面に
対する固着性に乏しく剥離し易いという特異な性能が必
要とされる。しかして、従来のボードマーカーとして
は、ケトン系,エステル系,アルコール系等の揮発性の
高い有機溶媒を含む油性インキを用いたものが汎用され
ている。
【0003】しかるに、このような油性インキのボード
マーカーは、有機溶剤特有の強い臭気と毒性により衛生
面での問題がある上、該溶剤が高揮発性であるため、長
時間の連続使用やキャップの締め忘れによってペン芯が
ドライアップして筆記困難になると共に、経時的な溶剤
成分の散逸により次第にかすれを生じ易くなるという欠
点があり、特に着色剤として顔料を用いたものではペン
芯に顔料粒子が詰まって再使用できなくなる欠点もあっ
た。また、ホワイトボード等の表記面は平滑化されてい
ても微視的にはかなりの凹凸状をなすことから、筆跡を
消去しても凹部に残留したインキにより所謂シャドーと
して薄い痕跡が残るが、この痕跡による表記面の汚れを
取るのに格別なボードマーカー用洗浄剤(有機溶剤)を
必要としていた。
【0004】一方、水性インキを使用したものも提案さ
れているが、ボードマーカーでは非吸収性の平滑面に筆
記するので吸収拡散がなく、揮発性の有機溶剤を使用し
た油性インキに比べて筆跡の乾燥が遅いため、初期消去
性に劣ると共に、一旦乾燥した筆跡塗膜でも高湿下では
空気中の水分によって湿潤化することから、経時後の消
去性も湿度条件によって大きく左右されるという問題が
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の事情
に鑑みて、従来にはなかった新しい固形タイプのボード
マーカーとして、ホワイトボードや電子白板の表面に滑
らかに筆記でき、有機溶剤による臭気や毒性の問題がな
く、しかも筆跡の初期消去性及び経時後の消去性に優
れ、高湿下でも支障なく消去できると共に、シャドーに
よる表記面の汚れも湿布で簡単に除去でき、また筆記時
の折損や崩れを生じにくく、且つ長期にわたって良好な
筆記性を維持できるものを提供することを目的としてい
る。
【0006】上記目的を達成するために、請求項1の発
明に係る固形ボードマーカーは、色素を含む固形粉末1
00重量部に対し、水−低級アルコール系溶媒30〜2
00重量部、該溶媒に溶解した結合剤0.1〜20重量
部、ゲル形成剤10〜150重量部、不揮発性ないし難
揮発性液状物質を含む剥離剤5〜100重量部を配合し
た含水ゲルの棒軸状成形体よりなる構成を採用したもの
である。
【0007】請求項2の発明は、上記請求項1の固形ボ
ードマーカーにおける色素を含む固形粉末が、着色顔料
を主成分とする構成を採用したものである。
【0008】請求項3の発明は、上記請求項1又は2の
固形ボードマーカーにおける剥離剤の不揮発性ないし難
揮発性液状物質が、可塑剤成分である構成を採用したも
のである。
【0009】請求項4の発明は、上記請求項3の固形ボ
ードマーカーにおける可塑剤成分が、燐酸エステル系化
合物又は/及びジカルボン酸エステル系化合物である構
成を採用したものである。
【0010】請求項5の発明は、上記請求項1〜4の固
形ボードマーカーにおける剥離剤が、シリコーンエマル
ジョン、フッ素系樹脂エマルジョン、ポリアルキレング
リコール誘導体より選ばれる少なくとも一種を含む構成
を採用したものである。
【0011】請求項6の発明は、上記請求項1〜5の固
形ボードマーカーにおける水−低級アルコール系溶媒の
水:低級アルコールの重量比が、1:0.1〜2である
構成を採用したものである。
【0012】請求項7の発明は、上記請求項1〜6の固
形ボードマーカーにおけるゲル形成剤が、炭素数12〜
18の脂肪族カルボン酸のアルカリ金属塩又はアンモニ
ム塩である構成を採用したものである。
【0013】請求項8の発明は、上記請求項7の固形ボ
ードマーカーにおけるゲル形成剤としてステアリン酸塩
とパルミチン酸塩を含む構成を採用したものである。
【0014】請求項9の発明は、上記請求項1〜8の固
形ボードマーカーにおいて、色素を含む固形粉末100
重量部に対し、0.05〜20重量部の保湿剤を含んで
なる構成を採用したものである。
【0015】
【発明の細部構成と作用】この固形ボードマーカーは、
色素を含む固形粉末、水−低級アルコール系溶媒、該溶
媒に溶解した結合剤、ゲル形成剤、及び不揮発性ないし
難揮発性液剤をそれぞれ既述した特定の配合比率で含む
組成物よりなる。この組成物は、チキソトロピー性であ
り、常態では含水ゲルの固形物として棒軸状の成形形状
を維持するが、ホワイトボードや電子白板等の非浸透性
の表記面に筆記した際に、その接触部分が押圧及び擦過
の応力により流動化して表記面に塗着し、形成される着
色塗膜により所要の文字等を滑らかに表記できる。
【0016】この着色塗膜は、前記組成物の固形分濃度
が高く且つ溶媒成分中に低級アルコールを含むため、水
性インキの塗膜に比較して格段に乾燥が早く、筆記後に
直ちに消去可能となる上、表記面に対する接着力が弱
く、且つ被膜強度が小さいことから、消去のために白板
イレーザー等の乾いた繊維面で擦過した際、細かな塗膜
片に分解して表記面から剥離するが、表記面の擦過領域
に塗膜片が拡がって着色汚れを生じることはなく、上記
繊維面に確実に移着して綺麗に消去される。また、表記
面の微細凹凸により消去した筆跡のシャドーを生じて
も、その痕跡が水性組成物であるため、水に湿らせた布
で拭くだけで該シャドーによる表記面の汚れを簡単に落
とすことができる。
【0017】色素を含む固形粉末は、固形ボードマーカ
ーのベースとなるものであり、通常はボードマーカーと
しての必要な色を表出する着色顔料を単独又は複数種の
混合形態で使用するが、着色顔料の一部を必要に応じて
白色顔料、体質顔料、顔料以外の水不溶性粉末等に置き
換えた混合粉末形態でもよい。ただし、通常のホワイト
ボードや電子白板用としては、鮮明な筆跡を得る上で固
形粉末の主成分を着色顔料とすることが望ましい。一
方、他の用途、例えばネオボード等の有色の表記面を対
象とするボードマーカーでは、着色顔料と酸化チタン等
の高隠蔽性の白色顔料との組み合わせを採用するのがよ
い。なお、ここで言う着色顔料とは、白色以外の色を表
出する顔料であり、一般的な有彩顔料及び黒色顔料の他
に、染料や顔料を樹脂に混合して粉砕した水不溶性の着
色樹脂粉末、染料や顔料を無機担体物質に担持させた水
不溶性の着色粉末、蛍光顔料等も包含する。
【0018】上記の着色顔料の好適な代表例をカラーイ
ンデックス(C.I.)番号で示せば、無機顔料ではピ
グメントブラック6、同7、同9、同10、同11、ピ
グメントレッド101、同105、同106、同10
7、同108、ピグメントブルー27、同28、同2
9、同35、ピグメントグリーン17、同18、同1
9、同21等が挙げられ、また有機顔料ではピグメント
ブラック1、ピグメントレッド1、同2、同3、同4、
同5、同7、同9、同12、同22、ピグメントブルー
1、同2、同15、同16、同17、ピグメントグリー
ン2、同7、同8、同10等が挙げられる。
【0019】また前記の着色顔料の一部に置き換える顔
料以外の水不溶性粉末としては、水酸化アルミニウム、
ステアリン酸アルミニウム等の配向促進剤となる粉末が
好適である。すなわち、この配向促進剤は組成物をゲル
化して固形化する際に顔料粒子の配向を助けて固形化を
容易にするものであり、特に上記の例示したアルミニウ
ム化合物ではその配合により筆記性及び消去性を向上さ
せる効果も認めらる。しかして、このような顔料以外の
固形粉末は、ボードマーカーとしての本来の機能を損な
わないように、固形粉末全量中の40重量%以下の配合
量とすることが望ましい。
【0020】結合剤は、組成物中の固形粉末を結着する
バインダーとして機能し、固形ボードマーカーの筆跡の
被膜形成を担うものであるが、この発明では通常の筆記
具インキや塗料で意図されるような結合剤による被塗面
への接着作用及び塗膜強化作用は消去性の弊害となるた
め、既述のように色素を含む固形粉末100重量部に対
し、0.1〜20重量部、特に好ましくは1〜15重量
部と非常に少ない配合量で使用する。
【0021】すなわち、ボードマーカーにおいては筆跡
塗膜を乾いた繊維面で擦過することにより消去できる必
要があるが、結合剤の配合量が多過ぎると、筆跡塗膜が
表記面に強く接着すると共に筆跡塗膜自体が強靱となる
ため、消去困難になる。しかるに、上記の適正な配合量
で用いると、筆跡塗膜の乾燥時に色素を含む固形粉末の
粒子同士を結着して粗大粒子化させ、もって筆跡塗膜を
細片に分解し易く且つ表記面から剥離し易い状態とする
ことから、却って消去性を向上させる効果がある。な
お、結合剤を使用しなかったり、その配合量が少な過ぎ
る場合でも、固形ボードマーカーとしての造形性及び強
度は確保できるが、筆跡にむらができ、綺麗な文字や線
を描けなくなる。
【0022】この結合剤としては、アミン中和により水
溶化されたアミン中和型樹脂、プルラン,エーテル化澱
粉,キトサン,アルギン酸ソーダ,ローカストビーンガ
ム,グァーガム,メチルセルロース,カルボキシメチル
セルロースの如き水溶性多糖類、水溶性アクリル樹脂、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の天然
及び合成の水溶性樹脂、ならびにアクリル酸樹脂、メタ
クリル酸樹脂、アクリル系共重合体、酢酸ビニル樹脂、
酢酸ビニル系共重合体、天然ゴム、ポリウレタン系樹脂
等の水不溶性樹脂のエマルジョン等が挙げられ、これら
は2種以上を併用してもよい。なお、これらの中でもア
ミン中和型樹脂は、筆跡塗膜の乾燥過程でアンモニアを
揮散して水不溶化するため、筆跡塗膜の吸湿性を低下さ
せて高湿下での消去性を向上させると共に、組成物調製
時の固形粒子の分散性に寄与し、顔料粒子の含有比率が
高い分散体を調製し易くするという利点がある。
【0023】ゲル形成剤は、組成物の固形化を担う賦形
剤として機能するものであり、脂肪酸石けん、特に炭素
数12〜18程度の脂肪族カルボン酸のアルカリ金属塩
及びアンモニウム塩が好適である。そして、この配合量
は、色素を含む固形粉末100重量部に対して10〜1
50重量部の範囲、より好ましくは30〜60重量部の
範囲であり、過少では充分な賦形作用を発揮できず、逆
に過多では固形ボードマーカーとしての強度が低下す
る。
【0024】このようなゲル形成剤としての脂肪酸石鹸
は、市販品等の予め合成されたものを添加配合してもよ
いが、より好ましくは固形ボードマーカー組成物の調製
時に脂肪酸成分と苛性アルカリ又はアンモニアとの反応
により生成させるのがよい。すなわち、後者のように調
製時に反応生成させる場合、一般に顆粒状をなす脂肪酸
が高温域で溶融液化した状態で苛性アルカリ又はアンモ
ニアの水溶液を添加して反応させることになるため、脂
肪酸石けんが固形ボードマーカーの組成物中に細かく均
一に分散した状態で生成することになり、これによって
最終的に得られる固形ボードマーカーの成形体は耐破砕
強度等の物性のばらつきが少ないものとなる。
【0025】なお、上述のような脂肪酸石けんは2種以
上を併用可能であり、特にステアリン酸塩とパルミチン
酸塩との併用が推奨される。すなわち、ステアリン酸塩
を用いて得られる成形体は筆記操作上で必要な硬さに優
れる反面で脆さがある一方、パルミチン酸塩では硬さに
劣るが粘りの強い成形体となるため、両者を併用すれ
ば、前者に基づく硬さを活かした上で後者の特性によっ
て脆さの難点を解消でき、もって強靱で筆記し易い成形
体が得られるという利点がある。
【0026】水−低級アルコール系溶媒は、色素を含む
固形粉末100重量部に対して3〜100重量部、特に
好ましくは25〜50重量部の範囲で使用するのがよ
く、過少では塗布性が悪化し、逆に過多では固形ボード
マーカーとしての形状保持強度ならびに筆跡の乾燥速度
の低下を招く。しかして、低級アルコールは、塗膜の乾
燥を速める作用を示すと共に、前記のゲル形成剤として
の脂肪酸石鹸を脂肪酸成分とアルカリより生成させる際
の反応を促進する機能を示すが、多すぎては揮発に伴う
臭気が強くなるため、重量比で水1に対して0.1〜2
の範囲とするのがよい。なお、低級アルコールとしては
炭素数1〜4程度の揮発性の高いものであればよいが、
エタノールが最も好適である。
【0027】不揮発性ないし難揮発性液状物質を含む剥
離剤は、固形ボードマーカーとしての消去性を付与する
ための基本成分であり、筆跡塗膜と表記面との間に介在
して両者間の接着力を弱め、消去の際に該筆跡塗膜を表
記面から剥離し易くすると共に、上記液状物質が筆跡塗
膜中において3次元網目状に連続した液相として存在す
ることにより、結合剤による塗膜の連続性を断って微視
的に塗膜の固相が細かく分断された状態とし、もって消
去時に繊維面で擦過した際の応力による塗膜の崩壊を生
じ易くするという作用を果たし、また筆記の際にも展延
剤として作用して滑らかな筆記性をもたらす。
【0028】上記の液状物質としては、常温で液状を呈
して他の配合成分に対する反応性のない不揮発性ないし
難揮発性のものであればよく、例えば可塑剤成分、界面
活性剤、液状油脂、シリコーンオイル、フッ素オイル、
流動パラフィン等を使用できるが、これらの中でも特に
良好な消去性を付与できるものとして可塑剤成分が推奨
される。しかして、この可塑剤成分としては、セバシン
酸ジブチル(DBS)、セバシン酸ジオクチル(DO
S)、セバシン酸ジメチル(DMS)、フタル酸ジオク
チル(DOP)、フタル酸ジブチル(DBP)、フタル
酸ジメチル(DMP)、フタル酸ジエチル(DEP)、
アジピン酸ジオクチル(DOA)等のジカルボン酸エス
テル系化合物、ならびにリン酸トリブチル(TBP)、
リン酸トリエチル(TEP)等のリン酸エステル系化合
物が好適である。
【0029】上記の可塑剤成分は単独でも充分な消去性
を付与できるが、必要に応じて他の液状物質や固形の剥
離剤成分と併用してもよい。この併用する前者の液状物
質としてはポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)
グリコール・モノエーテルの如きポリアルキレングリコ
ール誘導体が好適であり、また後者の固形の剥離剤成分
としては一般に離型剤や滑剤としてエマルジョン形態で
用いられるシリコーン及びフッ素系樹脂が好適である。
これら併用成分は、可塑剤成分と協動して筆跡塗膜の表
記面に対する接着性を弱め、消去性を向上させる共に、
消去時の分解塗膜に表記面に対する滑り性を与え、もっ
て分解塗膜の擦過面への広がりによる着色汚れを防止す
る機能を果たすものであるが、使用割合が多過ぎては却
って消去性の低下を招くため、固形分換算で剥離剤全量
中の50重量%以下の範囲で使用するのがよい。
【0030】剥離剤の配合量は、色素を含む固形粉末1
00重量部に対して5〜100重量部、特に好ましくは
20〜60重量部の範囲で配合するのがよく、過少では
筆跡の消去性が悪化し、逆に過多では固形ボードマーカ
ーの賦形性及び強度が低下する。
【0031】この発明の固形ボードマーカーは、上記の
各成分を基本組成として含むものであるが、これらと共
に必要に応じて、保湿剤、粘度調整剤、防腐剤等の各種
添加剤を配合してもよい。
【0032】上記の保湿剤は、固形ボードマーカーの成
形体を湿潤状態で安定化させる成分であり、特にラノリ
ン及びその誘導体と膨潤性合成雲母が好適である。すな
わち、前者のラノリン及びその誘導体は羊の皮脂を原料
とするワックス状の水不溶性成分であるが、それ自体の
2〜3倍量の水を吸収する性質があるために高い保湿性
を発揮すると共に、固形粒子の分散性を向上させる作用
もある。また後者の膨潤性合成雲母は、一般にダイモナ
イトとして知られる人造鉱物であり、μm単位の厚さま
で層剥離するほぼ完全なへき開性を示し、その層間に水
等の液体分子を効率よく取り込んで配位させる性質があ
り、取り込まれた液体分子が常温では揮発しにくいため
に高い保液性を発揮する。これら保湿剤の配合量は、色
素を含む固形粉末100重量部に対して0.05〜20
重量部程度とするのがよく、過少では充分な作用を発揮
できず、逆に過多ではボードマーカー組成物の固化前の
粘性が大きくなって取り扱いにくくなる。
【0033】固形ボードマーカーを製造するには、色素
を含む固形粉末、結合剤、剥離剤、低級アルコール、水
と、要すれば保湿剤、粘度調整剤、防腐剤等を混合した
分散液を75〜80℃程度に加温し、攪拌しつつ脂肪酸
とNaOHの如きアルカリ水溶液を加えて反応させ、口
紅式押出容器等の適当な型容器中に流し込み、冷却、固
化して棒軸状の成形体とすればよい。しかして、上記の
口紅式押出容器を用いれば、固化物を取り出すことなく
そのまま固形ボードマーカーの筆記具として使用でき
る。
【0034】
【実施例】以下、この発明の実施例を比較例と対比して
具体的に説明する。なお、以下において部とあるのは重
量部を意味する。
【0035】実施例1 鉄黒(ピグメントブラック11) 100.0部 リン酸トリブチル(TBP) 45.0部 アミン中和型スチレン・アクリル系樹脂 5.0部 (ジョンソンポリマー社製のジョンクリルJ−68) アミノメチルプロバノール 1.5部 ラノリン(吉川製油社製のラノリンFE−1) 1.1部 エタノール 38.6部 水 55.5部 上記成分を混合した得られた分散液を75〜80℃に加
温して攪拌しつつ、NaOH11.2部を水8.8部に
溶解した苛性ソーダ水溶液と、パルミチン酸30.0部
及びステアリン酸14.3部とを加えて反応させ、得ら
れたスラリーを口紅式押出容器に流し込んで放冷し、直
径 mmの黒色の固形ボードマーカーを作製した。
【0036】実施例2〜8 実施例1における剥離剤のリン酸トリブチルに代えて次
の剥離剤を用いた以外は、実施例1と同様にして黒色の
固形ボードマーカーを作製した。 実施例2・・・リン酸トリエチル(TEP)45.0
部。 実施例3・・・セバシン酸ジブチル(DBS)45.0
部。 実施例4・・・リン酸トリブチル(TBP)45.0部
と、シリコーンエマルジョン(東芝シリコーン社製のT
SM−630)15.0部(固形分換算)。 実施例5・・・リン酸トリブチル(TBP)15.0部
と、シリコーンエマルジョン(TSM−630、前出)
15.0部(固形分換算)。 実施例6・・・リン酸トリブチル(TBP)15.0部
と、シリコーンエマルジョン(共栄社化学社製のTX4
−2A)30.0部(固形分換算)。 実施例7・・・リン酸トリブチル(TBP)30.0部
と、フッ素樹脂エマルジョン(共栄社化学社製のTX4
−2B)15.0部(固形分換算)。 実施例8・・・セバシン酸ジブチル(DBS)15.0
部と、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)グリ
コール・モノエーテル(三洋化成社製のニューポール5
0HB−55)15.0部。
【0037】実施例9,10 リン酸トリエステルの配合量を実施例9では55.0
部、実施例10で25.0部にそれぞれ変更した以外
は、実施例1と同様にして黒色の固形ボードマーカーを
作製した。
【0038】比較例1,2 リン酸トリエステルの配合量を比較例1では110.0
部、比較例2では3.0部にそれぞれ変更した以外は、
実施例1と同様にして黒色の固形ボードマーカーを作製
した。
【0039】実施例11 アミン中和型スチレン・アクリル系樹脂に代えてアミン
中和型スチレン・マレイン酸樹脂半エステル(荒川化学
社製のアラスター700)5.0部を使用すると共に、
アミノメチルプロバノールに代えてテトラハイドロキシ
プロピルエチレンジアミン1.5部を使用した以外は、
実施例1と同様にして黒色の固形ボードマーカーを作製
した。
【0040】実施例12 アミン中和型スチレン・アクリル系樹脂の配合量を1
0.0部、アミノメチルプロバノールの配合量を3.0
部にそれぞれ変更した以外は、実施例1と同様にして黒
色の固形ボードマーカーを作製した。
【0041】実施例13 アミン中和型スチレン・アクリル系樹脂の配合量を8.
0部、アミノメチルプロバノールの配合量を2.0部に
それぞれ変更した以外は、実施例1と同様にして黒色の
固形ボードマーカーを作製した。
【0042】比較例3 アミン中和型スチレン・アクリル系樹脂の配合量を2
5.0部、アミノメチルプロバノールの配合量を8.0
部にそれぞれ変更した以外は、実施例1と同様にして黒
色の固形ボードマーカーを作製した。
【0043】比較例4 アミン中和型スチレン・アクリル系樹脂及びアミノメチ
ルプロバノールを配合しなかった以外は、実施例1と同
様にして黒色の固形ボードマーカーを作製した。
【0044】実施例14〜17 実施例1におけるアミン中和型スチレン・アクリル系樹
脂及びアミノメチルプロバノールを使用せず、代わりに
次の結合剤を使用した以外は、実施例1と同様にして黒
色の固形ボードマーカーを作製した。 実施例14・・・プルラン(林原社製のプルランPF2
0)3.0部。 実施例15・・・カルボキシメチルセルロース(ダイセ
ル社製のCMCダイセル)3.0部。 実施例16・・・部分鹸化ポリビニルアルコール(電気
化学工業社製のデンポバールB−17)2.0部。 実施例17・・・アクリル系樹脂エマルジョン(ヘキス
ト合成化学社製のモビニール952)3.0部(固形分
換算)。
【0045】実施例18 鉄黒に代えて群青(ピグメントブルー29)100部を
使用した以外は、実施例1と同様にして青色の固形ボー
ドマーカーを作製した。
【0046】実施例19 鉄黒に代えてアセチレンブラック(ピグメントブラック
7)100部を使用した以外は、実施例1と同様にして
黒色の固形ボードマーカーを作製した。
【0047】実施例20 鉄黒の配合量を70.0部に変更すると共に、水酸化ア
ルミニウム粉末30.0部を追加配合した以外は、実施
例1と同様にして黒色の固形ボードマーカーを作製し
た。
【0048】実施例21 鉄黒の配合量を92.5部に変更すると共に、ステアリ
ン酸アルミニウム粉末7.5部を追加配合した以外は、
実施例1と同様にして黒色の固形ボードマーカーを作製
した。
【0049】実施例22 鉄黒に代えて群青70.0部と酸化チタン30.0部を
使用した以外は、実施例1と同様にしてライトブルーの
固形ボードマーカーを作製した。
【0050】実施例23 鉄黒に代えて赤色有機顔料(富士色素社製のFuji
Red 5R745S…C.I.Pigment No. 48:3)3
0.0部と酸化チタン70.0部を使用した以外は、実
施例1と同様にして赤色の固形ボードマーカーを作製し
た。
【0051】実施例24 パルミチン酸の配合量を15.0部に変更すると共に、
ミリスチン酸15.0部を追加配合した以外は、実施例
1と同様にして黒色の固形ボードマーカーを作製した。
【0052】実施例25 膨潤性合成雲母(コープケミカル社製のME−100)
1.5部を追加配合した以外は、実施例1と同様にして
黒色の固形ボードマーカーを作製した。
【0053】実施例26 ラノリンを使用しなかった以外は、実施例1と同様にし
て黒色の固形ボードマーカーを作製した。
【0054】比較例5 エタノールを使用せず、水の配合量を100.0部に変
更した以外は実施例1と同様にして黒色の固形ボードマ
ーカーを作製した。
【0055】比較例6 エタノールの配合量を15.6部、水の配合量を9.7
部にそれぞれ変更した以外は実施例1と同様にして黒色
の固形ボードマーカーを作製した。
【0056】比較例7 エタノールの配合量を130.8部、水の配合量を8
1.1部にそれぞれ変更した以外は実施例1と同様にし
て黒色の固形ボードマーカーを作製した。
【0057】以上の実施例及び比較例の固形ボードマー
カーについて、破砕強度、ホワイトボード(実施例2
2,23はネオボード)に対する筆記性と筆跡の状態、
白板イレーザー(繊維面)による筆跡の初期消去性(筆
記30秒後)、経時消去性(筆記24時間後)、高湿下
の消去性(湿度80%、筆記1時間後)、擦過面の着色
汚れの有無を調べた。その結果を表1及び表2に示す。
なお、破砕強度は、固形ボードマーカーの直径5mm,
長さ5mmの円柱状試料を採取し、不動工業社製のレオ
メーターを用いて圧縮破壊強度を測定した。また筆記性
及び消去性の評価は次のとおりである。
【0058】〔筆記性〕 5・・・非常に滑らかに濃く筆記できる。 4・・・滑らかに筆記できる。 3・・・筆記にやや抵抗がある。 2・・・筆跡がかすれる。 1・・・筆記できない。
【0059】〔筆跡の状態〕 A・・・濃淡むらがなく鮮明である。 B・・・濃淡むらがある。 C・・・塗膜の凹凸が著しい。
【0060】〔消去性〕 5・・・非常に軽く消える(イレーザーの1回擦過で消
える)。 4・・・軽く消える (イレーザーの2回擦過で消
える)。 3・・・普通の力で消える(イレーザーの3回擦過で消
える)。 2・・・強くこすると消える。 1・・・消えない。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、従来のインキ
を用いたボードマーカーに代わる固形タイプのボードマ
ーカーとして、ホワイトボードや電子白板の表面に滑ら
かに筆記でき、有機溶剤による臭気や毒性の問題がな
く、しかもイレーザーの繊維面での擦過により筆跡の初
期消去性及び経時消去性が良好であり、高湿下でも支障
なく消去できると共に、シャドーによる表記面の汚れも
湿布で簡単に除去でき、また筆記時の折損や崩れを生じ
にくく、且つ長期にわたって良好な筆記性を維持できる
ものが提供される。
【0064】請求項2の発明によれば、特にホワイトボ
ードや電子白板用に用いる上記の固形ボードマーカーと
して鮮明な着色筆跡が得られるものが提供される。
【0065】請求項3の発明によれば、上記の固形ボー
ドマーカーとして、特に消去性に優れるものが提供され
る。
【0066】請求項4の発明によれば、上記の固形ボー
ドマーカーとして、消去性により優れるものが提供され
る。
【0067】請求項5の発明によれば、上記の固形ボー
ドマーカーとして、消去に際して分解した筆跡塗膜の滑
りがよく、イレーザーの擦過面に着色汚れを生じにくい
ものが提供される。
【0068】請求項6の発明によれば、上記の固形ボー
ドマーカーとして、筆跡の乾燥が速く特に初期消去性に
優れるものが提供される。
【0069】請求項7の発明によれば、上記の固形ボー
ドマーカーとして、棒軸状に成形する際の賦形性がよ
く、充分な強度を有するものが提供される。
【0070】請求項8の発明によれば、上記の固形ボー
ドマーカーとして、より賦形性に優れ、強度が大きく筆
記操作し易いものが提供される。
【0071】請求項9の発明によれば、上記の固形ボー
ドマーカーとして、長時間の連続使用やキャップの閉め
忘れによるドライアップを生じにくく、最後まで良好な
筆記性を維持できるものが提供される。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色素を含む固形粉末100重量部に対
    し、水−低級アルコール系溶媒30〜200重量部、該
    溶媒に溶解した結合剤0.1〜20重量部、ゲル形成剤
    10〜150重量部、不揮発性ないし難揮発性液状物質
    を含む剥離剤5〜100重量部を配合した含水ゲルの棒
    軸状成形体よりなる固形ボードマーカー。
  2. 【請求項2】 色素を含む固形粉末が着色顔料を主成分
    とする請求項1記載の固形ボードマーカー。
  3. 【請求項3】 剥離剤の不揮発性ないし難揮発性液状物
    質が可塑剤成分である請求項1又は2に記載の固形ボー
    ドマーカー。
  4. 【請求項4】 可塑剤成分が燐酸エステル系化合物又は
    /及びジカルボン酸エステル系化合物である請求項3記
    載の固形ボードマーカー。
  5. 【請求項5】 剥離剤が、可塑剤成分と共に、シリコー
    ンエマルジョン、フッ素系樹脂エマルジョン、ポリアル
    キレングリコール誘導体より選ばれる少なくとも一種を
    含む請求項1〜4のいずれかに記載の固形ボードマーカ
    ー。
  6. 【請求項6】 水−低級アルコール系溶媒の水:低級ア
    ルコールの重量比が1:0.1〜2である請求項1〜5
    のいずれかに記載の固形ボードマーカー。
  7. 【請求項7】 ゲル形成剤が炭素数12〜18の脂肪族
    カルボン酸のアルカリ金属塩又はアンモニウム塩である
    請求項1〜6のいずれかに記載の固形ボードマーカー。
  8. 【請求項8】 ゲル形成剤としてステアリン酸塩とパル
    ミチン酸塩を含む請求項7記載の固形ボードマーカー。
  9. 【請求項9】 色素を含む固形粉末100重量部に対
    し、0.05〜20重量部の保湿剤を含んでなる請求項
    1〜9のいずれかに記載の固形ボードマーカー。
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