JPH1035799A - 給油ノズル - Google Patents

給油ノズル

Info

Publication number
JPH1035799A
JPH1035799A JP20924996A JP20924996A JPH1035799A JP H1035799 A JPH1035799 A JP H1035799A JP 20924996 A JP20924996 A JP 20924996A JP 20924996 A JP20924996 A JP 20924996A JP H1035799 A JPH1035799 A JP H1035799A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge pipe
nozzle
liquid level
refueling
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20924996A
Other languages
English (en)
Inventor
Kei Sato
慶 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
Priority to JP20924996A priority Critical patent/JPH1035799A/ja
Publication of JPH1035799A publication Critical patent/JPH1035799A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給油作業時にノズル本体の外周面に油液や塵
埃等が付着するのを防止する。 【解決手段】 吐出パイプ13の先端側外周に先端側に
向けて下り勾配となる傾斜面26を設け、液面検知管2
5をこの傾斜面26に設けた吸気口27に開口させる構
成とする。これにより、例えば作業者が燃料タンクから
吐出パイプ13を抜出して給油ノズルを持ち運ぶ際に、
液面検知管25から吸気口27を通じて傾斜面26の表
面に導出された油滴Dを、傾斜面26に沿って吐出パイ
プ13の先端側に導くことができる。この結果、吐出パ
イプ13の先端側を若干上向きに傾けて給油ノズルを持
ち運ぶときに、液面検知管25から導出された油滴Dが
吐出パイプ13の基端側に流れ、吐出パイプ13が汚れ
るのを確実に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば給油所にお
いて車両の燃料タンク等に燃料を給油するのに用いられ
る給油ノズルに関し、特に自動満タン給油を行うための
自動閉弁機構を備えた給油ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】給油所において車両の燃料タンク等に給
油を行うときに用いられる給油ノズルは、例えば特開昭
63−178996号公報等に示されているように、内
部に流路が設けられたノズル本体と、該ノズル本体に接
続され先端側が吐出口となった吐出パイプと、前記ノズ
ル本体内に設けられ、操作レバーによって開,閉弁され
る弁体と、給油対象内の液面を検知するため前記吐出パ
イプに沿って設けられ、該吐出パイプの先端側に開口す
る液面検知管と、該液面検知管の先端側が前記給油対象
内の泡または液面によって閉塞されたとき前記弁体を閉
弁させるために前記ノズル本体に設けられた自動閉弁機
構とから構成されている。そして、給油ノズルは給油ホ
ース等を介してポンプ、流量計等を収容する計量機本体
に接続されている。
【0003】ここで、給油ノズルを用いて給油作業を行
う場合には、例えば作業者が燃料タンクに給油ノズルの
吐出パイプを挿入した状態で操作レバーを操作して弁体
を開弁させることにより、地下タンク内の油液(燃料)
が、ポンプ、流量計、給油ホースを介して給油ノズルか
ら吐出される。
【0004】そして、給油作業によって燃料タンク内の
液面が上昇し、該液面または泡が吐出パイプの先端側に
開口した液面検知管を閉塞すると、自動閉弁機構が作動
して開弁状態に保持されていた弁体が閉弁し、給油が自
動的に停止する。
【0005】かくして、給油が停止した後には、作業者
が給油ノズルの吐出パイプを燃料タンクの給油口から抜
出し、該給油ノズルを計量機本体のノズル掛け等に収容
するが、このときに、吐出パイプの吐出口から燃料が垂
れて給油所のフロアが汚れるのを防止する必要がある。
【0006】このため、作業者は、例えば図8に示すよ
うに、自動車1等の燃料タンク2の給油口2Aから給油
ノズル3の吐出パイプ4を抜出した後、該吐出パイプ4
の吐出口4Aが若干上向きになるように傾けて給油ノズ
ル3を計量機本体まで持ち運ぶようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動閉弁機
構を備えた給油ノズルは、通常、例えば図9に示すよう
に吐出パイプ4内に液面検知管5が配設され、該液面検
知管5の先端側が、管ホルダ6を介して吐出パイプ4の
先端部側面に穿設された吸気口7に開口する構成となっ
ている。そして、自動閉弁機構は、液面等が吸気口7に
達しないときには、給油ノズル内を燃料が流通するとき
のベンチュリ作用によって、燃料タンク2内の空気を液
面検知管5から吸引して弁体を開弁状態に保ち、液面等
が吸気口7に達して液面検知管5を閉塞すると弁体を閉
弁させるようになっている。
【0008】この場合、液面等によって液面検知管5が
閉塞されたときには、通常、該液面検知管5内に若干の
燃料が吸引されるから、自動閉弁機構により弁体が閉弁
して給油が停止した後、吐出パイプ4を燃料タンク2か
ら抜出すと、液面検知管5内に吸引された燃料が吐出パ
イプ4の吸気口7から外部に導出される。
【0009】このとき、作業者は吐出パイプ4の先端側
を上向きに傾けて給油ノズル3を持ち運ぶから、吸気口
7から導出された燃料(油滴D)は、上向きに傾けた吐
出パイプ4の外周面に沿って基端側(矢印方向)に流れ
てしまう。
【0010】この結果、吐出パイプ4の外周面が燃料に
よって汚れてしまうだけでなく、燃料によって湿りを帯
びた吐出パイプ4の外周面に塵埃等が付着してしまい、
例えば次の給油作業時に吐出パイプ4を燃料タンク2に
挿入したときに、吐出パイプ4の外周面に付着した塵埃
等が燃料タンク2内で燃料に混入してしまうという問題
がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、給油作業時にノズル本体の外周面に油液
や塵埃等が付着するのを防止できるようにした給油ノズ
ルを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、内部の流路に開閉弁を有し流路端部が
吐出口となっているノズル本体と、該ノズル本体に設け
られ吐出口へ泡または液面が到達したことを前記吐出口
近傍に開口した検知管の閉塞により検知して前記開閉弁
を閉止する自動閉弁機構とを有する給油ノズルに適用さ
れる。
【0013】そして、本発明が採用する構成の特徴は、
前記検知管の開口は、前記流路の径方向であって該流路
の上流側から下流側に向けて該流路の中心から離れるよ
うに傾斜が大となる傾斜部の外周部分に配設されている
ことにある。
【0014】上記構成によれば、給油対象内の泡または
液面が検知管を閉塞することにより、自動閉弁機構が開
閉弁を閉止して給油が停止した後、ノズル本体を給油対
象から抜出すと、検知管内に吸引された油液は該検知管
から外部に導出されるが、該検知管は傾斜部の外周部分
に開口しているから、検知管から導出された油液は傾斜
部に沿ってノズル本体の先端側に導かれる。従って、例
えばノズル本体の先端側を上向きに傾けて持ち運ぶ場合
に、検知管から外部に導出された油液がノズル本体の基
端側に流れ、該ノズル本体が汚れるのを防止することが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図7を参照しつつ詳細に説明する。まず、図1な
いし図3は本発明による第1の実施例を示している。
【0016】図において、11は給油ノズルの本体をな
すノズル本体を示し、該ノズル本体11内には燃料が流
通する燃料流路12が設けられている。
【0017】13はノズル本体11の先端側に取付けら
れた吐出パイプで、該吐出パイプ13は、例えばアルミ
ニウム合金やステンレス鋼等から円筒状に形成され、そ
の先端側が通常の使用状態で下向きに屈曲するように伸
長している。そして、該吐出パイプ13の先端部は燃料
の吐出口13Aとなっている。
【0018】14は燃料流路12を連通、遮断するため
にノズル本体11内に設けられた弁座部材で、該弁座部
材14には、後述する弁体15と自動弁23とが離,着
座するようになっている。
【0019】15は弁座部材14に離,着座する開閉弁
としての弁体、16は該弁体15に固着された弁軸をそ
れぞれ示し、該弁軸16はノズル本体11内に軸方向へ
の移動が可能に設けられている。17は弁軸16の外周
側に位置してノズル本体11と弁体15との間に設けら
れた弁ばねで、該弁ばね17は圧縮ばねからなり、弁体
15を弁座部材14に着座させる方向に常時付勢するも
のである。
【0020】ここで、弁軸16は弁体側シャフト16A
とレバー側シャフト16Bとからなり、弁体側シャフト
16Aの一端側には弁体15が固着され、他端側にはレ
バー側シャフト16Bの一端側が摺動可能に挿入されて
いる。そして、レバー側シャフト16Bには後述するフ
ック19が係脱するようになっており、該レバー側シャ
フト16Bは、フック19が係合することにより弁ばね
17に抗して弁体15を開弁状態に保ち、フック19が
離脱することにより弁ばね17によって弁体15を閉弁
させる。
【0021】18はノズル本体11の一側面に設けられ
たダイヤフラム式の自動閉弁機構を示し、該自動閉弁機
構18は、ダイヤフラム(図示せず)の変位に応じてレ
バー側シャフト16Bに係合,離脱するフック19を有
し、後述する吸気口27が開口しているときには、フッ
ク19をレバー側シャフト16Bに係合させることによ
り弁体15を開弁状態に保ち、燃料タンク内の液面等が
吸気口27に達して液面検知管25を閉塞するとダイヤ
フラムを変位させてフック19をレバー側シャフト16
Bから離脱させ、弁ばね17によって弁体15を閉弁さ
せる構成となっている。
【0022】20はノズル本体11の下側に設けられた
枠状のレバーガード、21は該レバーガード20内を伸
長するように設けられた操作レバーをそれぞれ示し、該
操作レバー21は弁軸16に連結され、該操作レバー2
1を操作することにより弁軸16が軸方向に移動し、弁
ばね17に抗して弁体15が弁座部材14から離座する
構成となっている。
【0023】22は弁座部材14の一端側に位置してノ
ズル本体11内に設けられた接続口部材で、該接続口部
材22の中央部には、弁座部材14に離,着座する自動
弁23が摺動可能に支持されている。24は接続口部材
22と自動弁23との間に配設された弱ばねで、該弱ば
ね24は自動弁23を弁座部材14に着座する方向に常
時付勢し、燃料流路12内を流れる燃料の圧力が作用し
たときに自動弁23を開弁させるものである。
【0024】25は吐出パイプ13内に配設された液面
検知管を示し、該液面検知管25は、燃料タンク内の泡
または液面を検知するため吐出パイプ13の長手方向に
沿って設けられ、その先端側は吐出パイプ13の先端側
に設けられた後述する傾斜面26の吸気口27に開口し
ている。
【0025】そして、液面検知管25には給油時に燃料
流路12内を燃料が流通するときのベンチュリ作用によ
って負圧が導入されるが、該液面検知管25は、吸気口
27が燃料によって閉塞されていないときには、燃料タ
ンク内の空気を吸引して自動閉弁機構18を非作動とす
ることにより弁体15を開弁状態に保持する。一方、燃
料タンク内の液面等が上昇し吸気口27が燃料によって
閉塞されたときには、液面検知管25内が負圧状態とな
り、自動閉弁機構18を作動させて弁体15を閉弁させ
るようになっている。
【0026】26は吐出パイプ13の先端側外周に設け
られた傾斜部としての傾斜面を示し、該傾斜面26は、
吐出パイプ13を燃料タンク等に挿入した状態で下側と
なる位置に一体形成されている。ここで、傾斜面26
は、燃料流路12の上流側から下流側に向けて傾斜が大
となるように形成され、例えば作業者が燃料タンクから
吐出パイプ13を抜出し、図2に示すように吐出パイプ
13の先端側を若干上向きに傾けて給油ノズルを持ち運
ぶときに、液面検知管25から導出された油滴Dを傾斜
面26に沿って吐出パイプ13の先端側に導くようにな
っている。
【0027】27は吐出パイプ13の内側と外側とを連
通させるように傾斜面26に穿設された開口としての吸
気口、28は該吸気口27に嵌合固着された筒状の管ホ
ルダをそれぞれ示し、該管ホルダ28の内周面28Aに
は液面検知管25の一端側が挿入されている。従って、
液面検知管25は、管ホルダ28および吸気口27を介
して傾斜面26に開口する構成となっている。
【0028】本実施例による給油ノズルは上述の如き構
成を有するもので、該給油ノズルを用いて給油作業を行
う場合には、作業者が燃料タンクの給油口に吐出パイプ
13を挿入し、操作レバー21を操作して弁体15を開
弁させる。これにより、計量機本体から圧送された燃料
がノズル本体11の燃料流路12および吐出パイプ13
を通じて燃料タンク内に供給される。
【0029】このとき、液面検知管25内には、燃料流
路12内での燃料の流通によって発生する負圧が導入さ
れるが、吐出パイプ13に設けた傾斜面26の吸気口2
7が開口しているときには、液面検知管25を通じて燃
料タンク内の空気が吸引されて自動閉弁機構18が非作
動となり、弁体15が開弁状態を保持して給油が継続さ
れる。
【0030】そして、燃料タンク内の液面が上昇して傾
斜面26の吸気口27を閉塞すると、液面検知管25に
よる燃料タンク内の空気の吸引が停止し、自動閉弁機構
18によって弁体15が閉弁することにより給油が停止
する。
【0031】かくして、給油が停止すると、作業者は吐
出パイプ13を燃料タンクから抜出し、給油ノズルを計
量機本体のノズル掛け等に収容する。このとき、作業者
は吐出パイプ13の吐出口13Aから燃料が垂れないよ
うに、例えば図2に示すように吐出パイプ13の先端側
が若干上向きになるように傾けて給油ノズルを持ち運
ぶ。
【0032】ここで、燃料タンク内の泡または液面によ
って吸気口27が閉塞されたとき、液面検知管25内に
は、それまで導入されていた負圧によって若干の燃料が
吸引されて残留しており、この残留した燃料は、吐出パ
イプ13を燃料タンクから抜出すことにより、液面検知
管25から管ホルダ28および吸気口27を通じ、油滴
Dとなって傾斜面26に導出される。
【0033】このとき、傾斜面26は吐出パイプ13の
先端側に向けて下り勾配となっているから、作業者が吐
出パイプ13の先端側を上向きに傾けて持ち運んだとし
ても、吸気口27から傾斜面26の表面に導出された油
滴Dは、傾斜面26に沿って吐出パイプ13の先端側に
導かれるようになる。
【0034】この結果、該油滴Dが吐出パイプ13の基
端側に流れるのを確実に防止でき、吐出パイプ13が汚
れるのを防止することができる。
【0035】また、吐出パイプ13の外周面に塵埃等が
付着するのを防止できることにより、次の給油時に塵埃
等が燃料タンク内で油液に混入してしまう不具合を回避
することができる。
【0036】次に、図4および図5は本発明による第2
の実施例を示している。なお、本実施例では、上述した
第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0037】図において、31は本実施例に適用される
吐出パイプを示し、該吐出パイプ31は第1の実施例に
よる吐出パイプ13とほぼ同様に、基端側が給油ノズル
のノズル本体11に固着され、先端側が吐出口31Aと
なっているものの、先端側外周に後述する傾斜面部材3
2が嵌着されている点で異なっている。
【0038】32は吐出パイプ31の先端側外周に嵌着
された傾斜部としての環状の傾斜面部材を示し、該傾斜
面部材32は全体として円筒状に形成され、その外周側
の一部が径方向外側に突出する突起部32Aとなり、該
突起部32Aの外周面が燃料流路12の上流側から下流
側に向けて傾斜が大となる傾斜面32Bとなっている。
そして、傾斜面部材32は、吐出パイプ31を燃料タン
ク等に挿入した状態で傾斜面32Bが下側となるように
して、該吐出パイプ31の先端側に嵌着されている。
【0039】32Cは傾斜面部材32の突起部32Aに
穿設されて傾斜面32Bに開口する連通穴で、該連通穴
32Cは、傾斜面部材32を吐出パイプ31の先端側に
嵌着させた状態で、吐出パイプ31の外周側に穿設され
た透孔31Bに連通するようになっている。即ち、本実
施例では、傾斜面部材32の連通穴32Cと吐出パイプ
31の透孔31Bとから開口としての吸気口33が構成
されている。
【0040】そして、吐出パイプ31の透孔31Bに
は、液面検知管25の先端側が挿入された管ホルダ28
が嵌合固着され、これにより、液面検知管25の先端側
が、管ホルダ28および吸気口33を介して傾斜面部材
32の傾斜面32Bに開口する構成となっている。
【0041】本実施例は上述の如き構成を有するもの
で、給油終了後に作業者が吐出パイプ31の先端側を若
干上向きに傾けて持ち運ぶときに、液面検知管25から
吸気口33を通じて傾斜面32Bの表面に導出された油
滴Dが、該傾斜面32Bに沿って吐出パイプ31の先端
側に導かれることにより、油滴Dが吐出パイプ31の基
端側に流れるのを防止できる点では上述した第1の実施
例と格別差異はない。
【0042】然るに、本実施例によれば、傾斜面部材3
2を吐出パイプ31の先端側に嵌着することにより、吐
出パイプ31の先端側に傾斜面32Bを設ける構成とし
たから、例えば傾斜面を持たない従来技術による吐出パ
イプの先端側にも傾斜部を容易に後付けすることができ
る。
【0043】また、例えば図4に示す状態よりも吐出パ
イプ31の先端側を大きく上向きに傾けて持ち運ぶ場合
でも、傾斜面32Bの勾配を大きく設定した傾斜面部材
32を吐出パイプ31に嵌着することにより、油滴が吐
出パイプ31の基端側に流れるのを確実に防止すること
ができる。
【0044】次に、図6および図7は本発明による第3
の実施例を示している。なお、本実施例では前記各実施
例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略する。
【0045】図において、41は本実施例による吐出パ
イプを示し、該吐出パイプ41は前記各吐出パイプ1
3,31とほぼ同様に、基端側が給油ノズルのノズル本
体11に固着され、先端側が吐出口41Aとなっている
ものの、該吐出口41Aの外周縁部の一部がラッパ状に
湾曲するようにして傾斜部としての傾斜面42が成形さ
れている。
【0046】ここで、該傾斜面42は、吐出パイプ41
を燃料タンク等に挿入した状態で下側となる位置に設け
られ、その中央部には開口としての吸気口43が穿設さ
れている。そして、該吸気口43には液面検知管25の
先端側が挿入された管ホルダ28が嵌合固着され、これ
により、液面検知管25の先端側が、管ホルダ28およ
び吸気口43を介して傾斜面42に開口する構成となっ
ている。
【0047】上述の如き構成を有する本実施例において
も、給油終了後に作業者が吐出パイプ41の先端側を若
干上向きに傾けて持ち運ぶときに、液面検知管25から
吸気口43を通じて傾斜面42の表面に導出された油滴
Dが、該傾斜面42に沿って吐出パイプ41の先端側に
導かれるから、該油滴Dが吐出パイプ41の基端側に流
れるのを確実に防止できる。
【0048】また、本実施例によれば、吐出パイプ41
の吐出口41A外周縁部を下向きに湾曲させることによ
り傾斜面42を成形したから、給油終了後に燃料タンク
から吐出パイプ41を抜出すときに、該吐出パイプ41
の吐出口41A周辺に付着した燃料を湾曲状の内周面に
沿って速やかに燃料タンク内に排出することができる。
この結果、燃料タンクから吐出パイプ41を抜出す際
の、吐出口41Aからの油垂れをも効果的に防止するこ
とができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、ノ
ズル本体の吐出口近傍に流路の上流側から下流側に向け
て該流路の中心から離れるように傾斜が大となる傾斜部
を設け、給油対象内の泡または液面を検知する検知管を
該傾斜部の外周部分に開口させる構成としたから、例え
ば作業者が給油対象からノズル本体を抜出して持ち運ぶ
際に、検知管から外部に導出された油滴を、該傾斜部の
外周面に沿ってノズル本体の先端側に導くことができ
る。この結果、ノズル本体の吐出口から油液が垂れるの
を防止すべく、例えばノズル本体の先端側を若干上向き
に傾けて持ち運ぶときに、検知管から導出された油滴が
ノズル本体の基端側に流れてしまうのを確実に防止で
き、ノズル本体が汚れるのを防止することができる。
【0050】また、ノズル本体の外周面に流れた油滴に
塵埃等が付着するのを防止できるから、次回の給油時に
塵埃等が燃料タンク内で油液に混入してしまう不具合を
回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による給油ノズルを示す
一部破断の外観図である。
【図2】図1中の吐出パイプ先端を拡大して示す拡大断
面図である。
【図3】図2に示す吐出パイプ先端の左側面図である。
【図4】第2の実施例による吐出パイプ先端を拡大して
示す拡大断面図である。
【図5】図4に示す吐出パイプ先端の左側面図である。
【図6】第3の実施例による吐出パイプ先端を拡大して
示す拡大断面図である。
【図7】図6に示す吐出パイプ先端の左側面図である。
【図8】従来技術による給油ノズルを用いた給油作業の
説明図である。
【図9】従来技術による給油ノズルの吐出パイプ先端を
拡大して示す拡大断面図である。
【符号の説明】
11 ノズル本体 12 燃料流路(流路) 13,31,41 吐出パイプ 13A,31A,41A 吐出口 15 弁体(開閉弁) 18 自動閉弁機構 25 液面検知管(検知管) 26,32B,42 傾斜面(傾斜部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部の流路に開閉弁を有し流路端部が吐
    出口となっているノズル本体と、該ノズル本体に設けら
    れ吐出口へ泡または液面が到達したことを前記吐出口近
    傍に開口した検知管の閉塞により検知して前記開閉弁を
    閉止する自動閉弁機構とを有する給油ノズルにおいて、 前記検知管の開口は、前記流路の径方向であって該流路
    の上流側から下流側に向けて該流路の中心から離れるよ
    うに傾斜が大となる傾斜部の外周部分に配設されている
    ことを特徴とする給油ノズル。
JP20924996A 1996-07-19 1996-07-19 給油ノズル Pending JPH1035799A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20924996A JPH1035799A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 給油ノズル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20924996A JPH1035799A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 給油ノズル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1035799A true JPH1035799A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16569836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20924996A Pending JPH1035799A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 給油ノズル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1035799A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008290754A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Tokiko Techno Kk 給液ノズル及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008290754A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Tokiko Techno Kk 給液ノズル及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4057086A (en) Vapor control
JPH1035799A (ja) 給油ノズル
US5004023A (en) Gasoline nozzle with emergency shut-off
JP2005201234A (ja) 自動車用燃料供給装置における燃料蒸発ガスの漏れ出し検出機構、および、検出方法
JP2010030622A (ja) ベーパ回収システム
JPH1059500A (ja) 給油ノズル
US4414924A (en) Air jet unit
JP3843585B2 (ja) 弁装置
JP3345055B2 (ja) 給油装置の誤給油防止装置
JPH06183497A (ja) 給油ノズル
JP4260252B2 (ja) 給油装置
JP4104223B2 (ja) 給油ノズル
JPH09194000A (ja) 給油装置
JP3099888B2 (ja) 油種判別センサ付き給油装置における給油ノズル
JP2931045B2 (ja) 油種判別機能を備えた給油装置
JPH01169230A (ja) 液体搬送装置
JP3956072B2 (ja) 給油装置
JPH08282797A (ja) 給油ノズル
JPH0986598A (ja) 給油ノズル
JPH0885599A (ja) 給油装置
JP2697699B2 (ja) 液体搬送装置
JP2001276670A (ja) 給油ノズル
JP3144441B2 (ja) 油種判別機能を備えた給油装置
JPH024113A (ja) 液体搬送装置
JPH0885600A (ja) 給油ノズル