JPH08282797A - 給油ノズル - Google Patents

給油ノズル

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JPH08282797A
JPH08282797A JP11778695A JP11778695A JPH08282797A JP H08282797 A JPH08282797 A JP H08282797A JP 11778695 A JP11778695 A JP 11778695A JP 11778695 A JP11778695 A JP 11778695A JP H08282797 A JPH08282797 A JP H08282797A
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valve
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oil passage
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Jun Watanabe
潤 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給油作業時における操作レバーの操作性を向
上させ、作業者にかかる負担を軽減する。 【構成】 可動弁体25が着座する第1弁座20および
固定弁体35が着座する第2弁座21を備えた可動弁座
18を、ノズル本体13の油通路14内に移動可能に配
設し、操作レバー26の操作に応じて、油通路14内の
油液の液圧を受けつつ流出口16側に移動させることに
より、可動弁体25および固定弁体35を開弁させるよ
うに構成する。これにより、油通路14を開通させるべ
く移動する可動弁座18は、油通路14内に導入された
油液の液圧により助勢されるから、給油作業時において
作業者が操作レバー26を操作するときの操作力を大幅
に低減でき、操作レバー26の操作性を向上でき、作業
者にかかる負担を著しく軽減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガソリン給油所に設置
される給油装置に備えられ、ガソリン等の油液を車両に
給油するのに好適に用いられる給油ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリン給油所の給油装置に備えられ、
給油ホースの先端側に接続される給油ノズルは、給油ノ
ズル先端の吐出パイプを車両の燃料タンク内に挿入した
後、操作レバーを操作することによって給油を行うよう
になっている。
【0003】上述の如き従来技術による給油ノズルとし
て、例えば特開昭63−125196号公報に示される
如く、先端側が吐出パイプとなり内部に油通路が形成さ
れたノズル本体と、該ノズル本体内に移動可能に配設さ
れた弁座と、該弁座に対して離着座することにより油通
路を開,閉する弁体と、該弁体を弁座から離座させるべ
く手動操作され、弁体に係合される操作レバーと、該操
作レバーに係合することにより弁体を弁座から離座した
状態(開弁状態)に保持する係止部材と、該係止部材に
よる弁体と操作レバーとの係合を解いて弁体を弁座に着
座させる自動閉弁機構とを備えたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の如き従
来技術による給油ノズルにおいては、操作レバーによっ
て弁体を開弁操作するとき、弁体は油通路内を吐出パイ
プに向かって流れる油液の流れ方向と反対方向に変位す
ることによって開弁する構成となっている。
【0005】このため、給油作業を開始するにあたって
操作レバーを操作するときには、油通路に流入してくる
油液の液圧に逆らって弁体を開弁しなければならず、操
作レバーに対し大きな操作力が必要となり、操作性が悪
く作業者にかかる負担が大きくなってしまうという問題
がある。
【0006】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、給油作業時における操作レバーの操作性
を向上させ、作業者にかかる負担を軽減することができ
る給油ノズルを提供することを目的としている。
【0007】
【問題点を解決するための手段】上述した課題を解決す
るために、本発明は、流入口と流出口とを有し内部に油
液が流通する油通路が形成されたノズル本体と、前記油
通路内に位置して設けられる弁体と、該弁体の下流側の
油通路内に摺動可能に設けられ前記弁体に離着座する弁
座と、一端が該弁座に当接し他端が前記ノズル本体に当
接されて前記弁座を前記弁体方向に付勢する発条と、前
記ノズル本体に係止され前記弁座を摺動させて該弁座を
前記弁体から離座させる開弁操作手段とからなる構成を
採用している。
【0008】
【作用】本発明の構成によれば、給油作業を開始するべ
く開弁操作手段が操作されると、弁座は、弁座を弁体方
向に付勢する発条に抗して油通路の流入口から流入して
くる油液の液圧を受けながら、開弁操作手段により流出
側へ摺動されて弁体から離座されるので、開弁操作を行
うための操作力が小さい。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例による給油ノズルを図
1ないし図7に基づき、給油装置に用いた場合を例に挙
げて説明する。
【0010】図において、1は本実施例による固定式の
給油装置本体、2は該給油装置本体1の外殻をなすケー
スをそれぞれ示し、該ケース2内には、下端側が地下タ
ンク(図示せず)内に連通する大径の燃料配管3が設け
られ、該燃料配管3の途中には、モータ4によって駆動
されるポンプ5と流量計6とが設けられ、燃料配管3の
上端側にはケース2から導出される給油ホース7の基端
側が接続されている。
【0011】また、給油ホース7の先端側には給油ノズ
ル8が取付けられ、ケース2の外側面には、給油作業時
以外に給油ノズル8を収納しておくためのノズル掛け9
が設けられ、該ノズル掛け9には、給油ノズル8の掛
け、外しに応じて開、閉成するノズルスイッチ10が設
けられている。
【0012】さらに、ケース2内の上側には、給油量、
金額、単価等を表示する表示器11と制御装置12とが
設けられ、該制御装置12は、流量計6からの流量信号
によって表示器11に給油量および給油量に応じた金額
等を表示する機能と、給油ノズル8がノズル掛け9から
外されてノズルスイッチ10が閉成したときポンプ5を
駆動し、給油ノズル8がノズル掛け9に掛けられてノズ
ルスイッチ10が開成したときポンプ5を停止する機能
とを有している。
【0013】次に、給油ノズル8の構成について図2な
いし図7に基づいて詳述する。
【0014】図において、13は内部に油通路14が形
成された筒状のノズル本体を示し、該ノズル本体13
は、油通路14を画成する大径穴部13Aと、油通路1
4に開口し後述する弁軸22が摺動可能に挿通される小
径の弁軸挿通穴13Bと、ノズル本体13の下側に形成
され後述の連動レバー28が挿通される切欠部13C
と、図4に示すように、ノズル本体13の一方の側面
(図4中、上側)に形成され、弁軸挿通穴13Bに連通
する開口部13Dとを有している。
【0015】そして、ノズル本体13の一方の側面(図
4中、下側)には油通路14の流入口15が開口し、該
流入口15には給油ホース7の先端側が液密状態に接続
される。また、ノズル本体13の一端側(図中、左側)
には油通路14の流出口16が開口し、該流出口16に
は、緩やかな弧を描くように伸長する吐出パイプ17の
基端側が液密状態に固着されている。
【0016】18は油通路14内に配設され、後述する
可動弁体25および固定弁体35が離着座する円筒状の
可動弁座で、該可動弁座18は、その外周側に嵌着され
たオイルシール19,19を介してノズル本体13の大
径穴部13Aに摺動可能に嵌合している。ここで、可動
弁座18は、その軸方向一端側が後述する圧縮ばね36
に当接するばね受面18Aとなり、軸方向他端側が油通
路14内の液圧を受ける受圧面18Bとなっている。ま
た、可動弁座18の受圧面18B側には、可動弁体25
が離着座する環突起状の第1弁座20が形成され、可動
弁座18の内周側には、後述する固定弁体35が離着座
するテーパ穴状の第2弁座21が形成されている。さら
に、可動弁座18の外周面におけるノズル本体13の切
欠部13Cに対応する部位には、連動レバー28の短ア
ーム28B先端側が係合する係合凹部18Cが形成され
ている。
【0017】22はその外周側に嵌着されたオイルシー
ル23を介して弁軸挿通穴13B内に摺動可能に挿通さ
れた弁軸を示し、該弁軸22の基端側と弁軸挿通穴13
Bとの間には圧縮ばね24が縮装されている。そして、
該圧縮ばね24は弁軸22の先端側を油通路14側に突
出させる方向に後述する圧縮ばね36よりも小さいばね
力で常時付勢している。また、弁軸22の外周面には、
後述の自動閉弁機構40を構成する各係合ローラ45が
係合する切欠溝22A(図4参照)が形成されている。
【0018】25は油通路14内に突出する弁軸22の
先端側に固着された可動弁体で、該可動弁体25は、弁
軸22の軸方向移動に伴って可動弁座18の第1弁座2
0に離着座し、油通路14を開,閉するようになってい
る。
【0019】26はノズル本体13の下側に位置し、支
持軸27を介して回動可能に設けられた操作レバーを示
し、該操作レバー26は、ノズル本体13の他端側に伸
長する操作部を把持することにより、図中に実線で示す
非操作位置と一点鎖線で示す操作位置との間で回動変位
する。
【0020】28は該操作レバー26とノズル本体13
との間に位置し、軸29を介して回動可能に設けられた
連動レバーで、該連動レバー28は、長さ寸法の異なる
長アーム28Aと短アーム28Bとから略「L」字状に
形成されている。ここで、長アーム28Aの先端側は操
作レバー26に常時当接し、短アーム28Bの先端側
は、ノズル本体13の切欠部13Cを介して可動弁座1
8の係合凹部18Cに摺動可能に係合している。従っ
て、連動レバー28は図2中に実線および一点鎖線で示
すように、操作レバー26の回動変位に伴って軸29を
中心に回動変位し、かかる連動レバー28の回動変位に
伴って、可動弁座18が油通路14内で軸方向に移動す
るようになっている。
【0021】ここで、本実施例では操作レバー26と連
動レバー28とが本発明による開弁操作手段を構成して
いる。
【0022】30はノズル本体13の下側に設けられ、
操作レバー26および連動レバー28等を保護する枠状
のレバーガードで、該レバーガード30には、操作レバ
ー26を操作位置に保持するためのレバー係止機構30
Aが設けられている。
【0023】31はノズル本体13の一端側に位置して
油通路14内に配設された通気路形成体を示し、該通気
路形成体31は、ノズル本体13の大径穴部13Aに圧
入状態に嵌合した環状部32と、該環状部32の内側に
径方向に伸長するように設けられた連結部33と、基端
側が該連結部33の中心部に固着され、先端側が油通路
14側に突出して可動弁座18の内周側まで伸長する中
心軸部34と、該中心軸部34の先端部に設けられた後
述の固定弁体35とから大略構成されている。
【0024】35は通気路形成体31と一体的に形成さ
れたポペット状の固定弁体で、該固定弁体35に形成さ
れたテーパ状着座面35Aが、可動弁座18の第2弁座
21に対して離着座するようになっている。
【0025】36は油通路14内に位置して可動弁座1
8と通気路形成体31との間に縮装された圧縮ばねで、
該圧縮ばね36は可動弁座18を弁軸22側に常時付勢
しており、該圧縮ばね36のばね力は、前記圧縮ばね2
4のばね力よりも大きく設定されている。
【0026】37は通気路形成体31内に形成された通
気路を示し、該通気路37は、環状部32の外周側にそ
の全周に亘って形成された環状通路37Aと、中心軸部
34の中心部に穿設された吐出パイプ17側の大気導入
通路37Bと、該大気導入通路37Bに連通し、固定弁
体35のテーパ状着座面35A側が複数の流出開口37
C,37C,…となった負圧発生通路37Dと、連結部
33の中心部に設けられ環状通路37A,大気導入通路
37Bおよび負圧発生通路37Dを連通させる集合通路
37Eとから構成されている。ここで、前記各流出開口
37Cは固定弁体35のテーパ状着座面35Aに開口
し、固定弁体35が可動弁座18の第2弁座21に着座
したときには、各流出開口37Cは第2弁座21により
閉塞されるようになっている。
【0027】38はノズル本体13の一方の側面に形成
された連通路(図4参照)で、該連通路38は、その一
端側が通気路37を構成する環状通路37Aに開口し、
他端側が後述するダイアフラム室43に開口している。
【0028】39は吐出パイプ17内に設けられた大気
連通管を示し、該大気連通管39の基端側は前記大気導
入通路37Bに接続され、先端側に設けられた吸気口3
9Aは、吐出パイプ17の先端部近傍に開口している。
【0029】40はノズル本体13の一方の側面に設け
られ、燃料タンク内に供給される油液の液面が吐出パイ
プ17の先端部近傍まで達したときに、可動弁体25を
自動的に閉弁させる自動閉弁機構を示し、該自動閉弁機
構40は、通気路37、大気連通管39、後述するダイ
アフラム42、ダイアフラム室43、圧縮ばね44、各
係合ローラ45等から大略構成されている。
【0030】41はノズル本体13の開口部13Dを閉
塞する蓋体、42は開口部13D内に配設されたダイア
フラムをそれぞれ示し、該ダイアフラム42は開口部1
3Dと蓋体41との間でダイアフラム室43を画成して
いる。そして、蓋体41とダイアフラム42との間には
圧縮ばね44が縮装され、該圧縮ばね44はダイアフラ
ム42を弁軸22側に常時付勢している。
【0031】45,45はノズル本体13の開口部13
D内に位置し、弁軸22側に突出する支持アーム46を
介してダイアフラム42の中央部に取付けられた一対の
係合ローラで、該各係合ローラ45は、ダイアフラム4
2の変位に応じて弁軸22に近接または離隔する方向に
移動する。そして、各係合ローラ45は、弁軸22に設
けられた切欠溝22A内に係合することにより、圧縮ば
ね24の付勢力に抗して弁軸22の軸方向移動を規制
し、また、切欠溝22Aから離脱することにより、弁軸
22の軸方向移動を許容するようになっている。
【0032】本実施例による給油ノズル8は上述の如き
構成を有するもので、該給油ノズル8を用いて給油作業
を行う場合には、まず、給油ノズル8を給油装置本体1
のノズル掛け9から取外す。これにより、ノズルスイッ
チ10が閉成して制御装置12がポンプ5を駆動し、地
下タンク内の油液が燃料配管3および給油ホース7を介
して給油ノズル8の油通路14内に導入される。
【0033】このとき、給油ノズル8の操作レバー26
は図2中に実線で示す非操作位置にあり、可動弁体25
が可動弁座18の第1弁座20に着座(閉弁)すると共
に、固定弁体35が可動弁座18の第2弁座21に着座
(閉弁)した状態にあるから、油通路14と吐出パイプ
17とが遮断され、油液は所定の液圧(ポンプ5の吐出
圧)をもって油通路14内に滞留している。
【0034】また、自動閉弁機構40を構成するダイア
フラム室43内には、大気連通管39、通気路37およ
び連通路38を介して大気圧が導入されており、各係合
ローラ45は図4に示すように、圧縮ばね44に付勢さ
れて弁軸22の切欠溝22Aに係合し、弁軸22の軸方
向移動を規制している。
【0035】この状態において、作業者が吐出パイプ1
7の先端側を燃料タンクの注油口(いずれも図示せず)
に挿入した後、操作レバー26をノズル本体13側に引
寄せるように把持して一点鎖線で示す操作位置に移行さ
せる。これにより、連動レバー28の長アーム28Aが
操作レバー26に摺接しつつ矢印F方向に回動変位し、
これに伴って回動変位する短アーム28Bが、可動弁座
18の係合凹部18Cを吐出パイプ17側に押圧するか
ら、可動弁座18は圧縮ばね36に抗して一点鎖線で示
す位置に変位する。この結果、図5および図6に示すよ
うに、可動弁体25が可動弁座18の第1弁座20から
離座(開弁)すると共に、固定弁体35が可動弁座18
の第2弁座21から離座(開弁)して油通路14が開く
ことにより、油通路14内に導入された油液が吐出パイ
プ17を介して燃料タンク内に供給(給油)される。
【0036】ここで、給油作業を開始するにあたって作
業者が操作レバー26を操作するとき、可動弁座18の
受圧面18Bには、油通路14内を流入口15から吐出
パイプ17(流出口16)に向かって流れようとする油
液の液圧が作用しているから、圧縮ばね36に抗して可
動弁座18を移動させるに要する力、即ち、操作レバー
26に対する操作力は、可動弁座18の受圧面18Bに
作用する液圧に助勢されるため著しく小さくなり、操作
レバー26の操作性が向上すると共に、作業者にかかる
負担が軽減できるようになっている。
【0037】このようにして回動操作された操作レバー
26は、レバーガード30に設けられたレバー係止機構
30Aによって操作位置に保持され、可動弁体25およ
び固定弁体35が開弁状態を保持し給油が継続される。
なお、給油時に油通路14から吐出パイプ17に向かっ
て流れる油液が可動弁座18の第2弁座21と固定弁体
35との間を通過するときには、通気路37を構成する
負圧発生通路37D等にベンチュリ作用による負圧が発
生するが、当該負圧は大気連通管39を介して通気路3
7内に導入される大気圧により補償され、ダイアフラム
室43内は大気圧状態が維持される。
【0038】そして、給油により燃料タンク内の油液面
が吐出パイプ17の先端部近傍まで上昇すると、当該油
液面または油液面上に発生する泡等により、大気連通管
39の吸気口39Aが閉塞される。これにより、通気路
37への大気の導入が遮断されるから、油液が可動弁座
18の第2弁座21と固定弁体35との間を通過すると
きのベンチュリ作用により、ダイアフラム室43内の空
気は、連通路38を介して通気路37を構成する負圧発
生通路37Dの各流出開口37Cから油通路14側に吸
引され、ダイアフラム室43は負圧状態となる。
【0039】このようにして、ダイアフラム室43内が
負圧状態となると、ダイアフラム42が、図7に示すよ
うに圧縮ばね44に抗して蓋体41側に変位するから、
支持アーム46を介してダイアフラム42に取付けられ
た各係合ローラ45が、弁軸22から離隔する方向に変
位して弁軸22の切欠溝22Aから離脱する。この結
果、可動弁体25に作用する油通路14内の油液の液圧
および弁軸22に作用する圧縮ばね24のばね力によ
り、可動弁体25が可動弁座18の第1弁座20に着座
(閉弁)し、油通路14が閉塞されて給油が停止する。
【0040】そして、給油が停止した後には、操作レバ
ー26をレバー係止機構30Aとの係合を解除して操作
位置から非操作位置に移行させる。これにより、連動レ
バー28の短アーム28Bが可動弁座18の係合凹部1
8Cを吐出パイプ17側に押圧する状態が解除され、可
動弁座18は、圧縮ばね24よりも大きいばね力を有す
る圧縮ばね36により、可動弁体25および弁軸22を
伴って弁軸22側に変位し、固定弁体35が第2弁座2
1に着座した位置で静止する。そして、吐出パイプ17
を燃料タンクから抜出すことにより、ダイアフラム室4
3内には大気連通管39、通気路37および連通路38
を介して大気圧が導入されるから、ダイアフラム42が
圧縮ばね44により弁軸22側に変位するのに伴い、各
係合ローラ45が弁軸22の切欠溝22A内に係合し、
弁軸22、可動弁体25および可動弁座18等が、図2
ないし図4中に実線で示す初期位置に位置決めされる。
【0041】その後、給油ノズル8を給油装置本体1の
ノズル掛け9に掛けることによりノズルスイッチ10が
開成し、制御装置12によりポンプ5が停止して一連の
給油作業を終了する。
【0042】上述した如く、本実施例による給油ノズル
8によれば、給油作業を開始するにあたって作業者が操
作レバー26を操作することにより、可動弁座18を油
通路14内を流れる油液の流れに沿って流出口16側に
移動させ、この可動弁座18の移動によって可動弁体2
5および固定弁体35が開弁するように構成したから、
可動弁体25および固定弁体35を開弁させる可動弁座
18が、油通路14内に導入された油液の液圧によって
助勢されつつ流出口16側に移動することになり、操作
レバー26に対する操作力を従来技術の給油ノズルに比
して大幅に低減でき、操作レバー26の操作性が向上す
ると共に、作業者にかかる負担を軽減することができ
る。
【0043】また、本実施例による給油ノズルによれ
ば、連動レバー28を可動弁座18に係合しているた
め、従来技術のように自動閉弁機構が動作するときに弁
軸と共に操作レバーが動かないようにする機構を必要と
しないので、給油ノズルの構造が簡易になり、給油ノズ
ルの製造効率が向上する。
【0044】なお、前記実施例では、自動閉弁機構40
を備えた給油ノズル8を例に挙げて説明したが、本発明
はこれに限らず、自動閉弁機構を備えていない給油ノズ
ルに適用してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、給
油作業を開始するべく作業者が開弁操作手段を操作する
ことにより、弁座が、油通路の流入口から流入してくる
油液の液圧を受けながら発条に抗して弁体から離座し、
油通路が開通するように構成したから、開弁操作手段に
対する操作力を大幅に低減でき、開弁操作手段の操作性
が向上すると共に、作業者にかかる負担を著しく軽減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による給油ノズルを備えた給油
装置を示す外観図である。
【図2】本実施例による給油ノズルを示す断面図であ
る。
【図3】図2中の可動弁体、固定弁体、可動弁座等を拡
大して示す断面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向から見た断面図であ
る。
【図5】図3中の可動弁座等を開弁状態で示す断面図で
ある。
【図6】図5中の矢示VI−VI方向から見た断面図であ
る。
【図7】図6中の自動閉弁機構等の動作状態を示す図6
と同様位置の断面図である。
【符号の説明】
13 ノズル本体 14 油通路 15 流入口 16 流出口 17 吐出パイプ 18 可動弁座 25 可動弁体 35 固定弁体 36 圧縮ばね(発条) 26 操作レバー(開弁操作手段) 28 連動レバー(開弁操作手段) 40 自動閉弁機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入口と流出口とを有し内部に油液が流
    通する油通路が形成されたノズル本体と、前記油通路内
    に位置して設けられる弁体と、該弁体の下流側の油通路
    内に摺動可能に設けられ前記弁体に離着座する弁座と、
    一端が該弁座に当接し他端が前記ノズル本体に当接され
    て前記弁座を前記弁体方向に付勢する発条と、前記ノズ
    ル本体に係止され前記弁座を摺動させて該弁座を前記弁
    体から離座させる開弁操作手段とから構成してなる給油
    ノズル。
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