JPH1059500A - 給油ノズル - Google Patents

給油ノズル

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Publication number
JPH1059500A
JPH1059500A JP23733896A JP23733896A JPH1059500A JP H1059500 A JPH1059500 A JP H1059500A JP 23733896 A JP23733896 A JP 23733896A JP 23733896 A JP23733896 A JP 23733896A JP H1059500 A JPH1059500 A JP H1059500A
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JP
Japan
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valve
negative pressure
liquid level
discharge pipe
port
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Application number
JP23733896A
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English (en)
Inventor
Koji Yokoyama
幸治 横山
Kei Sato
慶 佐藤
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出パイプ先端からの油垂れを防止し、かつ
自動閉弁機構の誤作動を防止する。 【解決手段】 弁支持体17と、吐出パイプ3の吐出口
3Aを開,閉する自動弁23と、負圧通路27とからな
る負圧発生機構16を、吐出パイプ3の先端側に設ける
構成とする。これにより、給油時に自動弁23が開弁し
て負圧通路27内に負圧が発生すると、燃料タンク内の
空気が負圧導入管13を介さずに液面検知口26から直
接的に負圧通路27内に導入されるから、燃料タンク内
の空気中に混入した塵埃等によって負圧導入管13が閉
塞されるのを回避できる。また、給油が停止すると自動
弁23が弱ばね25によって吐出パイプ3の吐出口3A
を閉塞するから、吐出パイプ3内に残留した燃料が吐出
口3Aから垂れ落ちるのを確実に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば給油所にお
いて車両の燃料タンク等に燃料を給油するのに用いられ
る給油ノズルに関し、特に自動停止給油を行うための自
動閉弁機構を備えた給油ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】給油所において車両の燃料タンク等に給
油を行うときに用いられる給油ノズルは、例えば特開昭
63−178996号公報等に示されているように、内
部に流路が設けられたノズル本体と、該ノズル本体に接
続され先端側が吐出口となった吐出パイプと、前記ノズ
ル本体内に設けられ、操作レバーによって開,閉弁され
る弁体と、給油対象内の液面を検知するため前記吐出パ
イプに沿って設けられ、該吐出パイプの先端側に液面検
知口が開口した液面検知管と、前記ノズル本体内に設け
られ、給油対象内の液面が上昇したときに発生する負圧
によって前記弁体を自動的に閉弁する自動閉弁機構と、
前記弁体の近傍に位置して設けられ、前記弁体の開,閉
に応動して開,閉弁する自動弁と、前記ノズル本体内に
位置して該自動弁の近傍に開口するように設けられ、給
油対象内の液面の上昇によって液面検知口が閉塞された
とき、該自動弁を流れる油液によって液面検知管を介し
て自動閉弁機構に作用する負圧を発生させる負圧通路と
から構成されている。そして、給油ノズルは給油ホース
等を介してポンプ、流量計等を収容する計量機本体に接
続されている。
【0003】ここで、給油ノズルを用いて給油作業を行
う場合には、例えば作業者が燃料タンクに給油ノズルの
吐出パイプを挿入した状態で操作レバーを操作して弁体
を開弁させることにより、地下タンク内の油液(燃料)
が、ポンプ、流量計、給油ホースを介して給油ノズルか
ら吐出される。
【0004】そして、自動閉弁機構は、液面が吐出パイ
プ先端に達する前には、給油ノズル内を燃料が流通する
ときのベンチュリ作用によって、燃料タンク内の空気を
液面検知管から吸引して弁体を開弁状態に保ち、給油作
業によって燃料タンク内の液面が上昇し、液面が吐出パ
イプ先端に達して液面検知管の液面検知口を閉塞すると
弁体を閉弁させ、給油を自動的に停止させるようになっ
ている。
【0005】ところで、上述の従来技術による給油ノズ
ルでは、流路を開,閉する弁体と該弁体に応動して開,
閉する自動弁とがノズル本体の中央部に設けられ、吐出
パイプの吐出口から大きく離間しているため、弁体が閉
弁して給油が停止したときに、弁体の下流側となる吐出
パイプ内には少量の燃料が残留することになる。
【0006】このため、給油が停止した後に、作業者が
給油ノズルの吐出パイプを燃料タンクの給油口から抜出
し、該給油ノズルを計量機本体のノズル掛け等に収容す
るときには、自動弁が閉弁しているにもかかわらず吐出
パイプの吐出口から燃料が垂れ落ちて給油所のフロアを
汚してしまうという不都合がある。
【0007】これに対し、例えば特開平4−12819
9号公報では、吐出パイプの先端側に油垂れ防止弁を設
けた給油ノズルが開示されており、この油垂れ防止弁
は、常時は吐出パイプの先端側を閉塞し、吐出パイプか
ら燃料が吐出するときの圧力によって開弁するものであ
る。そして、該油垂れ防止弁は、自動閉弁機構により弁
体が閉弁して給油が停止すると吐出パイプの先端側を閉
塞し、該吐出パイプ内に残留した燃料が吐出口から垂れ
落ちるのを防止する構成となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の給油ノ
ズルでは、吐出パイプの先端側に油垂れ防止弁を格別に
設けることにより、給油ノズル全体の構成が複雑化し、
コストが増大してしまうという問題がある。
【0009】また、従来技術による給油ノズルでは、自
動閉弁機構に作用する負圧を発生させるための負圧通路
がノズル本体の中央部に配設され、液面検知管の液面検
知口が吐出パイプの先端側に開口しているため、液面検
知口が液面によって閉塞されるまでは、燃料タンク内の
空気は液面検知管内の比較的長い通路を流通することに
なる。
【0010】このため、例えば燃料タンク内の空気に混
入した塵埃等が、空気と共に液面検知管内を流通する間
に該液面検知管の内壁等に付着するおそれがある。この
場合、実際には液面が吐出パイプ先端に達していないに
もかかわらず、液面検知管が塵埃等によって閉塞されて
自動閉弁機構が誤作動し、給油が停止してしまうという
問題がある。
【0011】また、液面検知口が液面によって閉塞され
たときに、自動閉弁のタイムラグや液面検知口を油液中
に入れたままの状態で自動停止動作を繰返すことによっ
て、液面検知管内に油液を吸い上げてしまうことがあ
る。このような場合、液面検知管内に吸い上げられた油
液が、燃料タンクから吐出パイプを抜き出した後に流出
することにより、この油液が給油ノズルの外周、給油所
の床面等を汚してしまうという問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、吐出パイプ先端や液面検知口からの油液
の垂れ落ちを防止でき、かつ、自動閉弁機構の誤作動を
防止できるようにした給油ノズルを提供することを目的
としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、内部に流路が設けられ、先端側が吐出
口となったノズル本体と、該ノズル本体内に設けられ、
前記流路を開,閉弁する弁体と、前記ノズル本体内に設
けられ、負圧によって該弁体を自動的に閉弁する自動閉
弁機構と、前記吐出口に設けられ、負圧導入管を介して
該自動閉弁機構と接続された負圧発生機構とを備えてい
る。
【0014】そして、本発明の特徴は、前記負圧発生機
構は、前記吐出口に設けられた弁支持体と、該弁支持体
に設けられ、前記弁体の開,閉に応動して前記吐出口を
開,閉する自動弁と、常時は大気に開口した状態で前記
弁支持体に設けられ、給油対象内の液面が上昇したとき
閉塞される液面検知口と、該液面検知口と前記負圧導入
管とを連通するために前記弁支持体に設けられ、途中が
吸引口となって前記自動弁の近傍に開口した負圧通路と
から構成したことにある。
【0015】上記構成によれば、給油時にノズル本体の
先端側を流れる油液によって負圧発生機構の自動弁が開
弁すると、該自動弁の近傍に開口した吸引口から負圧通
路内の空気が吸引され、該負圧通路内に負圧が発生す
る。ここで、給油対象内の液面が吐出パイプの先端側に
達する前には、弁支持体に設けられた液面検知口から負
圧通路内に給油対象内の空気が吸引され、自動閉弁機構
が非作動となって弁体が開弁状態を保持する。この場
合、液面検知口から吸引された空気は負圧導入管内を流
通することなく負圧通路内に吸引されるから、給油時に
空気中に混入した塵埃等が負圧導入管内に付着してこれ
を閉塞してしまうのを防止できる。
【0016】そして、液面が吐出口に達して液面検知口
が閉塞されると、負圧通路に連通した負圧導入管内に負
圧が導入されることにより、自動閉弁機構が作動して弁
体が閉弁し、給油が停止する。このとき、弁体の閉弁に
応動して自動弁が閉弁し、吐出口を閉塞することによ
り、給油停止後に吐出パイプ内に残留した油液が吐出口
から垂れ落ちるのを防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図3を参照しつつ詳細に説明する。
【0018】図において、1は給油ノズルの本体をなす
ノズル本体を示し、該ノズル本体1内には燃料が流通す
る燃料流路2が設けられている。
【0019】3はノズル本体1の先端側に取付けられた
吐出パイプで、該吐出パイプ3は、例えばアルミニウム
合金やステンレス鋼等から円筒状に形成され、その先端
側が通常の使用状態で下向きに屈曲するように伸長して
いる。そして、該吐出パイプ3の先端部は燃料の吐出口
3Aとなり、該吐出パイプ3の先端側には後述する負圧
発生機構16が設けられている。
【0020】4は燃料流路2を連通、遮断するためにノ
ズル本体1内に設けられた弁座部材で、該弁座部材4に
は後述する弁体5が離,着座するようになっている。
【0021】5は弁座部材4に離,着座する弁体、6は
該弁体5に固着された弁軸をそれぞれ示し、該弁軸6は
ノズル本体1内に軸方向への移動が可能に設けられてい
る。7は弁軸6の外周側に位置してノズル本体1と弁体
5との間に設けられた弁ばねで、該弁ばね7は圧縮ばね
からなり、弁体5を弁座部材4に着座させる方向に常時
付勢するものである。
【0022】ここで、弁軸6は弁体側シャフト6Aとレ
バー側シャフト6Bとからなり、弁体側シャフト6Aの
一端側には弁体5が固着され、他端側にはレバー側シャ
フト6Bの一端側が摺動可能に挿入されている。そし
て、レバー側シャフト6Bには後述するフック9が係脱
するようになっており、該レバー側シャフト6Bは、フ
ック9が係合することにより弁ばね7に抗して弁体5を
開弁状態に保ち、フック9が離脱することにより弁ばね
7によって弁体5を閉弁させる。
【0023】8はノズル本体1内に設けられたダイヤフ
ラム式の自動閉弁機構を示し、該自動閉弁機構8は、負
圧室内に配設されたダイヤフラム(いずれも図示せず)
の変位に応じてレバー側シャフト6Bに係合,離脱する
フック9を有している。そして、該自動閉弁機構8は、
後述する液面検知口26が開口しているときには、フッ
ク9をレバー側シャフト6Bに係合させることにより弁
体5を開弁状態に保ち、燃料タンク内の液面が液面検知
口26を閉塞すると、負圧室内が減圧されてダイヤフラ
ムが変位することにより、フック9をレバー側シャフト
6Bから離脱させ、弁ばね7によって弁体5を閉弁させ
る構成となっている。
【0024】10はノズル本体1の下側に設けられた枠
状のレバーガード、11は該レバーガード10内を伸長
するように設けられた操作レバーをそれぞれ示し、該操
作レバー11は弁軸6に連結され、該操作レバー11を
操作することにより弁軸6が軸方向に移動し、弁ばね7
に抗して弁体5が弁座部材4から離座する構成となって
いる。
【0025】12は弁座部材4の下流側に位置してノズ
ル本体1内に設けられた接続口部材で、該接続口部材1
2の中央部には、後述する負圧導入管13の基端側が取
付けられている。ここで、接続口部材12には自動閉弁
機構8の負圧室に連通する吸引通路14が設けられてお
り、負圧導入管13は該吸引通路14を介して自動閉弁
機構8の負圧室に連通している。
【0026】13は吐出パイプ3内に配設された負圧導
入管を示し、該負圧導入管13は吐出パイプ3の長手方
向に沿って設けられ、その基端側が接続口部材12の吸
引通路14に連通している。また、負圧導入管13の先
端側は図2に示すように、吐出パイプ3の先端側外周面
に穿設された透孔3Bに管ホルダ15を介して接続され
ている。
【0027】16は吐出パイプ3の先端側に配設された
負圧発生機構で、該負圧発生機構16は図2および図3
に示すように、吐出パイプ3先端側の吐出口3Aに固着
された後述の弁支持体17と、該弁支持体17と吐出パ
イプ3との間に設けられて吐出口3Aを開,閉する自動
弁23と、給油時に吐出パイプ3の吐出口3Aを燃料が
流通することにより負圧を発生する負圧通路27とから
なっている。
【0028】17は吐出パイプ3の吐出口3Aに設けら
れた弁支持体で、該弁支持体17は、内周側が吐出パイ
プ3の外周面に取付けられた段付き円筒状の筒体18
と、該筒体18の先端側外周に挿嵌された弁ホルダ19
と、筒体18と弁ホルダ19の外周側に挿嵌された円筒
カバー20とを有している。
【0029】ここで、筒体18はOリング嵌着溝18A
と筒部18Bとからなり、該筒体18の内周側は、その
全長に亘って吐出口3Aの外周に螺着されている。ま
た、筒体18の先端側外周には、弁ホルダ19の基端側
が挿嵌されている。
【0030】一方、弁ホルダ19はOリング嵌着溝19
Aと筒部19Bとからなり、筒体18のOリング嵌着溝
18Aと弁ホルダ19のOリング嵌着溝19Aとは等し
い外径寸法を有し、筒体18の筒部18Bと弁ホルダ1
9の筒部19Bとは等しい外径寸法を有している。さら
に、弁ホルダ19の先端側には、自動弁23を支持する
ために中心部から吐出パイプ3側に突出した小径円筒1
9Cと、該小径円筒19Cを径方向で挟む一対の燃料流
通口19D,19Dとが形成されている。19Eは弁ホ
ルダ19の内周側に全周に亘って突設された縮径部で、
該縮径部19Eは、自動弁23との間で燃料の流路面積
を絞ることにより、燃料の流速を速めるものである。
【0031】そして、筒体18と弁ホルダ19との外周
側には円筒カバー20が挿嵌され、筒体18のOリング
嵌着溝18Aと円筒カバー20との間はOリング21に
よって気密に封止され、弁ホルダ19のOリング嵌着溝
19Aとの間はOリング22によって気密に封止されて
いる。
【0032】23は吐出パイプ3と弁支持体17との間
に設けられた自動弁で、該自動弁23は、その軸部23
Aが弁ホルダ19の小径円筒19C内に摺動可能に挿入
され、吐出パイプ3の吐出口3Aに嵌着された環状の弁
座24に離,着座することにより、該吐出口3Aを開,
閉するものである。
【0033】25は弁ホルダ19の小径円筒19Cと自
動弁23との間に縮装された弱ばねを示し、該弱ばね2
5は自動弁23を弁座24に着座する方向に常時付勢す
るものである。そして、弱ばね25は、給油時に吐出パ
イプ3内を流れる燃料の圧力が作用したときに自動弁2
3が弁座24から離座して開弁するのを許し、前記弁体
5が閉弁して給油が停止したときには自動弁23を弁座
24に着座させ、該自動弁23によって吐出パイプ3の
吐出口3Aを閉塞させる。
【0034】26は円筒カバー20の先端側外周面に穿
設された液面検知口で、該液面検知口26は通常の使用
状態で下向きとなる位置に設けられている。そして、該
液面検知口26は、常時は大気に開口し、燃料タンク内
の液面が上昇したときに該液面によって閉塞されるもの
である。
【0035】27は筒体18の筒部18Bおよび弁ホル
ダ19の筒部19Bと、円筒カバー20の内周面との間
に形成された環状の負圧通路を示し、該負圧通路27の
途中部位は、弁ホルダ19の筒部19Bに穿設された吸
引口28を介して自動弁23の近傍に開口している。そ
して、該負圧通路27は、液面検知口26を介して外部
に連通すると共に、筒体18の筒部18Bに穿設された
連通穴29および管ホルダ15を介して負圧導入管13
に連通している。
【0036】ここで、負圧発生機構16は、吐出パイプ
3内を流れる燃料によって自動弁23が開弁し、弁ホル
ダ19の縮径部19Eと自動弁23との間で絞られた流
路内を燃料が流れるとき、負圧通路27内の空気が吸引
口28から吸い出されることによって負圧通路27内に
負圧を発生させる構成となっている。
【0037】そして、負圧発生機構16は、液面検知口
26が燃料タンク(図示せず)内で上昇した液面によっ
て閉塞される前は、該液面検知口26から燃料タンク内
の空気を吸引することにより自動閉弁機構8を非作動と
して弁体5を開弁状態に保持する。一方、燃料タンク内
の液面が上昇し液面検知口26が液面によって閉塞され
たときには、連通穴29および負圧導入管13を介して
自動閉弁機構8の負圧室内の空気を吸引し、該負圧室内
を減圧してダイヤフラムを変位させることにより、弁体
5を閉弁させるようになっている。
【0038】本実施例は上述の如き構成を有するもの
で、該給油ノズルを用いて給油作業を行う場合には、作
業者が燃料タンクの給油口に吐出パイプ3を挿入し、操
作レバー11を操作して弁体5を開弁させる。
【0039】これにより、弁軸6のレバー側シャフト6
Bに自動閉弁機構8のフック9が係合し、弁体5が弁ば
ね7に抗して開弁状態を保持する。そして、計量機本体
から圧送された燃料は、ノズル本体1の燃料流路2から
吐出パイプ3の吐出口3Aに導かれ、該吐出パイプ3の
先端側に設けられた負圧発生機構16の自動弁23を開
弁させ、弁ホルダ19の燃料流通口19Dから燃料タン
ク内に供給される。
【0040】このとき、弁ホルダ19の縮径部19Eと
自動弁23との間で絞られた流路内を燃料が流れるとき
のベンチュリ作用によって負圧通路27内に負圧が発生
する。しかし、液面検知口26が燃料タンク内の液面に
よって閉塞される前は、負圧通路27内に該液面検知口
26から燃料タンク内の空気が吸引されることにより、
負圧導入管13を介して負圧通路27に連通する自動閉
弁機構8の負圧室を大気圧状態に保持する。この結果、
自動閉弁機構8のフック9がレバー側シャフト6Bに係
合したままとなり、弁体5が開弁状態を保持して給油が
継続される。
【0041】この場合、本実施例では、負圧発生機構1
6を吐出パイプ3の先端側に設けることにより、給油時
に燃料タンク内の空気が負圧導入管13を介さずに液面
検知口26から直接的に負圧通路27内に導入される。
このため、例えば従来技術で述べた、給油時に燃料タン
ク内の空気が液面検知管内を流通する構成の給油ノズル
に比較して、燃料タンク内の空気中に混入した塵埃等に
よって負圧導入管が不所望に閉塞してしまうのを回避で
き、自動閉弁機構の誤作動等を確実に防止することがで
きる。
【0042】そして、給油によって燃料タンク内の液面
が上昇して液面検知口26を閉塞すると、連通穴29お
よび管ホルダ15を介して負圧導入管13内に負圧が導
入され、自動閉弁機構8の負圧室内の空気が吸引通路1
4および負圧導入管13を介して負圧通路27内に吸引
される。これにより、自動閉弁機構8の負圧室内が減圧
されてダイヤフラムが変位することにより、フック9が
レバー側シャフト6Bから離脱し、弁体5が弁ばね7に
よって閉弁して給油が停止する。
【0043】かくして、給油が停止すると、負圧発生機
構16を構成する自動弁23が弱ばね25によって吐出
パイプ3の吐出口3Aを閉塞する。この結果、作業者が
吐出パイプ3を燃料タンクから抜出し、給油ノズルを計
量機本体のノズル掛け等に収容するときに、吐出パイプ
3内に残留した燃料が吐出口3Aから垂れ落ちるのを確
実に防止できる。
【0044】しかも、自動弁23は負圧発生機構16の
一部を構成する部材であるから、例えば従来技術で述べ
た、吐出パイプの先端側に別個の油垂れ防止用弁を設け
た給油ノズルに比較して、給油ノズル全体の構成を簡素
化することができ、かつコストの上昇を抑えることがで
きる。
【0045】また、負圧発生機構16を吐出パイプ3の
先端側に設ける構成としたので、従来技術に比較して液
面検知口26と負圧発生部との間の距離を大幅に短縮で
き、液面が液面検知口26に達したときに負圧によって
該液面検知口26から吸い上げてしまう油液の量を大幅
に減少させることができる。この結果、吐出パイプ3を
燃料タンクから抜き出したときに、液面検知口26から
外部に流出する油液が減少し、給油ノズルの外周、給油
所の床面等を常に清浄な状態に保つことができる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、弁
支持体と、該弁支持体に設けられ、弁体の開,閉に応動
して吐出パイプの吐出口を開,閉する自動弁と、弁支持
体に設けられ、給油対象内の液面によって閉塞される液
面検知口と、該液面検知口と負圧導入管とを連通するた
めに弁支持体に設けられた負圧通路とからなる負圧発生
機構を吐出パイプの先端側に設ける構成としたから、給
油時に負圧通路内に負圧が発生したときに、給油対象内
の空気は負圧導入管内を流通することなく液面検知口か
ら直接的に負圧通路内に吸引される。
【0047】このため、給油時に空気中に混入した塵埃
等が負圧導入管内に付着してこれを閉塞してしまうのを
回避でき、自動閉弁機構が誤作動等を生じるのを確実に
防止できる。
【0048】また、上昇した液面によって液面検知口が
閉塞され、自動閉弁機構によって弁体が閉弁すると、自
動弁が閉弁して吐出パイプの吐出口を閉塞するから、給
油停止後に給油ノズルを給油対象から抜出すときに吐出
パイプ内に残留した油液が吐出口から垂れ落ちるのを確
実に防止できる。
【0049】しかも、負圧発生機構を構成する自動弁が
油垂れ防止用の弁を兼ねる構成としたから、例えば吐出
パイプの先端側に格別の油垂れ防止弁を設ける場合に比
較して、給油ノズル全体の構成を簡素化することがで
き、かつコストの低減にも寄与することができる。
【0050】さらに、負圧発生機構を吐出パイプの先端
側に設けることにより、従来技術に比較して液面検知口
と負圧発生部との間の距離を大幅に短縮できる構成とし
たから、液面が液面検知口に達したときに負圧によって
吸い上げられる油液の量を大幅に減少させることができ
る。これにより、吐出パイプを燃料タンクから抜出した
ときに、液面検知口を通じて外部に流出する油液が減少
し、給油ノズルの外周、給油所の床面等を常に清浄な状
態に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による給油ノズルを示す
一部破断の外観図である。
【図2】図1中の負圧発生機構を拡大して示す拡大断面
図である。
【図3】図2に示す負圧発生機構の左側面図である。
【符号の説明】 1 ノズル本体 2 燃料流路(流路) 3 吐出パイプ 5 弁体 8 自動閉弁機構 11 操作レバー 13 負圧導入管 16 負圧発生機構 17 弁支持体 23 自動弁 26 液面検知口 27 負圧通路 28 吸引口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に流路が設けられ、先端側が吐出口
    となったノズル本体と、該ノズル本体内に設けられ、前
    記流路を開,閉弁する弁体と、前記ノズル本体内に設け
    られ、負圧によって該弁体を自動的に閉弁する自動閉弁
    機構と、前記吐出口に設けられ、負圧導入管を介して該
    自動閉弁機構と接続された負圧発生機構とを備え、前記
    負圧発生機構は、前記吐出口に設けられた弁支持体と、
    該弁支持体に設けられ、前記弁体の開,閉に応動して前
    記吐出口を開,閉する自動弁と、常時は大気に開口した
    状態で前記弁支持体に設けられ、給油対象内の液面が上
    昇したとき閉塞される液面検知口と、該液面検知口と前
    記負圧導入管とを連通するために前記弁支持体に設けら
    れ、途中が吸引口となって前記自動弁の近傍に開口した
    負圧通路とから構成してなる給油ノズル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2693016A1 (fr) * 1992-06-24 1993-12-31 Goulet Michael Transmetteur d'information entre deux organes dont l'un est tournant et l'autre non.
JP2008290754A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Tokiko Techno Kk 給液ノズル及びその製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2693016A1 (fr) * 1992-06-24 1993-12-31 Goulet Michael Transmetteur d'information entre deux organes dont l'un est tournant et l'autre non.
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