JP3146753B2 - 自動車用燃料タンク - Google Patents
自動車用燃料タンクInfo
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用燃料タンクに関
する。
する。
【０００２】
【従来の技術】自動車用燃料タンクにあっては周知のよ
うに、タンク本体内にペーパーが発生して、該タンク本
体内が大気圧以上の所定の圧力に達すると、定圧弁を開
いてタンク本体内からベーパーをエバポチューブを介し
てキャニスターに導入してベーパー処理するようにして
いる。
うに、タンク本体内にペーパーが発生して、該タンク本
体内が大気圧以上の所定の圧力に達すると、定圧弁を開
いてタンク本体内からベーパーをエバポチューブを介し
てキャニスターに導入してベーパー処理するようにして
いる。
【０００３】また、このような自動車用燃料タンクの中
でも、例えば実開昭６２−２６７６２号公報に示すよう
に、燃料給油時のベーパー処理対策として、定圧弁を備
えた通常のエバポチューブ・キャニスターラインとは別
に、エバポチューブの途中に常閉弁を設けて、フイラー
チューブの給油口に給油ガンを挿入した時にこの常閉弁
を開弁してエバポチューブを開放し、タンク本体内の発
生ベーパーをキャニスターへ導出するようにしたものも
知られている。
でも、例えば実開昭６２−２６７６２号公報に示すよう
に、燃料給油時のベーパー処理対策として、定圧弁を備
えた通常のエバポチューブ・キャニスターラインとは別
に、エバポチューブの途中に常閉弁を設けて、フイラー
チューブの給油口に給油ガンを挿入した時にこの常閉弁
を開弁してエバポチューブを開放し、タンク本体内の発
生ベーパーをキャニスターへ導出するようにしたものも
知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前述した何れの構成で
あっても、燃料給油時以外の通常時には、エバポチュー
ブに介装した定圧弁によってタンク本体の内圧が大気圧
以上になるため、この内圧によって燃料給油の際にフラ
イチューブの給油口のフイラーキャップを開けると、フ
イラーチューブを経由してタンク本体内に発生したベー
パーが大気へ流出してしまう。
あっても、燃料給油時以外の通常時には、エバポチュー
ブに介装した定圧弁によってタンク本体の内圧が大気圧
以上になるため、この内圧によって燃料給油の際にフラ
イチューブの給油口のフイラーキャップを開けると、フ
イラーチューブを経由してタンク本体内に発生したベー
パーが大気へ流出してしまう。
【０００５】そこで、本発明は給油ガンがフイラーチュ
ーブの給油口に密着して、フイラーチューブを上昇する
タンク本体内の発生ベーパーを吸入して、燃料給油時に
おけるベーパー処理機能を備えている点に着目し、この
給油ガンのベーパー処理機能と、エバポチューブ・キャ
ニスターラインのベーパー処理機能とを有効に発揮させ
て、燃料給油時のベーパー処理を行えることは勿論、通
常時にタンク本体内の発生ベーパーによる内圧上昇を抑
えて、燃料給油に際してフイラーキャップを開けた時に
内圧によってベーパーが大気へ流出するのを防止するこ
とができる自動車用燃料タンクを提供するものである。
ーブの給油口に密着して、フイラーチューブを上昇する
タンク本体内の発生ベーパーを吸入して、燃料給油時に
おけるベーパー処理機能を備えている点に着目し、この
給油ガンのベーパー処理機能と、エバポチューブ・キャ
ニスターラインのベーパー処理機能とを有効に発揮させ
て、燃料給油時のベーパー処理を行えることは勿論、通
常時にタンク本体内の発生ベーパーによる内圧上昇を抑
えて、燃料給油に際してフイラーキャップを開けた時に
内圧によってベーパーが大気へ流出するのを防止するこ
とができる自動車用燃料タンクを提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】タンク本体内に発生した
ベーパーをエバポチューブを介してキャニスターへ導出
するようにした燃料タンクにおいて、燃料給油時にフイ
ラーチューブの給油口に給油ガンを挿入すると、これを
検出する給油検出手段の作用にもとづいて閉弁する常開
型の遮断弁を前記エバポチューブの途中に設け、前記遮
断弁の閉時には、前記タンク本体内で発生したベーパー
が前記給油口に密着した給油ガンに備えられたベーパー
通路に吸入される。
ベーパーをエバポチューブを介してキャニスターへ導出
するようにした燃料タンクにおいて、燃料給油時にフイ
ラーチューブの給油口に給油ガンを挿入すると、これを
検出する給油検出手段の作用にもとづいて閉弁する常開
型の遮断弁を前記エバポチューブの途中に設け、前記遮
断弁の閉時には、前記タンク本体内で発生したベーパー
が前記給油口に密着した給油ガンに備えられたベーパー
通路に吸入される。
【０００７】
【作用】通常時はエバポチューブの途中に設けた遮断弁
が開弁していて、該エバポチューブが開放されているた
め、タンク本体内にベーパーが発生すると、この発生ベ
ーパーはエバポチューブを通ってキャニスターへ導出さ
れ、従って、タンク本体内のベーパー発生による内圧上
昇が回避される。
が開弁していて、該エバポチューブが開放されているた
め、タンク本体内にベーパーが発生すると、この発生ベ
ーパーはエバポチューブを通ってキャニスターへ導出さ
れ、従って、タンク本体内のベーパー発生による内圧上
昇が回避される。
【０００８】キャニスターに導出されて該キャニスター
に吸着されたベーパーは、パージ空気と共にエンジンへ
供給される。
に吸着されたベーパーは、パージ空気と共にエンジンへ
供給される。
【０００９】燃料給油に際し、フイラーキャップを開け
て給油口に給油ガンを挿入すると、給油検出手段がこれ
を検出して遮断弁を閉弁作動させる。
て給油口に給油ガンを挿入すると、給油検出手段がこれ
を検出して遮断弁を閉弁作動させる。
【００１０】これにより、エバポチューブのタンク本体
内とキャニスターとの間の連通が断たれるから、燃料給
油によりタンク本体内に発生したベーパーは、全てフイ
ラーチューブを上昇して給油ガンに備えられたベーパー
通路に吸入され、タンク本体外へ抜かれて処理される。
内とキャニスターとの間の連通が断たれるから、燃料給
油によりタンク本体内に発生したベーパーは、全てフイ
ラーチューブを上昇して給油ガンに備えられたベーパー
通路に吸入され、タンク本体外へ抜かれて処理される。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面と共に詳述す
る。
る。
【００１２】図１において、１はタンク本体、２はタン
ク本体１の上壁に開口し、該タンク本体１内の上部に滞
留するベーパーをキャニスター３に導出するエバポチュ
ーブで、該エバポチューブ２の前記タンク本体１の上壁
の開口部分にはフロート弁４を設けて、タンク本体１内
の燃料液動時に該開口部分を閉止して、燃料がエバポチ
ューブ内に流入することがないようにしてある。
ク本体１の上壁に開口し、該タンク本体１内の上部に滞
留するベーパーをキャニスター３に導出するエバポチュ
ーブで、該エバポチューブ２の前記タンク本体１の上壁
の開口部分にはフロート弁４を設けて、タンク本体１内
の燃料液動時に該開口部分を閉止して、燃料がエバポチ
ューブ内に流入することがないようにしてある。
【００１３】そして、前記エバポチューブ２の途中に、
燃料給油時にフイラーチューブ６の給油口７に給油ガン
８を挿入すると、これを検出する給油検出手段９の作用
にもとづいて閉弁する常開型の遮断弁５を設けてある。
燃料給油時にフイラーチューブ６の給油口７に給油ガン
８を挿入すると、これを検出する給油検出手段９の作用
にもとづいて閉弁する常開型の遮断弁５を設けてある。
【００１４】本実施例では給油検出手段９として、給油
口７の近傍に設けられたシャッター１０を有効利用し
て、給油ガン８の挿入によりシャッター１０が押し退け
られると、該シャッター１０により作動子５ａを押動し
て遮断弁５を閉弁するようにしている。
口７の近傍に設けられたシャッター１０を有効利用し
て、給油ガン８の挿入によりシャッター１０が押し退け
られると、該シャッター１０により作動子５ａを押動し
て遮断弁５を閉弁するようにしている。
【００１５】図１中、１１はフイラーキャップ、１２は
燃料の満杯規制を行うベントチューブを示す。
燃料の満杯規制を行うベントチューブを示す。
【００１６】以上の実施例構造によれば、通常時は図１
又は図３に示すように、エバポチューブ２の途中に設け
た遮断弁５が開弁していて、該エバポチューブ２が開放
されているため、タンク本体１内に発生したベーパーは
フロート弁４，エバポチューブ２を通ってキャニスター
３へ導出され、従って、タンク本体１内がベーパー発生
によって大気圧以上に内圧上昇することはない。
又は図３に示すように、エバポチューブ２の途中に設け
た遮断弁５が開弁していて、該エバポチューブ２が開放
されているため、タンク本体１内に発生したベーパーは
フロート弁４，エバポチューブ２を通ってキャニスター
３へ導出され、従って、タンク本体１内がベーパー発生
によって大気圧以上に内圧上昇することはない。
【００１７】前述のようにキャニスター３に導出され
て、該キャニスター３に吸着されたベーパーは、パージ
空気と共に図外のエンジンへ供給されて処理される。
て、該キャニスター３に吸着されたベーパーは、パージ
空気と共に図外のエンジンへ供給されて処理される。
【００１８】このように、通常時はタンク本体１内の発
生ベーパーが、エバポチューブ２を通ってキャニスター
３に導出，吸着されて、該タンク本体１内が大気圧に維
持されるから、燃料給油に際して図１に示すようにフイ
ラーチューブ６の給油口７からフイラーキャップ１１を
取り外して、該給油口７を開放した場合に、タンク本体
１内の発生ベーパーがフイラーチューブ６を上昇して、
該給油口７から大気へ流出するのを回避することができ
る。
生ベーパーが、エバポチューブ２を通ってキャニスター
３に導出，吸着されて、該タンク本体１内が大気圧に維
持されるから、燃料給油に際して図１に示すようにフイ
ラーチューブ６の給油口７からフイラーキャップ１１を
取り外して、該給油口７を開放した場合に、タンク本体
１内の発生ベーパーがフイラーチューブ６を上昇して、
該給油口７から大気へ流出するのを回避することができ
る。
【００１９】次に、給油口７に給油ガン８を挿入，密着
して、タンク本体１内に燃料を給油した場合に、燃料の
流動によってタンク本体１内のベーパー発生量が多くな
ると共に、該タンク本体１内の内圧が上昇する傾向とな
って、エバポチューブ２が開放のままであるとキャニス
ター３へのベーパー導出量が多くなってキャニスター３
がオーバーフローする傾向となってしまうが、給油口７
に給油ガン８を挿入すると、図２に示すようにシャッタ
ー１０が給油ガン８に押し退けられて、該シャッター１
０により作動子５ａが押動されて遮断弁５が直ちに閉弁
する。
して、タンク本体１内に燃料を給油した場合に、燃料の
流動によってタンク本体１内のベーパー発生量が多くな
ると共に、該タンク本体１内の内圧が上昇する傾向とな
って、エバポチューブ２が開放のままであるとキャニス
ター３へのベーパー導出量が多くなってキャニスター３
がオーバーフローする傾向となってしまうが、給油口７
に給油ガン８を挿入すると、図２に示すようにシャッタ
ー１０が給油ガン８に押し退けられて、該シャッター１
０により作動子５ａが押動されて遮断弁５が直ちに閉弁
する。
【００２０】従って、エバポチューブ２のタンク本体１
内とキャニスター３との間の連通が断たれるから、該エ
バポチューブ２を通ってベーパーがキャニスター３へ導
出されることはなく、タンク本体１内に発生したベーパ
ーはフイラーチューブ６およびベントチューブ１２を上
昇して給油ガン８に備えられた図外のベーパー通路に吸
入されて、タンク本体１外へ抜かれて処理され、かつ、
該タンク本体１内が大気圧に保たれる。
内とキャニスター３との間の連通が断たれるから、該エ
バポチューブ２を通ってベーパーがキャニスター３へ導
出されることはなく、タンク本体１内に発生したベーパ
ーはフイラーチューブ６およびベントチューブ１２を上
昇して給油ガン８に備えられた図外のベーパー通路に吸
入されて、タンク本体１外へ抜かれて処理され、かつ、
該タンク本体１内が大気圧に保たれる。
【００２１】なお、前記実施例では給油検出手段９およ
び遮断弁５として、シャッター１０の開動力を有効利用
して閉弁作動する機械的なものを示しているが、この
他、給油検出手段９として給油ガン８又はシャッター１
０の位置を検出する位置センサを用いる一方、遮断弁５
としてこの位置センサの検出信号を受けて閉弁作動する
常開型の電磁弁を用いることができる。
び遮断弁５として、シャッター１０の開動力を有効利用
して閉弁作動する機械的なものを示しているが、この
他、給油検出手段９として給油ガン８又はシャッター１
０の位置を検出する位置センサを用いる一方、遮断弁５
としてこの位置センサの検出信号を受けて閉弁作動する
常開型の電磁弁を用いることができる。
【００２２】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、通常時は
エバポチューブを開放しているので、タンク本体内に発
生したベーパーをキャニスターへ導出させて、該タンク
本体内が大気圧以上に内圧上昇するのを回避できるか
ら、燃料給油に際してフイラーキャップを開けても、給
油口からタンク本体内の発生ベーパーが大気へ流出する
のを防止することができる。
エバポチューブを開放しているので、タンク本体内に発
生したベーパーをキャニスターへ導出させて、該タンク
本体内が大気圧以上に内圧上昇するのを回避できるか
ら、燃料給油に際してフイラーキャップを開けても、給
油口からタンク本体内の発生ベーパーが大気へ流出する
のを防止することができる。
【００２３】また、給油口に給油ガンを挿入して燃料を
給油した場合に、この給油ガンの挿入を給油検出手段で
検知して遮断弁を直ちに閉弁させ、エバポチューブの連
通を断つため、燃料給油時に大量に発生するベーパーが
キャニスターへ導かれて、該キャニスターがオーバーフ
ローするのを回避することができ、しかも、タンク本体
内に発生するベーパーは給油口に挿入，密着された給油
ガンによるベーパー吸入，処理機能によって大気への漏
出を確実に防止することができる。
給油した場合に、この給油ガンの挿入を給油検出手段で
検知して遮断弁を直ちに閉弁させ、エバポチューブの連
通を断つため、燃料給油時に大量に発生するベーパーが
キャニスターへ導かれて、該キャニスターがオーバーフ
ローするのを回避することができ、しかも、タンク本体
内に発生するベーパーは給油口に挿入，密着された給油
ガンによるベーパー吸入，処理機能によって大気への漏
出を確実に防止することができる。
【図１】本発明の一実施例を示す略示的断面説明図。
【図２】同実施例の燃料給油時の略示的断面説明図。
【図３】同実施例の燃料満杯時の略示的断面説明図。
１…タンク本体 ２…エバポチューブ ３…キャニスター ５…遮断弁 ６…フイラーチューブ ７…給油口 ８…給油ガン ９…給油検出手段
Claims (1)
- 【請求項１】 タンク本体内に発生したベーパーをエバ
ポチューブを介してキャニスターへ導出するようにした
燃料タンクにおいて、燃料給油時にフイラーチューブの給油口に給油ガンを挿
入すると、これを検出する給油検出手段の作用にもとづ
いて閉弁する常開型の遮断弁を前記エバポチューブの途
中に設け、 前記遮断弁の閉時には、前記タンク本体内で発生したベ
ーパーが前記給油口に密着した給油ガンに備えられたベ
ーパー通路に吸入されることを特徴とする自動車用燃料
タンク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11252793A JP3146753B2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 自動車用燃料タンク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11252793A JP3146753B2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 自動車用燃料タンク |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06320967A JPH06320967A (ja) | 1994-11-22 |
| JP3146753B2 true JP3146753B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=14588882
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11252793A Expired - Fee Related JP3146753B2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 自動車用燃料タンク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3146753B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100470778B1 (ko) * | 2001-12-10 | 2005-03-08 | 기아자동차주식회사 | 자동차용 연료 시스템 |
| DE102015221227A1 (de) | 2015-10-29 | 2017-05-04 | Ti Automotive Technology Center Gmbh | Kraftstoffbehälter mit Einlassrückschlagventil |
-
1993
- 1993-05-14 JP JP11252793A patent/JP3146753B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06320967A (ja) | 1994-11-22 |
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Legal Events
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