JP2697699B2 - 液体搬送装置 - Google Patents

液体搬送装置

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JP2697699B2
JP2697699B2 JP7197326A JP19732695A JP2697699B2 JP 2697699 B2 JP2697699 B2 JP 2697699B2 JP 7197326 A JP7197326 A JP 7197326A JP 19732695 A JP19732695 A JP 19732695A JP 2697699 B2 JP2697699 B2 JP 2697699B2
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白井  滋
正次 中村
忠男 菅野
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第一の液体収納容器か
ら第二の液体収納容器へ液体を搬送する液体搬送装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の液体搬送装置としては、
図6に示すようなものがあった(例えば実開昭62−7
0238号公報)。
【0003】図6において、1は石油暖房器に使用され
ているカートリッジタンクであり、キャップ本体2が取
り付けられている。キャップ本体2の中央部に開口部3
が形成されている。
【0004】このキャップ本体2内には開口部3を開閉
する弁体4が圧縮バネ5により「閉」方向に付勢されて
設けられている。このカートリッジタンク1へ給油する
場合はキャップ本体2を上側にして床7に設置し、給油
口部6からキャップ本体2を外してポンプ(図示なし)
等で給油を行うのが一般的であった。
【0005】しかしながら上記のような構成では、カー
トリッジタンク1へ給油する場合、キャップ本体2を給
油口部6から取り外す際、手に灯油が付着し不快な思い
をする。また、キャップ本体2の開閉が煩わしいという
課題があった。
【0006】そこでキャップ本体2を取り外さずに、か
つ手を汚さずにカートリッジタンク1に灯油のような液
体を補給できる装置として、図7に示すような提案があ
った。図7においてカートリッジタンク1に給油する
際、カートリッジタンク1のキャップ本体2を上にして
吐出側パイプ8の先端で弁体4を圧縮バネ5に抗して押
し下げながら、吐出側パイプ8をキャップ本体2の開口
部3からキャップ本体2内に挿入し、保持具9でキャッ
プ本体2の周囲を覆い、キャップ本体2の環状凸部10
に保持具9の係合凹部11を係合させることで、保持具
9をキャップ本体2に保持させる。この状態で給油ポン
プ12を動作させることにより、図示しない灯油タンク
からパイプ13を介して図7の破線矢印Aに示すように
灯油が吸い上げられ、吐出パイプ8の切り欠き部14を
経てカートリッジタンク1内に補給され、このタンク1
内の空気が一点鎖線矢印Bに示すようにキャップ本体2
の開口部3、保持具9のガス抜き穴15から外部に排出
されるというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような液体搬送装置においては、キャップ本体2内の灯
油流路(破線矢印)と空気流路(一点鎖線矢印)とが仕
切られておらず液体である灯油と気体である空気とが衝
突し合う構成なので、その結果、カートリッジタンク1
内に速く給油できなかったり、速く給油しようとすると
タンク1内にまだ少ししか灯油が入っていない時でも、
開口部3やガス抜き穴15から空気と一緒に灯油が吹き
出し、結果的に手が汚れるという課題があった。
【0008】また、開口部3の径が限られていることか
ら、従来のこの構成では流路圧損が大きく、この点から
も速い給油ができず給油時間が長くかかるなどの課題が
あった。
【0009】本発明は上記課題を解決するもので、カー
トリッジタンクからキャップ本体を外さずに給油を行う
ことができ煩わしさを解消できるとともに、手に灯油が
付着して汚れるのを防止でき、かつ短時間に速く給油が
できる液体搬送装置を提供することを第1の目的として
いる。
【0010】また第の目的は、カートリッジタンクか
らキャップ本体を外さずに給油を行うことができ手に灯
油が付着して汚れるのを防止でき、かつ給油が完了して
いないのに間違って給油を停止するような誤動作を防止
することにある。
【0011】また第の目的は、カートリッジタンクか
らキャップ本体を外さずに給油を行うことができ煩わし
さを解消できるとともに、所望の満量深さを調節できる
液体搬送装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は第1の目的を達
成するために、第一の液体収納容器中の液体を搬送する
ポンプユニットと、第二の液体収納容器中に設けられた
キャップ本体と、このキャップ本体に着脱自在に取り付
け可能で前記第一の液体収納容器中の液体と連通するア
ダプタとを備え、前記キャップ本体と前記アダプタとの
結合により少なくとも前記第一の液体収納容器と前記第
二の液体収納容器との間は往き流路と戻り流路を形成
し、前記戻り流路中ないし戻り流路出口付近に液体検知
素子を設け、前記戻り流路の途中に大気と連通する大気
開口穴とから構成されたものである。
【0013】また、本発明の第の目的を達成するため
に、第一の液体収納容器中の液体を搬送するポンプユニ
ットと、第二の液体収納容器中に設けられたキャップ本
体と、このキャップ本体に着脱自在に取り付け可能で前
記第一の液体収納容器中の液体と連通するアダプタとを
備え、前記キャップ本体と前記アダプタとの結合により
少なくとも前記第一の液体収納容器と前記第二の液体収
納容器との間は往き流路と戻り流路を形成し、前記戻り
流路中ないし戻り流路出口付近に液体検知素子を設け、
前記液体検知素子に液体が1秒間の短時間でなくそれを
越える所定時間以上連続して作用したことを検知して自
動停止する制御回路とから構成されたものである。
【0014】また、本発明の第の目的を達成するため
に、第一の液体収納容器中の液体を搬送するポンプユニ
ットと、第二の液体収納容器中に設けられたキャップ本
体と、このキャップ本体に着脱自在に取り付け可能で前
記第一の液体収納容器中の液体と連通するアダプタとを
備え、前記キャップ本体と前記アダプタとの結合により
少なくとも前記第一の液体収納容器と前記第二の液体収
納容器との間は往き流路と戻り流路を形成し、前記戻り
流路中ないし戻り流路出口付近に液体検知素子を設け、
前記第二の液体収納容器側にある戻り流路の開口端の位
置を調節可能に構成されたものである。
【0015】
【作用】本発明は上記した構成によって、キャップ本体
とアダプタとの結合により第一の液体収納容器と第二の
液体収納容器との間は往き流路と戻り流路が形成され、
その戻り流路の途中に大気と連通する大気開口穴が構成
されているため、たとえ第一の液体収納容器と第二の液
体収納容器との間に温度差があって、液体および気体の
膨張収縮を生じ、第一の液体収納容器と第二の液体収納
容器との間に気圧の不均衡を生じても、大気開口穴から
空気が入るか出るかして、自動的に気圧のバランスを保
つように作用するので、より液体搬送の抵抗が少なくな
り、速く短時間に給油ができる。このように、カートリ
ッジタンクからキャップ本体を外さずに給油を行うこと
ができ手に灯油が付着して汚れるのを防止でき、かつ短
時間に速く給油ができる。
【0016】また、戻り流路中ないし戻り流路出口付近
に設けられた液体検知素子に液体が1秒間の短時間でな
くそれを越える所定時間以上連続して触れたときに、制
御回路がポンプユニットを自動停止するように作用す
る。したがってカートリッジタンクからキャップ本体を
外さずに給油を行うことができ手に灯油が付着して汚れ
るのを防止でき、かつ給油が完了していないのに間違っ
て給油を停止するような誤動作を防止することができる
ものである。
【0017】また、第二の液体収納容器側にある戻り流
路の開口端まで給湯量が達すると、ポンプユニットによ
って第二の液体収納容器搬送される液体は、戻り流路を
通って第一の液体収納容器に戻され、この液体を戻り流
路中ないし戻り流路出口付近に設けられた液体検知素子
が検知し、ポンプユニットの作動を自動停止する。ここ
で第二の液体収納容器側にある戻り流路の開口端の位置
を調節可能に構成してあるので、開口端の位置を所望す
る満量深さ位置に調節することによって、満量深さを任
意自在に設定することができる。すなわち、カートリッ
ジタンクからキャップ本体を外さずに給油を行うことが
でき煩わしさを解消できるとともに、所望の満量深さを
調節できる液体搬送装置を提供することができるもので
ある。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1、図2、図3、
図4、図5を参照しながら説明する。図において第一の
液体収納容器16は灯油を貯蔵するタンクであり、吸い
込み部17を有したポンプユニット18の上部に制御部
19を配し、アダプタ20とポンプユニット18との間
は、二重管状ホース21で接続してある。図1の状態
は、アダプタ20を第二の液体収納容器22であるとこ
ろのカートリッジタンクのキャップ本体23に装着結合
し給油中の状態である。また22’は油量表示部であ
る。
【0019】図2は、図1のアダプタ20と第二の液体
収納容器22であるカートリッジタンクのキャップ本体
23との結合部分とその周辺の構成を示したものであ
る。
【0020】図3および図4は、アダプタ20とキャッ
プ本体23とを結合していない状態の、アダプタ20側
およびキャップ本体23側のそれぞれの構成を示したも
のである。
【0021】また図5は、液体検知素子24の取り付け
部付近の構成を示したものである。まずアダプタ20
は、中心に構成した流路部39、44の外側に把手部2
8と、この把手部28によって開閉される引掛け爪部2
7が設けられ、キャップ本体23の上端部の結合口金2
5の引掛け部26に引掛け爪部27が把手部28を開閉
することによって簡単に着脱できる構成である。これら
引掛け爪部27および把手部28を有するアダプタケー
ス29の中心には、アダプタケース29と連動するアダ
プタ外側弁体30をビス31で固着し、さらにアダプタ
外側弁体30の内側の中心下端部には、アダプタ内側弁
体32の弁座とキャップ外側弁体33の中心穴弁座34
を径方向シールする機能を兼ねるアダプタ内側弁座体3
5が圧入固着され、アダプタ内側弁体32にはOリング
36が挿入固着され、アダプタ内側弁体32がアダプタ
内側弁座体35を閉塞する方向に付勢する円錐ばね37
が装着され、さらにアダプタ外側弁体30の下端部には
ドーナツリング状の連続発泡スポンジで形成した吸液材
38が接着固着してある。アダプタ外側弁体30の軸心
には戻り流路39の一部である軸穴40を形成し、口金
結合部材41の戻り穴42と常に連通させるためアダプ
タ外側弁体30の側面には長穴43が開けてある。さら
に口金結合部材41の往き流路44とシールするために
Oリング45とOリング46が設けてある。口金結合部
材41の下部外面に嵌められたOリング47はアダプタ
20とキャップ本体23とを結合した際、往き流路44
と外気との間をシールするためである。アダプタケース
29と口金結合部材41との間に設けた圧縮ばね48
は、アダプタ外側弁体30がアダプタ20の往き流路4
4を閉塞する方向に付勢している。またアダプタ外側弁
体30の下部側面に嵌められたOリング49は、アダプ
タ20の往き流路44を閉塞するためのものである。ア
ダプタ20の戻り穴42および往き穴50は、二重管状
の可撓性ホース21を介して第一の液体収納容器16へ
連通している。
【0022】次にキャップ本体23は、第二の液体収納
容器22の口螺部51に螺着固定され、ゴムパッキン5
2でシールしてある。キャップ本体23の内部二は、結
合口金25に圧縮ばね53で押圧付勢するキャップ外側
弁体33を備え、さらにキャップ外側弁体33の内部に
圧縮ばね54で押圧付勢し、シールするキャップ内側弁
体55を備えている。すなわち圧縮ばね53、54はキ
ャップ外側弁体33、キャップ内側弁体55を常時閉成
しようとする方向に付勢する付勢手段である。またキャ
ップ外側弁体33と一体に圧入接着によってシール固着
されたキャップ内側弁体ケース56は、キャップ外側弁
体33の内側流路57と外側流路58とを確実に隔離さ
れた流路に形成するものである。キャップ内側弁体ケー
ス56の下部には、戻り流路39の開口端59を拡大す
るスロート60が多少は上下位置調節できるように取り
付けてある。
【0023】また、液体検知素子24の取り付け部付近
の構成実施例は図5に示したように、第一の液体収納容
器16の口穴部61に挿入固定した栓部62を有するポ
ンプユニット18と、二重管状の可撓性ホース21とを
接続する継ぎ手体63によって、第一の液体収納容器1
6からポンプユニット18によって第二の液体収納容器
22へ液体を送る往き流路44と、第二の液体収納容器
22の空気を第一の液体収納容器16へ返送する戻り流
路39が形成されている。この戻り流路39を分岐する
分岐流路64と、この分岐流路64よりも流路抵抗を相
対的に大きくなるように形成したもう一方の分岐流路6
5の出口付近に、プリズム66を有した光学式センサに
てなる液体検知素子24を前記継ぎ手体63の側壁に貫
通して取り付けてある。この流路側壁に貫通して設けた
液体検知素子24の近くで、その側壁の外側でかつ継ぎ
手体ケース67に、制御回路68や運転スイッチ69な
どからなる制御部19が構成されている。また開口継ぎ
手部70は戻り流路39と通じ、かつ大気と開口してお
り、液体を搬送しないときアダプタ20をこの開口継ぎ
手部70に装着できるようになっている。つまり、装着
時はアダプタ20のOリング47が大気開口穴をシール
して閉ざし、爪部27が掛り部72に引っ掛かって一時
的に軽く固定されるように構成されている。
【0024】上記構成において、給油時には図1および
図2のようにキャップ本体23を上に向けて第二の液体
収納容器22を設置し、キャップ本体23のキャップ内
側弁体55にアダプタ20のアダプタ内側弁座35を対
向させ押し下げると、まずアダプタ内側弁体32が開き
ながらキャップ内側弁体55がアダプタ内側弁座体35
に押し下げられて開き、内側流路である戻り流路39を
連通する。このときスポンジ状の吸液材38は図3の状
態から図2の状態に圧縮され、アダプタ内側弁座体35
はキャップ外側弁体33の中心穴弁座34を径方向にシ
ールしている。またそれと同時に口金結合部材41のO
リング47が結合口金25の穴をシールし、アダプタ外
側弁体30が下へ移動するとともに、Oリング49が口
金結合部材41からずれて開き、またアダプタ外側弁体
30がキャップ外側弁体33を押し開き、外側流路であ
る往き流路44を連通する。これでアダプタ20からキ
ャップ本体23の中まで内外に仕切られた同軸状の二重
管路が形成される。かつキャップ本体23の引掛け部2
6にアダプタ20の爪部27が噛み合わさって両者の結
合状態が維持される。
【0025】次に、この状態で運転スイッチ69を入れ
てポンプユニット18を作動させることにより、液体は
第一の液体収納容器16から前記ポンプユニット18に
よって第二の液体収納容器22に搬送される。このとき
液体は前記二重管路の外側である往き流路44を通って
第二の液体収納容器22に流れ込み、またそれと同時に
第二の液体収納容器22内の空気は、前記二重管路の内
側である戻り流路39を通って第一の液体収納容器16
に戻って行くように作用する。したがって、給油中にキ
ャップ本体23内で液体と空気が衝突し合うことなく、
スムーズに液体を第二の液体収納容器22へ搬送するこ
とができる。つまり残存空気による流路抵抗が少なく、
速く短時間に給油ができ、かつアダプタ20とキャップ
本体23の結合部近辺から外側に液体が洩れ出ることも
なく手を汚さずに給油ができる。
【0026】また、図2に示したように給油時第一の液
体収納容器16からポンプユニット18によって搬送さ
れてきた灯油は、実線矢印で示したように管路の外側を
通り、またそれと同時に第二の液体収納容器22内の空
気は、前記二重管路の内側を破線矢印のように通って第
一の液体収納容器に戻って行くようにすることによっ
て、外側の広い流路を液体が通り、内側の狭い流路を気
体が通ることになることから、液体と気体の流路の圧損
バランスの点からも低圧損を確保するのに理想的であ
る。また、戻り流路39と連通する大気開口穴71を設
けているため、たとえ第一の液体収納容器16と第二の
液体収納容器22との間に温度差があって、液体および
気体の膨張収縮を生じ、第一の液体収納容器16と第二
の液体収納容器22との間に気圧の不均衡を生じても、
大気開口穴71から空気が入るか出るかして、自動的に
気圧のバランスを保つように作用するので、より液体搬
送の抵抗が少なくなり、速く短時間に給油ができる。
【0027】また、第二の液体収納容器22側にある戻
り流路39の開口端59まで灯油が入ると、それまで空
気流路だった二重管路内側の破線矢印で示した戻り流路
39も灯油流路となる。このとき図5で戻り流路39に
第二の液体収納容器22から液体が戻ってきて分岐流路
64および分岐流路65のいずれにも破線矢印のように
液体が流れる。そして液体検知素子24のプリズム66
の部分に液体が触れると、液体検知素子24および制御
部19がはたらきポンプユニット18の運転を自動停止
する。液体検知素子24の設置位置は、基本的に戻り流
路39中ないし戻り流路39出口付近いずれでも、戻り
液体が触れる場所であればどこでも自動停止することが
できる。しかし本実施例のように戻り流路39を分岐
し、流路抵抗の大きい分岐流路65中ないしその出口付
近に液体検知素子24を設置したことにより、ポンプユ
ニット18を運転開始前から戻り流路39に液体が残っ
ていたりしたとき、この残った液体は流路抵抗の小さい
方の分岐流路64を通って第一の液体収納容器16に戻
り、液体検知素子24には触れないため、第二の液体検
知素子22側にある戻り流路39の開口端59まで灯油
が入って、戻り流路39に灯油が戻りはじめるまでは、
間違ってポンプユニット18の運転を自動停止すること
を防止できる。
【0028】また、第一の液体収納容器16と第二の液
体収納容器22との間の往き流路44と戻り流路39の
二流路を、可撓性のある二重管21で構成したことによ
り、アダプタ20を自由に左右上下どちらへも動かして
第二の液体収納容器22のキャップ本体23に操作性よ
く着脱しやすいことに加えて、ポンプユニット18の運
転停止後にアダプタ20をキャップ本体23から離脱し
て開口継手部70に挿入する際、アダプタ20を少し高
い位置にすることによって、可撓性のある二重管21内
に残っていた液体は落差で第一の液体収納容器16に戻
り、次にポンプユニット18の運転開始時に誤動作して
第二の液体収納容器22が満タンになる前にポンプユニ
ット18が停止しまうことを防止できる。
【0029】さらにまた第二の液体収納容器22の液体
が満量に達したとき、戻り流路39に設けた液体検知素
子24に連続的に液体が作用したのを検知して、自動満
量停止するような制御回路68にすることによって、液
体搬送中に戻り流路39に残っていた液体が第二の液体
収納容器22の空気といっしょに第一の液体収納容器1
6に戻ってきて、その時その戻り流路39に残っていた
液体が液体検知素子24に触れても液体検知素子24に
連続的に液体が作用しないとポンプユニット18は自動
停止しない。つまり第二の液体収納容器22が満タンに
なった時のように、戻り流路39に液体が戻ってきた時
だけポンプユニット18は自動満量停止する。戻り流路
39に残っていた液体が第二の液体収納容器22の空気
といっしょに第一の液体収納容器16に戻ってくる場合
は、断続的または1秒間程度の短時間しか液体が液体検
知素子24に触れないため、制御回路68は例えば2秒
間以上の遅延回路を組み込むことで簡単に達成できる。
遅延回路は抵抗とコンデンサからなるいわゆるCRタイ
マー回路でよいため、低コストに達成できる。
【0030】また本発明の実施例の構成は、たとえ自動
停止機能が故障したとしても第二の液体収納容器22側
にある戻り流路39の開口端59まで灯油が入ると、そ
れ以降は灯油は第一の液体収納容器16と第二の液体収
納容器22との間を循環することになり、第二の液体収
納容器22が満タンになって灯油が第二の液体収納容器
22の外に溢れ出ることを防止できる。
【0031】従来の図7に示したような構成の場合、カ
ートリッジタンク1が満量になると、それ以上ポンプ1
2を作動し続けた場合、灯油がカートリッジタンク1の
外に溢れ出ることを防止できない。たとえ満量を検知し
てポンプ12の作動を自動停止する機能を付加しても、
その自動停止機能が故障した場合はやはり灯油がカート
リッジタンク1の外に溢れ出ることを防止できない。
【0032】ところが本発明の実施例の場合、満量自動
停止機能が故障した場合においても、灯油が第二の液体
収納容器20の外に溢れ出ることはない。
【0033】また上記の説明からもわかるように、キャ
ップ本体23の下部開口端59を、第二の液体収納容器
22の所望満量深さ位置付近に設けた構成により、その
開口端59まで給油量が達すると、ポンプユニット18
の運転を自動停止するように作用し、第二飲む液体収納
容器22の給油液面は開口端59あたり以上は上がらず
に一定に保たれる。したがって、その開口端59の位置
を所望満量深さ位置に設けることにより、満量深さを確
保できる。キャップ内側弁体ケース56の下部に開口端
59を有するスロートをOリングシール等で深さ方向に
スライド調節自在な構成で、開口端59の位置を多少は
任意に変えられ、満量深さを任意自在に設定することも
できる。
【0034】また液体検知素子24は、プリズム66を
有した光学式センサなので液体が触れる場所ならどこで
もよく、取り付けの自由度がある。また戻り流路39の
側壁にプリズム部を貫通し、前記戻り流路39側壁の外
で近い位置に制御回路68や運転スイッチ69等の制御
部19を設けた構成なので、液体検知素子24と制御回
路68の一体化などもでき簡単な構成にもできる。
【0035】また、アダプタ20とキャップ本体23と
を引掛け部26と爪部27との噛み合いにより結合する
構成としたことによって、アダプタケース29を軽く押
し込むだけで装着でき、把手部28を軽く掴むだけで離
脱できる。このように一動作で簡単手軽にかつ確実にア
ダプタ20の離脱ができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明の液体搬送装置は、
キャップ本体とアダプタとの結合により少なくとも第一
の液体収納容器と第二の液体収納容器との間は往き流路
と戻り流路を形成し、前記戻り流路中ないし戻り流路出
口付近に液体検知素子を設け、前記戻り流路の途中に大
気と連通する大気開口穴を設けた構成なので、たとえ第
一の液体収納容器と第二の液体収納容器との間に温度差
があって、液体および気体の膨張収縮を生じ、第一の液
体収納容器と第二の液体収納容器との間に気圧の不均衡
を生じても、大気開口穴から空気が入るか出るかして、
自動的に気圧のバランスを保つように作用するので、よ
り液体搬送の抵抗が少なくなり、速く短時間に給油がで
きるという効果を有する。
【0037】また本発明は、戻り流路中ないし戻り流路
出口付近に液体検知素子を設け、前記液体検知素子に液
体が1秒間の短時間でなくそれを越える所定時間以上連
続して作用したことを検知して自動停止する制御回路を
設けた構成により、液体検知素子に液体が1秒間の短時
間でなくそれを越える所定時間以上連続して触れたとき
に、制御回路がポンプユニットを自動停止するように作
用し、給油が完了していないのに間違って給油を停止す
るような誤動作を防止することができる効果を有する。
【0038】また本発明は、第二の液体収納容器側にあ
る戻り流路の開口端の位置を調節可能に構成してあるの
で、開口端の位置を所望する満量深さ位置に調節するこ
とによって、満量深さを任意自在に設定することがで
き、カートリッジタンクからキャップ本体を外さずに給
油を行うことができ煩わしさを解消できるとともに、所
望の満量深さを調節できる液体搬送装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における液体搬送装置の全体
構成部分断面図
【図2】同液体搬送装置のアダプタとキャップ本体とが
結合した状態の要部拡大断面図
【図3】同液体搬送装置のアダプタ側の閉状態を示す正
面断面図
【図4】同液体搬送装置のキャップ本体側の閉状態を示
す正面断面図
【図5】同液体搬送装置の液体検知素子の取り付け部付
近の要部拡大断面図
【図6】従来のカートリッジタンクの部分断面図
【図7】従来の液体搬送装置の部分断面図
【符号の説明】
16 第一の液体収納容器 18 ポンプユニット 20 アダプタ 22 第二の液体収納容器 23 キャップ本体 24 液体検知素子 39 戻り流路 44 往き流路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一の液体収納容器中の液体を搬送するポ
    ンプユニットと、第二の液体収納容器中に設けられたキ
    ャップ本体と、このキャップ本体に着脱自在に取り付け
    可能で前記第一の液体収納容器中の液体と連通するアダ
    プタとを備え、前記キャップ本体と前記アダプタとの結
    合により少なくとも前記第一の液体収納容器と前記第二
    の液体収納容器との間は往き流路と戻り流路を形成し、
    前記戻り流路中ないし戻り流路出口付近に液体検知素子
    を設け、前記戻り流路の途中に大気と連通する大気開口
    穴を設けた液体搬送装置。
  2. 【請求項2】第一の液体収納容器中の液体を搬送するポ
    ンプユニットと、第二の液体収納容器中に設けられたキ
    ャップ本体と、このキャップ本体に着脱自在に取り付け
    可能で前記第一の液体収納容器中の液体と連通するアダ
    プタとを備え、前記キャップ本体と前記アダプタとの結
    合により少なくとも前記第一の液体収納容器と前記第二
    の液体収納容器との間は往き流路と戻り流路を形成し、
    前記戻り流路中ないし戻り流路出口付近に液体検知素子
    を設け、前記液体検知素子に液体が1秒間の短時間でな
    くそれを越える所定時間以上連続して作用したことを検
    知して自動停止する制御回路を設けた液体搬送装置。
  3. 【請求項3】第一の液体収納容器中の液体を搬送するポ
    ンプユニットと、第二の液体収納容器中に設けられたキ
    ャップ本体と、このキャップ本体に着脱自在に取り付け
    可能で前記第一の液体収納容器中の液体と連通するアダ
    プタとを備え、前記キャップ本体と前記アダプタとの結
    合により少なくとも前記第一の液体収納容器と前記第二
    の液体収納容器との間は往き流路と戻り流路を形成し、
    前記戻り流路中ないし戻り流路出口付近に液体検知素子
    を設け、前記第二の液体収納容器側にある戻り流路の開
    口端の位置を調節可能に構成した液体搬送装置。
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