JPH1034567A - 法面工事用ゴンドラ - Google Patents

法面工事用ゴンドラ

Info

Publication number
JPH1034567A
JPH1034567A JP20902096A JP20902096A JPH1034567A JP H1034567 A JPH1034567 A JP H1034567A JP 20902096 A JP20902096 A JP 20902096A JP 20902096 A JP20902096 A JP 20902096A JP H1034567 A JPH1034567 A JP H1034567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
horizontal cylinder
slope
outer horizontal
gondola
balance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20902096A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimio Kawauchi
公雄 川内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIMA TEC KK
Original Assignee
SHIMA TEC KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIMA TEC KK filed Critical SHIMA TEC KK
Priority to JP20902096A priority Critical patent/JPH1034567A/ja
Publication of JPH1034567A publication Critical patent/JPH1034567A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Workshop Equipment, Work Benches, Supports, Or Storage Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダムや道路路肩等の法面に対して行う築堤、
清掃、補修、その他の各種工事を安全かつ確実に行うこ
とができる法面工事用ゴンドラを提供する。 【解決手段】 一対のバランス吊支機構24、25によ
って安定状態に支持されると共に施工体10の法面11
に沿って昇降自在に、かつ、軸線周りに回転自在に吊支
される外側水平筒26と、外側水平筒26の両端の外周
面にそれぞれ揺動自在に取付けられると共に両端に車輪
27、28を具備する一対の長尺の揺動サドル29、3
0と、姿勢保持用ウエイト68によって外側水平筒26
内に自動的に姿勢制御自在に配設される内側作業台31
とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダムや道路路肩等
の法面に対して行う築堤、清掃、補修、その他の各種工
事を安全かつ確実に行うことができる法面工事用ゴンド
ラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記した法面に対して行われる各
種工事は、法面の下方に位置する平坦な地面上に、多数
の垂直部材や水平部材を連結金具を用いて連結して足場
を構築し、この足場上を移動することによって行ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な法面工事に用いられる足場は、未だ、以下の解決すべ
き課題を有していた。即ち、足場は、多数の垂直部材や
水平部材を連結金具を用いて連結して構築されるもので
あるため、強度的に弱く、足場頂面までの高さが高くな
るにつれて左右前後方向に揺れるおそれがあり、この場
合、工事の能率が低下するのみならず、誤って足場から
落下し、人身事故を起こすことにもなる。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、ダムや道路の法面に対して行われる築堤、
清掃、補修、その他の各種工事を安全かつ確実に行うこ
とができる法面工事用ゴンドラを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の法面工事用ゴンドラは、各種施工体の法面に沿っ
て吊支装置によって昇降自在に吊支される法面工事用ゴ
ンドラであって、前記吊支装置から長手方向に平行間隔
を開けて引き出される一対の吊支ワイヤによって、前記
施工体の法面に沿って昇降自在に、かつ、軸線周りに回
転自在に吊支される外側水平筒と、前記外側水平筒の前
記法面と対向する側の外周面に円周方向に伸延する状態
に配設され、中央部が枢軸によって前記外側水平筒の外
周面に揺動自在に枢支されると共にその両端部に前記法
面上を転動自在な車輪が取付けられている一対の長尺の
揺動サドルと、前記吊支装置の吊支ワイヤの先部にそれ
ぞれ取付けられ、前記外側水平筒の相対回転位置如何に
かかわらず、前記外側水平筒を安定状態に吊支可能な一
対のバランス吊支機構と、少なくとも下部に前記外側水
平筒に相対回転自在に支持される円弧状支持面が設けら
れると共に上部に平坦な作業床面が設けられ、かつ、前
記外側水平筒の回転位置如何にかかわらず、前記作業床
面を常時水平に保持可能な姿勢保持用ウエイトが設けら
れている内側作業台とを具備する。
【0006】請求項2記載の法面工事用ゴンドラは、請
求項1記載の法面工事用ゴンドラにおいて、前記外側水
平筒と前記内側作業台は、それぞれ、複数の外側分割筒
及び内側分割作業台を着脱自在に連結することによって
形成され、該外側分割筒及び内側分割作業台の連結数を
変えることによって、前記外側水平筒と前記内側作業台
の長さを変えることができるようにしている。
【0007】請求項3記載の法面工事用ゴンドラは、請
求項1又は2記載の法面工事用ゴンドラにおいて、前記
各バランス吊支機構は、上部が前記吊支ワイヤの先部に
それぞれ枢支連結されると共に、下部にイコライザーシ
ーブとバランスワイヤ連結孔とを具備する連結板と、両
端がそれぞれ前記外側水平筒の一端における上部外周縁
であって円周方向に間隔を開けた箇所に結着されると共
に、その中央部が前記イコライザーシーブに巻回される
第1バランスワイヤと、一端が前記バランスワイヤ連結
孔に連結されると共に他端が前記外側水平筒の他端にお
ける上部外周縁の中央部に連結される第2バランスワイ
ヤとからなる。
【0008】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
【0009】まず、図1を参照して、本発明の一実施の
形態に係る法面工事用ゴンドラAの使用状態を示す。図
示するように、本実施の形態は、法面工事用ゴンドラA
を施工体の一例であるダム10の法面11の清掃及び点
検に用いた場合であり、法面11の上部は垂直である
が、下部に向かうにつれて徐々に勾配が緩められ、図示
しないが、最下部は水平となるように設計されている。
【0010】図1に示すように、ダム10の堤体12の
上面には、横行レール13が敷設されており、横行レー
ル13には、走行車輪14aを具備する台車14が横行
自在に取付けられている。台車14の上面の一側には直
列に連結された一対の巻胴15、16を具備する吊支装
置の一例である電動ウインチ17が配設されており、各
巻胴15、16には、それぞれ、吊支ワイヤ18、19
が巻き付けられている。
【0011】一方、各巻胴15、16から引き出された
吊支ワイヤ18、19の先部は、台車14上に取付けら
れた一対の水平シーブ20、21と一対の垂直シーブ2
2、23を介してダム10の法面11に沿って下方に平
行に垂下されている。なお、垂直シーブ22、23は、
それぞれ、揺動自在なシーブアーム22a、23aの先
部に取付けられている。
【0012】吊支ワイヤ18、19の先部には後述する
バランス吊支機構24、25を介して、本発明に係る法
面工事用ゴンドラAが、法面11に沿って昇降自在に、
しかも安定状態に吊支されている。
【0013】次に、法面工事用ゴンドラAの構成につい
て、図2〜図10を参照して具体的に説明する。図1〜
図4に示すように、法面工事用ゴンドラAは、実質的
に、一対のバランス吊支機構24、25によって安定状
態に支持されると共にダム10の法面11に沿って昇降
自在に、かつ、軸線周りに回転自在に吊支される外側水
平筒26と、外側水平筒26の両端の外周面にそれぞれ
揺動自在に取付けられると共に両端に車輪27、28を
具備する一対の長尺の揺動サドル29、30と、姿勢保
持用ウエイト68によって外側水平筒26内に自動的に
姿勢制御自在に配設される内側作業台31とからなる。
【0014】上記した構成において、外側水平筒26の
構成を以下詳細に説明する。図5及び図6に示すよう
に、外側水平筒26は両端が開口された円形断面の長尺
の筒体からなり、その両端部を形成する端部筒32、3
3と、その中間部を形成する中間筒34、35とを同軸
的にフランジ結合することによって構成される。なお、
端部筒32、33と中間筒34、35によって外側水平
筒26が形成されることになる。
【0015】図5及び図6に示すように、端部筒32、
33は、それぞれ、4分の3円弧(270°)の一部切
欠円形断面を有する筒体36の一端に一対の端部フラン
ジ38、39を取付けると共に、その他端に連結フラン
ジ40を取付けることによって構成されている。なお、
筒体36の外周には、円周方向に間隔を開けて補強リブ
41が取付けられている。
【0016】一方、中間筒34、35は、それぞれ、4
分の3円弧(270°)の一部切欠円形断面を有する筒
体42の両端にそれぞれ連結フランジ43、44を取付
けることによって構成されている。なお、中間筒34、
35の外周面には、円周方向に間隔を開けて補強リブ3
4a、35aが取付けられている。
【0017】そして、両側の端部筒32、33の連結フ
ランジ40と、中間筒34、35の連結フランジ43、
44の取付け位置を整合させた後、図示しない連結ボル
トで縫合することによって、図1、図5及び図6に示す
ように、ダム10の法面11と対向する前面側に4分の
1円弧(90°)の作業用開口45が設けられた外側水
平筒26を容易に形成することができる。また、図4〜
図6に示すように、外側水平筒26の両端部筒32、3
3の後面側には覗き窓46が設けられており、筒体3
6、42には水抜き孔36aが設けられている。
【0018】次に、外側水平筒26の両端の外周面にそ
れぞれ揺動自在に取付けられると共に両端に車輪27、
28を具備する一対の長尺の揺動サドル29、30につ
いて説明する。図2〜図4に示すように、揺動サドル2
9、30の要部を形成する長尺のアーム47の中央部は
外側水平筒26の両端の外周面に突設されたトラニオン
48に枢軸49によって揺動自在に連結されている。一
方、アーム47の両端には、取付角度が調整自在な屈曲
アーム50、51を介して、ダム10の法面11上を転
動自在な車輪27、28が取付けられている。
【0019】図2に示すように、法面工事用ゴンドラA
が、車輪27、28がダム10の法面11に設置されて
いない自由吊支状態にある場合は、枢軸49周りのアー
ム47と車輪27、28の重量によって、揺動サドル2
9、30は、枢軸49周りに実線で示す位置と一点鎖線
で示す位置との間で揺動可能することができる。
【0020】次に、外側水平筒26を、その軸線周りに
回転自在にかつ安定状態に吊支するために用いる一対の
バランス吊支機構24、25について説明する。図3に
示すように、一対のバランス吊支機構24、25は、外
側水平筒26の上方に左右対称に配列されており、それ
ぞれ、以下の構成を有する。なお、バランス吊支機構2
4、25は、左右対称であることを除いて同一構成なの
で、同一符号で示す。
【0021】図3に示すように、各バランス吊支機構2
4、25は、それぞれ、上部が吊支ワイヤ18、19の
先部にそれぞれ枢支連結されると共に、下部にイコライ
ザーシーブ52とバランスワイヤ連結孔53とを具備す
る連結板54と、両端がそれぞれ外側水平筒26の一端
における上部外周縁であって円周方向に間隔を開けた箇
所に設けられたブラケット55、56に結着されると共
に、その中央部がイコライザーシーブ52に巻回される
第1バランスワイヤ57と、一端がバランスワイヤ連結
孔53に連結されると共に他端が前記外側水平筒26の
他端における上部外周縁の中央部に連結される第2バラ
ンスワイヤ58とからなる。
【0022】このような構成によって、後述するよう
に、勾配が漸次異なるダム10の法面11に沿って法面
工事用ゴンドラAを移動した際、図2、図11及び図1
2に示すように揺動サドル29、30の姿勢の変化に伴
って外側水平筒26が回転した場合であっても、第1バ
ランスワイヤ57が移動するので、外側水平筒26は常
時一定の緊張力によって吊支されることになり、安定状
態に保持されることになる。
【0023】次に、外側水平筒26内に自動的に姿勢制
御自在に配設される内側作業台31の構成について詳細
に説明する。図2〜図4及び図7、図8に示すように、
内側作業台31は、半円形断面を有しており、その下面
に形成された円弧状支持面60は外側水平筒26の底面
部の内面に回転自在に支持されている。
【0024】図2、図4、図7及び図8に示すように、
4つの内側分割作業台31a〜31dを連結して構成さ
れた内側作業台31の上面中央部には作業者61が立つ
平坦な作業床面63が設けられており、その両側には、
3段のステップ64、65、66からなる階段が左右対
称に設けられている。そして、作業床面63の下部をな
す空間67及び最下段のステップ66内に砂を充填する
ことによって姿勢保持用ウエイト68が充填されてい
る。なお、姿勢保持用ウエイト68は、砂に代えて、水
や鋼塊を、作業床面63の下部をなす空間67及び最下
段のステップ66内に充填することによっても形成でき
る。
【0025】図8〜図10に示すように、内側作業台3
1の両端部の左右側部にはブラケット70が突設されて
おり、これらのブラケット70には、それぞれ、両側に
鍔部を有する溝付案内車輪69が軸受69aを介して回
転自在に取付けられている。図2、図3、図9及び図1
0に示すように、これらの溝付案内車輪69は、外側水
平筒26の両端部筒32、33の内面に取付けられた環
状レール71と転動自在に嵌合しており、この嵌合によ
って、内側作業台31の外側水平筒26に対する円滑な
相対回転が可能となる。
【0026】図8に示すように、内側作業台31の最上
段のステップ64上には手摺り64aが取付けられてい
る。また、図11及び図12に示すように、内側作業台
31の最上段のステップ64上には、内側作業台31の
外側水平筒26に対する相対回転を阻止するためのブレ
ーキ装置72が取付けられている。
【0027】ブレーキ装置72は、本実施の形態では、
内側作業台31の最上段のステップ64の上面に起立状
態に取付けられる垂直ブラケット73と、垂直ブラケッ
ト73の上部前面に取付けられ、外側水平筒26の内面
に取付けられた環状レール71を挟む一対の案内片74
と、垂直ブラケット73の背面に突設されると共に内周
面に雌ねじ75を有するねじ筒76と、ねじ筒76に螺
着されると共に、垂直ブラケット73に設けられた開口
77を通して外側水平筒26の内面に向けて進退し先部
が環状レール71の内周面に押圧されるねじ軸78と、
ねじ軸78の基部に固着されるハンドル79とを具備す
る。
【0028】このような構成によって、ハンドル79を
回して、ねじ軸78を後退させ、ねじ軸78の先部が環
状レール71に当接していない状態では、内側作業台3
1は外側水平筒26に対して相対回転できる。一方、ハ
ンドル79を回してねじ軸78を進出させ、ねじ軸78
の先部が環状レール71に押圧状態に当接されると、内
側作業台31は外側水平筒26に対して固着され、内側
作業台31の外側水平筒26に対する相対回転はできな
くなる。
【0029】なお、図示の実施の形態におけるその他の
構成について説明すると、図1に示すように、外側水平
筒26の両端には、内側に開閉自在な墜落防止用ドア8
0が取付けられている。
【0030】次に、上記した構成を有する法面工事用ゴ
ンドラAを用いて、ダム10の法面11の一部を補修す
る作業について、主として、図1、図2、図11及び図
12を参照して説明する。
【0031】図1に示すように、横行レール13に沿っ
て、台車14を、ダム10の法面11の補修箇所の上方
に移動する。電動ウインチ17を作動して、吊支ワイヤ
18、19を引き出し、法面工事用ゴンドラAを、バラ
ンス吊支機構24、25を介して、水平状態に安定して
吊支しながら法面11に沿って下降させる。
【0032】この際、法面工事用ゴンドラAが未だ法面
11に当接されていない自由吊支状態では、法面工事用
ゴンドラAは図2に示す状態にある。即ち、外側水平筒
26内において、内側作業台31の作業床面63は、姿
勢保持用ウエイト68によって水平状態に保持されてい
る。一方、揺動サドル29、30は、枢軸49周りに実
線で示す位置と二点鎖線で示す位置との間で揺動可能に
支持されている。
【0033】この法面工事用ゴンドラAをダム10の法
面11の上部に当接させるに際しては、法面11の上部
は図1及び図13に示すように、垂直壁となっているの
で、当接と同時に揺動サドル29、30が、枢軸49周
りに時計方向に回転して図2に示す前傾状態から図13
に示す垂直状態に変化し、揺動サドル29、30の両端
に取付けられている車輪27、28がしっかりとダム1
0の法面11に当接されることになる。
【0034】この揺動サドル29、30の姿勢変化に伴
い、揺動サドル29、30が取付けられている外側水平
筒26も時計方向に回転することになるが、バランス吊
支機構24、25を構成する第1及び第2バランスワイ
ヤ57、58は、イコライザーシーブ52の周面に沿っ
て移動することができるので、同一の緊張力によって外
側水平筒26は全体的に吊支されることになり、外側水
平筒26を安定状態に吊支することができる。
【0035】また、本実施の形態では法面工事用ゴンド
ラAは一対のバランス吊支機構24、25によって吊支
されているので、一方のバランス吊支機構24又は25
の第1バランスワイヤ57又は第2バランスワイヤ58
が切断された場合でも、他方のバランス吊支機構25又
は24によって法面工事用ゴンドラAを水平状態に保持
することができ、作業者61の安全を図ることができ
る。
【0036】さらに、この状態では、ブレーキ装置72
は解除されているので、外側水平筒26が時計方向に回
転しても、内側作業台31は姿勢保持用ウエイト68に
よって鉛直姿勢を保持でき、その作業床面63を水平に
維持することができる。その後、ブレーキ装置72を作
動して、内側作業台31を外側水平筒26にクランプし
て外側水平筒26と一体化した後、、ダム10の内面1
1の補修作業を安定状態に行うことができる。
【0037】次に、図1に示すように、傾斜壁を形成し
ているダム10の法面11の中央部を補修する場合に
は、ブレーキ装置72を解除して内側作業台31の外側
水平筒26に対する相対回転を可能とすると共に、電動
ウインチ17を作動して、吊支ワイヤ18、19をさら
に引き出し、法面工事用ゴンドラAを、バランス吊支機
構24、25を介して、水平状態に安定して吊支しなが
ら法面11に沿ってさらに下降させる。
【0038】この際、法面11は傾斜壁を形成している
が、揺動サドル29、30は枢軸49周りに揺動可能と
していると共に、外側水平筒26と内側作業台31との
間には相対回転が認められているので、揺動サドル2
9、30の姿勢は図13に示す鉛直状態から図2に示す
傾斜状態に変化する。
【0039】さらに、この状態でも、ブレーキ装置72
は解除されているので、外側水平筒26が反時計方向に
回転しても、内側作業台31は姿勢保持用ウエイト68
によって鉛直姿勢を保持でき、その作業床面63を水平
にすることができる。その後、ブレーキ装置72を作動
して、内側作業台31を外側水平筒26にクランプして
外側水平筒26と一体化した後、ダム10の法面11の
補修作業を安定状態に行うことができる。
【0040】次に、図14に示すように、水平壁を形成
しているダム10の法面11の下部を補修する場合に
は、ブレーキ装置72を解除して内側作業台31の外側
水平筒26に対する相対回転を可能とすると共に、電動
ウインチ17を作動して、吊支ワイヤ18、19をさら
に引き出し、法面工事用ゴンドラAを、バランス吊支機
構24、25を介して、水平状態に安定して吊支しなが
ら法面11に沿ってさらに下降させる。
【0041】この際、法面11は水平壁を形成している
が、揺動サドル29、30は枢軸49周りに揺動可能と
していると共に、外側水平筒26と内側作業台31との
間には相対回転が認められているので、揺動サドル2
9、30の姿勢は図2に示す傾斜状態から図14に示す
水平状態に変化する。
【0042】さらに、この状態でも、ブレーキ装置72
は解除されているので、外側水平筒26が反時計方向に
回転しても、内側作業台31は姿勢保持用ウエイト68
によって水平姿勢を保持でき、その作業床面63を水平
にすることができる。その後、ブレーキ装置72を作動
して、内側作業台31を外側水平筒26にクランプして
外側水平筒26と一体化した後、ダム10の法面11の
補修作業を安定状態に行うことができる。
【0043】図15に示す本実施の形態の変容例に係る
法面工事用ゴンドラA1の構成を示す。図示するよう
に、法面工事用ゴンドラA1は、図1〜図14を参照し
て説明した法面工事用ゴンドラAでは、2つの中間筒3
4、35を用いたのに対し、1つの中間筒34のみを用
いることによって、短尺としたことを特徴とする。この
ような法面工事用ゴンドラA1は、法面の幅が狭い箇所
で好適に使用することができる。
【0044】以上、本発明を、一実施の形態を参照して
具体的に説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の
形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載
されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形
態や変容例も含むものである。
【0045】
【発明の効果】請求項1〜3記載の法面工事用ゴンドラ
においては、法面工事用ゴンドラは、実質的に、一対の
バランス吊支機構によって安定状態に支持されると共に
施工体の法面に沿って昇降自在に、かつ、軸線周りに回
転自在に吊支される外側水平筒と、外側水平筒の両端の
外周面にそれぞれ揺動自在に取付けられると共に両端に
車輪を具備する一対の長尺の揺動サドルと、姿勢保持用
ウエイトによって外側水平筒内に自動的に姿勢制御自在
に配設される内側作業台とからなる。
【0046】従って、上下方向に垂直状態から水平状態
まで傾斜角度が変化する法面のいずれの箇所において
も、揺動サドルを揺動させることによって車輪を法面に
しっかりと当接させることができると共に、揺動サドル
の回転によって外側水平筒が回転しても内側作業台の姿
勢を水平状態に保持できるので、作業者は安定状態に各
種作業を行うことができる。
【0047】また、法面工事用ゴンドラは、一対のバラ
ンス吊支機構によって安定状態に支持されているので、
この面からも、作業者は安定状態に各種作業を行うこと
ができると共に、万一、一方のバランス吊支機構が破断
した場合であっても、他方のバランス吊支機構によって
法面工事用ゴンドラを吊支することができるので、安全
性も十分に確保できる。
【0048】特に、請求項2記載の法面工事用ゴンドラ
においては、外側水平筒と内側作業台は、それぞれ、複
数の外側分割筒及び内側分割作業台を着脱自在に連結す
ることによって形成され、外側分割筒及び内側分割作業
台の連結数を変えることによって、外側水平筒と内側作
業台の長さを変えることができるようにしている。
【0049】従って、各種作業現場の実態に応じた長さ
の法面工事用ゴンドラを用いることができ、法面工事用
ゴンドラの使い勝手を向上できる。
【0050】請求項3記載の法面工事用ゴンドラにおい
ては、各バランス吊支機構は、上部が吊支ワイヤの先部
にそれぞれ枢支連結されると共に、下部にイコライザー
シーブとバランスワイヤ連結孔とを具備する連結板と、
両端がそれぞれ外側水平筒の一端における上部外周縁で
あって円周方向に間隔を開けた箇所に結着されると共
に、その中央部がイコライザーシーブに巻回される第1
バランスワイヤと、一端がバランスワイヤ連結孔に連結
されると共に他端が外側水平筒の他端における上部外周
縁の中央部に連結される第2バランスワイヤとからな
る。
【0051】従って、勾配が漸次異なる法面に沿って法
面工事用ゴンドラを移動した際に、揺動サドルの姿勢の
変化に伴って外側水平筒が回転した場合であっても、第
1バランスワイヤがイコライザーシーブの周面を移動す
るので、外側水平筒は常時一定の緊張力によって吊支さ
れることになり、安定状態に保持されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る法面工事用ゴンド
ラをダムの法面の補修工事に用いた場合の説明図であ
る。
【図2】法面工事用ゴンドラの正面図である。
【図3】図1のI−I線による側断面図である。
【図4】図1のII-II 線による矢視側面図である。
【図5】外側水平筒の斜視図である。
【図6】外側水平筒の正面図である。
【図7】内側作業台の正面図である。
【図8】同一部斜視図である。
【図9】溝付案内車輪の拡大側面図である。
【図10】同一部切欠正面図である。
【図11】ブレーキ装置の斜視図である。
【図12】同一部切欠平面図である。
【図13】法面工事用ゴンドラの一部切欠正面図であ
る。
【図14】法面の水平壁に取付けられた法面工事用ゴン
ドラの正面図である。
【図15】法面の垂直壁に取付けられた変容例に係る法
面工事用ゴンドラの側面図である。
【符号の説明】
A 法面工事用ゴンドラ A1 法面工事
用ゴンドラ 10 ダム(施工体) 11 法面 12 堤体 13 横行レー
ル 14 台車 14a 走行車
輪 15 巻胴 16 巻胴 17 電動ウインチ(吊支装置) 18 吊支ワイ
ヤ 19 吊支ワイヤ 20 水平シー
ブ 21 水平シーブ 22 垂直シー
ブ 22a シーブアーム 23 垂直シー
ブ 23a シーブアーム 24 バランス
吊支機構 25 バランス吊支機構 26 外側水平
筒 27 車輪 28 車輪 29 揺動サドル 30 揺動サド
ル 31 内側作業台 31a 内側分
割作業台 31b 内側分割作業台 31c 内側分
割作業台 31d 内側分割作業台 32 端部筒
(外側分割筒) 33 端部筒(外側分割筒) 34 中間筒
(外側分割筒) 34a 補強リブ 35 中間筒 35a 補強リブ 36 筒体 36a 水抜き孔 38 端部フラ
ンジ 39 端部フランジ 40 連結フラ
ンジ 41 補強リブ 42 筒体 43 連結フランジ 44 連結フラ
ンジ 45 作業用開口 46 覗き窓 47 アーム 48 トラニオ
ン 49 枢軸 50 屈曲アー
ム 51 屈曲アーム 52 イコライ
ザーシーブ 53 バランスワイヤ連結孔 54 連結板 55 ブラケット 56 ブラケッ
ト 57 第1バランスワイヤ 58 第2バラ
ンスワイヤ 60 円弧状支持面 61 作業者 63 作業床面 64 ステップ 64a 手摺り 65 ステップ 66 ステップ 67 空間 68 姿勢保持用ウエイト 69 溝付案内
車輪 69a 軸受 70 ブラケッ
ト 71 環状レール 72 ブレーキ
装置 73 垂直ブラケット 74 案内片 75 雌ねじ 76 ねじ筒 77 開口 78 ねじ軸 79 ハンドル 80 墜落防止
用ドア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種施工体の法面に沿って吊支装置によ
    って昇降自在に吊支される法面工事用ゴンドラであっ
    て、 前記吊支装置から長手方向に平行間隔を開けて引き出さ
    れる一対の吊支ワイヤによって、前記施工体の法面に沿
    って昇降自在に、かつ、軸線周りに回転自在に吊支され
    る外側水平筒と、 前記外側水平筒の前記法面と対向する側の外周面に円周
    方向に伸延する状態に配設され、中央部が枢軸によって
    前記外側水平筒の外周面に揺動自在に枢支されると共に
    その両端部に前記法面上を転動自在な車輪が取付けられ
    ている一対の長尺の揺動サドルと、 前記吊支装置の吊支ワイヤの先部にそれぞれ取付けら
    れ、前記外側水平筒の相対回転位置如何にかかわらず、
    前記外側水平筒を安定状態に吊支可能な一対のバランス
    吊支機構と、 少なくとも下部に前記外側水平筒に相対回転自在に支持
    される円弧状支持面が設けられると共に上部に平坦な作
    業床面が設けられ、かつ、前記外側水平筒の回転位置如
    何にかかわらず、前記作業床面を常時水平に保持可能な
    姿勢保持用ウエイトが設けられている内側作業台とを具
    備する法面工事用ゴンドラ。
  2. 【請求項2】 前記外側水平筒と前記内側作業台は、そ
    れぞれ、複数の外側分割筒及び内側分割作業台を着脱自
    在に連結することによって形成され、該外側分割筒及び
    内側分割作業台の連結数を変えることによって、前記外
    側水平筒と前記内側作業台の長さを変えることができる
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の法面工事用
    ゴンドラ。
  3. 【請求項3】 前記各バランス吊支機構は、上部が前記
    吊支ワイヤの先部にそれぞれ枢支連結されると共に、下
    部にイコライザーシーブとバランスワイヤ連結孔とを具
    備する連結板と、 両端がそれぞれ前記外側水平筒の一端における上部外周
    縁であって円周方向に間隔を開けた箇所に結着されると
    共に、その中央部が前記イコライザーシーブに巻回され
    る第1バランスワイヤと、一端が前記バランスワイヤ連
    結孔に連結されると共に他端が前記外側水平筒の他端に
    おける上部外周縁の中央部に連結される第2バランスワ
    イヤとからなることを特徴とする請求項1又は2記載の
    法面工事用ゴンドラ。
JP20902096A 1996-07-19 1996-07-19 法面工事用ゴンドラ Pending JPH1034567A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20902096A JPH1034567A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 法面工事用ゴンドラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20902096A JPH1034567A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 法面工事用ゴンドラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1034567A true JPH1034567A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16565946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20902096A Pending JPH1034567A (ja) 1996-07-19 1996-07-19 法面工事用ゴンドラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1034567A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018111963A (ja) * 2017-01-10 2018-07-19 有限会社サム 移動足場装置
CN108502764A (zh) * 2018-05-09 2018-09-07 吴博恩 堆石坝水下牵引横向移动作业平台
CN110318345A (zh) * 2019-07-10 2019-10-11 中交二公局第三公路工程有限公司 一种波形钢腹板悬浇桥同步异位法施工挂篮装置
CN111747355A (zh) * 2020-06-12 2020-10-09 中国长江电力股份有限公司 一种高空作业吊篮伸缩平衡臂及其使用方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018111963A (ja) * 2017-01-10 2018-07-19 有限会社サム 移動足場装置
CN108502764A (zh) * 2018-05-09 2018-09-07 吴博恩 堆石坝水下牵引横向移动作业平台
CN110318345A (zh) * 2019-07-10 2019-10-11 中交二公局第三公路工程有限公司 一种波形钢腹板悬浇桥同步异位法施工挂篮装置
CN111747355A (zh) * 2020-06-12 2020-10-09 中国长江电力股份有限公司 一种高空作业吊篮伸缩平衡臂及其使用方法
CN111747355B (zh) * 2020-06-12 2021-08-17 中国长江电力股份有限公司 一种高空作业吊篮伸缩平衡臂及其使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4554491B2 (ja) ケーブル検査車
JP3971444B1 (ja) 移動式足場装置
JPH1034567A (ja) 法面工事用ゴンドラ
JP2008094526A (ja) 昇降体支持旋回装置
JP4241965B2 (ja) 可搬式クレーン
JP6304316B2 (ja) ワークの輸送台への載置方法、ワークの輸送台からの吊り上げ方法および輸送台
JP5948542B1 (ja) 簡易クレーン
JP2004155538A (ja) 吊り治具
JPH09144302A (ja) タンク内面の点検補修装置
JP4236761B2 (ja) 管運搬用門型台車
JPH11100191A (ja) 建設機械のジャッキアップ装置およびジャッキアップシリンダの回動方法
JP3889521B2 (ja) 杭打機及びその作業床取付方法
JPH08259177A (ja) パイプ類のハンドリング装置
JPS6127902Y2 (ja)
JP2019081627A (ja) クレーン
JP5404067B2 (ja) 高所作業車の懸吊装置
JP7356894B2 (ja) 鉄塔の改造工事用台棒装置
JP5771830B2 (ja) コーナー作業用ゴンドラ装置
JP2007132087A (ja) 吊り下げ式作業床装置
JPH08277099A (ja) 高所作業車のバケット安定化機構
JPH0694347B2 (ja) ケ−ブルクレ−ンキヤリアの点検架台
JPS6113501Y2 (ja)
JPH0635296Y2 (ja) 汚染測定用碍子の吊下げ装置
JPH11255470A (ja) 昇降体の昇降装置
JP4510607B2 (ja) 水圧鉄管用作業台車