JPH09144302A - タンク内面の点検補修装置 - Google Patents

タンク内面の点検補修装置

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JPH09144302A
JPH09144302A JP33273495A JP33273495A JPH09144302A JP H09144302 A JPH09144302 A JP H09144302A JP 33273495 A JP33273495 A JP 33273495A JP 33273495 A JP33273495 A JP 33273495A JP H09144302 A JPH09144302 A JP H09144302A
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tank
work
work floor
floor
inspection
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JP33273495A
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Akikazu Nakasaki
昭和 中崎
Mikitomo Ikeda
幹友 池田
Shozo Nakae
省三 中江
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DAIKI KOGYO KK
Nippon Steel Corp
Original Assignee
DAIKI KOGYO KK
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センターポールを削除でき、これにより装置
全体の重量の削減、別タンクへの足場搬送の迅速化、作
業効率および安全性の向上、組み立て解体作業の簡略化
およびタンク内への搬出入用のクレーンの小型化が図
れ、またタンク全体の点検・補修ができ、さらに径が異
なるタンクにも対応できるタンク内面の点検補修装置を
提供する。 【解決手段】 タンク11の内面に少なくとも3点以上
の支持点を有する作業床13と、作業床13の吊下手段
32とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、タンク内面の点検
補修装置に係り、更に詳しくは、センターポールを削除
でき、これにより装置全体の重量の削減、別タンクへの
足場搬送の迅速化、作業効率の向上、組み立て解体作業
の簡略化及びタンク内への搬出入用のクレーンの小型化
が図れるタンク内面の点検補修装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば下水処理タンクの上部内面には、
上部マンホールから流し込まれた下水の浮遊物が付着し
てタンク壁面が腐食し、劣化する虞れがあるので、定期
的に点検・補修が行なわれている。その際、使用される
タンク内面の点検補修装置として、例えば先に本出願人
が提出した実願平3−14293号の「タンクの内面補
修装置」などが用いられている。
【0003】この従来装置は、タンク中央の支持柱に回
転枠を取り付け、回転枠に作業床を固定し、作業床の中
間部及び/又は先部が、ワイヤにより回転枠の上部に掛
止され、さらに作業床に、天井に沿った階段部を設けた
装置である。このように構成することにより、構造が簡
単になって、比較的コストが安くなり、簡単に組み立て
解体できる。しかも、作業床が広くて回転できるので、
広い範囲の点検・補修ができ、さらに作業床の中間部及
び/又は先部が、ワイヤで掛止されているので、作業床
が安定してこれにかかる曲げモーメントが減少し、材料
の節減が図れる。また、作業床がタンクの天井傾斜に合
わせて階段状であるので、天井作業が楽になり、作業床
の旋回も、例えばウォーム減速機などを使用することに
より手動で行なえるので、極めて構造が簡単となり、安
全性も高いものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
タンク内面の点検補修装置においては、作業床の回転中
心となる大重量で長尺なセンターポールが必要であった
ので、タンク内の底部中央にポール支持台を組み付ける
と共に、センターポールを上部マンホールからタンク内
に吊り込んだり、吊り出したりする作業が必要となっ
て、作業が大掛かりになり、しかもセンターポールの出
し入れ作業用のクレーンも大型のものを使用せざるを得
ないという問題点があった。また、従来では使用される
作業床の長さが一定であったので、個々に大きさが異な
るタンクに対応できず、別タンクを点検・補修する際に
は、そのタンク径に応じたサイズの作業床を別個作り直
さなければならないという問題点があった。
【0005】さらに、従来の装置では、下向き碗形をし
たタンクの天井部を点検・補修可能なように作業床に階
段部を設けたが、これにより作業者は重い点検・補修用
の基材や機器を持って階段を昇降しなればならず、比較
的危険性を伴った重労働の作業になっていた。しかも、
作業床の組み立て解体時には、この階段部が上部マンホ
ールから出し入れできず、このためタンク内で作業床上
に階段部を組み立てたり、解体しなければならないとい
う問題点があった。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、センターポールを削除でき、これにより装置全体の
重量の削減、別タンクへの足場搬送の迅速化、作業効率
及び安全性の向上、組み立て解体作業の簡略化及びタン
ク内への搬出入用のクレーンの小型化が図れ、またタン
ク全体の点検・補修ができ、さらに径が異なるタンクに
も対応できるタンク内面の点検補修装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のタンク内面の点検補修装置は、タンクの内面に少
なくとも3点以上の支持点を有する作業床と、該作業床
の吊下手段とを備えるように構成されている。また、請
求項2記載のタンク内面の点検補修装置は、請求項1記
載のタンク内面の点検補修装置において、前記吊下手段
が前記作業床の昇降機能を有するものであり、また前記
作業床のタンク内面に沿った水平旋回手段と、前記作業
床の先端から伸縮部を出し入れさせる伸縮手段とを備え
るように構成されている。さらに、請求項3記載のタン
ク内面の点検補修装置は、請求項1又は2記載のタンク
内面の点検補修装置において、前記作業床上に、走行台
車に搭載された足場昇降リフタを設けるように構成され
ている。
【0008】
【作用】請求項1〜3記載のタンク内面の点検補修装置
においては、吊下手段により吊下された作業床は、タン
クの内面に少なくとも3点以上の支持点により支持され
るので、タンク内での作業床の揺れが少なくて安定し、
タンク内面の点検・補修が安全かつ円滑にでき、しかも
作業床の吊下によりセンターポールを削除でき、装置全
体の重量の削減、別タンクへの足場搬送の迅速化、作業
効率及び安全性の向上、組み立て解体作業の簡略化及び
タンク内への搬出入用のクレーンの小型化が図れる。
【0009】特に、請求項2記載のタンク内面の点検補
修装置においては、作業床を吊下手段により昇降させた
り、水平旋回手段により水平旋回しながらタンク内面の
点検・補修の作業を行なうので、タンク内面の広範囲に
わたる点検・補修ができ、また径が異なる別タンクの点
検・補修を行なう場合でも、伸縮手段により伸縮部を作
業床の先端から出し入れさせて作業床を伸縮させること
により、作業床を別タンクの径に合わせた長短異なるも
のに取り替えなくても、同じ作業床により作業ができ
る。しかも、この伸縮手段を用いれば、例えば径が徐々
に小さくなるタンク天井の点検・補修も良好に行なえ
る。また、請求項3記載のタンク内面の点検補修装置に
おいては、例えばタンク天井に配置された作業床上で走
行台車を走行させ、タンク天井の傾斜に沿って、走行台
車に搭載された足場昇降リフタにより、作業者が搭乗し
た小さな足場を昇降させてタンク内面の点検・補修作業
を行なうので、例えばタンク上部の上部マンホール周辺
といった、伸縮手段を有する作業床でも作業し難い部分
であっても、楽に作業できる。
【0010】
【発明の効果】請求項1〜3記載のタンク内面の点検補
修装置においては、このように作業床が、タンクの内面
で少なくとも3点以上の支持点で支持されるようにして
センターポールを削除したので、タンク内での作業床の
安定性を維持したまま、装置全体の重量の削減、別タン
クへの足場搬送の迅速化、作業効率及び安全性の向上、
組み立て解体作業の簡略化や、タンク内への搬出入用の
クレーンの小型化を図ることができる。特に、請求項2
記載のタンク内面の点検補修装置においては、吊下手段
に作業床の昇降機能を配備し、また作業床の水平旋回手
段や作業床の伸縮手段を設けたので、タンク内面の広範
囲にわたる点検・補修ができ、また径が異なる別タンク
の点検・補修を行なう場合でも同一作業床により点検・
補修作業ができたり、タンク天井の点検・補修もし易く
なる。また、請求項3記載のタンク内面の点検補修装置
においては、足場昇降リフタを搭載した走行台車を作業
床上に移動可能に設けたので、例えばタンク天井などの
点検・補修がさらにし易くなり、作業性をより向上でき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の第1の実施
の形態に係るタンク内面の点検補修装置の使用状態の正
面図、図2は同使用状態の概略正面図、図3は同使用状
態の概略平面図、図4は同水平旋回手段の拡大断面図、
図5は同作業床の連結部の拡大平面図、図6は同伸縮手
段の拡大平面図、図7は同伸縮手段の拡大正面図、図8
(a)は同作業床上昇時における作業床の支点部を示す
拡大正面図、図8(b)は同作業床水平旋回時における
作業床の支点部を示す拡大正面図、図9は本発明の第2
の実施の形態に係るタンク内面の点検補修装置の要部正
面図、図10は同作業状態を示す側面図である。
【0012】図1〜3に示すように、本発明の第1の実
施の形態に係るタンク内面の点検補修装置10は、下水
処理用のタンク11内に吊下された正三角形の回転枠1
2(図5も参照)の下部の各側面から水平方向へ放射状
に延びる3本の作業床13を有している。作業床13は
断面長方形のトラス構造体であり(図8も参照)、それ
ぞれ作業床13の中間部及び先部が回転枠12の上部に
ワイヤ14を介して掛止されている。なお、作業床13
を硬質アルミニウムなどの軽量金属製のものとすれば、
装置の全体重量を大きく低減できる。また作業床13上
には、作業者の安全性を確保するために、組み立て式又
は差し込み式の手摺り15を設けることもできる。
【0013】図1、6、7に示すように、作業床13の
先端部内には、外方へ出し入れ可能な伸縮部16が、作
業床13の先端部の両側に所定間隔毎に配設された3対
のガイドローラ17により、作業床13の長さ方向、す
なわち水平方向へ出し入れ可能に収納されている。ま
た、作業床13の中間部付近の一側部には、小型のウイ
ンチ18が取り付けられている。ドラム19の一方を構
成する導出ドラム19aから導出されたワイヤ22は、
作業床13の先端に固着されたガイドシーブ20、その
他のシーブ21を介してドラム19の他方を構成する巻
き取りドラム19bに戻る。なお、伸縮部16の元部の
突片16bが、ワイヤ22の途中に固着されている。ウ
インチ18のドラム19を回転させると、ワイヤ22が
移動して伸縮部16が作業床13の先端から出し入れさ
れる。出し入れ後、伸縮部16を固定する場合には、作
業床13の上面の先端部付近に所定間隔毎に両側配置さ
れたストッパピン23を、伸縮部16の上面のピン孔2
4に差し込んで固定する。これらの構成部品16〜24
により、作業床13の伸縮手段46が構成されている。
【0014】また、図1、8に示すように、伸縮部16
の先端部内には、タンク11の内周面に当接される作業
床13の支点ローラ25が垂直回転可能に収納されてい
る。すなわち、伸縮部16の先端部内の側板16aに円
筒基部26が固着されており、円筒基部26内に、スプ
リング27を介して外方へ付勢されたガイド筒28が回
転可能に収納されている。ガイド筒28の端板28aに
は回転板29が軸着されており、回転板29に支点ロー
ラ25が保持された保持金具30が固着されている。ま
た、回転板29には、支点ローラ25を90度回転させ
るレバー31が突出している。図8(a)、(b)に示
すように、レバー31を左右へ回動させると回転板29
が同方向へ90度回転し、これにより軸支された支点ロ
ーラ25の回転方向が、水平方向又は垂直方向へ向くよ
うになっている。次に、図1、4を参照して作業床13
をタンク11内に吊下する吊下手段32を詳細に説明す
る。
【0015】図1、4に示すように、吊下手段32はタ
ンク11の上部マンホール11aのフランジ上にボルト
ナット構造により着脱可能に締着される肉厚円形の基板
33を有しており、基板33の中央部に大きな貫通孔3
3aが形成されている。基板33の貫通孔形成部周辺上
には、環状レール34が形成されており、環状レール3
4上には所定ピッチで旋回ローラ35が取り付けられて
いる。旋回ローラ35上には、円形の旋回テーブル36
が、その外縁部裏面に形成された内外側の環状突片から
なる旋回ガイド37を介して水平旋回可能に載置されて
いる。また、旋回テーブル36の外側部はギヤ歯36a
が形成されており、このギヤ歯36aに噛合する小径の
歯車38が、基板33の一端部上にブラケット39aを
介して取り付けられた旋回モータ39のシャフトに固着
されている。旋回モータ39により歯車38を回転させ
ると、旋回テーブル36が旋回ガイド37に沿って旋回
する。
【0016】旋回テーブル36の中心部には、小径の貫
通孔36bが形成されており、旋回テーブル36の一端
部上に作業床13用の昇降ウインチ40が固着されてい
る。また、旋回テーブル36の中央部付近には、昇降ウ
インチ40のドラムから導出されたワイヤ41を貫通孔
36bからタンク11内へ落とし込むガイドシーブ42
が取り付けられている。図1、5に示すように、ワイヤ
41の下端は、回転枠12の中心部を貫通するワイヤ孔
12aに挿通されて固定されている。また、回転枠12
の各端部付近には、合計3つのロッド孔12bが貫通さ
れており、各ロッド孔12bに挿通される3本の昇降ガ
イドロッド43が、旋回テーブル36の中央部付近の下
面に垂設された吊下リング44に掛止されている。これ
により、旋回テーブル36が旋回すると、吊下リング4
4、昇降ガイドロッド43、回転枠12を介して作業床
13が水平旋回し、また昇降ウインチ40からのワイヤ
41の導出又は巻き取りにより、昇降ガイドロッド43
をガイドにして作業床13が昇降する。これらの構成部
品34〜39、39a、43、44により、作業床13
をタンク11内面に沿って旋回させる水平旋回手段45
が構成されている。
【0017】続いて、本発明の第1の実施の形態に係る
タンク内面の点検補修装置10の動作を説明する。ま
ず、図1に示すように、タンク11の上部マンホール1
1aから、図外のクレーンにより回転枠12及び作業床
13をタンク11内に搬入し、ワイヤ14などを介し
て、回転枠12の各側面に作業床13を組み付ける。な
お、従来手段では、この作業時に、タンク11の高さと
略等しい長さの重いセンターポールを吊り込まなければ
ならなかったので、使用されるクレーンが大型化してい
たが、本発明のものではセンターポールがないので、比
較的小型のクレーンでも作業ができる。また、タンク1
1の周側面には、図外の側部マンホールが形成されてお
り、この側部マンホールからも作業床13をタンク11
内に搬入できる。次いで、タンク11の上部マンホール
11aのフランジに吊下手段32を取り付け、旋回テー
ブル36の各吊下リング44に、回転枠12のロッド孔
12bから上方へ延びる昇降ガイドロッド43を掛止
し、昇降ウインチ40から導出されたワイヤ41の先端
部が、回転枠12のワイヤ孔12aに挿通状態で取り付
けられる。
【0018】次に、昇降ウインチ40のドラムからワイ
ヤ41を導出させたり、巻き取ったりして、昇降ガイド
ロッド43に沿って回転枠12を昇降させることによ
り、作業床13をタンク11の点検・補修箇所まで昇降
させ、次いでウインチ18のドラム19を回転させて、
伸縮部16を作業床13の先端から出し入れさせること
により、支点ローラ25をタンク11の内面に押接させ
て作業床13を固定し、その作業床13上に作業者が搭
乗して、タンク11内面の点検補修作業を行なう。な
お、作業床13に手摺り15を取り付ければ作業者の安
全性が向上する。
【0019】図1〜3に示すように、作業箇所を水平方
向へ移動させる場合には、レバー31を操作して各支点
ローラ25の転動方向を水平方向へ向け、それから旋回
モータ39により旋回テーブル36を回転させると、支
点ローラ25がタンク11内面に沿って転動しながら作
業床13が水平旋回する。また、作業箇所を垂直方向へ
移動させる場合には、同じくレバー31を操作して各支
点ローラ25の転動方向を垂直方向へ向け、それから昇
降ウインチ40によりワイヤ41を導出させたり巻き取
ったりすると、作業床13が昇降ガイドロッド43に沿
って昇降する。
【0020】このように、吊下手段32により吊下され
た作業床13は、タンク11内において、回転枠12を
中心に120度毎に3本放射配置され、しかも各作業床
13の先端に配置された各支点ローラ25がタンク11
内面に押接されて、組み立てられた作業床13が、安定
的な3点支持によりタンク11内で支持されるので、従
来手段のようにセンターポールがなくても、タンク11
内での作業床13の揺れが少なく、タンク11内面の点
検・補修が安全かつ円滑にできる。これにより、装置全
体の重量が大幅に削減でき、タンク内面の点検補修装置
10のタンク11内への組み付け撤去作業が簡略化して
迅速になり、点検・補修作業の全体的な作業効率が向上
すると共に、別のタンクにこのタンク内面の点検補修装
置10を搬送する際にも迅速に搬送して組み付けでき
る。
【0021】さらに、従来手段では、タンク天井の点検
・補修を行なう場合に、危険を伴う階段部の昇降が必要
であったが、本発明のタンク内面の点検補修装置10で
は、作業者は何ら昇降動作をしなくても作業床13上に
乗ったまま、ウインチ18により伸縮部16を出し入れ
させて作業位置を調整しながら、昇降ウインチ40によ
り作業床13を昇降させるという機械的な操作をするだ
けで、徐々に径が縮小するタンク天井であっても、問題
なく点検・補修ができる。また、別タンクの点検・補修
を行なう場合でも、作業床13を別タンクの径に合わせ
た長短異なるものに取り替えなくても、同じ作業床13
により作業ができる。さらにまた、このように作業床1
3を吊下手段32により昇降させたり、水平旋回手段4
5により水平旋回しながらタンク11内面の点検・補修
の作業を行なうので、タンク11内面の広範囲にわたる
点検・補修ができる。
【0022】次に、図9、10に基づいて、本発明の第
2の実施の形態に係るタンク内面の点検補修装置を説明
する。第2の実施の形態のタンク内面の点検補修装置5
0は、作業床13上に作業床13の長さ方向へ延びる一
対のレール51を配設し、これらのレール51上を転動
する車輪52により作業床13の長さ方向へ走行する手
押し式の走行台車53を取り付け、走行台車53上に、
油圧シリンダ54のロッド55の出し入れにより足場5
6を昇降させるパンタグラフ式の足場昇降リフタ57が
搭載されたものである。このタンク内面の点検補修装置
50を使用すれば、例えばタンク天井を作業する際に、
さほど作業床13を上昇させなくても、作業床13上で
走行台車53をタンク天井の所定の点検・補修箇所下ま
で移動させ、それから油圧シリンダ54のロッド55を
突出させて足場昇降リフタ57を上昇させることによ
り、作業者が搭乗した小さな足場56を昇降させてタン
ク11内面の点検・補修作業が行なえる。これにより、
タンク11上部の上部マンホール11aの周辺といっ
た、伸縮手段46を有する作業床13でも作業し難い部
分が、楽に作業できる。
【0023】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、要
旨を逸脱しない範囲での設計変更などがあっても本発明
に含まれる。例えば、実施の形態では、タンクとして下
水処理タンクを示したが、これに限定しなくても、その
他どのような品種のタンクでもよい。また、実施の形態
では、作業床として、タンク内において角度120度ご
とに放射配置される3本組のものを示したが、これに限
定しなくても、例えば角度90度ごとに放射配置された
支持点が4点のものや、角度72度ごとに放射配置され
た支持点が5点のものなど、少なくとも3点以上の支持
点を有するものであればよい。
【0024】さらに、作業床をタンク内に吊下する吊下
手段は、例えば単にロッドにより吊下するものなど昇降
機能がないものでもよく、またその他の昇降機能を有す
る又は有しない吊下手段でもよい。要は、作業床をタン
ク内に吊下できるものであればよい。さらに、作業床を
タンク内面に沿って水平旋回させる水平旋回手段は、そ
の他どのような構造の旋回手段でもよい。さらにまた、
作業床の伸縮手段も、例えば伸縮部が2段又は3段以上
に伸縮するものなど、そして例えば油圧シリンダのロッ
ドの出し入れにより伸縮部を出し入れさせるものなど、
その他どのような伸縮手段でもよい。
【0025】そして、実施の形態では、足場昇降リフタ
が手押し式の走行台車に搭載されたものを採用したが、
これに限定しなくても、走行台車を自走式の台車とした
ものや、テレスコシリンダ式に、直接、真下から足場を
昇降させるものなど、その他どのような構造のものでも
よい。また、作業床として、その上面に、従来手段の階
段状足場を組み付けたものを採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るタンク内面の
点検補修装置の使用状態の正面図である。
【図2】同使用状態の概略正面図である。
【図3】同使用状態の概略平面図である。
【図4】同水平旋回手段の拡大断面図である。
【図5】同作業床の連結部の拡大平面図である。
【図6】同伸縮手段の拡大平面図である。
【図7】同伸縮手段の拡大正面図である。
【図8】(a)同作業床上昇時における作業床の支点部
を示す拡大正面図である。 (b)同作業床水平旋回時における作業床の支点部を示
す拡大正面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るタンク内面の
点検補修装置の要部正面図である。
【図10】同作業状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10 タンク内面の点検補修装置 11 タンク 11a 上部マンホール 12 回転枠 12a ワイヤ孔 12b ロッド
孔 13 作業床 14 ワイヤ 15 手摺り 16 伸縮部 16a 側板 16b 突片 17 ガイドローラ 18 ウインチ 19 ドラム 19a 導出ド
ラム 19b 巻き取りドラム 20 ガイドシ
ーブ 21 シーブ 22 ワイヤ 23 ストッパピン 24 ピン孔 25 支点ローラ 26 円筒基部 27 スプリング 28 ガイド筒 28a 端板 29 回転板 30 保持金具 31 レバー 32 吊下手段 33 基板 33a 貫通孔 34 環状レー
ル 35 旋回ローラ 36 旋回テー
ブル 36a ギヤ歯 36b 貫通孔 37 旋回ガイド 38 歯車 39 旋回モータ 39a ブラケ
ット 40 昇降ウインチ 41 ワイヤ 42 ガイドシーブ 43 昇降ガイ
ドロッド 44 吊下リング 45 水平旋回
手段 46 伸縮手段 50 タンク内
面の点検補修装置 51 レール 52 車輪 53 走行台車 54 油圧シリ
ンダ 55 ロッド 56 足場 57 足場昇降リフタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 幹友 福岡県北九州市小倉北区赤坂5丁目6番64 号 ダイキ工業株式会社内 (72)発明者 中江 省三 福岡県北九州市小倉北区赤坂5丁目6番64 号 ダイキ工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクの内面に少なくとも3点以上の支
    持点を有する作業床と、該作業床の吊下手段とを備えた
    ことを特徴とするタンク内面の点検補修装置。
  2. 【請求項2】 前記吊下手段が前記作業床の昇降機能を
    有するものであり、また前記作業床のタンク内面に沿っ
    た水平旋回手段と、前記作業床の先端から伸縮部を出し
    入れさせる伸縮手段とを備えたことを特徴とする請求項
    1記載のタンク内面の点検補修装置。
  3. 【請求項3】 前記作業床上に、走行台車に搭載された
    足場昇降リフタを設けたことを特徴とする請求項1又は
    2記載のタンク内面の点検補修装置。
JP33273495A 1995-11-27 1995-11-27 タンク内面の点検補修装置 Pending JPH09144302A (ja)

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JP33273495A JPH09144302A (ja) 1995-11-27 1995-11-27 タンク内面の点検補修装置

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990008777A (ko) * 1997-07-03 1999-02-05 조규향 압력용기의 내부 이동용 리프트카 시스템
JP2008095373A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Shinmaywa Engineerings Ltd 移動用足場およびその仮設方法
CN103015780A (zh) * 2012-12-11 2013-04-03 张弘 拱顶油罐内壁快速施工装置
CN103663297A (zh) * 2012-09-02 2014-03-26 江苏雄宇重工科技股份有限公司 内锥转动单臂可伸缩吊篮
KR20200023895A (ko) * 2018-08-27 2020-03-06 현대제철 주식회사 고로 보수용 데크장치
JP2021092138A (ja) * 2019-12-06 2021-06-17 Jfeエンジニアリング株式会社 吊り足場、及び、その設置方法

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