JPH1034343A - プラズマ加工機用プラズマガス及びアシストガス供給装置及び供給方法 - Google Patents

プラズマ加工機用プラズマガス及びアシストガス供給装置及び供給方法

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JPH1034343A
JPH1034343A JP21427196A JP21427196A JPH1034343A JP H1034343 A JPH1034343 A JP H1034343A JP 21427196 A JP21427196 A JP 21427196A JP 21427196 A JP21427196 A JP 21427196A JP H1034343 A JPH1034343 A JP H1034343A
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JP
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gas
nitrogen gas
plasma
concentration
nitrogen
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JP21427196A
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Seiichi Hayashi
清一 林
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Komatsu Ltd
Komatsu Industries Corp
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Komatsu Ltd
Komatsu Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで高純度の窒素ガスを大量に供給可
能なプラズマ加工機用プラズマガス及びアシストガス供
給装置を提供する。 【解決手段】 加工時にプラズマガス及びアシストガス
として窒素ガスをプラズマトーチ40から噴射しながら
プラズマを発生させて被切断材を切断するプラズマ加工
機において、空気中から窒素ガスを分離して蓄積する窒
素ガス分離装置20と、窒素ガス分離装置20の出口に
配設されたガス濃度検出手段28と、窒素ガス分離装置
20の出口に配設されたガス流量検出手段29と、窒素
ガス分離装置20の出口に配設され、窒素ガス分離装置
20からプラズマトーチ40への窒素ガス供給を開閉す
るガス供給ライン開閉手段27と、ガス濃度検出手段2
8からの濃度信号、及び/又はガス流量検出手段29か
らの流量信号に基づいて判定し、窒素ガス分離装置20
で発生させた窒素ガスの濃度が下限設定値以上になった
とき及び流量が上限設定値以下のときはガス供給ライン
開閉手段27を開いて前記発生させた窒素ガスをプラズ
マトーチ40に供給する制御装置12とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ加工機の
プラズマガス及びアシストガスとして純度の高い窒素ガ
スを低コストで供給する供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラズマ加工機は、ステンレスや
鋼板を高速で切断できる加工機として様々な分野で多く
使用されている。そして、鋼板を切断する場合には、切
断速度を速くするために、プラズマガスに酸素を使用す
る酸素プラズマ方式が使用されていて、このとき、通常
エアコンプレッサにより圧縮された高圧エアがアシスト
ガスとして使用されている。しかし、ステンレスを切断
する場合にこの酸素プラズマ方式を使用すると、ステン
レスの主合金成分のクロムが酸化して高粘土の酸化クロ
ムが切断面に形成されたり、ドロスが発生したりして、
切断品質を低下させている。これを解決するために、ス
テンレスを切断する場合には、プラズマガスに窒素を使
用する窒素プラズマ方式が使用されることが多い。そし
て、この窒素プラズマでは大気中の酸素を巻き込まない
ように、プラズマガスの回りにアシストガスとして大量
の窒素ガスを流すようにしている。これによって、窒素
プラズマ方式による切断は、切断面の酸化やドロスの発
生を防止できるので加工後の切断品質が非常に良くなる
と共に、表面の酸化皮膜が無いので加工後のワーク(切
断されたステンレス板)を溶接し易いという利点があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の窒素プ
ラズマ方式による切断においては、アシストガスとして
使用する窒素ガスの流量によって、プラズマ切断のベベ
ル角が影響を受けることは良く知られている。図5はプ
ラズマ切断時の被切断材45のベベル角θを説明する図
であり、窒素ガス流量が少ない場合には、図5(1)に
示すようにベベル角θが大きくなり、また、窒素ガス流
量が多い場合には、図5(2)に示すようにベベル角θ
が小さくなる。通常、良好な切断品質を得るにはベベル
角θを小さくする必要があり、このために窒素ガスを大
量に使用し、例えばアシストガスとして600リットル
/分以上の流量を流さなければならない。さらに、プラ
ズマガスとして使用する窒素ガスも、通常例えば10〜
20リットル/分以上の流量を流す必要がある。
【0004】しかしながら、このように大量の窒素ガス
をプラズマガス及びアシストガスとして使用しているの
で、通常の窒素ガスボンベにより供給する場合には窒素
ガスボンベの費用が高くなり、加工機のランニングコス
トが非常に高くなるという問題が生じている。また、窒
素ガスの純度が上記切断品質に大きく影響しており、一
般的には窒素ガス濃度が99.98%以上であることが
切断品質上望ましいとされている。しかしながら、通常
のJIS規格による窒素ガスボンベのガス純度では9
9.95%〜99.99%程度までの範囲でばらついて
いる。このために、窒素ガスボンベを交換すると、切断
品質が余り優れないものが出る場合がある。
【0005】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、低コストで高純度の窒素ガスを大量に供
給可能なプラズマ加工機用プラズマガス及びアシストガ
ス供給装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、加工時
にプラズマガス及びアシストガスとして窒素ガスをプラ
ズマトーチ40から噴射しながらプラズマを発生させて
被切断材を切断するプラズマ加工機において、空気中か
ら窒素ガスを分離して蓄積する窒素ガス分離装置20
と、窒素ガス分離装置20の出口に配設されたガス濃度
検出手段28と、窒素ガス分離装置20の出口に配設さ
れたガス流量検出手段29と、窒素ガス分離装置20の
出口に配設され、窒素ガス分離装置20からプラズマト
ーチ40への窒素ガス供給を開閉するガス供給ライン開
閉手段27と、ガス濃度検出手段28からの濃度信号、
及び/又はガス流量検出手段29からの流量信号に基づ
いて、窒素ガス分離装置20で発生させた窒素ガスの濃
度が下限設定値以上になったか否か、及び流量が上限設
定値以下か否かを判定し、前記濃度が下限設定値以上に
なったとき及び前記流量が上限設定値以下のときは前記
ガス供給ライン開閉手段27を開いて前記発生させた窒
素ガスをプラズマトーチ40に供給する制御装置12と
を備えたプラズマ加工機用プラズマガス及びアシストガ
ス供給装置としている。
【0007】また、請求項7に記載の発明は、加工時に
プラズマガス及びアシストガスとして窒素ガスをプラズ
マトーチから噴射しながらプラズマを発生させて被切断
材を切断するプラズマ加工機用プラズマガス及びアシス
トガス供給方法において、空気中から窒素ガスを分離し
て窒素ガスを発生させ、発生させた窒素ガスの濃度が下
限設定値以上になったとき及び流量が上限設定値以下の
ときに、この発生させた窒素ガスによってプラズマ加工
する供給方法としている。
【0008】請求項1又は7に記載の発明によると、窒
素ガス分離装置によって空気から分離して発生させた窒
素ガスを、ガス供給ライン開閉手段を開いてプラズマト
ーチにプラズマガス及びアシストガスとして供給する。
この場合、ガス濃度検出手段及びガス流量検出手段によ
り検出した上記窒素ガスの濃度が所定値以上になったと
き及び流量が上限設定値以下のときに供給するようにし
ているので、所定値以上の窒素ガスが窒素ガス分離装置
から安定して供給される。これによって、ベベル角を小
さく、そして、切断面の酸化等が無く、安定的に良好な
切断品質が得られる。さらに、ランニングコストを非常
に安くできると共に、窒素ボンベの交換が不要となり作
業性が向上できる。また、ノズルの消耗や欠損によりノ
ズル孔径が大きくなったときに、流量が多くなって窒素
ガス濃度が低下するのも防止できる。
【0009】請求項2に記載の発明は、 加工時にプラ
ズマガス及びアシストガスとして窒素ガスをプラズマト
ーチ40から噴射しながらプラズマを発生させて被切断
材を切断するプラズマ加工機において、空気中から窒素
ガスを分離して蓄積する窒素ガス分離装置20と、窒素
ガス分離装置20の出口に配設されたガス濃度検出手段
28と、窒素ガス分離装置20の出口に配設されたガス
流量検出手段29と、窒素ガス分離装置20の出口に配
設され、窒素ガス分離装置20からプラズマトーチ40
への窒素ガス供給を開閉するガス供給ライン開閉手段2
7と、前記ガス供給ライン開閉手段27を介して窒素ガ
ス分離装置20からの窒素ガスをプラズマトーチ40へ
供給するガス発生装置用供給ラインと、前記ガス供給ラ
イン開閉手段27とプラズマトーチ40の間で合流し、
かつ、ボンベ用ガス供給ライン開閉手段31を介して窒
素ガスボンベ30からの窒素ガスをプラズマトーチ40
へ供給するボンベ用供給ラインと、ガス濃度検出手段2
8からの濃度信号、及び/又はガス流量検出手段29か
らの流量信号に基づいて、窒素ガス分離装置20で発生
させた窒素ガスの濃度が下限設定値以上になったか否
か、及び流量が上限設定値以下か否かを判定し、前記濃
度が下限設定値より小さいとき又は前記流量が上限設定
値より大きくなったときはガス供給ライン開閉手段27
を閉じてボンベ用ガス供給ライン開閉手段31を開き、
前記濃度が下限設定値以上になったとき及び前記流量が
上限設定値以下のときはガス供給ライン開閉手段27を
開いてボンベ用ガス供給ライン開閉手段31を閉じる制
御装置12とを備えたプラズマ加工機用プラズマガス及
びアシストガス供給装置としている。
【0010】また、請求項8に記載の発明は、加工時に
プラズマガス及びアシストガスとして窒素ガスをプラズ
マトーチ40から噴射しながらプラズマを発生させて被
切断材を切断するプラズマ加工機用プラズマガス及びア
シストガス供給方法において、前記窒素ガス分離装置2
0により空気中から窒素ガスを分離して窒素ガスを発生
させ、発生させた窒素ガスの濃度が所定の下限設定値よ
り小さいとき又は前記発生させた窒素ガスの流量が所定
の上限設定値より大きいときは、窒素ガスボンベ30か
らの窒素ガスを供給し、また、前記発生させた窒素ガス
の濃度が所定の下限設定値以上になったとき及び前記流
量ガ所定の上限設定値以下のときは、窒素ガス分離装置
20からの窒素ガスを供給し、プラズマガス及びアシス
トガスを選択的に使用してプラズマ加工する方法として
いる。
【0011】請求項2又は8に記載の発明によると、窒
素ガス分離装置が発生させる窒素ガスの濃度が所定の下
限設定値より小さい場合又は流量が所定の上限設定値よ
り大きい場合には、ボンベ用ガス供給ライン開閉手段を
開いて窒素ボンベからの窒素ガスをプラズマガス及びア
シストガスとして供給してプラズマ切断を行なう。ま
た、前記発生させる窒素ガスの濃度が所定の下限設定値
以上に及び流量が所定の上限設定値以下になった場合
は、前記ボンベ用ガス供給ライン開閉手段を閉じると共
に、ガス供給ライン開閉手段を開き、窒素ガス分離装置
からの窒素ガスをプラズマガス及びアシストガスとして
供給してプラズマ切断を行なう。従って、安いランニン
グコストで、かつ、高純度の窒素ガスによるプラズマ切
断が可能となり、これより切断面の酸化等が無く、安定
的に良好な切断品質が得られる。さらに、窒素ガス分離
装置からの窒素ガス濃度が所定値に達するまでの間切断
開始を待つ必要がなく、稼働開始後直ちに切断開始でき
るので、作業性が向上される。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記窒素ガス分
離装置20の空気入口側には空気圧縮手段1及び空気圧
力検出手段11を配設し、ガス出口側には排気手段4を
配設した請求項1又は2に記載のプラズマ加工機用プラ
ズマガス及びアシストガス供給装置としている。
【0013】また、請求項9に記載の発明は、前記窒素
ガス分離装置20により発生させた窒素ガスの濃度が所
定の下限設定値より小さいときは、この所定下限設定値
に到達するまで窒素ガス分離装置20からの窒素ガスを
外部に排気する請求項8記載のプラズマ加工機用プラズ
マガス及びアシストガス供給方法としている。
【0014】請求項3又は9に記載の発明によると、空
気圧縮手段により圧縮された空気の圧力値を空気圧力検
出手段により検出し、この圧力値に基づいて、窒素ガス
分離装置が正常に窒素ガスを分離及び発生できるような
所定圧力値以上になったか否かが判断される。従って、
窒素ガス分離装置から高純度の窒素ガスを効率よく得ら
れ、よって、切断面の酸化等が無く、安定的に良好な切
断品質が得られる。
【0015】請求項4に記載の発明は、前記ガス濃度検
出手段28は、窒素ガス濃度を検出する窒素ガス濃度検
出手段とすると共に、前記制御装置12は、前記窒素ガ
ス濃度検出手段からの濃度信号に基づいて窒素ガスの濃
度が所定の下限設定値以上になったか否かを判定し、下
限設定値以上になったときはガス供給ライン開閉手段2
7を開き、窒素ガス分離装置20によって発生させた窒
素ガスによるプラズマ加工を開始する請求項1又は2記
載のプラズマ加工機用プラズマガス及びアシストガス供
給装置としている。
【0016】また、請求項5に記載の発明は、前記ガス
濃度検出手段28は、酸素ガス濃度を検出する酸素ガス
濃度検出手段とすると共に、前記制御装置12は、前記
酸素ガス濃度検出手段からの濃度信号に基づいて酸素ガ
スの濃度が所定の上限設定値以下になったか否かを判定
し、上限設定値以下になったときはガス供給ライン開閉
手段27を開き、窒素ガス分離装置20によって発生さ
せた窒素ガスによるプラズマ加工を開始する請求項1又
は2記載のプラズマ加工機用プラズマガス及びアシスト
ガス供給装置としている。
【0017】請求項4及び5に記載の発明によると、窒
素ガスの濃度を直接検出したり、または酸素ガスの濃度
から窒素ガス濃度が推定される。この窒素ガス濃度が所
定の下限設定値以上になったときにプラズマガス及びア
シストガスとして供給するので、切断面の酸化等が無
く、安定的に良好な切断品質が得られる。
【0018】請求項6に記載の発明は、前記制御装置1
2は、前記ガス流量検出手段29からの流量信号に基づ
いて窒素ガスの流量が所定の上限設定値以下になったか
否かを判定し、上限設定値以下になったときはガス供給
ライン開閉手段27を開き、窒素ガス分離装置20によ
って発生させた窒素ガスによるプラズマ加工を開始する
請求項1又は2記載のプラズマ加工機用プラズマガス及
びアシストガス供給装置としている。
【0019】請求項6に記載の発明によると、窒素ガス
分離装置から供給する窒素ガスの流量が所定の上限設定
値以下になったときにプラズマガス及びアシストガスと
して供給して切断するので、所定の濃度以上の窒素ガス
が窒素ガス分離装置から供給される。従って、切断面の
品質が向上すると共に、ベベル角が小さな切断面が得ら
れる。よって、良好な切断品質が安定的に得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係わるプラズマ
加工機用プラズマガス及びアシストガス供給装置及び供
給方法の実施形態を、図1〜図4を参照して詳述する。
【0021】図1は、本発明に係わるプラズマ加工機用
プラズマガス及びアシストガス供給装置の一例を表す回
路構成図である。加工ヘッドの先端にはプラズマトーチ
40が配設され、プラズマトーチ40の先端部には電極
41とノズル42とノズルキャップ43とシールドキャ
ップ44とが設けられている。電極41とノズル42と
の間にはプラズマトーチ40の外部からプラズマガスが
供給され、このプラズマガスはノズル42の先端中心に
設けられた貫通孔から被切断材45に噴射される。そし
て、ノズル42とノズルキャップ43との間に冷却水
が、またノズルキャップ43とシールドキャップ44と
の間にアシストガスが供給されるようになっている。プ
ラズマガスはガス管46を経由して、またアシストガス
はガス管47を経由して、外部のプラズマガス及びアシ
ストガス供給装置から供給される。
【0022】そして、プラズマ加工機で切断する時は、
図示していない外部のプラズマ電源により電極41と被
切断材45間に所定電圧を印加し、ノズル42から噴射
される上記プラズマガス内にプラズマアークを発生さ
せ、このプラズマアークによって切断するようになって
いる。このとき、アシストガスはプラズマアークの周囲
を大気中の酸素から遮断するようになっている。
【0023】ガス管46及びガス管47には、下記のよ
うにしてプラズマガス及びアシストガスが導かれる。本
実施形態では、プラズマガスとして、酸素ボンベ32か
ら酸素ガスを、窒素ボンベ30又は窒素ガス分離装置2
0から窒素ガスを供給可能とし、また、アシストガスと
して、エアコンプレッサ1からエアを、窒素ボンベ30
又は窒素ガス分離装置20から窒素ガスを供給可能とし
た例を示している。
【0024】空気を圧縮する手段(空気圧縮手段と呼
ぶ)の一例であるエアコンプレッサ1はエアドライヤー
2を介してエアタンク3に接続されており、エアコンプ
レッサ1で圧縮された空気は、エアドライヤー2で乾燥
されてエアタンク3内に蓄積される。エアタンク3の出
力管路はエアフィルター16a、16b、16cを経由
し、ソレノイドバルブ21の入力ポート及びソレノイド
バルブ8の入力ポートに並列に接続されている。ソレノ
イドバルブ21の出力ポートは、窒素ガス分離装置20
のガス入力側に接続されている。また、このエアフィル
ター16a、16b、16cの出力ラインには、圧縮空
気の圧力をモニタする圧力計10、及び、圧力検出手段
の一例としての圧力検出器11が接続されている。圧力
検出器11は、検出した圧力値を圧力値データとして制
御装置12に出力する。
【0025】なお、この圧力検出手段は圧力検出器11
に限定されずに、例えば、圧力値が予め設定された所定
の圧力値以上になったとき出力接点信号を例えばオンす
るような圧力スイッチであってもよい。また、図1で
は、圧力計10は上記エアフィルター16a、16b、
16cの各接続点に設けられているが、これに限定され
ず、例えばエアフィルター16cの出力ラインに設けて
もよい。
【0026】ソレノイドバルブ21及びソレノイドバル
ブ8の弁は、その操作ソレノイド部21c、8cにそれ
ぞれ指令信号が入力されてないときは、バネ力によって
それぞれ21b位置、8b位置にあるように付勢されて
いる。また、この21b位置及び8b位置には、エアコ
ンプレッサ1から窒素ガス分離装置20へ、あるいは、
アシストガス供給ラインへ圧縮空気が出ないように、そ
れぞれ逆止弁が内蔵されている。
【0027】窒素ガス分離装置20は、例えば空気など
の窒素の混合ガスから窒素ガスを分離し、この窒素ガス
を蓄積して供給するものである。窒素ガス分離装置20
の混合ガス入口の管路には、ソレノイドバルブ21の出
力が接続されている。また、窒素ガス分離装置20の窒
素ガス出口の管路には、ガス濃度を検出するガス濃度検
出手段28、ガス流量を検出するガス流量検出手段29
が接続されており、さらに、ガス供給ライン開閉手段の
一例としてのソレノイドバルブ27、及び、排気手段の
一例としてのソレノイドバルブ4が並列に接続されてい
る。なお、窒素ガス分離装置20は所定の圧力範囲以内
で機能するようになっているので、エアコンプレッサ1
の圧縮空気の圧力が所定値以上に大きくならないよう
に、エアコンプレッサ1はアンロードバルブ等を内蔵し
ている。
【0028】ガス濃度検出手段28は、窒素ガス分離装
置20の出力ガス中の窒素ガス濃度が所定値以上になっ
たか否かを検出するものである。よって、ガス濃度検出
手段28として、例えば窒素ガス濃度を直接検出する窒
素ガス濃度検出手段を使用したり、あるいは酸素ガス濃
度を検出する酸素ガス濃度検出手段を使用することがで
きる。プラズマ加工機のプラズマガス及びアシストガス
としては、品質上好ましい窒素ガス濃度は一般的には9
9.98%以上の純度が必要とされているため、窒素ガ
ス濃度検出手段で窒素ガス濃度を検出する場合の下限設
定値は99.98%となり、酸素ガス濃度検出手段で酸
素ガス濃度を検出する場合の上限設定値は0.02%と
なる。
【0029】ソレノイドバルブ4の出力ポートに接続さ
れたガス管路は、減圧弁5及びサイレンサ6を介して大
気に導かれている。これは、窒素ガス分離装置20から
出力されるガスの窒素ガス濃度及び流量が所定値に達し
ていない場合に、このガスを減圧し、かつ、防音しなが
ら大気中に排気するためである。
【0030】また、窒素ガス分離装置20の稼働開始当
初の純度は低いので、使用可能な所定の純度に達するま
でに時間を要する。よって、その待ち時間の間に切断作
業を実施できるように、窒素ガス分離装置20による窒
素ガス供給ラインに並行して、窒素ボンベ30による窒
素ガス供給ラインを設けている。すなわち、窒素ボンベ
30が、そのガス出力部に設けられたレギュレータ30
aを介してソレノイドバルブ31の入力ポートに接続さ
れている。レギュレータ30aは、窒素ボンベ30から
供給される窒素ガスの圧力を所定の供給圧に調整してい
る。
【0031】そして、上記ソレノイドバルブ27の出力
ポートは逆止弁27dを経由して、また、上記ソレノイ
ドバルブ31の出力ポートは逆止弁31dを経由して、
互いに並列に窒素ガス供給ライン48に接続されてお
り、この窒素ガス供給ライン48はソレノイドバルブ7
及びソレノイドバルブ34の入力ポートにそれぞれ接続
されている。逆止弁27d、31dは、各ソレノイドバ
ルブの出力ポート側から入力ポート側にガスが逆流しな
いようにしている。
【0032】また、酸素ボンベ32は、そのガス出力部
に設けられたレギュレータ32aを介してソレノイドバ
ルブ33の入力ポートに接続されている。レギュレータ
32aは、上記レギュレータ30aと同様に、酸素ボン
ベ32から供給される酸素ガスの圧力を所定の供給圧に
調整している。
【0033】そして、上記ソレノイドバルブ33の出力
ポートは逆止弁33dを介して2つのレギュレータ3
5、36の入力ポートにそれぞれ接続されると共に、こ
れと並列に、上記ソレノイドバルブ34の出力ポートも
逆止弁34dを介して上記レギュレータ35、36の入
力ポートにそれぞれ接続されている。なお、逆止弁33
d、34dは、各ソレノイドバルブの出力ポート側から
入力ポート側にガスが逆流しないようにしている。そし
て、レギュレータ35の出力はソレノイドバルブ37及
び逆止弁37dを介してプラズマガスのガス管46に接
続されると共に、これと並列に、レギュレータ36の出
力はソレノイドバルブ38及び逆止弁38dを介して上
記ガス管46に接続されている。このガス管46には、
プラズマトーチ40に供給されるプラズマガスの圧力を
検出する圧力スイッチ39及び圧力計19が接続されて
いる。
【0034】また、ソレノイドバルブ7の出力ポートは
逆止弁7dを介してレギュレータ15の入力ポートに接
続されると共に、これと並列に、ソレノイドバルブ8の
出力ポートは逆止弁8dを介して上記レギュレータ15
の入力ポートに接続されている。そして、レギュレータ
15の出力ポートはアシストガスのガス管47に接続さ
れている。ガス管47には、アシストガスの圧力をモニ
タする圧力計14、及びこの圧力値を検出する圧力スイ
ッチ13が付設されている。
【0035】なお、上述した各ソレノイドバルブ4、
7、27、31、33、34、37、38の弁は、前述
のソレノイド8、21と同様に、各操作ソレノイド部c
に指令信号が入力されてないときは、バネ力によって各
b位置にあるように付勢されている。そして、このb位
置には、各ソレノイドバルブの入力側から出力側にガス
が流出しないように、逆止弁が内蔵されている。
【0036】図2は、窒素ガス分離装置20の詳細な構
成を表している。同図において、窒素ガス分離装置20
は、活性炭槽22と、吸着槽23a、23bと、製品槽
24と、フィルタ25a、25bと、サイレンサー26
とを備えている。前述の圧縮空気の入力管路は活性炭槽
22の入力側に接続され、活性炭槽22の出力側は第1
のフィルタ25aを経由したのち、それぞれバルブ51
a、51bを介して吸着槽23a、23bに接続され
る。吸着槽23a、23bの出力はそれぞれバルブ52
a、52bを経由してバルブ53に接続され、さらに、
バルブ53は製品槽24の入力管に接続されている。そ
して、製品槽24の出力管は第2のフィルタ25bを介
して窒素ガス分離装置20の出力管路に導かれている。
【0037】吸着槽23a、23bの内部にはガスの吸
着剤である分子篩炭が充填されており、圧力変動吸着方
式、すなわち、この分子篩炭に前記圧縮空気を送給する
ことにより窒素ガスを分離している。吸着槽23a、2
3bに圧縮空気を入力すると、分子篩炭によって空気中
の酸素ガス、炭酸ガス、水分等が短時間の内に吸着さ
れ、その間にほとんど吸着されない窒素ガスが吸着槽2
3a、23bから出力される。この窒素ガスは、製品槽
24に貯蔵される。このとき、吸着槽23a、23bの
稼働時間が経つと、吸着した酸素ガス、炭酸ガス、水分
等の影響で分子篩炭の吸着能力が低下する。従って、2
つの吸着槽23a、23bは交互に稼働され、その非稼
働中には吸着した酸素ガス、炭酸ガス、水分等はそれぞ
れバルブ52a、52bを通じてサイレンサ26から大
気中に排出している。
【0038】本発明に係わるプラズマ加工機用プラズマ
ガス及びアシストガス供給装置を制御する制御装置12
は、例えば一般的なマイクロコンピュータを主体に構成
したコンピュータシステム等によって構成されている
が、これに限定されない。制御装置12には、圧力検出
器11からの圧力データ信号、圧力スイッチ13、39
からの圧力信号、及びガス濃度検出手段28からのガス
濃度信号等のセンサ信号が入力されている。また、制御
装置12は、各ソレノイドバルブ4、7、8、21、2
7、31、33、34、37、38の操作ソレノイド部
cに接続されており、切換信号をこの各操作ソレノイド
部cに出力して対応するソレノイドを切り換える。さら
に、制御装置12はコンプレッサ1に起動指令を出力す
る。
【0039】次に、以上のように構成されたプラズマガ
ス及びアシストガス供給装置の供給方法について、図3
及び図4を参照して詳細に説明する。図3及び図4は、
制御装置12の制御フローチャート例を示している。こ
こでは、各ステップ番号をSを付して示す。
【0040】(S1)エアコンプレッサ1を起動させ
る。 (S2)そして、プラズマガスとして酸素ガス又は窒素
ガスが選択され、酸素ガスのときはS10に進み、窒素
ガスのときはS3に進む。 (S3)アシストガスとしてエア(圧縮空気)又は窒素
ガスが選択され、エアのときはS20に進み、窒素ガス
のときはS4に進む。 (S4)エアタンク3から吐出される圧縮空気の圧力が
所定の圧力値以上か否かを判定する。すなわち、圧力検
出器11から圧縮空気の圧力値を入力し、この圧力値が
所定圧力以上か否かを判断する。所定圧力より小さいと
きはS30に進み、所定圧力以上であるときはS5に進
む。なお、本S4での処理は、窒素ガス分離装置20の
入力圧縮空気の圧力が所定値より小さいときは、窒素ガ
ス分離装置20が正常に機能しないためである。例え
ば、本発明者らの使用した窒素ガス分離装置20におい
ては、9kg/cm2以上にする必要があった。
【0041】(S5)圧縮空気の圧力が所定値以上にな
ったので、制御装置12は指令信号を出力してソレノイ
ドバルブ21を21a位置に切り換え、窒素発生装置2
0の稼働を開始する。 (S6)制御装置12はガス濃度検出手段28から窒素
ガス濃度又は酸素ガス濃度のデータを入力し、窒素ガス
分離装置20から供給されるガスの窒素濃度が所定値以
上か否かを判定する。前述の通りガス濃度検出手段28
として酸素濃度計を使用しているので、本フローチャー
トでは酸素濃度が0.02%以下かどうかを判定してい
る。酸素濃度が0.02%より大きいときはS30へ進
み、0.02%以下のときはS7へ進む。 (S7)制御装置12はガス流量検出手段29からガス
流量信号を入力し、窒素ガス分離装置20から供給され
るガスの流量が所定値以下か否かを判定する。これは、
プラズマ切断時にノズル42の消耗や欠損が発生し、こ
れによってノズル42の孔径が大きくなったときにアシ
ストガス流量が増加することを検出するためである。す
なわち、窒素ガス分離装置20の処理能力以上に流量が
増加すると、窒素ガス分離装置20から供給されるガス
の純度が低下して行くので、これを検出するものであ
る。ガス流量が所定値より大きいときはS31へ進み、
所定値以下のときはS40へ進む。なお、上記流量の所
定値は、切断する板材の材質や板厚等に対応したベベル
角を満足するような流量値に設定される。
【0042】(S10)酸素ボンベ32からの酸素ガス
をプラズマガスとしてソレノイドバルブ33、37(又
は38)を介して供給し、圧縮空気をアシストガスとし
てソレノイドバルブ8を介して供給する。なお、ソレノ
イドバルブ37又はソレノイドバルブ38は、ピアッシ
ング時かプラズマ切断時かによって切り換えられる。こ
の後、切断軌跡に沿ってプラズマトーチ40を移動さ
せ、プラズマアークにより切断が行われる。切断終了後
は、S1に戻って処理を繰り返す。 (S20)窒素ボンベ30からの窒素ガスをプラズマガ
スとしてソレノイドバルブ31、34、37(又は3
8)を介して供給し、圧縮空気をアシストガスとしてソ
レノイドバルブ8を介して供給する。なお、ソレノイド
バルブ37又はソレノイドバルブ38は、ピアッシング
時かプラズマ切断時かによって切り換えられる。この
後、切断軌跡に沿ってプラズマトーチ40を移動させ、
プラズマアークにより切断が行われる。切断終了後は、
S1に戻って処理を繰り返す。
【0043】(S30)ソレノイドバルブ27を27b
位置に切り換えて窒素ガス分離装置20のガス供給ライ
ンを閉じ、ソレノイドバルブ4を4a位置に切り換えて
排気ラインを開いて製品槽24内の窒素ガスを大気中に
排気する。 (S31)窒素ボンベ30からの窒素ガスによってピア
ッシングを行なう。すなわち、ソレノイドバルブ31、
34、37、7の各操作ソレノイド部31c、34c、
37c、7cにオン指令を出力し、このソレノイドバル
ブをa位置に切り換える(オンさせる)。これにより、
窒素ボンベ30からソレノイドバルブ31、34、37
を介してプラズマガスが、また、窒素ボンベ30からソ
レノイドバルブ31、7を介してアシストガスがプラズ
マトーチ40に供給される。そして、この状態でプラズ
マアークをスタートさせると共に、所定のピアッシング
軌跡に沿ってプラズマトーチ40を移動させ、ピアッシ
ング切断が行われる。このとき、レギュレータ35によ
り、供給ガス圧が所定のピアッシング圧力に設定され
る。 (S32)圧力スイッチ39、13から圧力信号を入力
し、プラズマガス及びアシストガスがピアッシングに必
要な所定圧力値以上にて供給されているか否かを判断す
る。すなわち、プラズマガスが圧力スイッチ39に設定
された所定圧力値以上であるときは、プラズマガスが所
定流量に達していると判断し、同様にまた、アシストガ
スが圧力スイッチ13に設定された所定圧力値以上であ
るときは、アシストガスが所定流量に達していると判断
することができる。よって、圧力スイッチ39、13の
圧力信号の少なくともいずれか一方が所定圧力値より小
さいときはS36に進み、両方共に所定圧力値以上のと
きはS33に進む。
【0044】(S33)ソレノイドバルブ37の操作ソ
レノイド部37cにオフ指令を出力してソレノイドバル
ブ37を37b位置に切り換える(オフさせる)。と同
時に、ソレノイドバルブ38の操作ソレノイド部38c
にオン指令を出力してソレノイドバルブ38を38a位
置に切り換える(オンさせる)。これにより、窒素ボン
ベ30からソレノイドバルブ31、34、38を介して
プラズマガスが、また、窒素ボンベ30からソレノイド
バルブ31、7を介してアシストガスがプラズマトーチ
40に供給される。そして、この状態でプラズマ切断が
行われ、所定の切断軌跡に沿ってプラズマトーチ40を
移動させる。このとき、レギュレータ36により、供給
ガス圧が所定の切断圧力に設定される。 (S34)S32と同様に、圧力スイッチ39、13か
ら圧力信号を入力し、プラズマガス及びアシストガスが
プラズマ切断に必要な所定圧力値以上にて供給されてい
るか否かを判断する。圧力スイッチ39、13の圧力信
号の少なくともいずれか一方が上記所定圧力値より小さ
いときはS36に進み、両方共に所定圧力値以上のとき
はS35に進む。 (S35)プラズマ切断が終了したら、すなわち、切断
軌跡が終了位置まで来たら、ソレノイドバルブ31、3
4、38、7の各操作ソレノイド部31c、34c、3
8c、7cにオフ指令を出力し、このソレノイドバルブ
をb位置に切り換える(オフさせる)。これにより、プ
ラズマガス及びアシストガスの供給が停止される。この
後、先頭のS1に戻って処理を繰り返す。 (S36)プラズマ加工機を非常停止させ、プラズマガ
ス及びアシストガスの供給を停止する。
【0045】(S40)制御装置12は指令信号を出力
し、窒素ガス分離装置20からの窒素ガスによってピア
ッシングを行なう。すなわち、ソレノイドバルブ4を4
b位置に切り換えて大気中への排出ラインを閉じると共
に、ソレノイドバルブ27、34、37、7の各操作ソ
レノイド部27c、34c、37c、7cにオン指令を
出力し、このソレノイドバルブをa位置に切り換える。
これにより、窒素ガス分離装置20からソレノイドバル
ブ27、34、37を介してプラズマガスが、また、窒
素ガス分離装置20からソレノイドバルブ27、7を介
してアシストガスがプラズマトーチ40に供給される。
そして、この状態でプラズマアークをスタートさせると
共に、所定のピアッシング軌跡に沿ってプラズマトーチ
40を移動させ、ピアッシング切断が行われる。このと
き、レギュレータ35により、供給ガス圧が所定のピア
ッシング圧力に設定される。 (S41)圧力スイッチ39、13から圧力信号を入力
し、プラズマガス及びアシストガスがピアッシングに必
要な所定圧力値以上にて供給されているか否かを判断す
る。圧力スイッチ39、13の圧力信号の少なくともい
ずれか一方が上記所定圧力値より小さいときはS36に
進み、両方ともに所定圧力値以上のときはS42に進
む。 (S42)ソレノイドバルブ37の操作ソレノイド部3
7cにオフ指令を出力してソレノイドバルブ37を37
b位置に切り換える。と同時に、ソレノイドバルブ38
の操作ソレノイド部38cにオン指令を出力してソレノ
イドバルブ38を38a位置に切り換える。これによ
り、窒素ガス分離装置20からソレノイドバルブ27、
34、38を介してプラズマガスが、また、窒素ガス分
離装置20からソレノイドバルブ27、7を介してアシ
ストガスがプラズマトーチ40に供給される。そして、
この状態でプラズマ切断が行われ、所定の切断軌跡に沿
ってプラズマトーチ40を移動させる。このとき、レギ
ュレータ36により、供給ガス圧が所定の切断圧力に設
定される。 (S43)S41と同様に、圧力スイッチ39、13か
ら圧力信号を入力し、プラズマガス及びアシストガスが
プラズマ切断に必要な所定圧力値以上にて供給されてい
るか否かを判断する。圧力スイッチ39、13の圧力信
号の少なくともいずれか一方が上記所定圧力値より小さ
いときはS36に進み、両方共に所定圧力値以上のとき
はS44に進む。 (S44)プラズマ切断が終了したら、ソレノイドバル
ブ27、34、38、7をb位置に切り換える。これに
より、プラズマガス及びアシストガスの供給が停止され
る。この後、先頭のS1に戻って処理を繰り返す。
【0046】以上のようにして、コンプレッサ1から吐
出された圧縮空気圧が所定値以下のとき、または窒素ガ
ス分離装置20から供給されるガスの窒素ガス濃度が所
定の下限設定値以上になっていないとき、またはこの窒
素ガスの流量が所定の上限設定値以下になっていないと
きは、窒素ボンベ30による切断を行う。従って、窒素
ガス分離装置20が所定値以上の純度の窒素ガスを供給
できるようになるまでの間でも切断が可能となると共
に、高純度な窒素ガスを十分な流量で供給することによ
り切断品質を向上させて安定させることができる。よっ
て、機械稼働率が上がり、生産性が向上する。
【0047】そして、窒素ガス分離装置20の窒素ガス
が所定の下限設定値以上の濃度になり、かつ、所定の上
限値以下の流量のときは、上記の窒素ボンベ30から窒
素ガス分離装置20に切り換えてプラズマガス及びアシ
ストガスを供給する。よって、切断に必要な窒素ガスの
大部分は窒素ガス分離装置20から供給することができ
る。また、窒素ガス分離装置20は空気中から窒素ガス
を分離して供給するので、非常に安いランニングコスト
で純度の高く安定した窒素ガスをプラズマガス及びアシ
ストガスとして使用できる。この結果、プラズマ加工機
による切断時の切断面の酸化や被切断材表面の酸化皮膜
が無くなり、かつ、所定のベベル角が得られ、安定した
外観品質が得られる。また、窒素ボンベを交換する頻度
が非常に少なくなる。
【0048】窒素ガス分離装置20の窒素ガスの純度が
所定値以上になったか否かを制御装置12が判断し、所
定値以上になったら自動的に窒素ボンベ30から窒素ガ
ス分離装置20に切り換えてアシストガスを供給する。
これによって、作業時に作業者が確認作業をする必要が
なくなる。
【0049】なお、上記実施例では、窒素ガス分離装置
20と窒素ボンベ30とを並列に配設しているが、窒素
ガス分離装置20だけを使用する場合は、窒素ガス濃度
が所定値以上になるまで待ち、所定値以上になったらプ
ラズマ加工を開始してもよい。これにより、窒素ガス分
離装置20による窒素ガスを使用してランニングコスト
が安く、切断面品質が良いプラズマ加工機を構成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマガス及びアシストガス供給装
置の回路構成図の例である。
【図2】本発明の窒素ガス分離装置20の構成図の例を
示す。
【図3】本発明のプラズマガス及びアシストガス供給装
置の制御フローチャート例の前半を示す。
【図4】本発明のプラズマガス及びアシストガス供給装
置の制御フローチャート例の後半を示す。
【図5】従来技術に係わるプラズマ切断時のベベル角の
説明図である。
【符号の説明】
1…エアコンプレッサ、2…エアドライヤー、3…エア
タンク、4,7,8,21,27,31,33,34,
37,38…ソレノイドバルブ、5…減圧弁、6,26
…サイレンサ、9,42…ノズル、10,14,19…
圧力計、11…圧力検出器、12…制御装置、13,3
9…圧力スイッチ、15,30a,35,36…レギュ
レータ、16a,16b,16c…エアフィルター、2
0…窒素ガス分離装置、22…活性炭槽、23a,23
b…吸着槽、24…製品槽、25a…第1のフィルタ、
25b…第2のフィルタ、28…ガス濃度検出手段、2
9…ガス流量検出手段、30…窒素ボンベ、32…酸素
ボンベ、40…プラズマトーチ、41…電極、43…ノ
ズルキャップ、44…シールドキャップ、45…被切断
材、46、47…ガス管、48…窒素ガス供給ライン、
51a,51b,52a,52b,53…バルブ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工時にプラズマガス及びアシストガス
    として窒素ガスをプラズマトーチ(40)から噴射しながら
    プラズマを発生させて被切断材を切断するプラズマ加工
    機において、 空気中から窒素ガスを分離して蓄積する窒素ガス分離装
    置(20)と、 窒素ガス分離装置(20)の出口に配設されたガス濃度検出
    手段(28)と、 窒素ガス分離装置(20)の出口に配設されたガス流量検出
    手段(29)と、 窒素ガス分離装置(20)の出口に配設され、窒素ガス分離
    装置(20)からプラズマトーチ(40)への窒素ガス供給を開
    閉するガス供給ライン開閉手段(27)と、 ガス濃度検出手段(28)からの濃度信号、及び/又はガス
    流量検出手段(29)からの流量信号に基づいて、窒素ガス
    分離装置(20)で発生させた窒素ガスの濃度が下限設定値
    以上になったか否か、及び流量が上限設定値以下か否か
    を判定し、前記濃度が下限設定値以上になったとき及び
    前記流量が上限設定値以下のときは前記ガス供給ライン
    開閉手段(27)を開いて前記発生させた窒素ガスをプラズ
    マトーチ(40)に供給する制御装置(12)とを備えたことを
    特徴とするプラズマ加工機用プラズマガス及びアシスト
    ガス供給装置。
  2. 【請求項2】 加工時にプラズマガス及びアシストガス
    として窒素ガスをプラズマトーチ(40)から噴射しながら
    プラズマを発生させて被切断材を切断するプラズマ加工
    機において、 空気中から窒素ガスを分離して蓄積する窒素ガス分離装
    置(20)と、 窒素ガス分離装置(20)の出口に配設されたガス濃度検出
    手段(28)と、 窒素ガス分離装置(20)の出口に配設されたガス流量検出
    手段(29)と、 窒素ガス分離装置(20)の出口に配設され、窒素ガス分離
    装置(20)からプラズマトーチ(40)への窒素ガス供給を開
    閉するガス供給ライン開閉手段(27)と、 前記ガス供給ライン開閉手段(27)を介して窒素ガス分離
    装置(20)からの窒素ガスをプラズマトーチ(40)へ供給す
    るガス発生装置用供給ラインと、前記ガス供給ライン開
    閉手段(27)とプラズマトーチ(40)の間で合流し、かつ、
    ボンベ用ガス供給ライン開閉手段(31)を介して窒素ガス
    ボンベ(30)からの窒素ガスをプラズマトーチ(40)へ供給
    するボンベ用供給ラインと、 ガス濃度検出手段(28)からの濃度信号、及び/又はガス
    流量検出手段(29)からの流量信号に基づいて、窒素ガス
    分離装置(20)で発生させた窒素ガスの濃度が下限設定値
    以上になったか否か、及び流量が上限設定値以下か否か
    を判定し、前記濃度が下限設定値より小さいとき又は前
    記流量が上限設定値より大きくなったときはガス供給ラ
    イン開閉手段(27)を閉じてボンベ用ガス供給ライン開閉
    手段(31)を開き、前記濃度が下限設定値以上になったと
    き及び前記流量が上限設定値以下のときはガス供給ライ
    ン開閉手段(27)を開いてボンベ用ガス供給ライン開閉手
    段(31)を閉じる制御装置(12)とを備えたことを特徴とす
    るプラズマ加工機用プラズマガス及びアシストガス供給
    装置。
  3. 【請求項3】 前記窒素ガス分離装置(20)の空気入口側
    には空気圧縮手段(1) 及び空気圧力検出手段(11)を配設
    し、ガス出口側には排気手段(4) を配設したことを特徴
    とする請求項1又は2に記載のプラズマ加工機用プラズ
    マガス及びアシストガス供給装置。
  4. 【請求項4】 前記ガス濃度検出手段(28)は、窒素ガス
    濃度を検出する窒素ガス濃度検出手段とすると共に、 前記制御装置(12)は、前記窒素ガス濃度検出手段からの
    濃度信号に基づいて窒素ガスの濃度が所定の下限設定値
    以上になったか否かを判定し、下限設定値以上になった
    ときはガス供給ライン開閉手段(27)を開き、窒素ガス分
    離装置(20)によって発生させた窒素ガスによるプラズマ
    加工を開始することを特徴とする請求項1又は2記載の
    プラズマ加工機用プラズマガス及びアシストガス供給装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ガス濃度検出手段(28)は、酸素ガス
    濃度を検出する酸素ガス濃度検出手段とすると共に、 前記制御装置(12)は、前記酸素ガス濃度検出手段からの
    濃度信号に基づいて酸素ガスの濃度が所定の上限設定値
    以下になったか否かを判定し、上限設定値以下になった
    ときはガス供給ライン開閉手段(27)を開き、窒素ガス分
    離装置(20)によって発生させた窒素ガスによるプラズマ
    加工を開始することを特徴とする請求項1又は2記載の
    プラズマ加工機用プラズマガス及びアシストガス供給装
    置。
  6. 【請求項6】 前記制御装置(12)は、前記ガス流量検出
    手段(29)からの流量信号に基づいて窒素ガスの流量が所
    定の上限設定値以下になったか否かを判定し、上限設定
    値以下になったときはガス供給ライン開閉手段(27)を開
    き、窒素ガス分離装置(20)によって発生させた窒素ガス
    によるプラズマ加工を開始することを特徴とする請求項
    1又は2記載のプラズマ加工機用プラズマガス及びアシ
    ストガス供給装置。
  7. 【請求項7】 加工時にプラズマガス及びアシストガス
    として窒素ガスをプラズマトーチ(40)から噴射しながら
    プラズマを発生させて被切断材を切断するプラズマ加工
    機用プラズマガス及びアシストガス供給方法において、 空気中から窒素ガスを分離して窒素ガスを発生させ、発
    生させた窒素ガスの濃度が下限設定値以上になったとき
    及び流量が上限設定値以下のときに、この発生させた窒
    素ガスによってプラズマ加工することを特徴とするプラ
    ズマ加工機用プラズマガス及びアシストガス供給方法。
  8. 【請求項8】 加工時にプラズマガス及びアシストガス
    として窒素ガスをプラズマトーチ(40)から噴射しながら
    プラズマを発生させて被切断材を切断するプラズマ加工
    機用プラズマガス及びアシストガス供給方法において、 前記窒素ガス分離装置(20)により空気中から窒素ガスを
    分離して窒素ガスを発生させ、発生させた窒素ガスの濃
    度が所定の下限設定値より小さいとき又は前記発生させ
    た窒素ガスの流量が所定の上限設定値より大きいとき
    は、窒素ガスボンベ(30)からの窒素ガスを供給し、ま
    た、前記発生させた窒素ガスの濃度が所定の下限設定値
    以上になったとき及び前記流量が所定の上限設定値以下
    のときは、窒素ガス分離装置(20)からの窒素ガスを供給
    し、プラズマガス及びアシストガスを選択的に使用して
    プラズマ加工することを特徴とするプラズマ加工機用プ
    ラズマガス及びアシストガス供給方法。
  9. 【請求項9】 前記窒素ガス分離装置(20)により発生さ
    せた窒素ガスの濃度が所定の下限設定値より小さいとき
    は、この所定下限設定値に到達するまで窒素ガス分離装
    置(20)からの窒素ガスを外部に排気することを特徴とす
    る請求項8記載のプラズマ加工機用プラズマガス及びア
    シストガス供給方法。
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