JP3565246B2 - 気体分離装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は気体分離装置に係り、特にPSA式(Pressure Swing Adsorption) の気体分離装置に関し、例えば窒素発生装置または酸素発生装置として用いて好適な気体分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、PSA式気体分離装置は、分子ふるいカーボンからなる吸着剤を用いて空気を窒素ガスと酸素ガスに分離し、いずれか一方を製品ガスとして取り出し、使用するものである。
【0003】
このため、例えばPSA式窒素発生装置にあっては、吸着剤を充填した吸着槽に圧縮空気を導入して昇圧する吸着行程と、該吸着槽内を大気開放しまたは真空ポンプで減圧する脱着行程とを繰り返し、吸着行程では吸着槽内の吸着剤に酸素分子を吸着させて窒素ガスを外部に取り出し、一方、脱着行程では吸着槽に吸着された酸素を脱着し、つぎの吸着行程に備えるようになっている。
【0004】
また、製品ガスである窒素ガスは吸着槽内を昇圧状態にして取り出すものであるため、発生する窒素ガスは断続的で圧力変化も大きい。このため、窒素ガスを略一定圧力で、且つ、連続的に被供給機器に供給するために、取り出し側に製品タンクを設け、製品タンク内に前記吸着槽で生成された窒素ガスを蓄えるように構成されている。さらに、製品タンク内のガスを被供給機器に取り出すための管には当該ガスの窒素ガス濃度(または酸素ガス濃度)を検出するためのガス濃度検出器が設けられており、このガス濃度検出器により検出されたガス濃度により得られる(または求められる)窒素ガス濃度が所定濃度に達しない場合には装置自体の異常を検出し、装置自体の動作を停止させ、または、アラーム,ランプなどの報知手段により装置の異常を作業者などに報知するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の気体分離装置は、製品タンク内の製品ガス濃度が所定の濃度より低い場合にのみ装置自体の異常を報知する構成とされている。
【0006】
一方、製品タンク内の製品ガスの外部の被供給機器への取り出し量が少ない場合には、吸着槽内の吸着剤が劣化している(または、圧縮機の吐出空気量が低下している)異常が装置自体に生じているにもかかわらず、製品タンク内の製品ガス濃度が所定濃度以上となっている状態が持続する。従って、この場合には、上述のような異常検出の仕方では吸着槽内の吸着剤が劣化している異常を検出することができない。このように、従来の装置では、上記製品タンク内の製品ガスの取り出し量が少ない場合においても製品タンク内の製品ガス濃度が所定濃度以下となるような、充填剤自体の性能が非常に低下した状態(または、圧縮機の吐出空気量が非常に低下した状態)になるまで上記異常がわからないという問題点があった。
【0007】
従って、本発明は、製品タンク内の製品ガスの取り出し量が少ない場合においても、吸着槽内の吸着剤が劣化している(または、圧縮機の吐出空気量が低下している)異常が装置自体に生じている事を検出可能とすることで、上記異常を従来の装置よりも早期に検出することができる気体分離装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために、請求項1の発明は、内部に充填剤が充填された吸着槽に圧縮機により圧縮した原料気体を供給し、前記吸着槽を昇圧状態にした後、該吸着槽の半製品ガス取出用弁を開弁させて該吸着剤により生成された製品ガスを製品タンク内に蓄圧し、前記製品タンクより被供給機器に製品ガスを供給する気体分離装置において、前記製品タンクより被供給機器への製品ガス取出管路に設けられた製品ガス取出用弁と、前記製品タンク内の製品ガスの濃度を検出するための濃度検出手段と、前記濃度検出手段により検出された前記製品ガスの濃度に基づいて前記気体分離装置の異常を検出する異常検出手段と、を設け、前記異常検出手段は、前記製品ガス取出用弁が閉弁している状態において、前記濃度検出手段により検出された製品ガスの濃度の増加率が予め定められた所定の増加率よりも小さい場合に前記気体分離装置自体の異常を検出することを特徴とする。
【0009】
また、請求項2の発明は、内部に充填剤が充填された吸着槽に圧縮した原料気体を供給し、前記吸着槽を昇圧状態にした後、該吸着槽の半製品ガス取出用弁を開弁させて該吸着剤により生成された製品ガスを製品タンク内に蓄圧し、前記製品タンクより被供給機器に製品ガスを供給する気体分離装置において、前記製品タンクより被供給機器への製品ガス取出管路に設けられた製品ガス供給弁と、前記製品タンク内の製品ガスの濃度を検出するための濃度検出手段と、前記製品タンクのガスを外部に放出するための排気管路と、該排気管路に設けられた製品ガス排出弁と、前記濃度検出手段により検出された前記製品ガスの濃度に基づいて前記装置の異常を検出する異常検出手段と、を設け、前記気体分離装置の前記圧縮機の稼働時の運転状態は、前記装置自体の起動時において、前記製品ガス取出用弁が閉弁し、かつ、前記製品ガス排出弁が開弁している起動運転状態と、前記製品ガス取出用弁が開弁し、かつ、前記製品ガス排出弁が閉弁している通常運転状態とからなり、前記異常検出手段は、前記起動運転状態時における前記濃度検出手段により検出された製品ガスの濃度の増加率が予め定められた所定の増加率よりも小さい場合、または、前記起動運転状態時における前記濃度検出手段により検出された製品ガスの濃度の減少率が予め定められた所定の減少率よりも大きい場合に前記装置自体の異常を検出することを特徴とする。
【0010】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記排気管路には、当該排気管路より外部に排出される製品ガスの排出流量を略一定に保つための絞りが設けられていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例の気体分離装置の全体構成を示す図である。
【0012】
図1中、1,2は第1,第2の吸着槽で、各吸着槽1,2内にはそれぞれ分子ふるいカーボン1A,2Aが充填されている。
【0013】
3は、圧縮空気供給源となる圧縮機で、圧縮機3からの圧縮空気は、タンク3aに貯留され、冷凍式ドライヤ4,配管6,7を介して吸着槽1,2にそれぞれ交互に供給されるようになっており、このため該配管6,7の途中にはそれぞれ電磁弁からなる空気供給用弁8,9が設けられている。
【0014】
28は還流用配管で、一端が後述する製品タンク20に接続され、他端が配管7に接続されている。この還流用配管28には逆止弁29が配設されており、逆止弁29は圧縮機3からの圧縮空気が製品タンク20へ供給されることを阻止する。
【0015】
10,11は脱着時に吸着槽1,2からの気体を排出する配管で、排気音を下げるサイレンサ12に接続されている。そして、前記配管10,11の途中にはそれぞれ吸着槽1,2内の脱着排ガスを半サイクル毎に交互に排出する電磁弁からなる排ガス排出弁13,14が設けられている。
【0016】
15,16は吸着槽1,2からの製品ガスとしての窒素ガスをそれぞれ取り出す取出配管、17は各配管15,16と連結した取出配管で、配管15,16の途中には半サイクルの間だけ後述の制御回路100の制御の基に交互に開弁する電磁弁からなる取出用弁18,19がそれぞれ設けられている。また、前記取出配管17は製品タンク20と接続されている。
【0017】
21は吸着槽1,2間を連通する配管、22は配管21の途中に設けられた電磁弁からなる均圧用弁で、均圧用弁22は吸着槽1,2による反サイクルの終了時に所定の短時間だけ開弁し、吸着槽1,2間を均圧にする。
【0018】
23は製品タンク20に接続された製品ガス取出配管(製品ガス取出管路)で、その途中には電磁弁からなる製品ガス取出用弁24(製品ガス供給弁)が設けられている。
【0019】
25は濃度計(濃度検出手段)で、製品ガス取出配管23より分岐する分岐配管26に接続されている。また、濃度計25は製品ガス取出配管23を介して製品タンク20より取り出された気体の酸素ガス濃度を測定する。
【0020】
即ち、濃度計25は製品タンク20より取り出された窒素ガス中に含まれている酸素ガス濃度を監視しており、酸素ガス濃度に比例した電流値の信号を出力する。即ち、製品タンク20内に蓄圧されたガスの窒素ガス濃度が下がると、必然的に酸素ガス濃度が高まるため、製品タンク20内の窒素ガス濃度が低能度となったことを濃度計25により測定される酸素ガス濃度から検出できる。尚、濃度計25からの酸素ガス濃度測定信号は後述する制御回路100に入力される。
【0021】
また、50は製品ガス排出用の分岐配管(排気管路)で、この分岐配管50には、後述の制御手段100よりの開弁信号に基づいて該装置自体の起動時のみに所定時間開弁した後閉弁する電磁弁よりなる製品ガス排出弁51、及び、この製品ガス排出弁51を開弁することにより分岐配管50より外部に排出される製品タンク20内の窒素ガスの排出量を一定に保つ絞り52が設けられている。
【0022】
次に、制御回路100について説明する。
制御回路100は、前述の各電磁弁を開閉制御して窒素ガスを生成するための弁制御回路101と、前述の濃度計25より出力される酸素ガス濃度測定信号が入力され、この酸素ガス濃度測定信号の値から製品タンク20内の窒素ガス濃度を検出して後述の濃度異常検出回路102及び異常検出手段としての性能劣化判定回路103に上記窒素ガス濃度を出力する窒素ガス濃度検出回路104と、から構成されている。
【0023】
弁制御回路101は、所定のプログラムに基づいて、空気供給用弁8,9、排ガス排出弁13,14、取出用弁18,19、均圧用弁22を開閉制御することにより、窒素ガスを生成させる基本動作を行わせるとともに、製品ガス取出用弁24,製品ガス排出弁51を開閉制御することにより、装置自体を後述の起動運転状態と通常運転状態とに制御するものである。なお、上記弁制御回路101により開閉制御される各電磁弁は、開弁信号の供給により励磁されたときのみ開弁し、励磁されないときにはバネ力で閉弁するようになっている。
【0024】
前記濃度異常検出手段102は、前記製品タンク20内の窒素ガス濃度が予め定められた下限値(この下限値は、濃度異常検出手段102内の図示せぬ記憶部に予め記憶されている。)以下になったか否かを判定し、窒素ガス濃度が予め定められた下限値以下になったと判定した場合には、濃度異常警報器105に濃度異常信号を出力して、濃度異常警報器105より警報を発するものである。
【0025】
また、性能劣化判定手段103は、窒素ガス濃度検出回路104より供給される窒素ガス濃度の時系列的な増加の変化から、前記製品タンク20内の窒素ガス濃度の増加率を演算し、この増加率が予め定められた増加率(この増加率は、新品(何も異常が起きていない状態)の窒素発生装置を用いた場合の上記増加率を予め求めておいたものを性能劣化判定手段103内の図示せぬ記憶部に予め記憶させておく)以下になったか否かを判定し、窒素ガス濃度の増加率が予め定められた増加率以下になったと判定した場合には、吸着槽内の吸着剤が劣化している(または、圧縮機の吐出空気量が低下している)という異常を検出し、性能劣化警報器106に性能劣化信号を出力して、性能劣化警報器106より警報を発するものである。
【0026】
次に、上記のように構成された窒素発生装置の弁制御手段101による動作につき説明する。
まず、窒素発生装置としての基本動作について図2,図3を用いて説明する。尚、図3中、(B)は吸着槽1の状態を、(C)は吸着槽2の状態を示している。 いま、窒素発生装置を起動すると、制御回路100の弁制御回路101の制御の下に、各電磁弁が作動し、窒素ガス(製品ガス)の発生が行われる。
【0027】
まず、図2,図3に示すように▲1▼,▲2▼,▲3▼の動作が実行される。図2中の▲1▼は、空気供給用弁9,取出用弁19と排ガス排出弁13が開弁し、第2の吸着奏2に原料気体としての圧縮空気が圧縮機3より供給される。
同時に、製品タンク20の窒素ガスは還流用配管28より配管7を介して下部(上流側)より吸着槽2内に還流する。更に、窒素ガスは取出配管16,17を逆流して丈夫(下流側)より吸着槽2内に還流する。従って、吸着槽1,2においては上・下流側より同時に窒素ガスが還流するため、吸着槽1,2の内部全体に高濃度の窒素ガスを短時間で供給することができる。従って、第2の吸着槽2は圧縮機3からの圧縮空気と上,下方向から還流したガスにより昇圧状態にあり、分子ふるいカーボン2Aに酸素が吸着され、一方第1の吸着槽1は排ガス排出弁13の開弁により減圧状態にあり、吸着していた酸素が脱着して排出されている状態を示している。
【0028】
次に、図2中の▲2▼は、空気供給用弁9を閉弁し、取出用弁19を開弁した状態として第2の吸着槽2内の窒素ガスを取り出した状態を示している。このとき、第1の吸着槽1は減圧状態のままである。
【0029】
次に、図2中の▲3▼は、均圧操作で、均圧用弁22を開弁すると共に各取出用弁18,19、空気供給用弁9、排ガス排出弁13を開弁する。これにより、第2の吸着槽2内に残存する窒素富化ガスは第1の吸着槽に回収され、各吸着槽1,2は均圧となる。なお、上記均圧操作は通常1〜3秒である。
【0030】
これにより、図3中の(A)に示す1サイクルのうちの前半の半サイクルが終了したことになり、空気供給用弁8,取出用弁18,排ガス排出弁14を開弁することによって、図3の(B)に示すように図2中の▲4▼〜▲6▼に示す後半の半サイクルを繰り返す。かくして、1サイクルを120秒とすると、吸着槽1,2からは各半サイクルの後半で窒素ガスを取り出し、製品タンク20に供給することができる。
【0031】
以上のように、弁制御手段101は上記サイクルを繰り返すことにより、圧縮機3より供給される原料気体を吸着槽1,2内で窒素ガスとそれ以外のガス(酸素ガス)とに分離し、吸着槽1,2で分離された窒素ガスを製品タンク20内に貯留させる。また、これとともに、製品タンク20内の窒素ガスが吸着槽1,2に還流されることにより、この窒素ガスに含まれている窒素ガス以外のガスが吸着槽1,2で取り除かれて再度製品タンク20内に供給されることにより、製品タンク20内の窒素ガス濃度自体もより高濃度となってゆく。
【0032】
なお、弁制御手段101は上記各電磁弁の制御の他に製品ガス取出用弁24及び製品ガス排出弁51の開閉制御も行っている。即ち、窒素発生装置の起動時には、弁制御手段101は前述の基本動作をさせるための上記各電磁弁の制御と並行して、製品ガス取出用弁24には開弁信号を出力せずに製品ガス取出用弁24を閉弁させたまま製品ガス排出弁51に開弁信号を出力して製品ガス排出弁51を開弁させて製品タンク20内の窒素ガスを分岐配管50より排出する状態を本装置が起動されてから所定時間Tが経過するまで持続させる起動運転状態時の起動運転制御と、上記起動運転制御終了後(前記所定時間Tの経過後)、前記弁制御手段101による基本動作は持続させたまま、製品ガス排出弁51への開弁信号の出力を停止して製品ガス排出弁51を閉弁させるとともに、製品ガス取出用弁24に開弁信号を出力して製品ガス取出用弁24を開弁して製品タンク20内の窒素ガスを被供給機器(図示せず)に製品ガス取出配管23を介して供給する通常運転状態時の通常運転制御とを行っている。なお、本実施例における起動運転制御後の通常運転制御は、例えば、窒素発生装置自体への電気の供給が遮断されるか、または、前記装置自体に設けられた運転スイッチ(図示せず)がOFF操作されるまで行われる。
【0033】
次に、本発明のポイントとなる性能劣化判定回路103の制御構成につき図4のフローチャートを用いて説明する。
【0034】
性能劣化判定回路103には、前述の窒素ガス濃度検出回路104より出力される窒素ガス濃度と弁制御手段101より製品ガス取出用弁24に出力される開弁信号とが入力される。そして、性能劣化判定回路103では、開弁信号が入力されると(S1)、その入力開始時から第一の所定時間T1(吸着槽1,2で生成された窒素ガス及び製品タンク20内の窒素ガスが吸着槽1,2に還流されることにより製品タンク20内の窒素ガス濃度が徐々に高濃度になり始めるまでの時間であり、これは性能劣化判定回路103内の記憶部(図示せず)に予め記憶されている。)が経過したか否かを判断する(S2)。そして、上記第1の所定時間T1が経過したと判断した場合には、その時点における窒素ガス濃度検出回路104より出力される窒素ガス濃度(第1の窒素ガス濃度N1)を読み込む。(S3)。次に、入力開始時から第2の所定時間T2(但し、T1<T2<T)が経過したか否かを判断し(S4)、第2の所定時間T2が経過した場合にはその時点における窒素ガス濃度検出回路104より出力される窒素ガス濃度(第2の窒素ガス濃度N2)を読み込む(S5)。
【0035】
次に、S6において、第1の所定時間T1,第2の所定時間T2,第1の窒素ガス濃度N1,第2の窒素ガス濃度N2から製品タンク20内の窒素ガス濃度の増加率K1を演算する。なお、この増加率K1は、第2の窒素ガス濃度N2から第1の窒素ガス濃度N1を差し引いた値を第2の所定時間T2から第1の所定時間T1を差し引いた値で割算することにより求められる。
【0036】
次に、S7において、S6で求めた増加率K1が性能劣化判定手段103内の図示せぬ記憶部に予め記憶された増加率Kよりも小さいか否かを判断する。
【0037】
そして、S7において、増加率K1が増加率Kよりも小さいと判断された場合には吸着槽1,2内の吸着剤が劣化している(または、圧縮機の吐出空気量が低下している)という異常を検出し、性能劣化警報器106に性能劣化信号を出力して(S8)、性能劣化警報器106より警報を発する。なお、S7において、増加率K1が増加率Kよりも小さくないと判断された場合には上記S8で検出される異常は無いものとしてそのまま処理を終了する。
【0038】
次に、性能劣化判定回路103の動作を主体にして、窒素発生装置の動作を説明する。
まず、使用者が窒素発生装置自体に設けられた起動・停止スイッチ(図示せず)を操作するなどして、装置自体を起動する。
【0039】
すると、圧縮機3が起動すると共に弁制御手段101により各電磁弁が開閉制御される事により吸着槽1,2で窒素ガスが生成されて、この窒素ガスは製品タンク20内に貯蔵される。また、弁制御手段101は上記動作と共に、製品ガス取出用弁24を閉弁し、かつ、製品ガス排出弁51を開弁した起動運転状態を所定時間Tが経過するまで継続する。
【0040】
一方、性能劣化判定回路103では、開弁信号が入力されると(S1)、その入力開始時から第一の所定時間T1が経過したか後の製品タンク20内の窒素ガス濃度(第一の窒素ガス濃度N1)を読み込み(S2,S3)、次に、入力開始時から第2の所定時間T2が経過したときに製品タンク20内の窒素ガス濃度(第2の窒素ガス濃度N2)を読み込み(S4,S5)、第1の所定時間T1,第2の所定時間T2,第1の窒素ガス濃度N1,第2の窒素ガス濃度N2から製品タンク20内の窒素ガス濃度の増加率K1を演算する(S6)。そして、S6で求めた増加率K1が性能劣化判定手段103内に予め記憶された増加率Kよりも小さいか否かを判断し(S7)、増加率K1が増加率Kよりも小さいと判断された場合には吸着槽1,2内の吸着剤が劣化している(または、圧縮機の吐出空気量が低下している)という異常を検出し、性能劣化警報器106に性能劣化信号を出力して(S8)、性能劣化警報器106より警報を発し、また、増加率K1が増加率Kよりも小さくないと判断した場合にはそのまま処理を終了する。
【0041】
ここで、性能劣化判定回路103による性能劣化の判定方法について、図5の起動運転状態時における時間経過に対する濃度計25で計測された酸素ガス濃度の関係を示す図を用いて説明する。図中、▲1▼の曲線は窒素発生装置が正常に作動しているときの製品タンク20内の窒素ガス中に含まれる酸素ガスの濃度変化を示す。また、▲2▼の曲線は窒素発生装置の圧縮機3により生成される圧縮空気量の低下や吸着槽1,2内の吸着剤が劣化している場合の製品タンク20内の窒素ガス中に含まれる酸素ガスの濃度変化を示す。同図に見られるように、異常を起こしている窒素発生装置の曲線▲2▼の方が正常な窒素発生装置の曲線▲1▼に比べて窒素ガスの濃度上昇速度が遅い(増加率が小さい)ことがわかる。従って、本実施例では、この窒素ガスの濃度上昇速度(増加率)の大きさに基づいて吸着槽1,2内の吸着剤が劣化している(または、圧縮機の吐出空気量が低下している)という異常を検出するようにしている。
【0042】
次に、起動運転状態が開始されてから前記所定時間Tが経過した場合には、弁制御手段101は、前記弁制御手段101による基本動作は持続させたまま、製品ガス排出弁51への開弁信号の出力を停止して製品ガス排出弁51を閉弁させるとともに、製品ガス取出用弁24に開弁信号を出力して製品ガス取出用弁24を開弁させ、製品タンク20内の窒素ガスを被供給機器(図示せず)に製品ガス取出配管23を介して供給する通常運転制御を行うことにより通常運転状態となる。
【0043】
以上のように本実施例では、窒素発生装置自体により窒素ガスを生成している状態における製品タンク内の製品ガス濃度の増加率が所定の増加率よりも小さい場合に異常を検出するように構成したので、製品タンク内の製品ガスの外部の被供給機器への取り出し量が少ない場合においても、吸着槽内の吸着剤が劣化している(または、圧縮機の吐出空気量が低下している)異常を早期に検出することができる。
【0044】
また、前述の起動運転状態においては、製品ガス取出用弁24を閉弁させると共に製品ガス排出弁51を開弁させて、製品タンク20内及び吸着槽1,2内の窒素ガス濃度の低い窒素ガスを製品ガス排出弁51を介して外部に排出させることになるので、製品タンク20内に貯蔵される窒素ガスの濃度を速やかに高濃度にすることができる。
【0045】
また、上記起動運転状態時においては、製品タンク20より外部に排出される窒素ガスの流量は一定の流量に保たれる。このため、製品ガス取出用弁24を開弁させておくことにより生ずる製品タンク20内の窒素ガスの排出量の変動による製品タンク20内の窒素ガスの濃度の変動を抑制することができる。従って、上記起動運転状態時に作動する性能劣化判定回路103による性能劣化の判定処理中に製品タンク20内の窒素ガスの排出量の変動に起因して製品タンク20内の窒素ガスの窒素ガス濃度が変動することが抑制されるので、性能劣化判定回路103による性能劣化の判定を正確に行うことができる。
【0046】
尚、上記一実施例においては、製品ガスとしての窒素ガスの濃度を酸素ガス濃度を検出する濃度検出手段として、濃度計25及び窒素ガス濃度検出回路104を用い、濃度計25により求められる酸素ガス濃度から窒素ガス濃度を間接的に求めているが、上記濃度計25に代えて窒素ガスの濃度を直接的に検出する濃度計を濃度検出手段として用いても良く、この場合には、窒素ガス濃度検出回路104は不要となる。
【0047】
また、本実施例では、窒素発生装置の運転状態は起動運転状態と通常運転状態とからなり、起動運転状態が終了するとその後は装置自体の運転が停止するまで通常運転状態となり、異常検出手段としての性能劣化判定回路103は起動運転状態時に一度だけ作動するように構成されているが、窒素発生装置の運転状態を起動運転状態と通常運転状態とを繰り返すように構成し、この繰り返し行われる起動運転状態時に性能劣化判定回路103を作動させても良く、更には、一度の起動運転状態に性能劣化判定回路103の処理を例えば3回以上行わせ、性能劣化判定回路103で異常と判定された回数と正常(異常でない)と判定された回数とを比較し、その比較結果から装置の正常異常を判断するようにしても良い。
【0048】
尚、上述のように窒素発生装置の運転状態を起動運転状態と通常運転状態とを繰り返すように構成した場合には、起動運転状態時には製品ガス取出用弁24が閉弁した状態となるため、被供給機器への窒素ガスの供給が一時的に停止してしまうという問題がある。従って、この問題を解決するために製品ガス取出配管23の製品ガス取出用弁24よりも下流側に新たに第2の製品タンクを設け、この第2の製品タンクに製品ガスとしての窒素ガスを貯蔵するようにし、被供給機器にはこの第2の製品タンクより製品ガスを供給するようにすれば、起動運転状態時に被供給機器への窒素ガスの供給が停止してしまうことを防止できる。
【0049】
また、本実施例では、起動運転状態時には製品ガス排出弁51を開弁させて、製品タンク20内の製品ガスを外部に排出するように構成されているが、この装置自体よりこの製品ガス排出弁51,製品ガス排出配管50,絞り52を取り除き、起動運転状態時には製品ガス取出用弁24を開弁させ、また、通常運転状態時には製品ガス取出用弁24を閉弁させるように構成してもよい。尚、この場合における性能劣化判定回路103の処理も、起動運転状態時に行えば良い。
【0050】
また、本実施例では、製品ガス排出弁51が開弁し、製品タンク20内より製品ガスが排出された状態においても、製品タンク20内の窒素ガス濃度は上昇することを前提にすることにより、性能劣化判定回路103は製品タンク20内の製品ガスの濃度の増加率が所定の増加率よりも小さいと判断した場合に装置の異常を検出するように構成している。これに対し、例えば、絞り52の絞り量を緩くすることにより、製品ガス排出弁51が開弁して製品タンク20内より製品ガスが排出された状態において、製品タンク20内の窒素ガス濃度が下降するように構成した場合には、性能劣化判定回路103は、検出製品タンク20内の製品ガスの濃度の減少率が所定の減少率(この減少率は、新品(何も異常が起きていない状態)の窒素発生装置を用いた場合の上記減少率を予め求めておいたものを性能劣化判定手段103内の図示せぬ記憶部に予め記憶させておく)よりも大きくなったか否かを判定し、窒素ガス濃度の減少率が所定の減少率よりも大きくなったと判定した場合に装置の異常を検出するようにしても良い。
【0051】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1は、窒素発生装置自体により窒素ガスを生成している状態における製品タンク内の製品ガス濃度の増加率が所定の増加率よりも小さい場合に異常を検出するように構成したので、製品タンク内の製品ガスの外部の被供給機器への取り出し量が少ない場合においても、吸着槽内の吸着剤が劣化している(または、圧縮機の吐出空気量が低下している)異常を早期に検出することができる。
【0052】
また、本発明の請求項2は、窒素発生装置自体により窒素ガスを生成している状態における製品タンク内の製品ガス濃度の増加率が所定の増加率よりも小さい場合、または、製品タンク内の製品ガス濃度の減少率が所定の減少率よりも大きい場合に異常を検出するように構成したので、製品タンク内の製品ガスの外部の被供給機器への取り出し量が少ない場合においても、吸着槽内の吸着剤が劣化している(または、圧縮機の吐出空気量が低下している)異常を早期に検出することができるとともに、気体分離装置の運転状態を始動運転状態と通常運転状態とし、前記始動運転状態時に製品ガス排出弁を開弁させて、製品タンク20内及び吸着槽1,2内の窒素ガス濃度の低い窒素ガスを製品ガス排出弁を介して外部に排出させることになるので、製品タンク内に貯蔵される窒素ガスの濃度を速やかに高濃度にすることができる効果を有する。
【0053】
また、本発明の請求項3は、上記起動運転状態時における製品タンク20より外部に排出される窒素ガスの流量は絞りにより一定の流量に保たれる。このため、製品ガス取出用弁を開弁させておくことにより生ずる製品タンク内の製品ガスの排出量の変動による製品タンク内の製品ガスの濃度の変動を抑制することができる。従って、上記起動運転状態時に作動する異常検出手段による性能劣化の判定処理中に製品タンク内の製品ガスの排出量の変動に起因して製品タンク内の製品ガスの製品ガス濃度が変動することが抑制されるので、異常検出手段による性能劣化の判定を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の気体分離装置の全体構成を示す図である。
【図2】気体分離装置の各工程(基本動作)を示すための図である。
【図3】気体分離装置の各工程(基本動作)を示すための図である。
【図4】性能劣化判定回路103の制御構成を示すフローチャートである。
【図5】気体分離装置の起動運転状態時における時間経過に対する酸素ガスの濃度変化を示す図である。
【符号の説明】
1 吸着槽
2 吸着槽
3 圧縮機
18 取出用弁(半製品ガス取出用弁)
19 取出用弁(半製品ガス取出用弁)
20 製品タンク
23 製品ガス取出配管
24 製品ガス取出用弁
25 濃度計(濃度検出手段)
50 分岐配管(排気管路)
51 (製品ガス排出弁)
103 性能劣化判定回路(異常検出手段・濃度検出手段)
Claims (3)
- 内部に充填剤が充填された吸着槽に圧縮機により圧縮した原料気体を供給し、前記吸着槽を昇圧状態にした後、該吸着槽の半製品ガス取出用弁を開弁させて該吸着剤により生成された製品ガスを製品タンク内に蓄圧し、前記製品タンクより被供給機器に製品ガスを供給する気体分離装置において、
前記製品タンクより被供給機器への製品ガス取出管路に設けられた製品ガス取出用弁と、
前記製品タンク内の製品ガスの濃度を検出するための濃度検出手段と、
前記濃度検出手段により検出された前記製品ガスの濃度に基づいて前記気体分離装置の異常を検出する異常検出手段と、
を設け、
前記異常検出手段は、前記製品ガス取出用弁が閉弁している状態において、前記濃度検出手段により検出された製品ガスの濃度の増加率が予め定められた所定の増加率よりも小さい場合に前記気体分離装置自体の異常を検出することを特徴とする気体分離装置。 - 内部に充填剤が充填された吸着槽に圧縮した原料気体を供給し、前記吸着槽を昇圧状態にした後、該吸着槽の半製品ガス取出用弁を開弁させて該吸着剤により生成された製品ガスを製品タンク内に蓄圧し、前記製品タンクより被供給機器に製品ガスを供給する気体分離装置において、
前記製品タンクより被供給機器への製品ガス取出管路に設けられた製品ガス供給弁と、
前記製品タンク内の製品ガスの濃度を検出するための濃度検出手段と、
前記製品タンクのガスを外部に放出するための排気管路と、
該排気管路に設けられた製品ガス排出弁と、
前記濃度検出手段により検出された前記製品ガスの濃度に基づいて前記装置の異常を検出する異常検出手段と、
を設け、
前記気体分離装置の前記圧縮機の稼働時の運転状態は、前記装置自体の起動時において、前記製品ガス取出用弁が閉弁し、かつ、前記製品ガス排出弁が開弁している起動運転状態と、前記製品ガス取出用弁が開弁し、かつ、前記製品ガス排出弁が閉弁している通常運転状態とからなり、
前記異常検出手段は、前記起動運転状態時における前記濃度検出手段により検出された製品ガスの濃度の増加率が予め定められた所定の増加率よりも小さい場合、または、前記起動運転状態時における前記濃度検出手段により検出された製品ガスの濃度の減少率が予め定められた所定の減少率よりも大きい場合に前記装置自体の異常を検出することを特徴とする気体分離装置。 - 前記排気管路には、当該排気管路より外部に排出される製品ガスの排出流量を略一定に保つための絞りが設けられていることを特徴とする請求項2記載の気体分離装置。
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