JPH08117339A - 医療用圧縮空気供給装置 - Google Patents

医療用圧縮空気供給装置

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JPH08117339A
JPH08117339A JP6265861A JP26586194A JPH08117339A JP H08117339 A JPH08117339 A JP H08117339A JP 6265861 A JP6265861 A JP 6265861A JP 26586194 A JP26586194 A JP 26586194A JP H08117339 A JPH08117339 A JP H08117339A
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air drying
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徳治 坂口
Kenji Ono
健治 大野
Etsuo Miyake
悦雄 三宅
Kazukiyo Takano
和潔 高野
Koichi Okuma
光一 大熊
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KAWAJU BOSAI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 医療用圧縮空気供給装置に備えられる医療用
空気乾燥装置において、運転中である医療用空気乾燥装
置に障害が発生した場合でも、途切れることなく乾燥し
た圧縮空気を供給することができる医療用圧縮空気供給
装置を提供する。 【構成】 医療用圧縮空気供給装置71において、同時
にいずれか一方のみが圧縮空気の乾燥を行う医療用空気
乾燥装置10,80において、医療用空気乾燥装置10
の運転時に異常が発生した場合には制御回路22によっ
て、また医療用空気乾燥装置80の運転時に異常が発生
した場合には制御回路92によって、それぞれの医療用
空気乾燥装置内のすべての電磁弁の開閉動作を指示し異
常状態から回復する。電磁弁の開閉動作を行っても異常
が回復しない場合は、異常が発生した医療用空気乾燥装
置の電磁弁がすべて閉じるように電源を遮断し、残りの
医療用空気乾燥装置を起動し、医療用圧縮空気供給装置
71における乾燥空気の供給が途切れないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療分野において用い
られる医療用圧縮空気供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】病院には、患者に呼吸用として投与され
たり、人口呼吸器などを駆動するための治療用空気と、
手術機械を駆動するための駆動用空気との通常より高圧
である空気が必要とされる。
【0003】前述したそれぞれの空気は、油分、水分を
含まない空気であることが要求されるため、供給空気中
に油分が入らないようにした圧縮機によって空気を圧縮
して高圧状態にし、水分を吸着するための吸着剤を封入
した吸着筒を具備した医療用空気乾燥装置を用いて、空
気中に含まれる水分を除去している。前記医療用空気乾
燥装置においては、水分の吸着を行う吸着剤が有限であ
るため、連続して乾燥空気を得るには複数の吸着筒を用
意し、水分の吸着と吸着剤の再生とを交互に行う必要が
ある。
【0004】吸着剤を再生する方法の1つとして、PS
A(Pressure Swing Adsorption;圧力スイング吸着)
法がある。これは、吸着剤の性質の1つである圧力が高
い場合には吸着量が多く、圧力が低い場合には少ししか
吸着しないという性質を利用したものである。PSA法
によって吸着剤の再生を行う医療用空気乾燥装置におい
ては、吸着時の圧力は、たとえば治療用に用いられる場
合0.5〜0.7MPaであり、駆動用に用いられる場
合はより高い圧力となる。PSA法に基づいて脱着再生
を行う方法には、大気圧まで圧力を下げて水分を除去す
る方法と、吸着筒中を真空にすることで圧力を下げ水分
を除去する方法とがある。いずれの方法においても、吸
着剤に付着している水分の脱着を促進させるために乾燥
空気の一部を再生中の吸着筒にパージガスとして流す。
【0005】医療用空気乾燥装置が最大消費量を供給し
ているとき吸着筒に供給される空気の配管圧力下露点が
40℃とすると、再生中の吸着筒にパージ用として流さ
れる乾燥空気の量は最大消費量である乾燥空気の量の1
0〜20%になる。医療用空気乾燥装置においては、最
大消費量を供給している場合でも充分に吸着剤の再生が
行われれように、常に最大消費量の10〜20%の乾燥
空気を固定的にパージ用として流している。
【0006】医療用として供給される圧縮空気は、生命
に直接関係する重要なものであるので、たとえ短時間で
あっても途切れないようにしなければならないが、圧縮
空気の生成は機械装置によって行われているため、故障
が発生する確率をなくすことは困難である。
【0007】PSA法によって吸着剤の再生を行ってい
る医療用空気乾燥装置は、装置内に多くの電磁弁を含ん
で構成されるため、電磁弁の故障および電源の供給が停
止した場合、電磁弁が閉じたままとなり当該医療用空気
乾燥装置の下流側に圧縮空気が供給されなくなる。
【0008】医療用空気乾燥装置は、実際に病院で用い
られる場合には、圧縮空気の供給源などとともに医療用
圧縮空気供給装置として設備される。従来の医療用圧縮
空気供給装置は、複数台の医療用空気乾燥装置を備え、
1台の医療用空気乾燥装置に故障が発生したときには、
手動によって医療用空気乾燥装置の運転停止を制御して
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したような医療用
圧縮空気供給装置において、運転中の医療用空気乾燥装
置に故障が発生した場合には、手動によって故障が発生
した医療用空気乾燥装置を停止させてから別の医療用空
気乾燥装置の運転を開始するので乾燥空気の供給が途切
れる。そのため、医療用圧縮空気供給装置において運転
中の医療用空気乾燥装置に障害が発生したときには、自
動的に障害が発生した医療用空気乾燥装置を停止させ、
別の医療用空気乾燥装置を運転起動させ乾燥空気の供給
が途切れないようにする必要がある。
【0010】また、運転を停止した医療用空気乾燥装置
を圧縮空気が供給されている配管系から切放し、医療用
圧縮空気供給装置における他の装置に影響を与えないよ
うにしなければならない。さらに、障害が発生した医療
用空気乾燥装置を停止させ、別の医療用空気乾燥装置を
起動させる際に、医療用空気乾燥装置よりも下流側にお
いて圧縮空気の圧力が低下しないようにしなければなら
ない。
【0011】本発明の目的は、運転中の医療用空気乾燥
装置に障害が発生した場合でも、障害が発生した医療用
空気乾燥装置の停止と別の医療用空気乾燥装置の起動と
を自動的に行い、途切れることなく乾燥した圧縮空気を
供給することができる医療用圧縮空気供給装置を提供す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧縮空気供給
源と、前記圧縮空気供給源に並列に接続され、圧縮空気
供給源からの圧縮空気を乾燥して導出する複数の医療用
空気乾燥装置と、前記圧縮空気供給源および前記各医療
用空気乾燥装置の運転および停止を統括して制御する集
中制御手段とを含み、前記各医療用空気乾燥装置は、前
記圧縮空気供給源からの圧縮空気が入力される複数の乾
燥器と、前記圧縮空気供給源から乾燥器への圧縮空気の
入力状態および前記乾燥器からの乾燥空気の出力状態を
検出する状態検出手段と、乾燥器の運転状態を制御し、
状態検出手段の出力に基づいて乾燥器の運転状態の異常
を検出したときは異常検出信号を出力する制御手段とを
それぞれ含み、前記集中制御手段は、運転中である医療
用空気乾燥装置の制御手段から異常検出信号が入力され
たときは、当該医療用空気乾燥装置の制御手段に運転停
止を指示し、残りの停止中である医療用空気乾燥装置の
制御手段に運転開始を指示することを特徴とする医療用
圧縮空気供給装置である。 また本発明は、前記制御手段は、前記状態検出手段の出
力に基づいて異常を検出したときは、所定の回復動作を
行い、回復動作後に異常が解消しないときに異常検出信
号を出力することを特徴とする。 また本発明は、前記制御手段は、前記所定の回復動作と
して前記乾燥器に含まれる電磁弁の開閉動作を行うこと
を特徴とする。 また本発明は、前記制御手段は、前記電磁弁の開閉動作
を、予め定める回数繰返し行うことを特徴とする。 また本発明は、前記乾燥器は、吸着剤を充填した吸着筒
と、当該吸着筒の上流側および下流側にそれぞれ設けら
れる電磁弁とを有し、前記吸着筒に圧縮空気供給源から
の圧縮空気を通過させることによって水分を吸着させて
乾燥空気を生産する吸着工程と、前記吸着筒内の圧力を
減圧することによって吸着剤から水分を脱着させる脱着
再生工程とを交互に行い、前記電磁弁は、少なくとも前
記吸着筒の上流側に設けられて、圧縮空気供給源からの
圧縮空気を供給または遮断する第1電磁弁と、前記吸着
筒の下流側に設けられて当該吸着筒からの乾燥空気を送
出または遮断する第2電磁弁と、前記吸着筒と第1電磁
弁の間、または前記吸着筒と第2電磁弁の間から、前記
脱着再生工程で生じた水分を大気へ放出する配管中に設
けられている第3電磁弁から成り、前記集中制御手段が
医療用空気乾燥装置の制御手段に運転停止を指示したと
きには、当該医療用空気乾燥装置におけるすべての電磁
弁を閉じることを特徴とする。 また本発明は、前記医療用空気乾燥装置の下流側に接続
される空気タンクを含むことを特徴とする。 また本発明は、前記圧縮空気供給源は、空気を圧縮する
圧縮機を含み、前記集中制御手段は、一定時間医療用空
気乾燥装置を運転した後、前記医療用空気乾燥装置の上
流側の圧力が所定の圧力以上となったときに前記医療用
空気乾燥装置の運転の停止を指示し、前記医療用空気乾
燥装置の上流側の圧力が所定の圧力範囲になるように圧
縮機を運転しながら、前記医療用空気乾燥装置の下流側
の圧力が所定の圧力以下になったときに、前記医療用空
気乾燥装置の運転の開始を指示することを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明に従えば、医療用圧縮空気供給装置は、
運転中の医療用空気乾燥装置における乾燥器への圧縮空
気の入力状態および乾燥器からの乾燥空気の出力状態を
医療用空気乾燥装置に含まれる状態検出手段が検出し、
当該状態検出手段の出力に基づいて医療用空気乾燥装置
に含まれる制御手段から出力される異常検出信号が集中
制御手段へと入力されると、集中制御手段は医療用空気
乾燥装置の制御手段に運転停止を指示し、残りの停止中
である医療用空気乾燥装置の制御手段に運転開始を指示
する。したがって、医療用空気乾燥装置において異常が
発生した場合には、状態検出手段の出力に基づいて制御
手段が集中制御手段へと異常検出信号を出力し、集中制
御手段は異常が発生した医療用空気乾燥装置の制御手段
に対して運転停止を指示し、残りの停止中である医療用
空気乾燥装置の制御手段に対して運転開始を指示する。
【0014】また好ましくは、医療用空気乾燥装置は状
態検出手段の出力に基づいて制御手段が異常を検出する
と、制御手段の指示によって所定の回復動作を行い、回
復動作後に異常が解消しないときには異常検出信号を出
力する。したがって医療用空気乾燥装置において異常が
発生した場合には、医療用空気乾燥装置内の制御手段の
指示によって所定の回復動作を行い、回復動作を行って
も異常が解消しないときには異常検出信号を出力する。
【0015】また好ましくは、医療用空気乾燥装置は状
態検出手段の出力に基づいて制御手段が異常を検出する
と、制御手段の指示による所定の回復動作として医療用
空気乾燥装置に含まれる全ての電磁弁を開閉動作させ
る。したがって、医療用空気乾燥装置において異常が発
生した場合には、医療用空気乾燥装置内の制御手段の指
示によって当該医療用空気乾燥装置内の全ての電磁弁が
開閉動作を行う。
【0016】また好ましくは、医療用空気乾燥装置は状
態検出手段の出力に基づいて制御手段が異常を検出した
場合に行う前記所定の回復動作である電磁弁の開閉動作
を予め定める回数繰返し行う。したがって、医療用空気
乾燥装置において異常が発生した場合には、医療用空気
乾燥装置内の制御手段の指示によって予め定める回数当
該医療用空気乾燥装置内の全ての電磁弁が開閉動作を行
う。
【0017】また好ましくは、医療用空気乾燥装置にお
ける前記電磁弁は、少なくとも前記吸着筒の上流側に設
けられて圧縮空気供給源からの圧縮空気を供給または遮
断する第1電磁弁と、前記吸着筒の下流側に設けられて
当該吸着筒からの乾燥空気を送出または遮断する第2電
磁弁と、前記吸着筒と第1電磁弁の間または前記吸着筒
と第2電磁弁の間から前記吸着再生工程で生じた水分を
大気へ放出する配管中に設けられている第3電磁弁から
成り、前記集中制御手段によって医療用空気乾燥装置の
制御手段に運転停止を指示したときには、当該医療用空
気乾燥装置における全ての電磁弁を閉じる。したがっ
て、大気に解放される配管中に直列に少なくとも2個の
電磁弁が配置される構成とする。
【0018】また好ましくは、医療用圧縮空気供給装置
においては、医療用空気乾燥装置の下流側に空気タンク
を設ける。したがって、前記医療用空気乾燥装置が備え
る状態検出手段の出力に基づいて制御手段によって異常
が検出された場合に行われる弁の開閉動作時、および運
転中の医療用空気乾燥装置に回復不可能な異常が発生し
た場合に行われる運転装置の切替え時に起こる圧縮空気
の欠損を防ぐことができる。
【0019】また好ましくは、前記集中制御手段は、一
定時間医療用空気乾燥装置を運転した後、前記医療用空
気乾燥装置の上流側の圧力が所定の圧力以上となったと
きに前記医療用空気乾燥装置の運転の停止を指示し、医
療用空気乾燥装置の上流側の圧力が所定の圧力範囲にな
るように圧縮機を運転しながら、前記医療用空気乾燥装
置の下流側の圧力が所定の圧力以下となったときに前記
空気乾燥装置の運転の開始を指示する。したがって、圧
縮空気が医療用にほとんど消費されていない場合は、前
記脱着再生工程によって大気に放出される圧縮空気を補
給するために空気圧縮機が運転することになるので、省
エネルギのために、医療用空気乾燥装置の運転を停止
し、圧縮機の運転回数を減少する。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例である医療用圧
縮空気供給装置71の構成を示したブロック図である。
医療用圧縮空気供給装置71は、圧縮空気発生源72
と、二点鎖線で囲まれる医療用空気乾燥装置10,80
と、共通空気タンク40と、集中制御回路44と、減圧
部73とを含んで構成される。
【0021】圧縮空気発生源72は、圧縮機1,2,3
と、一次空気タンク5と、圧力センサ74とを含んで構
成される。圧縮空気発生源72は、複数台(本実施例で
は3台)の圧縮機を備え、たとえば1台の圧縮機が故障
したとしても最大消費量を供給できるように構成されて
いる。各圧縮機は、供給する圧縮空気中に油分が混入し
ないような構造となっている。各圧縮機の運転方法につ
いては後述する。圧縮機1,2,3によって生成された
圧縮空気は配管4を介して一次空気タンク5へと供給さ
れ、該空気タンク5において貯留される。圧力センサ7
4は、一次空気タンク5の圧力を測定し、集中制御回路
44へと出力する。
【0022】圧縮空気発生源72において生成された圧
縮空気は、一次配管6およびハンドバルブ7を介して医
療用空気乾燥装置10へと供給され、後述するようにし
て医療用空気乾燥装置10において圧縮空気中の水分が
吸着除去される。水分が吸着除去された圧縮空気は、ハ
ンドバルブ34,60を介して共通空気タンク40へと
供給される。当該圧縮空気は、共通空気タンク40にお
いて一時貯留された後、ハンドバルブ35を介して減圧
部73へ供給される。減圧部73において圧縮空気は予
め定める圧力に減圧され、取出口53から各病棟へと供
給される。
【0023】医療用圧縮空気供給装置71には、医療用
空気乾燥装置10と並列に医療用空気乾燥装置10と同
一の構成である医療用空気乾燥装置80が備えられる。
圧縮空気発生源72において生成された圧縮空気は、一
次配管6およびハンドバルブ8を介して医療用空気乾燥
装置80へと供給され、医療用空気乾燥装置10と同様
に、医療用空気乾燥装置80において水分が吸着除去さ
れハンドバルブ36,60を介して共通空気タンク40
へと供給される。共通空気タンク40以降は、前述した
医療用空気乾燥装置10の場合と同様である。
【0024】医療用圧縮空気供給装置71における医療
用空気乾燥装置10,80がともに故障した場合、集中
制御回路44から信号線43を介して制御信号が出力さ
れ電磁弁39が開かれる。医療用空気乾燥装置10,8
0の故障時には圧縮空気発生源72から一次配管6、ハ
ンドバルブ9、電磁弁39、ハンドバルブ38,60を
介して共通空気タンク40へと圧縮空気が供給される。
また、共通空気タンク40のメンテナンスなどを行う場
合には、ハンドバルブ60、およびハンドバルブ35を
閉じる。この場合、ハンドバルブ34,36,38を通
過した圧縮空気はハンドバルブ37を介して減圧部73
へと供給される。
【0025】医療用圧縮空気供給装置71において、各
装置の前後にそれぞれ手動によって開閉が制御されるハ
ンドバルブが設けられており、それぞれの装置において
故障が発生した場合などは当該装置の前後のハンドバル
ブを閉じることで、医療用圧縮空気供給装置71の運転
に影響を及ぼすことなく修理または交換することが可能
となっている。医療用圧縮空気供給装置71が運転状態
であり、いずれの装置においても故障が発生していない
ときには、すべてのハンドバルブは開かれている。
【0026】減圧部73へと供給された圧縮空気は、ハ
ンドバルブ45を介してフィルタ49へと送られ、フィ
ルタ49によって細かい塵埃などが取除かれ、減圧弁5
1によって減圧調整され、ハンドバルブ47を介し、さ
らに三次配管56を経て取出口53から各病棟へと供給
される。減圧部73には、前述の管路と同様にもう1本
の管路が設けられる。前述の場合と同様に、減圧部73
へと供給された圧縮空気は、ハンドバルブ46を介し
て、フィルタ50を通り減圧弁52によって減圧調整さ
れ、ハンドバルブ48を介し、さらに三次配管56を経
て取出口53から各病棟へと供給される。このように、
同一の構成である2つの経路を用意することで減圧弁5
1,52のいずれか一方が故障したとき、およびフィル
タ49,50の交換時などでも乾燥空気の供給が途切れ
ないようにしている。
【0027】減圧弁51および減圧弁52は、減圧部7
3に供給された圧縮空気を治療用に用いられる場合は
0.42MPa、駆動用として用いられる場合は1.1
MPaに減圧する。
【0028】集中制御回路44は、医療用空気乾燥装置
10の制御回路22と信号線41によって接続され、医
療用空気乾燥装置80の制御回路92と信号線42によ
って接続される。また、集中制御回路44は信号線43
によって電磁弁39の開閉を制御する。さらに集中制御
回路44は、入力される信号に従って医療用圧縮空気供
給装置71の運転制御を行う。集中制御回路44におい
て行われる処理については後述する。
【0029】共通空気タンク40は、医療用空気乾燥装
置10または医療用空気乾燥装置80によって生成され
た乾燥空気が一時的に蓄えられる。共通空気タンク40
は、減圧部73よりも上流側に設けられており、減圧さ
れる前の圧縮された状態で乾燥空気を蓄えるために、減
圧を行ってから蓄えるよりも多くの乾燥空気を蓄えるこ
とができる。共通空気タンク40によって乾燥空気が蓄
えられているため、後述するような自己回復動作時、あ
るいは停電後非常用発電機が電気を供給するまでの間、
あるいは1台の医療用空気乾燥装置が故障した際に停止
中である残余の医療用空気乾燥装置を駆動させるときな
ど、乾燥空気の供給が一時的に途絶えても共通空気タン
ク40に貯留されている乾燥空気によって補うことがで
きる。
【0030】医療用圧縮空気供給装置71において、停
電などによって電力の供給が遮断されると、医療用空気
乾燥装置10,80の電磁弁はすべて閉じられ停止して
いまい、乾燥した圧縮空気の供給が止まる。また、各圧
縮機も停止するため脱湿されない圧縮空気の供給も止ま
る。実際に病院に設備される場合には、上述のような非
常時に対応するため自家発電などの非常用電源を準備し
ているが、非常用電源から電力が供給されるようになる
には約40秒の時間を必要とする。共通空気タンク40
は、非常用電源によって医療用圧縮空気供給装置71の
各装置が再び動作し、圧縮空気が供給されるようになる
まで病室に乾燥空気が供給できるようにタンクの容量が
定められる。
【0031】医療用空気乾燥装置10は、フィルタ11
と、複数の電磁弁15〜18,19,20,24〜26
と、吸着筒13,14と、制御回路22と、サイレンサ
23とを含んで構成される。
【0032】圧縮空気発生源72から医療用空気乾燥装
置10に供給される圧縮空気は、ハンドバルブ7を介し
てフィルタ11に与えられる。ハンドバルブ7は手動に
よって開閉が制御されるバルブであり、医療用空気乾燥
装置10が正常に動作しているときは開かれたままであ
り、異常発生時などに閉じられる。医療用空気乾燥装置
10に導入された圧縮空気は、フィルタ11によってご
みや水滴が取除かれる。ごみや水滴が取除かれた圧縮空
気は、電磁弁15を介して吸着筒13へ供給され、吸着
筒13内で水分吸着が行われ乾燥空気となる。吸着筒1
3で生成された乾燥空気は、電磁弁19を介してハンド
バルブ34へと供給される。
【0033】吸着筒13と並列に配置される吸着筒14
は、吸着筒13と同一の構造であり、吸着筒13と同様
にフィルタ11によってごみや水滴が取除かれた圧縮空
気が、電磁弁17を介して供給される。該圧縮空気は、
吸着筒14において水分が吸着されて乾燥空気となり、
電磁弁20を介してハンドバルブ34へと供給される。
【0034】電磁弁15と吸着筒13とを結ぶ管路30
に、電磁弁15を介してサイレンサ23が接続される。
また同様に、電磁弁16と吸着筒14とを結ぶ管路31
に、電磁弁18を介してサイレンサ23が接続される。
サイレンサ23は、脱着再生工程を行う際に、各吸着筒
を大気圧にまで開放することによる急激な圧力変化のた
めに発生する音を小さくする。吸着筒13と電磁弁19
とを結ぶ管路32と、吸着筒14と電磁弁20とを結ぶ
管路33とに対して、それぞれに同一の直径であるオリ
フィス27,28,29が設けられた導管56,57,
58が接続される。導管56,57,58にはそれぞれ
電磁弁24,25,26が設けられる。なお、本実施例
においては、3つのオリフィスの直径を同一の直径とし
たが、それぞれ異なる直径のオリフィスが用いられても
よい。また、電磁弁24,25,26はそれぞれ1ケ所
ずつ開くようにしても、複数の電磁弁が同時に開くよう
にしてもよい。
【0035】制御回路22は、医療用空気乾燥装置10
に含まれるすべての電磁弁に対して、個別的な制御を行
う。制御回路22は、予め定める時間、たとえば2分毎
に電磁弁15,18,19と、電磁弁17,16,20
とをそれぞれ組にして開閉の制御を行い、かつ圧縮機
1,2,3の運転台数によって医療用空気乾燥装置10
が処理する空気の流量を判断し、電磁弁24,25,2
6の開閉を制御してパージ用の乾燥空気の流量を変更す
る。
【0036】吸着筒13,14は、圧力容器中に水の吸
着剤として用いられるアルミナおよびゼオライトが充填
されており、圧縮空気は吸着筒を通ることで含有してい
る水分が吸着剤に吸着される。吸着筒13,14は、一
方の吸着筒が水分の吸着工程を行っているときは、他方
の吸着筒は水分の脱着再生工程を行い、交互に2つの工
程を行っている。脱着再生工程時には、電磁弁16また
は電磁弁18が開かれ吸着筒内が大気圧にまで減圧され
る。吸着剤は、高圧時には吸着剤の水分吸着力によって
水分を吸着するが、低圧時には水分吸着力が弱まり水分
を脱着する。脱着された水分は水蒸気となって大気に放
出され、吸着剤が再生される。さらに、一方の吸着筒で
作成した乾燥空気の一部を、再生工程中の他方の吸着筒
に導入することによって、水分分圧を下げることによっ
て水分の脱着を促進させている。脱着再生工程によって
吸着剤はほぼ完全に再生される。そのため、必ずどちら
かの吸着筒において吸着工程を行うことが可能となるの
で、乾燥空気の供給が途切れない。
【0037】上述のように構成された医療用空気乾燥装
置10および圧縮機1,2,3の動作を図2および図3
のフローチャートによって示す。圧縮機1,2,3は自
動交互追従運転法に基づいて運転が制御されている。
【0038】自動交互追従運転法では、圧縮機1,2,
3の制御を行う手段(本実施例では集中制御回路44)
が、処理する空気が通る導管内など(本実施例では一次
空気タンク5)の圧力を監視し、予め定める値(本実施
例では1.225MPa)以下に圧力が低下したとき、
1台目を運転させ、1台目の起動によって導管内の圧力
が上昇すれば1台目のみの運転とする。ここで、導管内
の圧力がさらに一定時間低下するときには2台目、3台
目と運転起動させ、導管内の圧力が上昇するようにす
る。また、各圧縮機の使用状態が均等になるように順番
で、交互に稼働する。
【0039】図2は、圧縮機1,2,3それぞれの動作
について示したフローチャートである。図2に示すフロ
ーチャートでは、空気タンク5の圧力を調べることで当
該圧縮機の動作を決定している。まず、ステップs1に
おいて空気タンク5の圧力が1.225MPa以下であ
るかどうかを判断している。空気タンク5の圧力が1.
225MPaを超えている場合には、ステップs1の処
理を繰返す。ステップs1の判断が肯定である場合、す
なわち空気タンク5の圧力が1.225MPa以下であ
る場合にはステップs2へ進み、新たに圧縮機を起動さ
せる。引続くステップs3において、空気タンク5の圧
力が1.176MPa以下であるかどうかを判断してい
る。空気タンク5の圧力が1.176MPa以下である
ならば、ステップs4において圧縮機が全て起動してい
るかどうかを判断する。起動していない圧縮機がある場
合には、ステップs5へ進み、予備の起動していない圧
縮機を起動させる。予備圧縮機起動後は、ステップs3
からの処理を再び行う。また、全ての圧縮機が起動して
いる場合は、ステップs3からの処理を繰り返し行う。
【0040】ステップs3の判断が否定である場合、す
なわち空気タンク5の圧力が1.176MPaを超える
場合は、ステップs6へ進み、空気タンク5の圧力が
1.372MPa以上であるかどうかを判断している。
空気タンク5の圧力が1.372MPa以上である場
合、ステップs7へ進み、1台を除く他の圧縮機を停止
させる。圧縮機を停止させた後再びステップs1からの
処理を繰返す。ステップs6の判断を否定、すなわち空
気タンク5の圧力が1.372MPa未満であると判断
した場合には、ステップs3からの処理を再び行う。
【0041】図3は、医療用空気乾燥装置10の動作を
示したフローチャートである。ステップr1において、
図示しない操作パネルから運転開始の指示が出たかどう
かを判断し、運転の指示が出た場合には、ステップr2
へ進み、制御回路22は医療用空気乾燥装置10の動作
を開始させる。引続くステップr3では、圧縮機1,
2,3のうち2台以上が動作中であるかどうかを判断す
る。ステップr3の判断が肯定、すなわち圧縮機が2台
以上動作している場合、ステップr4においてパージ用
の乾燥空気の流量を、圧縮機の運転台数分の空気の流量
に対応した流量に設定する。
【0042】ステップr5では運転停止の指示が出たか
どうかを判断し、指示が出た場合には処理を終了し、指
示が出ていない場合にはステップr3からの処理を再び
行う。ステップr3の判断が否定、すなわち動作してい
る圧縮機が1台である場合、ステップr6においてパー
ジ用の乾燥空気の流量を、圧縮機1台分の空気の流量に
対応した流量に設定し、ステップr5へ進む。ステップ
r5以降の処理は前述したとおりである。
【0043】ステップr1の判断が否定、すなわち運転
の指示が出されていない場合には処理を終了する。
【0044】図4は、医療用空気乾燥装置10における
各電磁弁の動作を示したタイミングチャートである。電
磁弁の参照符号は、図1における電磁弁の参照符号に対
応している。各信号がハイレベルであるとき、それぞれ
の電磁弁は開いており、各信号がローレベルであるとき
それぞれの電磁弁は閉じている。
【0045】時刻t0から時刻t1までの期間w1にお
いて、電磁弁15,18,19は開かれ、電磁弁16,
17,20は閉じられる。すなわち、期間w1において
吸着筒13は吸着工程を行い、吸着筒14は再生工程を
行う。また、時刻t0において電磁弁24,25が開い
ているため、パージ用の空気が再生工程中の吸着筒14
へと導入される。
【0046】時刻t1からt2までの期間w2におい
て、電磁弁15,18,19は閉じられ、電磁弁16,
17,20は開かれる。すなわち、期間w2において吸
着筒13は再生工程を行い、吸着筒14は吸着工程を行
う。期間w1と期間w2とを合わせた時刻t0から時刻
t2までの吸着工程と再生工程とを行う期間w11が、
処理する空気の流量に応じたサイクル期間である。
【0047】図5は、医療用空気乾燥装置10におい
て、処理する空気の流量が増加した場合の各電磁弁の動
作を示したタイミングチャートである。電磁弁の参照符
号および信号のレベルによる電磁弁の状態は図4と同様
である。
【0048】時刻t10から時刻t11までの期間w3
において、電磁弁15,18,19は閉じられ、電磁弁
16,17,20は開かれる。すなわち、期間w3にお
いて吸着筒13は再生工程を行い、吸着筒14は吸着工
程を行う。また、時刻t10において電磁弁24が開
き、パージ用の空気が再生工程中の吸着筒13へと導入
される。
【0049】時刻t11から時刻t12までの期間w4
において、電磁弁15,18,19は開かれ、電磁弁1
6,17,20は閉じられる。すなわち、期間w4にお
いて、吸着筒13は吸着工程を行い、吸着筒14は再生
工程を行う。期間w3と期間w4とを合わせた時刻t1
0から時刻t12までの期間w12が処理する空気の流
量に応じたサイクル期間である。
【0050】時刻t12において、医療用空気乾燥装置
10が処理する空気の流量が2倍になったとする。空気
乾燥装置10が処理する空気の流量が増加したので、単
位時間当たりの水分吸着量が増える。各吸着筒において
吸着可能な水分量には限界があるため、1工程の時間が
短くなり、時刻t12から時刻t13までの期間w5と
なる。期間w5において、電磁弁15,18,19は閉
じられ、電磁弁16,17,20は開かれる。期間w5
において吸着筒13は再生工程を行い、吸着筒14は吸
着工程を行う。したがって、1サイクル期間は時刻t1
3から時刻t14までの期間w6と前記期間w5とを合
わせた期間w13となる。短くなったサイクル期間にお
ける再生工程の期間で充分に吸着筒の再生を行うため
に、時刻t12において電磁弁25を開き吸着筒へパー
ジする空気の流量を増加させる。以上のように、処理す
る空気の流量の増加によって1サイクル期間が短縮され
る。
【0051】図6は、医療用空気乾燥装置10におい
て、処理する空気の流量が減少した場合の各電磁弁の動
作を示したタイミングチャートである。電磁弁の参照符
号および信号のレベルによる電磁弁の状態は図4,図5
と同一である。
【0052】時刻t20から時刻t21までの期間w7
において、電磁弁15,18,19は開かれ、電磁弁1
6,17,20は閉じられる。すなわち、期間w7にお
いて吸着筒13は吸着工程を行い、吸着筒14は再生工
程を行う。処理する空気の流量が大きいため、電磁弁2
4,25,26はいずれも開いて最大量のパージ用の空
気が送られている。期間w7と同一の長さである時刻t
21から時刻t22までの期間w8において電磁弁1
5,18,19は閉じられ、電磁弁16,17,20は
開かれる。したがって、期間w8において吸着筒13は
再生工程を行い、吸着筒14は吸着工程を行う。期間w
7と期間w8とを合わせた期間w14が、処理する空気
の流量に応じた1サイクル期間である。
【0053】時刻t23において、医療用空気乾燥装置
10が処理する空気の流量が3分の1になったとする。
時刻t23以降、各工程を行う期間を時刻t23から時
刻t25までの期間w9とする。また、時刻t25から
時刻t26までの期間w10と期間w9とは同一の長さ
である。期間w9と期間w10とを合わせた期間w15
が、減少した処理する空気の流量に応じた1サイクル期
間である。処理する空気の流量の減少とともにパージ用
の空気の流量も減少させるが、再生工程にある吸着筒に
水分が吸着状態のまま残存しないように、時刻t23以
降も期間w7の間、時刻t23以前と同じ流量のパージ
用の空気を供給する。時刻t24において、充分なパー
ジが行われたとして電磁弁25,26が閉じられ、電磁
弁24のみが開いている状態となり、パージ用の空気の
流量が減少する。以上のように、処理する空気の流量が
変化する前の1サイクル期間である期間w14の一部で
ある期間w7だけ乾燥空気の流量が変化するのが遅れ
る。
【0054】上述のように、医療用空気乾燥装置10に
おいて処理する空気の流量の増減によってパージ用の乾
燥空気の流量が変更されるので、充分に再生された吸着
筒にさらに乾燥空気を導入するという乾燥空気の無駄を
減らすことができる。また、医療用空気乾燥装置10に
おいて処理する空気の流量が減少した場合、パージ用の
乾燥空気の流量を減少させるのを遅らせているので、再
生工程中の吸着筒に水分が吸着状態のまま残存しない。
【0055】図7は、医療用空気乾燥装置10の他の構
成例である医療用空気乾燥装置114の構成を示すブロ
ック図である。
【0056】医療用空気乾燥装置114において、医療
用空気乾燥装置10と同一の構成要素には、同一の参照
符号を付して説明を省略する。
【0057】医療用空気乾燥装置114の特徴は、フィ
ルタ11よりも上流側に、処理空気流量を計測する流量
計115が設けられていることと、吸着筒13と吸着筒
14とを結ぶ管路116に質量流量制御装置117が設
けられていることである。
【0058】制御回路118は、医療用空気乾燥装置1
14に含まれるすべての電磁弁に対して個別的な制御を
行い、かつ流量計115によって測定された流量に従っ
て質量流量制御装置117の絞りを制御している。流量
変更手段である質量流量制御装置117は、パージ用の
乾燥空気の流量を医療用空気乾燥装置114の処理空気
量に対応させてリニアに制御することができる。流量検
出手段である流量計115は、導管に設けられたオリフ
ィスを挟んだ位置における圧力の差を測定することによ
って処理する空気の流量を検出している。
【0059】図8は、医療用空気乾燥装置114の動作
を示したフローチャートである。図8に示すフローチャ
ートでは、まずステップq0において流量計115を用
いて、医療用空気乾燥装置114に供給される空気の流
量を測定する。続くステップq1において、流量計11
5の測定値によって空気が医療用空気乾燥装置114に
供給されているかどうかを判断している。空気が供給さ
れている場合は、ステップq2へ進み、供給されていな
ければ医療用空気乾燥装置114は停止中であるとして
処理を終了する。
【0060】ステップq2において、現在供給されてい
る空気の流量と、前回測定時に供給されていた空気の流
量とを流量計115の測定値によって比較し、現在の空
気の流量が前回測定時の空気の流量と等しいか多い場合
には、ステップq3へ進む。ステップq3では、ステッ
プq2と同様にして、現在の空気の流量と前回測定時の
空気の流量との比較を行い、現在の空気の流量が前回測
定時の空気の流量よりも多い場合にはステップq4へ進
む。
【0061】ステップq4では、ステップq3において
供給される空気の流量が増加したと判断したので、質量
流量制御装置117の絞りを開き、脱着再生工程を行っ
ている吸着筒へ流すパージ用の乾燥空気の流量を増加さ
せる。続くステップq5では、パージ用として脱着再生
工程中の吸着筒へ流される乾燥空気の流量が適正な量で
あるかどうかを判断している。パージ用の乾燥空気の流
量が適正な量であるならば、ステップq1からの処理を
再び行い、適正な量でない場合には、ステップq4から
の処理を繰返し行う。
【0062】ステップq3の判断を否定、すなわち現在
の空気の流量が、前回測定時の空気の流量と等しい場合
には、ステップq6において質量流量制御装置117の
絞りを保ったままにしてステップq1からの処理を再び
行う。
【0063】ステップq2の判断が否定、すなわち前回
測定時の空気の流量の方が現在の空気の流量よりも多い
場合には、ステップq7へ進み、流量が減少してから充
分な量の乾燥空気をパージしたかどうかを判断してい
る。乾燥空気が充分な量をパージされていない場合に
は、ステップq7の処理を繰返し行う。
【0064】乾燥空気が充分な量をパージされた場合に
は、ステップq8へ進み、質量流量制御装置117の絞
りを絞って、パージ用の乾燥空気の流量を減少させる。
続くステップq9では、パージ用として脱着再生工程中
の吸着筒に流される乾燥空気の流量が適正な量であるか
どうかを判断している。パージ用の乾燥空気の流量が適
正な量であるならば、ステップq1からの処理を繰返し
行い、適正な量でない場合にはステップq8からの処理
を再び行う。
【0065】医療用圧縮空気供給装置71に備えられる
医療用空気乾燥装置10において、当該医療用空気乾燥
装置10の異常を検出するための手段として、吸着筒1
3,14に対して上流側に圧力センサ12を設け、また
吸着筒13,14に対して下流側に圧力センサ21を設
ける。各圧力センサから出力される測定値が制御回路2
2に入力され、医療用空気乾燥装置10の圧力の異常を
検出する。
【0066】すなわち、電磁弁15もしくは電磁弁17
が異常となり閉じた状態のままで開かない場合は、圧縮
空気の流れ先がないために圧力センサ12は高圧を示
し、圧力センサ21は流れてくるべき圧縮空気が流れて
こないために低圧を示し、異常が検出される。また、電
磁弁15もしくは電磁弁17が開いた状態のままで閉じ
ない場合は、互いの吸着筒に圧縮空気を送るときに、再
生側の吸着筒の入口が開いたままとなり、排気用の電磁
弁18を介して大気に排出されるので圧力センサ12は
低圧を示し、二次側の圧力センサ21も低圧を示し、異
常が検出される。
【0067】排気用の電磁弁16もしくは電磁弁18が
閉じた状態のままで開かない場合は、閉じた状態のまま
で圧力の抜けていない吸着筒に再び圧縮空気を送込むと
きに、正常時には圧力センサ12において一定圧まで圧
力降下があった後、昇圧するのが検出されるが、これが
ないので異常と検出される。また、電磁弁16もしくは
電磁弁18が開いた状態のままで閉じない場合は、吸着
筒へ供給される圧縮空気が開いたままの排気用の電磁弁
からサイレンサ23へ流れてしまい、圧力が上がらない
ので圧力センサ12が低圧を示す。同時に、二次側に圧
縮空気が流れないので、二次側の圧力センサ21にも低
圧が検出されるようになる。
【0068】次に、出口側の電磁弁19もしくは電磁弁
20が閉じた状態のまま開かない場合は、圧縮空気の流
れ先がないために圧力センサ12は高圧を検出し、二次
側の圧力センサ21は乾燥空気が出てこないために低圧
を検出する。また、電磁弁19もしくは電磁弁20が開
いた状態のまま閉じない場合は、通常ならば再生工程中
の吸着筒へと供給される乾燥された圧縮空気が二次側に
流れてしまうので、二次側の圧力センサ21は高圧を示
す。
【0069】上述したように圧力センサ12,21によ
る測定値と、予め定める範囲の値との差を比較すること
によって、制御回路22で異常を検出する。制御回路2
2が異常を検出した場合は、電磁弁に塵埃が付着して空
気漏れが発生している場合がほとんどであるため、制御
回路22は自己回復動作を行い、各電磁弁に圧力をかけ
ながら短時間の開閉を一定の回数、たとえば6サイクル
繰返し、弁部に付着している塵埃を吹き飛ばすことによ
り障害を回復させる。
【0070】自己回復動作時には、すべての電磁弁が開
閉動作を行うために大量の空気が大気へと放出され圧力
が下がる。乾燥された圧縮空気の供給も停止し圧縮空気
の圧力が低下するが、共通空気タンク40があるため、
急激な圧力の低下を避けることができる。
【0071】自己回復動作後、圧力が回復すれば通常の
運転を行うが、回復しない場合には、制御回路22から
信号線41を介して異常検出信号を集中制御回路44へ
と出力する。集中制御回路44は、入力された異常検出
信号を医療用空気乾燥装置毎に個別に記憶しておき、記
憶している情報に従って各医療用空気乾燥装置の運転お
よび停止を指示する信号を各医療用空気乾燥装置の制御
回路へと出力する。
【0072】図9は、医療用圧縮空気供給装置71にお
ける集中制御回路44の処理を示したフローチャートで
ある。最初にステップp1において、医療用空気乾燥装
置10が運転中ならば圧力センサ12,21,54によ
って圧力を測定し、医療用空気乾燥装置80が運転中な
らば圧力センサ82,91,54によって圧力を測定
し、圧力異常が発生しているかどうかを判断している。
圧力異常が発生している場合には、ステップp2におい
て前述した自己回復動作を行う。引続くステップp3で
は、自己回復動作によって圧力が回復したかどうかを判
断している。自己回復動作を行っても圧力が異常のまま
である場合は、ステップp4において集中制御回路44
へと異常検出信号を出力する。集中制御回路44は、医
療用空気乾燥装置が行った自己回復動作の開始から終了
までを、当該医療用空気乾燥装置の自己回復動作1回分
として、その回数を記憶保持する。
【0073】続くステップp5において、医療用空気乾
燥装置10,80のそれぞれに対して自己回復動作が5
回行われたかどうかを判断している。医療用空気乾燥装
置10もしくは医療用空気乾燥装置80において自己回
復動作が行われた回数が5回未満である場合、ステップ
p6へ進み集中制御回路44から信号を出力し、予備の
医療用空気乾燥装置を起動させ、また異常が発生してい
る医療用空気乾燥装置に対しては停止信号を出力する。
ステップp6において起動される医療用空気乾燥装置
は、たとえば医療用空気乾燥装置10が動作中ならば医
療用空気乾燥装置80が予備機であり、医療用空気乾燥
装置80が動作中ならば医療用空気乾燥装置10が予備
機として起動される。ステップp7において、異常が発
生している医療用空気乾燥装置を停止させ、当該装置内
の電磁弁をすべて閉じる。異常が発生した医療用空気乾
燥装置の電磁弁をすべて閉じ、ステップp1からの処理
を再び行う。
【0074】ステップp5における判断が肯定である場
合、すなわちそれぞれの医療用空気乾燥装置10,80
に対して5回ずつ自己回復動作が行われた場合には、ス
テップp9へ進みバイパス弁である電磁弁39を開き、
医療用圧縮空気供給装置71における圧縮空気発生源7
2以外の装置を停止させる。さらに、図示しない集中盤
へ故障信号を出力する。
【0075】ステップp1における判断が否定である場
合、すなわち圧力センサ12,21,54、もしくは圧
力センサ82,91,54において圧力異常が見られな
かった場合、およびステップp3における判断が肯定で
ある場合、すなわち自己回復動作によって圧力が回復し
た場合には、異常は発生していないかまたは解消された
としてステップp8へ進み通常の運転を行う。
【0076】医療用圧縮空気供給装置71においては、
集中制御回路44によって異常の発生した医療用空気乾
燥装置を停止させた場合に、当該医療用空気乾燥装置内
の電磁弁が開いた状態のままとなって大気へと圧縮空気
が漏れないように電磁弁が構成される。
【0077】たとえば、医療用空気乾燥装置10におい
て大気へと圧縮空気が抜ける管路は、医療用空気乾燥装
置10の上流側から見て、電磁弁15,16を介してサ
イレンサ23へ抜ける場合と、電磁弁17,18を介し
てサイレンサ23へ抜ける場合と、電磁弁15,19,
20,18を介してサイレンサ23へと抜ける場合と、
電磁弁17,20,19,16を介してサイレンサ23
へ抜ける場合とである。また、下流側から見ると電磁弁
19,16を介してサイレンサ23へ抜ける場合と、電
磁弁20,18を介してサイレンサ23へ抜ける場合と
である。
【0078】このように、大気へと解放されているサイ
レンサ23まで圧縮空気が流れるには、少なくとも電磁
弁を2つ介さなければならない。そのため、すべての電
磁弁を、電源が遮断されたときには閉じる構造であるノ
ーマルクローズ型電磁弁とすると、直列に配置される電
磁弁が2個とも開いたままとなる障害が発生しない限
り、集中制御回路44からの停止信号によって医療用空
気乾燥装置が停止した場合、医療用圧縮空気供給装置7
1に影響を与えないように切放す、いわゆる自己切放し
機能を持った構成とすることができる。
【0079】以上のように本実施例によれば、各医療用
空気乾燥装置において電磁弁の故障などによる圧力の異
常が発生した場合、それぞれに設けられる圧力センサか
らの信号によって制御回路が自動回復動作と称される電
磁弁の開閉運動を医療用空気乾燥装置中のすべての電磁
弁において複数回行う。そのときに、電磁弁の弁部に異
物が挟まることによる空気漏れによって圧力異常が検出
されても、圧力をかけながら電磁弁の開閉動作を繰返す
ので、開閉を行う弁部に付着している異物を吹き飛ばす
ことができ、正常状態に回復することができる。
【0080】また本実施例によれば、各医療用空気乾燥
装置において予め定める回数、自動回復運動を行っても
圧力の異常が回復しない場合には、集中制御回路44か
ら各医療用空気乾燥装置へと停止信号が出力され、医療
用空気乾燥装置は該装置内のすべての電磁弁を閉じ、医
療用圧縮空気供給装置71の圧縮空気の配管系から自己
を切放す。同時に、集中制御回路44は他の医療用空気
乾燥装置に起動信号を出力する。そのために、自動回復
運動によっても回復不可能な異常が発生した場合でも、
圧縮空気が外部に放出されるまでの管路において直列に
接続される2個の電磁弁が同時に故障しない限り圧縮空
気が外部に漏れない。
【0081】さらに本実施例によれば、医療用圧縮空気
供給装置71において減圧部73の上流側に共通空気タ
ンク40を設けている。そのため、自動回復動作時およ
び障害の発生した装置を停止させてから他の装置が正常
運転を行うようになるまでのように乾燥した圧縮空気の
供給が止まった場合でも、圧縮空気の欠損を防ぐことが
できる。
【0082】図10は、本発明の第2実施例である医療
用圧縮空気供給装置77の構造を示すブロック図であ
る。医療用圧縮空気供給装置77において、第1実施例
で示した医療用圧縮空気供給装置71と同一の構成要素
には同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0083】本実施例における医療用圧縮空気供給装置
77の特徴は、共通空気タンク40の圧力を測定する圧
力センサ75,76が設けられ、一次空気タンク5と共
通空気タンク40との圧力によって医療用圧縮空気供給
装置77の運転制御が行われていることである。圧力セ
ンサ74,75,76によってそれぞれ測定された一次
空気タンク5および共通空気タンク40の圧力の値は、
集中制御回路78へと入力され医療用圧縮空気供給装置
77の制御が行われる。
【0084】圧縮機が図2のフローチャートに示す運転
をしている場合、図3以外に図11に示す省エネ運転方
法がある。まず、ステップu1において一次空気タンク
5に取付けた圧力センサ74によって一次空気タンク5
内の圧力が1.372MPa以上かどうかを判断してい
る。空気タンク5内の圧力が1.372MPa以上なら
ばステップu2へ進み、1.372MPa未満ならばス
テップu1を繰返し行う。ステップu2では、運転中の
医療用空気乾燥装置の電磁弁をすべて閉じて医療用空気
乾燥装置の運転を停止する。
【0085】ステップu3では、共通空気タンク40に
取付けた圧力センサ75によって、共通空気タンク40
内の圧力が1.225MPa以下かどうかを判断してい
る。共通空気タンク40の圧力が1.225MPa以下
であるならばステップu4へ進む。ステップu4では、
前述の第1実施例において説明を行った図2,図3のフ
ローチャートに基づいて処理を行う。
【0086】ステップu5では、30分間前述の図3の
フローチャートに基づいて運転を行ったかどうかを判断
している。30分間運転を継続するまではステップu5
の処理を繰返し行い、30分間継続して運転を行った後
にステップu1からの処理を再び行う。
【0087】ステップu3における判断が否定である場
合、すなわち圧力センサ75の値が1.225MPa以
下ではないとした場合、圧力センサ75が故障している
かもしれないので、安全のためにステップu6へ進み圧
力センサ76の値が1.176MPa以下かどうかを判
断する。圧力センサ76の値が1.176MPa以下で
なければステップu3の処理を繰返す。圧力センサ75
の値が1.225MPa以下または圧力センサ76の値
が1.176MPa以下ならばステップu4へ進む。ス
テップu4以降は、前述した処理と同様である。
【0088】図11に示すフローチャートにおいて、ス
テップu3およびステップu6の処理を行うと、共通空
気タンク40の圧力が1.225MPaまたは1.17
6MPa以下になるまで医療用空気乾燥装置の起動を行
わないので、医療用空気乾燥装置が脱着再生工程で空気
を放出しない。特に、夜間のように医療用空気が病室で
ほとんど消費されない場合、空気の消費は圧縮機からの
漏れだけとなり、ほとんど圧縮機を運転せずにすむ。こ
の結果、圧縮機の運転に要する電気代を節約することが
できる。
【0089】なお、いずれの実施例においても主に医療
用空気乾燥装置10を用いて説明を行ったが、医療用空
気乾燥装置30または、他の構成例である医療用空気乾
燥装置114を用いた場合についても同様である。
【0090】また、いずれの実施例においても2台の医
療用空気乾燥装置を備えた医療用圧縮空気供給装置につ
いて説明を行ったが、3台以上の医療用空気乾燥装置を
備えた構成であってもよい。
【0091】さらに、いずれの実施例においても自動回
復動作の指示は、異常の発生した医療用空気乾燥装置内
の制御回路によって行われたが集中制御回路44,78
によって行われてもよい。
【0092】
【発明の効果】以上のように本発明によると、医療用圧
縮空気供給装置における医療用空気乾燥装置において異
常が発生した場合には、集中制御手段によって異常が発
生した医療用空気乾燥装置を停止させ、残りの停止中で
ある医療用空気乾燥装置に運転開始を指示するので、医
療用空気乾燥装置に異常が発生しても医療用圧縮空気供
給装置における乾燥空気の供給が途切れるのを防止する
ことができる。
【0093】また本発明によると、医療用空気乾燥装置
は状態検出手段の出力に基づいて制御手段が異常を検出
すると、制御手段の指示によって所定の回復動作を行
う。好ましくは全ての電磁弁を制御手段によって開閉動
作させる。したがって、たとえば塵などが開閉を行う弁
の入口に付着することによって異常が検出された場合な
どでは、弁の開閉動作を行うことで塵が取除かれ異常状
態から回復することができる。
【0094】さらに本発明によると、医療用空気乾燥装
置は状態検出手段の出力に基づいて制御手段が異常を検
出した場合に、制御手段の指示によって行う電磁弁の開
閉動作を予め定める回数繰返し行うので、1回だけ開閉
動作を行うよりも塵などを取除くことができる確率が増
加し、異常状態から回復することができる。
【0095】さらに本発明によると、医療用空気乾燥装
置の脱着再生工程時に大気へと解放される配管中に、電
源が遮断されると閉じるような電磁弁を直列に少なくと
も2個入るように組合わせているので、直列に設けられ
た少なくとも2個の電磁弁が同時に開いた状態のまま故
障しない限り圧縮空気が大気へと漏れない。
【0096】さらに本発明によると、医療用圧縮空気供
給装置は、医療用空気乾燥装置の下流側に空気タンクを
設けるので、医療用空気乾燥装置に異常が発生した場合
に行われる回復動作時、および異常が回復しない医療用
空気乾燥装置を停止させ、残余の医療用空気乾燥装置を
起動させるときなどにおいて乾燥した圧縮空気の供給が
停止した場合でも、タンク内に貯留している圧縮空気に
よって乾燥空気を安定して各病棟へと供給することがで
きる。
【0097】さらに本発明によると、医療用圧縮空気供
給装置に備えられる集中制御手段は、一定時間医療用空
気乾燥装置を運転した後、前記医療用空気乾燥装置の上
流側の圧力が所定の圧力以上となったときに前記医療用
空気乾燥装置の運転の停止を指示し、医療用空気乾燥装
置の上流側の圧力が所定の圧力範囲になるように圧縮機
を運転しながら、前記医療用空気乾燥装置の下流側の圧
力が所定の圧力以下となったときに前記空気乾燥装置の
運転の開始を指示するので、圧縮空気が医療用にほとん
ど消費されていない場合は、医療用空気乾燥装置の運転
を停止し、圧縮機の運転回数を減少することによって電
気代を節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である医療用圧縮空気供給
装置71の構成を示すブロック図である。
【図2】コンプレッサ1,2,3の動作を規定するフロ
ーチャートである。
【図3】医療用空気乾燥装置10においてパージする量
を決定する処理のフローチャートである。
【図4】医療用空気乾燥装置10における各電磁弁の動
作を示したタイミングチャートである。
【図5】医療用空気乾燥装置10において処理する空気
の流量が増加した場合の各電磁弁の動作を示したタイミ
ングチャートである。
【図6】医療用空気乾燥装置10において処理する空気
の流量が減少した場合の各電磁弁の動作を示したタイミ
ングチャートである。
【図7】医療用空気乾燥装置41の構成を示すブロック
図である。
【図8】制御回路46において行われる処理のフローチ
ャートである。
【図9】医療用圧縮空気供給装置71における集中制御
装置44で行われる処理を示したフローチャートであ
る。
【図10】本発明の第2実施例である医療用圧縮空気供
給装置77の構成を示すブロック図である。
【図11】医療用圧縮空気供給装置77の集中制御回路
78で行われる処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1,2,3 圧縮機 5 一次空気タンク 10,80 医療用空気乾燥装置 40 共通空気タンク 44 集中制御回路 51,52 減圧弁 53 取出口 71,77 医療用圧縮空気供給装置 74,75 圧力センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 健治 大阪府大阪市東淀川区東中島1−18−31 川重防災工業株式会社大阪支店内 (72)発明者 三宅 悦雄 兵庫県神戸市西区高塚台3丁目2番地16 川重防災工業株式会社神戸本社・本社工場 内 (72)発明者 高野 和潔 岡山県赤磐郡瀬戸町寺地783 (72)発明者 大熊 光一 岡山県都窪郡清音村柿木725−1

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気供給源と、 前記圧縮空気供給源に並列に接続され、圧縮空気供給源
    からの圧縮空気を乾燥して導出する複数の医療用空気乾
    燥装置と、 前記圧縮空気供給源および前記各医療用空気乾燥装置の
    運転および停止を統括して制御する集中制御手段とを含
    み、 前記各医療用空気乾燥装置は、前記圧縮空気供給源から
    の圧縮空気が入力される複数の乾燥器と、前記圧縮空気
    供給源から乾燥器への圧縮空気の入力状態および前記乾
    燥器からの乾燥空気の出力状態を検出する状態検出手段
    と、乾燥器の運転状態を制御し、状態検出手段の出力に
    基づいて乾燥器の運転状態の異常を検出したときは異常
    検出信号を出力する制御手段とをそれぞれ含み、 前記集中制御手段は、運転中である医療用空気乾燥装置
    の制御手段から異常検出信号が入力されたときは、当該
    医療用空気乾燥装置の制御手段に運転停止を指示し、残
    りの停止中である医療用空気乾燥装置の制御手段に運転
    開始を指示することを特徴とする医療用圧縮空気供給装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記状態検出手段の出
    力に基づいて異常を検出したときは、所定の回復動作を
    行い、回復動作後に異常が解消しないときに異常検出信
    号を出力することを特徴とする請求項1記載の医療用圧
    縮空気供給装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記所定の回復動作と
    して前記乾燥器に含まれる電磁弁の開閉動作を行うこと
    を特徴とする請求項2記載の医療用圧縮空気供給装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記電磁弁の開閉動作
    を、予め定める回数繰返し行うことを特徴とする請求項
    3記載の医療用圧縮空気供給装置。
  5. 【請求項5】 前記乾燥器は、吸着剤を充填した吸着筒
    と、当該吸着筒の上流側および下流側にそれぞれ設けら
    れる電磁弁とを有し、前記吸着筒に圧縮空気供給源から
    の圧縮空気を通過させることによって水分を吸着させて
    乾燥空気を生産する吸着工程と、前記吸着筒内の圧力を
    減圧することによって吸着剤から水分を脱着させる脱着
    再生工程とを交互に行い、 前記電磁弁は、少なくとも前記吸着筒の上流側に設けら
    れて、圧縮空気供給源からの圧縮空気を供給または遮断
    する第1電磁弁と、前記吸着筒の下流側に設けられて当
    該吸着筒からの乾燥空気を送出または遮断する第2電磁
    弁と、前記吸着筒と第1電磁弁の間、または前記吸着筒
    と第2電磁弁の間から、前記脱着再生工程で生じた水分
    を大気へ放出する配管中に設けられている第3電磁弁か
    ら成り、前記集中制御手段が医療用空気乾燥装置の制御
    手段に運転停止を指示したときには、当該医療用空気乾
    燥装置におけるすべての電磁弁を閉じることを特徴とす
    る請求項1記載の医療用圧縮空気供給装置。
  6. 【請求項6】 前記医療用空気乾燥装置の下流側に接続
    される空気タンクを含むことを特徴とする請求項1記載
    の医療用圧縮空気供給装置。
  7. 【請求項7】 前記圧縮空気供給源は、空気を圧縮する
    圧縮機を含み、 前記集中制御手段は、一定時間医療用空気乾燥装置を運
    転した後、前記医療用空気乾燥装置の上流側の圧力が所
    定の圧力以上となったときに前記医療用空気乾燥装置の
    運転の停止を指示し、前記医療用空気乾燥装置の上流側
    の圧力が所定の圧力範囲になるように圧縮機を運転しな
    がら、前記医療用空気乾燥装置の下流側の圧力が所定の
    圧力以下になったときに、前記医療用空気乾燥装置の運
    転の開始を指示することを特徴とする請求項1記載の医
    療用圧縮空気供給装置。
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