JPH10341583A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JPH10341583A
JPH10341583A JP9148762A JP14876297A JPH10341583A JP H10341583 A JPH10341583 A JP H10341583A JP 9148762 A JP9148762 A JP 9148762A JP 14876297 A JP14876297 A JP 14876297A JP H10341583 A JPH10341583 A JP H10341583A
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induction motor
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由美子 清水
Hiromichi Nishimura
博道 西村
Mikio Kawase
樹夫 川瀬
Osamu Miki
修 三木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流制動中に過電流によるトリップ(異常検
出)せずに安定した直流制動を行うことのできるインバ
−タ装置を提供すること。 【解決手段】 誘導電動機4に与える電圧とその周波数
とを可変に制御する手段を有し、直流制動指令が与えら
れると予め設定された直流制動指令設定値VdBに基づ
いて誘導電動機4に直流制動を作用させるインバータ装
置において、このインバ−タ装置の負荷状態あるいは誘
導電動機4の負荷状態を検出する状態検出手段17と、
この状態検出手段17による検出結果により直流制動指
令設定値VdBを補正する指令値補正手段18とを設
け、負荷状態が所定の警報レベルに達した場合に直流制
動指令設定値VdBを低減させることを特徴とするもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は交流電動機の可変速
制御を行うインバータ装置に関し、特に電動機の制動時
の制御特性を改良したインバータ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、誘導電動機を停止させる時、誘
導電動機を直流励磁して制動トルクを得る方法がインバ
ータ装置でしばしば用いられている。最近では、運転中
の電動機を高い周波数領域からの停止や、任意の周波数
からの停止をこの直流制動を用いて行うことが要求され
るようになってきている。
【0003】直流制動を適用したインバータ装置の従来
例を図14に示す。同図において、交流電源1は、コン
バータ2で直流電圧に変換されインバータ3で所望の周
波数の交流電圧に逆変換され誘導電動機4に電力が供給
される。インバータ3は複数のトランジスタブリッジか
ら成りドライブ回路5から与えられる駆動信号によりス
イッチング制御される。
【0004】周波数設定値Fcは、周波数設定器6にて
与えられ、運転・停止切り換え手段7で、運転の場合は
周波数指令値fcは周波数設定器6による設定値Fcと
なり、停止の場合は0Hzとなる。周波数基準fは、加
減速手段8にて現在の出力周波数から周波数指令値fc
まで加速もしくは減速される。そしてV/f設定手段9
にて周波数基準fに応じて電圧基準vが出力される。こ
のように決定した周波数基準fと電圧基準vとがPWM
発生器10に与えられ正弦波PWM信号が出力される。
このPWM信号がドライブ回路5を介してインバータ3
をPWM制御する。これにより、インバータ装置は周波
数基準fと電圧基準vに応じて電動機4の速度制御を行
う事ができる。
【0005】直流制動指令器16にて直流制動指令Sa
1が出力されると、周波数基準切換え手段12、電圧基
準切換え手段13にて周波数基準fは0(Hz)に、電
圧基準vは所定値である直流制動電圧指令設定値VdB
に切り換わり、周波数0(Hz)すなわち直流制動電圧
指令設定値VdBに相当するPWM信号として発生す
る。
【0006】または、運転・停止切換え手段7が停止に
切換えられると、加減速手段8は周波数基準fを0(H
z)まで減速を開始し、周波数基準fが所定の値FdB
以下に至ると周波数検出手段11から直流制動発生器1
5を介して直流制動指令Sa2が出力される。
【0007】直流制動発生器15は運転・停止切換え手
段7が停止に切換えられると同時に周波数検出手段11
の出力である直流制動指令Sa2を周波数基準切換え手
段12、電圧基準切換え手段13、タイマー手段14に
伝達するものである。周波数基準切換え手段12、電圧
基準切換え手段13にて周波数基準fは0(Hz)に、
電圧基準vは所定値である直流制動電圧指令設定値Vd
Bに切り換わり、周波数0(Hz)すなわち直流制動電
圧指令設定値VdBに相当するPWM信号として発生す
る。これにより、PWM発生器10から直流制動Sが出
力され、交流電動機4に制動力が作用する。また、直流
制動指令Sa1,Sa2のいずれかを入力したタイマー
手段14がカウントアップを開始し、所定時間TdB経
過後に、PWM発生器10に直流制動停止指令(フリー
ラン指令)Soを出力し、直流制動を解除する。これに
より、インバータ装置は電動機4を所定時間のみ直流制
動することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来構成のインバータ装置には、次のような問題点が
ある。直流制動は、電動機を速やかに停止させたり、停
止中の電動機を外力により回転しないように制動を行う
ために用いられている。しかし、直流制動は、その名が
示すように直流を印加するものであるため、位相が固定
されている。すなわち、インバータ装置のスイッチング
素子に対し、スイッチングが固定し、定常状態では、常
に同一の素子に電流が流れる結果となり、通常の電動機
を回転させている正弦波PWMモードのように電流が素
子に対し平均化せず、集中してしまう結果となる。
【0009】このため、長時間、比較的高いレベルの電
流が流れると素子が過熱し、安全領域を越え破損すると
いった問題がある。この問題を解決するために直流制動
時の印加電圧や印加時間に制限を加えたり、直流制動時
の電流指令に制限を加えるなどしてインバータ装置の保
護を行っている。
【0010】しかし、このような直流制動に制約(印加
電圧の制限、印加時間の制限)を加える方法では、特に
電圧指令にて直流制動を行っている電動機では過大な負
荷電流が流れる場合があり、インバータが破損したり、
あるいはトリップしてフリーランになる場合がある。す
なわち、電圧指令にて直流制動を行っている電動機で
は、直流制動中に過電流が流れると、負荷電流とその電
流が流れた時間との積で現される過負荷積算量がトリッ
プレベルに達し電動機がフリ−ランの状態に陥る。
【0011】このように直流制動中に過電流が流れトリ
ップし電動機がフリ−ランの状態に陥ることがあり安定
した直流制動を行うことができないものである。従来の
インバータ装置には、ユーザーが電動機を停止させる、
あるいは、制動を行い停止させ続ける目的で直流制動を
行っていることに対して異常時には電動機をフリーラン
にしてしまうという問題点があった。本発明の目的は、
直流制動中に過電流によるトリップ(異常検出)せずに
安定した直流制動を行うことのできるインバータ装置を
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のインバ−
タ装置は、誘導電動機に与える電圧とその周波数とを可
変に制御する手段を有し、直流制動指令が与えられると
予め設定された直流制動指令設定値に基づいて前記誘導
電動機に直流制動を作用させるものにおいて、このイン
バ−タ装置の主回路の負荷状態あるいは誘導電動機の負
荷状態を検出する状態検出手段と、この状態検出手段に
よる検出結果により直流制動指令設定値を補正する指令
値補正手段とを設け、負荷状態が所定の警報レベルに達
した場合に直流制動指令設定値を低減させることを特徴
とするものである。
【0013】請求項1記載の手段であれば、直流制動時
にトリップさせることなく安定した制動を行うことがで
きる。請求項2記載のインバ−タ装置は、誘導電動機に
与える電圧とその周波数とを可変に制御する手段を有
し、直流制動指令が与えられると予め設定された直流制
動指令設定値に基づいて前記誘導電動機に直流制動を作
用させるものにおいて、このインバ−タ装置の主回路の
負荷状態あるいは誘導電動機の負荷状態を検出する状態
検出手段と、この状態検出手段による検出結果により直
流制動指令設定値を補正する指令値補正手段とを設け、
負荷状態が所定の警報レベルに達した後、負荷状態がイ
ンバ−タのトリップレベルに近付く傾向にあるときに直
流制動指令設定値を低減させることを特徴とするもので
ある。
【0014】請求項2記載の手段であれば、直流制動時
にトリップさせることなく、さらにハンチング現象を防
止してより安定した制動を行うことができる。請求項3
記載のインバ−タ装置は、誘導電動機に与える電圧とそ
の周波数とを可変に制御する手段を有し、直流制動指令
が与えられると予め設定された直流制動指令設定値に基
づいて誘導電動機に直流制動を作用させるインバータ装
置において、このインバ−タ装置の主回路の負荷状態あ
るいは誘導電動機の負荷状態を検出する状態検出手段
と、この状態検出手段による検出結果により直流制動指
令設定値を補正する指令値補正手段とを設け、インバ−
タの負荷状態が警報レベルに達していない際には直流制
動指令値を直流制動指令設定値を上限として増加させる
ことを特徴とするものである。
【0015】請求項3記載の手段であれば、直流制動時
にトリップさせることなく、さらにハンチング現象を防
止することができるとともに、直流制動中に負荷状態が
警報レベル以下になったら直流制動を強めることにより
さらに安定した効率のよい制動を行うことができる。
【0016】請求項4記載のインバ−タ装置は、誘導電
動機に与える電圧とその周波数とを可変に制御する手段
を有し、直流制動指令が与えられると予め設定された直
流制動指令設定値に基づいて誘導電動機に直流制動を作
用させるものにおいて、このインバ−タ装置の主回路の
負荷状態あるいは誘導電動機の負荷状態を検出する状態
検出手段と、この状態検出手段による検出結果により直
流制動指令設定値を補正する指令値補正手段とを設け、
負荷状態が前記インバ−タ装置のトリップレベルに近付
く傾向にあるときに直流制動指令設定値を低減させるこ
とを特徴とするものである。
【0017】請求項5記載のインバ−タ装置は、誘導電
動機に与える電圧とその周波数とを可変に制御する手段
を有し、直流制動指令が与えられると予め設定された直
流制動指令設定値に基づいて前記誘導電動機に直流制動
を作用させるものにおいて、このインバ−タ装置の主回
路の負荷状態あるいは誘導電動機の負荷状態を検出する
状態検出手段と、直流制動指令設定値に比例しかつ状態
検出手段による検出結果に反比例する関数で表される値
を出力する指令値補正手段とを設け、この指令値補正手
段による値に基づいて誘導電動機に直流制動を作用させ
ることを特徴とするものである。
【0018】請求項4及び請求項5記載の手段であれ
ば、直流制動時にトリップさせることなく、さらにハン
チング現象を防止してより安定した制動を行うことがで
きる。請求項6記載のインバ−タ装置は、誘導電動機に
与える電圧とその周波数とを可変に制御する手段を有
し、直流制動指令が与えられると予め設定された直流制
動指令設定値に基づいて誘導電動機に直流制動を作用さ
せるものにおいて、このインバ−タ装置の主回路の負荷
状態あるいは誘導電動機の負荷状態を検出する状態検出
手段と、この状態検出手段による検出結果により直流制
動指令設定値を補正する指令値補正手段とを設け、イン
バ−タの負荷状態が警報レベルに達していない際には前
記直流制動指令値をインバ−タあるいは誘導電動機の最
大可能直流制動指令値を上限として増加させることを特
徴とするものである。
【0019】請求項6記載の手段であれば、直流制動時
にトリップさせることなく、さらにインバ−タ装置の能
力最大で直流制動を行うことができる。請求項7記載の
インバ−タ装置は、負荷状態がインバ−タあるいは誘導
電動機に流れる電流とその通電時間の積で表せられる過
負荷積算値であることを特徴とする請求項1乃至6記載
のインバ−タ装置である。
【0020】請求項8記載のインバ−タ装置は、負荷状
態がインバ−タあるいは誘導電動機に流れる電流とその
通電時間の積で表せられる過負荷積算値の変化量である
ことを特徴とする請求項1乃至6記載のインバ−タ装置
である。
【0021】請求項9記載のインバ−タ装置は、負荷状
態がインバ−タあるいは誘導電動機が発生する熱量であ
ることを特徴とする請求項1乃至6記載のインバ−タ装
置である。請求項10記載のインバ−タ装置は、負荷状
態がインバ−タに流れる電流値であることを特徴とする
請求項1乃至6記載のインバ−タ装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に基づく一実施例を図面を
用いて説明する。請求項1記載の発明に基づく実施例を
図1、図2及び図3に基づいて説明する。図1中、図1
4と同一のものには同一符号を付し、説明は省略する。
【0023】本実施例では、図14に示されるインバ−
タ制御装置に、状態検出器17及び指令値補正手段18
で構成される直流制動電圧指令手段を設けたものであ
る。状態検出器17は負荷状態を求めることによりイン
バ−タ装置の運転状態を検出するものである。ここでの
負荷状態はインバ−タ装置の主回路に流れる負荷電流と
その電流の流れる時間との積で表せられる過負荷積算量
で表すものとする。
【0024】状態検出器17が検出する負荷状態として
は、インバ−タ装置の過負荷積算量の変化量、誘導電動
機における過負荷積算量やその変化量、インバ−タ装置
の過熱積算量やその変化量、誘導電動機における過熱積
算量やその変化量などが考えられる。
【0025】指令値補正手段18は、ユ−ザ−によって
任意に設定される直流制動電圧指令設定値VdBを入力
し、過負荷積算量が補正レベル値(ここではインバータ
装置のアラームレベル)に到達したことを状態検出器1
7が検出した際に、入力した直流制動電圧指令設定値V
dBを補正して直流制動電圧指令値VdB(rev)と
して出力する。
【0026】直流制動時には、周波数基準切換え手段1
2にて周波数基準fは0(Hz)に切り換わり、電圧基
準切換え手段13にて電圧基準vは直流制動電圧指令手
段の出力である直流制動電圧指令値VdB(rev)に
切り換わる。
【0027】これにより、PWM発生器10から直流制
動Sが出力され、交流電動機4に制動力が作用される。
またタイマー手段14により所定時間TdB経過後に、
PWM発生器10にフリーラン指令Soが与えられる。
従来、ユ−ザ−の設定した所定の直流制動電圧指令設定
値VdBをインバ−タ装置の負荷状態に応じて指令値補
正手段18によって補正することにより、インバータ装
置は電動機4を所定時間、トリップなしに直流制動する
ことができる。
【0028】つぎに、指令値補正手段18について、図
2の動作フロ−チャ−ト及び図3のタイミングチャ−ト
を用いて詳細に説明する。図3は、上から、(a)直流
制動指令、(b)直流制動指令(電圧指令値)(直流制
動電圧指令設定値VdB)、(c)補正後の直流制動指
令(電圧指令値)(直流制動電圧指令値VdB(re
v))、(d)過負荷積算量をそれぞれ表わしている。
【0029】図2に従って、指令値補正手段18の動作
を説明すると、ステップS21にて、過負荷積算量がア
ラ−ムレベル以上であるかを判断し、過負荷積算量がア
ラ−ムレベル以上であれば、ステップS22以降が実行
され、過負荷積算量がアラ−ムレベル未満ならばステッ
プS25以降が実行される。
【0030】ステップS25以降のステップでは、指令
値補正手段18が前回出力した図3の(c)の直流制動
電圧指令値VdB(rev)に所定の補正値を加算した
値を今回の直流制動電圧指令値VdB(rev)とする
ものである。ステップS22以降のステップでは、指令
値補正手段18が前回出力した図3の(c)の直流制動
電圧指令値VdB(rev)から所定の補正値を減算し
た値を今回の直流制動電圧指令値VdB(rev)とす
るものである。すなわち、過負荷積算量がアラームレベ
ルに達していない場合には、直流制動電圧指令値VdB
(rev)を増加させ、逆に、過負荷積算量がアラーム
レベルを越えた場合には直流制動電圧指令値VdB(r
ev)を減少させるものである。特に、本発明の特徴は
過負荷積算量がアラームレベルに越えた場合に直流制動
電圧指令値VdB(rev)を減少させる点にあり、こ
れにより過負荷積算量の増加を抑えることかでき、過負
荷積算量がトリップレベルに達するのを抑制することが
できるものである。
【0031】直流制動電圧指令値VdB(rev)の増
減に対しては、上限リミット、下限リミットが設けら
れ、本実施例ではステップS25及びS22にて上限リ
ミットを直流制動電圧指令設定値VdBとし、下限リミ
ットをステップS23にて直流制動電圧指令設定値Vd
Bの50%の値としている。
【0032】図3において、時刻t0にて直流制動が開
始され、直流制動開始直後は(d)の過負荷積算量がア
ラームレベルに達していないのでステップS25以降の
実行により指令値補正手段18は(b)の直流制動電圧
指令設定値VdBに補正値を加算するが上限リミットを
越えてしまうので(ステップS27)、上限リミットす
なわち直流制動電圧指令設定値VdBを直流制動電圧指
令値VdB(rev)として出力する(ステップS3
0)。時刻t0から時刻t1に至るまでは過負荷積算量
は図3の(d)に示されるように増加するが、アラーム
レベルには達していないので、補正後の直流制動指令す
なわち直流制動電圧指令値VdB(rev)は(c)に
示されるように(b)の直流制動電圧指令設定値VdB
と同じ値となる。しかしながら、時刻t1に達しても過
負荷積算量の増加は止まらず、アラームレベルを越える
と、ステップS22以降が実行され、(b)の直流制動
電圧指令設定値VdBから所定値を減算した値を補正後
の直流制動指令すなわち直流制動電圧指令値VdB(r
ev)とされる(ステップS29)。直流制動電圧指令
値VdB(rev)が減少することによって、多少の遅
れはあるものの過負荷積算量は(d)に示されるよう
に、減少し始める。
【0033】時刻t2で再び過負荷積算量がアラ−ムレ
ベルを下回るまでステップS21、S22、S23、S
24、S26、S29が繰り返し実行されることによ
り、補正後の直流制動指令すなわち直流制動電圧指令値
VdB(rev)は(c)に示されように連続的に減少
する。図3の(d)の時刻t1からt2の間の過負荷積
算量の変化から明らかなように、過負荷積算量がトリッ
プレベルに達するのを抑えることができる。これによっ
て、直流制動時にトリップさせることなくフリ−ランに
陥ることなく、安定した制動を行えることが明らかであ
る。
【0034】時刻t2以降、過負荷積算量がアラームレ
ベル未満になるとステップS25以降が実行され、直流
制動電圧指令値VdB(rev)に補正値を加算した値
を補正後の直流制動指令すなわち直流制動電圧指令値V
dB(rev)とされる。直流制動電圧指令値VdB
(rev)が増加することによって、多少の遅れはある
ものの過負荷積算量も(d)に示されるように、増加し
始める。
【0035】時刻t3で再び過負荷積算量がアラ−ムレ
ベルを越えるまでステップS21、S25、S27、S
31が繰り返し実行されることにより、補正後の直流制
動指令すなわち直流制動電圧指令値VdB(rev)は
(c)に示されように連続的に増加する。時刻t3以降
は時刻t1からt3までの一周期を(a)の直流制動指
令がなくなるまで繰り返すことになる。
【0036】請求項2記載の発明に基づく実施例を図
1、図4及び図5に基づいて説明する。図1については
すでに上述の実施例にて説明済みのため、説明は省略す
る。ここでは、指令値補正手段18の動作について、図
4及び図5に基づいて詳細に説明する。
【0037】上述の実施例で説明したように、請求項1
記載の発明によれば直流制動時に過負荷積算量がトリッ
プレベルに達するのを抑えることによって、トリップさ
せることなく、安定した制動を行えるが、図3の(d)
から明らかなように、直流制動電圧指令値VdB(re
v)が増減を繰り返すいわゆるハンチング現象が発生す
る。請求項2記載の発明は、このハンチングの発生を防
止してより安定した直流制動を行えるものを提供するも
のである。
【0038】図5において、時刻t0にて直流制動が開
始され、指令値補正手段18は、過負荷積算量がアラ−
ムレベルに達していないので、(b)の直流制動電圧指
令設定値VdBを直流制動電圧指令値VdB(rev)
として出力する(ステップS50)。時刻t0から時刻
t1に至るまでは過負荷積算量は図5の(d)に示され
るように増加するが、アラームレベルには達していない
ので、補正後の直流制動指令すなわち直流制動電圧指令
値VdB(rev)は(c)に示されるように(b)の
直流制動電圧指令設定値VdBと同じ値となる。しかし
ながら、時刻t1に達しても過負荷積算量の増加は止ま
らず、アラームレベルを越えると、ステップS42以降
が実行される。ステップS42では、過負荷積算量が増
加傾向にあるのか否かを判定し、増加傾向にある場合に
はステップS44が実行され、過負荷積算量が変化なし
あるいは減少傾向にある場合には、ステップS43が実
行される。ステップS45およびS51では、それぞ
れ、上限リミットを直流制動電圧指令設定値VdBと
し、下限リミットを直流制動電圧指令設定値VdBの5
0%の値としている。ステップS46、S48では、図
5の(b)の直流制動電圧指令設定値VdBから所定の
補正値を減算して得られた値を補正後の直流制動指令す
なわち直流制動電圧指令値VdB(rev)としてい
る。
【0039】時刻t1に達しても過負荷積算量の増加は
止まらず、アラームレベルを越えると、ステップS4
2、S44、S45、S51、S46、S48が実行さ
れることによって、図5の(c)に示されるように直流
制動電圧指令値VdB(rev)の減少を開始させ、ス
テップS42、S44、S45、S51、S46、S4
8を繰り返し実行することにより連続的に減少させ、時
刻t2で過負荷積算量の変化がなくなる。時刻t2にて
過負荷積算量が変化しなくなると、ステップS41、S
50が実行され、図5の(c)に示されるように直流制
動電圧指令値VdB(rev)は時刻t2での値を保持
し、過負荷積算量も図5の(d)に示されるように徐々
に減少する。過負荷積算量が時刻t3でアラームレベル
を下回るが、減少傾向にあるのでステップS41、S4
2、S43、S45、S51、S46、S48の実行を
時刻t4まで繰り返すことになり、直流制動電圧指令値
VdB(rev)は時刻t2での値を保持し続けること
になる。
【0040】図5の(d)の時刻t1からt2の間の過
負荷積算量の変化から明らかなように、過負荷積算量が
トリップレベルに達するのを抑えることができる。これ
によって、直流制動時にトリップさせることなく、さら
に図3に見られるようなハンチングの発生を防止して安
定した制動を行えることが明らかである。
【0041】請求項3記載の発明に基づく実施例を図
1、図6及び図7に基づいて説明する。図1については
すでに上述の実施例にて説明済みのため、説明は省略す
る。ここでは、指令値補正手段18の動作のみについ
て、図6及び図7に基づいて詳細に説明する。
【0042】図6に示されるものは、図4のステップS
50の代わりにステップS66、S69、S73が加わ
ったものである。ステップS66、S69、S73は過
負荷積算量が時刻t3においてアラームレベル以下にな
った後直流制動電圧指令値VdB(rev)を増加させ
て、より効率の良い直流制動を実施するためのステップ
である。
【0043】図7において、時刻t3までは、図5での
実施例の説明と同じであるので省略する。時刻t3で過
負荷積算量がアラームレベル未満になると、ステップS
66以降のステップが実行される。ステップS66以降
の実行で直流制動電圧指令値VdB(rev)は(c)
で表せられるように上限リミットまで増加させ、それに
伴って、過負荷積算量も増加し、時刻t5でアラームレ
ベルを越えると、再び、ステップS62以降が実行され
る。時刻t5以降は時刻t1以降と同様に、直流制動電
圧指令値VdB(rev)の減算が行われ、過負荷積算
量がトリップレベルに至るのを抑制する。
【0044】図7の(d)の時刻t1からt2の間や時
刻t5からt6の間の過負荷積算量の変化から明らかな
ように、過負荷積算量がトリップレベルに達するのを抑
えることができる。これによって、直流制動時にトリッ
プさせることなく、さらに図3に見られるようなハンチ
ングの発生を防止するとともに、直流制動中に過負荷積
算量がアラームレベル以下になったら直流制動を強める
ことにより、より安定した効率の良い制動を行えること
が明らかである。
【0045】請求項4記載の発明に基づく実施例を図
1、図8及び図9に基づいて説明する。図1については
すでに上述の実施例にて説明済みのため、説明は省略す
る。ここでは、指令値補正手段18の動作のみについ
て、図8及び図9に基づいて詳細に説明する。
【0046】本実施例は図9から明らかなように、直流
制動開始直後の直流制動電圧指令値VdB(rev)の
補正についてのものである。時刻t0で直流制動を開始
し、図9の(d)のように過負荷積算量が増加した場
合、ステップS81、S83、S84、S85、S8
6、S88が実行され、(c)に示されるように直流制
動電圧指令値VdB(rev)は過負荷積算量が変化し
なくなる時刻t1まで直線的に減少し、時刻t1以降は
ステップS81、S82、S84、S85、S86、S
88が実行され、直流制動電圧指令値VdB(rev)
は時刻t1での値を保持する。過負荷積算量は時刻t1
以降徐々に減少する。
【0047】図9の(d)の時刻t0からt1の間の過
負荷積算量の変化から明らかなように、過負荷積算量が
トリップレベルに達するのを抑えることができる。これ
によって、直流制動開始時にトリップさせることなく、
安定した制動開始することができることが明らかであ
る。
【0048】請求項5記載の発明に基づく実施例を図
1、図10及び図11に基づいて説明する。図1につい
てはすでに上述の実施例にて説明済みのため、説明は省
略する。
【0049】本実施例では、直流制動電圧指令設定値V
dBに比例し、過負荷積算量xに反比例する関数で求め
られる値を直流制動電圧指令値VdB(rev)とする
ものである。
【0050】ステップS101にて直流制動電圧指令設
定値VdBに比例し、過負荷積算量xに反比例する関数
V(x)を求め、ステップS106で関数V(x)によ
る値を直流制動電圧指令値VdB(rev)とする。
【0051】時刻t0で直流制動を開始し、図11の
(d)のように過負荷積算量が増加した場合、ステップ
S101、S102、S103、S104、S106が
実行され、(c)に示されるように直流制動電圧指令値
VdB(rev)は過負荷積算量が変化しなくなる時刻
t1まで減少し、直流制動電圧指令値VdB(rev)
は時刻t1での値を保持する。過負荷積算量は時刻t1
以降徐々に減少する。
【0052】図11の(d)の時刻t0からt1の間の
過負荷積算量の変化から明らかなように、過負荷積算量
がトリップレベルに達するのを抑えることができる。こ
れによって、直流制動時にトリップさせることなく、安
定した制動を行えることが明らかである。
【0053】請求項6記載の発明に基づく実施例を図
1、図12及び図13に基づいて説明する。図1につい
てはすでに上述の実施例にて説明済みのため、説明は省
略する。
【0054】ここでは、指令値補正手段18の動作のみ
について、図10及び図11に基づいて詳細に説明す
る。本実施例では、図2における上限リミットを最大可
能直流制動指令値としたものである。この最大可能直流
制動指令値とは、インバ−タ装置が発揮できる最大直流
制動の指令値であり、図13においては(b)の直流制
動電圧指令設定値VdBや(c)の直流制動電圧指令値
VdB(rev)の100%の値である。
【0055】本実施例は、インバ−タ装置は100%の
直流制動を発揮する能力があるにもかかわらず、例えば
図13の(b)のような70%程度の直流制動電圧指令
設定値VdBがユ−ザ−により設定された場合、自動的
に100%の直流制動ができるように直流制動電圧指令
値VdB(rev)を補正するものである。
【0056】図13において、時刻t0にて直流制動が
開始され、指令値補正手段18は、過負荷積算量がアラ
−ムレベルに達していないので、(b)の直流制動電圧
指令設定値VdB(70%)に補正値を加算し(ステッ
プS129)、得られた値を直流制動電圧指令値VdB
(rev)として出力する(ステップS133)。
【0057】直流制動電圧指令値VdB(rev)は時
刻t0以降、繰り返しステップS129が実行されるこ
とにより直線的に増加し、時刻t1で上限リミットの最
大可能直流制動指令値すなわち直流制動電圧指令値Vd
B(rev)の100%の値まで増加する。直流制動電
圧指令値VdB(rev)の値は、過負荷積算量がアラ
ームレベルを越える時刻t2まで100%の値を保持
し、時刻t2以降はステップS122以降が実行され
る。ステップS122では、過負荷積算量が増加傾向に
あるのか否かを判定し、増加傾向にある場合にはステッ
プS124が実行され、過負荷積算量が変化なしあるい
は減少傾向にある場合には、ステップS123が実行さ
れる。ステップS125およびS127では、それぞ
れ、上限リミットを最大可能直流制動指令値とし、下限
リミットを直流制動電圧指令設定値VdBの50%の値
としている。ステップS128、S131では、前回出
力された(b)の直流制動電圧指令値VdB(rev)
から所定の補正値を減算した値を今回の直流制動電圧指
令値VdB(rev)としている。
【0058】時刻t2に達しても過負荷積算量の増加は
止まらず、アラームレベルを越えると、過負荷積算量が
変化しなくなる時刻t3までステップS122、S12
4、S125、S127、S128、S131が実行さ
れることによって、図13の(c)に示されるように直
流制動電圧指令値VdB(rev)は連続的に減少す
る。
【0059】時刻t3にて過負荷積算量が変化しなくな
ると、ステップS121、S126以降が実行され、図
13の(c)に示されるように直流制動電圧指令値Vd
B(rev)は時刻t3での値を保持し、過負荷積算量
も図13の(d)に示されるように徐々に減少する。
【0060】図13の(d)の時刻t2からt3の間の
過負荷積算量の変化から明らかなように、過負荷積算量
がトリップレベルに達するのを抑えることができる。さ
らに、ユ−ザ−によって設定される直流制動電圧指令設
定値VdBに比してインバ−タ装置に直流制動の余力が
ある場合、自動的に直流制動電圧指令値VdB(re
v)を能力最大まで増加することができる。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載のインバ−タ装置によれ
ば、直流制動時にトリップさせることなく安定した制動
を行うことができる。請求項2記載のインバ−タ装置に
よれば、直流制動時にトリップさせることなく、さらに
ハンチング現象を防止してより安定した制動を行うこと
ができる。
【0062】請求項3記載のインバ−タ装置によれば、
直流制動時にトリップさせることなく、さらにハンチン
グ現象を防止することができるとともに、直流制動中に
負荷状態が警報レベル以下になったら直流制動を強める
ことによりさらに安定した効率のよい制動を行うことが
できる。
【0063】請求項4及び請求項5記載のインバ−タ装
置によれば、直流制動時にトリップさせることなく、さ
らにハンチング現象を防止してより安定した制動を行う
ことができる。請求項6記載のインバ−タ装置によれ
ば、直流制動時にトリップさせることなく、さらにイン
バ−タ装置の能力最大で直流制動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく一実施例のインバ−タ装置のブ
ロック図
【図2】第1の実施例における指令値補正手段の動作を
示すフロ−チャ−ト図
【図3】第1の実施例における直流制動指令と過負荷積
算量との関係を示すタイミングチャ−ト図
【図4】第2の実施例における指令値補正手段の動作を
示すフロ−チャ−ト図
【図5】第2の実施例における直流制動指令と過負荷積
算量との関係を示すタイミングチャ−ト図
【図6】第3の実施例における指令値補正手段の動作を
示すフロ−チャ−ト図
【図7】第3の実施例における直流制動指令と過負荷積
算量との関係を示すタイミングチャ−ト図
【図8】第4の実施例における指令値補正手段の動作を
示すフロ−チャ−ト図
【図9】第4の実施例における直流制動指令と過負荷積
算量との関係を示すタイミングチャ−ト図
【図10】第5の実施例における指令値補正手段の動作
を示すフロ−チャ−ト図
【図11】第5の実施例における直流制動指令と過負荷
積算量との関係を示すタイミングチャ−ト図
【図12】第6の実施例における指令値補正手段の動作
を示すフロ−チャ−ト図
【図13】第6の実施例における直流制動指令と過負荷
積算量との関係を示すタイミングチャ−ト図
【図14】従来のインバ−タ装置のブロック図
【符号の説明】
1は交流電源、2はコンバータ、3はインバータ、4は
誘導電動機、5はドライブ回路、6は周波数設定器、7
は運転・停止切り換え手段、8は加減速手段、9はV/
f設定手段、10はPWM発生器、11は周波数検出手
段、12は周波数基準切り換え手段、13は電圧基準切
り換え手段、14はタイマー手段、15は直流制動指令
発生手段、16は直流制動指令器、17は状態検出器、
18は指令値補正手段を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三木 修 三重県三重郡朝日町大字繩生2121番地 株 式会社東芝三重工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘導電動機に与える電圧とその周波数とを
    可変に制御する手段を有し、直流制動指令が与えられる
    と予め設定された直流制動指令設定値に基づいて前記誘
    導電動機に直流制動を作用させるインバータ装置におい
    て、 このインバ−タ装置の主回路の負荷状態あるいは前記誘
    導電動機の負荷状態を検出する状態検出手段と、この状
    態検出手段による検出結果により前記直流制動指令設定
    値を補正する指令値補正手段とを設け、 前記負荷状態が所定の警報レベルに達した場合に前記直
    流制動指令設定値を低減させることを特徴とするインバ
    ータ装置。
  2. 【請求項2】誘導電動機に与える電圧とその周波数とを
    可変に制御する手段を有し、直流制動指令が与えられる
    と予め設定された直流制動指令設定値に基づいて前記誘
    導電動機に直流制動を作用させるインバータ装置におい
    て、 このインバ−タ装置の主回路の負荷状態あるいは前記誘
    導電動機の負荷状態を検出する状態検出手段と、この状
    態検出手段による検出結果により前記直流制動指令設定
    値を補正する指令値補正手段とを設け、 前記負荷状態が所定の警報レベルに達した後、前記負荷
    状態が前記インバ−タのトリップレベルに近付く傾向に
    あるときに前記直流制動指令設定値を低減させることを
    特徴とするインバ−タ装置。
  3. 【請求項3】誘導電動機に与える電圧とその周波数とを
    可変に制御する手段を有し、直流制動指令が与えられる
    と予め設定された直流制動指令設定値に基づいて前記誘
    導電動機に直流制動を作用させるインバータ装置におい
    て、 このインバ−タ装置の主回路の負荷状態あるいは前記誘
    導電動機の負荷状態を検出する状態検出手段と、この状
    態検出手段による検出結果により前記直流制動指令設定
    値を補正する指令値補正手段とを設け、前記インバ−タ
    の負荷状態が警報レベルに達していない際には前記直流
    制動指令値を前記直流制動指令設定値を上限として増加
    させることを特徴とするインバ−タ装置。
  4. 【請求項4】誘導電動機に与える電圧とその周波数とを
    可変に制御する手段を有し、直流制動指令が与えられる
    と予め設定された直流制動指令設定値に基づいて前記誘
    導電動機に直流制動を作用させるインバータ装置におい
    て、 このインバ−タ装置の主回路の負荷状態あるいは前記誘
    導電動機の負荷状態を検出する状態検出手段と、この状
    態検出手段による検出結果により前記直流制動指令設定
    値を補正する指令値補正手段とを設け、前記負荷状態が
    前記インバ−タ装置のトリップレベルに近付く傾向にあ
    るときに前記直流制動指令設定値を低減させることを特
    徴とするインバ−タ装置。
  5. 【請求項5】誘導電動機に与える電圧とその周波数とを
    可変に制御する手段を有し、直流制動指令が与えられる
    と予め設定された直流制動指令設定値に基づいて前記誘
    導電動機に直流制動を作用させるインバータ装置におい
    て、 このインバ−タ装置の主回路の負荷状態あるいは前記誘
    導電動機の負荷状態を検出する状態検出手段と、前記直
    流制動指令設定値に比例しかつ前記状態検出手段による
    検出結果に反比例する関数で表される値を出力する指令
    値補正手段とを設け、この指令値補正手段による値に基
    づいて前記誘導電動機に直流制動を作用させることを特
    徴とするインバータ装置。
  6. 【請求項6】誘導電動機に与える電圧とその周波数とを
    可変に制御する手段を有し、直流制動指令が与えられる
    と予め設定された直流制動指令設定値に基づいて前記誘
    導電動機に直流制動を作用させるインバータ装置におい
    て、 このインバ−タ装置の主回路の負荷状態あるいは前記誘
    導電動機の負荷状態を検出する状態検出手段と、この状
    態検出手段による検出結果により前記直流制動指令設定
    値を補正する指令値補正手段とを設け、前記インバ−タ
    の負荷状態が警報レベルに達していない際には前記直流
    制動指令値を前記インバ−タあるいは前記誘導電動機の
    最大可能直流制動指令値を上限として増加させることを
    特徴とするインバ−タ装置。
  7. 【請求項7】前記負荷状態が前記インバ−タあるいは前
    記誘導電動機に流れる電流とその通電時間の積で表せら
    れる過負荷積算値であることを特徴とする請求項1乃至
    6記載のインバ−タ装置。
  8. 【請求項8】前記負荷状態が前記インバ−タあるいは前
    記誘導電動機に流れる電流とその通電時間の積で表せら
    れる過負荷積算値の変化量であることを特徴とする請求
    項1乃至6記載のインバ−タ装置。
  9. 【請求項9】前記負荷状態が前記インバ−タあるいは前
    記誘導電動機が発生する熱量であることを特徴とする請
    求項1乃至6記載のインバ−タ装置。
  10. 【請求項10】前記負荷状態が前記インバ−タに流れる
    電流値であることを特徴とする請求項1乃至6記載のイ
    ンバ−タ装置。
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