JPH10341104A - トランス伝送ガラスアンテナ - Google Patents

トランス伝送ガラスアンテナ

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JPH10341104A
JPH10341104A JP13416197A JP13416197A JPH10341104A JP H10341104 A JPH10341104 A JP H10341104A JP 13416197 A JP13416197 A JP 13416197A JP 13416197 A JP13416197 A JP 13416197A JP H10341104 A JPH10341104 A JP H10341104A
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均 柿沢
Yoshinori Matsuoka
慶憲 松岡
Hideaki Oshima
英明 大島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆T字型の第1のFMアンテナパターンと、
防曇用ヒータ線が配設されている窓ガラス領域に布設し
た第2の前記FMアンテナパターンと、防曇用ヒータ線
が配設されていない窓ガラスの上部左右に布設した第1
および第2のAMアンテナパターンと、インピーダンス
変換用のトランスとを備え、チョークコイルおよびアン
プが不要で、良好なAM/FM受信感度を確保すること
のできるトランス伝送ガラスアンテナを提供する。 【解決手段】 窓ガラス、FM給電用電極、第1のFM
アンテナパターン、第2のFMアンテナパターン、AM
給電用電極、第1のAMアンテナパターン、第2のAM
アンテナパターン、バスバーに接続された防曇用ヒータ
線およびトランスを備えたトランス伝送ガラスアンテ
ナ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の窓ガラス
上にAMアンテナパターンとFMアンテナパターンとを
付設し、各アンテナパターンからの受信信号を給電ケー
ブルに伝達するトランスを備え、ラジオ放送やテレビ放
送を受信するトランス伝送ガラスアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用窓ガラスアンテナには、
自動車の窓ガラス上に形成した防曇用ヒータ線を兼用し
たアンテナがあり、ヒータ線を加熱するための電流を供
給する直流電源とバスバー間にチョークコイルを設け、
ラジオのAM周波数帯域に対してインピーダンスを高
め、受信感度の向上を図ることは知られている。
【0003】また、従来の自動車用窓ガラスアンテナに
は、自動車の窓ガラス上に形成した防曇用ヒータ線をア
ンテナとし兼用しないで、自動車の窓ガラス上に専用ア
ンテナを形成してコストの低減を図るためにチョークコ
イルを使用しないチョークコイルレス・アンプ付タイプ
のアンテナがある。
【0004】また、本発明の出願人が特開平9−018
222号公報で図9に示すようなチョークコイルレス・
トランス付タイプの窓ガラスアンテナを既に開示してい
る。この窓ガラスアンテナ51は、専用アンテナ53
と、54a、54bからなるバスバー54に接続された
防曇用ヒータ線55からなる兼用アンテナと、インピー
ダンス変換用トランス57とを備え、専用アンテナ53
にインピーダンス変換用トランス57の一次側巻線の一
端57aを接続し、一次側巻線の途中の位置57bから
引き出し線55aを介して兼用アンテナに接続するとと
もに、二次側巻線を給電ケーブル56に接続してインピ
ーダンス変換するので、チョークコイルを削除しても実
使用上問題の無い受信感度を得ることができるチョーク
コイルレス・トランス付タイプの窓ガラスアンテナであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動車用窓ガラスアンテナには、受信感度の低下を防止
するために設けられたチョークコイルは、防曇用ヒータ
線を加熱するための数十アンペア以上の電流に耐えるだ
けの容量が必要とされるとともに、AM周波数帯域に対
して十分に交流インピーダンスを高めるための大きなイ
ンダクタンスが必要なので、形状が大きくなり、取付け
スペースの確保が難しく、またチョークコイルを内蔵す
る外装ケースも含めて材料コスト等が上昇し、製品コス
トが高くなるいという課題がある。
【0006】また、従来の自動車用窓ガラスアンテナと
してのチョークコイルレス・アンプ付タイプには、チョ
ークコイルを使用しないため熱線部以外の場所にパター
ンを作成する必要があり、このためパターンの大きさが
十分とれず、AMの感度の低下を補うために高価なアン
プを使用しなければならないという課題がある。
【0007】また、特開平9−018222号公報に開
示された窓ガラスアンテナ51には、専用アンテナ53
と、兼用アンテナとの端子位置に近接するアースとして
はピラーしかなく、このため十分なアースとして機能し
ていないのでFM帯で十分な受信感度が得られないとい
う課題がある。
【0008】本発明は、上記した従来技術の課題を解決
するためになされたものであって、その目的は、逆T字
型の第1のFMアンテナパターンと、防曇用ヒータ線が
配設されている窓ガラス領域に布設した第2の前記FM
アンテナパターンと、防曇用ヒータ線が配設されていな
い窓ガラスの上部左右に布設した第1および第2のAM
アンテナパターンと、インピーダンス変換用のトランス
とを備え、チョークコイルおよびアンプが不要で、良好
なAM/FM受信感度を確保することのできるトランス
伝送ガラスアンテナを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るトランス伝送ガラスアンテナは、窓ガラ
スの上側エッジ近傍の中央部に布設したFM給電用電極
と、FM給電用電極から窓ガラスの上側エッジと略垂直
に、かつ下方向に防曇用ヒータ線の最上段線に近接位置
まで延設した垂直導体パターンと、防曇用ヒータ線の最
上段線に近接して付設した水平導体パターンとからなる
逆T字型の第1のFMアンテナパターンと、防曇用ヒー
タ線が配設されている窓ガラス領域に、垂直導体パター
ンの延長線上に布設した第2のFMアンテナパターン
と、を備えたことを特徴とする。
【0010】本発明に係るトランス伝送ガラスアンテナ
は、窓ガラスの上側エッジ近傍の中央部に布設したFM
給電用電極と、FM給電用電極から窓ガラスの上側エッ
ジと略垂直に、かつ下方向に防曇用ヒータ線の最上段線
に近接位置まで延設した垂直導体パターンと、防曇用ヒ
ータ線の最上段線に近接して付設した水平導体パターン
とからなる逆T字型の第1のFMアンテナパターンと、
防曇用ヒータ線が配設されている窓ガラス領域に、垂直
導体パターンの延長線上に布設した第2のFMアンテナ
パターンと、を備えたので、チョークコイルおよびアン
プを使用することなく良好なFM受信感度を確保するこ
とができる。
【0011】また、本発明に係るトランス伝送ガラスア
ンテナは、窓ガラスの上側エッジの中央部近傍に布設し
たAM給電用電極と、防曇用ヒータ線が配設されていな
い窓ガラスの上部に、逆T字型の第1のFMアンテナパ
ターンの左側に布設した第1のAMアンテナパターン
と、防曇用ヒータ線が配設されていない窓ガラスの上部
に、逆T字型の第1のFMアンテナパターンの右側に布
設した第2のAMアンテナパターンとを備え、第1のA
Mアンテナパターンと第2のAMアンテナパターンとを
AM給電用電極に接続したことを特徴とする。
【0012】本発明に係るトランス伝送ガラスアンテナ
は、窓ガラスの上側エッジの中央部近傍に布設したAM
給電用電極と、防曇用ヒータ線が配設されていない窓ガ
ラスの上部に、逆T字型の第1のFMアンテナパターン
の左側に布設した第1のAMアンテナパターンと、防曇
用ヒータ線が配設されていない窓ガラスの上部に、逆T
字型の第1のFMアンテナパターンの右側に布設した第
2のAMアンテナパターンとを備えので、FM給電用電
極を窓ガラスの上側エッジ近傍の中央部に付設すること
ができる。
【0013】本発明に係るトランス伝送ガラスアンテナ
は、第1のAMアンテナパターンと第2のAMアンテナ
パターンとをAM給電用電極に接続したので、AMアン
テナパターンの面積を大きくすることができ、チョーク
コイルおよびアンプを使用することなく良好なAM受信
感度を確保することができる。
【0014】さらに、本発明に係るトランス伝送ガラス
アンテナは、FM給電用電極とAM給電用電極を共有化
して1つにしたことを特徴とする。
【0015】本発明に係るトランス伝送ガラスアンテナ
は、FM給電用電極とAM給電用電極とを共有化して1
つにしたので、インピーダンス変換用のトランスの1次
巻線側の端子を1つにすることができ、インピーダンス
変換用のトランスとFM/AM給電用電極との結線用コ
ネクタを共通化して1つにすることができ、またAMア
ンテナパターンの面積を大きくすることができるので、
AM受信感度を改善することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。図1は本発明に係るトランス
伝送ガラスアンテナの構成図である。図1において、ト
ランス伝送ガラスアンテナ1は、窓ガラス10、FM給
電用電極11、第1のFMアンテナパターン12a、第
2のFMアンテナパターン12b、AM給電用電極1
3、第1のAMアンテナパターン14a、第2のAMア
ンテナパターン14b、バスバー(19a,19b)に
接続された防曇用ヒータ線18およびトランス15を備
える。
【0017】FM給電用電極11、AM給電用電極1
3、FMアンテナパターン(12a,12b)およびA
Mアンテナパターン(14a,14b)は、例えば銀の
微細な粒子、低融点ガラス粉末等を有機溶媒でペースト
状にした導電ペーストを窓ガラス10上にスクリーン印
刷し、さらに焼成して形成する導電性線条、導電性金属
細線、または導電性金属箔等の導電性部材を用いて形成
する。
【0018】防曇用ヒータ線18は、例えば細いニクロ
ム線、または銀の導電ペーストを窓ガラス10上にスク
リーン印刷し、さらに焼成して形成したヒータ線であ
り、ヒータ線を加熱する電源は、図9に示すように両極
間にノイズを吸収するコンデンサC50を接続した、例え
ば自動車用バッテリの直流電源PSからバスバー(19
a,19b)を介して供給される。
【0019】図2は本発明に係るトランス伝送ガラスア
ンテナのトランスの構成図である。図2において、トラ
ンス15は、インピーダンス変換用のトランスであり、
1次巻線20、2次巻線21、コンデンサC1、1次側
の端子(15a,15a)および2次側の端子(15
c,15d)を備える。
【0020】AM給電用電極13は、接続線16aで1
次側の端子15aに接続され、1次巻線20と接続され
る。FM給電用電極11は、接続線16bで1次側の端
子15bに接続され、コンデンサC1を介して1次巻線
20の中間タップに接続される。
【0021】2次側の端子15cは、例えば同軸ケーブ
ルで形成した給電ケーブル17の心線17cと、また2
次側の端子15dは給電ケーブル17の外側導体17d
と同軸コネクタ15eを介して接続し、外側導体17d
は自動車のボディに接続する。
【0022】1次巻線20と2次巻線21との巻数は、
主に1次側の端子15aに接続するAMアンテナパター
ン(14a,14b)と、2次側の端子15c、15d
間に接続する給電ケーブル17のインピーダンスと、受
信信号の周波数帯域等の条件とに応じて設定する。
【0023】例えば、給電ケーブル17のインピーダン
スが50Ω、容量が120pFで、AM/FMのラジオ
放送を受信する場合には、AMアンテナパターン(14
a,14b)側と給電ケーブル17側のインピーダンス
を整合させて最適な感度が得られるように、トランス1
5の1次側と2次側の巻線比を設定する。
【0024】トランス15の1次側と2次側の巻線比
は、カットアンドトライした実験結果より、実用上問題
の無い受信感度が得られる9:1に形成するのが望まし
く、1次側の巻線20の途中にコンデンサC1を接続す
る中間タップを設ける。
【0025】AMアンテナパターン(14a,14b)
の利得は、アンテナ容量が給電ケーブル17の容量に比
較して大きいほど増加し、受信感度は向上する。
【0026】AMアンテナパターン(14a,14b)
からの受信信号は、インピーダンス変換用のトランス1
5の端子15aに伝達され、受信感度の向上は、AMア
ンテナパターン(14a,14b)と給電ケーブル17
間のインピーダンス変換を行なうトランス15によって
図られ、インピーダンス変換用のトランス15を設けた
場合には、AMアンテナパターン(14a,14b)か
らみた給電ケーブル17の容量を小さくすることがで
き、伝送損失を低減することができる。
【0027】あるいは、インピーダンス変換用のトラン
ス15を設けた場合には、給電ケーブル17からみたA
Mアンテナパターン(14a,14b)の容量が大きく
なったとも言える。
【0028】一方、FMアンテナとして作用するFMア
ンテナパターン(12a,12b)からの受信信号は、
FMアンテナパターン(12a,12b)と給電ケーブ
ル17間のインピーダンス変換を行なうインピーダンス
変換用のトランス15の端子15bに伝達される。
【0029】FMアンテナパターン12が防曇用ヒータ
線18と直接結合した場合には、防曇用ヒータ線18の
影響を受けてFMアンテナパターン12の入力インピー
ダンスが高くなり、給電ケーブル17とのインピーダン
スの不整合を生じ、信感度が低下する。
【0030】FMアンテナパターン12が防曇用ヒータ
線18と直接結合を回避するために、トランス伝送ガラ
スアンテナ1のFMアンテナパターン12は、図1に示
すように、垂直導体パターンと防曇用ヒータ線18の最
上段線に近接して付設した水平導体パターンとからなる
逆T字型の第1のFMアンテナパターン12aと、防曇
用ヒータ線18が配設されている窓ガラス領域に布設し
た第2のFMアンテナパターン12bとに2分して備
え、第1のFMアンテナパターン12aの水平導体パタ
ーンによって、第1のFMアンテナパターン12aと第
2のFMアンテナパターン12bと防曇用ヒータ線18
の最上段線とを容量結合するように構成されている。
【0031】また、第1のFMアンテナパターン12a
の防曇用ヒータ線18の最上段線に近接して付設した水
平導体パターンと防曇用ヒータ線18の最上段線との結
合容量の大きさで定まる線路短縮率を選択することによ
り、防曇用ヒータ線18の入力インピダンスを非常に高
くすることができ、防曇用ヒータ線18が第2のFMア
ンテナパターン12bから切離された状態にすることが
でき、FMアンテナパターン12の受信感度を向上させ
ることができる。
【0032】AMアンテナパターン(14a,14b)
およびFMアンテナパターン12からの受信信号は、A
M/FM帯の合成受信信号としてインピーダンス変換用
のトランス15から同軸コネクタ15eを介して給電ケ
ーブル17を通じて外部の図示しない受信機に伝達され
る。
【0033】なお、AMアンテナパターン(14a,1
4b)の受信感度を向上させるためには、アンテナイン
ピーダンスを下げることが有効であり、アンテナインピ
ーダンスを下げるためには、AMアンテナパターン(1
4a,14b)の導体パターンをできるだけ大きく、か
つ長く形成してアンテナ容量を大きくすることが好まし
く、線状の導体パターンの代りに、例えば透明の平面状
の導体パターンで形成してもよい。
【0034】このように、この発明に係るトランス伝送
ガラスアンテナ1は、チョークコイルの代りに、インピ
ーダンス変換用のトランス15を備え、AMアンテナパ
ターン(14a,14b)およびFMアンテナパターン
12と給電ケーブル17間のインピーダンス変換を行な
い、良好な受信感度を確保することができる。
【0035】図3は本発明に係るトランス伝送ガラスア
ンテナの受信感度測定のための構成図である。ここで、
図1に示したトランス伝送ガラスアンテナ1と同一部分
には、同一符号を付してその説明を省略する。図3にお
いて、トランス伝送ガラスアンテナ2の受信感度測定の
ための各寸法を下記のように設定する。 d1:900mm, d2:780mm, d3:50m
m, d4:140mm, d5:140mm、 d6:110
0mm d7:450mm, d8:120mm, d9:30m
【0036】図4は本発明に係るトランス伝送ガラスア
ンテナ2の受信感度測定のテストシステム構成図であ
る。図4において、トランス15の巻線比を9対1と
し、トランス15の2次側の端子(15c,15d)に
1メートル当り30pFの容量の同軸ケーブル(給電ケ
ーブル17)4mを接続し、外側導体17dは自動車の
ボディに接続する。
【0037】4mの同軸ケーブル(給電ケーブル17)
の他端の芯線17eは、トランス22の巻線比1の中間
タップ22aに接続し、AM周波数帯の受信信号は巻線
比9の端子22cから図示しない測定装置に出力され、
FM周波数帯の受信信号はコンデンサC2を通じて図示
しない測定装置に出力される。4mの同軸ケーブル(給
電ケーブル17)の他端の外側導体17gは、トランス
22の端子22bに接続されるとともに図示しない測定
装置のアース端子に接続される。
【0038】以上の測定条件に基づいて測定したトラン
ス伝送ガラスアンテナ2のAM受信感度特性のグラフを
図5に、FM受信感度特性のグラフを図6に示す。
【0039】図5のAM受信感度特性は、トランス(1
5,22)を使用せずにポールアンテナのAM受信感度
を0dBとし、図4に示すテストシステムによって測定
したトランス伝送ガラスアンテナ2のAM受信感度特性
(TRS)と、トランス(15,22)を使用せずに測
定したトランス伝送ガラスアンテナ2のAM受信感度特
性(30pF×4m)とをグラフにしたものである。
【0040】図5のAM受信感度特性より、トランス伝
送ガラスアンテナ2は、ポールアンテナのAM受信感度
特性と比較してAM周波数帯において最大値で約(−
2.5dB)の低下を示すが、実使用上問題無い受信感
度レベルを確保している。
【0041】図6のFM受信感度特性は、60dBμV
/mの電界強度下で図4に示すテストシステムによって
測定したトランス伝送ガラスアンテナ2のFM受信感度
特性をグラフにしたものである。
【0042】図6のFM受信感度特性より、トランス伝
送ガラスアンテナ2は、周波数76MHz〜周波数90
MHzのFM周波数帯において40dBμV〜45dB
μVの受信感度レベルを確保しているので実使用上問題
無い。
【0043】図7は本発明に係るトランス伝送ガラスア
ンテナの構成図である。ここで、図1に示したトランス
伝送ガラスアンテナ1と同一部分には、同一符号を付し
てその説明を省略する。図7において、トランス伝送ガ
ラスアンテナ3は、窓ガラス10、AM/FM給電用電
極26、FMアンテナパターン12、第1のAMアンテ
ナパターン14a、第2のAMアンテナパターン14
b、バスバー(19a,19b)に接続された防曇用ヒ
ータ線18およびトランス25を備える。
【0044】AM/FM給電用電極26は、図1に示す
FM給電用電極11とAM給電用電極13とを接続して
共有化したものである。
【0045】図8は本発明に係るトランス伝送ガラスア
ンテナ3のトランスの構成図を示したものである。図8
において、トランス25は、インピーダンス変換用のト
ランスであり、1次巻線30、2次巻線31、コンデン
サC3、1次側の端子25aおよび2次側の端子(25
c,25d)を備える。
【0046】図7に示したトランス伝送ガラスアンテナ
3のAM/FM給電用電極26は、接続線16で1次側
の端子25aに接続され、1次巻線30と接続される。
【0047】AM周波数帯の受信信号は1次巻線30と
2次巻線31間の電磁誘導によって2次側の端子25c
に伝達され、FM周波数帯の受信信号はコンデンサC3
を通じて2次側の端子25cに伝達される。
【0048】このように、本発明に係るトランス伝送ガ
ラスアンテナ3は、FM給電用電極とAM給電用電極を
共有化して1つにしたので、インピーダンス変換用のト
ランスの1次巻線側の端子を1つにすることができ、良
好なAM/FM受信感度を確保することができる。
【0049】なお、上記実施形態は本発明の一実施例で
あり、本発明は上記実施形態に限定されるものではな
い。
【0050】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。本発明に係るトランス伝送ガラスアンテナは、窓
ガラスの上側エッジ近傍の中央部に布設したFM給電用
電極と、FM給電用電極から窓ガラスの上側エッジと略
垂直に、かつ下方向に防曇用ヒータ線の最上段線に近接
位置まで延設した垂直導体パターンと、防曇用ヒータ線
の最上段線に近接して付設した水平導体パターンとから
なる逆T字型の第1のFMアンテナパターンと、防曇用
ヒータ線が配設されている窓ガラス領域に、垂直導体パ
ターンの延長線上に布設した第2のFMアンテナパター
ンと、を備えたので、チョークコイルおよびアンプを使
用することなく良好なFM受信感度を確保することがで
きるので、安定したAM/FMラジオ放送の受信を可能
とし、かつ低価格化が望める。
【0051】また、本発明に係るトランス伝送ガラスア
ンテナは、窓ガラスの上側エッジの中央部近傍に布設し
たAM給電用電極と、防曇用ヒータ線が配設されていな
い窓ガラスの上部に、逆T字型の第1のFMアンテナパ
ターンの左側に布設した第1のAMアンテナパターン
と、防曇用ヒータ線が配設されていない窓ガラスの上部
に、逆T字型の第1のFMアンテナパターンの右側に布
設した第2のAMアンテナパターンとを備えので、FM
給電用電極を窓ガラスの上側エッジ近傍の中央部に付設
することができるので、窓ガラス上部位置で給電でき、
後方の視認性を改善することができ、商品性の向上が図
れる。
【0052】さらに、本発明に係るトランス伝送ガラス
アンテナは、第1のAMアンテナパターンと第2のAM
アンテナパターンとをAM給電用電極に接続したので、
AMアンテナパターンの面積を大きくすることができ、
チョークコイルおよびアンプを使用することなく良好な
AM受信感度を確保することができるので、安定したA
Mラジオ放送の受信を可能とし、かつ低価格化が望め
る。
【0053】また、本発明に係るトランス伝送ガラスア
ンテナは、FM給電用電極とAM給電用電極とを共有化
して1つにし、インピーダンス変換用のトランスの1次
巻線側の端子を1つにすることができるので、トランス
の小型化ができ、経済化が望める。
【0054】さらに、本発明に係るトランス伝送ガラス
アンテナは、FM給電用電極とAM給電用電極とを共有
化して1つにし、FM/AM給電用電極とインピーダン
ス変換用のトランスとの結線用コネクタを共通化して1
つにすることができるので、部品点数を減らして組立工
程を削減することができ、作業性の向上及び経済化が望
める。
【0055】また、本発明に係るトランス伝送ガラスア
ンテナは、FM給電用電極とAM給電用電極とを共有化
して1つにし、AMアンテナパターンの面積を大きくす
ることができるので、AM受信感度を改善することがで
きる。
【0056】よって、本発明は、作業性が良く、高性能
で、経済的な自動車用のAM/FM受信アンテナである
トランス伝送ガラスアンテナを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトランス伝送ガラスアンテナの構
成図
【図2】本発明に係るトランス伝送ガラスアンテナのト
ランスの構成図
【図3】本発明に係るトランス伝送ガラスアンテナの受
信感度測定のための構成図
【図4】本発明に係るトランス伝送ガラスアンテナ2の
受信感度測定のテストシステム構成図
【図5】本発明に係るトランス伝送ガラスアンテナ2の
AM受信感度特性グラフ
【図6】本発明に係るトランス伝送ガラスアンテナ2の
FM受信感度特性グラフ
【図7】本発明に係るトランス伝送ガラスアンテナの構
成図
【図8】本発明に係るトランス伝送ガラスアンテナ3の
トランスの構成図
【図9】従来の自動車用窓ガラスアンテナの構成図
【符号の説明】
1…トランス伝送ガラスアンテナ、10…窓ガラス、1
1…FM給電用電極、12…FMアンテナパターン、1
2a…第1のFMアンテナパターン、12b…第2のF
Mアンテナパターン、13…AM給電用電極、14a…
第1のAMアンテナパターン、14b…第2のAMアン
テナパターン、15,22,25,57…トランス、1
5a,15b,57a,57b…1次側の端子、15
c,15d…2次側の端子、15e…同軸コネクタ、1
6a,16b…接続線、17,56…給電ケーブル、1
7d,17g…外側導体、17e…芯線、18,55…
防曇用ヒータ線、19a,19b,54,54a、54
b…バスバー、20,30…1次巻線、21,31…2
次巻線、22a,22b…中間タップ、22c,25
a,25c,25d…端子、51…窓ガラスアンテナ、
53…専用アンテナ、d1,C1,C2,C3,C50…コン
デンサ、d2,d3,d4,d5,d6、d7,d8,d9:…
寸法、PS…自動車用バッテリの直流電源。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防曇用ヒータ線を配設した自動車の窓ガ
    ラス上にAMアンテナパターン及びFMアンテナパター
    ンを付設した窓ガラスアンテナと、この窓ガラスアンテ
    ナからの受信信号をインピーダンス変換して給電ケーブ
    ルに伝達するトランスとを備えたトランス伝送ガラスア
    ンテナにおいて、 前記窓ガラスの上側エッジ近傍の中央部に布設したFM
    給電用電極と、 前記FM給電用電極から前記窓ガラスの上側エッジと略
    垂直に、かつ下方向に前記防曇用ヒータ線の最上段線に
    近接位置まで延設した垂直導体パターンと、前記防曇用
    ヒータ線の最上段線に近接して付設した水平導体パター
    ンとからなる逆T字型の第1の前記FMアンテナパター
    ンと、 前記防曇用ヒータ線が配設されている前記窓ガラス領域
    に、前記垂直導体パターンの延長線上に布設した第2の
    前記FMアンテナパターンと、を備えたことを特徴とす
    るトランス伝送ガラスアンテナ。
  2. 【請求項2】 前記窓ガラスの上側エッジの中央部近傍
    に布設したAM給電用電極と、 前記防曇用ヒータ線が配設されていない前記窓ガラスの
    上部に、逆T字型の第1の前記FMアンテナパターンの
    左側に布設した第1の前記AMアンテナパターンと、 前記防曇用ヒータ線が配設されていない前記窓ガラスの
    上部に、逆T字型の第1の前記FMアンテナパターンの
    右側に布設した第2の前記AMアンテナパターンと、を
    備え、第1の前記AMアンテナパターンと第2の前記A
    Mアンテナパターンとを前記AM給電用電極に接続した
    ことを特徴とする請求項1記載のトランス伝送ガラスア
    ンテナ。
  3. 【請求項3】 前記FM給電用電極と前記AM給電用電
    極を共有化して1つにしたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載のトランス伝送ガラスアンテナ。
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