JPH10339838A - ズーム操作装置及びカメラ - Google Patents

ズーム操作装置及びカメラ

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JPH10339838A
JPH10339838A JP31747897A JP31747897A JPH10339838A JP H10339838 A JPH10339838 A JP H10339838A JP 31747897 A JP31747897 A JP 31747897A JP 31747897 A JP31747897 A JP 31747897A JP H10339838 A JPH10339838 A JP H10339838A
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JP
Japan
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zoom
spring piece
lever
zoom lever
pin
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Application number
JP31747897A
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English (en)
Inventor
Masashi Takamura
雅司 高村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した動作が得られ、低コストなズーム操
作装置及びカメラを提供する。 【解決手段】 ズームレバー8は、ズーミング操作中
に、中立位置を挟む望遠位置と広角位置との間で回動さ
れる。このズームレバー8に、第1バネ片14及び第2
バネ片15が一体に成形されている。ズームレバー8を
望遠位置あるいは広角位置へ回動操作すると、第1バネ
片14あるいは第2バネ片15のいずれかが弾性変形す
る。ズームレバー8から指を放すと、第1バネ片14あ
るいは第2バネ片15のいずれかの弾性により、ズーム
レバー8は中立位置に復帰する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズームレンズの変
倍操作に用いられるズーム操作装置及びカメラに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年のコンパクトカメラには、ズームレ
ンズを備えたものが多くある。このズームレンズを備え
たコンパクトカメラのうち、ズームレンズの変倍をモー
タの駆動によって行うものは、カメラの外部にズームレ
ンズの変倍操作に用いられる操作スイッチが設けられて
いる。
【0003】上記ズームレンズの操作スイッチとして
は、カメラに1個の操作ボタンを設け、この操作ボタン
を押圧している間だけ、ズームレンズを望遠側と広角側
との間で往復移動させるようにしたものがある。しかし
ながら、この1個の操作ボタンでは、ズームレンズを希
望の焦点距離に合わせるのに時間がかかってしまう。そ
こで、望遠用と広角用との2個の操作ボタンを設け、ど
の焦点位置からでも望遠側と広角側とにズームレンズを
駆動できるようにしたタイプもある。しかしながら、こ
のタイプでは、部品点数が増加し製造コストも上昇して
しまうという問題があった。
【0004】上記問題を解決するズームレンズの操作ス
イッチとして、中立位置を挟んで望遠位置と広角位置と
の間で回動自在とされたズームレバーがある。このズー
ムレバーは、一つの操作部材の操作方向を変えることに
より、どの焦点位置からでもズームレンズを望遠側と広
角側とに駆動できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ズ
ームレバーにしても、望遠位置及び広角位置に回動され
たズームレバーを中立位置に復帰させ、保持しておくた
めに金属製のバネが用いられており、やはり組立コスト
や製造コストの上昇を招いていた。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、安定した動作のズーム操作装置と、このズーム操
作装置を使用したカメラとを低コストに提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のズーム操作装置は、ズームレバーと、こ
のズームレバーを望遠位置及び広角位置から中立位置に
復帰させるとともに中立位置で保持する弾性手段とを一
体に成形し、この弾性部材をズームレバーが望遠位置に
揺動された際に、カメラ本体に形成された第1ピンに当
接して弾性変形する第1バネ片と、ズームレバーが広角
位置に揺動された際にカメラ本体に形成された第2ピン
に当接して弾性変形する第2バネ片とから構成したもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】図2は、本発明を実施したカメラ
2の背面側を示す外観斜視図である。このカメラ2は、
プラスチック製のカートリッジに写真フイルムを収納し
たIX240タイプのフイルムカートリッジを使用する
コンパクトタイプのカメラである。このカメラ2は、フ
イルムカートリッジが装填されるとともに、ズームレン
ズやシャッタ機構、ズーム用,ピント合わせ用モータ等
の各種撮影機構が組み付けられるカメラ本体7(図3参
照)の前後を、前側外装板9aと後側外装板9bとで覆
った形態となっている。
【0009】カメラ2の上面には、ピント合わせ時に半
押しされ、シャッタレリーズに深く押し込まれるシャッ
タボタン3が設けられている。また、カメラ2の背面に
は、フイルムカートリッジを装填する際に開放される裏
蓋4と、撮影範囲の確認に使用されるファインダ対眼窓
5と、各種撮影データが表示される液晶パネル6と、カ
メラ2の前面に設けられたズームレンズ16(図3参
照)の変倍操作を行うズームレバー8とが設けられてい
る。
【0010】ズームレバー8は、図中矢印方向に沿って
揺動自在とされており、カメラ2の背面に記された指標
「T」側にズームレバー8を揺動操作すると、ズームレ
ンズ16が望遠側に繰り出され、指標「W」側にズーム
レバー8を揺動操作すると、ズームレンズ16が広角側
に駆動される。
【0011】図1は、ズームレバー8を含むズーム操作
装置の構成を示すカメラ2の要部断面図である。ズーム
レバー8は、カメラ2内で回転自在に支持される穴10
が中央に設けられた円板形状の基板部11と、この基板
部11の外周に突設され、カメラ2の背面に形成された
開口12から突出される操作ツマミ13と、弾性手段で
ある第1バネ片14及び第2バネ片15とが、弾性を有
するプラスチック(例えば、デルリン材等)で一体に形
成されたものとなっている。基板部11の外周部分に
は、中央部分や操作ツマミ13よりも肉厚が薄くされた
段差部11aが形成されている。
【0012】図3に示すように、ズームレバー8は、フ
ァインダレンズや、測距,測光用の素子等の光学部材が
組み付けられる保持板であるAF・ファインダ地板17
に取り付けられる。このAF・ファインダ地板17に
は、ズームレバー8の穴10に挿入される回転軸18が
立設されている。また、AF・ファインダ地板17に
は、ズームレバー8の基板部11の外周に配置されて基
板部11の段差部11aに係合して、ズームレバー8が
AF・ファインダ地板17から外れないようにしてカメ
ラ2の組立適正を向上させる爪部材19が設けられてい
る。
【0013】基板部11の段差部11aには、スリット
20が形成されており、このスリット20内には、AF
・ファインダ地板17に立設された規制ピン21が入り
込む。これにより、ズームレバー8は、スリット20が
規制ピン21に当接する範囲内でのみ、揺動が許容され
る。
【0014】上記AF・ファインダ地板17は、カメラ
本体7の上方に取り付けられる。また、このAF・ファ
インダ地板17の上部には、カメラ2の各種制御を行う
制御回路が形成された制御回路基板22が取り付けられ
る。
【0015】第1バネ片14及び第2バネ片15は、例
えば錨のように、基板部11の段差部11aの外周から
放射状に突出された連結部23に直交する直交部24か
ら、基板部11側に向かって屈曲するように延設されて
いる。これらの第1バネ片14と連結部23との間と、
第2バネ片15と連結部23との間には、第1バネ片1
4及び第2バネ片15の内壁面14a及び15aにそれ
ぞれ当接する第1ピン25及び第2ピン26が、AF・
ファインダ地板17から立設されている。
【0016】第1バネ片14及び第2バネ片15の内壁
面14a及び15aには、ズームレバー8が中立位置に
ある際に第1ピン25及び第2ピン26に当接して、ズ
ームレバー8を中立位置で保持する半円形の突起28,
29がそれぞれ形成されている。第1バネ片14と第2
バネ片15との間の距離は、ズームレバー8の成形時
に、第1ピン25と第2ピン26との距離よりも狭く成
形されている。そのため、ズームレバー8をAF・ファ
インダ地板17に取り付ける際には、第1バネ片14と
第2バネ片15とを外側に押し広げながら行う。これに
より、第1バネ片14及び第2バネ片15の突起28,
29は、ズームレバー8が中立位置にある際に確実に第
1ピン25及び第2ピン26に当接するので、ズームレ
バー8を中立位置で適正に保持することができる。
【0017】図4に示すように、操作ツマミ13を図中
反時計方向である指標「T」側に揺動させると、第2バ
ネ片15が第2ピン26から離れるとともに、第1バネ
片14が第1ピン25に当接して弾性変形する。また、
図中2点鎖線で示すように、操作ツマミを図中時計方向
である指標「W」側に揺動させると、第1バネ片14が
第1ピン25から離れ、第2バネ片15が第2ピン26
に当接して弾性変形する。そして、指標「T」側、ある
いは指標「W」側に揺動しているズームレバー8の操作
ツマミ13から指を離すと、ズームレバー8は第1バネ
片14あるいは第2バネ片15の付勢によって中立位置
に復帰する。
【0018】また、図5に示すように、第1バネ片14
と第2バネ片15との内壁面14a,15aの先端部に
は、第1ピン25と第2ピン26とから逃げる方向に斜
面31,32がそれぞれ形成されている。これにより、
第1バネ片14の内壁面14aが第1ピン25に当接し
ている間は、ズームレバー8の揺動によってズームレバ
ー8の負荷が徐々に増していくが、図6に示すように、
内壁面14aと斜面31との連接する角部が第1ピン2
5を乗り越えるときにズームレバー8の負荷が急激に小
さくなり、ズームレバー8の操作にクリック感に似た感
触が与えられることになる。これにより、ズームレバー
8の操作性がより向上する。
【0019】また、AF・ファインダ地板17には、ズ
ームレバー8の両側方に配置される突条35,36が形
成されており、これらの突条35,36には、ズームレ
バー8の揺動時に第1バネ片14及び第2バネ片15に
押圧されてオンする第1スイッチ37及び第2スイッチ
38が取り付けられている。第1スイッチ37は、第2
バネ片15によって押圧されて弾性変形する金属接片4
0と、カメラ2の制御回路基板22に接続され、金属接
片40に対面して導通部が露呈されたフレキシブル基板
41とからなり、第2スイッチ38は、第1バネ片14
によって押圧されて弾性変形する金属接片42と、カメ
ラ2の制御回路基板22に接続され、金属接片42に対
面して導通部が露呈されたフレキシブル基板43とから
なる。
【0020】例えば、ズームレバー8が望遠の指標
「T」側に揺動されると、第1バネ片14が第1ピン2
5によって弾性変形されるとともに、第2バネ片15が
第1スイッチ37の金属接片40を押圧して弾性変形さ
せ、フレキシブル基板41に接触させる。これにより、
第1スイッチ37がオンされ、カメラ2の制御回路はズ
ームレンズ16を繰り出すようにモータを駆動させる。
【0021】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。カメラ2の組み立ては、図3に示すカメラ本体7
に、ズームレンズ16やAF・ファインダ地板17,制
御回路基板22等を組み込み、このカメラ本体7の前面
及び背面に、前側外装板9a,後側外装板9bや裏蓋4
等を取り付けて完成する。
【0022】カメラ本体7へのズーム操作装置の組み付
けは、AF・ファインダ地板17に測距用,測光用素子
やファインダレンズが組み付けられるラインで行われ
る。まず、AF・ファインダ地板17には、2個の金属
接片40,42と2枚のフレキシブル基板41,43と
が突条35,36にネジ止めされる。
【0023】次に、別の成形ラインによって弾性を有す
る樹脂で成形されたズームレバー8が、AF・ファイン
ダ地板17に取り付けられる。この取り付けの際には、
ピン18が穴10に、規制ピン21がスリット20に入
り込むようにするとともに、AF・ファインダ地板17
の爪部材19をズームレバー8の段差部11aに係合さ
せ、さらに、第1バネ14片と第2バネ片15とが第1
ピン25と第2ピン26の外側に配置されるように、第
1バネ片14と第2バネ片15とを開きながら取り付け
が行われる。
【0024】このように、本実施形態のズーム操作装置
は、従来のものよりも部品点数が少なく、また取り付け
も簡単であり、更に取り付けたズームレバー8は爪部材
19によってAF・ファインダ地板17に保持されるの
で、コストの削減と組立効率の向上とを図ることができ
る。
【0025】組み立てが完了したカメラ2は、各種機能
検査を経て出荷される。カメラ2を入手したユーザー
は、裏蓋4を開放してフイルムカートリッジを装填し、
ファインダ接眼窓5を覗いて撮影範囲を確認し、更に被
写体の大きさに応じてズームレバー8を揺動操作して、
ズームレンズ16の焦点距離の変更を行う。
【0026】図4及び図5に示すように、ズームレバー
8を望遠である指標「T」側に揺動すると、第1バネ片
14が第1ピン25に当接して弾性変形する。基板部1
1のスリット20が規制ピン21に当接するまでズーム
レバー8を揺動すると、図6に示すように、第1バネ片
14の先端の斜面31が第1ピン25に当接し、ズーム
レバー8の負荷が軽減するので、ユーザーにはクリック
感に似た感触が感じられる。また、第2バネ片15は、
第1スイッチ37の金属接片40を押圧して弾性変形さ
せ、フレキシブル基板41に接触させて第1スイッチ3
7をオンさせる。
【0027】カメラ2の制御回路基板22は、第1スイ
ッチ37のオン信号を受けている間、ズーミング用のモ
ータを駆動させてズームレンズ16を繰り出す。ユーザ
ーは、所望の焦点距離になった時点でズームレバー8の
操作を解除する。操作が解除されたズームレバー8は、
第1バネ片14の付勢によって中立位置に復帰し、金属
接片40も弾性復帰してフレキシブル基板41から離れ
るので、ズーミング用のモータが停止してズームレンズ
16の繰り出しが停止する。
【0028】ユーザーは、シャッタボタン3を半押しし
てピント合わせを行い、ピントが合った時点でシャッタ
ボタン3を深く押し込むとシャッタレリーズが行われ、
撮影済みのフイルムの巻き上げが行われる。
【0029】また、ズームレバー8を図4中の2点鎖線
で示すように、広角である指標「W」側に揺動すると、
第2バネ片15が第2ピン26に当接して弾性変形す
る。基板部11のスリット20が規制ピン21に当接す
るまでズームレバー8を揺動すると、第2バネ片15の
先端の斜面32が第2ピン26に当接し、ズームレバー
8の負荷が軽減するので、ユーザーにはクリック感に似
た感触が感じられる。また、第1バネ片14は、第2ス
イッチ38の金属接片42を押圧して弾性変形させ、フ
レキシブル基板43に接触させて第2スイッチ38をオ
ンさせる。
【0030】カメラ2の制御回路基板22は、第2スイ
ッチ38のオン信号を受けている間、ズーミング用のモ
ータを駆動させてズームレンズ16を広角側に駆動す
る。ユーザーは、所望の焦点距離になった時点でズーム
レバー8の操作を解除する。操作が解除されたズームレ
バー8は、第2バネ片15の付勢によって中立位置に復
帰し、金属接片42も弾性復帰してフレキシブル基板4
3から離れるので、ズーミング用のモータが停止してズ
ームレンズ16の駆動が停止する。その後、シャッタボ
タン3の押圧によって撮影が行われる。
【0031】このように、ズーム操作装置は、少ない部
品構成でシンプルに構成されているため、故障の発生等
が少なくなる。また、ズームレバー8の操作にクリック
感が得られるので、ユーザーはスイッチがオンしたこと
が実感でき、カメラ2の操作性も向上する。
【0032】上記実施形態では、第1バネ片14及び第
2バネ片15で金属接片42,40を押圧し、これを制
御回路基板22に接続されたフレキシブル基板43,4
1に接触させてスイッチをオンさせるようにしたが、ズ
ームレバーに弾性を有する金属接片を取り付け、ズーム
レバーの揺動によって金属接片を制御回路基板に形成さ
れた接点部に接触させるようにしてもよい。以下に、図
7〜図9を参照して、ズームレバーに金属接片を取り付
けた実施形態について説明する。なお、上述した実施形
態と同じ部品については、同符号を用いて詳しい説明を
省略する。
【0033】図7及び図8に示すように、ズームレバー
50には、上述したズームレバー8と同様の機能を有す
る基板部51,操作つまみ52,第1バネ片53,第2
バネ片54等が一体に形成された形状となっている。円
板形状の基板部51には、中央部分に穴55が形成され
ており、この穴55を利用してAF・ファインダ地板1
7に立設された回転軸56に揺動自在に取り付けられ
る。AF・ファインダ地板17上には回転軸56の他
に、ズームレバー50を保持する爪部材57,基板部5
1に形成された円弧形状のスリット58内に入り込んで
ズームレバー50の揺動範囲規制する規制ピン59,第
1バネ片53,第2バネ片54に当接して弾性を付与す
る第1ピン60,第2ピン61等が形成されている。
【0034】基板部51の上面には、ピン63と穴64
とが設けられており、これらを利用して薄板で形成され
た金属接片65が位置決めしてネジ止めされる。この金
属接片65は、基板部51に取り付けられる取付け部6
5aと、ズームレバー50の揺動方向に沿って、取付け
部65aから延設された4本のブラシ66a,66b,
66c,66dとからなり、ブラシ66a,66bと、
ブラシ66c,66dとがそれぞれ対となって機能す
る。ブラシ66a,66b,66c,66dは、X方向
からの矢視図である図9に示すように、ズームレバー5
0の揺動方向に沿って略V字形状に屈曲されて弾性が付
与され、先端部は円弧形状に成形されて後述する制御回
路基板22に接触しやすくされている。
【0035】また、ズームレバー50の基板部51の上
面で、金属接片65のブラシ66a,66b,66c,
66dに対面する位置には、断面が半円形状とされた突
条形状の突起72が形成されている。この突起72は、
ブラシ66a,66b,66c,66dの下面を支持し
て上方に押し上げるとともに、ブラシ66a,66b,
66c,66dが必要以上に屈曲して制御回路基板22
との接触状態が不適性になるのを防止する。
【0036】AF・ファインダ地板17の上部には、制
御回路が形成された制御回路基板22が取り付けられる
が、この制御回路基板22の下面でブラシ部66a,6
6b,66c,66dに対面する位置には、略T字形状
をしたグランド用の接点部68と、この接点部68を挟
み込むように配置される望遠用と広角用の接点部69,
70とが設けられており、制御回路基板22に形成され
た制御回路は、接点部68と接点部69とが電気的に接
続されるとズームレンズ16を望遠側に駆動させ、接点
部68と接点部70とが電気的に接続されるとズームレ
ンズ16を広角側に駆動させる。これら接点部68〜7
0と、金属接片65のブラシ66a,66b,66c,
66dとによってズームレンズ16を駆動するズームス
イッチが構成される。
【0037】本実施形態によれば、図8に示すように、
ズームレバー50が操作されていない状態では、ブラシ
66a,66b,66c,66dの先端部が全て接点部
68に接触するためズームスイッチはオンされず、ズー
ムレンズ16は駆動されない。また、ズームレバー50
を図中反時計方向の望遠位置に向けて揺動させると、ブ
ラシ66c,66dが接点部68に接触したままブラシ
66a,66bが接点部69に接触するため、接点部6
8と接点部69とが電気的に接続されてズームレンズ1
6が望遠側に向けて駆動される。
【0038】ズームレバー50を望遠位置に向けて揺動
させると、ブラシ66a〜66dと制御回路基板22と
の摩擦抵抗がブラシ66a〜66dの弾性が発生しにく
い方向に作用するため、ブラシ66a〜66dが必要以
上に屈曲して接点部68〜70との接触状態が不適性に
なるが、突起72がブラシ66a〜66dの下方を支持
して上方に押し上げるので、ブラシ66a〜66dと接
点部68〜70との接触は安定する。
【0039】更に、ズームレバー50を図中時計方向の
広角位置に向けて揺動させると、ブラシ66c,66d
が接点部68に接触したままブラシ66a,66bが接
点部70に接触するため、接点部68と接点部70とが
電気的に接続されてズームレンズ16が広角側に向けて
駆動される。
【0040】このように、金属接片65をズームレバー
50に取り付け、接点部68〜70を制御回路基板22
に設けることにより、AF・ファインダ地板17の上部
に取り付ける部品数を上述の実施形態よりも減らすこと
ができ、カメラをより小型化することができる。また、
金属接片65のブラシ66a,66b,66c,66d
を略V字形状に屈曲させて狭いスペースでも適正な弾性
が得られるようにし、更に、ブラシ66a,66b,6
6c,66dの下面を支持して上方に押し上げるととも
に、必要以上に屈曲するのを防止する突起72を設けた
ので、より安定したズームスイッチを得ることができ
る。
【0041】なお、上記各実施形態では、第1バネ片と
第2バネ片とを錨形状になるように設けたが、基板部か
ら放射状に突出させて第1ピンと第2ピンとに当接させ
てもよい。また、揺動操作するズームレバーを例に説明
したが、回動操作、上下方向あるいは左右方向へスライ
ド操作するズームレバーにも本発明を用いることができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のズーム操
作装置及びカメラによれば、部品点数の減少によるコス
トの削減を行っても、従来のズーム操作装置と同等にズ
ームレバーを中立位置で保持し、揺動されたズームレバ
ーを確実に中立位置に復帰させることができる。また、
部品の増加なしにズームレバーの揺動操作にクリック感
を付与することができるので操作性も向上する。更に、
部品点数が少なく動作がシンプルなので、故障等の不良
発生を減少することもできる。また、ズームレバーを保
持板に保持しておけるので組立適正も向上する。
【0043】更に、ズームレバーに金属接片を取り付け
ることにより、ズーム操作装置の取り付けスペースを小
さくすることができ、このズーム操作装置が用いられる
カメラを小型化することができる。また、金属接片を移
動方向に沿って屈曲させて狭いスペースでも適正な弾性
が得られるようにし、更に金属接片の下面を支持して上
方に押し上げるとともに、必要以上に屈曲するのを防止
する突起を設けたので、より安定したズーム動作を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のズーム操作装置の構成を示すカメラの
要部断面図である。
【図2】カメラの背面側を示す外観斜視図である。
【図3】ズーム操作装置の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図4】ズームレバーの揺動状態を示すカメラの要部断
面図である。
【図5】ズームレバーのクリック直前の状態を示す説明
図である。
【図6】ズームレバーのクリック時の状態を示す説明図
である。
【図7】本発明の別の実施形態のズーム操作装置の構成
を示す分解斜視図である。
【図8】本発明の別の実施形態のズーム操作装置の構成
を示すカメラの要部断面図である。
【図9】図8におけるX方向の矢視図である。
【符号の説明】
2 カメラ 8,50 ズームレバー 14,53 第1バネ片 15,54 第2バネ片 17 AF・ファインダ地板 19,57 爪部材 22 制御回路基板 25,60 第1ピン 26,61 第2ピン 37 第1スイッチ 38 第2スイッチ 65 金属接片 68〜70 接点部 72 突起

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中立位置を挟む望遠位置と広角位置との
    間で選択的に移動操作されるズームレバーを含み、ズー
    ムレンズの変倍操作に用いられるズーム操作装置におい
    て、 前記ズームレバーと、このズームレバーを望遠位置及び
    広角位置から中立位置に復帰させるとともに中立位置で
    保持する弾性手段とを一体に成形したことを特徴とする
    ズーム操作装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性手段は、ズームレバーが望遠位
    置に移動された際に、カメラ本体に形成された第1ピン
    に当接して弾性変形する第1バネ片と、ズームレバーが
    広角位置に移動された際にカメラ本体に形成された第2
    ピンに当接して弾性変形する第2バネ片とからなること
    を特徴とする請求項1記載のズーム操作装置。
  3. 【請求項3】 前記第1バネ片及び第2バネ片の第1ピ
    ン及び第2ピンへの当接面には、ズームレバーが中立位
    置にある際にピンに当接する突起がそれぞれ形成されて
    いるとともに、第1バネ片及び第2バネ片の当接面の先
    端部には、該ピンから逃げる方向に傾斜された斜面がそ
    れぞれ形成されていることを特徴とする請求項2記載の
    ズーム操作装置。
  4. 【請求項4】 前記ズームレバーの望遠位置への移動時
    に第2バネ片の押圧によりオンしてズームレンズを望遠
    側に駆動させる第1スイッチと、該ズームレバーの広角
    位置への移動時に第1バネ片の押圧によりオンしてズー
    ムレンズを広角側に駆動させる第2スイッチとを設けた
    ことを特徴とする請求項2または3記載のズーム操作装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ズームレバーに取り付けられて弾性
    が付与され、該ズームレバーに対面して配置されたズー
    ムレンズを駆動する制御回路基板に接触する金属接片
    と、該制御回路基板に設けられ、ズームレバーの操作に
    より移動する金属接片によってズームレンズを望遠側と
    広角側とに駆動させる複数の接点部とからなるズームス
    イッチを設けたことを特徴とする請求項1ないし3いず
    れか記載のズーム操作装置。
  6. 【請求項6】 前記金属接片は、移動方向に沿って屈曲
    されており、前記ズームレバーには金属接片を回路基板
    に向けて押しつける突起が形成されていることを特徴と
    する請求項5記載のズーム操作装置。
  7. 【請求項7】 前記ズームレバーは、光学部材を保持す
    る保持板に取り付けられ、この保持板には、ズームレバ
    ーの揺動を阻害しない位置でズームレバーに係合して保
    持する爪部材が設けられていることを特徴とする請求項
    1ないし6いずれか記載のズーム操作装置。
  8. 【請求項8】 焦点距離を変倍するズームレンズと、こ
    のズームレンズの変倍操作に用いられるズーム操作装置
    とを備えたカメラにおいて、 請求項1ないし7いずれか記載のズーム操作装置を組み
    込んだことを特徴とするカメラ。
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