JPH10339208A - ピストンのバルブリセス構造 - Google Patents

ピストンのバルブリセス構造

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Publication number
JPH10339208A
JPH10339208A JP14696197A JP14696197A JPH10339208A JP H10339208 A JPH10339208 A JP H10339208A JP 14696197 A JP14696197 A JP 14696197A JP 14696197 A JP14696197 A JP 14696197A JP H10339208 A JPH10339208 A JP H10339208A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
diameter
piston
valve recess
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14696197A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohisa Kono
直久 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP14696197A priority Critical patent/JPH10339208A/ja
Publication of JPH10339208A publication Critical patent/JPH10339208A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変バルブタイミング機構を採用した内燃機
関において通常運転状態でバルブがバルブリセス内に入
り込んでもバルブがピストンに当たることがなく、かつ
バルブリセスとファーストリング溝の間の距離を十分に
確保する。 【解決手段】 ピストン1の頂面2のバルブ8に対向す
る部分に凹入形成されるバルブリセス3の構造であっ
て、バルブリセス3の径を、通常運転時にバルブが入り
込む深さまでの径をRn、異常時に入り込む深さの径を
Reとして、Rn>Reの2段階に設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関における
ピストンの頂面に形成されるバルブリセスの構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関において、クランク軸とカム軸
を連動回転させるタイミングベルトが切断した時など
に、ピストンとバルブの動作位置関係がずれてピストン
の上死点でバルブが下降してバルブがピストン頂面に衝
突し、シリンダヘッドが損傷するという事態が発生する
恐れがあるため、これを回避するために従来から、図3
に示すように、ピストン11の頂面12にバルブリセス
13を形成したものが知られている。
【0003】上記バルブリセス13の径Reは、バルブ
14がバルブリセス13の内部に侵入するときに多少ピ
ストン11に当たっても構わないがシリンダヘッドが損
傷することは防止できる程度に可及的に小さく設定され
ている。このようにバルブリセス13の径Reを必要最
小限に設定することによって、バルブリセス13とピス
トン11の外周面上端部のファーストリング溝14との
間の距離aを十分に確保し、ファーストリング溝14の
バルブリセス13付近の部分に熱負荷増大による段付き
摩耗が発生するのを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、可変バルブ
タイミング機構を採用した内燃機関では、通常運転時に
もバルブタイミングを可変する方のバルブ14がバルブ
リセス13内に入り込むことがあり、その際に上記のよ
うなバルブリセス径Reに設定していると、バルブ14
の組み付けばらつきやバルブ14とピストン11の間で
の寸法ばらつきやバルブ14及びピストン11の挙動に
よってバルブ14がピストン11に当たる場合があり、
作動不良を来す恐れがある。
【0005】このような事態を避けるためにはバルブリ
セス13の径Reを大きく設定する必要があるが、そう
するとバルブリセス13とファーストリング溝14の間
の距離aが小さくなり、ファーストリング溝14のバル
ブリセス付近の部分に熱負荷増大による段付き摩耗が生
じ、ガスの吹き抜けやオイル上がりが発生するという問
題を生じる。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、可変
バルブタイミング機構を採用した内燃機関において通常
運転状態でバルブがバルブリセス内に入り込んでもバル
ブがピストンに当たることがなく、かつバルブリセスと
ファーストリング溝の間の距離を十分に確保することが
できるピストンのバルブリセス構造を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のピストンのバル
ブリセス構造は、ピストン頂面のバルブに対向する部分
に凹入形成されるバルブリセスの構造であって、バルブ
リセス径を、通常運転時にバルブが入り込む深さまでの
径をRn、異常時に入り込む深さの径をReとして、R
n>Reの2段階に設定したものであり、通常運転時に
バルブリセス内にバルブが入り込んでもその深さ範囲で
はバルブリセス径がRnと大きいためにバルブがピスト
ンに当たる恐れがなく、かつ異常時にバルブが入り込む
それ以上の深さ部分ではバルブリセス径を従来通りシリ
ンダヘッドが損傷しない程度の小さい径Reとすること
により、バルブリセスとファーストリング溝の間の距離
を十分に確保することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のピストンのバルブ
リセス構造の一実施形態を図1、図2を参照して説明す
る。
【0009】図2において、1は吸気バルブの開閉タイ
ミングを運転状態に応じて可変する可変バルブタイミン
グ機構を備えた内燃機関のピストンであり、ピストン1
のピストン頂面2には、吸気側のバルブリセス3と排気
側のバルブリセス4がそれぞれ一対づつ並列して凹入形
成されており、吸気側のバルブリセス3は、図1に詳細
に示すように2段階に形成されている。5はピストン1
の上端部外周に形成されたファーストリング溝、6はそ
の下部に形成されたセカンドリング溝、7はその下部の
サードリング溝である。
【0010】図1において、8は吸気口を開閉するバル
ブであり、吸気側のバルブリセス3の径は、通常運転時
にバルブ8が入り込む深さまでの径をRn、クランク軸
とカム軸を連動連結するタイミングベルトの切損等の異
常時に入り込む深さの径をReとして、Rnはバルブ8
がピストン1に当たる恐れがないようにバルブ8の径に
対して十分に余裕をもった径に設定し、Reは吸気バル
ブ8がバルブリセス3の内部に侵入するときにピストン
1に多少当たっても構わないがシリンダヘッドが損傷す
ることは防止できる程度の径に設定し、Rn>Reの2
段階に設定されている。その結果、バルブリセス3とフ
ァーストリング溝5との間の距離aは従来と同様に所要
の距離が確保されている。また、バルブリセス3のバル
ブリセス径Rnの部分とファーストリング溝5との間の
距離bは、a<bに設定されている。
【0011】以上の構成によれば、通常運転時にバルブ
リセス3内にバルブ8が入り込んでもその深さ範囲では
バルブリセス径がRnと大きいためにバルブ8がピスト
ン1に当たって作動不良を発生する恐れはない。また、
タイミングベルトの切損等の異常時にバルブ8がバルブ
リセス3内に深く入り込んだ場合にも従来通りバルブリ
セス径がReに設定されているのでシリンダヘッドが損
傷するようなことはない。
【0012】しかも、バルブリセス3の深い部分の径R
eは従来通りに設定しているので、バルブリセス3の全
体の径をRnにした場合、図1(b)に仮想線で示すよ
うに、バルブリセス3とファーストリング溝5の間の距
離cが小さくなってしまうのに対して、バルブリセス3
とファーストリング溝5の間の距離aを十分に確保する
ことができ、その結果ファーストリング溝5のバルブリ
セス3付近の部分で熱負荷が増大して段付き摩耗を生じ
る恐れをなくすことができ、ガスの吹き抜けやオイル上
がりを防止することができる。
【0013】
【発明の効果】本発明のピストンのバルブリセス構造に
よれば、以上のようにバルブリセス径を、通常運転時に
バルブが入り込む深さまでの径をRn、異常時に入り込
む深さの径をReとして、Rn>Reの2段階に設定し
ているので、通常運転時にバルブリセス内にバルブが入
り込んでもバルブがピストンに当たる恐れはなく、かつ
それ以上の深さ部分は異常時にもシリンダヘッドが損傷
しない程度の径とすることによってバルブリセスとファ
ーストリング溝の間の距離を十分に確保することがで
き、ファーストリング溝のバルブリセス付近の部分に熱
負荷増大による段付き摩耗を生じる恐れがなく、ガスの
吹き抜けやオイル上がりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピストンのバルブリセス構造の一実施
形態を示し、(a)はピストンの要部の縦断面図、
(b)は(a)のA部拡大詳細図である。
【図2】同実施形態のピストンを示し、(a)は平面
図、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。
【図3】従来例のピストンのバルブリセス構造を示す要
部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ピストン 2 ピストン頂面 3 バルブリセス 8 バルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン頂面のバルブに対向する部分に
    凹入形成されるバルブリセスの構造であって、バルブリ
    セス径を、通常運転時にバルブが入り込む深さまでの径
    をRn、異常時に入り込む深さの径をReとして、Rn
    >Reの2段階に設定したことを特徴とするピストンの
    バルブリセス構造。
JP14696197A 1997-06-05 1997-06-05 ピストンのバルブリセス構造 Pending JPH10339208A (ja)

Priority Applications (1)

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JP14696197A JPH10339208A (ja) 1997-06-05 1997-06-05 ピストンのバルブリセス構造

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JP14696197A JPH10339208A (ja) 1997-06-05 1997-06-05 ピストンのバルブリセス構造

Publications (1)

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JPH10339208A true JPH10339208A (ja) 1998-12-22

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ID=15419503

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JP (1) JPH10339208A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113944562A (zh) * 2020-07-17 2022-01-18 马勒国际有限公司 用于内燃机的活塞

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113944562A (zh) * 2020-07-17 2022-01-18 马勒国际有限公司 用于内燃机的活塞

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