JPH0243025B2 - - Google Patents
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- JPH0243025B2 JPH0243025B2 JP59265085A JP26508584A JPH0243025B2 JP H0243025 B2 JPH0243025 B2 JP H0243025B2 JP 59265085 A JP59265085 A JP 59265085A JP 26508584 A JP26508584 A JP 26508584A JP H0243025 B2 JPH0243025 B2 JP H0243025B2
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- JP
- Japan
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- spark plug
- exhaust
- cooling water
- cylinder head
- exhaust ports
- Prior art date
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Links
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- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 35
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- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 16
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 16
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 5
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 2
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
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- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/24—Cylinder heads
- F02F1/42—Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads
- F02F1/4214—Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads specially adapted for four or more valves per cylinder
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/24—Cylinder heads
- F02F1/242—Arrangement of spark plugs or injectors
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B1/00—Engines characterised by fuel-air mixture compression
- F02B1/02—Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition
- F02B1/04—Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition with fuel-air mixture admission into cylinder
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B2275/00—Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
- F02B2275/20—SOHC [Single overhead camshaft]
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/24—Cylinder heads
- F02F2001/244—Arrangement of valve stems in cylinder heads
- F02F2001/245—Arrangement of valve stems in cylinder heads the valve stems being orientated at an angle with the cylinder axis
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は1気筒について吸、排気弁を2個備え
た4弁式エンジン、特にこれらの弁を1本の頭上
カム軸で駆動するようにしたエンジンに関する。
た4弁式エンジン、特にこれらの弁を1本の頭上
カム軸で駆動するようにしたエンジンに関する。
(従来技術)
自動車用等のエンジンとして、1気筒につい
て、2個の吸気弁と2個の排気弁とを備えた4弁
式のエンジンが実用化されている。このエンジン
によれば、吸気充填効率や排気効率が向上して燃
焼状態が改善されることにより、エンジンの高出
力化が実現される。一方、吸気弁と排気弁とを
夫々異なるカム軸で駆動するようにした2頭上カ
ム軸式エンジンが実用化されているが、このエン
ジンによれば、動弁機構におけるロツカーアーム
が廃止されることにより、高回転化の妨げとなる
往復慣性質量が低減されてエンジンの高回転化が
可能となる。しかし、この2頭上カム軸式エンジ
ンは、構造が著しく複雑化するのでコストが高く
付く難点がある。
て、2個の吸気弁と2個の排気弁とを備えた4弁
式のエンジンが実用化されている。このエンジン
によれば、吸気充填効率や排気効率が向上して燃
焼状態が改善されることにより、エンジンの高出
力化が実現される。一方、吸気弁と排気弁とを
夫々異なるカム軸で駆動するようにした2頭上カ
ム軸式エンジンが実用化されているが、このエン
ジンによれば、動弁機構におけるロツカーアーム
が廃止されることにより、高回転化の妨げとなる
往復慣性質量が低減されてエンジンの高回転化が
可能となる。しかし、この2頭上カム軸式エンジ
ンは、構造が著しく複雑化するのでコストが高く
付く難点がある。
そこで、高出力は必要とされるが、特に高回転
を要しないエンジンの場合には、1気筒について
吸気弁及び排気弁を夫々2個備えると共に、これ
らの弁を1本の頭上カム軸で駆動する構造とし
て、所要の出力を確保し且つコストを低減するこ
とが考えられるが、このエンジンの場合、点火プ
ラグの配置ないし該プラグに対する冷却性に関す
る次のような問題がある。つまり、1気筒につい
て吸、排気弁を各2個備える場合、点火プラグに
よる良好な着火性や火炎の伝播性等を得るために
は、燃焼室に対して四角形状に配置した4個の弁
の中央部に点火プラグを配置することが望ましい
のであるが、カム軸が1本の場合は、該カム軸が
燃焼室の中央部上方を通過するので、点火プラグ
の直上方にカム軸が位置することになる。そのた
め、カム軸が点火プラグの取付け取外しの邪魔と
なつてエンジンのサービス性が悪化するのであ
る。
を要しないエンジンの場合には、1気筒について
吸気弁及び排気弁を夫々2個備えると共に、これ
らの弁を1本の頭上カム軸で駆動する構造とし
て、所要の出力を確保し且つコストを低減するこ
とが考えられるが、このエンジンの場合、点火プ
ラグの配置ないし該プラグに対する冷却性に関す
る次のような問題がある。つまり、1気筒につい
て吸、排気弁を各2個備える場合、点火プラグに
よる良好な着火性や火炎の伝播性等を得るために
は、燃焼室に対して四角形状に配置した4個の弁
の中央部に点火プラグを配置することが望ましい
のであるが、カム軸が1本の場合は、該カム軸が
燃焼室の中央部上方を通過するので、点火プラグ
の直上方にカム軸が位置することになる。そのた
め、カム軸が点火プラグの取付け取外しの邪魔と
なつてエンジンのサービス性が悪化するのであ
る。
これに対しては、例えば特開昭57−102506号公
報に開示されたエンジンがある。このエンジン
は、第7,8図に示すように、1つの燃焼室1に
ついて2個の吸気弁2,2と2個の排気弁3,3
とを四角形状に配置し、且つ燃焼室の中央部上方
に1本のカム軸4を配設した構成において、点火
プラグ5を2個の排気弁3,3間に傾斜状に配置
することにより、その先端の着火部5aを燃焼室
1の中央に位置させると共に、その上部5bをカ
ム軸4の側方から斜め上方に臨ませたものであ
る。これによれば、良好な着火性が得られ、また
点火プラグ5をカム軸4に邪魔されることなく取
付け取外しすることが可能となる。また、このエ
ンジンは比較的熱負荷が小さい単気筒エンジンで
あるから、点火プラグ5を2個の排気ポート6,
6間に配置しても、第7図に示すように該プラグ
5の上部5bを外部に露出させるだけで空気流に
よつて所要の冷却性が得られる。
報に開示されたエンジンがある。このエンジン
は、第7,8図に示すように、1つの燃焼室1に
ついて2個の吸気弁2,2と2個の排気弁3,3
とを四角形状に配置し、且つ燃焼室の中央部上方
に1本のカム軸4を配設した構成において、点火
プラグ5を2個の排気弁3,3間に傾斜状に配置
することにより、その先端の着火部5aを燃焼室
1の中央に位置させると共に、その上部5bをカ
ム軸4の側方から斜め上方に臨ませたものであ
る。これによれば、良好な着火性が得られ、また
点火プラグ5をカム軸4に邪魔されることなく取
付け取外しすることが可能となる。また、このエ
ンジンは比較的熱負荷が小さい単気筒エンジンで
あるから、点火プラグ5を2個の排気ポート6,
6間に配置しても、第7図に示すように該プラグ
5の上部5bを外部に露出させるだけで空気流に
よつて所要の冷却性が得られる。
しかし、熱負荷が大きい多気筒エンジンにおい
ては、上記のように点火プラグを2個の排気ポー
ト間に配置した場合、該ポート内を通過する排気
ガスから高い熱が点火プラグに伝わると共に、特
に該プラグにおける燃焼室構成壁に螺合されたオ
ネジ部には燃焼室側からも高い熱が伝わつて、該
オネジ部が熱的に著しく厳しい状態となり、その
ため該プラグが早期に劣化するという問題が生じ
る。
ては、上記のように点火プラグを2個の排気ポー
ト間に配置した場合、該ポート内を通過する排気
ガスから高い熱が点火プラグに伝わると共に、特
に該プラグにおける燃焼室構成壁に螺合されたオ
ネジ部には燃焼室側からも高い熱が伝わつて、該
オネジ部が熱的に著しく厳しい状態となり、その
ため該プラグが早期に劣化するという問題が生じ
る。
(発明の目的)
本発明は4弁1頭上カム軸式エンジンにおける
上記のような実情に対処するもので、点火プラグ
をシリンダヘツドにおける2個の排気ポート間に
傾斜状に配置することにより、良好な着火性や該
プラグに対するサービス性を確保すると共に、該
プラグの特に熱的に厳しいオネジ部を冷却水によ
り重点的に冷却することを可能として、この種の
エンジンにおける点火プラグの熱的劣化を防止す
ることを目的とする。
上記のような実情に対処するもので、点火プラグ
をシリンダヘツドにおける2個の排気ポート間に
傾斜状に配置することにより、良好な着火性や該
プラグに対するサービス性を確保すると共に、該
プラグの特に熱的に厳しいオネジ部を冷却水によ
り重点的に冷却することを可能として、この種の
エンジンにおける点火プラグの熱的劣化を防止す
ることを目的とする。
(発明の構成)
本発明に係る4弁式エンジンは、上記目的達成
のため次のように構成したことを特徴とする。
のため次のように構成したことを特徴とする。
即ち、1気筒について2個の吸気弁と2個の排
気弁とを備え、これらの弁を1本の頭上カム軸で
駆動するようにした構成において、点火プラグの
挿入孔をシリンダヘツドにおける第1、第2排気
ポート間に傾斜状に設けて、該点火プラグの着火
部を両排気ポートの燃焼室への開口部より該燃焼
室の中央部寄りに位置させると共に、該シリンダ
ヘツドのロアデツキにおける上記第1、第2排気
ポートの各下方位置に、シリンダブロツクのウオ
ータージヤケツトから両排気ポート回りのウオー
タージヤケツトに冷却水を流入させる第1、第2
冷却水入口をそれぞれ設け、且つ第1排気ポート
の下方の第1冷却水入口に一端が開口し、第2排
気ポートと上記挿入孔の点火プラグ螺合用ネジ穴
部との間を斜め上方に延びて他端が該シリンダヘ
ツド内のウオータージヤケツトに開口する第1キ
リ穴と、第2排気ポートの下方の第2冷却水入口
に一端が開口し、第1、第2排気ポート間で上記
第1キリ穴と交差すると共に第1排気ポートと上
記点火プラグ螺合用ネジ穴部との間を斜め上方に
延びて他端が該シリンダヘツド内のウオータージ
ヤケツトに開口する第2キリ穴とを穿設し、これ
らの第1、第2キリ穴により、シリンダヘツドの
燃焼室構成壁に両排気ポートと点火プラグ螺合用
ネジ穴部とを仕切るX字状の冷却水通路を構成し
たことを特徴とする。
気弁とを備え、これらの弁を1本の頭上カム軸で
駆動するようにした構成において、点火プラグの
挿入孔をシリンダヘツドにおける第1、第2排気
ポート間に傾斜状に設けて、該点火プラグの着火
部を両排気ポートの燃焼室への開口部より該燃焼
室の中央部寄りに位置させると共に、該シリンダ
ヘツドのロアデツキにおける上記第1、第2排気
ポートの各下方位置に、シリンダブロツクのウオ
ータージヤケツトから両排気ポート回りのウオー
タージヤケツトに冷却水を流入させる第1、第2
冷却水入口をそれぞれ設け、且つ第1排気ポート
の下方の第1冷却水入口に一端が開口し、第2排
気ポートと上記挿入孔の点火プラグ螺合用ネジ穴
部との間を斜め上方に延びて他端が該シリンダヘ
ツド内のウオータージヤケツトに開口する第1キ
リ穴と、第2排気ポートの下方の第2冷却水入口
に一端が開口し、第1、第2排気ポート間で上記
第1キリ穴と交差すると共に第1排気ポートと上
記点火プラグ螺合用ネジ穴部との間を斜め上方に
延びて他端が該シリンダヘツド内のウオータージ
ヤケツトに開口する第2キリ穴とを穿設し、これ
らの第1、第2キリ穴により、シリンダヘツドの
燃焼室構成壁に両排気ポートと点火プラグ螺合用
ネジ穴部とを仕切るX字状の冷却水通路を構成し
たことを特徴とする。
(発明の効果)
上記の構成によれば、4弁1頭上カム軸式エン
ジンにおいて、点火プラグの先端の着火部が燃焼
室の中央に位置することにより良好な着火性ない
し火炎の伝播性等が得られ、また該点火プラグを
カム軸等に邪魔されることなく取付け取外しする
ことが可能となつて、良好な燃焼性とサービス性
とが得られることになる。そして、特に、シリン
ダヘツドの燃焼室構成壁における点火プラグ挿入
孔の螺合用ネジ穴部がX字状に交差する第1、第
2キリ穴により高温の排気ガスが通過する第1、
第2排気ポートから仕切られるので、これらのポ
ートから点火プラグのオネジ部への熱伝達が阻止
されると共に、該オネジ部がこれらのキリ穴を通
過する冷却水により積極的に冷却されることにな
る。その場合に、上記第1、第2キリ穴の一端
は、シリンダブロツクのウオータージヤケツトか
らシリンダヘツドにおける排気ポート回りのウオ
ータージヤケツトに冷却水を流入させる第1、第
2冷却水入口に開口されているので、シリンダブ
ロツク側から低温の冷却水がこれらのキリ穴に導
入され、しかも、両冷却水入口の直上方には第
1、第2排気ポートがそれぞれ位置するため、両
入口から流入する冷却水がこれらのポートの下面
に衝突し、或はこれらのポートがウオータージヤ
ケツトへの冷却水の流入の抵抗となつて、該冷却
水が上記第1、第2キリ穴へ効果的に導入され、
またこれらのキリ穴は上記第1、第2冷却水入口
から斜め上方に延びているので、冷却水が該キリ
穴内を円滑に流れることになる。このようにし
て、点火プラグ挿入孔の螺合用ネジ穴部の近傍を
通過する第1、第2キリ穴内を低温の冷却水が十
分に流れて、特に熱的に厳しい点火プラグのオネ
ジ部が効果的に冷却されることになり、該点火プ
ラグが高温の排気ガスが通過する排気ポート間に
配設されるにも拘らず、該プラグの熱による早期
劣化が防止されることになる。
ジンにおいて、点火プラグの先端の着火部が燃焼
室の中央に位置することにより良好な着火性ない
し火炎の伝播性等が得られ、また該点火プラグを
カム軸等に邪魔されることなく取付け取外しする
ことが可能となつて、良好な燃焼性とサービス性
とが得られることになる。そして、特に、シリン
ダヘツドの燃焼室構成壁における点火プラグ挿入
孔の螺合用ネジ穴部がX字状に交差する第1、第
2キリ穴により高温の排気ガスが通過する第1、
第2排気ポートから仕切られるので、これらのポ
ートから点火プラグのオネジ部への熱伝達が阻止
されると共に、該オネジ部がこれらのキリ穴を通
過する冷却水により積極的に冷却されることにな
る。その場合に、上記第1、第2キリ穴の一端
は、シリンダブロツクのウオータージヤケツトか
らシリンダヘツドにおける排気ポート回りのウオ
ータージヤケツトに冷却水を流入させる第1、第
2冷却水入口に開口されているので、シリンダブ
ロツク側から低温の冷却水がこれらのキリ穴に導
入され、しかも、両冷却水入口の直上方には第
1、第2排気ポートがそれぞれ位置するため、両
入口から流入する冷却水がこれらのポートの下面
に衝突し、或はこれらのポートがウオータージヤ
ケツトへの冷却水の流入の抵抗となつて、該冷却
水が上記第1、第2キリ穴へ効果的に導入され、
またこれらのキリ穴は上記第1、第2冷却水入口
から斜め上方に延びているので、冷却水が該キリ
穴内を円滑に流れることになる。このようにし
て、点火プラグ挿入孔の螺合用ネジ穴部の近傍を
通過する第1、第2キリ穴内を低温の冷却水が十
分に流れて、特に熱的に厳しい点火プラグのオネ
ジ部が効果的に冷却されることになり、該点火プ
ラグが高温の排気ガスが通過する排気ポート間に
配設されるにも拘らず、該プラグの熱による早期
劣化が防止されることになる。
さらに、特に温度が上昇し易い上記燃焼室構成
壁における両排気ポート間に、上記のように低温
の冷却水が流れる第1、第2キリ穴がX字状に交
差した状態で設けられるので、熱的条件が厳しい
両ポート間の部位が効率よく冷却されることにな
り、これにより該部位の熱歪に起因する燃焼室構
成壁の変形が抑制されることにもなる。
壁における両排気ポート間に、上記のように低温
の冷却水が流れる第1、第2キリ穴がX字状に交
差した状態で設けられるので、熱的条件が厳しい
両ポート間の部位が効率よく冷却されることにな
り、これにより該部位の熱歪に起因する燃焼室構
成壁の変形が抑制されることにもなる。
(実施例)
以下、本発明の実施例について説明する。
第1,2図に示すように、エンジン10は複数
のシリンダを列状に配置したシリンダブロツク1
1と、該ブロツク11の上面にガスケツト12を
介して設置されたシリンダヘツド13とを有し、
シリンダブロツク11におけるシリンダ14の内
周面と、該シリンダ14内に嵌合されたピストン
15の上面と、シリンダヘツド13の上方に窪ま
された下面13aとで燃焼室16が画成されてい
る。また、シリンダヘツド13には、一方の側面
13bから上記燃焼室16に通じる2つの吸気ポ
ート17,17と、他方の側面13cから燃焼室
16に通じる2つの排気ポート18,18とが設
けられ、これら各ポートの燃焼室16への開口部
17a,17a,18a,18aがシリンダヘツ
ド下面13aに四角形状に配設されていると共
に、各開口部17a,17a,18a,18aを
夫々開閉する2個の吸気弁19,19と2個の排
気弁20,20とが備えられている。そして、こ
れら各弁の上方に延びるステム部19a,19
a,20a,20aはシリンダヘツド13の上面
13dから上方に突出され、その上端部に夫々固
着されたスプリングリテーナ21,21,22,
22と、シリンダヘツド13の上面13dにおけ
る各ステム部19a,19a,20a,20aの
突出部に形成されたスプリングシート部23,2
3,24,24との間には、各バルブ19,1
9,20,20を夫々閉方向に付勢するバルブス
プリング25,25,26,26が装着されてい
る。
のシリンダを列状に配置したシリンダブロツク1
1と、該ブロツク11の上面にガスケツト12を
介して設置されたシリンダヘツド13とを有し、
シリンダブロツク11におけるシリンダ14の内
周面と、該シリンダ14内に嵌合されたピストン
15の上面と、シリンダヘツド13の上方に窪ま
された下面13aとで燃焼室16が画成されてい
る。また、シリンダヘツド13には、一方の側面
13bから上記燃焼室16に通じる2つの吸気ポ
ート17,17と、他方の側面13cから燃焼室
16に通じる2つの排気ポート18,18とが設
けられ、これら各ポートの燃焼室16への開口部
17a,17a,18a,18aがシリンダヘツ
ド下面13aに四角形状に配設されていると共
に、各開口部17a,17a,18a,18aを
夫々開閉する2個の吸気弁19,19と2個の排
気弁20,20とが備えられている。そして、こ
れら各弁の上方に延びるステム部19a,19
a,20a,20aはシリンダヘツド13の上面
13dから上方に突出され、その上端部に夫々固
着されたスプリングリテーナ21,21,22,
22と、シリンダヘツド13の上面13dにおけ
る各ステム部19a,19a,20a,20aの
突出部に形成されたスプリングシート部23,2
3,24,24との間には、各バルブ19,1
9,20,20を夫々閉方向に付勢するバルブス
プリング25,25,26,26が装着されてい
る。
一方、シリンダヘツド13の上部中央における
上記吸気弁19,19と排気弁20,20とに挾
まれた位置には、エンジン10のクランク軸方向
に延びる1本のカム軸27が配設されている。こ
のカム軸27のジヤーナル部27a…27aは、
第1図及び第3図に示すようにシリンダヘツド1
3の上面中央部における隣接気筒間及びヘツド両
端部に立設された軸受壁28…28と、各軸受壁
28…28に夫々2本のボルト29,29を用い
て固着された軸受キヤツプ30…30とで形成さ
れた軸受孔によつて回転自在に軸承されていると
共に、該カム軸27における隣接ジヤーナル部2
7a,27a間には、1気筒分の2個の吸気カム
27b,27bと2個の排気カム27c,27c
とが形成されている。そして、該カム軸27の上
部両側には2本のロツカーアーム軸31,32が
平行に架設されていると共に、これらの軸31,
32に1気筒について各2個の吸気弁用ロツカー
アーム33,33及び排気弁用ロツカーアーム3
4,34が揺動自在に支持され、各ロツカーアー
ム33,33,34,34の両端が対応するカム
27b,27b,27c,27cの周面と吸排気
弁のステム部19a,19a,20a,20aの
上端とに夫々対接されていることにより、クラン
ク軸に同期するカム軸27の回転によつて該ロツ
カーアーム33,33,34,34を介して各弁
19,19,20,20が所定のタイミングで開
動されるようになつている。ここで、上記ロツカ
ーアーム軸31,32は軸受キヤツプ30…30
の上面に押え部材35…35を用いて上記ボルト
29…29により固着されている。
上記吸気弁19,19と排気弁20,20とに挾
まれた位置には、エンジン10のクランク軸方向
に延びる1本のカム軸27が配設されている。こ
のカム軸27のジヤーナル部27a…27aは、
第1図及び第3図に示すようにシリンダヘツド1
3の上面中央部における隣接気筒間及びヘツド両
端部に立設された軸受壁28…28と、各軸受壁
28…28に夫々2本のボルト29,29を用い
て固着された軸受キヤツプ30…30とで形成さ
れた軸受孔によつて回転自在に軸承されていると
共に、該カム軸27における隣接ジヤーナル部2
7a,27a間には、1気筒分の2個の吸気カム
27b,27bと2個の排気カム27c,27c
とが形成されている。そして、該カム軸27の上
部両側には2本のロツカーアーム軸31,32が
平行に架設されていると共に、これらの軸31,
32に1気筒について各2個の吸気弁用ロツカー
アーム33,33及び排気弁用ロツカーアーム3
4,34が揺動自在に支持され、各ロツカーアー
ム33,33,34,34の両端が対応するカム
27b,27b,27c,27cの周面と吸排気
弁のステム部19a,19a,20a,20aの
上端とに夫々対接されていることにより、クラン
ク軸に同期するカム軸27の回転によつて該ロツ
カーアーム33,33,34,34を介して各弁
19,19,20,20が所定のタイミングで開
動されるようになつている。ここで、上記ロツカ
ーアーム軸31,32は軸受キヤツプ30…30
の上面に押え部材35…35を用いて上記ボルト
29…29により固着されている。
また、シリンダヘツド13には点火プラグ挿入
孔36が設けられ、該孔36内に点火プラグ37
が装着されている。この挿入孔36は、各気筒に
おける2個の排気ポート18,18間において排
気弁20,20に交差するように傾斜状に設けら
れ、その先端部36aがシリンダヘツド13の下
面13aにおける各ポートの開口部17a,17
a,18a,18aに囲まれた位置、即ち燃焼室
16の上部中央に開口されていると共に、該孔3
6の後端部36bは、シリンダヘツド13の一側
面13cにおける排気ポート18,18の後端開
口部18b,18bと、該ヘツド13の上面13
dにおける排気弁20,20のスプリングシート
部24,24との間から該ヘツド13の上部外側
方を臨むように開口されている。そして、該挿入
孔36の先端部36aに続く部分はメネジ部36
cとされ、該メネジ部36cに点火プラグ37の
オネジ部37aを螺合した時に該プラグ先端の着
火部37bが燃焼室16の上部中央に突出するよ
うになつている。
孔36が設けられ、該孔36内に点火プラグ37
が装着されている。この挿入孔36は、各気筒に
おける2個の排気ポート18,18間において排
気弁20,20に交差するように傾斜状に設けら
れ、その先端部36aがシリンダヘツド13の下
面13aにおける各ポートの開口部17a,17
a,18a,18aに囲まれた位置、即ち燃焼室
16の上部中央に開口されていると共に、該孔3
6の後端部36bは、シリンダヘツド13の一側
面13cにおける排気ポート18,18の後端開
口部18b,18bと、該ヘツド13の上面13
dにおける排気弁20,20のスプリングシート
部24,24との間から該ヘツド13の上部外側
方を臨むように開口されている。そして、該挿入
孔36の先端部36aに続く部分はメネジ部36
cとされ、該メネジ部36cに点火プラグ37の
オネジ部37aを螺合した時に該プラグ先端の着
火部37bが燃焼室16の上部中央に突出するよ
うになつている。
然して、第1,2図及び第4,5図に示すよう
に、上記シリンダヘツド13のロアデツキ38に
おける排気ポート18,18の下方位置には、シ
リンダブロツク11のウオータージヤケツト39
から該ヘツド13内のウオータージヤケツト40
に冷却水を流入させる冷却水入口41,41が形
成されていると共に、この冷却水入口41,41
からロアデツキ38内を貫通して上記ウオーター
ジヤケツト40に通じる2本のキリ穴42,42
が穿設されている。これらのキリ穴42,42の
うちの第1キリ穴421は、第4図に示すように、
図面上、上方に位置する第1排気ポート181の
下方の第1冷却水入口411から穿設され、図面
上、下方に位置する第2排気ポート182と点火
プラグ挿入孔36のメネジ部36cとの間を通つ
て斜め上方に延び、また第2キリ穴422は、図
面上、下方に位置する第2排気ポート182の下
方の第2冷却水入口412から穿設され、図面上、
上方に位置する第1排気ポート181と上記メネ
ジ部36cとの間を通つて同じく斜め上方に延
び、いずれも該シリンダヘツド13におけるウオ
ータージヤケツト40の燃焼室上方部分に連通さ
れていると共に、上記第1、第2排気ポート18
1,182の間でX字状に交差されている。そのた
め、第4図に示すロアデツキ38の断面におい
て、点火プラグ挿入孔36のメネジ部36cが2
本のキリ穴42,42によつて2個の排気ポート
18,18から仕切られた状態となつている。こ
こで、該キリ穴42,42は、第4図に示すよう
にドリルAによつてシリンダヘツド13の下方か
ら冷却水入口41,41を介して穿設することが
できるように位置や方向が設定されている。ま
た、排気ポート18,18の近傍を通過する箇所
では、該ポート18,18に貫通することを避け
るためポート18,18内に突出する肉盛り部4
3,43が設けられている。この肉盛り部43,
43は、その突出部において排気ポート18,1
8の通路断面積を若干狭くするが、排気効率は主
として排気ポートの燃焼室への開口面積によつて
定まるので、該肉盛り部43,43によつて排気
効率が悪化することはない。
に、上記シリンダヘツド13のロアデツキ38に
おける排気ポート18,18の下方位置には、シ
リンダブロツク11のウオータージヤケツト39
から該ヘツド13内のウオータージヤケツト40
に冷却水を流入させる冷却水入口41,41が形
成されていると共に、この冷却水入口41,41
からロアデツキ38内を貫通して上記ウオーター
ジヤケツト40に通じる2本のキリ穴42,42
が穿設されている。これらのキリ穴42,42の
うちの第1キリ穴421は、第4図に示すように、
図面上、上方に位置する第1排気ポート181の
下方の第1冷却水入口411から穿設され、図面
上、下方に位置する第2排気ポート182と点火
プラグ挿入孔36のメネジ部36cとの間を通つ
て斜め上方に延び、また第2キリ穴422は、図
面上、下方に位置する第2排気ポート182の下
方の第2冷却水入口412から穿設され、図面上、
上方に位置する第1排気ポート181と上記メネ
ジ部36cとの間を通つて同じく斜め上方に延
び、いずれも該シリンダヘツド13におけるウオ
ータージヤケツト40の燃焼室上方部分に連通さ
れていると共に、上記第1、第2排気ポート18
1,182の間でX字状に交差されている。そのた
め、第4図に示すロアデツキ38の断面におい
て、点火プラグ挿入孔36のメネジ部36cが2
本のキリ穴42,42によつて2個の排気ポート
18,18から仕切られた状態となつている。こ
こで、該キリ穴42,42は、第4図に示すよう
にドリルAによつてシリンダヘツド13の下方か
ら冷却水入口41,41を介して穿設することが
できるように位置や方向が設定されている。ま
た、排気ポート18,18の近傍を通過する箇所
では、該ポート18,18に貫通することを避け
るためポート18,18内に突出する肉盛り部4
3,43が設けられている。この肉盛り部43,
43は、その突出部において排気ポート18,1
8の通路断面積を若干狭くするが、排気効率は主
として排気ポートの燃焼室への開口面積によつて
定まるので、該肉盛り部43,43によつて排気
効率が悪化することはない。
また、この実施例においては、第6図に示すよ
うに、シリンダヘツド13におけるウオータージ
ヤケツト40内において、上記点火プラグ挿入孔
36の構成壁44と、2個の排気ポート18,1
8の構成壁45,45とが分離されて、これらの
構成壁44,45,45間に通路46,46が設
けられ、上記冷却水入口41,41からウオータ
ージヤケツト40内に流入した冷却水が、矢印X
で示すように上記各構成壁44,45,45間の
通路46,46を通過するようになつている。
うに、シリンダヘツド13におけるウオータージ
ヤケツト40内において、上記点火プラグ挿入孔
36の構成壁44と、2個の排気ポート18,1
8の構成壁45,45とが分離されて、これらの
構成壁44,45,45間に通路46,46が設
けられ、上記冷却水入口41,41からウオータ
ージヤケツト40内に流入した冷却水が、矢印X
で示すように上記各構成壁44,45,45間の
通路46,46を通過するようになつている。
上記の構成によれば、シリンダヘツド13の上
部中央に配置した1本のカム軸27によつて1気
筒について各2個備えられた吸気弁19,19及
び排気弁20,20を駆動するようにしたエンジ
ン10において、点火プラグ37の先端の着火部
37bが燃焼室16の中央に位置することになつ
て、該燃焼室16内における混合気の着火や火炎
の伝播が良好に行われることになる。これによ
り、良好な燃焼状態が得られ、各2個の吸、排気
弁19,19,20,20を設けたことによる吸
排気効率の向上と相俟つて、優れた出力性能と、
良好な燃費及び排気性能とが得られることにな
る。
部中央に配置した1本のカム軸27によつて1気
筒について各2個備えられた吸気弁19,19及
び排気弁20,20を駆動するようにしたエンジ
ン10において、点火プラグ37の先端の着火部
37bが燃焼室16の中央に位置することになつ
て、該燃焼室16内における混合気の着火や火炎
の伝播が良好に行われることになる。これによ
り、良好な燃焼状態が得られ、各2個の吸、排気
弁19,19,20,20を設けたことによる吸
排気効率の向上と相俟つて、優れた出力性能と、
良好な燃費及び排気性能とが得られることにな
る。
また、上記点火プラグ挿入孔36の後端部36
bがシリンダヘツド13の側面13cにおける排
気ポート18,18の後端開口部18b,18b
と排気弁20,20のスプリングシート部24,
24との間に開口されているので、上記点火プラ
グ37をシリンダヘツド13の当該側部における
排気弁用動弁機構の外側から該動弁機構やカム軸
27に邪魔されることなく、取付け取外しするこ
とが可能となり、これにより当該エンジン10の
優れたサービス性が得られることになる。
bがシリンダヘツド13の側面13cにおける排
気ポート18,18の後端開口部18b,18b
と排気弁20,20のスプリングシート部24,
24との間に開口されているので、上記点火プラ
グ37をシリンダヘツド13の当該側部における
排気弁用動弁機構の外側から該動弁機構やカム軸
27に邪魔されることなく、取付け取外しするこ
とが可能となり、これにより当該エンジン10の
優れたサービス性が得られることになる。
然して、上記のように点火プラグ37を排気ポ
ート18,18間に配設した場合は、該ポート1
8,18内を通過する高温の排気ガスの熱が点火
プラグ37に伝わることになる。特に、該プラグ
37における燃焼室16に面するロアデツキ38
に螺合されたオネジ部37aは燃焼室16からも
熱を受けて熱的に著しく厳しい状態となる。しか
し、上記の構成によれば、ロアデツキ38におけ
る点火プラグ挿入孔36のメネジ部36cと排気
ポート18,18との間にキリ穴42,42がX
字状に交差するように穿設されて、該穴42,4
2によつて上記メネジ部36cが排気ポート1
8,18から仕切られた状態となつていると共
に、シリンダブロツク11のウオータージヤケツ
ト39から冷却水入口41,41に流入した低温
の冷却水が圧力差によつて上記キリ穴42,42
を通つてシリンダヘツド13のウオータージヤケ
ツト40側に通過する。その場合に、第6図に示
すように、上記冷却水入口41,41の直上方に
は排気ポート18,18が位置するため、これら
の入口41,41からウオータージヤケツト40
に流入した冷却水は上記両ポート18,18の下
面に衝突し、或は両ポート18,18がウオータ
ージヤケツト40への冷却水の流入の抵抗とな
り、そのため該冷却水は上記キリ穴42,42内
に導入され易くなり、またこれらのキリ穴42,
42は上記入口41,41から斜め上方に延びて
いるから、導入された冷却水が該キリ穴42,4
2内を円滑に流れることになる。そのため、上記
メネジ部36cに螺合された点火プラグ37のオ
ネジ部37aがこの冷却水によつて重点的に冷却
されることになる。これにより、点火プラグ37
の特に熱的に厳しいオネジ部37aが効果的に冷
却され、該プラグ37が高温の排気ガスが通過す
る排気ポート18,18間に配設されているにも
拘らず、該プラグ37の熱的劣化が防止される。
さらに、特に温度が上昇し易いロアデツキ38に
おける両排気ポート18,18間の部位が、X字
状に交差するキリ穴42,42内を流れる低温の
冷却水によつて効率よく冷却されることになり、
これにより熱歪に起因するロアデツキ38の変形
が抑制されることにもなる。
ート18,18間に配設した場合は、該ポート1
8,18内を通過する高温の排気ガスの熱が点火
プラグ37に伝わることになる。特に、該プラグ
37における燃焼室16に面するロアデツキ38
に螺合されたオネジ部37aは燃焼室16からも
熱を受けて熱的に著しく厳しい状態となる。しか
し、上記の構成によれば、ロアデツキ38におけ
る点火プラグ挿入孔36のメネジ部36cと排気
ポート18,18との間にキリ穴42,42がX
字状に交差するように穿設されて、該穴42,4
2によつて上記メネジ部36cが排気ポート1
8,18から仕切られた状態となつていると共
に、シリンダブロツク11のウオータージヤケツ
ト39から冷却水入口41,41に流入した低温
の冷却水が圧力差によつて上記キリ穴42,42
を通つてシリンダヘツド13のウオータージヤケ
ツト40側に通過する。その場合に、第6図に示
すように、上記冷却水入口41,41の直上方に
は排気ポート18,18が位置するため、これら
の入口41,41からウオータージヤケツト40
に流入した冷却水は上記両ポート18,18の下
面に衝突し、或は両ポート18,18がウオータ
ージヤケツト40への冷却水の流入の抵抗とな
り、そのため該冷却水は上記キリ穴42,42内
に導入され易くなり、またこれらのキリ穴42,
42は上記入口41,41から斜め上方に延びて
いるから、導入された冷却水が該キリ穴42,4
2内を円滑に流れることになる。そのため、上記
メネジ部36cに螺合された点火プラグ37のオ
ネジ部37aがこの冷却水によつて重点的に冷却
されることになる。これにより、点火プラグ37
の特に熱的に厳しいオネジ部37aが効果的に冷
却され、該プラグ37が高温の排気ガスが通過す
る排気ポート18,18間に配設されているにも
拘らず、該プラグ37の熱的劣化が防止される。
さらに、特に温度が上昇し易いロアデツキ38に
おける両排気ポート18,18間の部位が、X字
状に交差するキリ穴42,42内を流れる低温の
冷却水によつて効率よく冷却されることになり、
これにより熱歪に起因するロアデツキ38の変形
が抑制されることにもなる。
また、この実施例においては、ウオータージヤ
ケツト40内における排気ポート18,18の構
成壁45,45と点火プラグ挿入孔36の構成壁
44との間に通路46,46が形成されているた
め、該通路46,46を通過するウオータージヤ
ケツト40内の冷却水により、上記点火プラグ挿
入孔36の構成壁44を介して点火プラグ37が
冷却されることになる。これにより、該プラグ3
7の熱的劣化が一層効果的に防止される。
ケツト40内における排気ポート18,18の構
成壁45,45と点火プラグ挿入孔36の構成壁
44との間に通路46,46が形成されているた
め、該通路46,46を通過するウオータージヤ
ケツト40内の冷却水により、上記点火プラグ挿
入孔36の構成壁44を介して点火プラグ37が
冷却されることになる。これにより、該プラグ3
7の熱的劣化が一層効果的に防止される。
第1〜6図は本発明の実施例を示すもので、第
1図は燃焼室の中央で切断したシリンダヘツド及
びその周辺の縦断正面図、第2図は第1図―
線で切断したシリンダヘツド単体の横断平面図、
第3図は動弁機構の平面図、第4図は第1図―
線で切断した要部横断面図、第5図は第2図
―線で切断した要部縦断面図、第6図は第1図
―線で切断した縦断面図である。第7,8図
は従来例を示すシリンダヘツド及びその周辺の縦
断正面図及び横断平面図である。 11…シリンダブロツク、13…シリンダヘツ
ド、16…燃焼室、18…排気ポート(181…
第1排気ポート、182…第2排気ポート)、36
…挿入孔、36c…ネジ穴部(メネジ部)、37
…点火プラグ、38…燃焼室構成壁(ロアデツ
キ)、39,40…ウオータージヤケツト、41
…冷却水入口(411…第1冷却水入口、412…
第2冷却水入口)、42…キリ穴(421…第1キ
リ穴、422…第2キリ穴)。
1図は燃焼室の中央で切断したシリンダヘツド及
びその周辺の縦断正面図、第2図は第1図―
線で切断したシリンダヘツド単体の横断平面図、
第3図は動弁機構の平面図、第4図は第1図―
線で切断した要部横断面図、第5図は第2図
―線で切断した要部縦断面図、第6図は第1図
―線で切断した縦断面図である。第7,8図
は従来例を示すシリンダヘツド及びその周辺の縦
断正面図及び横断平面図である。 11…シリンダブロツク、13…シリンダヘツ
ド、16…燃焼室、18…排気ポート(181…
第1排気ポート、182…第2排気ポート)、36
…挿入孔、36c…ネジ穴部(メネジ部)、37
…点火プラグ、38…燃焼室構成壁(ロアデツ
キ)、39,40…ウオータージヤケツト、41
…冷却水入口(411…第1冷却水入口、412…
第2冷却水入口)、42…キリ穴(421…第1キ
リ穴、422…第2キリ穴)。
Claims (1)
- 1 1気筒について2個の吸気弁と2個の排気弁
とを備え、これらの弁を1本の頭上カム軸で駆動
するようにしたエンジンにおいて、点火プラグの
挿入孔をシリンダヘツドにおける第1、第2排気
ポート間に傾斜状に設けて、該点火プラグの着火
部を両排気ポートの燃焼室への開口部より該燃焼
室の中央部寄りに位置させると共に、該シリンダ
ヘツドのロアデツキにおける上記第1、第2排気
ポートの各下方位置に、シリンダブロツクのウオ
ータージヤケツトから両排気ポート回りのウオー
タージヤケツトに冷却水を流入させる第1、第2
冷却水入口をそれぞれ設け、且つ第1排気ポート
の下方の第1冷却水入口に一端が開口し、第2排
気ポートと上記挿入孔の点火プラグ螺合用ネジ穴
部との間を斜め上方に延びて他端が該シリンダヘ
ツド内のウオータージヤケツトに開口する第1キ
リ穴と、第2排気ポートの下方の第2冷却水入口
に一端が開口し、第1、第2排気ポート間で上記
第1キリ穴と交差すると共に第1排気ポートと上
記点火プラグ螺合用ネジ穴部との間を斜め上方に
延びて他端が該シリンダヘツド内のウオータージ
ヤケツトに開口する第2キリ穴とを穿設し、これ
らの第1、第2キリ穴により、シリンダヘツドの
燃焼室構成壁に両排気ポートと点火プラグ螺合用
ネジ穴部とを仕切るX字状の冷却水通路を構成し
たことを特徴とする4弁式エンジン。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26508584A JPS61142353A (ja) | 1984-12-14 | 1984-12-14 | 4弁式エンジン |
US06/803,606 US4714058A (en) | 1984-12-10 | 1985-12-02 | Spark-ignited internal combustion engine |
DE19853543443 DE3543443A1 (de) | 1984-12-10 | 1985-12-09 | Fremdgezuendete brennkraftmaschine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26508584A JPS61142353A (ja) | 1984-12-14 | 1984-12-14 | 4弁式エンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61142353A JPS61142353A (ja) | 1986-06-30 |
JPH0243025B2 true JPH0243025B2 (ja) | 1990-09-26 |
Family
ID=17412387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26508584A Granted JPS61142353A (ja) | 1984-12-10 | 1984-12-14 | 4弁式エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61142353A (ja) |
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GB2511136B (en) * | 2013-02-26 | 2019-12-04 | Mclaren Automotive Ltd | Engine cooling |
JP7106972B2 (ja) * | 2018-05-08 | 2022-07-27 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関のシリンダヘッド |
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JPS6347898A (ja) * | 1986-08-15 | 1988-02-29 | 株式会社日立製作所 | 現金取引装置およびその運用方式 |
JPS6410426U (ja) * | 1987-07-09 | 1989-01-19 |
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JPS56171649U (ja) * | 1980-05-22 | 1981-12-18 | ||
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-
1984
- 1984-12-14 JP JP26508584A patent/JPS61142353A/ja active Granted
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---|---|
JPS61142353A (ja) | 1986-06-30 |
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