JPH10338491A - フォークリフトの荷役用油圧装置 - Google Patents

フォークリフトの荷役用油圧装置

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Publication number
JPH10338491A
JPH10338491A JP9152463A JP15246397A JPH10338491A JP H10338491 A JPH10338491 A JP H10338491A JP 9152463 A JP9152463 A JP 9152463A JP 15246397 A JP15246397 A JP 15246397A JP H10338491 A JPH10338491 A JP H10338491A
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JP
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tilt
mast
cylinder
valve
pilot
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Application number
JP9152463A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Takeuchi
敏之 竹内
Yasuhiko Naruse
靖彦 成瀬
Joji Matsuzaki
丈治 松崎
Makio Tsukada
牧生 塚田
Shigeto Nakajima
滋人 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66FHOISTING, LIFTING, HAULING OR PUSHING, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. DEVICES WHICH APPLY A LIFTING OR PUSHING FORCE DIRECTLY TO THE SURFACE OF A LOAD
    • B66F9/00Devices for lifting or lowering bulky or heavy goods for loading or unloading purposes
    • B66F9/06Devices for lifting or lowering bulky or heavy goods for loading or unloading purposes movable, with their loads, on wheels or the like, e.g. fork-lift trucks
    • B66F9/075Constructional features or details
    • B66F9/20Means for actuating or controlling masts, platforms, or forks
    • B66F9/22Hydraulic devices or systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォークリフトの荷役用油圧装置において、
マストの前傾角度規制システムを採用した場合に発生し
易いマストの自然前傾問題を解消する。 【解決手段】 ティルトシリンダ7のロッド側油室と、
そのティルトシリンダ7を操作するティルトスプール8
との間には、マスト11の傾動角度規制用の比例電磁弁
14を設け、マスト11の前傾操作時において、フォ−
ク12高さが設定高さを越えた高揚高領域でマスト11
が傾動範囲内の所定角度に達したとき、比例電磁弁14
によって油路13を閉じる。また、比例電磁弁14とテ
ィルトシリンダ7との間には、パイロットチェック弁1
9を設け、ティルトシリンダ7の停止状態でのティルト
シリンダ7からの圧油のリークを阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトの
荷役用油圧装置に係り、詳しくはマスト傾動用のティル
トシリンダを制御する荷役用油圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフォークリフトの荷役用油圧装置
は、マストに沿ってフォ−クを昇降させるためのリフト
シリンダと、マストを前後に傾動させるティルトシリン
ダとを備えており、コントロールバルブのリフトスプー
ルやティルトスプールを操作することによって両シリン
ダを個々に作動し、フォ−クによる荷役作業を行うよう
になっている。
【0003】マストのティルト角は、JIS規格による
と、原則として前傾角が6°、後傾角が12°に規定さ
れている。しかしながら、例えば荷物の積載されたフォ
−クを高揚高域まで上昇させたのち、荷物を高所に積み
込むべくマストを前傾するといった作業を行う場合、荷
役作業時の安全性を考慮するならば、マストの最大前傾
角度は、上記設定角よりも小さい方が望ましい。
【0004】そこで、このような事情に鑑み、高揚高領
域でマストの前傾角度を規制する装置が提案されてい
る。このマスト前傾角度規制装置は、ティルトシリンダ
のロッド側の油路に比例電磁式流量調整弁や電磁式開閉
弁のような流量制御弁を設け、高揚高領域での荷役作業
時においてマストの前傾角が予め定めた規制角度に達し
たときには、その検出信号に基づいて流量制御弁を操作
してティルトシリンダの油路を閉じ、マストの前傾角度
を規制するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
マスト前傾角度規制装置を採用すると、高揚高領域での
荷役作業の安全性を向上することができる反面、流量制
御弁の採用に伴いティルトシリンダの停止状態での圧油
のリーク量が増加し、マストが自然前傾するという問題
が発生する。即ち、流量制御弁としてはティルトスプー
ルと同様にスプールタイプのものが採用されるが、スプ
ール弁の場合、スプールとバルブ本体との摺動面をシー
ル面とする関係で、元々その摺動面から圧油がリークし
易いものであり、このため、流量制御弁の追加に伴いテ
ィルトシリンダに関する圧油のリーク箇所が増えてしま
う。その結果、ティルトシリンダの停止状態では、マス
トに作用する前傾方向の負荷(積荷)がロッドを引き出
す方向に作用するため、ロッド側の圧油が流量制御弁及
びティルトスプールの各摺動面からそれぞれリークし、
これによりマストが自然前傾してしまうことになる。
【0006】なお、シール性のアップのために、例えば
摺動面の隙間を微小に設定したりあるいは摺動面にOリ
ング等を介在したりしてリークを防止することは可能で
あるが、このような対策は摺動抵抗の増大につながる関
係で、高い応答性を要求される流量制御弁には採用でき
ない。
【0007】本発明の目的は、上述の問題点に鑑み、マ
ストの前傾角度規制システムを採用した場合に生じ易い
マストの自然前傾問題を解消し得る荷役用油圧装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成したものである。即ち、請
求項1の発明は、ティルトシリンダとそのティルトシリ
ンダを操作する方向切換弁との間には、マストの傾動操
作時において、マストが傾動範囲内の所定角度に達した
ときに油路を閉じることによってマストの傾動角度を規
制する流量制御弁を設け、その流量制御弁とティルトシ
リンダとの間には、ティルトシリンダからの圧油のリー
クを阻止するチェック弁を設けたことを特徴とする。
【0009】上記のように構成された請求項1の発明に
よれば、荷役作業時において、流量制御弁でマストの傾
動角度を規制することによって荷役作業の安全性を向上
することができる。一方、ティルトシリンダの停止時に
は、常にチェック弁によってティルトシリンダからの圧
油のリークを阻止してマストの自然前傾を防止できる。
このため、例えば長時間にわたって運転席から離れるよ
うな場合であってもマストを停止位置に確実に保持する
ことができる。そして、チェック弁を設けたことによ
り、流量制御弁には特にシール性が要求されないので、
応答性の高いものを使用できる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載のフォー
クリフトの荷役用油圧装置において、前記チェック弁が
パイロット操作式であって、油圧ポンプに直結されたパ
イロットラインを経て導かれるパイロット圧によって開
放操作されるようにしたことを特徴とする。このような
構成によれば、請求項1の発明と同様にマストの自然前
傾を防止できることは勿論のこと、油圧ポンプの駆動中
はチェック弁が常に開放されるため、ティルト操作時の
応答性を高めることができ、一方、油圧ポンプの停止時
(キーオフ時)においては、誤って方向切換弁を操作し
た場合であってもティルトシリンダ又はリフトシリンダ
が作動されず、マストの前傾を防止することができる。
【0011】請求項3の発明は、請求項2記載のフォー
クリフトの荷役用油圧装置において、前記パイロットラ
インには、そのパイロットラインを常には閉じ、マスト
のティルト操作時には開く電磁弁を設けたことを特徴と
する。このような構成によれば、ティルト操作時の応答
性は若干低下するとしても、油圧ポンプの駆動、停止の
如何に関係なく、常にティルトシリンダの自然前傾問題
を解消することが可能となる。
【0012】請求項4の発明は、請求項1記載のフォー
クリフトの荷役用油圧装置において、リフトシリンダと
そのリフトシリンダを操作する方向制御弁との間に、リ
フトシリンダからの圧油のリークを阻止するチェック弁
を設けたことを特徴とする。従って、請求項4の発明に
よれば、請求項1の発明と同様に、荷役作業の安全性を
向上し、かつマストの自然前傾を防止できることは勿論
のこと、マストの自然降下をも防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。先ず、図1及び図2に基
づいて第1の実施の形態を説明する。図1はフォークリ
フトのリフトシリンダ及びティルトシリンダの油圧回路
図である。図示のように、油圧ポンプ1から吐出された
圧油はコントロールバルブ2内に送られ、分流弁3によ
って荷役系への流れと、PS(パワーステアリング)バ
ルブ4への流れとに分流される。コントロールバルブ2
内にはリフトシリンダ5を操作する方向切換弁としての
リフトスプール6と、ティルトシリンダ7を操作する方
向切換弁としてのティルトスプール8が設けられ、両ス
プール6,8の非操作時、即ち、中立位置では油圧ポン
プ1から送られた荷役系の圧油が油路9を経てオイルタ
ンク10に戻されるようになっている。
【0014】マスト11を傾動するティルトシリンダ7
は、そのロッド側油室及びボトム側油室が油路13a,
13bによってティルトスプール8と接続され、ロッド
側油室に接続された油路13aには、マストの前傾角度
を規制する流量制御弁としての比例電磁式流量調整弁1
4(以下、比例電磁弁という)が設けられている。比例
電磁弁14は、流量調整部15と、その流量調整部15
を制御するパイロット圧発生用のソレノイド部16とか
らなり、ソレノイド部16に発生した電磁力(コイルに
流れる電流に比例する)にて流量調整部15に作用する
パイロット圧を制御し、そのパイロット圧とバネ力との
バランスによって流量調整部15のスプールの変位量
(開度)を決定し、電流に比例した流量が得られるよう
になっており、非通電時には閉じられる。
【0015】一方、マスト11に沿ってフォ−ク12を
昇降させるためのリフトシリンダ5は、油路17によっ
てリフトスプール6と接続されており、その油路17に
はリフトシリンダ5からの圧油のリークを阻止するため
のパイロットチェック弁18が設けられている。また比
例電磁弁14の流量調整部15とティルトシリンダ7と
の間には、ティルトシリンダ7からの圧油のリークを阻
止するパイロットチェック弁19が設けられている。
【0016】コントロールバルブ2内には、前記比例電
磁弁14の流量調整部15及びリフトシリンダ用とティ
ルトシリンダ用の2つのパイロットチェック弁18,1
9にそれぞれ開放操作用のパイロット圧を導入するため
のパイロットライン20が設けられている。本実施の形
態は油圧ポンプ1の吐出圧をパイロット圧として使用す
る方式としたものであり、油圧ポンプ1の吐出通路にパ
イロットライン20を直に接続し、そのパイロットライ
ン20には減圧弁21を設けて油圧ポンプ1の吐出圧の
変動に拘らず、一定のパイロット圧が得られるようにし
ている。
【0017】そして、リフトシリンダ5用のパイロット
チェック弁18には、減圧弁21を経由後のパイロット
圧が直に作用する構成とされ、そのため、油圧ポンプ1
の駆動時(エンジンが駆動されているキーオン時)に
は、パイロットチェック弁18が開放状態に保持され
る。一方、ティルトシリンダ7用のパイロットチェック
弁19に対するパイロット圧は、比例電磁弁14の流量
調整部15と共にソレノイド部16によって制御される
ようになっている。
【0018】図2は比例電磁弁14の制御ブロック図で
ある。マスト1のティルト操作、即ち、ティルトレバー
8aによってティルトスプール8が前傾側又は後傾側へ
操作されたとき、その操作はマイクロスイッチのような
前傾操作センサ22又は後傾操作センサ23によって検
出されてコントローラ27に入力され、それに基づきコ
ントローラ27が比例電磁弁14のソレノイド部16に
設定駆動電流を通電させるための駆動信号を出力するよ
うになっている。これによりパイロットライン20が開
放され、流量調整部15及びパイロットチェック弁19
にそれぞれ所定のパイロット圧が作用してこれを開放す
るため、ティルトシリンダ7が作動可能となり、マスト
1の前傾又は後傾が行われる。
【0019】また、マスト11にはそのティルト角を検
出するティルト角センサ24(例えば回転式ポテンショ
メータ)と、フォ−ク12の高さを検出する揚高センサ
25(例えば近接スイッチ)が設けられ、その検出信号
がそれぞれコントローラ27に入力される。さらにリフ
トシリンダ5には負荷の高低(積荷の有無)を検出する
負荷センサ26(例えば圧力スイッチ)が設けられ、そ
の検出信号がコントローラ27に入力されるようになっ
ている。
【0020】そして、フォ−ク12上の積荷を降ろすべ
く、マスト1を前傾操作した場合において、フォ−ク1
2の高さが予め設定した高揚高領域にありかつ高負荷が
作用している場合には、コントローラ27はマスト11
の前傾角度が傾動範囲内の規制角度(例えば前傾2〜3
°)に達したとき、比例電磁弁14のソレノイド部16
に対して通電遮断用の信号を出力するようになってい
る。
【0021】このことにより、流量調整部15及びパイ
ロットチェック弁19が閉じられてティルトシリンダ7
が自動停止され、マスト11の前傾角度が規制される。
このような前傾角度規制は、高揚高領域において、荷物
の積載状態でマスト11を最大角度まで前傾操作した場
合の前方向の転倒可能性を低下し、安全性を高めること
ができる。
【0022】なお、このような安全性を考慮したマスト
11の傾動規制は、前傾時において有効性が大であるも
のの、作業性を高めるという意味では有効であるから、
後傾動作時において後傾角度規制を行うように構成する
ことは何ら差し支えない。
【0023】ところで、上記のような前傾規制のために
設けられる比例電磁弁14の流量調整部15は、スプー
ルタイプであってティルトスプール8と同様にスプール
とバルブ本体との摺動面がシール面となるため、摺動抵
抗を軽減して高い応答性を得るように摺動面の隙間を設
定したときは、閉じ状態での摺動面からの圧油のリーク
は避けられない。その結果、例えばフォ−ク12に荷物
の積載状態において、ティルトシリンダ7を停止して暫
く放置したような場合には、ティルトシリンダ7のロッ
ド側油室内の圧油が流量調整部15及びティルトスプー
ル8の摺動面からそれぞれリークしてマスト11が自然
前傾する虞がある。
【0024】しかるに、本実施の形態においては、パイ
ロットチェック弁19を設けてあるため、ティルトシリ
ンダ7の停止状態において、ティルトシリンダ7からの
圧油のリークを阻止することができる。即ち、ボールや
ポペットをシートに押し付けてシールするチェック弁の
場合は、殆ど漏れのないシール性が得られるものであ
り、このことによって、仮にフォ−ク12に荷物を積載
した状態で放置した場合であっても、ティルトシリンダ
7からの圧油のリークが阻止され、マスト11の自然前
傾を防止することができる。なお、このマスト11の自
然前傾防止は、ティルトレバー8aの非操作時には、油
圧ポンプ1の駆動、停止の如何に関係なく可能となる。
【0025】一方、リフトシリンダ5用のパイロットチ
ェック弁18は、油圧ポンプ1の駆動中は常に開放状態
に保持される。そのため、リフトレバー6aによりリフ
トスプール6を操作してリフトシリンダ5を下降したと
きの応答性が良い。また、油圧ポンプ1を停止したキー
オフ時には、油圧ポンプ1の停止に伴いパイロットチェ
ック弁18が閉じるため、リフトシリンダ5内の圧油が
リフトスプール6の摺動面からリークすることを阻止
し、マスト11(フォ−ク12)の自然降下を防止する
ことができる。さらにまた、いずれのパイロットチェッ
ク弁18,19も油圧ポンプ1の停止時には閉止される
ため、誤ってリフトレバー6a及びティルトレバー8a
を操作してもマスト11が下降又は前傾されることはな
い。
【0026】また、本実施の形態によると、ティルトシ
リンダ7用のパイロットチェック弁19と、比例電磁弁
14の流量調整部15とを共通のソレノイド部16によ
って制御する構成としてあり、このことにより、流量調
整部15とパイロットチェック弁19の開閉タイミング
が一致し、ティルト操作時の応答性が良好になり、しか
も構造の簡素化も図れる。
【0027】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。なお、以下に説明する他の実施の形態はリフトシリ
ンダ5及びティルトシリンダ7のリーク防止用として設
けられるパイロットチェック弁18,19の開放制御に
関しての変更例であり、従って、第1の実施の形態と異
なる部分についてのみ説明し、第1の実施の形態と同様
に構成される部分については、同一符号を付して説明を
省略する。
【0028】図3に示す第2の実施の形態は、リフトシ
リンダ5用のパイロットチェック弁18を開放操作する
パイロット圧を比例電磁弁28によって制御するように
したものである。そのために、リフトスプール6を操作
するリフトレバー6aの操作量をセンサによってコント
ローラに入力し、それに基づいてコントローラが比例電
磁弁28を制御して操作量に比例する大きさのパイロッ
ト圧をパイロットチェック弁18に作用するように構成
される。
【0029】従って、第2の実施の形態によるときは、
ティルトシリンダ7の場合と同様に、油圧ポンプ1の駆
動、停止の如何に関係なくリフトシリンダ5からの圧油
のリークを阻止してマスト11の自然降下を防止するこ
とができる。また、リフトレバー6aを操作してのフォ
−ク12の下降中において、フォ−ク12の高さを検出
する揚高センサからの信号に基づいてパイロットチェッ
ク弁18を閉じるように比例電磁弁28を制御すること
によってフォ−ク12を任意の設定位置に自動停止する
ことも可能となる。
【0030】次に、図4に示す第3の実施の形態は、リ
フトシリンダ5用のパイロットチェック弁18を操作す
るパイロット圧を電磁式開閉弁29によって制御し、電
磁式開閉弁29はリフトレバー8aが下降位置に操作さ
れたときにのみ開放されるように構成したものである。
従って、この実施の形態の場合も上述した第2の実施の
形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0031】図5に示す第4の実施の形態は、リフトシ
リンダ5用のパイロットチェック弁18と同様に、油圧
ポンプ1から減圧弁21を経て導入される吐出圧をティ
ルトシリンダ7用のパイロットチェック弁19に対して
直に作用させる構成としたものである。このため、油圧
ポンプ1の停止状態では、パイロットチェック弁18,
19がそれぞれ閉止状態を保持する。このことにより、
圧油のリークに起因するマスト11の自然前傾及び自然
降下を防止することができるとともに、誤操作によるマ
スト11の下降及び前傾動作を防止できる。一方、油圧
ポンプ1の駆動中はパイロットチェック弁18,19が
常時開放状態に保持されるため、リフト操作及びティル
ト操作時の応答性が良好である。
【0032】なお、上述した実施の形態において、マス
ト11の前傾規制用として設けられる流量制御弁は、比
例電磁弁14に変えて電磁式開閉弁を用いても差し支え
なく、設ける位置もロッド側油室の油路13aからボト
ム側油室の油路13bに変更してもよい。また、ティル
トシリンダ7用のパイロットチェック弁19を操作する
パイロット圧の制御は、比例電磁弁14のソレノイド部
16とは別の電磁弁を用いて行ってもよい。
【0033】さらに、前記実施の形態では、主に高揚高
領域でのマストの前傾角度規制を例に挙げてマストの傾
動規制を説明したが、マストの傾動規制はこれに限定さ
れるものではない。例えば、負荷センサ26の出力を利
用し、揚高の高低に関係なく荷重が重ければ前傾角度を
規制するように構成してもよいし、荷重が重ければ前後
傾に関係なく傾動速度を緩和するように比例電磁弁14
を制御するようにしてもよい。即ち、ティルトシリンダ
7とティルトスプール8とを結ぶ油路13a,13bの
いずれかを流れる油圧油の流れを制御し、ティルトシリ
ンダ7の伸縮を停止させたり、ティルトシリンダ7の伸
縮速度をさせるものであれば、本発明にいうマストの傾
動規制に当たり、本発明を実施する上で何らの問題もな
い。
【0034】上記した実施の形態には、請求項に記載し
た発明のほか、下記のような発明が包含される。
【0035】1.フォークリフトのための荷役用油圧装
置であって、リフト用又はティルト用の油圧シリンダ
と、それを操作する方向切換弁との間に、油圧シリンダ
内の圧油のリークを阻止するためのパイロットチェック
弁を設け、そのパイロットチェック弁を、油圧ポンプの
吐出路に接続されたパイロットラインを経て直に又は電
磁弁を介して導入される吐出圧によって操作するように
したことを特徴とする産業車両のための荷役用油圧装
置。
【0036】リフト用又はティルト用の油圧シリンダと
それを操作する方向切換弁との間にパイロットチェック
弁を設けて油圧シリンダからの圧油のリークを阻止する
場合において、そのパイロットチェック弁の操作用パイ
ロット圧を方向切換弁の下流から取り出すように構成す
ると、方向切換弁を操作してからパイロット圧が設定圧
まで上昇してパイロットチェック弁が開放されるまでに
作動遅れが生じ、油圧シリンダの応答性が劣る。
【0037】しかるに、上記のように構成された荷役用
油圧装置によると、リフト操作又はティルト操作時にお
いて、ティルト操作が行われてからパイロットチェック
弁が開放されるまでの作動遅れを減少して油圧シリンダ
の応答性を高めることが可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
高揚高領域でのマストの前傾角度規制を行うことによっ
て荷役作業の安全性を向上した上で、ティルトシリンダ
の停止状態でのマストの自然前傾問題を防止解消するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るフォークリフトの荷役
用油圧回路図である。
【図2】比例電磁式流量調整弁の制御ブロック図であ
る。
【図3】第2の実施の形態に係るフォークリフトの荷役
用油圧回路図である。
【図4】第3の実施の形態に係るフォークリフトの荷役
用油圧回路図である。
【図5】第4の実施の形態に係るフォークリフトの荷役
用油圧回路図である。
【符号の説明】
1…油圧ポンプ 2…コントロールバルブ 5…リフトシリンダ 6…リフトスプール 7…ティルトシリンダ 8…ティルトスプール 14…比例電磁弁 15…流量調整部 16…ソレノイド部 18…パイロットチェック弁 19…パイロットチェック弁 20…パイロットライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚田 牧生 長野県上水内郡豊野町浅野1671番地 仁科 工業株式会社内 (72)発明者 中島 滋人 長野県上水内郡豊野町浅野1671番地 仁科 工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ティルトシリンダとそのティルトシリン
    ダを操作する方向切換弁との間には、マストの傾動操作
    時において、マストが傾動範囲内の所定角度に達したと
    きに油路を閉じることによってマストの傾動角度を規制
    する流量制御弁を設け、その流量制御弁とティルトシリ
    ンダとの間には、ティルトシリンダからの圧油のリーク
    を阻止するチェック弁を設けたフォークリフトの荷役用
    油圧装置。
  2. 【請求項2】 前記チェック弁がパイロット操作式であ
    って、油圧ポンプに直結されたパイロットラインを経て
    導かれるパイロット圧によって開放操作されるようにし
    た請求項1記載のフォークリフトの荷役用油圧装置。
  3. 【請求項3】 前記パイロットラインには、そのパイロ
    ットラインを常には閉じ、マストのティルト操作時には
    開く電磁弁を設けた請求項2記載のフォークリフトの荷
    役用油圧装置。
  4. 【請求項4】 リフトシリンダとそのリフトシリンダを
    操作する方向切換弁との間に、リフトシリンダからの圧
    油のリークを阻止するチェック弁を設けた請求項1記載
    のフォークリフトの荷役用油圧装置。
JP9152463A 1997-06-10 1997-06-10 フォークリフトの荷役用油圧装置 Pending JPH10338491A (ja)

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