JP3713877B2 - ティルトシリンダの速度制御装置 - Google Patents

ティルトシリンダの速度制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3713877B2
JP3713877B2 JP08087697A JP8087697A JP3713877B2 JP 3713877 B2 JP3713877 B2 JP 3713877B2 JP 08087697 A JP08087697 A JP 08087697A JP 8087697 A JP8087697 A JP 8087697A JP 3713877 B2 JP3713877 B2 JP 3713877B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
tilt cylinder
tilt
valve
rate adjusting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08087697A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10273294A (ja
Inventor
靖彦 成瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP08087697A priority Critical patent/JP3713877B2/ja
Priority to DE19814147A priority patent/DE19814147B4/de
Publication of JPH10273294A publication Critical patent/JPH10273294A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3713877B2 publication Critical patent/JP3713877B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66FHOISTING, LIFTING, HAULING OR PUSHING, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. DEVICES WHICH APPLY A LIFTING OR PUSHING FORCE DIRECTLY TO THE SURFACE OF A LOAD
    • B66F9/00Devices for lifting or lowering bulky or heavy goods for loading or unloading purposes
    • B66F9/06Devices for lifting or lowering bulky or heavy goods for loading or unloading purposes movable, with their loads, on wheels or the like, e.g. fork-lift trucks
    • B66F9/075Constructional features or details
    • B66F9/20Means for actuating or controlling masts, platforms, or forks
    • B66F9/22Hydraulic devices or systems
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B21/00Common features of fluid actuator systems; Fluid-pressure actuator systems or details thereof, not covered by any other group of this subclass
    • F15B21/08Servomotor systems incorporating electrically operated control means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B9/00Servomotors with follow-up action, e.g. obtained by feed-back control, i.e. in which the position of the actuated member conforms with that of the controlling member
    • F15B9/02Servomotors with follow-up action, e.g. obtained by feed-back control, i.e. in which the position of the actuated member conforms with that of the controlling member with servomotors of the reciprocatable or oscillatable type
    • F15B9/08Servomotors with follow-up action, e.g. obtained by feed-back control, i.e. in which the position of the actuated member conforms with that of the controlling member with servomotors of the reciprocatable or oscillatable type controlled by valves affecting the fluid feed or the fluid outlet of the servomotor
    • F15B9/09Servomotors with follow-up action, e.g. obtained by feed-back control, i.e. in which the position of the actuated member conforms with that of the controlling member with servomotors of the reciprocatable or oscillatable type controlled by valves affecting the fluid feed or the fluid outlet of the servomotor with electrical control means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B13/00Details of servomotor systems ; Valves for servomotor systems
    • F15B2013/008Throttling member profiles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォークリフトのマストを前後傾させるために用いられるティルトシリンダの速度制御装置に係り、詳しくはストロークエンドでの衝撃を低減する上で有効な速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、フォークリフトにおいて、ティルトシリンダによってマストをある速度で前後に傾動させたとき、シリンダのストロークエンドで衝撃が発生する。このような衝撃は時として荷崩れの原因ともなるため、ストロークエンドに接近したときに、ティルトシリンダの速度が次第に減速されるようにオペレータがティルトレバーを操作してティルトシリンダに送り込まれる圧油の流量を絞る必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、オペレータによる減速のためのティルトレバー操作は、実際には高度の熟練を要し、非常に煩わしいものである。
【0004】
本発明の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、マストがストロークエンドに接近したときにティルトシリンダの速度を自動的に減速させることにより、ストロークエンドでの衝撃を低減するできるようにしたティルトシリンダの速度制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は次のように構成したものである。即ち、請求項1の発明は、ティルトシリンダの速度制御装置であって、フォークリフトにおけるマスト傾動用のティルトシリンダと油圧ポンプとの間に、マストの傾動時にティルトシリンダに対する圧油の送り量又は戻り量を調整する流量調整弁を設け、前記ティルトシリンダがシリンダストローク途中の所定の減速制御開始点に到達したときに該ティルトシリンダに対する圧油の流量を予め設定した一定流量まで絞るとともに、前記流量調整弁による流量の絞り作用がティルトシリンダの速度が速いほどストロークエンドから遠い位置で開始されるように前記減速制御開始点をシリンダ速度に応じて可変としたことを特徴とする。
【0006】
上記のように構成された請求項1の発明によれば、マストの傾動時において、ティルトシリンダが減速制御開始点まで移動したとき、流量調整弁によってティルトシリンダに対する圧油の流量が一定流量に絞られ、ティルトシリンダの速度が減速される。このことにより、オペレータによる減速のための煩わしいティルトレバー操作を行なうまでもなくストロークエンドでの衝撃を低減又は防止することができる。
また、減速制御開始点をシリンダ速度に応じて可変としたので、ティルトシリンダの速度に対応した衝撃低減効果を得ることが可能になるともに、衝撃低減のための減速領域が必要以上に大きくなることを回避して作業性の低下を防止できる。
【0007】
この場合、請求項2記載の発明のように、請求項1記載のティルトシリンダの速度制御装置において、前記流量調整弁を、流量調整範囲の途中に所定の電流幅に関して一定流量を流すことが可能な中間流量領域を備えた電磁式流量調整弁によって構成することが望ましい。このような構成を採用したときは、電磁式流量調整弁の流量特性がバネ力のばらつきによりオフセットした場合あるいは電流がばらついた場合でも所定の目標流量を得ることが可能となるため、ティルトシリンダがストロークエンドまで確実に作動されて位置精度が高められるとともに、ストロークエンドでの安定した衝撃低減効果が得られる。
【0008】
また、請求項3記載の発明のように、請求項1記載のティルトシリンダの速度制御装置において、前記ティルトシリンダに対する圧油の流れ方向を制御する方向制御弁を、流量調整範囲の途中に所定の電流幅に関して一定流量を流すことが可能な中間流量領域を備えた電磁式流量調整弁によって構成してもよい。このときは、請求項2記載の発明と同様な作用効果が得られるとともに、弁数を減少することができる。
【0009】
また、請求項4記載の発明のように、請求項1記載のティルトシリンダの速度制御装置において、前記流量調整弁が並列に設けられた複数の開閉弁によって構成され、前記ティルトシリンダが減速制御開始点に到達したときに開閉弁のうちの少なくとも1つが閉じ側に作動される構成としてもよい。このような構成を採用したときは、請求項2記載の発明と同様な作用効果が得られ、しかも電磁式流量調整弁に比べて構造が簡単になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。先ず、第1の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1はティルトシリンダの速度制御回路図であり、マスト1を前後傾するためのティルトシリンダ2が荷役用コントロールバルブ3のティルトスプール4を介して油圧ポンプ5と接続され、ティルトスプール4の切換操作によって伸縮作動されるようになっている。
【0013】
ティルトスプール4とティルトシリンダ2のロッド側油室とを接続する油路には、ティルトシリンダ2がストロークエンド手前で減速されるように流量を調整する電磁式流量調整弁6が設けられている。ただし、本実施の形態では、ティルトスプール4の前傾側油路には、マスト1の前傾動作が後傾動作よりも低速で行わせるための絞り4aが設けられ、荷降ろし作業時の安全性が考慮されている。このため、電磁式流量調整弁6は主としてマスト後傾時の速度制御に用いられることになる。なお、図1において、21はオイルタンク、22は分流弁、23はPS(パワーステアリング)バルブである。
【0014】
電磁式流量調整弁6は圧油の流量を制御する流量調整部7と、その流量調整部7を制御するパイロット圧発生用のソレノイド部8とからなり、ソレノイド部8のコイルに電流が通電されたとき、その電流値に比例する大きさのパイロット圧を流量調整部7に作用させて流量(開度)を制御するようになっており、図2に実線で示すような電流ー流量特性を有するように構成されている。
【0015】
即ち、全開時の最大流量領域(イ)と、電流に比例した流量を得ることができる流量調整範囲(全開⇔全閉)の途中に、所定の電流幅(変化)に関して一定流量(開度)を得ることが可能な中間流量領域(ロ)、例えば半開状態を備えるように構成されている。そして、このような流量特性を得るために電磁式流量調整弁6は図3に示す如く構成される。
【0016】
図示のように、流量調整部7はバルブ本体9と、そのバルブ本体9に軸方向に摺動可能に嵌入された棒状のスプール10とを備え、バルブ本体9には油圧ポンプ5側に通じるポンプポート11と、ティルトシリンダ2側に通じるシリンダポート12が設けられている。
【0017】
スプール10には、ポンプポート11とシリンダポート12とを連絡するための第1通路13と第2通路14が設けられ、第1通路13はスプール10の軸中心部を通して設けられ、第2通路14はスプール10の外周面に形成されている。そして、第1通路13と第2通路14の入口はスプール10の変位に拘らず常にポンプポート11と連通されるが、出口はスプール10の変位によってシリンダポート12に対して順次開閉される。
【0018】
バルブ本体9には、スプール10の一端と対向する側にパイロット室15が設けられ、反対側にスプール10の他端に作用する圧縮コイルバネ16が収容されている。そのため、スプール10は軸方向の一端に作用するパイロット圧によって通路13,14を開く側に変位され、他端に作用する圧縮コイルバネ16によって通路13,14を閉じる側に変位される。なお、スプール10の最大変位量はストッパボルト17によって規制される。
【0019】
前記パイロット室15の圧力は、前記ソレノイド部8によって制御される。即ち、パイロット室15にはソレノイド部8のコイルに電流が通電されたときに発生する電磁力で制御されるパイロット圧が導入されるようになっており、従って、パイロット室15内のパイロット圧は、ソレノイド部8に発生する電磁力に比例する。そのため、スプール10の変位量は、スプール10の一端に作用するパイロット圧と他端に作用するバネ力とのバランスによって決定されることになる。なお、パイロット圧は油圧ポンプ5から吐出される圧油を減圧弁19付きパイロットライン20を経て導入されるようになっている。
【0020】
そして、上記のように構成された電磁式流量調整弁6は、下記の如く作用する。図3の(A)は流量調整部7の閉じ状態を示している。このとき、ソレノイド部8のコイルには電流が通電されておらず、パイロット室15にはパイロット圧が発生していない。従って、スプール10は圧縮コイルバネ16によって閉位置に保持されている。即ち、両通路13,14はその出口がシリンダポート12に対して閉鎖する位置に保持されている。
【0021】
図3の(B)は流量調整部7の半開状態(中間流量領域)を示している。これはソレノイド部8のコイルに対して中間流量領域用の中間流量制御電流Icが通電された場合であり、パイロット室15にはその中間流量制御電流Icに比例するパイロット圧が導入されるため、スプール10はパイロット圧力で図示左方へ押され、圧縮コイルバネ16のバネ力とバランスした位置で保持される。
【0022】
そして、スプール10の変位に伴い第1通路13の出口がシリンダポート12に対して開口され、ポンプポート11に流入した圧油が第1通路13を通ってシリンダポート12側へ流れるが、出口が開き始めてから第1通路13の全開(流量調整部7の半開)に達するまでの間の流量は電流に比例し、第1通路13の全開(流量調整部7の半開)後は一定の中間流量領域(ロ)となり、この領域は第2通路14の出口がシリンダポート12に対して開口されるまで保持される。
【0023】
また、図3の(C)は流量調整部7の全開状態を示している。これは比例ソレノイド部10のコイルに対して全開用の定電流が通電された場合であり、パイロット室15にその電流に比例するパイロット圧が導入される。そのため、スプール10はパイロット圧力で図示左方へ押され、圧縮コイルバネ16のバネ力とバランスした位置で保持される。
【0024】
そして、スプール10の変位に伴い第2通路14の出口がシリンダポート12に開口されるとともに、第1通路13の出口がシリンダポート12に開口された状態を保持されるため、ポンプポート11に流入した圧油は、第1通路13と第2通路14との両方を通ってシリンダポート12側へ流れることになり、流量が増加される。この場合、第2通路14の出口が開き始めてから全開に達するまでの間の流量は電流に比例するが、全開(出口の開口断面積が第2通路14の最小断面積部分と一致したとき)後は最大流量領域(イ)に保持される。
【0025】
図4は上記のように構成され、かつ作用する電磁式流量調整弁6の制御ブロック図である。図示のように、前記ティルトスプール4が前傾側又は後傾側へ操作されたときには、その操作をリミットスイッチのような前傾検出用のティルトセンサ24F又は後傾検出用のティルトセンサ24Rによって検出してコントローラ25に入力し、これに基づいてコントローラ25が電磁式流量調整弁6のソレノイド部8に駆動信号を出力するように構成される。このことにより、ソレノイド部8には流量調整部7による流量調整を最大流量領域(イ)とするための定電流が通電される。
【0026】
また、ティルトシリンダ2がストロークエンドに接近し、予め定めた減速制御開始点に到達したときは、このことをポテンショメータや近接スイッチのようなストロークセンサ26によって検出してコントローラ25に入力し、コントローラ25はこの検出信号に基づいてソレノイド部8に減速信号を出力するよう構成される。これにより、ソレノイド部8には流量調整部7による流量調整を中間流量領域(ロ)とするための中間流量制御電流Icが通電される。即ち、図5に示すように、ストロークエンドより、ある一定ストローク手前で減速制御が開始されるように設定されている。
【0027】
ところで、上記のような回路において、特にマスト1に積荷による前傾方向の負荷が作用している場合には、ティルトシリンダ2のロッド側油室の圧油が電磁式流量調整弁6の流量調整部7のスプール摺動面やティルトスプール4の摺動面からリークしてマスト1が自然前傾する可能性がある。そのため、この実施の形態では、流量調整部7とティルトシリンダ2との間にティルトシリンダ2からの油のリークを防止するためのパイロットチェック弁18を設け、そのパイロットチェック弁18を電磁式流量調整弁6のソレノイド部8により制御されるパイロット圧によって操作するように構成してある。
【0028】
本実施の形態に係るティルトシリンダの速度制御装置は、上述のように構成したものであり、以下その作用効果を説明する。本実施の形態によれば、ティルトスプール4の中立状態では、電磁式流量調整弁6のソレノイド部8に対する電流が断たれ、流量調整部7が閉じられている。ティルトスプール4が、例えば後傾側に操作された場合、ティルトセンサ24Rの後傾検出作用に基づいて電磁式流量調整弁6のソレノイド部8に通電され、流量調整部7が開放される。
【0029】
従って、油圧ポンプ5から送られた圧油は流量調整部7及びパイロットチェック弁18を経てティルトシリンダ2のロッド側油室に送り込まれ、ボトム側油室から送り出された圧油はオイルタンク21に戻される。このとき、ティルトシリンダ2に送り込まれる圧油の流量は、流量調整部7によって制御される。即ち、通常時にはティルトシリンダ2は全開状態、つまり最大流量領域(イ)にて規制される流量に対応した速度で後傾される。
【0030】
そして、ティルトシリンダ2がストロークエンド手前の減速制御開始点に到達すると、ストロークセンサ26の検出信号に基づいてソレノイド部8に中間流量制御電流Icが通電され、流量調整部7の開度が中間流量領域(ロ)に制御される。このことによって圧油の流量が絞られ、ティルトシリンダ2の速度が減速されてストロークエンドでの衝撃が低減される。なお、流量調整部7はティルトスプール4の中立位置への復帰と同時に、前、後傾検出センサ24F,24Rからのコントローラ25への入力がなくなり、ソレノイド部8への通電が遮断される結果、圧縮コイルバネ16のバネ力によって全閉状態に復帰される。
【0031】
このように本実施の形態によると、ティルトシリンダ2がストロークエンドに接近したときに、ティルトシリンダ2の速度を自動的に減速してストロークエンドでの衝撃を低減できるため、従来必要であったオペレータによる減速のための煩わしいティルトレバー操作を不要とすることができる。
【0032】
なお、第1の実施の形態は、ストロークエンドでの衝撃を低減する手段として中間流量領域(ロ)を有する電磁式流量調整弁6を用いたが、これに変えて従来より知られている比例電磁式流量調整弁を用いることも可能である。比例電磁式流量調整弁は、流量調整部とソレノイド部とからなり、ソレノイド部に発生した電磁力(コイルに流れる電流に比例する)とバネ力とのバランスによって流量調整部スプールの変位量、即ち、開度を決定し、電流に比例した流量を得ることができるようにしたものであって、その電流ー流量特性は図9に示す通り比例的である。
【0033】
ところが、比例電磁式流量調整弁はスプールを押動するバネ力や電流(ソレノイド部に発生する電磁力)にばらつきが発生することが多々あり、例えばバネ力のばらつきにより流量特性が図9に破線で示す如くオフセットした場合には、ティルトシリンダがストロークエンドに接近したときの実際の調整流量が目標流量と異なる結果、ストロークエンドに到達する前に停止したりあるいはストロークエンドでの所定の衝撃低減効果が得られなかったりする可能性がある。
【0034】
しかるに、第1の本実施の形態においては、中間流量領域(ロ)の一定流量を得るための中間流量制御電流Icに幅があるため、例えば電磁式流量調整弁6の電流ー流量特性がバネ力のばらつきによって図2に破線で示す如くオフセットした場合あるいは中間流量制御電流がばらついた場合であっても一定の流量を得ることができる。そのため、ストロークエンドにおいて安定した所定の衝撃低減効果が得られる。また、電磁式流量調整弁6は中間流量領域(ロ)の開度に保持されるため、ストロークエンド手前で停止するおそれがなく、確実にストロークエンドまで作動することになり、停止位置精度が確保される。
【0035】
なお、本実施の形態では、マスト1の前傾時におけるティルトシリンダ2の作動は、常にティルトスプール4の絞り4aによって規制され、後傾時よりも低速で行われるが、減速制御開始点に達したときに、後傾時の場合と同様な電磁式流量調整弁6による絞り制御を受けることによってその速度がさらに減速されてストロークエンドでの衝撃低減効果が高められる。
【0036】
次に、本発明の第2の実施の形態を図6に基づいて説明する。この実施の形態は、図示のように、ティルトシリンダ2の速度を制御する流量調整弁として、ティルトシリンダ2に対する圧油の流れ方向を制御する方向切換弁であるティルトスプール4自体を電磁式流量調整弁6によって構成したものである。この場合の電磁式流量調整弁6は電磁内部パイロット方式で図示されており、第1の実施の形態の場合と同様の電流ー流量特性が得られるように構成される。
【0037】
従って、第2の実施の形態によるときも、第1の実施の形態の場合と同様に、ティルトシリンダ2のストロークエンドでの衝撃を低減できるとともに、ティルトシリンダ2をストロークエンドまで確実に作動させることができ、加えて弁数を減らすことができる。
【0038】
次に、本発明の第3の実施の形態を図7に基づいて説明する。この実施の形態は、図示のように、ティルトシリンダ2のロッド側油室とティルトスプール4との間に流量調整弁として2個の電磁式開閉弁27,28を並列に設けたものである。そして、両電磁式開閉弁27,28はティルトスプール4の前傾側及び後傾側への操作検出信号に基づく通電により共に開位置に切り換えられ、ティルトシリンダ2が減速制御開始点に達したときは、その検出信号に基づいて両電磁式開閉弁27,28のいずれか一方が通電を遮断されて閉位置に復帰されるように構成される。
【0039】
従って、この実施の形態によるときは、ティルトスプール4の中立位置では両電磁開閉弁27,28が共に閉止位置に保持されているが、ティルトスプール4が例えば後傾側に操作されると、両電磁式開閉弁27,28が共に開かれ、ティルトシリンダ2には両電磁式開閉弁27,28を経て圧油が送り込まれ、そしてティルトシリンダ2が減速制御位置に達すると、一方の電磁式開閉弁27又は28が閉じられてティルトシリンダ2の速度を減速し、ストロークエンドでの衝撃を低減することができる。
【0040】
なお、図示はしないが、第2及び第3の実施の形態の場合も、第1の実施の形態と同様にパイロットチェック弁18を設け、ティルトスプール4の中立位置において、ティルトシリンダ2からの油のリークを防止することが望ましい。
【0041】
ところで、上記した各実施の形態は、ティルトシリンダ2に対する減速制御開始点がシリンダストローク中の一定位置に固定した場合である。ところが、ティルトスプール4がマニュアル操作式の場合、実際の荷役作業時におけるティルトシリンダ2の作動速度は、オペレータによるティルトレバーの操作量に対応するティルトスプール4の開度、及びエンジン又はモータの回転によって変化する油圧ポンプ5の吐出量によって決定される。そのため、ティルトシリンダ2に対する減速制御開始点を一定位置に固定したときは、ティルトシリンダ2の速度によっては衝撃低減効果や作業性が低下する可能性がある。
【0042】
このことに鑑み、減速制御開始点はティルトシリンダ2の作動速度に応じて可変とする、即ち、図8に示すように、ティルトシリンダ2の作動速度が速いときはストロークエンドの遠くから、遅いときはストロークエンドの近くで減速制御を開始するように構成することが望ましい。
【0043】
このような減速制御は、例えばティルトシリンダ2のシリンダストローク中の適当な位置に制御ポイントを設定し、その制御ポイント通過時の速度に対応してソレノイド部に対する減速制御信号の出力時期を変えるようにすることで実現される。そして、このような構成を採用したときは、制御ポイント通過後の減速制御を、高速時には早期に開始することによって必要な衝撃低減効果を得ることができ、低速時には遅く開始することによって減速領域を短縮して作業性の低下を回避することができる。
【0044】
さらにまた、ティルトシリンダ2に対する減速制御開始点は、ティルトシリンダ2に掛かる負荷の大小に応じて又はマスト1の揚高の高低に対応して可変にしてもよい。その際、負荷はティルトシリンダ2の油圧を圧力センサによって検出してもよく、また、リフトシリンダに掛かる油圧を圧力センサによって検出した値をティルトシリンダ2に掛かる負荷として検出してもよい。さらに、マスト1の揚高は、接触、非接触式の近接センサやマスト1の昇降に応じて巻き取られるリールの巻取量を検出するリール式センサを用いて検出してもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、フォークリフトにおけるティルトシリンダのストロークエンドにおける停止位置精度を確保した上で安定した所定の衝撃低減効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るティルトシリンダの速度制御回路図である。
【図2】電磁式流量調整弁の電流ー流量特性図である。
【図3】実施の形態に係る電磁式流量調整弁の流量調整部の断面図であり、(A)は閉じ状態を示し、(B)は半開状態(中間流量領域)を示し、(C)は全開状態(最大流量領域)を示す。
【図4】電磁式流量調整弁の制御ブロック図である。
【図5】ティルトシリンダのシリンダストロークと電磁弁の電流値との関係を示す図である。
【図6】第2の実施の形態に係るティルトシリンダの速度制御回路図である。
【図7】第3の実施の形態に係るティルトシリンダの速度制御回路図である。
【図8】ティルトシリンダの減速制御開始点を可変式とした場合のシリンダ速度とシリンダストロークとの関係を示す図である。
【図9】一般的な比例電磁式流量調整弁の電流ー流量特性図である。
【符号の説明】
1…マスト
2…ティルトシリンダ
4…ティルトスプール
6…電磁式流量調整弁
7…流量調整部
8…ソレノイド部

Claims (4)

  1. フォークリフトにおけるマスト傾動用のティルトシリンダと油圧ポンプとの間に、マストの傾動時にティルトシリンダに対する圧油の送り量又は戻り量を調整する流量調整弁を設け、
    前記ティルトシリンダがシリンダストローク途中の所定の減速制御開始点に到達したときに該ティルトシリンダに対する圧油の流量を予め設定した一定流量まで絞るとともに、
    前記流量調整弁による流量の絞り作用がティルトシリンダの速度が速いほどストロークエンドから遠い位置で開始されるように前記減速制御開始点をシリンダ速度に応じて可変としたティルトシリンダの速度制御装置。
  2. 前記流量調整弁を、流量調整範囲の途中に所定の電流幅に関して一定流量を流すことが可能な中間流量領域を備えた電磁式流量調整弁によって構成した請求項1記載のティルトシリンダの速度制御装置。
  3. 前記ティルトシリンダに対する圧油の流れ方向を制御する方向制御弁を、流量調整範囲の途中に所定の電流幅に関して一定流量を流すことが可能な中間流量領域を備えた電磁式流量調整弁によって構成した請求項1記載のティルトシリンダの速度制御装置。
  4. 前記流量調整弁が並列に設けられた複数の開閉弁によって構成され、前記ティルトシリンダが減速制御開始点に到達したときに開閉弁のうちの少なくとも1つが閉じ側に作動される構成とした請求項1記載のティルトシリンダの速度制御装置。
JP08087697A 1997-03-31 1997-03-31 ティルトシリンダの速度制御装置 Expired - Fee Related JP3713877B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08087697A JP3713877B2 (ja) 1997-03-31 1997-03-31 ティルトシリンダの速度制御装置
DE19814147A DE19814147B4 (de) 1997-03-31 1998-03-30 Schwenkzylinder-Steuerungsvorrichtung und elektromagnetisches Stromregelventil

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08087697A JP3713877B2 (ja) 1997-03-31 1997-03-31 ティルトシリンダの速度制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10273294A JPH10273294A (ja) 1998-10-13
JP3713877B2 true JP3713877B2 (ja) 2005-11-09

Family

ID=13730558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08087697A Expired - Fee Related JP3713877B2 (ja) 1997-03-31 1997-03-31 ティルトシリンダの速度制御装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3713877B2 (ja)
DE (1) DE19814147B4 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4208352B2 (ja) * 1999-07-06 2009-01-14 株式会社豊田自動織機 フォークリフトのティルト制御装置
EP1754682B1 (de) * 2005-08-11 2007-07-04 HAWE Hydraulik GmbH & Co. KG Elektrohydraulische Vorrichtung
JP5975081B2 (ja) 2013-09-30 2016-08-23 ダイキン工業株式会社 含フッ素ビアリール化合物の製造方法
CN114506800B (zh) * 2022-04-20 2022-07-05 杭叉集团股份有限公司 一种电动叉车门架动作控制系统

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04303392A (ja) * 1991-04-01 1992-10-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 産業車両の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE19814147B4 (de) 2007-08-09
JPH10273294A (ja) 1998-10-13
DE19814147A1 (de) 1998-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5571226A (en) Hydraulic device for construction machinery
JP4234893B2 (ja) シリンダの作動制御装置
US4699571A (en) Control valve for a variable displacement pump
JPH11171494A (ja) 産業車両のシリンダ制御装置
KR20010023720A (ko) 작업기계의 유압제어장치
EP0878440B1 (en) Tilt control device for forklift
US11008734B2 (en) Hydraulic control circuit for construction machine
CA2945829C (en) Industrial vehicle
JP4208352B2 (ja) フォークリフトのティルト制御装置
JPH10338491A (ja) フォークリフトの荷役用油圧装置
JP3713877B2 (ja) ティルトシリンダの速度制御装置
JP4359123B2 (ja) 産業車両の油圧制御装置
JP3626590B2 (ja) アクチュエータのブリードオフ制御装置
WO2018193807A1 (ja) 流体圧制御装置及びこれを備える作業機
JP3772982B2 (ja) 建設機械のリモコン弁油圧回路
JP7392600B2 (ja) 産業車両の油圧制御装置
JPH10265194A (ja) 産業車両の油圧制御装置
JP3147026B2 (ja) フォークリフトのティルト制御装置
JP3156629B2 (ja) 産業車両のマストの後傾速度制御用電流値の設定方法及び制御装置
JP3144019B2 (ja) 産業車両における荷役用油圧制御装置
JPH10274206A (ja) 流量調整弁
JP4731205B2 (ja) 油圧シリンダの作動制御装置
JPS6182005A (ja) 油圧アクチエ−タのクツシヨン制御装置
JPS6182006A (ja) 油圧アクチエ−タのクツシヨン制御装置
JPH08232907A (ja) 油圧制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050815

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080902

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130902

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees