JPH10337363A - パチンコ機の賞球払い出し装置 - Google Patents

パチンコ機の賞球払い出し装置

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JPH10337363A
JPH10337363A JP3661697A JP3661697A JPH10337363A JP H10337363 A JPH10337363 A JP H10337363A JP 3661697 A JP3661697 A JP 3661697A JP 3661697 A JP3661697 A JP 3661697A JP H10337363 A JPH10337363 A JP H10337363A
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JP
Japan
Prior art keywords
prize ball
control circuit
ball payout
prize
winning
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Application number
JP3661697A
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English (en)
Inventor
Michiharu Akasaka
道春 赤坂
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Heiwa Corp
Original Assignee
Heiwa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技制御回路で賞球払い出し動作開始のきっ
かけを作り、改造等の不正の関与を防止する。 【解決手段】 複数の入賞口の何れか入賞球が入賞する
と、遊技制御回路3が入賞口及び入賞口以降の通知に設
けた設定賞球払い出し数系統センサー5からの設定賞球
払い出し数系統信号に基づく設定賞球払い出し数信号を
枠制御回路8に出力し、枠制御回路8が遊技制御回路3
からの設定賞球払い出し数信号基づき賞球払い出しユニ
ット7を駆動して賞球を払い出す。よって、遊技制御回
路3での入賞球の検出処理と、枠制御回路8での賞球払
い出し処理とを完全に分断し、遊技制御回路3の主体性
が強まる形態となり、パチンコ機の許認可に際し、遊技
制御回路を単独で検査することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技者の操作で
発射され遊技球が遊技盤に設けられた入賞口に入賞する
ことにより、その入賞に対応する設定数の賞球を自動的
に払い出す、パチンコ機の賞球払い出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平4−138190号公報
で開示されたパチンコ機の賞球払い出し装置は、遊技盤
の入賞口への入賞球を入賞球送りユニットで1個つづ2
段階に留め送りする。この入賞球送りユニットの上段に
留め置かれた入賞球を検出した信号を受信した枠制御回
路が、入賞球送りユニットを動作して入賞球を上段より
下段に送り留める。この下段に留め置かれた入賞球を検
出した信号で遊技制御回路が、設定賞球払い出し数を枠
制御回路に出力する。すると、枠制御回路が入賞球送り
ユニットを駆動して入賞球を下段より島側に排出すると
共に、賞球払い出しユニットを駆動する。これにより、
賞球払い出しユニットが賞球払い出し動作を開始する。
そして、枠制御回路が賞球払い出しユニットの検出賞球
払い出し数信号を計数し、その計数値が上記設定賞球払
い出し数に一致する際に、賞球払い出しユニットの払い
出し動作を停止する。以上の動作を、入賞球が入賞球送
りユニットに存在する間、繰り返して実行する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の賞
球払い出し装置では、遊技制御回路が封印されて改造等
の不正が行い難いけれども、未封印で改造等の不正が行
い易い傾向にある枠制御回路が賞球払い出し動作開始の
きっかけを作ることから、改造等の不正が行われる可能
性が大きく、不正が行われた場合、不正による遊技制御
回路への関与が見つけにくいことを否めない。
【0004】そこで、この発明は、遊技制御回路で賞球
払い出し動作開始のきっかけを作ることにより、改造等
による遊技制御回路への関与を行いにくいパチンコ機の
賞球払い出し装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、遊技者の操作で発射された遊技球が遊技盤に設けら
れた複数の入賞口の何れかに入賞することにより、その
入賞に対応する設定数の賞球を賞球払い出しユニットよ
り自動的に払い出すパチンコ機の賞球払い出し装置にお
いて、設定賞球払い出し数系列検出手段と遊技制御回路
と枠制御回路とを備え、設定賞球払い出し数系列検出手
段が入賞口及び入賞口以降の通路での入賞球の検出によ
り設定賞球払い出し数系列信号を出力し、遊技制御回路
が設定賞球払い出し数検出手段からの設定賞球払い出し
数系列信号に基づく設定賞球払い出し数信号を出力し、
枠制御回路が遊技制御回路からの設定賞球払い出し数信
号に基づき賞球払い出しユニットの賞球払い出し動作を
制御することを特徴としている。この請求項1の構成に
よれば、複数の入賞口の何れか1つに入賞することによ
り、遊技制御回路が設定賞球払い出し数系列検出手段か
らの設定賞球払い出し数系列信号に基づき設定賞球払い
出し数信号を枠技制御回路に出力し、枠制御回路が遊技
制御回路からの設定賞球払い出し数信号に基づき賞球払
い出しユニットを駆動して賞球を払い出す。よって、封
印されて改造等の不正が行い難い遊技制御回路が入賞球
の検出により賞球払い出し動作開始のきっかけを作り、
改造等の不正による遊技制御回路への関与を適切に防止
できる。請求項2の発明にあっては、請求項1に記載の
入賞口より排出側に流下する入賞球を検出して入賞球確
認信号を出力する入賞球確認検出手段を設け、この入賞
球確認検出手段からの入賞球確認信号を前記遊技制御回
路と前記枠制御回路との双方に供給したことを特徴とし
ている。この請求項2の構成によれば、遊技制御回路と
枠制御回路とが入賞球の存在を確認した後に、賞球払い
出しユニットが賞球払い出し動作を実行して、改造や入
賞球検出に対する不正行為、例えばピアノ線による不正
操作等を適切に防止できる。請求項3の発明にあって
は、請求項2に記載の入賞球確認検出手段を遊技制御回
路と枠制御回路とに対応して別々に形成にしたことを特
徴としている。この請求項3の構成によれば、入賞球確
認確認検出手段から遊技制御回路と枠制御回路とへの配
線が別々に行われることにより、入賞球確認検出手段と
枠制御回路との配線を介して遊技制御回路への信号等に
よる不正関与を防止でき、又、センサー故障に対するフ
ェールセーフを向上できる。請求項4の発明にあって
は、請求項1に記載の入賞口より排出側に流下する入賞
球を検出して入賞球確認信号を出力する入賞球確認検出
手段を設け、この入賞球確認検出手段からの入賞球確認
信号を遊技制御回路と枠制御回路との何れか一方に未供
給で他方に供給したことを特徴としている。この請求項
4の構成によれば、遊技制御回路と枠制御回路とのうち
の一方に入賞球確認信号を供給することにより、入賞球
確認信号が未供給な方の制御回路の構成を簡素化し、不
正を防止できる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜5は第1実施形態を示して
いる。図1において、パチンコ機は、ゲージ盤と呼ばれ
る遊技盤1に設けられたガイドレール1aの内側の遊技
領域に、センター役物としての図柄可変表示ユニット1
b、天入賞口1c、一般入賞口1d、始動口1e、アタ
ッカーと呼ばれるアンダー役物としての可変入賞口ユニ
ット1f、アウト口1g、図外の風車、図外の遊技釘や
障害釘と呼ばれる多数の釘、図外のサイドランプ等を有
し、ガイドレール1aの外側の非遊技領域に、図外の賞
球ランプや図外の発射の作動状態を表示する遊技中ラン
プを有し、遊技者が図外のハンドル操作で遊技球を遊技
領域に発射し、その遊技球が天入賞口1c、一般入賞口
1d、始動口1e、可変入賞口ユニット1f等の入賞口
の何れかに入賞すると、入賞に対応する設定数の賞球を
賞球払い出し装置2で自動的に払い出す。
【0007】この実施形態の賞球払い出し装置2は、図
柄可変表示ユニット1bや可変入賞口ユニット1f等の
役物に関する遊技動作をマイクロコンピューター及びそ
の周辺回路で電気的に制御する遊技制御回路3、球寄せ
カバー4、設定賞球払い出し数系列検出手段としての設
定賞球払い出し数系列センサー5、入賞球確認検出手段
としての入賞球確認センサー6、賞球払い出しユニット
7、前記遊技中ランプ類や賞球払い出しユニット7等に
関する機構動作をマイクロコンピューター及びその周辺
回路で電気的に制御する枠制御回路8等の各種の機能部
品を有する。
【0008】遊技制御回路3は、データマップ3a、遊
技制御手段3b、カウントアップ手段3c、設定賞球払
い出し数系列抽出手段3d、設定賞球払い出し数決定手
段3e、入賞球確認手段3f、設定賞球払い出し数指示
手段3g、カウントダウン手段3h等の各種の機能部を
有し、CPUがRAM3j等を用いてROM3iに予め
設定したプログラムを実行することにより上記各種の機
能部が制御動作を行う。
【0009】データマップ3aは、設定賞球払い出し数
系列センサー5と設定賞球払い出し数との関係を規定す
るように、ROM3iに予め設定され情報である。
【0010】遊技制御手段3bは、入賞口の一種類に含
まれる始動口1eへの入賞に基づき、図柄可変表示ユニ
ット1bの図柄を可変表示させた後に停止表示させるよ
うに、図柄可変表示ユニット1bを駆動すると共に、停
止図柄の組み合わせがROM3iに予め設定された当た
り図柄の組み合わせに一致する際に、可変入賞口ユニッ
ト1fの開閉体1f−1を所定回数又は所定時間だけ開
くように、可変入賞口ユニット1fを駆動する。
【0011】カウントアップ手段3cは、設定賞球払い
出し数系列センサー5からの出力信号により、その出力
信号に対応する設定賞球払い出し数系列の入賞数を系列
毎の系列未処理入賞数カウントとしてRAM3j又は図
外のカウンターに加算記憶する(カウントアップ)。
尚、同一の設定賞球払い出し数系列が複数存在し、それ
らの設定賞球払い出し数系列毎に設定賞球払い出し数系
列センサー5が複数の箇所に分散される場合、前記RA
M3j又は図外のカウンターでの加算記憶は、各設定賞
球払い出し数系列センサー5毎に分けて記憶するか、又
は、複数の設定賞球払い出し数系列センサー5を一つ又
は幾つかに集合させて記憶しても良い。尚、全ての入賞
球は設定賞球払い出し数系列センサー5の何れか1つを
通過する。
【0012】設定賞球払い出し数系列抽出手段3dは、
カウントアップ手段3cでの記憶結果に起因して、優先
順位の付けられた設定賞球払い出し数系列のうちの優先
順位の高い順より、記憶された系列未処理入賞数カウン
トがゼロでないグループの設定賞球払い出し数系列をR
AM3j又は図外のカウンターから抽出する。尚、この
優先順位の付け方は任意で良い。
【0013】設定賞球払い出し数決定手段3eは、抽出
されたグループの設定賞球払い出し数系列をデータマッ
プ3aに照合し、その設定賞球払い出し数系列に対応す
る設定賞球払い出し数を決定し、その設定賞球払い出し
数に対応する設定賞球払い出し数信号を生成する。
【0014】入賞球確認手段3fは、入賞球確認センサ
ー6からの入賞球確認信号により入賞球確認信号を生成
する。
【0015】設定賞球払い出し数指示手段3gは、カウ
ントアップ手段3cでの記憶結果(系列未処理入賞数カ
ウント結果)に起因し、設定賞球払い出し数決定手段3
eからの設定賞球払い出し数信号を枠制御回路8に出力
する。この出力に係わる起因要件としては、何れかの記
憶が有り、前回の指示終了及び終了から一定時間以上経
過している場合、又は、何れかの記憶が有り、枠制御回
路8で行われる賞球払い出し処理の終了状態をセンサー
等で検出している場合等が挙げられる。又、装置の電源
投入時は前回の指示終了状態になっている。
【0016】カウントダウン手段3hは、設定賞球払い
出し数系列抽出手段3dで抽出に使用したグループに対
応する系列未処理入賞数カウントの記憶数を減算する
(カウントダウン)。
【0017】球寄せカバー4は、入賞口より遊技盤1の
裏側に排出された入賞球を集めて一列に整列して排出側
として例えば島側に自然的に流下する整列流下通路4a
を有する。尚、入賞球確認センサー6を省く場合、若し
くは、入賞球確認センサー6を設定賞球払い出し数系列
センサー5に対応して設ける場合は、入賞球を集めて整
列するような球寄せカバー4は省略できる。
【0018】設定賞球払い出し数系列センサー5は、図
2〜4に示すように、入賞口及び入賞口以降の系列通路
に設けられ、入賞口及び通路での入賞球の通過検出によ
り設定賞球払い出し数系列信号を遊技制御回路3に出力
する。
【0019】図2〜4において、6個の入賞口1h,1
i,1j,1k,1m,1nについて、1個の入賞口1
hを第1群に設定賞球払い出し数Sを7個として定め、
2個の入賞口1i,1jを第2群に設定賞球払い出し数
Sを10個として定め、1個の入賞口1kを第3群に設
定賞球払い出し数Sを7個として定め、2個の入賞口1
m,1nを第4群に設定賞球払い出し数Sを10個とし
て定めた場合を例として図示してある。そして、図2は
設定賞球払い出し数系列センサー5a,5b,5c,5
d,5e,5fを各入賞口1h〜1nに個別に配置して
各群の系列通路に配置しない場合である。図3は設定賞
球払い出し数系列センサー5a,5b,5c,5dを各
群の系列通路に配置して各入賞口1h〜1nに配置しな
い場合である。図4は設定賞球払い出し数系列センサー
5a,5b,5cを第1・2群の各入賞口1h〜1jに
個別に配置して系列通路に配置せず、又、設定賞球払い
出し数系列センサー5d,5eを第3・4群の系列通路
に配置して入賞口1m,1nに配置しない場合である。
【0020】要するに、設定賞球払い出し数系列センサ
ー5は、図2の例のように各入賞口にのみ設ける場合、
図3の例のように各系列通路にのみ設ける場合、図4の
例のように入賞口と系列通路とに分けて設ける場合の何
れか1つを採用し得るが、図4の第3群に仮想線で示す
設定賞球払い出し数系列センサー5gと、黒丸で示す設
定賞球払い出し数系列センサー5dとを設けるというよ
うに、1つの設定賞球払い出し数の系列群において、入
賞口と系列通路との双方に設定賞球払い出し数系列セン
サー5を混在させることはない。
【0021】図1に戻り、入賞球確認センサー6は、球
寄せカバー4の整列流下通路4aにおいて、入賞球の通
過を電気的に検出して入賞球確認信号を遊技制御回路3
及び枠制御回路8に出力する。
【0022】賞球払い出しユニット7は、蛇行した賞球
払い出し通路7aの上流側に、賞球貯留状態検出手段と
して、賞球貯留感知シャッター7bと賞球貯留センサー
7cとからなる組を備え、賞球貯留感知シャッター7b
が図外のタンクユニットより賞球払い出し通路7aに一
列で流下した賞球により軸7dを中心として実線示位置
から点線示位置に開動作し、この賞球貯留感知シャッタ
ー7bの被検出部7eを検出した賞球貯留センサー7c
が賞球払い出し可能信号を構成するための1つの信号を
枠制御回路8に出力する。
【0023】又、賞球払い出しユニット7は、賞球払い
出し通路7aの下流側に、賞球払い出しアクチュエータ
ーとして、ラッチングソレノイドからなるソレノイド7
fとスプロケットストッパー7gとカウントスプロケッ
ト7hとかなる組を備え、ソレノイド7fが実線示のよ
うに吸方向(上方向)X1に駆動することにより、ソレ
ノイド7fのアーマチュアにピン7iで連結されたスプ
ロケットストッパー7gが軸7jを中心として閉動作し
てカウントスプロケット7hのラチェット7kに係合し
てカウントスプロケット7hの回転を規制し、カウント
スプロケット7hが賞球を賞球払い出し通路7aに留め
置く。この状態において、枠制御回路8からの賞球払い
出し開始信号で、ソレノイド7fが突方向(下方向)X
2に動作することにより、スプロケットストッパー7g
が開動作してラチェット7kより離脱してカウントスプ
ロケット7hの回転を可能とし、カウントスプロケット
7hが賞球の自重で軸7mを中心として回転して賞球を
賞球払い出し通路7aより図外の上皿セットの球流入口
に接続される球排出口7nの側に払い出す。
【0024】更に、賞球払い出しユニット7は、賞球払
い出し数検出手段として、カウントスプロケット7hの
回転により払い出される賞球毎に対応するようにカウン
トスプロケット7hに設けられた被検出部7pと賞球払
い出しカウントセンサー7qとからなる組を備え、上記
賞球払い出し動作の開始に伴い、賞球払い出しカウント
センサー7qがカウントスプロケット7hの賞球払い出
し動作で払い出される賞球1個に対し1個分に対応する
信号を発生するように回転する被検出部7pを検出する
毎に検出賞球払い出し計数信号を枠制御回路8に出力す
る。そして、枠制御回路8からの賞球払い出し停止信号
で、ソレノイド7fが吸方向に駆動し、スプロケットス
トッパー7gがラチェット7kを介してカウントスプロ
ケット7hの回転を規制することにより上記賞球払い出
し動作を停止する。
【0025】枠制御回路8は、賞球払い出し可能確認手
段8a、入賞球確認手段8b、賞球払い出し手段8c等
の各種の機能部を有し、CPUが遊技制御回路3からの
設定賞球払い出し数信号を設定賞球払い出し数毎に、例
えば、通常のパチンコ機の賞球個数として認められてい
る範囲内の5個から15個までの何れか毎に分類し、そ
の設定賞球払い出し数に該当するRAM8e内のエリア
に加算記憶(未払い出し処理カウント)し、ROM8d
に予め設定したプログラムを実行することにより上記各
種の機能部が制御動作を行う。
【0026】賞球払い出し可能確認手段8aは、所定の
条件成立後に、賞球払い出し可能信号を生成する。この
所定の条件成立とは、賞球払い出しユニット7の賞球貯
留センサー7cからの信号により賞球払い出しユニット
7が払い出すのに十分な量の賞球を貯留した賞球払い出
し可能状態であること、賞球払い出しユニット7より上
皿セット及び下皿セットに払い出された賞球が賞球払い
出しユニット7のカウントスプロケット7hより上皿セ
ット側の予め定められた設定限度以下に存在するオーバ
ーフローしていない状態であること等の状況である。
【0027】入賞球確認手段8bは、入賞球確認センサ
ー6からの入賞球確認信号により入賞球確認信号を生成
する。
【0028】賞球払い出し手段8cは、賞球払い出し可
能確認手段8aからの賞球払い出し可能信号が入力され
た状態において、遊技制御回路3からの設定賞球払い出
し数信号に対応するRAM8eの記憶内容に基づき、賞
球払い出し開始信号を賞球払い出しユニット7に出力し
た後、賞球払い出しユニット7の賞球払い出しカウント
センサー7qからの検出賞球払い出し計数信号を遊技制
御回路3からの設定賞球払い出し数信号と比較し、検出
賞球払い出し計数信号が設定賞球払い出し数信号と一致
すると、又は一致するであろうと見なせる時期に、賞球
払い出しユニット7に賞球払い出し停止信号を出力す
る。
【0029】図5にも示すように、この実施形態のパチ
ンコ機は、遊技制御回路3及び枠制御回路8の双方に予
め設定したプログラムに基づき、次のイ項乃至ヌ項に示
す順序により、入賞から賞球払い出しまでの動作を実行
する。この実施形態では、遊技制御回路3の制御動作と
枠制御回路8の制御動作とをタイミング的に分離してお
り、特に、設定賞球払い出し数信号を遊技制御回路3よ
り枠制御回路8にタイミング的に一方的に転送する構成
となっている。そのため、以下のイ項〜ヌ項では、遊技
制御回路3の処理動作と枠制御回路8の処理動作とを分
けて説明する。 「遊技制御回路3の処理動作について」 イ.遊技制御回路3が、設定賞球払い出し数系列センサ
ー5からの設定賞球払い出し数系列信号を設定賞球払い
出し数毎にグループ分けして加算記憶し、又、確認タイ
マーをセットする。 ロ.入賞球11が、実線示から点線示を経て一点鎖線示
のように、入賞口より球寄せカバー4を経由して島側に
流下される過程で、入賞球確認センサー6が入賞球確認
信号を遊技制御回路3に出力する。 ハ.イ項でセットされた確認タイマーがタイムアップし
ないうちに、ロ項の入賞球確認センサー6を入賞球が通
過したかにより確認を行う。これらのチェックの組み合
わせは、1対1による個別チェックでも、多対1、1対
多、多対多等による総量チェックでも良い。このイ項〜
ハ項の処理は以下のニ項の処理とは独立して行われる。 ニ.遊技制御回路3が、イ項での記憶結果に基づき、設
定賞球払い出し数信号を枠制御回路8に出力する(設定
賞球払い出し数信号が遊技制御回路3より枠制御回路8
にデータ転送される)。このデータ転送は遊技制御回路
3の都合で一方的に行われる。使用した記憶は減算処理
される。この後、遊技制御回路3は一定時間をおいて、
再び、本項目の処理を繰り返す。 「枠制御回路8の処理動作について」 ホ.ニ項でのデータ転送が発生すると、枠制御回路8
が、遊技制御回路3からの設定賞球払い出し数信号を無
条件で受け取って区分加算記憶する。 ヘ.枠制御回路8が入賞球確認センサー6からの入賞球
確認信号により、球寄せカバー4より島側に流下する一
点鎖線示の入賞球11の存在を確認し記憶する。即ち、
1つのデータ転送に対し、1つの入賞球確認信号が所定
時間以内に発生したか、1つの入賞球確認信号に対し、
1つのデータ転送が発生したかの何れかであったことを
枠制御回路8が確認する。これは、例えば、イ項及びハ
項を参考に、タイマーを用いると良い。このホ項〜ヘ項
の処理は以下のト項〜ヌ項の処理とは独立して行われ
る。 ト.枠制御回路8が所定の条件成立か否かにより実賞球
払い出し可能か否かを判断する。この判断は実賞球払い
出し可能が確認されるまで継続される。 チ.枠制御回路8が、実賞球払い出し可能を確認する
と、ホ項での記憶結果の内、例えば、最大の設定賞球払
い出し数に該当する記憶からチェックし、何れかの設定
賞球払い出し数カウントの記憶がゼロでなければ、最初
のゼロでない記憶に該当する設定賞球払い出し数信号に
基づき、賞球払い出しユニット7(図1参照)を賞球払
い出し動作させる。 リ.枠制御回路8が賞球払い出しユニット7での賞球払
い出し動作の終了を確認する。 ヌ.この後、枠制御回路8は前記ト項より再スタートす
る。尚、上記制御手順は、例えば、イ項における加算記
憶をハ項の確認終了時に行うというように、矛盾のない
範囲で変更可能である。
【0030】この実施形態の構成によれば、設定賞球払
い出し数系列センサー5からの設定賞球払い出し数系列
の検出に起因し、封印されて改造等の不正が行い難い遊
技制御回路3で賞球払い出し動作のきっかけを作り、入
賞球確認センサー6からの入賞球の確認に起因し、遊技
制御回路3及び枠制御回路8が入賞球の存在を確認しな
がら賞球払い出し動作を実行するので、改造等の不正を
適切に防止できる。
【0031】又、遊技制御回路3による入賞球処理と枠
制御回路8による賞球払い出し処理とを完全に分断し、
枠制御回路8から遊技制御回路3への処理タイミングの
受け取りを解消し、遊技制御回路3の主体性が強まる形
態となる。よって、パチンコ機の許認可に際し、遊技制
御回路3を単独で検査することが可能となる。
【0032】図6は第2実施形態を示し、複数の入賞球
確認センサー6A,6Bを設け、一方の入賞球確認セン
サー6Aを遊技制御回路3に接続し、他方の入賞球確認
センサー6Bを枠制御回路8に接続し、入賞球確認セン
サー6Aと遊技制御回路3との配線と、入賞球確認セン
サー6Bと枠制御回路8との配線とを別々に形成したの
で、当該配線を介して遊技制御回路3への信号等による
不正関与を防止できる。又、ダブルセンサータイプであ
るので、片方のセンサーが作動不能となっても、もう片
方のセンサーの作動状態で確認を行うように構成するこ
とができ、センサー故障に対するフェールセーフ(二重
安全性)を向上できる。
【0033】図7は第3実施形態を示し、入賞球確認セ
ンサー6を遊技制御回路3にだけ接続すれば、枠制御回
路8より入賞球確認手段8bを削除した簡単な構成で、
不正を防止できる。
【0034】図8は第4実施形態を示し、入賞球確認セ
ンサー6を枠制御回路8にだけ接続すれば、遊技制御回
路3より入賞球確認手段3fを削除した簡単な構成で、
不正防止を向上できる。
【0035】図9は第5実施形態を示し、入賞球確認セ
ンサー6と球寄せカバー4とを省けば、入賞センサー5
を入賞口又は入賞系列の全部に設ける必要はあるが、遊
技制御回路3及び枠制御回路8の双方より入賞球確認手
段3f,8bを削除した簡単な構成で、不正防止を向上
できる。
【0036】前記実施形態では、入賞口として入賞球を
遊技盤1の前面より裏面に排出するタイプを図示して説
明したが、入賞球を遊技盤1の前面より前面に排出する
チャッカーと呼ばれる通過タイプの入賞口でも、当該入
賞口に入賞球の入賞を検出する設定賞球払い出し数系列
センサーを設け、その設定賞球払い出し数系列センサー
を遊技制御回路3に接続すれば、前記実施形態と同様に
適用できる。
【0037】前記実施形態では、メモリとしてバックア
ップ電源を持たないRAM3j,8eを図示して説明し
たが、RAM3j,8eにバックアップ電源を備えれ
ば、停電等の電源供給遮断後に、賞球払い出し動作を自
動的に行わせることもできる。
【0038】前記賞球払い出しユニット7のソレノイド
7fとしてラッチングタイプを使用すれば、電力消費量
を低減できる。
【0039】又、賞球払い出しユニット7のアクチュエ
ーターとしてモーターを使用すれば、動作衝撃を低減で
きる。
【0040】更に、球寄せカバー4の整列流下通路4a
に証拠球プールを連設し、入賞球を球寄せカバー4より
証拠球プールを経由して島側に排出するように構成すれ
ば、賞球払い出し動作の継続途中で、停電等で電源供給
が遮断し、その電源供給の遮断に伴い、遊技制御回路3
及び枠制御回路8のRAM3j,8eでの記憶が消去さ
れ、賞球払い出し動作が停止した場合でも、証拠球プー
ルに入賞球を賞球未払いの証拠球として残存させること
ができる。よって、図外の停電復帰確認スイッチがオン
動作された状態において、停電等の電源供給遮断が発生
した場合、遊技制御回路3及び枠制御回路8に上記停電
復帰確認スイッチのオフ・オン動作を行わなければ再始
動を禁止する停電復帰手段を設け、上記停電復帰確認ス
イッチのオフ・オン動作の操作前に、賞球未払いの証拠
球を証拠球プールより島側に強制的に排出し、その排出
された証拠球を計数し、その計数値に見合う賞球を払い
出すように、賞球払い出しユニット7を操作すれば、遊
技者に与える不快感も解消できる。
【0041】前記実施形態では設定賞球払い出し数系列
が複数系列存在する場合場合を図示して説明したが、単
一の設定賞球払い出し数系列しかない場合でも同様に適
用できる。この場合、カウントアップ手段3c、カウン
トダウン手段3hを設けずに、設定賞球払い出し数決定
手段3eが抽出されたグループの設定賞球払い出し数系
列をデータマップ3aに照合し、単一の設定賞球払い出
し数を決定すると共に設定賞球払い出し数を生成する
か、又は、データマップ3aも省略し、設定賞球払い出
し数決定手段3eが強制的に単一の設定賞球払い出し数
を決定すると共に設定賞球払い出し数を生成するように
構成することが可能である。
【0042】又、賞球払い出しユニット7での賞球払い
出し動作の終了に伴い、枠制御回路8が記憶している未
払い出し処理カウントに相当する信号を図外の表示器に
出力し、その表示器で現在の未払い出し処理カウントを
表示すれば、入賞に対応する賞球の未払いに起因する遊
技者との間でのトラブルが発生するような不都合を解消
できる。上記表示器は、パチンコ機の表側又は裏側の何
れかに設けても良いが、表側に設ければ、遊技者が遊技
を行いながら確認でき、裏側に設ければ、遊技者からの
疑問で店側で確認し、遊技者に説明して納得してもらう
ことができる。
【0043】又、遊技盤1のアウト口1g(図1参照)
より上部に貫通孔を設け、この貫通孔で入賞口より遊技
盤1の裏面に導入された入賞球を再び遊技盤1の意匠盤
面側に導出した後にアウト口1gに排出させる形態にも
適用できる。
【0044】RAM8eは記憶容量が有限であるので、
記憶内容が一定数以上になったら、枠制御回路8がエラ
ー信号を発生して遊技盤1の意匠盤面に設けた図外の表
示器でエラー表示を表示すれば、未処理入賞数カウント
の記憶エラーが発生する可能があることを遊技者に通知
することができる。この場合、上記エラー信号で発射動
作も強制的に中断させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態を示す構成図。
【図2】 第1実施形態の設定賞球払い出し数検出セン
サー配置例図。
【図3】 第1実施形態の設定賞球払い出し数検出セン
サー配置例図。
【図4】 第1実施形態の設定賞球払い出し数検出セン
サー配置例図。
【図5】 第1実施形態の模式図。
【図6】 第2実施形態を示す模式図。
【図7】 第3実施形態を示す模式図。
【図8】 第4実施形態を示す模式図。
【図9】 第5実施形態を示す模式図。
【符号の説明】
1 遊技盤 1c 天入賞口(入賞口) 1d 一般入賞口(入賞口) 1e 始動口(入賞口) 1f 可変入賞口ユニット(入賞口) 2 賞球払い出し装置 3 遊技制御回路 4 球寄せカバー 5 設定賞球払い出し数系列センサー(設定賞球払い出
し数系列検出手段) 6 入賞球確認センサー(入賞球確認検出手段) 7 賞球払い出しユニット 8 枠制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者の操作で発射された遊技球が遊技
    盤に設けられた複数の入賞口の何れかに入賞することに
    より、その入賞に対応する設定数の賞球を賞球払い出し
    ユニットより自動的に払い出すパチンコ機の賞球払い出
    し装置において、 入賞口及び入賞口以降の通路での入賞球の検出により設
    定賞球払い出し数系列信号を出力する設定賞球払い出し
    数系列検出手段と、 この設定賞球払い出し数系列検出手段からの設定賞球払
    い出し数系列信号に基づく設定賞球払い出し数信号を出
    力する遊技制御回路と、 この遊技制御回路からの設定賞球払い出し数信号に基づ
    き賞球払い出しユニットの賞球払い出し動作を制御する
    枠制御回路と、を備えたことを特徴とするパチンコ機の
    賞球払い出し装置。
  2. 【請求項2】 前記入賞口より排出側に流下する入賞球
    を検出して入賞球確認信号を出力する入賞球確認検出手
    段を設け、この入賞球確認検出手段からの入賞球確認信
    号を前記遊技制御回路と前記枠制御回路との双方に供給
    したことを特徴とする請求項1記載のパチンコ機の賞球
    払い出し装置。
  3. 【請求項3】 前記入賞球確認検出手段を遊技制御回路
    と枠制御回路とに対応して別々に形成にしたことを特徴
    とする請求項2記載のパチンコ機の賞球払い出し装置。
  4. 【請求項4】 前記入賞口より排出側に流下する入賞球
    を検出して入賞球確認信号を出力する入賞球確認検出手
    段を設け、この入賞球確認検出手段からの入賞球確認信
    号を遊技制御回路と枠制御回路との何れか一方に未供給
    で他方に供給したことを特徴とする請求項1記載のパチ
    ンコ機の賞球払い出し装置。
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