JPH10336863A - 地中管路用ケーブル支持台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地中管路内の支柱の一側に着脱可能に設置さ
れて地中管路に配設される多様な種類のケーブルをより
完全に防振状態に支持することにより、設置されるケー
ブルの寿命を延ばすとともに、ケーブルの損傷による事
故の発生を未然に防止し得る地中管路用ケーブル支持台
を提供する。 【解決手段】 略“Ｌ”字形の断面形状を有する取付板
（１）と、この取付板（１）に高さを調整して設置され
る支持アーム（２）とから構成され、前記取付板（１）
の一側部（１１）には多層の長方形係合孔（１１ａ）が
多数形成され、他側部（１２）には多数の取付孔（１２
ａ）が形成され、前記取付板（１）の一側部（１１）と
対向する前記支持アーム（２）の設置面には、前記係合
孔（１１ａ）に係合される係合突起（２１）が斜めに形
成され、また固着部（２２）が折曲形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は地中管路用ケーブル
支持台に関するもので、より詳しくは地中管路内の支柱
の一側に着脱可能に設置されて地中管路に配設される多
様な種類のケーブルをより確実に防振状態に支持するこ
とにより、設置されるケーブルの寿命を延ばすとともに
ケーブル損傷による事故の発生を未然に防止し得るよう
にした地中管路用ケーブル支持台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、多様な種類のケーブルが配設さ
れる地中管路内には、前記ケーブルを支持するためのケ
ーブル支持台が別の支柱に取り付けられる。このケーブ
ル支持台上には、設置されるケーブルに振動が伝達され
ることを最大限に防止するためのクッション部材が設置
される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ケーブ
ル支持台上に設置されるケーブルの重量により、かつ時
間の経過による支持台の老化により、支柱とケーブル支
持台間に隙間が発生して支柱に取り付けられた支持台が
揺れるため、上部に置かれたケーブルも揺れるようにな
り、ケーブルの寿命を短縮させる要因となっていた。

【０００４】本発明はこのような従来のケーブル支持台
が有する問題点に鑑みて、ケーブル支持のための支持台
の支柱に対する堅固な取付固定状態を長期間維持するこ
とにより、支持台上に設置される各種ケーブルの使用寿
命を延ばすとともに、ケーブルの損傷による事故の発生
も未然に防止し得る地中管路用ケーブル支持台を提供す
ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、略“Ｌ”字形の断面形状を有する取付板
と、この取付板に高さを調整して設置される支持アーム
とから構成され、前記取付板の一側部には多層の長方形
係合孔が多数形成され、他側部には多数の取付孔が形成
され、前記取付板の一側部と対向する前記支持アームの
設置面には、前記係合孔に係合される係合突起が斜めに
形成され、端部からの距離が取付板の一側部の幅と同一
である位置には、一側部の厚さと同じ間隔を有する固着
部が折曲形成されていることを特徴としている。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面を参照し
て詳細に説明する。図１および図２は本発明の一実施例
を示したもので、図４は図１のＢ−Ｂ線方向の断面図で
ある。また、図３は本発明の他実施例を示したもので、
図５および図６は本発明の作用を示した正面図である。

【０００７】地中管路内に予め設置された支柱Ｐの一側
に取り付けられる本発明のケーブル支持台Ａは、略
“Ｌ”字形の断面形状を有する取付板１と、この取付板
１に高さを調整して設置される支持アーム２とから構成
される。前記取付板１の一側部１１には多層の長方形係
合孔１１ａが多数形成され、他側部１２には多数の取付
孔１２ａが形成される。前記取付板１の一側部１１と対
向する前記支持アーム２の設置面には、前記係合孔１１
ａに係合される係合突起２１が斜めに形成され、端部か
らの距離（ｌ）が取付板１の一側部１１の幅（Ｗ）と同
一である位置には、一側部１１の厚さ（Ｔ）と同じ間隔
（ｔ）を有する固着部２２が折曲形成されている。

【０００８】なお、図５において、符号３は防振具、符
合４は、ここに支持されるケーブルを示している。この
ように構成される本発明の地中管路用ケーブル支持台の
使用状態及び作用効果について説明すると次の通りであ
る。

【０００９】先ず、本発明のケーブル支持台Ａは、図６
に示すように、取付板１が地中管路内の支柱Ｐの一側に
固定設置された状態で、支持アーム２の係合突起２１が
取付板１の任意の係合孔１１ａに挿入され、この支持ア
ーム２が取付板１に直交するように固定設置された後、
支持アーム２の上部に防振具３を介在してケーブル４が
設置されるものである。

【００１０】この際に、取付板１の長方形係合孔１１ａ
に係合される支持アーム２の係合突起２１は、図２に示
すように、支持アーム２に一定角度斜めに傾斜して形成
されているので、図５に実線で示すように係合突起２１
を係合孔１１ａに挿入した後、支持アーム２をそのまま
放すと、支持アーム２は、その係合突起２１が自然に係
合孔１１ａに係合された状態で、自重により一側が下降
して、図５に仮想線で示すように、取付板１に対する取
付状態を維持することになる。

【００１１】このように取付板１に取付された支持アー
ム２は、図２に示すように、下側に折曲形成された固着
部２２が、取付板１の一側部１１の端部に密接に結合さ
れるので、支持アーム２又は取付板１に頻繁な振動が加
わっても、支持アーム２が取付板１に取付固定された状
態で揺れることを効果的に防止することができる。

【００１２】換言すると、実質的にケーブル４を支持す
る支持アーム２は、最初に係合突起２１と取付板１の一
側部１１の係合により固定され、さらに前記一側部１１
の幅（Ｗ）と略同じ距離離れた位置に存在する固着部２
２の端部が取付板１の一側部１１と面接触して、固定状
態を確実に維持するので、取付板１と支持アーム２とは
非常に堅固な結合状態を長期間維持することができる。

【００１３】なお、以上の実施例では、取付板１に取付
固定される支持アーム２の数は１本または２本で示した
が、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
又、前記支持アーム２の形状も図１に示したものの他に
図３に示した形状に構成し得るように、様々な変形が可
能である。

【００１４】

【発明の効果】以上の説明から明らかに分かるように、
本発明に係る管路用ケーブル支持台は、地中管路内に設
置される多様な種類のケーブルを支持するための支持台
を、取付板と支持アームとから構成し、地中管路内に予
め設置された支柱に設置される取付板の任意の位置に支
持アームを堅固な状態に着脱可能に取付固定して、当該
支持アームが取付板で揺れることを防いで、支持アーム
上に載置される多様なケーブルに多様な振動や衝撃が加
わることを効果的に防止しているので、ケーブルを安全
な状態に長期間維持することが可能となり、これにより
事故の発生を未然に防止できるだけでなく、ケーブルの
寿命を延長でき、さらには支持台の使用寿命も延ばすこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るケーブル支持台の斜視
図である。

【図２】同実施例の背面斜視図である。

【図３】本発明の他の実施例に係るケーブル支持台の斜
視図である。

【図４】図１のＢ−Ｂ線方向の断面図である。

【図５】本発明の作動状態を示す正面図である。

【図６】本発明の設置使用状態を示す正面図である。

【符号の説明】

Ａ ケーブル支持台 Ｐ 支柱 １ 取付板 ２ 支持アーム １１ 一側部 １１ａ 係合孔 １２ 他側部 １２ａ 取付孔 ２１ 係合突起 ２２ 固着部 ３ 防振具 ４ ケーブル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 地中管路内に予め設置された支柱（Ｐ）
   の一側に取り付けられるケーブル支持台（Ａ）におい
   て、 略“Ｌ”字形の断面形状を有する取付板（１）と、この
   取付板（１）に高さを調整して設置される支持アーム
   （２）とから構成され、前記取付板（１）の一側部（１
   １）には多層の長方形係合孔（１１ａ）が多数形成さ
   れ、他側部（１２）には多数の取付孔（１２ａ）が形成
   され、前記取付板（１）の一側部（１１）と対向する前
   記支持アーム（２）の設置面には、前記係合孔（１１
   ａ）に係合される係合突起（２１）が斜めに形成され、
   端部からの距離（ｌ）が取付板（１）の一側部（１１）
   の幅（Ｗ）と同一である位置には、一側部（１１）の厚
   さ（Ｔ）と同じ間隔（ｔ）を有する固着部（２２）が折
   曲形成されていることを特徴とする地中管路用ケーブル
   支持台。