JP2019028780A - ラック固定装置及びサーバラック - Google Patents
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Abstract
Description
そして、この特許文献1の支持装置では、二重床の上床に設けた梁部材に取り付け溝を有する台座部と、該台座部の取り付け溝内に摺動可能に設けられていて前記機器のラックを通してボルトを締め込むことで該機器を固定するねじ穴を備えた固定部と、を備えた構成が示されている。
しかしながら、特許文献1に示される機器の支持装置では、電子機器を収容するラックが、二重床の上床に設けた梁部材に台座部及び固定部を介在して取り付けられてはいるものの、床スラブに直接、アンカーボルトにて固定する場合には、鉄筋と干渉する、旧アンカーと干渉するなどして、ラックが固定できないという問題があった。
また、特許文献1では、二重床となるフリーアクセスフロアに、電子機器を収容するラックが設置される構成であるので、該フリーアクセスフロアとサーバラック設置面との間に段差が形成され、この段差のために、電子機器搭載済の重量を有するラックの入替えが困難となり、入替え時の作業性が悪くなるという問題も生じていた。
すなわち、本発明のラック固定装置は、床スラブにアンカーボルトによって固定される固定レールと、この固定レールの長さ方向に移動可能に取り付けられたラック固定金具と、を備え、前記ラック固定金具は、前記固定レールと交差する方向へ延びる平板部を有し、この平板部には、サーバが収納される収納ラックに連結される連結部が設けられることを特徴とする。
このラック固定装置100は、床スラブF内の鉄筋10にアンカーボルト1を介して固定される固定レール2と、この固定レール2の長さ方向(矢印x方向)に移動可能に取り付けられたラック固定金具3と、を備える。
ラック固定金具3は、固定レール2と交差する水平方向(矢印y方向)へ延びる平板部4を有している。この平板部4には、ICT機器となるサーバSが収納される収納ラックRに連結される連結部5が設けられている。
さらに、上記ラック固定装置100では、ラック固定金具3にて、固定レール2と交差する方向(矢印y方向)へ延びる平板部4と、該平板部4上の連結部5とを介して、サーバSが収容される収納ラックRを固定するようにした。
その際、各収納ラックRは、ラック固定金具3を介して、アンカーボルト1で固定された固定レール2の長さ方向(矢印x方向)に移動自在に設けられることから、それぞれの収納ラックR毎にアンカーボルト1を連結する必要がない。このため、床スラブF内の鉄筋10が干渉しない任意の位置に、旧アンカーボルトとの干渉を防ぎつつ、新たなアンカーボルト1をあと施工することができる。
これにより、本発明では、様々な幅寸法を有する収納ラックRを、アンカーボルト1に支持された固定レール2を介して床スラブF上に安定した状態で配置できるとともに、収納ラックRを入替える際の作業性も向上させることも可能となる。
本発明の第1実施形態に係るラック固定装置101について図2〜図6を参照して説明する。
固定レール12は、断面視C字状に形成されて上側に開口が形成されたレール部材12Aと、該レール部材12Aに溶接固定されてアンカーボルト11により固定される板状部材12Bとを有するものであって、これらレール部材12Aと板状部材12Bとは溶接により一体化されている。
なお、後者の埋込み施工アンカーボルトでは、床スラブF内に埋設後の最上部が、床スラブ仕上げ面と同一高さとなるように設置されている。
また、図4(B)では、コンクリート打設前に床スラブF内の鉄筋10及び該鉄筋10に連結される埋込み施工アンカーボルト11´を介して固定レール12を配置し、かつ該固定レール12の上面が床スラブ仕上げ面と同一となるように設置した例が示されている。
また、この図4(B)では、埋込み施工アンカーボルト11´で固定されたラック固定金具13が、締結手段21(後述する)を介してキャスター50付きの収納ラックRに連結された例が示されている。
また、このサーバラック200は、図6に示されるように、固定レール12の長さ方向(矢印x方向)と交差する水平方向(矢印y方向)に間隔をおいて、複数列設けられている。
各ラック固定金具13は、固定レール12と交差する水平方向(矢印y方向)へ延びる平板部14を有している。
この平板部14は、固定レール12のレール部材12A内を移動するスライド部材15(図2及び図4参照)が締結具16Aにより締結支持されるスライド部16と、サーバSが複数収納される収納ラックRに連結される連結部17と、これらスライド部16と連結部17の間を斜めに連結する段差部18とを有している。このような構成により、ラック固定金具13の平板部14は、全体としてZ型に形成されている。
なお、図4(B)では、ラック固定金具13が、締結手段21(後述する)を介してキャスター50付きの収納ラックRに連結された例が示されているが、キャスター50の無い収納ラックRである場合には、ラック固定金具13の全体形状は、段差部が無い平板状のラック固定金具13を使用する。
この締結手段21は、図2に詳細に示されるように、締結ボルト22A・締結ナット22B・絶縁ブッシング22Cとともに、これら締結ボルト22A・締結ナット22B・絶縁ブッシング22Cにより保持される押え板23、絶縁板24、スラブ上で締結ボルト22Aを介して収納ラックRの荷重を受ける板材25を有している。
押え板23は、締結ナット22Bと収納ラックRとの間に位置して、該締結ナット22Bによる締結力を、収納ラックR及びラック固定金具13の平板部14に伝達させるために設けられている。絶縁板24は、収納ラックR内のサーバSと固定レール12との電気的導通を遮断するために設けられている。前記板材25への締結ボルト22Aのねじ込み長さの調整、板材25自身の厚さの変更(あるいはこれらの併用)により、締結ボルト22Aの下方への突出量を調整することにより、収納ラックRの水平レベルを調整するレベライザの機能を果たすようになっている。
その際、各収納ラックRは、ラック固定金具13を介して、アンカーボルト11で固定された固定レール12の長さ方向(矢印x方向)に移動自在に設けられることから、それぞれの収納ラックR毎にアンカーボルト11を連結する必要がない。
これにより、第1実施形態では、様々な幅寸法を有する収納ラックRを、アンカーボルト11に支持された固定レール12を介して床スラブF上に安定した状態で配置できるとともに、収納ラックRを入替え時の作業性を向上させることも可能となる。
より具体的には、図3(B)に示されるように、ラック固定金具13の平板部14に、締結手段21の締結ボルト22Aを挟み込むY字状(先端が二股状に開口していて軸と交差する方向から締結ボルト22Aを受け入れることができる形状をいう)の凹部14A´を形成し(すなわちY字型のラック固定金具を使用する)、この凹部14A´にレベライザとなる締結手段21を締結しても良い。
このようなY字型のラック固定金具は、図3(B)に示されるようなキャスター50付きの収納ラックRを保持する際に最適である。
そして、このような平板部14の縁部に形成された切欠き14A(凹部14A´)に、締結手段21の締結ボルト22Aを締結することにより、収納ラックRの取付作業性が向上する。
また、前記固定レール12は、ラックRの重量、あるいは想定される地震等の加速度に応じてラックRの支持に必要とされる強度に応じて、ラックRの前後に設けてラックRを両側から固定するようにしても良い。
本発明の第2実施形態に係るラック固定装置102について図7を参照して説明する。第2実施形態に係るラック固定装置102が、第1実施形態に係るラック固定装置101と構成を異にするのは、収納ラックRを固定レール12に固定するためのラック固定金具の形状である。
これに対して、第2実施形態では、図7に示されるように、ラック固定金具30の平板部31に形成される連結部32が折れ曲がって、床スラブFに対して直交する方向(矢印z方向)に延びる垂直延長部33を形成している。これにより、ラック固定金具30の平板部31の形状は全体としてL型に形成されている。
この垂直延長部33にて収納ラックRの架台40の側面が接触され、締結手段34を介して架台40の側面部に締結される。
すなわち、第2実施形態のラック固定金具30は、平板部31を介して、床スラブFにアンカーボルト11によって固定された固定レール12と、収納ラックRを載置する架台40の側面部とを互いに連結する。
また、架台40上に配置される収納ラックRの下面には、図7に示されるように、移動を容易にするためのキャスター41とともに、架台40上面に載置後の収納ラックRが移動することを防止するためのボルト等の固定手段42が設けられている。
また、上記架台40は、中空状に形成されていることから、矢印C1,C2で示されるように、下方から空調機から供給された冷気を吸い込む形態の収納ラックRに使用すれば、該収納ラックRに搭載されるサーバの冷却効率をより向上させることが可能となる。また、架台40内部のスペースを利用してケーブルを敷設した場合には、ラックRの下部から内部にケーブルを引き込むことができる。
その際、各収納ラックRは、ラック固定金具30を介して、アンカーボルト11で固定された固定レール12の長さ方向(矢印x方向)に移動可能に設けられることから、それぞれの収納ラックR毎にアンカーボルト11を連結する必要がない。
これにより、第2実施形態では、第1実施形態と同様、様々な幅寸法を有する収納ラックRを、アンカーボルト11に支持された固定レール12を介して床スラブF上に安定した状態で配置できるとともに、収納ラックRを入替える際の作業性を向上させることも可能となる。
2 固定レール
3 ラック固定装置
4 平板部
5 連結部
10 鉄筋
11 アンカーボルト
11´アンカーボルト
11A スリーブ
12 固定レール
13 ラック固定装置
14 平板部
15 連結部
20 水平延長部
33 垂直延長部
100 ラック固定装置
101 ラック固定装置
102 ラック固定装置
200 サーバラック
R 収納ラック
F 床スラブ
S サーバ
Claims (13)
- 床スラブにアンカーボルトによって固定される固定レールと、
この固定レールの長さ方向に移動可能に取り付けられたラック固定金具と、を備え、
前記ラック固定金具は、前記固定レールと交差する方向へ延びる平板部を有し、
この平板部には、サーバが収納される収納ラックに連結される連結部が設けられることを特徴とするラック固定装置。 - 前記固定レールには長さ方向に沿うように複数台の収納ラックが隣接配置されることを特徴とする請求項1に記載のラック固定装置。
- 前記アンカーボルトは、床スラブ施工時に、鉄筋内に連結した後、コンクリートを打設することで、該床スラブ内に該床スラブと同一高さで埋設されることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載のラック固定装置。
- 前記アンカーボルトは、床スラブに垂直方向に開けた穴に打ち込むことで、該床スラブ上に設置されることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載のラック固定装置。
- 前記平板部は、前記床スラブと平行な方向に延び、その上面に収納ラックの底面が接触される水平延長部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のラック固定装置。
- 前記平板部の水平延長部の下面には、前記床スラブとの間の高さを調整するスペーサが介在されることを特徴とする請求項5に記載のラック固定装置。
- 前記固定レールは前記収納ラックの前後に間隔をおいて一対配置され、
前記ラック金具は、これら一対の固定レールを接続するように配置されて、前記収納ラックを両持ちとすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のラック固定装置。 - 前記平板部は、前記床スラブに対して直交する方向に延び、その表面に収納ラック又はその架台の側面が接触される垂直延長部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のラック固定装置。
- 前記連結部は、前記平板部を貫通する貫通孔と、該貫通孔を経由した締結ボルト及びナットにより前記平板部を収納ラックに連結させる締結手段と、からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のラック固定装置。
- 前記連結部は、前記平板部の縁部に形成された切欠きと、該切欠きを経由した締結ボルト及びナットにより前記平板部を収納ラックに連結させる締結手段と、からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のラック固定装置。
- 前記ラック固定金具として、前記平板部に切欠きを形成したY字型金具が使用され、該Y字金具によりキャスター付きの収納ラックのレベライザを保持することを特徴とする請求項10に記載のラック固定装置。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載のラック固定装置により、床スラブにアンカーボルトによって固定される固定レール上に、サーバが収納される複数の収納ラックが隣接配置されることを特徴とするサーバラック。
- 前記固定レールは、前記床スラブに互いが平行となるように複数対設置され、
前記各対の固定レール上に、前記隣接配置された収納ラックが複数列配置されることを特徴とする請求項12に記載のサーバラック。
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