JP2850215B2 - 吊り金具用耐震座金 - Google Patents

吊り金具用耐震座金

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JP2850215B2
JP2850215B2 JP7351079A JP35107995A JP2850215B2 JP 2850215 B2 JP2850215 B2 JP 2850215B2 JP 7351079 A JP7351079 A JP 7351079A JP 35107995 A JP35107995 A JP 35107995A JP 2850215 B2 JP2850215 B2 JP 2850215B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吊り金具に装着し
ている連結ボルトが、地震等の振動によって吊り金具か
ら外れるのを防止するために用いるもので、既存の建築
物の電気設備における耐震対策の一環として使用する吊
り金具用耐震座金に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダクト、チャンネル材、レースウ
ェイと称される二種金属線ぴ等を吊り下げる吊り金具と
して、図5に示す吊り金具10が使用されている。この
種の吊り金具10は、側面略コ字形状に屈曲した上下一
対の支持金具11,12の解放端部を相互に重合し、こ
の重合部分を貫通する連結ボルト14によって上下の支
持金具11,12を屈曲自在に連結するものである。こ
のとき、上下の支持金具11,12の重合部分には、連
結ボルト14の頭部14Aや、連結ボルト14にネジ止
めしたナット15を装着したままで挿通できる大口径の
挿通孔13Aを開穿すると共に、この大口径の挿通孔1
3Aの一部に、連結ボルト14の軸部14Bを嵌合する
小口径の挿通孔13Bを連設してある(同図(イ)参
照)。そして、下部支持金具12に部材Pを載置したと
きに、連結ボルト14側面が、小口径の挿通孔13Bに
係止した状態になり、この状態で連結ボルト14先端に
装着したナット1と連結ボルト頭部14Aとで上部支持
金具11の側面を緊締するものである(同図(ロ)参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5に示す
吊り金具10では、地震等の大きな振動があると、大口
径の挿通孔13Aから連結ボルト14が外れるおそれが
あることが判明した。すなわち、従来の吊り金具10に
大きな上下振動等が加わると、小口径の挿通孔13Bに
嵌合係止していた連結ボルト14が上部支持金具11か
ら外れて持上げられ、大口径の挿通孔13Aから連結ボ
ルト14が抜け落ちてしまうものである。先の阪神大震
災の影響を受けた建築物の中に、このようにして連結ボ
ルト14が外れ、吊り金具10から懸吊部材が落下して
いるケースが検証されている。
【0004】また、このタイプの吊り金具は、既存の建
築物の電気設備として極めて多く使用されており、しか
も、既設の吊り金具を交換するには、極めて多くの時間
と労力を要することから、既設の吊り金具の耐震強化
は、今後の電気設備における耐震対策の一環として急務
な課題になっている。
【0005】そこで、本発明は上述の課題を解消すべく
創出されたもので、極めて簡単な装着作業によって、既
存の建築物の電気設備に使用されている吊り金具の耐震
性能を高め、吊り金具に大きな上下振動が加わっても連
結ボルトが抜け落ちるのを確実に防止し、電気設備にお
ける耐震対策の一環として使用できる吊り金具用耐震座
金の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の第1の手段によると、上部支持金具11の
外側面と連結ボルト14の頭部14Aとの間、又は上部
支持金具11の外側面と連結ボルト14に装着されたナ
ット15との間に介する板体1を形成する。そして、こ
の板体1に軸部14B側面から軸部14B外周面に嵌着
する切欠部2を設ける。更に、板体1の面積を大口径1
3Aの挿通孔13を覆う面積としたことにある。
【0007】第2の手段によると、切欠部2は、連結ボ
ルト14の軸部14Bの径より幅広い開放端部2Aから
奥に向けて形成され、連結ボルト14の軸部14Bの径
より僅かに幅狭の導入切欠部2Bを有する。また、この
導入切欠部2Bの奥に位置して連結ボルト14の軸部1
4Bの径よりも僅かに幅広の嵌合切欠部2Cを有する。
更に嵌合切欠部2Cの奥に位置して切欠部2全体を強制
拡開せしめる拡開切欠部2Dを有するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0009】本発明耐震座金は、既設の吊り金具10に
装着するものである。この吊り金具10の構造は、図1
に示す如く、側面略コ字形状に屈曲した上下一対の支持
金具11,12を有している。そして、上部支持金具1
1の開放端部の内側に、下部支持金具12の開放端部を
重合し、この重合部分に、連結ボルト14の頭部14A
や、連結ボルト14にネジ止めしたナット15を装着し
たままで挿通可能な大口径の挿通孔13Aを開穿してい
る。更に、この大口径の挿通孔13Aの一部に、連結ボ
ルト14の軸部14Bを嵌合係止する小口径の挿通孔1
3Bを連設する。そして、これらの挿通孔13に貫通し
た連結ボルト14とナット15によって上下の支持金具
11,12を屈曲自在に連結するものである。
【0010】本発明耐震座金は、上部支持金具11の外
側面と連結ボルト14の頭部14Aとの間、又は上部支
持金具11の外側面と連結ボルト14に装着されたナッ
ト15との間に介在する板体1で形成している。板体1
の材質は、弾性材を使用するもので、バネ材や弾力性の
ある合成樹脂材等にて形成する。
【0011】板体1には、連結ボルト14の軸部14B
側面から軸部14B外周面に嵌着する切欠部2を設けて
ある。また、板体1の面積は、大口径の挿通孔13Aを
覆う面積を有し、この大口径の挿通孔13A部分からの
抜け落ちを防止できる大きさを必要とする。図3に示す
板体1は帯状を成し、一部側縁を屈曲した係止片3を設
けている。この係止片3は、装着時に、上部支持金具1
1の側縁に係止させることで、本発明耐震座金のズレを
防止する機能を有する(図2参照)。一方、図4に示す
板体1は、円形状を成したもので、装着時に、連結ボル
ト14を中心として、大口径の挿通孔13Aの周囲に係
止するものである。
【0012】切欠部2の形状は、開放端部2A、導入切
欠部2B、嵌合切欠部2C、拡開切欠部2Dにて形成さ
れる(図3参照)。すなわち、開放端部2Aの幅W1
は、連結ボルト14の軸部14Bの径Xより幅広に形成
して、軸部14Bへの取り付け作業を容易にしている。
また、導入切欠部の幅2BW2 は、開放端部2Aから奥
に向けて形成したもので、連結ボルト14の軸部14B
の径Xより僅かに幅狭に形成し、後述する嵌合切欠部2
Cに嵌合した軸部14Bの抜脱を防止する。更に、嵌合
切欠部2Cの径W3 は、導入切欠部2Bの奥に位置する
もので、連結ボルト14の軸部14Bの径Xよりも僅か
に幅広に形成している。このため、嵌合切欠部2Cは、
軸部14Bの外周に緩い状態で嵌合することで、軸部1
4Bから伝わる振動等をこの嵌合切欠部2Cにて消去
し、装着状態にある板体1のストレスを解消する。最後
に拡開切欠部2Dは、嵌合切欠部2Cの奥に位置して切
欠部2全体を強制拡開せしめるもので、切欠部2全体を
強制的に拡開したときに、より大きく拡開することがで
きる。
【0013】本発明耐震座金を、既成の吊り金具10に
装着するときは、次のような手順で行なう。まず、連結
ボルト14からナット15を弛め、このナット15と上
部支持金具11との間、及び連結ボルト14の頭部14
Aと上部支持金具11との間に、板体1挿入可能な間隙
を設ける。次に、これらの間隙にそれぞれ板体1を挿入
し、軸部14Bの側面に切欠部2を強制的に嵌合して装
着する。そして、再び連結ボルト14とナット15とを
緊締して上部支持金具11の外側面に連結固定するもの
である。
【0014】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成したことによ
り、当初の目的を達成する。
【0015】すなわち、請求項1により、既存の建築物
の電気設備に使用されている吊り金具の耐震性能を高
め、吊り金具に大きな上下振動等が加わっても連結ボル
トが抜け落ちるのを確実に防止する。
【0016】また、請求項2によると、本発明耐震座金
を極めて簡単な作業によって装着することができる。
【0017】この結果、既存の建築物の電気設備として
多用されている既設の吊り金具の交換を要することな
く、耐震性能を高めることが可能になり、今後の電気設
備における耐震対策の緊急な課題を解消する一助となり
得るものである。
【0018】このように、本発明によると、極めて簡単
な装着作業によって、既存の建築物の電気設備に使用さ
れている吊り金具の耐震性能を高め、吊り金具に大きな
上下振動等が加わっても連結ボルトが抜け落ちるのを確
実に防止し、電気設備における耐震対策の一環として使
用できるなどといった産業上有益な種々の効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装着状態を示す分解斜視図。
【図2】本発明の装着状態を示す側面図。
【図3】本発明の一実施例を示す正面図。
【図4】本発明の他の実施例を示す正面図。
【図5】既設の吊り金具を示すもので、(イ)は分解斜
視図、(ロ)は正面図。
【符号の説明】
1 板体 2 切欠部 2A 開放端部 2B 導入切欠部 2C 嵌合切欠部 2D 拡開切欠部 3 係止片 10 吊り金具 11 上部支持金具 12 下部支持金具 13 挿通孔 13A 大口径の挿通孔 13B 小口径の挿通孔 14 連結ボルト 14A 頭部 14B 軸部 15 ナット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面略コ字形状に屈曲した上下一対の支
    持金具の開放端部を相互に重合し、上下の支持金具の重
    合部分には、連結ボルトの頭部、及び連結ボルトにネジ
    止めしたナットを装着したままで挿通可能な大口径の挿
    通孔を開穿すると共に、この大口径の挿通孔の一部に、
    連結ボルトの軸部を嵌合係止する小口径の挿通孔を連設
    し、この挿通孔に貫通した連結ボルトとナットによって
    上下の支持金具を屈曲自在に連結する吊り金具に装着す
    る耐震座金であって、連結ボルトの頭部又はナットと支
    持金具の外側面との間に介し、大口径の挿通孔の径より
    も大きな板体を形成し、この板体に軸部側面から軸部外
    周面に嵌着する切欠部を設けたことを特徴とする吊り金
    具用耐震座金。
  2. 【請求項2】 切欠部は、連結ボルトの軸部の径より幅
    広い開放端部から奥に向けて形成され、連結ボルトの軸
    部の径より幅狭で軸部を強制的に挿入する導入切欠部
    と、この導入切欠部の奥に位置して連結ボルトの軸部の
    径より幅広の嵌合切欠部と、更に嵌合切欠部の奥に位置
    して切欠部全体を強制拡開せしめる拡開切欠部とから成
    る請求項1記載の吊り金具用耐震座金。
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