JPH10336858A - 線材保持具 - Google Patents
線材保持具Info
- Publication number
- JPH10336858A JPH10336858A JP9139034A JP13903497A JPH10336858A JP H10336858 A JPH10336858 A JP H10336858A JP 9139034 A JP9139034 A JP 9139034A JP 13903497 A JP13903497 A JP 13903497A JP H10336858 A JPH10336858 A JP H10336858A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- band
- clip
- locking
- wire
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
- Supports For Pipes And Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、解除操作時以外でのバンドクリッ
プの脱落や結束状態の緩みの発生を防止することができ
るとともに、バンドクリップの取付位置を寸法精度良く
設定することができる線材保持具を提供することを課題
とする。 【解決手段】 バンドクリップ20は、線材を集束する
バンド部21と、バンド部21を挿通、係止して、線材
を結束するロック部22と、線材束を所定の取付位置に
固定するクリップ部23と、ロック部22から延伸し、
他端側にクリップ部23が設けられたプレート部24
と、ロック部22上方のプレート部24からロック部2
2の貫通口22aに至る開口部25と、を有し、ロック
部22内に設けられた係止片22bは、その先端部Aが
ロック部22内に位置するように形成される。
プの脱落や結束状態の緩みの発生を防止することができ
るとともに、バンドクリップの取付位置を寸法精度良く
設定することができる線材保持具を提供することを課題
とする。 【解決手段】 バンドクリップ20は、線材を集束する
バンド部21と、バンド部21を挿通、係止して、線材
を結束するロック部22と、線材束を所定の取付位置に
固定するクリップ部23と、ロック部22から延伸し、
他端側にクリップ部23が設けられたプレート部24
と、ロック部22上方のプレート部24からロック部2
2の貫通口22aに至る開口部25と、を有し、ロック
部22内に設けられた係止片22bは、その先端部Aが
ロック部22内に位置するように形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線材保持具に関
し、特に、バンド部とロック部との係止状態を解除する
ことができる線材保持具に関する。
し、特に、バンド部とロック部との係止状態を解除する
ことができる線材保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用を始めとする電線束、ある
いは光ファイバー束、エア配管束等の線材を結束して、
所望の取付面に係止固定する線材保持具(以下、バンド
クリップという)が広く使用されている。特に、車両内
に装着されるワイヤーハーネスにおいては、大量の電線
が集束する幹線部をはじめ、各電気、電子部品へ分岐す
る支線部の固定においてもバンドクリップが多用されて
いる。
いは光ファイバー束、エア配管束等の線材を結束して、
所望の取付面に係止固定する線材保持具(以下、バンド
クリップという)が広く使用されている。特に、車両内
に装着されるワイヤーハーネスにおいては、大量の電線
が集束する幹線部をはじめ、各電気、電子部品へ分岐す
る支線部の固定においてもバンドクリップが多用されて
いる。
【0003】以下に、従来のバンドクリップの構造につ
いて、図4を参照して説明する。図4(a)に示すよう
に、標準型のバンドクリップ10は、電線等の線材を外
周に沿って巻き込み、集束する帯状のバンド部11と、
バンド部11を挿通して係止し、線材を結束するロック
部12と、結束された線材束を所定の取付位置に設けら
れた開口部に係合して固定するクリップ部13とを有し
ている。
いて、図4を参照して説明する。図4(a)に示すよう
に、標準型のバンドクリップ10は、電線等の線材を外
周に沿って巻き込み、集束する帯状のバンド部11と、
バンド部11を挿通して係止し、線材を結束するロック
部12と、結束された線材束を所定の取付位置に設けら
れた開口部に係合して固定するクリップ部13とを有し
ている。
【0004】また、図4(b)に示すように、バンドク
リップの他の形態として、オフセット型のバンドクリッ
プ20があり、このバンドクリップ20は、線材束を集
束するバンド部21と、バンド部21を挿通、係止し
て、線材束を結束するロック部22と、線材束を所定の
取付位置に固定するクリップ部23と、ロック部22か
ら延伸し、他端側にクリップ部23が設けられたプレー
ト部24とを有している。
リップの他の形態として、オフセット型のバンドクリッ
プ20があり、このバンドクリップ20は、線材束を集
束するバンド部21と、バンド部21を挿通、係止し
て、線材束を結束するロック部22と、線材束を所定の
取付位置に固定するクリップ部23と、ロック部22か
ら延伸し、他端側にクリップ部23が設けられたプレー
ト部24とを有している。
【0005】これらのバンドクリップ10、20におい
ては、一旦ワイヤーハーネス等の線材を結束した後、検
査工程等での取付位置の修正や、設計変更等による取り
外しに対応するため、バンド部11、21と係止するロ
ック部22に、係止状態を解除する機構が設けられてい
る。オフセット型のバンドクリップ20におけるバンド
部21とロック部22との係止状態及び解除操作につい
て、図5を参照して説明する。なお、標準型のバンドク
リップ10における係止状態及び解除操作も、オフセッ
ト型のバンドクリップ20と同等である。
ては、一旦ワイヤーハーネス等の線材を結束した後、検
査工程等での取付位置の修正や、設計変更等による取り
外しに対応するため、バンド部11、21と係止するロ
ック部22に、係止状態を解除する機構が設けられてい
る。オフセット型のバンドクリップ20におけるバンド
部21とロック部22との係止状態及び解除操作につい
て、図5を参照して説明する。なお、標準型のバンドク
リップ10における係止状態及び解除操作も、オフセッ
ト型のバンドクリップ20と同等である。
【0006】まず、図5(a)に示すように、例えば、
線材束であるワイヤーハーネス40の外周に沿って巻き
込んだバンド部21の先端をロック部22の貫通口22
aに挿通して、矢印F2のように引き込む。貫通口22
a内には、バンド部21の貫通移動に対して弾性的に変
位する係止爪22bが設けられ、係止爪22bのバンド
部21側に設けられた係止凸部22cが、バンド部21
の一面に等間隔で設けられた係止凹部21aの一つと係
止するように構成されている。そして、ワイヤーハーネ
ス40の外周に密着して結束されるまでバンド部21を
引き込むと、係止凸部22cが対応する位置の係止凹部
21aと係止する。
線材束であるワイヤーハーネス40の外周に沿って巻き
込んだバンド部21の先端をロック部22の貫通口22
aに挿通して、矢印F2のように引き込む。貫通口22
a内には、バンド部21の貫通移動に対して弾性的に変
位する係止爪22bが設けられ、係止爪22bのバンド
部21側に設けられた係止凸部22cが、バンド部21
の一面に等間隔で設けられた係止凹部21aの一つと係
止するように構成されている。そして、ワイヤーハーネ
ス40の外周に密着して結束されるまでバンド部21を
引き込むと、係止凸部22cが対応する位置の係止凹部
21aと係止する。
【0007】ここで、図5(b)に示すように、ロック
部22に設けられた係止片22bは、バンド部21との
係止状態を解除することができるように、ロック部22
の外部に先端部Bが延在して突出した形状を有してい
る。この先端部Bを矢印F3のように操作することによ
り、係止凸部22cと係止凹部21aとの係止状態が解
除される。なお、ワイヤーハーネス40への取り付け
後、ロック部22から延在するバンド部21の先端側
は、ニッパー等の切断工具により適当な位置で切断され
る。
部22に設けられた係止片22bは、バンド部21との
係止状態を解除することができるように、ロック部22
の外部に先端部Bが延在して突出した形状を有してい
る。この先端部Bを矢印F3のように操作することによ
り、係止凸部22cと係止凹部21aとの係止状態が解
除される。なお、ワイヤーハーネス40への取り付け
後、ロック部22から延在するバンド部21の先端側
は、ニッパー等の切断工具により適当な位置で切断され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したような係止状
態の解除が可能なバンドクリップ20においては、ロッ
ク部22から係止片22bの先端部Bが突出しているた
め、解除操作時以外、例えば、ワイヤーハーネスの輸送
時や車両への組み付け作業時に周辺物品との接触や作業
者が誤って触れることにより、係止状態が解除され、バ
ンドクリップの外れや脱落、結束状態の緩みが生じると
いう問題があった。
態の解除が可能なバンドクリップ20においては、ロッ
ク部22から係止片22bの先端部Bが突出しているた
め、解除操作時以外、例えば、ワイヤーハーネスの輸送
時や車両への組み付け作業時に周辺物品との接触や作業
者が誤って触れることにより、係止状態が解除され、バ
ンドクリップの外れや脱落、結束状態の緩みが生じると
いう問題があった。
【0009】また、図6に示すように、ワイヤーハーネ
ス40へのバンドクリップ20の取付位置は、分岐部等
の所定の基準位置からクリップ部23の中心位置23a
までの寸法Lをメジャー等の寸法計測器具により計測し
て設定している。ところが、このような寸法計測方法で
は、バンドクリップの中心位置を厳密に設定する手段が
設けられていなかったため、取付寸法の精度が低いう
え、作業者毎でばらつきが生じるという問題があった。
ス40へのバンドクリップ20の取付位置は、分岐部等
の所定の基準位置からクリップ部23の中心位置23a
までの寸法Lをメジャー等の寸法計測器具により計測し
て設定している。ところが、このような寸法計測方法で
は、バンドクリップの中心位置を厳密に設定する手段が
設けられていなかったため、取付寸法の精度が低いう
え、作業者毎でばらつきが生じるという問題があった。
【0010】本発明の目的は、上記問題点を解消して、
解除操作時以外でのバンドクリップの脱落や結束状態の
緩みの発生を防止するとともに、バンドクリップの取付
位置を寸法精度良く設定することにある。
解除操作時以外でのバンドクリップの脱落や結束状態の
緩みの発生を防止するとともに、バンドクリップの取付
位置を寸法精度良く設定することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、線材を外周に沿って巻き
込むバンド部と、バンド部を貫通口に挿通するととも
に、前記貫通口内に設けられた係止片により前記バンド
部を係止して、前記線材を結束するロック部と、前記バ
ンド部及び前記ロック部により結束された前記線材を所
定の取付位置に係合固定するクリップ部とを具備する線
材保持具において、前記ロック部に、前記貫通口内の前
記係止片を前記ロック部外部から操作する開口部が設け
られていることを特徴としている。
めに、請求項1記載の発明は、線材を外周に沿って巻き
込むバンド部と、バンド部を貫通口に挿通するととも
に、前記貫通口内に設けられた係止片により前記バンド
部を係止して、前記線材を結束するロック部と、前記バ
ンド部及び前記ロック部により結束された前記線材を所
定の取付位置に係合固定するクリップ部とを具備する線
材保持具において、前記ロック部に、前記貫通口内の前
記係止片を前記ロック部外部から操作する開口部が設け
られていることを特徴としている。
【0012】上記請求項1記載の構成によれば、バンド
部を係止する係止片がロック部から突出することなく内
部に設けられているため、バンドクリップが取り付けら
れたワイヤーハーネス等の線材の輸送時や車両等への組
み付け作業時に、係止片が周辺部品等と接触して係止片
が操作され、係止片とバンド部との係止状態が解除され
ることがない。また、係止片が内部に設けられたロック
部に、係止片を操作することができる開口部が設けられ
ているため、ワイヤーハーネスに取り付けたバンドクリ
ップを取り外す場合、開口部から治具等を挿入して、係
止片とバンド部との係止状態を解除操作することができ
る。
部を係止する係止片がロック部から突出することなく内
部に設けられているため、バンドクリップが取り付けら
れたワイヤーハーネス等の線材の輸送時や車両等への組
み付け作業時に、係止片が周辺部品等と接触して係止片
が操作され、係止片とバンド部との係止状態が解除され
ることがない。また、係止片が内部に設けられたロック
部に、係止片を操作することができる開口部が設けられ
ているため、ワイヤーハーネスに取り付けたバンドクリ
ップを取り外す場合、開口部から治具等を挿入して、係
止片とバンド部との係止状態を解除操作することができ
る。
【0013】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の線材保持具において、前記開口部は、前記クリップ
部の中心に対応する位置に、前記線材の延伸方向と垂直
の開口辺を有していることを特徴としている。上記請求
項2記載の構成によれば、クリップ部の中心位置に対応
して、開口部の一辺(開口辺)が、寸法計測方向である
ワイヤーハーネスの延伸方向と垂直に形成されているた
め、メジャー等の寸法計測器具の先端部を開口辺に掛止
して基準位置までの寸法を正確に設定することができ、
バンドクリップの取付寸法精度を向上させることができ
る。
載の線材保持具において、前記開口部は、前記クリップ
部の中心に対応する位置に、前記線材の延伸方向と垂直
の開口辺を有していることを特徴としている。上記請求
項2記載の構成によれば、クリップ部の中心位置に対応
して、開口部の一辺(開口辺)が、寸法計測方向である
ワイヤーハーネスの延伸方向と垂直に形成されているた
め、メジャー等の寸法計測器具の先端部を開口辺に掛止
して基準位置までの寸法を正確に設定することができ、
バンドクリップの取付寸法精度を向上させることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、請求項1記載のバンドクリ
ップの一実施例について、図1を参照して説明する。図
1(a)に示すように、バンドクリップ20は、線材を
集束するバンド部21と、バンド部21を挿通、係止し
て、線材を結束するロック部22と、線材束を所定の取
付位置に固定するクリップ部23と、ロック部22から
延伸し、他端側にクリップ部23が設けられたプレート
部24と、ロック部22上方のプレート部24からロッ
ク部22の貫通口22aに至る開口部25と、を有して
いる。
ップの一実施例について、図1を参照して説明する。図
1(a)に示すように、バンドクリップ20は、線材を
集束するバンド部21と、バンド部21を挿通、係止し
て、線材を結束するロック部22と、線材束を所定の取
付位置に固定するクリップ部23と、ロック部22から
延伸し、他端側にクリップ部23が設けられたプレート
部24と、ロック部22上方のプレート部24からロッ
ク部22の貫通口22aに至る開口部25と、を有して
いる。
【0015】そして、図1(b)に示すように、ロック
部22内に設けられた係止片22bは、その先端部Aが
ロック部22内に位置するように形成される。すなわ
ち、図5(b)に示したように、係止片22bの先端部
Bが突出して延在しているのではなく、先端部Aがロッ
ク部22から突出しない形状を有している。また、開口
部25は、バンド部21が貫通口22aに挿通され、貫
通口22a内の係止片22bと係止した状態において、
ロック部22の外部から係止片22bを操作可能に形成
されている。例えば、係止片22bの先端部Aが開口部
25において露出するように形成されている。ここで、
係止片22bを操作可能とは、係止片22bの係止凸部
22cとバンド部21の係止凹部21aとの係止状態を
解除することができるように係止片22bを変位させる
ことができることを意味する。
部22内に設けられた係止片22bは、その先端部Aが
ロック部22内に位置するように形成される。すなわ
ち、図5(b)に示したように、係止片22bの先端部
Bが突出して延在しているのではなく、先端部Aがロッ
ク部22から突出しない形状を有している。また、開口
部25は、バンド部21が貫通口22aに挿通され、貫
通口22a内の係止片22bと係止した状態において、
ロック部22の外部から係止片22bを操作可能に形成
されている。例えば、係止片22bの先端部Aが開口部
25において露出するように形成されている。ここで、
係止片22bを操作可能とは、係止片22bの係止凸部
22cとバンド部21の係止凹部21aとの係止状態を
解除することができるように係止片22bを変位させる
ことができることを意味する。
【0016】このようなバンドクリップ20におけるバ
ンド部21とロック部22との係止は、図1(b)に示
すように、ロック部22内に設けられた係止片22bの
係止凸部22cが、バンド部21の対応する位置の係止
凹部21aに係止することにより行われる。このような
係止凸部22cと係止凹部21aとの係止状態におい
て、係止片22bの先端部Aは、ロック部22内にあっ
て、外部には突出しない。
ンド部21とロック部22との係止は、図1(b)に示
すように、ロック部22内に設けられた係止片22bの
係止凸部22cが、バンド部21の対応する位置の係止
凹部21aに係止することにより行われる。このような
係止凸部22cと係止凹部21aとの係止状態におい
て、係止片22bの先端部Aは、ロック部22内にあっ
て、外部には突出しない。
【0017】次に、請求項1記載のバンドクリップにお
けるバンド部とロック部との係止状態を解除する操作に
ついて、図2を参照して説明する。図1に示したバンド
クリップ20の係止状態の解除操作は、図2に示すよう
に、係止片22bの先端部Aが露出する開口部25から
針状の治具30を貫通口22a内に挿入し、係止片22
bの先端部Aを矢印F1のように図面上方に押し上げる
ことにより行われる。このような解除操作により、係止
片22bを図面上方に変位させて、係止凸部22cと係
止凹部21aとを離間させ、係止状態を解除して、ロッ
ク部22に対するバンド部21の移動を可能とする。
けるバンド部とロック部との係止状態を解除する操作に
ついて、図2を参照して説明する。図1に示したバンド
クリップ20の係止状態の解除操作は、図2に示すよう
に、係止片22bの先端部Aが露出する開口部25から
針状の治具30を貫通口22a内に挿入し、係止片22
bの先端部Aを矢印F1のように図面上方に押し上げる
ことにより行われる。このような解除操作により、係止
片22bを図面上方に変位させて、係止凸部22cと係
止凹部21aとを離間させ、係止状態を解除して、ロッ
ク部22に対するバンド部21の移動を可能とする。
【0018】上述した実施例によれば、ロック部22内
に係止片22bが形成され、その先端部Aが外部に突出
していないため、ワイヤーハーネスの輸送時や車両への
組み付け作業時等の解除操作時以外に、周辺物品との接
触や作業者が誤って触れることにより、ロック部22と
バンド部21との係止状態が解除されることはない。よ
って、バンドクリップ20の外れや脱落、結束状態の緩
みを防止することができるとともに、解除操作が必要な
場合には、治具を挿入することにより簡単に解除を行う
ことができる。
に係止片22bが形成され、その先端部Aが外部に突出
していないため、ワイヤーハーネスの輸送時や車両への
組み付け作業時等の解除操作時以外に、周辺物品との接
触や作業者が誤って触れることにより、ロック部22と
バンド部21との係止状態が解除されることはない。よ
って、バンドクリップ20の外れや脱落、結束状態の緩
みを防止することができるとともに、解除操作が必要な
場合には、治具を挿入することにより簡単に解除を行う
ことができる。
【0019】なお、上記実施例では、開口部25を矩形
状で示したが、係止片22bの操作が可能に設けられて
いるものであれば、円形等の形状であっても良い。ま
た、上記実施例では、開口部25をプレート部24から
ロック部22の貫通口22aに至る貫通孔として示した
が、ロック部22の側面から貫通口22aに至る貫通孔
であっても良い。
状で示したが、係止片22bの操作が可能に設けられて
いるものであれば、円形等の形状であっても良い。ま
た、上記実施例では、開口部25をプレート部24から
ロック部22の貫通口22aに至る貫通孔として示した
が、ロック部22の側面から貫通口22aに至る貫通孔
であっても良い。
【0020】次に、請求項2記載のバンドクリップの一
実施例と、本実施例における寸法計測方法について、図
3を参照して説明する。なお、バンドクリップの構成、
ロック部とバンド部との係止状態及びその解除操作の方
法は、図1及び図2と同一であるため、その説明を省略
する。本実施例のバンドクリップは、図3に示すよう
に、図1に示したバンドクリップ20の矩形状の開口部
25の一辺(開口辺)が、バンドクリップ20のクリッ
プ部23の中央位置23aに一致するように形成されて
いることを特徴とする。この開口辺は、ワイヤーハーネ
ス40の分岐部等の基準位置とクリップ取付位置との寸
法計測方向、すなわちワイヤーハーネス40の延伸方向
と垂直に形成されている。
実施例と、本実施例における寸法計測方法について、図
3を参照して説明する。なお、バンドクリップの構成、
ロック部とバンド部との係止状態及びその解除操作の方
法は、図1及び図2と同一であるため、その説明を省略
する。本実施例のバンドクリップは、図3に示すよう
に、図1に示したバンドクリップ20の矩形状の開口部
25の一辺(開口辺)が、バンドクリップ20のクリッ
プ部23の中央位置23aに一致するように形成されて
いることを特徴とする。この開口辺は、ワイヤーハーネ
ス40の分岐部等の基準位置とクリップ取付位置との寸
法計測方向、すなわちワイヤーハーネス40の延伸方向
と垂直に形成されている。
【0021】このようなバンドクリップ20における寸
法計測方法は、メジャー50の先端部をバンドクリップ
20の開口部25の開口辺に掛止し、分岐部等の基準位
置までの寸法Lを計測することにより行われる。上述し
た実施例のバンドクリップを用いた寸法計測方法によれ
ば、開口部25の開口辺にメジャーの先端部を掛止する
ことにより、クリップ部23の中心位置23aが正確に
設定されるため、基準位置までの寸法計測精度を向上さ
せることができるとともに、作業者毎のバンドクリップ
取付寸法のばらつきを抑制することができる。
法計測方法は、メジャー50の先端部をバンドクリップ
20の開口部25の開口辺に掛止し、分岐部等の基準位
置までの寸法Lを計測することにより行われる。上述し
た実施例のバンドクリップを用いた寸法計測方法によれ
ば、開口部25の開口辺にメジャーの先端部を掛止する
ことにより、クリップ部23の中心位置23aが正確に
設定されるため、基準位置までの寸法計測精度を向上さ
せることができるとともに、作業者毎のバンドクリップ
取付寸法のばらつきを抑制することができる。
【0022】なお、上述した実施例においては、オフセ
ット型のバンドクリップを示したが、標準型のバンドク
リップにおいても同様に適用できることはいうまでもな
い。また、クリップ部として車両パネル側の所定の開口
穴等に係合するものを示したが、車両パネル側から突出
するスタッドボルト等に係合、係止するものであっても
良いことはいうまでもない。
ット型のバンドクリップを示したが、標準型のバンドク
リップにおいても同様に適用できることはいうまでもな
い。また、クリップ部として車両パネル側の所定の開口
穴等に係合するものを示したが、車両パネル側から突出
するスタッドボルト等に係合、係止するものであっても
良いことはいうまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の構
成によれば、バンド部を係止する係止片がロック部から
突出することなく内部に設けられているため、バンドク
リップが取り付けられたワイヤーハーネス等の線材の輸
送時や車両等への組み付け作業時に、係止片が周辺部品
等と接触して係止片が操作されることがなく、解除操作
時以外でのバンドクリップの外れや脱落、結束状態の緩
みを防止することができる。また、係止片が内部に設け
られたロック部に、係止片を操作することができる開口
部が設けられているため、開口部から治具等を挿入し、
係止片とバンド部との係止状態を解除操作して、ワイヤ
ーハーネスに取り付けたバンドクリップを容易に取り外
すことができる。
成によれば、バンド部を係止する係止片がロック部から
突出することなく内部に設けられているため、バンドク
リップが取り付けられたワイヤーハーネス等の線材の輸
送時や車両等への組み付け作業時に、係止片が周辺部品
等と接触して係止片が操作されることがなく、解除操作
時以外でのバンドクリップの外れや脱落、結束状態の緩
みを防止することができる。また、係止片が内部に設け
られたロック部に、係止片を操作することができる開口
部が設けられているため、開口部から治具等を挿入し、
係止片とバンド部との係止状態を解除操作して、ワイヤ
ーハーネスに取り付けたバンドクリップを容易に取り外
すことができる。
【0024】また、請求項2記載の構成によれば、クリ
ップ部の中心位置に対応して、開口部の一辺(開口辺)
が、寸法計測方向であるワイヤーハーネスの延伸方向と
垂直に形成されているため、メジャー等の寸法計測器具
の先端部を開口辺に掛止して基準位置までの寸法を正確
に設定することができ、バンドクリップの取付寸法精度
を向上させることができる。
ップ部の中心位置に対応して、開口部の一辺(開口辺)
が、寸法計測方向であるワイヤーハーネスの延伸方向と
垂直に形成されているため、メジャー等の寸法計測器具
の先端部を開口辺に掛止して基準位置までの寸法を正確
に設定することができ、バンドクリップの取付寸法精度
を向上させることができる。
【図1】請求項1記載のバンドクリップの一実施例を示
す図である。
す図である。
【図2】請求項1記載のバンドクリップにおける係止解
除操作を示す図である。
除操作を示す図である。
【図3】請求項2記載のバンドクリップの一実施例と、
その寸法計測方法を示す図である。
その寸法計測方法を示す図である。
【図4】従来のバンドクリップの一例を示す図である。
【図5】従来のバンドクリップの係止状態及び解除操作
を示す図である。
を示す図である。
【図6】従来のバンドクリップの寸法計測方法を示す図
である。
である。
10 標準型バンドクリップ 11、21 バンド部 12、22 ロック部 13、23 クリップ部 20 オフセット型バンドクリップ 21a 係止凹部 22a 貫通口 22b 係止片 22c 係止凸部 23a 中心位置 24 プレート部 25 開口部 30 解除用治具 40 ワイヤーハーネス 50 メジャー A、B 先端部
Claims (2)
- 【請求項1】線材を外周に沿って巻き込むバンド部と、
バンド部を貫通口に挿通するとともに、前記貫通口内に
設けられた係止片により前記バンド部を係止して、前記
線材を結束するロック部と、前記バンド部及び前記ロッ
ク部により結束された前記線材を所定の取付位置に係合
固定するクリップ部とを具備する線材保持具において、
前記ロック部に、前記貫通口内の前記係止片を前記ロッ
ク部外部から操作する開口部が設けられていることを特
徴とする線材保持具。 - 【請求項2】前記開口部は、前記クリップ部の中心に対
応する位置に、前記線材の延伸方向と垂直の開口辺を有
していることを特徴とする請求項1記載の線材結束具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9139034A JPH10336858A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 線材保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9139034A JPH10336858A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 線材保持具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10336858A true JPH10336858A (ja) | 1998-12-18 |
Family
ID=15235921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9139034A Pending JPH10336858A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 線材保持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10336858A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100859406B1 (ko) * | 2007-01-29 | 2008-09-22 | 윤진상 | 파이프 행거 |
JP2013151251A (ja) * | 2012-01-26 | 2013-08-08 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | バンドロック構造部及びハーネスクランプ |
-
1997
- 1997-05-29 JP JP9139034A patent/JPH10336858A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100859406B1 (ko) * | 2007-01-29 | 2008-09-22 | 윤진상 | 파이프 행거 |
JP2013151251A (ja) * | 2012-01-26 | 2013-08-08 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | バンドロック構造部及びハーネスクランプ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4369947A (en) | Wire harness fixing assembly | |
JPH10336858A (ja) | 線材保持具 | |
JP3325389B2 (ja) | 電子顕微鏡の試料装置 | |
JP4283163B2 (ja) | クランプ、フラットケーブルの固定構造およびフラットケーブルの固定方法 | |
JPS61131386A (ja) | コネクタの端子装着装置 | |
JPS5855550Y2 (ja) | 電磁接触器 | |
JP2000115963A (ja) | 線材束の保持具 | |
JPH1050154A (ja) | ワイヤーハーネス組立用の電線支持具 | |
JP2006353000A (ja) | ワイヤーハーネスの固定構造およびワイヤーハーネスの固定方法 | |
JPH08180934A (ja) | オプション用コネクタのワイヤハーネスへの取付構造および留め具 | |
JPH0210746Y2 (ja) | ||
JPS6033692Y2 (ja) | クランプ装置 | |
JP2000115967A (ja) | 線材束の保持具 | |
JPS633444Y2 (ja) | ||
JPH0649928Y2 (ja) | クリップ | |
JP4675295B2 (ja) | クリップ | |
JPH04249633A (ja) | ステーダンパの取付構造 | |
JPH11150840A (ja) | バンドクランプ | |
JPS58807Y2 (ja) | ダイヤル指針取付装置 | |
JPH08121423A (ja) | 部品取付用クリップ | |
JPH11126662A (ja) | コネクターを線材束に取付ける取付部材 | |
JPS62287849A (ja) | 把手取付装置 | |
JPS59167457A (ja) | ロ−ル紙のホルダ− | |
JPH1089328A (ja) | ボス部材用の取付具および該取付具を取り付けるボス部材 | |
JPH11252753A (ja) | 自動車ワイヤハーネス用クランプ |