JPH10336380A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

Info

Publication number
JPH10336380A
JPH10336380A JP9138640A JP13864097A JPH10336380A JP H10336380 A JPH10336380 A JP H10336380A JP 9138640 A JP9138640 A JP 9138640A JP 13864097 A JP13864097 A JP 13864097A JP H10336380 A JPH10336380 A JP H10336380A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
light amount
reading
unit
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9138640A
Other languages
English (en)
Inventor
Takamoto Nabeshima
孝元 鍋島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP9138640A priority Critical patent/JPH10336380A/ja
Publication of JPH10336380A publication Critical patent/JPH10336380A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の原稿を連続的に読み取っているときに
生じる光量低下に起因して生産性の低下や画質の劣化を
引き起こすことを防げる画像読み取り装置を提供する。 【解決手段】 この画像読み取り装置は、原稿202を
連続的に読み取っているときに、CCD204で読み取
り画像の画質保証レベルよりも低い低光量Lrefを検出
したときに、蛍光灯215をオフにして原稿202の読
み取りを一旦中断させて、蛍光灯215を冷却した後に
再び原稿202の読み取りを開始させる。さらに、蛍光
灯215をオフにして冷却している期間に既に読み取っ
た原稿画像をプリント部2から出力させる。したがっ
て、光量低下時に一旦光源をオフにして冷却することで
光量を復帰させて画質を維持できると同時に光源の冷却
期間中に画像出力を行ない、生産性の低下を防げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読み取り装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読み取り装置としては、光源
の光量が最低画像保証レベルを下回ったときに、機能を
停止するものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
画像読み取り装置では、光量低下時に機能を停止するか
ら、生産性が著しく低下し、サービスマンが緊急にユー
ザー先にメンテナンスに行かなければならない。
【0004】また、大量の原稿を読み取っているときに
は、画像劣化が起きるまで光量が低下する光源でも、少
量の原稿を読み取っているときには、画像劣化が起きる
までは光量が低下しない場合がある。このような光源を
交換することは、コストアップや資源の無駄使いを招
く。
【0005】そこで、この発明の目的は、寿命が近づい
た光源を使用して大量の原稿を連続的に読み取っている
ときに生じる光量低下に起因して、生産性の低下や画質
の劣化を引き起こすことを防止できる画像読み取り装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明の画像読み取り装置は、原稿を照射
する照明手段と、上記原稿からの反射光を電気信号に交
換する光電変換部と、上記光電変換されたアナログ信号
をデジタル信号に変換するAD変換部と、上記読み取っ
た画像データを記憶する画像メモリ部と、上記光源の配
光むら、上記光電変換部が有するセンサの画素感度ばら
つきを補正するシェーディング補正部と、上記照明手段
の光量を検知する光量検知手段と、上記光量検知手段が
検知した光量に基づき、上記照明手段の光量変動を補正
する補正手段とを有する画像読み取り装置において、原
稿を連続的に読み取っているときに、上記光量検知手段
が、読み取り画像の画質保証レベルよりも低い低光量を
検出したときに、上記照明手段をオフにして、原稿の読
み取りを一旦中断させて、上記照明手段を冷却した後に
再び原稿の読み取りを開始させる読み取り動作制御手段
と、上記読み取り動作制御手段が原稿の読み取りを中断
させて照明手段をオフにして冷却している期間に、既に
読み取った原稿画像を画像出力手段から出力させる画像
出力制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0007】この請求項1の発明は、上記読み取り動作
制御手段は、原稿を連続的に読み取っているときに、光
量検知手段が読み取り画像の画質保証レベルよりも低い
低光量を検出したときに、照明手段をオフにして原稿の
読み取りを一旦中断させて、照明手段を冷却した後に再
び原稿の読み取りを開始させる。さらに、画像出力制御
手段は、読み取り動作制御手段が原稿の読み取りを中断
させて照明手段をオフにして冷却している期間に、既に
読み取った原稿画像を画像出力手段から出力させる。
【0008】したがって、この請求項1の発明によれ
ば、照明手段の連続点灯による自己発熱で照明手段の光
量が低下したときには、一旦光源をオフにして冷却する
ことで光量を復帰させて、画質を維持することができ
る。同時に、光源の冷却期間中に画像出力を行なうの
で、生産性の低下も防止できる。
【0009】また、請求項2の発明の画像読み取り装置
は、原稿を照射する照明手段と、上記原稿からの反射光
を電気信号に交換する光電変換部と、上記光電変換され
たアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部
と、上記読み取った画像データを記憶する画像メモリ部
と、上記光源の配光むら、上記光電変換部が有するセン
サの画素感度ばらつきを補正するシェーディング補正部
と、上記照明手段の光量を検知する光量検知手段と、上
記光量検知手段が検知した光量に基づき、上記照明手段
の光量変動を補正する補正手段とを有する画像読み取り
装置において、上記原稿の両面の画像を読み取っている
ときに、上記光量検知手段が、読み取り画像の画質保証
レベルよりも低い低光量を検出したときに、上記原稿の
反転期間中に上記照明手段をオフにして原稿の読み取り
を一旦中断させて、上記照明手段を冷却した後に再び原
稿の読み取りを開始させる読み取り動作制御手段を備え
ていることを特徴としている。
【0010】この請求項2の発明は、読み取り動作制御
手段は、原稿の両面の画像を読み取っているときに、光
量検知手段が読み取り画像の画質保証レベルよりも低い
低光量を検出したときに、原稿の反転期間中に照明手段
をオフにして原稿の読み取りを一旦中断させて、照明手
段を冷却した後に再び原稿の読み取りを開始させる。
【0011】したがって、この請求項2の発明によれ
ば、原稿の両面の画像を読み取るのに必要な原稿反転期
間を利用して照明手段をオフにして冷却するから、生産
性を損なうことなく画質を維持させることができる。
【0012】また、請求項3の発明の画像読み取り装置
は、原稿を照射する照明手段と、上記原稿からの反射光
を電気信号に交換する光電変換部と、上記光電変換され
たアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部
と、上記読み取った画像データを記憶する画像メモリ部
と、上記光源の配光むら、上記光電変換部が有するセン
サの画素感度ばらつきを補正するシェーディング補正部
と、上記照明手段の光量を検知する光量検知手段と、上
記光量検知手段が検知した光量に基づき、上記照明手段
の光量変動を補正する補正手段とを有する画像読み取り
装置において、原稿を連続的に読み取っているときに、
上記光量検知手段が、所定レベルよりも低い低光量を検
出したときに、読み取るべき残原稿枚数が所定枚数以下
であれば、原稿読み取りを中断することなく連続して残
りの原稿を読み取らせる一方、上記低光量を検出したと
きに、読み取るべき残原稿枚数が所定枚数を越えていれ
ば、上記照明手段をオフにして、原稿の読み取りを一旦
中断させて、上記照明手段を冷却した後に再び原稿の読
み取りを開始させる読み取り動作制御手段を備えている
ことを特徴としている。
【0013】この請求項3の発明は、原稿を連続的に読
み取っているときに低光量を検出したときに、読み取る
べき残原稿枚数が多いときには照明手段をオフにして冷
却して原稿読み取りを一旦中断する一方、残原稿枚数が
少ないときには原稿読み取りを中断することなく残原稿
を連続して読み取る。
【0014】したがって、請求項3の発明によれば、低
光量を検出しても、残原稿が少ないときには画質への影
響度が比較的小さいので、読み取りを継続することによ
って生産性を上げることができる。一方、残原稿が多い
ときには読み取りを継続すると画質への影響度が大きく
なるので、読み取りを中断して画質劣化を防ぐのであ
る。
【0015】また、請求項4の発明の画像読み取り装置
は、原稿を照射する照明手段と、上記原稿からの反射光
を電気信号に交換する光電変換部と、上記光電変換され
たアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部
と、上記読み取った画像データを記憶する画像メモリ部
と、上記光源の配光むら、上記光電変換部が有するセン
サの画素感度ばらつきを補正するシェーディング補正部
と、上記照明手段の光量を検知する光量検知手段と、上
記光量検知手段が検知した光量に基づき、上記照明手段
の光量変動を補正する補正手段とを有する画像読み取り
装置において、複写用紙の両面に画像を印刷する両面出
力モードに設定されているときには、複写用紙を反転さ
せるために上記複写用紙を一時貯える反転ユニットに貯
えることが可能な枚数だけ複写用紙が反転ユニットに貯
まったときに、上記照明手段をオフにして原稿の読み取
りを一時中断させて、上記照明手段を冷却した後に再び
原稿の読み取りを開始させる読み取り動作制御手段を備
えていることを特徴としている。
【0016】この請求項4の発明は、両面出力モードに
設定されているときに、反転ユニットに貯えることが可
能な枚数だけ複写用紙が反転ユニットに貯まったとき
に、照明手段をオフにして冷却した後に再び原稿の読み
取りを開始させる。
【0017】このように、上記反転ユニットが満杯にな
ったときに照明手段をオフにして読み取りを中断させる
ので、上記満杯後に反転ユニットから反転のために用紙
を送出している期間を利用して照明手段を冷却でき光量
を回復できる。
【0018】したがって、請求項4の発明によれば、寿
命が近づいた光源を使用して大量の原稿を連続的に読み
取っているときに生じる光量低下に起因して、生産性の
低下や画質の劣化を引き起こすことを防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0020】図1に、この発明の画像読み取り装置の実
施の形態としての画像読み取り部IRを含んだデジタル
複写機の全体構成を示す。このデジタル複写機は、原稿
画像を読み取って画像データに変換する画像読み取り部
IRと、この画像読み取り部IR部から出力される画像
データを記憶するメモリ部8と、このメモリ部8から出
力される画像データを印字して出力するプリンタ部2か
ら構成されている。
【0021】上記画像読み取り部IRは、原稿に光を照
射する露光ランプ3と、原稿からの反射光を導く結像光
学系5a,5b,5cと、入力光を電気信号に変換するイ
メージセンサ6を有し、イメージセンサ6の出力信号を
量子化処理するアナログ処理部と、量子化された画像信
号に各種画像処理・画像加工を施すデジタル画像処理部
とを含む画像処理ユニット7を有している。上記イメー
ジセンサ6は主にCCDからなる。また、上記画像読み
取り部IRは、各種調整や画像処理等を行うために1ラ
インの画像データを記憶する記憶部と、そのデータをモ
ニタするCPU(中央演算処理装置)を有している。こ
のCPUは、ここでは詳しく説明しないが、スライダ制
御や各種通信、各種画像処理の設定・処理等も行ってい
る。この画像読み取り装置IRについては、後に図2を
参照しながら詳しく説明する。
【0022】また、このデジタル複写機は、自動原稿フ
ィード装置FDHを備え、この自動原稿フィード装置F
DHでもって原稿を原稿台10上の特定位置にフィード
しながら、上記画像読み取り部IRで読み取ることがで
きる(いわゆる流し取り)。
【0023】上記メモリ部8を、以下に簡単に説明す
る。このメモリ部8は、図示しない画像メモリと圧縮部
と符号メモリ(HDD(ハードディスクドライブ)等の大
容量記憶手段)および伸長部から構成されている。上記
画像読み取り部IRからの画像信号は、上記メモリ部8
のリングバッファ等からなる第1の画像メモリに書き込
まれた後に上記圧縮部で圧縮され、上記符号メモリに書
き込まれる。上記符号メモリに書き込まれた画像データ
は、上記画像読み取り部IRが有するCPUあるいはデ
ジタル複写機が有する他のCPUの指示によって読み出
され、上記伸長部で伸長されてから、ページメモリ等か
らなる第2の画像メモリ部に書き込まれてから、プリン
タ部2に出力される。
【0024】図1に示すデジタル複写機によれば、原稿
を上記画像読み取り部IRで1回、読み取り、その画像
データを、メモリ部8に記憶させれば、メモリ部8から
画像データを複数回読みだすことで複数枚のコピーが取
れる。また、上記メモリ部8を制御することによって、
画像の回転が可能である。また、2イン1(2枚の原稿
を1枚の用紙にコピーする)も可能である。特に、上記
自動原稿フィード装置FDHの使用時には、メモリ部8
の記憶容量の残りが無くなるまで何時間も連続して原稿
を読み取ることができる。したがって、ユーザーはこれ
までにない大量のコピーが採れる。
【0025】また、図1のプリンタ部2を、以下に簡単
に説明する。プリンタ部2は、メモリ部8から入力され
た画像データに基づいて半導体レーザ11を変調制御
し、光学系12に導かれたレーザビームを感光体ドラム
13上に走査し、この感光体ドラム13上に形成された
潜像の現像、転写等を行う電子写真プロセスにより用紙
上に印字画像を得るものである。上記半導体レーザ11
の変調制御とは、オンオフ制御、強度制御、PWM(パ
ルス幅変調)制御等を含む。
【0026】次に、図2を参照しながら、本発明にかか
わる画像読み取り部IR(特に光学系を含めた読み取り
処理およびデータ演算処理)について説明する。図2に
示すように、原稿202を照らす光源3としては、安価
で少ない消費電力で大光量が得られる蛍光灯215を用
いている。この蛍光灯215は、一般に水銀ガスを封入
した熱陰極管である。
【0027】図4に示すように、上記蛍光灯215は管
壁温度(周囲温度)により光量が大きく変動する。この光
量の変動を抑えるため、蛍光灯215の周囲にヒータ2
17を巻き付け、このヒータ217を、管壁温度を検出
するサーミスタ等の温度センサ218Aからの信号に基
づいて管壁温度制御手段の一例である温度調整回路21
8Bで制御して、管壁温度を所定温度範囲内に保つよう
にしている。これにより、蛍光灯215の光量を安定さ
せ、かつ、立ち上がりの特性を向上させている。
【0028】また、上記蛍光灯215の光量の変動は、
蛍光灯215の取り付け位置のばらつきや蛍光灯215
の経時変化によっても生じる。また、蛍光灯215の部
品毎に光量が異なる。したがって、市場においては、蛍
光灯215のみならず、周辺のメカ部品を取り替えたと
きにも光量の調整を行う必要がある。
【0029】なお、この実施の形態では、光源として蛍
光灯215(熱陰極管)を使用したが、光源としてハロ
ゲンランプや希ガスを用いた放電灯(冷陰極管)等を使用
してもよい。この場合、光量変化の特性が蛍光灯215
とは異なる。
【0030】光量制御手段の一例である調光インバータ
216は、ランプ電流値を変えることによって、蛍光灯
215の光量を調節(つまり調光)する。なお、この調光
の方式としては、他に点灯オンオフのデューティを可変
する制御方式などを採用してもよい。
【0031】上記調光インバータ216は、CPU28
からのデジタル制御信号(調光値)によって制御されて、
蛍光灯215に入力するランプ電流値を変える。上記デ
ジタル制御信号は光量レベル値つまり調光値を表してい
る。上記調光値と蛍光灯215の光量との関係は非線形
な関係である。上記デジタル制御信号を、例えば、0〜
255の範囲で変化させることによって、相対光量を2
5%〜100%の範囲で変化させることができる。この
調光インバータ216による光量制御は、光量を概略調
節するために用いられ、部品ばらつきや温度変化による
光量変動を防ぐために用いられる。
【0032】読み取り手段の一例であるCCD204
は、レンズ203からの入射光に対してリニアに電圧を
出力する光電変換素子である。図5(A)〜(C)に示すよ
うに、CCD204は、高速動作をさせるために、通常
少なくとも2つの出力系統OS1とOS2を持ってい
る。図5において、50は出力バッファであり、51は
フォトダイオードであり、52,53,54,55は転送
レジスタである。また、図8(A)は2レジスタ2出力の
通常タイプを示し、図5(B)は4レジスタ4出力のタイ
プを示し、図5(C)は2レジスタ4出力のタイプを示し
ている。
【0033】CCDは部品による特性ばらつきが非常に
大きいデバイスで、例えば、CCD204の感度は、た
とえば部品により±20〜30%のばらつきがあって、
ある一定のCCD出力電圧を得るためには、露光量を調
節する必要がある。また、CCD204の飽和出力電圧
のばらつきは、20%以上存在する。
【0034】その他にも、このCCD204は、電気的
特性や信号出力の遅延量などのばらつきが大きいもので
ある。また、CCD204の出力系統の違いによって発
生する特性差、チップの反りに起因する特性差もある。
さらには、MTF(モジュレーション・トランスファー・
ファンクション)特性や分光感度特性のばらつき、パッ
ケージに対する画素位置のばらつきも有る。したがっ
て、あらかじめ測定したCCDの特性値や各種処理を行
う際に参考とする値をCCDユニットや製品の組立時
に、製品内の記憶手段へ格納しておくようにしている。
【0035】上記読み取り処理部IRは、CDS(相関
二重サンプリング)に代表されるサンプルホールド機能
を持つCDS部205と、増幅機能を持つAMP(アン
プリファイア)部206と、クランプ機能を持つクラン
プ部207とを有する。また、上記読み取り処理部IR
は、後述する量子化機能、および出力合成機能等を有す
る。
【0036】上記CDS部205は、入力される2つの
サンプリングパルスによって、CCD204の1画素中
の、黒出力を表す期間の信号と信号期間の信号との差分
をとることによって、CCD204から出力された波形
のうち駆動パルス(RS)により生じたノイズ部分を除い
て、信号出力の安定部分のみを取り出す。ここで、CC
D204自身の温度特性のばらつきを吸収する。なお、
CDS部205でのばらつき要因としては、CDS部2
05自身の利得ばらつき(±30%くらい)や入力信号振
幅制限のばらつき(例えば1V)に加え、サンプリング
位置の違いによる誤差等がある。
【0037】高速動作を行う場合には、1画素の周期が
非常に短いので、CCD出力波形に多くのノイズが生じ
る。したがって、正しいデータを保持するためには、サ
ンプリングパルス幅をns(10-9秒)オーダーとし、さ
らに、サンプリング位置の調整もns(10-9秒)オーダ
ーで行なう必要がある。したがって、図6に示すような
タイミング微調回路233が必要になる。このタイミン
グ微調回路233は、上記サンプリングパルス幅やサン
プリングのタイミングを微調整する回路である。
【0038】このタイミング微調回路233は、図7に
示すように、少なくとも1つ以上の基準パルスCKのタ
イミングを制御することで上記パルス幅や上記タイミン
グを調整する。そして、上記調整の制御値は、組立調整
時に記憶手段に格納しておき、製品動作時は、CPU2
8が上記制御値を読み出して、上記タイミング調整回路
233に設定するようにしている。なお、ここでは、C
DS部205は、サンプルホールド機能として相関二重
サンプリングを行うものとしたが、他のサンプルホール
ド機能を有するものであってもよい。
【0039】また、上記AMP部206は、CDS部2
05でサンプルホールドされた信号をオペアンプで増幅
する。ここで、上記オペアンプ自身の特性のばらつき
や、増幅率を決定する素子(抵抗等)のばらつきによっ
て、増幅率(利得ともいう)がばらつく。なお、ここで
は、上記AMP部206の増幅率を固定(ばらつきや特
性変化は除く)としたが、下に説明するクランプ部20
7と同じ様に、上記AMP部206の増幅率をD/A変
換器等を用いて任意に可変制御しても良い。
【0040】次に、上記クランプ部207は、D/A変
換器を有し、CPU28からの設定信号を上記D/A変
換器を介してA/D変換器209に入力し、CCD20
4の黒基準電圧がA/D変換器209の下限電圧レベル
となるように、CCD204の黒基準電圧を任意のレベ
ルに可変する。これにより、CCD出力の最適な量子化
を達成できる。このクランプ部207でのばらつき要因
としては、クランプ部207自身のばらつきのほか、D
/A変換器自身の利得のばらつきや変換誤差、さらに
は、基準電圧のばらつき等がある。ここで、CCD20
4の黒基準電圧とは、CCD204の画素を光学的に遮
蔽した場合に出力される電圧をいう。このCCD204
の黒基準電圧が、1ライン毎に設定されたレベルに合わ
せられることによって、CCD204をはじめとする素
子,回路系の温度特性等における経時変化を吸収するこ
とができる。
【0041】次に、上記A/D変換器209は、D/A
変換器を介したCPU28からの信号でもって基準電圧
(トップ側)を任意に可変して、上記クランプ部207か
らのCCD出力電圧が狙いの読み取り濃度範囲になるよ
うにするものである。このA/D変換器209は上記C
CD出力電圧を、例えば、256階調に量子化(デジタ
ル信号化)するものである。また、高速動作時には1画
素の周期が非常に短いので、A/D変換器209にはC
DS部205と同様に(量子化)サンプリング位置を調整
するための微調回路が必要となっている。このA/D変
換器209は、CCD出力電圧,回路利得が最大値であ
っても飽和しないレベルで、最大の量子化範囲に設定で
きる。このA/D変換器209でのばらつき要因として
は、クランプ部207と同様に、D/A変換器自身の利
得や変換誤差、その基準電圧のばらつき等がある。ま
た、サンプリング位置によっても量子化されるデータに
ばらつき(誤差)を生じる可能性がある。
【0042】次に、出力合成部210Aは、CCD20
4の2出力に合わせてパラレル処理された2つのデジタ
ル信号を、CCD204で読み取った画素の順番通りに
シリアル信号に合成する。ここで、出力を合成するため
の合成クロックのタイミングが重要となる。特に、CC
D204の動作が高速であったり、CCD204の出力
が3出力以上になった場合には、合成時のタイミング余
裕が一層少なくなるから、上記合成クロックの出力を、
サンプルホールド部であるCDS部205やA/D変換
器209等のタイミングに応じて微調する必要がある。
もちろんそのタイミングは、固定であっても良いが、あ
らかじめ記憶されているCCD出力遅延時間に応じて可
変する構成、あるいは、上記CDS部205等のサンプ
リングタイミングに連動して可変する構成としても良
い。
【0043】次に、シェーディング補正部210Bは、
露光ランプ3つまり蛍光灯215の配光ムラ,レンズ2
03の周辺ダレ等による光学系のトータルな配光ムラ,
CCD204の画素毎の感度ムラを、CCD204で図
1に示される白色の基準濃度板41(シェーディング補
正板)を読み取った1ラインのデータに基づいて演算処
理を行って補正する。この実施の形態では、上記露光ラ
ンプ3が蛍光灯215で構成されているので、周辺部の
ダレ(光量低下)が大きい。なお、上記露光ランプ3をハ
ロゲンランプで構成した場合にはフィラメントでの光量
リップルが存在する。
【0044】次に、画像モニタ部213は、CPU28
に主走査方向の1ラインデータをハード的にモニタさせ
る機能を有している。このモニタ機能としては、以下の
ものがある。(1)1ラインの少なくとも1点(特定アドレ
ス)のデータをCPU28がダイレクトにモニタする。
(2)主走査方向の1ラインの画像データをメモリ214
に格納し、メモリ214内の画像データをCPU28が
モニタする。(3)1ラインまたは複数ラインのヒストグ
ラムを作成し、その結果をCPU28がモニタする。
(4)1ラインまたは複数ラインのエッジアドレスを検出
して、その結果をCPUがモニタする。
【0045】なお、この実施の形態では、基板配線パタ
ーンの工夫やGND(グランド)の強化に加えて、CCD
204からA/D変換器209,出力合成部210Aま
での処理回路を一枚の基板構成とした。これにより、外
部からのノイズや放射ノイズを軽減して、高速動作での
ノイズ増加によるS/Nの劣化を少なくしている。
【0046】また、この実施の形態では、結像レンズ2
03と上記基板およびその保持部材を一つのユニット
(以下、CCDユニットと呼ぶ)にしており、ユニット
内でのピント位置等のメカ的な調整がなされている。こ
れにより、市場にて部品を簡単に交換できる。
【0047】さらに、上記基板には、前述したような読
み取り特性を組み立て調整時に記憶するための電気的に
読み書き可能な記憶手段を含むメモリ214を有してい
る。この記憶手段としては、例えば、メモリ等の半導体
であってもよく、読み出しのみであればディップスイッ
チや基板パターンのような半導体以外のものであっても
良い。そして、上記メモリ214に記憶させる読み取り
特性としては、次のようなものがある。まず、あらかじ
め記憶させる情報としては、次の(i)〜(v)のものがあ
る。
【0048】(i) CCD読み取り特性、例えば、感度、
飽和出力電圧、2以上の出力系統毎の特性の違い等の電
気的特性の標準値に対するばらつき、(ii) アナログト
ータルゲイン、例えば、S/H(サンプルホールド)利
得,入力制限電圧、増幅処理部(AMP部206)の利
得、クランプ部207の利得、量子化部(A/D変換器
209)利得の標準値に対するばらつき、(iii) サンプ
リングタイミング情報、つまり、S/H(サンプルホー
ルド)部としてのCDS部205、量子化部としてのA
/D変換器209、出力合成部210A等のタイミング
制御値、(iv) 露光量や初期データ、つまり、組立時の
ランプ等の光学部品と上記CCDユニットの組み合わせ
で決まる調光値、基準白色板読み取り時のデジタル値や
配光比を示す値など、(v) 組立調整時に必要となる情
報。
【0049】また、組立調整時や製品動作時に書き換え
る可能性のある情報としては、次の(vi)〜(ix)のものが
ある。
【0050】(vi) 各種調整において、その調整した値
が明らかに異常と分かる場合に、仮の値として設定する
デフォルト値、(vii) 上記異常時またはコーション,ト
ラブルの発生箇所やその回数、(viii) 手置きの場合、
自動原稿フィードの場合、両面の場合等における読み取
り回数、(ix) ランプ点灯回数。
【0051】次に、各種調整,補正項目について、以下
に、(a)第1光量調整、(b)第2光量調整、(c)オフセ
ット調整、(d)ゲイン調整の順に説明する。
【0052】(a) 上記第1光量調整は、光量ピーク検
出を伴うものであり、組立調整時や市場での部品交換時
において、電源投入時またはソフト的なリセット時に行
う。ここで、部品交換とは、蛍光灯215だけではな
く、CCD204への入射光量を決める要因になるメカ
部品(結像光学系5の反射鏡や蛍光灯保持部材等)、CC
Dユニットを含んでいる。上記CCDユニットとは、上
述したように、レンズ203やCCD204から出力合
成部210Aまでの信号処理を行う1枚の基板とそれら
の保持,位置出しのための構成ユニットであり、簡単に
交換可能なものである。
【0053】(b) 第2光量調整は、連続読み取りの際
の光量低下を吸収するために行う。自動原稿フィード装
置FDHによって大量の原稿を読み取る場合、蛍光灯2
15が何時間も連続点灯されることがある。ハードディ
スクからなる画像メモリ部1に格納できるだけの画像を
読み取る場合や、画像出力が並列に処理される場合にお
いて蛍光灯215が連続点灯される。このような蛍光灯
215の連続点灯時には、蛍光灯215の自己発熱やC
CD204や基板等からの発熱によって、蛍光灯215
の管壁温度(周囲温度)が上昇する。これにより、点灯直
後の光量から30〜50%程度光量が低下する。そこ
で、次の項目(d)で述べるゲイン調整を行った際に採用
した値に対して、CPU28は、上記第1光量調整と同
様にCCD出力電圧を推測し、この推測したCCD出力
電圧が画質保証に相当するCCD出力電圧の下限値を下
回った場合に、次のゲイン調整タイミングの直前に、上
記下限値を下回らないような調光値つまり光量レベル値
を設定する。
【0054】次の(c)オフセット調整および(d)ゲイン
調整は、光量調整を量子化ステップ(256階調)の精度
では行えないので、概略光量調整後の微調整機能という
位置づけである。
【0055】(c) オフセット調整は、少なくとも電源
投入時に、CCD204の画素を光学的に遮蔽した状態
でCCD出力電圧のデジタル値が“0"となるようにク
ランプ電圧を制御する。すなわち、読み取りの際の黒レ
ベルを調整するものである。なお、上記光学的に遮蔽し
た状態でのCCD出力電圧のデジタル値はシステムによ
り異なる。
【0056】(d) ゲイン調整は、蛍光灯215の光量
変動が大きいため、基本的に原稿202の読み取りを開
始する直前に行い、1ページ読み取り中に、最適な量子
化を行えるように、A/D変換器209の基準電圧を制
御するものである。
【0057】〔トラブル・警告処理〕次に、トラブル・
警告処理について説明する。上記ゲイン調整の際に、基
準濃度板41を読み取った光量モニタ値から、CCD出
力電圧を推測し、画質保証の下限を下回った場合に、光
源ランプ(蛍光灯215)の交換を意味する警告を出力し
たり、極端に光量が少ない場合には、トラブルの報知を
する。この報知としては、操作パネル上に表示したり、
電話回線等を用いてサービス拠点に知らせたり、機械を
停止することとしても良い。
【0058】次に、図8,図9を参照して、この実施の
形態の動作シーケンス(メインル−チン)を説明する。
まず、電源が切られた状態からメインスイッチがオンさ
れ、電源が投入される(S1001)。そして、蛍光灯2
15の管壁温度を上昇させ蛍光灯215の光量が安定す
る様にウォーミングアップが開始される(S1002)。
そして、ウォーミングアップが完了した時点で、コピー
可能なことをユーザーに知らせるべくコピー可能表示を
行なう(S1003)。そして、コピーモードの設定が行
われたら(S1004)、コピースタートボタンが押下さ
れるのを待つ(S1005)。
【0059】そして、コピーボタンが押されたら、原稿
枚数「n」を「1」にインクリメントし(S1006)、
蛍光灯215の光量バラツキやCCD30の出力信号を
処理する回路のゲインバラツキを補正するためにゲイン
補正を行う。また、蛍光灯215の配光ムラやCCD3
0の画素の感度バラツキによる主走査方向の画像ノイズ
を低減するために、シェーディング補正を行なう(S1
007)。そして、セットされた原稿202が手置き、
もしくは自動原稿フィ−ド装置FDHによる原稿流し撮
りのどちらであるのかを判断し、手置きであればスライ
ダ20の走査を開始する(S1008)と共に原稿202
の画像を読み取る(S1009)。
【0060】一方、自動原稿フィ−ド装置FDHに原稿
202がセットされた場合には、スライダ20を原稿読
み取り位置に移動させ(S1010)、原稿搬送を開始し
(S1011)、原稿画像を読み取る(S1012)。さら
に、S1016で、次の原稿がある場合には、蛍光灯2
15の光量変動を補正するために光量補正を行ない(S
1013)、次の原稿を搬送し(S1014)、画像を読
み取る(S1012)。そして、S1016で、読み取る
べき原稿が無くなった場合には、そのまま読み取りシー
ケンスを終了し、不図示の画像出力シ−ケンスに移行す
る。
【0061】次に、図10を参照して、電源投入時の蛍
光灯215のウォーミングアップ動作を説明する。
【0062】まず、蛍光灯215を消灯したままスライ
ダ20を基準濃度板(シェーディング板)41に対向す
る位置に移動させ(S1101)、オフセット調整を行な
う(S1102)。このオフセット調整は、CCD出力信
号のDC変動やアナログ処理回路での基準値からのずれ
をキャンセルするための調整である。
【0063】そして、あらかじめ決められた蛍光灯光量
を調整するタイミングであるかどうか確認し(S110
3)、調整タイミングでなければ蛍光灯215を点灯さ
せ(S1104)、調光値を100%に設定する(S11
05)。
【0064】そして、蛍光灯215の管壁温度をモニタ
ーし、所定の温度になるか(S1106)もしくは30秒
経過するか(S1107)のどちらかになれば前回の調光
値をそのまま設定する(S1112)。
【0065】一方、上記S1103で、光量調整タイミ
ングである場合には、蛍光灯215の立ち上がり特性に
応じて調光値を決定する。すなわち、蛍光灯215の立
ち上がり特性が、図3に示す蛍光灯215の光量立ち上
がりパターンの3つのタイプのうちのどれであるのかを
検出し、そのパターンに応じた調光を行なう。この調光
は、まず、蛍光灯215の管壁温度を検出し(S110
8)、所定の温度に達している場合には図3の瞬断タイ
プ3であると判断し、そのまま前回の調光値を採用して
設定する(S1112)。
【0066】一方、上記S1108で、管壁温度が所定
の温度以下であれば、蛍光灯215の立ち上がり特性が
図3の標準タイプ1もしくは準標準(ピーキー)タイプ
2であると判断し調光を行なう。この調光では、まず蛍
光灯215を点灯し(S1109)、光量のピーク値を検
出する(S1110)。そして、検出されたピーク光量値
からその後の安定期間の光量を予測して調光値を決定し
(S1111)、この調光値を設定する(S1112)。そ
して、蛍光灯215を消灯して(S1113)終了する。
【0067】次に、図11を参照して、図8が示すメイ
ンルーチンの中のコピーモードの設定(S1004)を
説明する。
【0068】まず、図12に示す操作パネルOP上のコ
ピーモード選択ボタン(301,302)が押されるの
を待機する(S1201)。
【0069】図12に示す操作パネルOPは、コピーモ
ードの設定を行なう高生産モ−ドボタン301,高画質
モ−ドボタン302や倍率を設定するボタン303,ペ
ーパー選択を行なうボタン304を備えている。
【0070】そして、コピーモ−ド選択ボタンが押され
たら、その押されたモードを判断し(S1202)、高画
質モード選択ボタン302が押されたと判断すれば(S
1203)、読み取ったデータをメモリ214を介さず
画像処理してそのままプリント部2に出力するデータス
ルーモードに設定する(S1204)。
【0071】この高画質モードは、メモリ214を介さ
ずに直接プリント部2にデータを送ることによって、デ
ータをメモリ214に格納する時のデータ圧縮/伸長動
作に伴う画像劣化を無くすることができるから、高画質
の画像出力ができる。
【0072】そして、コピーモードフラグを高画質モー
ドを意味する「1」に設定する(S1205)。
【0073】また、操作パネルOP上で設定されたコピ
ーモードが高生産モードであれば(S1206)、読み取
ったデータを一旦メモリ214に格納してからプリント
部2にデータを送る高生産モードに設定する(S120
7)。
【0074】この高生産モードでは、読み取った画像デ
ータを一旦メモリ214に格納することにより、電子ソ
ート、画像回転、nイン1(1枚の用紙にn枚の原稿を
複写すること)等の複雑な編集処理を迅速に行なうこと
が可能となり、コピー生産性が向上する。
【0075】次に、上記コピーモードフラグを高生産モ
ードを意味する「0」に設定する(S1208)。
【0076】この実施の形態において、コピ−を開始す
るには、まず、原稿台10に原稿202をセットし、上
記操作パネルOPの倍率キ−303でコピー倍率を設定
し、コピ−モ−ドキ−301,302でコピーモードを
設定し、キ−304でコピ−用紙の選択を行なう。そし
て、10キー(図示せず)でコピー枚数をセットして、
コピ−の準備が整った時点でコピーキ−305を押下す
る。
【0077】すると、図8に示すメインルーチンがスタ
ートして、所定の動作が行われ、原稿画像が複写され
る。
【0078】また、コピーモードキ−である高画質モー
ドキ−302または高生産モードキ−301が押下され
た場合には、図11に示すコピーモード設定フローにし
たがって、押下されたキ−のモードに設定される。
【0079】次に、図13を参照して、図8に示すメイ
ンルーチンの中のゲインおよびシェーディング補正(S
1007)を行なう為の処理フローを説明する。
【0080】まず、スライダ20を基準濃度板41を読
み取る位置に移動させる(S1401)。そして、A/D
変換器209への入力信号が飽和しないようにゲイン設
定を1倍にセットし(S1402)、蛍光灯光量をモニタ
ーする(S1403)。
【0081】この光量モニターは、専用のモニター素子
を用いて行なっても良いが、ここでは、アナログ回路の
ゲインを所定の値(1倍等)に設定し、読み取りCCD2
04で基準濃度板41を読み取ることによって行なう。
【0082】そして、この光量モニター値からゲイン倍
率を算出して(S1404)、ゲイン設定を行なう(S1
405)。そして、適性なゲイン設定がなされた後、蛍
光灯配光特性やCCD204の画素間の感度バラツキを
補正するためにシェーディング補正データをサンプリン
グし(S1406)、リターンする。
【0083】図14(A)および(B)に、蛍光灯点灯
直後の立ち上がり特性を示す。図14(A)は、メイン
スイッチをオンしてから一定時間が経過した後に蛍光灯
215を点灯させた立ち上り特性を示す。上記一定時間
経過後では蛍光灯215の管壁温度が所定の温度を保っ
ていて、点灯直後の光量が連続運転時の光量と略同じに
なっている。つまり、図3の瞬断タイプ3と同じく、蛍
光灯215の管壁温度が所定温度に達しているので、点
灯後の光量変化は少なく安定した光量を出力している。
一方、図14(B)は、メインスイッチをオフした後、
10分程時間が経過して、蛍光灯215の管壁温度が十
分に冷えている状態で、メインスイッチをオンしたとき
の立ち上り特性を示す。この特性は、例えば朝一番にメ
インスイッチをオンさせた時の光量立ち上り特性を代表
している。このスイッチオン直後には、蛍光灯215は
十分に冷えており、管壁温度は、複写機周辺の環境温度
になっている。この十分に冷えた状態で、蛍光灯215
をオンさせた場合には、点灯直後から時間経過に従って
管壁温度が上昇し、図4に示す様な、周囲(管壁)温度と
光量の関係の特性に従って光量が変化する。そして、所
定時間が経過した後に光量が安定する。しかし、更に長
時間点灯を続けると管壁温度が更に上昇して光量が低下
する。
【0084】次に、図8に示すメインルーチンのステッ
プS1013の光量補正動作について説明する。この光
量補正動作では、原稿画像読み取りシーケンス上のある
所定のタイミングにおいて蛍光灯215の光量をモニタ
ーする。そして、このモニタ−した光量が、最低画像保
証レベル以下になれば蛍光灯215の調光値を再設定す
る。さもなければ、画像読み取り動作を中断して、蛍光
管の温度を低下させてから再度点灯させる。このように
して、再び光量アップを計ることによって、最低画像保
証レベル以上の光量を確保しながら原稿画像を読み取っ
て、画質の劣化を未然に防止する。
【0085】上述のように、特に読み取る原稿枚数が多
い場合には、蛍光灯215が連続点灯されて、次第に管
壁温度が上昇し、蛍光灯215の管壁温度と光量との関
係特性にしたがって光量が次第に低下して行く。この
時、調光値に余裕があれば調光値を再設定することで光
量アップが計れる。しかし、既に調光値が最大値に設定
されている場合には、管壁温度を下降させれば、再び光
量アップを図れる。
【0086】ここで、原稿読み取り中に強制的に管壁温
度を下げる為に、例えば強制ファンによる風の吹き付け
が考えられるが、この方法では風の吹き付け度合によっ
て、光量変動をきたし読み取り画像にむらが発生するこ
とがある。したがって、読み取りを一時中断して蛍光灯
215を一時的にオフにして蛍光灯215を自然冷却し
て、蛍光灯を安定冷却することが望ましく、かつ現実的
である。
【0087】なお、蛍光灯215をオフにし、かつ強制
空冷することも考えられるが、専用ファンを別途設ける
場合には、コストアップの要因となる。したがって、も
っとも現実に即した冷却方法は、蛍光灯215をオフに
して自己発熱を防止し、かつ、通常の原稿画像読み取り
時にスライダ20の筐体内の温度上昇を抑える為に設置
されている冷却ファンで蛍光灯215を冷やすことであ
る。この現実的な冷却方法では、瞬時に蛍光灯215を
冷却することは難しいので、蛍光灯215を一時的にオ
フにして一定時間待機しなければならないのである。
【0088】この実施形態では、蛍光灯215のための
冷却ファンを備える場合について説明するが、この冷却
ファンが無い場合には、以下の説明における冷却ファン
のオン/オフに関する説明部分を除いた動作を行なうこ
とになる。
【0089】次に、図15のフロ−チャ−トを参照して
上記光量補正動作を具体的に説明する。
【0090】まず、スライダ20を基準濃度板41読み
取り位置に移動させ光量モニタを行い(S1801)、そ
のモニター結果より蛍光灯215の光量があらかじめ決
められた最低画像保証レベル以上か否かを判断する(S
1802)。
【0091】そして、最低保証レベル以上であれば蛍光
灯調光値を変更する必要が無いので、そのままゲイン/
シェーディング補正を行う(S1805)。そして、スラ
イダ20を原稿読み取り位置に移動させて(S180
6)、リターンする。
【0092】一方、蛍光灯光量が最低画像保証レベル以
下である場合には(S1802)。その時の調光値が最大
値か否かを判断して(S1808)、最大値でなければ調
光値を「+△L」だけ多く設定し直し(S1807)、再度
光量モニタを行なう(S1801)。
【0093】また、上記ステップS1808で、蛍光灯
の調光値が既に最大値に設定されている場合には、これ
以上の光量アップは望めない。そして、このままゲイン
補正のみを行い、原稿画像の読み取りを継続すると画質
の最低保証ができなくなり、著しく画質が低下すること
になる。
【0094】従って、蛍光灯215をオフして(S18
09)、蛍光灯冷却ファンをオンすることにより(S18
10)、管壁温度を低下させる。
【0095】この時、設定されているコピーモードがマ
ルチコピー(1toN(一枚の原稿を複数の用紙に複写す
ること))であれば、分割出力がOK(可能)であるか
否かの警告表示を行い(S1812)、不図示のパネル上
にてユーザーがOKと入力すれば、それまで読み取った
原稿画像を必要部数出力する(S1815)。
【0096】なお、大量コピーの場合にはユーザーが機
械から離れている場合が多いので、上記大量コピ−実行
前に分割出力を許可するか否かをあらかじめ設定してお
くようにしても良い。
【0097】一方、設定がマルチコピーで無い場合(1t
o1(1枚の原稿を1枚の用紙に複写すること))には、
画像読み取りと同時に画像を出力させるので、読み取っ
た画像をそのまま出力する。
【0098】また、ユーザー設定が分割出力不可である
場合には、読み取り画像を出力せずに管壁温度が所定の
温度に下がるまで待機する(S1815)。
【0099】そして、管壁温度が十分に低下したら、蛍
光灯215を点灯させ(S1816)、ゲイン/シェーデ
ィング補正を行い再び原稿読み取り動作を開始する。
【0100】次に、図16を参照して、図15に示す光
量補正シーケンスの中の蛍光灯冷却中のメモリ画像出力
を行なう動作を説明する。
【0101】まず、通常シーケンスにて原稿から読み取
ってメモリ214に格納している画像をメモリ214か
ら出力し(S1901)、印字する(S1902)。そし
て、次の画像が有れば同様に次の画像を出力しメモリ2
14に格納されている画像が全て出力されるまで繰り返
す。
【0102】そして、メモリ214に格納されている画
像が全て印字されれば、あらかじめ設定されている部数
だけ印字したか否かを判断し(S1904)、印字部数が
設定部数に満たない場合には交互排出における排出を切
り替え同様に次の部数を印字開始する。この交互排出と
は、画像が複写された用紙の積み重ね方向を部数毎に変
えるような排出方法である。そして、必要部数の出力を
終えた時点でリターンする。
【0103】ここでは、必要部数の仕分け方法として、
コピ−用紙を交互排出する場合を一例として説明してい
るが、装着されているフィニッシャーの種類に応じて、
シフトトレイ/メカソート/合紙等の内から選択しても
構わない。
【0104】次に、図17(A)と(B)に、蛍光灯2
15点灯後の管壁温度Tと光量Lの時間推移を示す。図
17(A)に蛍光灯215点灯後の光量立ち上がり特性
を示し、T1は管壁温度の保温設定値であり、光量を安
定させるために蛍光灯215を外部ヒータ217で保温
して上記設定値T1にするのである。図17(A)に示
すように、蛍光灯点灯時には、蛍光灯215の温度は上
記設定値T1に保たれている。
【0105】図17(B)は、蛍光灯の光量Lの時間推
移を示す。図17(B)において、Lrefは最低画像を
保証するランプ光量の最小値である。蛍光灯215の光
量の低下と共に画像ノイズは増大するが、上記最低画像
保証最小値Lrefは、画質を保証する上で許容可能な画
像ノイズ量に抑える為の最低限の光量である。
【0106】時間軸に沿って、蛍光灯光量と管壁温度の
関係を説明すると、まず、蛍光灯点灯前は光量は当然の
ことながら「0」であるが、管壁温度は前述の様にあらか
じめ設定されている温度T1に安定している。そして、
蛍光灯を点灯すると光量は急峻に立ち上がり、管壁温度
Tはランプ点灯による自己発熱により、徐々に上昇して
行く。この管壁温度Tの上昇に合わせて、光量は逆に徐
々に低下して行く。
【0107】図4に示す周囲温度と光量との関係特性か
ら分かるように管壁温度Tがある所定の温度より高い場
合も低い場合にも光量は低下するのである。従って、管
壁温度の上昇に応じて徐々ではあるが蛍光灯の光量が低
下して行き、連続点灯していると一定時間経過後には、
最低画像保証最小値Lrefに到達するのである。この最
低画像保証最小値Lrefに到達する時間tは、蛍光灯点
灯時の発熱量,放熱条件,環境条件,点灯時の初期光量
等により違うので、一概に規定することはできない。ま
た、大量の原稿を読み取るために蛍光灯215を連続点
灯する場合には、読み取り画質を保証する上で管壁温度
Tを管理することが重要である。
【0108】次に、図18(A)および(B)に、原稿
連続読み取り時の途中に読み取りを中断し、蛍光灯21
5をオフした場合での管壁温度Tの低下および蛍光灯光
量Lの変化を示す。まず、蛍光灯の点灯前は、管壁温度
Tはあらかじめ設定された温度T1になる様にフィード
バック制御されているので、温度T1に安定している。
また、点灯前は、光量Lは当然のことながら「0」であ
る。次に、蛍光灯215が点灯されると、光量Lは急峻
に立ち上がり、管壁温度Tが蛍光灯の点灯による自己発
熱により上昇する。また、管壁温度Tの上昇に伴って、
前述の様に蛍光灯光量Lも次第に低下していく。そし
て、光量Lがある所定の値Lref(もしくはLrefより少
し大きい値)になった時点で、一旦蛍光灯215をオフ
して所定時間待機する。すると、蛍光灯215の自己発
熱が停止するので、管壁温度Tは次第に低下してくる。
この時、更に蛍光灯冷却用のファンを用いれば管壁温度
Tの低下をより速やかにできる。
【0109】そして、蛍光灯215をオフにして一定時
間待機後に、管壁温度Tが低下した時点で再び蛍光灯2
15をオンさせると、蛍光灯215の光量はある程度復
帰していて、良好な読み取り画像を得ることができる。
そして、さらに連続点灯を続けると再び自己発熱により
管壁温度Tが上昇し光量Lが低下する。したがって、原
稿読み取りが終了するまで、「蛍光灯オン → 蛍光灯オ
フ(自然冷却)→ 蛍光灯オン」の動作を繰り返すこと
によって、画質を劣化させることなく原稿画像を読み取
ることができる。
【0110】また、上述の動作を行なわずに、蛍光灯2
15の点灯中に冷却ファンをオンさせて、蛍光灯215
に直接風を吹き付けながら原稿を読み取ることも考えら
れる。しかし、前述したように、管壁温度Tとランプ光
量Lとの関係から管壁温度Tが変動すると光量Lが変化
するから、蛍光灯215に直接風を吹き付けながら管壁
温度Tを安定させるにはかなり高度な制御技術を必要と
する。そして、専用の冷却ファンで管壁に風を吹き付け
ることは、経済的では無い。
【0111】以上のことから、上記冷却期間時には、画
像読み取り時にもスライダ20の筐体内部を冷却するよ
うになっているファンだけをオンさせることが妥当であ
る。このため、蛍光灯215の管壁を冷却するには、相
当の時間が必要である。したがって、本実施の形態で
は、上記冷却に要する時間を利用して、既に読み取った
原稿画像を冷却期間中に必要部数だけ出力し、生産性を
向上させているのである。
【0112】次に、図19に、連続点灯時の蛍光灯光量
(図18)と原稿読み取り/出力動作の関係を示す。図
19は時間軸に沿った光量変化と、時間軸に沿った原稿
読み取り/出力動作を表わしている。
【0113】この実施の形態は、図19に示すように、
まず、蛍光灯215の点灯後、原稿読み取りを開始す
る。すると、蛍光灯光量は次第に低下していき、最低画
像保証レベルLrefを下回った時t1に最初の光量補正を
行なう。この光量補正は、あらかじめ設定されている蛍
光灯光量が最大値でない場合に、光量設定値を上げるこ
とで光量増大を計るものである。そして、ゲイン/シェ
ーディング補正等を行なった後、再び原稿画像を読み取
る。
【0114】そして、連続点灯後の管壁温度の上昇に伴
い蛍光灯光量が最低画像保証レベルLrefを再び下回っ
た時t2に、蛍光灯光量設定値が最大値であればこれ以
上光量設定を上げることはできないので、一旦蛍光灯2
15をオフし管壁温度を低下させる。なお、ここではt
1での1回の光量補正で設定光量が最大値に到達した場
合を説明したが、蛍光灯光量に余裕がある場合には、設
定光量が最大になるまで繰り返し光量補正を行なう様に
すれば、蛍光灯215をオフにして冷却する待機時間を
短縮できる。
【0115】そして、一定時間待機後、蛍光灯管壁温度
が所定温度以下になっていれば、蛍光灯光量が画像を読
み取るに十分であると判断し、時刻t3で蛍光灯215
を再び点灯させ、原稿読み取りを再開する。そして、蛍
光灯215を点灯すると自己発熱により光量が低下して
行く。図19には、最低画像保証レベルLrefに達する
前の時刻t4に原稿画像を全て読み終えたことを示して
いる。したがって、この時刻t4で蛍光灯215をオフ
して自然冷却を行なう。そして、全ての原稿画像を読み
取った後、必要部数だけプリント出力を行なう。
【0116】この読み取り制御では、蛍光灯冷却期間中
は待機状態であるから、読み取り開始からプリント終了
までのトータル時間が若干長くなるという欠点はある
が、必要光量を確保しているので、画質の劣化が生じ
ず、高画質出力を得ることができる。
【0117】次に、図20に、図19に示したのとは別
の一例としての、連続点灯時の蛍光灯光量と原稿読み取
り出力動作との関係を時間軸に沿って示す。
【0118】図20に示す動作の要点は、時刻t2とt3
との間の蛍光灯冷却期間(蛍光灯オフ期間)中に、既に
読み取った原稿画像を必要部数出力することにある。
【0119】まず、蛍光灯215を点灯した後、原稿読
み取りを開始する。すると、蛍光灯光量は次第に低下し
ていき、最低画像保証レベルLrefを下回った時t1に、
最初の光量補正を行なう。この光量補正は、あらかじめ
設定されている蛍光灯光量が最大値でない場合に、光量
設定値を上げて光量増大を計るものである。そして、ゲ
イン/シェーディング補正等を行なった後、再び原稿画
像を読み取る。
【0120】そして、連続点灯後に管壁温度が上昇し
て、再び蛍光灯215の光量が最低画像保証レベルLre
fを下回った時t2に、蛍光灯215の光量設定値が最大
値になった。そこで、これ以上、設定光量を増大させる
ことができないので、時刻t2で一旦蛍光灯215をオ
フし、管壁温度を低下させる。そして、時刻t2と時刻
3との間の蛍光灯冷却期間を利用して、既に読み取っ
た原稿画像を必要部数プリントアウトするのである。
【0121】なお、ここでは、t1での1回の光量補正
で設定光量が最大値に到達した場合を説明しているが、
蛍光灯の設定光量が最大値になるまでに余裕がある場合
には、設定光量が最大になるまで繰り返し光量補正を行
なうことで、蛍光灯215のオフ(冷却待機時間)を短
縮することができる。
【0122】次に、プリントアウト完了後、時刻t3
蛍光灯215の管壁温度が所定温度以下になったので、
蛍光灯215の光量が画像を読み取るに十分であると判
断し、蛍光灯215を再点灯して、原稿読み取りを再開
する。そして、蛍光灯215を点灯すると自己発熱によ
り再び光量が低下する。そして、光量が、再度、最低画
像保証レベルLrefを下回った時t4に、蛍光灯215を
オフして自然冷却を行ない、この自然冷却期間(t4
降)に読み取った原稿画像を必要部数だけ出力する。
【0123】なお、ここでは、時刻t3とt4との間の期
間に、最低画像保証レベルLrefに達する前に原稿画像
を全て読み終える場合について説明した。そして、全て
の原稿画像を読み取った時刻t4の後に、残った原稿画
像を必要部数プリント出力を行なう。
【0124】上述したように、蛍光灯冷却期間中に既に
読み取った原稿画像をプリント出力するので、冷却のた
めの待機時間を画像出力のために有効に活用できる。し
たがって、画質劣化を抑えつつ、短時間でコピー出力が
得られる。但し、原稿読み取り途中にプリント出力する
ので、コピ−出力が分離される。このため、ステープル
処理が必要なものには適していない。また、分割出力さ
れたコピーを後でオペレーターがひとまとめにする作業
が必要となる。したがって、あまり頻繁に光量低下によ
る蛍光灯冷却期間が発生すると、コピ−出力が多くに分
割され、オペレータの作業が煩雑になるという欠点があ
る。したがって、上述の分割出力は、2〜3分割程度に
抑えることが望ましい。
【0125】より具体的には、あらかじめセットされた
原稿枚数と、蛍光灯点灯後に光量が最低画像保証レベル
Lrefに達するまでの時間とに基づいて、すべての原稿
を読み終えるまでに蛍光灯冷却期間が何回必要なのかを
予測し、コピースピード等を考慮して、コピ−出力の分
割回数を予測する。そして、所定回以上に分割されると
予測された場合には、分割出力回数を減らすべく、冷却
用待機期間を延長して画像を連続出力させて、オペレー
タの作業時間を減らすようにしても良い。
【0126】もっとも、メカソーター(機械ソータ)を
装着した場合には、分割出力後のオペレータの作業は必
要無いので、読み取り/プリント出力のトータル時間の
み考慮して制御すれば良い。
【0127】次に、図21を参照して、蛍光灯215の
光量が十分である場合の画像読み取り/画像出力の制御
内容を説明する。ここでは、コピー速度が20cpm(コピ
ー/分)であり、原稿枚数が100枚であり、出力部数
が10部である場合を一例として説明する。また、全原
稿の読み取り終了後に必要部数だけプリント出力するよ
うな設定とした。この設定は、理解し易くするために設
定した条件であり、必ずしもこの設定条件で無くても良
いことは言うまでもない。
【0128】蛍光灯光量が十分である場合には、途中で
読み取りを中断する必要がないので、通常シーケンス通
り、まず、原稿読み取りを行い(100枚/20cpm=5
分)、全原稿を読み取った後に、予め設定されている1
0部の出力を行なう(100枚×10部/20cpm=50
分)。したがって、読み取り時間5分、プリント時間5
0分、計=55分にて全ての処理を終了する。
【0129】次に、図22を参照して、読み取り途中に
蛍光灯の光量が低下する場合の制御方法を説明する。こ
こでは、図21と同様、コピー速度を20cpmとし、原
稿枚数を100枚とし、出力部数を10部とした。な
お、この設定は、わかりやすくするための設定条件であ
り、必ずしもこの設定で無くても良いことは言うまでも
ない。
【0130】まず、原稿読み取りを開始する。そして、
70枚の原稿を読み取った時点(70枚/20cpm=
3.5分)で、蛍光灯215の光量が最低画像保証レベ
ルLrefを下回ったので、原稿読み取りを中断して蛍光
灯をオフした。そして、蛍光灯オフのままで、蛍光灯2
15の管壁温度が所定温度以下になるまで待機し(図2
2では10分間)、その後再び蛍光灯215を点灯し、
原稿読み取りを再開する。そして、残りの原稿30枚を
全て読み終えた時点(30枚/20cpm=1.5分後)
で、予め設定されている10部のプリント出力を行なう
(100枚×10部/20cpm=50分間)。
【0131】したがって、図22では、読み取り開始か
らプリント終了までのトータル時間は、3.5分+10
分+1.5分+50分=65分となり、図21に示した
蛍光灯のオフ期間がない場合に比べて、蛍光灯215を
オフにして冷却する期間である10分間だけトータル時
間が長くなっている。この延長時間は、蛍光灯の冷却条
件,コピースピード,原稿枚数等によって変わるが、図
21に示す通常シーケンスに比べて多少長くなることは
確実である。しかしながら、前述の様に最低画像保証光
量を確保しているので、読み取り画像の劣化が無く、高
画質なコピー出力を得ることができる。
【0132】次に、図23を参照して、読み取り途中に
蛍光灯光量が低下する別の場合の動作を説明する。この
図23は、図21,図22と同様、コピー速度が20cp
m、原稿が100枚、出力部数が10部の場合を一例と
してに説明しているが、これは、理解しやすくするため
の設定であり、必ずしもこの設定で無くても良いことは
言うまでもない。
【0133】まず、原稿読み取りを開始する。そして、
70枚の原稿を読み取った時点(70枚/20cpm=
3.5分)で、蛍光灯光量が最低画像保証レベルLrefを
下回ったので、原稿読み取りを中断して蛍光灯215を
オフにする。そして、蛍光灯215の冷却と並行して既
に読み取った原稿画像70枚分をあらかじめ設定されて
いる出力部数10部だけプリント出力する(70枚×1
0部/20cpm=35分)。
【0134】そして、プリント終了時に蛍光灯の管壁温
度が所定温度以下に下がっているか否かをモニターし、
低下していたので、再び蛍光灯215をオンし、残りの
原稿を読み取る動作を開始する。残りの原稿を読み取る
動作時間は、30枚/20cpm=1.5分である。そし
て、全ての原稿の読み取りを終了した時点で、残りの
原稿画像の出力を行なう。この出力時間は、30枚×1
0部/20cpm=15分間である。
【0135】したがって、原稿読み取り開始から全プリ
ント終了までの時間は、3.5分+35分+1.5分+
15分=55分となり、前述の図21に示した十分に光
量が確保されている通常シーケンスの場合と同じ時間で
全プリントを終えることができる。しかも、最低画像保
証光量を確保しているので、高画質なコピー品質を維持
できる。
【0136】なお、上記プリントが完了した後に、オペ
レータは、前半にプリント出力した70枚の用紙と、後
半にプリント出力した30枚の用紙とを組み合わせる必
要があるが、このプリント出力は前述の様に交互排出も
しくはシフトトレー等により分離されて出力されている
ので、上記組み合わせは、容易に行なうことができる。
【0137】次に、図24と図25を参照して、上記実
施形態の図8,図9のメインル−チンの変形例を説明す
る。
【0138】この変形メインル−チンでは、まず、電源
が切られた状態から、メインスイッチがオンされ、電源
が投入される(S10401)。そして、蛍光灯の管壁
温度を上昇させ、蛍光灯光量が安定するように、ウォ−
ミングアップが開始される(S10402)。そして、
ウォ−ミングアップが完了した時点で、コピ−可能なこ
とをユ−ザに知らせるべく、コピ−可能表示を行なう
(S10403)。
【0139】そして、コピ−モ−ドの設定(S1040
4)、および原稿モ−ドの設定(S10405)が行な
われたら、コピ−スタ−トボタンが押されるのを待つ
(S10406)。そして、コピ−スタ−トボタンが押
されたら、原稿枚数「n」を「1」にインクリメントし
(S10407)、蛍光灯の光量バラツキや回路ゲイン
のバラツキを補正するためにゲイン補正を行なう。ま
た、蛍光灯の配光むらやCCDの画素感度バラツキによ
る主走査方向の画像ノイズを低減するために、シェ−デ
ィング補正を行なう(S10408)。
【0140】そして、セットされた原稿が手置きである
のか、自動原稿フィ−ド装置FDHによる原稿流し撮り
であるのかを判断し、手置きであればスライダ20の走
査を開始する(S10410)と共に、原稿画像を読み
取る(S10411)。また、自動原稿フィ−ド装置F
DHに原稿がセットされた場合には、スライダ20を原
稿読み取り位置に移動させ(S10412)、原稿搬送
を開始し(S10413)、原稿画像を読み取る(S1
0414)。
【0141】そして、次に原稿があるか否かを判断し
(S10415)、原稿があるのであれば、セットされ
ている残りの原稿枚数が、あらかじめ決められた枚数
「P」以上か否かを判断し(S10416)、「P」枚
以上残っている場合には、光量補正を行なう(S104
17)。
【0142】一方、残りの原稿枚数が「P」枚以下であ
る場合には、次の原稿を搬送する(S10418)。こ
れにより、多少の画像劣化が起こるが、読み取り動作を
中断させることなく、1ジョブ終了させることができる
ので、生産性を向上できる。また、オペレ−タの作業性
も良くなる。
【0143】そして、原稿画像を読み取り(S1041
4)、ステップS10415以降の処理を繰り返す。ス
テップS10415で原稿が無い場合には、読み取りシ
−ケンスを終了する。
【0144】次に、図26と図27とを参照して、上記
実施形態の図8,図9のメインル−チンのもう1つの変
形例を説明する。
【0145】この変形メインル−チンでは、まず、電源
が切られた状態から、メインスイッチがオンされ、電源
が投入される(S10501)。そして、蛍光灯の管壁温
度を上昇させ、蛍光灯光量が安定するように、ウォーミ
ングアップが開始される(S10502)。そして、ウォ
−ミングアップが完了した時点で、コピー可能なことを
ユーザーに知らせるべく、コピー可能表示を行なう。
(S10503)。
【0146】そして、コピーモードの設定(S1050
4)、および原稿モードの設定(S10505)が行われ
たら、コピースタ−トボタンが押下されるのを待つ(S
10506)。そして、コピ−スタ−トボタンが押され
たら、蛍光灯の光量バラツキや回路ゲインのバラツキを
補正するためにゲイン補正を行なう。また、蛍光灯の配
光ムラやCCD画素感度バラツキによる主走査方向の画
像ノイズを低減するために、シェーディング補正を行な
う(S10508)。
【0147】そして、セットされた原稿が手置きである
のか、自動原稿フィ−ド装置FDHによる原稿流し撮り
であるのかを判断し、手置きであればスライダ20の走
査を開始する(S10510)と共に、原稿画像を読み取
る(S10511)。また、自動原稿フィ−ド装置FDH
に原稿がセットされた場合には、スライダ20を原稿読
み取り位置に移動させ(S10512)、読み取り画像カ
ウンタをクリアする(S10513)。そして、原稿搬送
を開始し(S10514)、原稿画像を読み取る(S10
515)。
【0148】次に、読み取り画像カウンタをインクリメ
ントし(S10516)、次の原稿があるか否かを判断し
(S10517)、原稿があるのであれば出力モード設定
が両面出力モ−ドに設定されているか否かを判断し(S
10518)、両面出力モードに設定されているのであ
れば、既に読み取った原稿画像数「n」が、図1の反転
ユニット9のスタック枚数に達して満杯になったか否か
を判断する(S10519)。
【0149】そして、上記読み取った原稿画像数が、反
転ユニット9のスタック枚数に達していれば、反転動作
および裏面画像印字中に光量補正動作を行なう(S10
520)。一方、上記原稿画像数が上記スタック枚数に
達しない場合には、連続して原稿画像を読み取る方が効
率が良いので、光量補正を行なわず、次の原稿を搬送す
る(S10521)。
【0150】また、上記ステップS10518におい
て、両面出力モードに設定されていない場合には、ステ
ップS10520に進んで光量補正を行い、次の原稿を
搬送する。
【0151】
【発明の効果】以上より明かなように、請求項1の発明
の読み取り動作制御手段は、原稿を連続的に読み取って
いるときに、光量検知手段が読み取り画像の画質保証レ
ベルよりも低い低光量を検出したときに、照明手段をオ
フにして原稿の読み取りを一旦中断させて、照明手段を
冷却した後に再び原稿の読み取りを開始させる。さら
に、画像出力制御手段は、読み取り動作制御手段が原稿
の読み取りを中断させて照明手段をオフにして冷却して
いる期間に、既に読み取った原稿画像を画像出力手段か
ら出力させる。
【0152】したがって、この請求項1の発明によれ
ば、照明手段の連続点灯による自己発熱で照明手段の光
量が低下したときには、一旦光源をオフにして冷却する
ことで光量を復帰させて、画質を維持することができ
る。同時に、光源の冷却期間中に画像出力を行なうの
で、生産性の低下も防止できる。
【0153】また、請求項2の発明の画像読み取り装置
は、読み取り動作制御手段は、原稿の両面の画像を読み
取っているときに、光量検知手段が読み取り画像の画質
保証レベルよりも低い低光量を検出したときに、原稿の
反転期間中に照明手段をオフにして原稿の読み取りを一
旦中断させて、照明手段を冷却した後に再び原稿の読み
取りを開始させる。
【0154】したがって、この請求項2の発明によれ
ば、原稿の両面の画像を読み取るのに必要な原稿反転期
間を利用して照明手段をオフにして冷却するから、生産
性を損なうことなく画質を維持させることができる。
【0155】また、請求項3の発明の画像読み取り装置
は、原稿を連続的に読み取っているときに低光量を検出
したときに、読み取るべき残原稿枚数が多いときには照
明手段をオフにして冷却して原稿読み取りを一旦中断す
る一方、残原稿枚数が少ないときには原稿読み取りを中
断することなく残原稿を連続して読み取る。
【0156】したがって、請求項3の発明によれば、低
光量を検出しても、残原稿が少ないときには画質への影
響度が小さいので、読み取りを継続することによって生
産性を上げることができる。一方、残原稿が多いときに
は読み取りを継続すると画質への影響度が大きくなるの
で、読み取りを中断して画質劣化を防ぐのである。
【0157】また、請求項4の発明の画像読み取り装置
は、両面出力モードに設定されているときに、反転ユニ
ットに貯えることが可能な枚数だけ複写用紙が反転ユニ
ットに貯まったときに、照明手段をオフにして冷却した
後に再び原稿の読み取りを開始させる。このように、上
記反転ユニットが満杯になったときに照明手段をオフに
して読み取りを中断させるので、上記満杯後に反転ユニ
ットから反転のために用紙を送出している期間を利用し
て照明手段を冷却でき光量を回復できる。
【0158】したがって、請求項4の発明によれば、寿
命が近づいた光源を使用して大量の原稿を連続的に読み
取っているときに生じる光量低下に起因して、生産性の
低下や画質の劣化を引き起こすことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の画像読み取り装置の実施の形態を
含むデジタル複写機の全体構成図である。
【図2】 上記実施の形態のブロック図である。
【図3】 上記実施の形態が有する蛍光灯の立上がり特
性図である。
【図4】 上記蛍光灯の周囲温度と光量との関係を示す
特性図である。
【図5】 図5(A)は上記実施の形態のCCDの構成
例とての2レジスタ出力タイプを示す模式図であり、図
5(B)は上記CCDの構成例としての4レジスタ4出
力タイプを示す模式図であり、図5(C)は上記CCD
の構成例としての2レジスタ4出力タイプを示す模式図
である。
【図6】 上記実施の形態のタイミング微調回路の一例
を示すブロック図である。
【図7】 上記タイミング微調回路のタイミングチャー
トである。
【図8】 上記実施の形態の読み取り動作を説明するメ
インフロ−チャ−トの前半である。
【図9】 上記メインフロ−チャ−トの後半である。
【図10】 上記実施の形態のウォ−ムアップ動作を説
明するフロ−チャ−トである。
【図11】 上記実施の形態のコピーモード設定を説明
するフローチャ−トである。
【図12】 上記実施の形態の操作パネルの上面図であ
る。
【図13】 上記実施の形態のゲイン/シェーディング
補正動作を説明するフローチャートである。
【図14】 図14(A)は瞬断後の蛍光灯光量の立ち
上がり特性図であり、図14(B)は冷えた状態の蛍光
灯を点灯したときの立ち上がり特性図である。
【図15】 上記実施の形態の光量補正動作を説明する
フロ−チャ−トである。
【図16】 上記実施の形態のメモリ画像出力動作を説
明するフロ−チャ−トである。
【図17】 図17(A)は光源点灯後の管壁温度Tの
時間推移を示す特性図であり、図17(B)は光源点灯
後の光量の時間推移を示す特性図である。
【図18】 図18(A)は光源点灯後に光量が保証レ
ベルLrefまで低下する場合での管壁温度の時間推移
を示す特性図であり、図18(B)はその場合の光量の
時間推移を示す特性図である。
【図19】 蛍光灯(ランプ)光量低下時の読み取り動
作の制御内容を説明する図である。
【図20】 蛍光灯(ランプ)光量低下時の読み取り動
作の制御内容を説明するもう1つの図である。
【図21】 蛍光灯(ランプ)光量が十分に有る場合の
読み取り制御を説明する図である。
【図22】 読み取り途中に蛍光灯(ランプ)の光量が
低下する場合の制御内容を説明する図である。
【図23】 読み取り途中に蛍光灯(ランプ)の光量が
低下する場合の制御内容を説明するもう1つの図であ
る。
【図24】 上記実施の形態の変形例のメインフロ−チ
ャ−トの前半である。
【図25】 上記メインフロ−チャ−トの後半である。
【図26】 上記実施の形態のもう1つの変形例のメイ
ンフロ−チャ−トの前半である。
【図27】 上記メインフロ−チャ−トの後半である。
【符号の説明】
IR…画像読み取り部、2…プリンタ部、3…露光ラン
プ、5a〜5c…結像光学系、6…イメ−ジセンサ、7
…画像処理ユニット、8…メモリ部、10…原稿台、1
1…半導体レ−ザ、12…光学系、13…感光体ドラ
ム、20…スライダ、28…CPU、41…基準濃度
板、202…原稿、204…CCD、205…CDS
部、206…AMP部、207…クランプ部、209…
A/D変換部、213…画像モニタ部、214…メモ
リ、215…蛍光灯、217…ヒ−タ、218A…温度
センサ、218B…温度調整回路、216…調光インバ
−タ、233…タイミング微調回路、OP…操作パネ
ル、302…高画質モ−ドボタン、303…倍率設定ボ
タン、304…用紙選択ボタン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を照射する照明手段と、 上記原稿からの反射光を電気信号に交換する光電変換部
    と、 上記光電変換されたアナログ信号をデジタル信号に変換
    するAD変換部と、 上記読み取った画像データを記憶する画像メモリ部と、 上記光源の配光むら、上記光電変換部が有するセンサの
    画素感度ばらつきを補正するシェーディング補正部と、 上記照明手段の光量を検知する光量検知手段と、 上記光量検知手段が検知した光量に基づき、上記照明手
    段の光量変動を補正する補正手段とを有する画像読み取
    り装置において、 原稿を連続的に読み取っているときに、上記光量検知手
    段が、読み取り画像の画質保証レベルよりも低い低光量
    を検出したときに、上記照明手段をオフにして、原稿の
    読み取りを一旦中断させて、上記照明手段を冷却した後
    に再び原稿の読み取りを開始させる読み取り動作制御手
    段と、 上記読み取り動作制御手段が原稿の読み取りを中断させ
    て照明手段をオフにして冷却している期間に、既に読み
    取った原稿画像を画像出力手段から出力させる画像出力
    制御手段とを備えていることを特徴とする画像読み取り
    装置。
  2. 【請求項2】 原稿を照射する照明手段と、 上記原稿からの反射光を電気信号に交換する光電変換部
    と、 上記光電変換されたアナログ信号をデジタル信号に変換
    するAD変換部と、 上記読み取った画像データを記憶する画像メモリ部と、 上記光源の配光むら、上記光電変換部が有するセンサの
    画素感度ばらつきを補正するシェーディング補正部と、 上記照明手段の光量を検知する光量検知手段と、 上記光量検知手段が検知した光量に基づき、上記照明手
    段の光量変動を補正する補正手段とを有する画像読み取
    り装置において、 上記原稿の両面の画像を読み取っているときに、上記光
    量検知手段が、読み取り画像の画質保証レベルよりも低
    い低光量を検出したときに、上記原稿の反転期間中に上
    記照明手段をオフにして原稿の読み取りを一旦中断させ
    て、上記照明手段を冷却した後に再び原稿の読み取りを
    開始させる読み取り動作制御手段を備えていることを特
    徴とする画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 原稿を照射する照明手段と、 上記原稿からの反射光を電気信号に交換する光電変換部
    と、 上記光電変換されたアナログ信号をデジタル信号に変換
    するAD変換部と、 上記読み取った画像データを記憶する画像メモリ部と、 上記光源の配光むら、上記光電変換部が有するセンサの
    画素感度ばらつきを補正するシェーディング補正部と、 上記照明手段の光量を検知する光量検知手段と、 上記光量検知手段が検知した光量に基づき、上記照明手
    段の光量変動を補正する補正手段とを有する画像読み取
    り装置において、 原稿を連続的に読み取っているときに、上記光量検知手
    段が、所定レベルよりも低い低光量を検出したときに、
    読み取るべき残原稿枚数が所定枚数以下であれば、原稿
    読み取りを中断することなく連続して残りの原稿を読み
    取らせる一方、上記低光量を検出したときに、読み取る
    べき残原稿枚数が所定枚数を越えていれば、上記照明手
    段をオフにして、原稿の読み取りを一旦中断させて、上
    記照明手段を冷却した後に再び原稿の読み取りを開始さ
    せる読み取り動作制御手段を備えていることを特徴とす
    る画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 原稿を照射する照明手段と、 上記原稿からの反射光を電気信号に交換する光電変換部
    と、 上記光電変換されたアナログ信号をデジタル信号に変換
    するAD変換部と、 上記読み取った画像データを記憶する画像メモリ部と、 上記光源の配光むら、上記光電変換部が有するセンサの
    画素感度ばらつきを補正するシェーディング補正部と、 上記照明手段の光量を検知する光量検知手段と、 上記光量検知手段が検知した光量に基づき、上記照明手
    段の光量変動を補正する補正手段とを有する画像読み取
    り装置において、 複写用紙の両面に画像を印刷する両面出力モードに設定
    されているときには、複写用紙を反転させるために上記
    複写用紙を一時貯える反転ユニットに貯えることが可能
    な枚数だけ複写用紙が反転ユニットに貯まったときに、
    上記照明手段をオフにして原稿の読み取りを一時中断さ
    せて、上記照明手段を冷却した後に再び原稿の読み取り
    を開始させる読み取り動作制御手段を備えていることを
    特徴とする画像読み取り装置。
JP9138640A 1997-05-28 1997-05-28 画像読み取り装置 Pending JPH10336380A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9138640A JPH10336380A (ja) 1997-05-28 1997-05-28 画像読み取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9138640A JPH10336380A (ja) 1997-05-28 1997-05-28 画像読み取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10336380A true JPH10336380A (ja) 1998-12-18

Family

ID=15226751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9138640A Pending JPH10336380A (ja) 1997-05-28 1997-05-28 画像読み取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10336380A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012138879A (ja) * 2010-12-28 2012-07-19 Kyocera Document Solutions Inc 画像読取装置及び画像形成装置
JP2017092653A (ja) * 2015-11-06 2017-05-25 コニカミノルタ株式会社 画像形成システムおよび画像形成方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012138879A (ja) * 2010-12-28 2012-07-19 Kyocera Document Solutions Inc 画像読取装置及び画像形成装置
JP2017092653A (ja) * 2015-11-06 2017-05-25 コニカミノルタ株式会社 画像形成システムおよび画像形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4442272B2 (ja) 画像読み取り装置、基準部材の異物検知方法
JP3643700B2 (ja) 画像読み取り装置
JP5531690B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP4067870B2 (ja) 画像読取り装置
JP2005227588A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JPH10336380A (ja) 画像読み取り装置
US8314977B2 (en) Image reading device and image forming apparatus
JP2007180846A (ja) 画像読取装置および画像形成装置
JP2007110624A (ja) 画像読取装置及び点灯制御方法
JP6131637B2 (ja) 画像読取装置、画像読取装置を備えた画像形成装置
JP2005277752A (ja) 画像読み取り装置
JPH11355532A (ja) 画像読み取り装置
JP5568460B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP3771662B2 (ja) 画像読み取り装置
JPH10257249A (ja) 画像読み取り装置
JPH11122431A (ja) 画像読み取り装置
JP2004072602A (ja) 画像読取装置
JP6248464B2 (ja) 画像読取装置および画像読取方法
JP5970413B2 (ja) 画像読取装置
JP2001333254A (ja) 画像読取装置
JPH11103372A (ja) 画像読取装置
JP2010283438A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP5112994B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2007060549A (ja) 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置
JPH11177772A (ja) 画像読み取り装置