JPH10331195A - 旋回式建設機械 - Google Patents

旋回式建設機械

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JPH10331195A
JPH10331195A JP16050497A JP16050497A JPH10331195A JP H10331195 A JPH10331195 A JP H10331195A JP 16050497 A JP16050497 A JP 16050497A JP 16050497 A JP16050497 A JP 16050497A JP H10331195 A JPH10331195 A JP H10331195A
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Eiji Minamiyama
英司 南山
Koji Nishimura
孝治 西村
Shinichiro Endo
新一郎 遠藤
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回フレームに支持部材を取付け、この支持
部材によって屋根カバーを支持する。 【解決手段】 支持部材15をサポート16とエンジン
7をまたぐように配設された左前脚体、右前脚体18お
よび中央後脚体19とにより構成し、サポート16にキ
ャノピ22を取付ける。従って、左前脚体、右前脚体1
8、中央後脚体19の間からエンジン7、油圧ポンプ1
1等を露出させることができ、これらの点検、整備作業
に伴う工具の挿入、部品の着脱作業を容易に行なうこと
ができる。また、支持部材15は3本の脚体18,19
によってサポート16を支持する構成としているから、
支持部材15を簡略化し、重量を軽減することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の旋回式建設機械に関し、特に、小さな旋回半径を
可能にした旋回式建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、旋回式建設機械としては油圧シ
ョベル等が知られており、この油圧ショベルは、下部走
行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋
回体と、該上部旋回体の前側に設けられた作業装置とか
ら構成されている。
【0003】そして、上部旋回体は、骨組み構造をなす
旋回フレームと、該旋回フレームの上側に設けられた運
転席と、該運転席の後側に位置して前記旋回フレーム上
に搭載されたエンジンと、該エンジンを冷却するために
エンジンに隣接して設けられたラジエータと、前記旋回
フレームの後部上側に取付けられ、該エンジン、ラジエ
ータを覆ったエンジンカバーとから大略構成され、前記
旋回フレームの後側には作業装置とバランスをとるため
のカウンタウェイトが取付けられ、前記運転席の上方に
は該運転席を覆う屋根カバーが設けられている。
【0004】また、油圧ショベルには、車幅内旋回型、
超小旋回型の旋回式油圧ショベル(以下、小旋回式油圧
ショベルという)があり、この小旋回式油圧ショベルで
は、エンジンを左右方向に延在する横置き状態に配置す
ると共に、カウンタウェイトを旋回半径に沿った円弧状
に形成している。これらにより、小旋回式油圧ショベル
は、上部旋回体を上方からみた場合、該上部旋回体が旋
回中心に対して略円形状に形成され、上部旋回体が旋回
するときに、少なくともカウンタウェイト側が旋回半径
内に収まるように構成されている。
【0005】一方、前述した屋根カバーとしては、運転
席の上方に位置して前後方向に延びるように設けられた
キャノピと、運転席を覆う箱形状をしたキャビンカバー
とがある。
【0006】このような小旋回式油圧ショベルでは、エ
ンジンカバーのうち運転席の背面側に位置する部分を、
複数枚の鋼板を溶接することにより高い剛性を有する高
剛性カバーとして形成し、この高剛性カバーにキャノピ
等の屋根カバーを取付ける構成としている。これによ
り、エンジンカバーの一部に屋根カバーを支持する支持
部材としての機能を持たせている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による小旋回式油圧ショベルでは、屋根カバーを
支持するためにエンジンカバーの一部を鋼板から形成さ
れた高剛性カバーとしているから、エンジンカバーの製
造、組立作業に手間がかかる上に、重量が増大してしま
うという問題がある。
【0008】しかも、高剛性カバーはエンジン等の前側
を覆うように配設されるから、高剛性カバー側からのエ
ンジンの点検、整備作業に伴う工具の挿入、部品の着脱
作業を容易に行なうことができず、メンテナンス性が悪
いという問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、支持部材の構成を簡略
化して重量を軽減すると共に、エンジンのメンテナンス
性を向上することができるようにした旋回式建設機械を
提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、支持部材によ
ってラジエータを支持することにより、旋回フレーム上
のスペースを有効的に利用できるようにした旋回式建設
機械を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の旋回式建設機械
は、骨組み構造をなし、前側に作業装置が設けられた旋
回フレームと、該旋回フレームの上側に設けられた運転
席と、該運転席の後側に位置して前記旋回フレーム上に
左右方向に延在する横置き状態に搭載されたエンジン
と、該エンジンを冷却するために該エンジンの左右方向
のいずれかの端部側に設けられたラジエータと、前記旋
回フレームの後部上側に取付けられ、前記エンジン、ラ
ジエータを覆ったエンジンカバーとからなる。
【0012】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1による発明が採用する構成の特徴は、前記エン
ジンカバー内に位置して前記旋回フレームに設けられ、
複数本の脚体および該各脚体に支持されたサポートを有
する支持部材と、該支持部材のサポート上に設けられ、
少なくとも前記運転席の上方を覆う屋根カバーとを備え
たことにある。
【0013】このように構成したことにより、支持部材
は複数本の脚体とサポートとから形成され、構成が簡略
化されるから、該支持部材の重量を軽減することができ
る。また、エンジンの周囲には、複数本の脚体が配設さ
れるだけであるから、各脚体間からエンジンを露出させ
ることができ、該エンジンの点検、整備作業に伴う工具
の挿入、部品の着脱作業を容易に行なうことができる。
【0014】請求項2の発明は、支持部材のサポートは
エンジンの上方に位置して左右方向に延在して設け、各
脚体は、該サポートの左端部側に設けられエンジンより
も前側位置で旋回フレームに取付けられた左前脚体と、
前記サポートの右端部側に設けられエンジンよりも前側
位置で旋回フレームに取付けられた右前脚体と、前記左
前脚体と右前脚体との間に位置して前記サポートのほぼ
中央部に設けられエンジンよりも後側位置で旋回フレー
ムに取付けられた中央後脚体とから構成したことにあ
る。
【0015】このように構成したことにより、屋根カバ
ーをサポートに取付けることにより、左前脚体、右前脚
体、中央後脚体によって旋回フレームに対して屋根カバ
ーを安定して支持することができる。また、左前脚体、
右前脚体、中央後脚体はエンジンをまたぐように配設さ
れているから、該左前脚体、右前脚体、中央後脚体の間
からエンジンを露出させることができ、エンジンの点
検、整備作業に伴う工具の挿入、部品の着脱作業を容易
に行なうことができる。特に、エンジンの点検、整備作
業が多く行なわれる後側を中央後脚体のみにしているか
ら、エンジンを大きく露出させることができる。
【0016】請求項3の発明は、支持部材の各脚体のう
ちラジエータが配置される一方側の脚体にはラジエータ
を固定することにより、該一方側の脚体をラジエータ支
持部材として用いる構成としたことにある。
【0017】このように構成したことにより、一方側の
脚体によってラジエータを支持することができるから、
この脚体によってラジエータの揺れを防止でき、ラジエ
ータを支持するための部材を省略することができる。
【0018】請求項4の発明は、支持部材にはエンジン
カバーの一部が取付けられる取付ブラケットを設ける構
成としたことにある。
【0019】このように構成したことにより、支持部材
に取付ブラケットを介してエンジンカバーの一部を取付
けることができるから、支持部材を基準にしてエンジン
カバーの一部を位置決め状態で取付けることができる。
【0020】また、請求項5の発明は、屋根カバーは運
転席の上方に位置して前後方向に延びたキャノピとした
ことにあり、支持部材によってキャノピを支持すること
ができる。
【0021】さらに、請求項6の発明は、屋根カバーは
箱形状をしたキャビンカバーとしたことにあり、支持部
材によってキャビンカバーを支持することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
旋回式建設機械として小旋回式の油圧ショベルを例に挙
げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0023】まず、図1ないし図7は本発明の第1の実
施例を示し、1は下部走行体、2は該下部走行体1上に
旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体2
は、後述する旋回フレーム3、運転席4、エンジン7、
支持部材15、エンジンカバー20、キャノピ22等か
ら大略構成され、上部旋回体2を上方からみた場合、図
2に示すように旋回中心に対して略円形状に形成されて
いる。
【0024】3は骨組み構造をなし、上部旋回体2のベ
ースを構成する旋回フレームで、該旋回フレーム3は、
図3に示す如く、平板状の底板3Aと、該底板3Aの上
面側に立設された左右一対の縦板3B,3Bと、該各縦
板3Bの先端側に固着された上板3Cと、前側に位置し
て左右方向に延びた前梁3Dと、前後方向の中間部に位
置して左右方向に延びた中梁3Eと、後側に位置して左
右方向に延び後述するカウンタウェイト14等が取付け
られる後梁3Fとから大略構成されている。また、前記
底板3A、縦板3B、上板3Cの前端側は、後述する作
業装置23を支持するブラケット3Gとなっている。さ
らに、旋回フレーム3は、その前面から左側面にかけて
床板3Hによって覆われている。
【0025】4は旋回フレーム3の床板3H上に設けら
れた運転席で、該運転席4の上方はキャノピ22によっ
て覆われている。また、運転席4の周囲には下部走行体
1、作業装置23を動作させるための操作レバー5,6
等が配設されている。
【0026】7は旋回フレーム3の底板3A後部に搭載
されたエンジン(図3、図4参照)で、該エンジン7は
左右方向に延在する横置き状態に配置されている。ここ
で、エンジン7には旋回フレーム3の左側に位置して出
力軸が配置され、右側に位置して冷却ファン(いずれも
図示せず)が配置されている。
【0027】8はエンジン7のヘッドカバー7A上に設
けられたエアクリーナで、該エアクリーナ8は空気を清
浄化し、この清浄空気をエンジン7に供給するものであ
る。また、9はエンジン7に取付けられた排気管で、該
排気管9の途中にはエンジン7のヘッドカバー7A上に
位置して排気音を低減するための消音装置10が設けら
れている。
【0028】11はエンジン7の左端部側に位置して出
力軸に接続された油圧ポンプで、該油圧ポンプ11はエ
ンジン7によって駆動されることにより、後述する作動
油タンク21から供給される作動油を下部走行体1や作
業装置23に供給するものである。
【0029】また、12はエンジン7の右端部側に位置
して冷却ファンの前側に配設されたラジエータで、該ラ
ジエータ12は旋回フレーム3の底板3A上にボルト
(図示せず)によって固定されている。しかも、ラジエ
ータ12は、その右側部が後述する支持部材15の右前
脚体18に支持され、これによりラジエータ12は厚さ
方向への揺れが防止されている。そして、ラジエータ1
2はエンジン7のウォータジャケット(図示せず)を流
通する冷却水の熱を外部に放出し、エンジン7を冷却す
るものである。さらに、ラジエータ12の前面には下部
走行体1や作業装置23から戻される作動油の熱を放出
するためのオイルクーラ13が一体的に取付けられてい
る。
【0030】14は旋回フレーム3の後梁3Fに取付け
られたカウンタウェイトで、該カウンタウェイト14は
作業装置23とバランスをとるものである。また、カウ
ンタウェイト14は円弧状に形成され、エンジンカバー
20等と共にエンジン7等を覆っている。この際、カウ
ンタウェイト14の後面円弧形状を所定の旋回半径内
(下部走行体1の車幅内)に収める構成とし、運転席4
から見通しの悪いカウンタウェイト14側が障害物に衝
突するのを防止している。
【0031】15は旋回フレーム3の後側に取付けられ
た支持部材で、該支持部材15はエンジンカバー20内
に位置して設けられ、図5に示すように、後述するサポ
ート16、左前脚体17、右前脚体18、中央後脚体1
9等から大略構成されている。
【0032】16はエンジン7の上方に設けられたサポ
ートで、該サポート16は、エンジン7のヘッドカバー
7A、消音装置10を覆うように該エンジン7に沿って
左右方向に延在し、その右端側には右前脚体18が取付
けられる取付プレート16Aが溶接等の固着手段によっ
て一体的に固着されている。
【0033】また、サポート16の上面側には、左右方
向に離間して配置されたキャノピ取付台座16B,16
Bと、該各キャノピ取付台座16Bよりも左右方向の外
側に位置して取付ブラケットをなすカバー取付台座16
C,16C,…とが設けられ、各キャノピ取付台座16
Bにはキャノピ22の各支柱22Aが取付けられ、各カ
バー取付台座16Cにはエンジンカバー20の背カバー
20Aが取付けられている。さらに、サポート16の後
面側には左右方向に離間して取付ブラケットをなすカバ
ー取付ブラケット16D,16Dが設けられ、該各カバ
ー取付ブラケット16Dにはエンジンカバー20の後カ
バー20Bが開閉可能に取付けられている。
【0034】17はサポート16の左端部側に設けられ
た左前脚体で、該左前脚体17は、図6に示すように、
上端部がサポート16に溶接等の固着手段によって一体
的に固着され、下側が前方に向けて斜めに伸長し、その
下端部が旋回フレーム3の中梁3Eにボルトによって着
脱可能に取付けられている。
【0035】18はサポート16の右端部側に設けられ
た右前脚体で、該右前脚体18は、断面コ字状の鋼材を
ほぼ逆L字状に折曲げて形成され、その上端部がサポー
ト16の取付プレート16Aにボルトによって取付けら
れ、下端部が旋回フレーム3の底板3A上にボルトによ
って着脱可能に取付けられている。
【0036】ここで、右前脚体18は断面コ字状に形成
され、このコ字状に沿ってラジエータ12の右側部が侵
入している。そして、ラジエータ12はボルトによって
右前脚体18に固定されている。これにより、右前脚体
18は、ラジエータ12を支持して厚さ方向への揺れを
防止するラジエータ支持部材を兼ねている。
【0037】19は左前脚体17と右前脚体18との間
に位置してサポート16のほぼ中央部に設けられた中央
後脚体で、該中央後脚体19は、上端部がサポート16
に溶接等の固着手段によって固着され、下側が後方に向
けてく字状に屈曲し、その下端部が旋回フレーム3の後
梁3Fにボルトによって着脱可能に取付けられている。
【0038】ここで、支持部材15は、左前脚体17と
右前脚体18がエンジン7よりも前側に位置して旋回フ
レーム3に取付けられ、中央後脚体19がエンジン7よ
りも後側に位置して旋回フレーム3に取付けられてい
る。このように、前側を左右に離間した左前脚体17、
右前脚体18とし、後側を中央部に位置する中央後脚体
19とすることにより、旋回フレーム3の最後部に中央
後脚体19を配置することができ、左前脚体17、右前
脚体18と中央後脚体19との間にエンジン7を配置す
るのに十分なスペースを確保することができる。
【0039】また、支持部材15は、左前脚体17、右
前脚体18および中央後脚体19によってサポート16
をエンジン7上に支持しているから、各脚体17,1
8,19の間からエンジン7、油圧ポンプ11等がほと
んど露出した状態となり、エンジン7の点検、整備作業
に伴う工具の挿入、部品の着脱を容易に行なうことがで
きる。
【0040】20は運転席4を後側から囲むように旋回
フレーム3の後部上側に設けられたエンジンカバーで、
該エンジンカバー20は、運転席4の背面側に設けられ
た背カバー20Aと、該背カバー20Aの後側に位置し
て開閉可能に設けられ、通常ボンネットと呼ばれる後カ
バー20Bと、前記背カバー20A、後カバー20Bの
左側に設けられた左カバー20Cと、前記背カバー20
A、後カバー20Bの右側に設けられた右カバー20D
とから大略構成され、前記右カバー20D内には作動油
タンク21(図4中に図示)が収容されている。また、
前記背カバー20Aはサポート16のカバー取付台座1
6Cに取付けられ、前記後カバー20Bはサポート16
のカバー取付ブラケット16Dに蝶番(図示せず)を介
して開閉可能に取付けられている。なお、エンジンカバ
ー20は、軽量化、断熱効果、遮音効果を得るために、
例えば樹脂製カバーが用いられている。
【0041】22は運転席4の上方を覆うように設けら
れた屋根カバーをなすキャノピで、該キャノピ22は、
図6、図7に示す如く、上下方向に伸長した左右一対の
支柱22A,22Aと、該各支柱22Aの上端部に取付
けられ、前後方向に延びた天井板22Bと、該天井板2
2Bの下側に位置して前記各支柱22Aに亘って取付け
られた後面板22Cとから大略構成されている。そし
て、キャノピ22は、前記支柱22A,22Aが支持部
材15のサポート16に設けられたキャノピ取付台座1
6B,16Bにボルトによって取付けられている。
【0042】一方、23は上部旋回体2の前側に設けら
れた作業装置で、該作業装置23は、旋回フレーム3の
ブラケット3Gに回動可能に取付けられている。
【0043】本実施例による小旋回式の油圧ショベルは
上述の如き構成を有するもので、次に、その作動につい
て説明する。
【0044】まず、油圧ショベルの運転時には、操作レ
バー5,6を操作して油圧ポンプ11からの圧油を下部
走行体1に給排することにより、該下部走行体1を所望
の方向、速度で走行させる。また、油圧ポンプ11から
の圧油を作業装置23に給排することにより、該作業装
置23によって土砂の掘削作業等を行なう。
【0045】一方、エンジン7、油圧ポンプ11等の点
検、整備を行なう場合には、エンジンカバー20の後カ
バー20Bを開く。このときには、支持部材15の中央
後脚体19が存在するだけで、エンジン7、油圧ポンプ
11のほとんどの部分が露出した状態となるから、エン
ジン7、油圧ポンプ11等の点検、整備作業に伴う工具
の挿入、部品の着脱を容易に行なうことができる。
【0046】また、エンジン7の前側部分の点検、整備
を行なう場合には、エンジンカバー20の背カバー20
Aを取外すことにより、左前脚体17と右前脚体18の
間からエンジン7を露出させることができ、点検整備作
業を行なうことができる。
【0047】従って、本実施例によれば、支持部材15
をキャノピ22が取付けられるサポート16およびエン
ジン7をまたぐように配設された左前脚体17、右前脚
体18、中央後脚体19から構成しているから、従来技
術による支持部材に比較して支持部材15の重量を大幅
に軽減することができる。また、各脚体17,18,1
9の間からエンジン7、油圧ポンプ11等のほとんどの
部分を露出させることができるから、エンジン7、油圧
ポンプ11等の点検、整備作業に伴う工具の挿入、部品
の着脱を容易に行なうことができ、メンテナンス性を向
上することができる。
【0048】特に、エンジン7の前側に左前脚体17、
右前脚体18の2本の脚体を配設し、エンジン7の後側
に中央後脚体19の1本を配設する構成としている。こ
れにより、左右方向の中央部分が後方に突出した旋回フ
レーム3(上部旋回体2)の最後部に中央後脚体19を
配設することができるから、該中央後脚体19と左前脚
体17、右前脚体18との間にエンジン7等を配置する
のに十分なスペースを確保でき、設計の自由度を高める
ことができる。
【0049】また、支持部材15の右前脚体18によっ
てラジエータ12を支持しているから、右前脚体18に
よってラジエータ12が厚さ方向に揺れるのを防止で
き、ラジエータ12の損傷を防止することができる。
【0050】しかも、右前脚体18にラジエータを支持
する機能を持たせることにより、別途ラジエータを支持
する部材を設ける必要がなくなるから、取付スペースを
小さくでき、部品点数を削減することができる。さら
に、右前脚体18とラジエータ12との間の隙間を実質
的になくすことができるから、ラジエータ12に冷却風
を効率よく供給することができ、冷却効率を向上するこ
とができる。これにより、ラジエータ12を小型化する
こともできる。
【0051】また、支持部材15のサポート16をエン
ジン7のヘッドカバー7A上に設けられた消音装置10
を覆うように設けているから、エンジン7、消音装置1
0から発生する騒音、熱等をサポート16によって遮る
ことができるから、この騒音、熱等が運転席4側に放出
されるのを防止でき、作業環境を良好にすることができ
る。
【0052】さらに、支持部材15のサポート16にエ
アクリーナ8を取付ける構成としているから、該エアク
リーナ8をエンジン7の近傍に簡単な作業によって取付
けることができ、組立作業性を向上することができる。
【0053】また、支持部材15のサポート16にエン
ジンカバー20の背カバー20A、後カバー20Bを取
付ける構成としているから、該背カバー20A、後カバ
ー20Bをサポート16に位置決め状態で取付けること
ができ、組付け精度、組立作業性を向上することができ
る。
【0054】一方、支持部材15を旋回フレーム3に対
して着脱可能に取付けているから、エンジン7のオーバ
ホール等のように大規模な整備を行なう場合には、支持
部材15を取外すことにより、容易に整備作業を行なう
ことができ、この点においてもメンテナンス性を向上す
ることができる。
【0055】次に、図8および図9は本発明の第2の実
施例を示すに、本実施例の特徴は、屋根カバーとしてキ
ャビンカバーを用いたことにある。なお、本実施例で
は、前述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
【0056】31は第1の実施例による上部旋回体2に
代えて用いられた本実施例による上部旋回体、32は該
上部旋回体31の旋回フレーム3上に設けられた屋根カ
バーをなすキャビンカバーで、該キャビンカバー32
は、天井部32A、前面部32B、後面部32C、左側
面部32Dおよび右側面部32E(図9中に図示)から
運転席4を覆う箱形状に形成されている。そして、キャ
ビンカバー32は、その後部側、即ち後面部32Cの下
端部が支持部材15のサポート16に取付けられてい
る。
【0057】かくして、このように構成された本実施例
においても、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を
得ることができる。
【0058】なお、各実施例では、支持部材15を、サ
ポート16と、該サポート16の前側に位置する左前脚
部17、右前脚部18と、サポート16の後側に位置す
る中央後脚体19とから構成した場合を例に挙げて説明
したが、本発明はこれに限らず、例えば、サポートの前
側に3本以上の前脚体を設けてもよく、また、サポート
の後側に2本以上の後脚体を設ける構成としてもよい。
【0059】また、各実施例では、支持部材15のサポ
ート16にエアクリーナ8を取付けるものとして述べた
が、これに替えて、例えばエアクリーナをエンジン側に
取付ける構成としてもよい。
【0060】さらに、各実施例では、右前脚体18をラ
ジエータ支持部材として用いた場合を例示したが、本発
明はこれに限らず、ラジエータがエンジンの左端部側に
配設された場合には、左前脚体をラジエータ支持部材と
して用いる構成とするればよい。
【0061】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、支持部材を複数本の脚体とサポートとから形成す
ることにより、構成を簡略化して該支持部材の重量を軽
減することができ、支持部材を着脱するときの作業性を
向上することができる。また、エンジンの周囲には、複
数本の脚体が配設されるだけであり、各脚体間からエン
ジンを露出させることができるから、エンジンの点検、
整備作業に伴う工具の挿入、部品の着脱作業を容易に行
なうことができ、メンテナンス性を向上することができ
る。
【0062】請求項2の発明によれば、屋根カバーをサ
ポートに取付けることにより、左前脚体、右前脚体、中
央後脚体によって旋回フレームに対して屋根カバーを安
定して支持することができる。また、左前脚体、右前脚
体、中央後脚体をエンジンをまたぐように配設している
から、該左前脚体、右前脚体、中央後脚体の間からエン
ジンを露出させて、エンジンの点検、整備作業に伴う工
具の挿入、部品の着脱作業を容易に行なうことができ、
メンテナンス性を向上することができる。特に、エンジ
ンの点検、整備作業が多く行なわれる後側を中央後脚体
のみにしているから、エンジンを大きく露出させること
ができ、より一層作業性を向上することができる。
【0063】請求項3の発明によれば、一方側の脚体に
よってラジエータを支持することにより、この脚体によ
ってラジエータの揺れを防止でき、ラジエータを支持す
るための部材を省略することができるから、取付スペー
ス、部品点数を削減することができる上に、部材間の干
渉を防止することができる。また、一方側の脚体とラジ
エータとの間の隙間を実質的になくすことができるか
ら、ラジエータに冷却風を効率よく供給でき、冷却効率
を向上することができる。
【0064】請求項4の発明によれば、支持部材に取付
ブラケットを介してエンジンカバーの一部を取付けるこ
とができるから、支持部材を基準にしてエンジンカバー
の一部を位置決め状態で取付けることができ、エンジン
カバーの組付け精度、組立作業性を向上することができ
る。
【0065】請求項5の発明によれば、支持部材によっ
てキャノピを安定して支持することができ、また、請求
項6の発明によれば、請求項5の発明と同様に支持部材
によってキャビンカバーを安定して支持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による油圧ショベルを示
す正面図である。
【図2】油圧ショベルを拡大して示す平面図である。
【図3】運転席、エンジンカバー、キャノピ等を取外し
た状態の上部旋回体を上方から拡大して示す平面図であ
る。
【図4】旋回フレームにエンジン、ラジエータ、支持部
材、キャノピ等を組み付けた状態を示す要部拡大の外観
斜視図である。
【図5】支持部材を示す外観斜視図である。
【図6】支持部材にキャノピを取付けた状態を示す正面
図である。
【図7】支持部材にキャノピを取付けた状態を示す右側
面図である。
【図8】本発明の第2の実施例による油圧ショベルを示
す正面図である。
【図9】支持部材にキャビンカバーを取付けた状態を示
す右側面図である。
【符号の説明】
3 旋回フレーム 4 運転席 7 エンジン 12 ラジエータ 15 支持部材 16 サポート 17 左前脚体 18 右前脚体 19 中央後脚体 20 エンジンカバー 22 キャノピ(屋根カバー) 23 作業装置 32 キャビンカバー(屋根カバー)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 孝治 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 遠藤 新一郎 茨城県新治郡千代田町新治1828

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨組み構造をなし、前側に作業装置が設
    けられた旋回フレームと、該旋回フレームの上側に設け
    られた運転席と、該運転席の後側に位置して前記旋回フ
    レーム上に左右方向に延在する横置き状態に搭載された
    エンジンと、該エンジンを冷却するために該エンジンの
    左右方向のいずれかの端部側に設けられたラジエータ
    と、前記旋回フレームの後部上側に取付けられ、前記エ
    ンジン、ラジエータを覆ったエンジンカバーとからなる
    旋回式建設機械において、 前記エンジンカバー内に位置して前記旋回フレームに設
    けられ、複数本の脚体および該各脚体に支持されたサポ
    ートを有する支持部材と、該支持部材のサポート上に設
    けられ、少なくとも前記運転席の上方を覆う屋根カバー
    とを備える構成としたことを特徴とする旋回式建設機
    械。
  2. 【請求項2】 前記支持部材のサポートは前記エンジン
    の上方に位置して左右方向に延在して設け、 前記各脚体は、該サポートの左端部側に設けられ前記エ
    ンジンよりも前側位置で前記旋回フレームに取付けられ
    た左前脚体と、前記サポートの右端部側に設けられ前記
    エンジンよりも前側位置で前記旋回フレームに取付けら
    れた右前脚体と、前記左前脚体と右前脚体との間に位置
    して前記サポートのほぼ中央部に設けられ前記エンジン
    よりも後側位置で前記旋回フレームに取付けられた中央
    後脚体とから構成してなる請求項1に記載の旋回式建設
    機械。
  3. 【請求項3】 前記支持部材の各脚体のうち前記ラジエ
    ータが配置される一方側の脚体には前記ラジエータを固
    定することにより、該一方側の脚体をラジエータ支持部
    材として用いる構成としてなる請求項1または2に記載
    の旋回式建設機械。
  4. 【請求項4】 前記支持部材には前記エンジンカバーの
    一部が取付けられる取付ブラケットを設ける構成として
    なる請求項1,2または3に記載の旋回式建設機械。
  5. 【請求項5】 前記屋根カバーは前記運転席の上方に位
    置して前後方向に延びたキャノピである請求項1,2,
    3または4に記載の旋回式建設機械。
  6. 【請求項6】 前記屋根カバーは箱形状をしたキャビン
    カバーである請求項1,2,3または4に記載の旋回式
    建設機械。
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