JPH10330680A - 色鉛筆芯の製造方法 - Google Patents

色鉛筆芯の製造方法

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JPH10330680A JP6215898A JP6215898A JPH10330680A JP H10330680 A JPH10330680 A JP H10330680A JP 6215898 A JP6215898 A JP 6215898A JP 6215898 A JP6215898 A JP 6215898A JP H10330680 A JPH10330680 A JP H10330680A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色鉛筆芯の強度を損なわずに、特に、発色性
の優れた色鉛筆芯の製造方法を提供すること。 【解決手段】 結合材と体質材と着色材と滑材とを少な
くとも使用する非焼成タイプの色鉛筆芯において、前記
結合材を複数種使用し、これら配合組成物を混練、成形
し、適宜乾燥させた後、前記結合材の少なくとも1種を
残し、他の結合材を除去して気孔を形成してなる色鉛筆
芯の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結合材と体質材と
着色材と滑材を主材とする非焼成タイプの色鉛筆芯の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】これまで、シャ−プペンシル用色芯や軸木
を用いた色鉛筆芯などの非焼成タイプの色芯は、ポリ塩
化ビニル、硝化綿、カルボキシメチルセルロ−ス、アク
リルスチレン等の結合材と、無機系、有機系の染料や顔
料などの着色材と、タルク、マイカ、炭酸カルシウム等
の体質材と、ステアリン酸などの滑材と、カルナバワッ
クス等の天然系ワックス、パラフィンワックス、マイク
ロクリスタリンワックス等の合成系ワックスを少なくと
も主材として使用し、必要に応じて補強剤や可塑剤、溶
剤などと混練成形し製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これまでの色鉛筆芯や
シャ−プペンシル用色芯の発色性を向上させようとする
場合には、着色材の粒径の小さいものを使用したり、使
用量を多くするなどして対応してきたが、粒径の小さい
ものを使用すると、色によっては、例えば青味系側、も
しくは赤味系側に色調が変化して目的の色が得られ難
く、また、使用する側での着色材の粒径のロット管理も
困難である。また、着色材の使用量を単純に多くした場
合は、結合材の相対的な使用量が低下するので折れやす
い傾向にあり、特に、直径が3mm以上の太径の色鉛筆
芯においては、着色材の使用量を多くすることはコスト
アップにつながる等の問題を抱えていた。
【0004】この課題を克服するため、強度を損なわず
に、芯の単一面積当たりの摩耗量を増やす手段として
は、低融点のステアリン酸やワックス類を使用したり、
単一摩耗粉の見た目の発色性を向上させるために、配合
中に顔料分散材を使用するなど種々検討されてきたが、
ワックス類の使用においては、特にシャ−プペンシル用
の色芯において強度低下は抑えられず、低融点のステア
リン酸及び顔料分散材の使用においては、細径、太径の
芯に関わらず強度低下を小さくして発色性は向上する
が、経時的な品質の安定性を失う傾向が大きくなる。す
なわち、芯の表面が白化する現象が生じ易くなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、これま
での色鉛筆芯の強度を損なわずに、特に、発色性の優れ
た色鉛筆芯の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】これまでの非焼成タイプの色芯の発色性
は、使用する着色材の粒径や種類と、その芯の配合組成
中に占める使用割合でほぼ決定されていた。本発明者
は、色芯の発色性は、着色材と共にタルクやマイカ等の
体質材をいかに効率良く、紙面上に付着もしくは定着さ
せるかにあることに主眼を置き、色鉛筆芯の摩耗のメカ
ニズムを鋭意研究した結果、芯体中に強度低下を起こさ
せない程度の気孔を形成させ、更には、その気孔に潤滑
効果を持たせる物質を介在させれば良いことを見い出し
本発明を完成した。
【0007】即ち、本発明は、結合材と体質材と着色材
と滑材とを少なくとも使用する非焼成タイプの色鉛筆芯
において、前記結合材を複数種使用し、これら配合組成
物を混練、成形し、適宜乾燥させた後、前記結合材の少
なくとも1種を残し、他の結合材を除去して気孔を形成
してなる色鉛筆芯の製造方法を第1の要旨とし、第1の
要旨において結合材が水溶性樹脂と非水溶性樹脂との組
み合わせであることを特徴とする色鉛筆芯の製造方法を
第2の要旨とし、第2の要旨において水溶性樹脂が熱可
塑性を有する樹脂であることを特徴とする色鉛筆芯の製
造方法を第3の要旨とし、第1の要旨において結合材が
非水溶性樹脂同士の組み合わせであることを特徴とする
色鉛筆芯の製造方法を第4の要旨とし、第1の要旨にお
いて結合材が水溶性樹脂同士の組み合わせであることを
特徴とする色鉛筆芯の製造方法を第5の要旨とし、第1
の要旨乃至第5の要旨の何れかの色鉛筆芯において、気
孔中に、油脂類を含浸することを特徴とする色鉛筆芯の
製造方法を第6の要旨とする。
【0008】以下、詳述する。本発明で使用する結合材
は、複数種使用する。その組合せ例としては、非水溶性
樹脂と水溶性樹脂、非水溶性樹脂同士、水溶性樹脂同士
が挙げられる。非水溶性樹脂と水溶性樹脂の組合せ例に
おいて、非水溶性樹脂の具体例としては、例えば、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、硝化綿、酢酸セルロ
−ス、酪酢酸セルロ−ス、アクリルースチレン共重合
体、アクリルーブタジエンスチレン共重合体、ポリカ−
ボネ−ト、ポリアセタ−ル、ポリエチレン、フェノ−ル
樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、エポキシ樹脂等、熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂など汎用的に使用されている樹脂
を挙げることができる。
【0009】一方、水溶性樹脂としては、例えば、コ−
ンスタ−チやアラビアゴム等の天然高分子、デキストリ
ン、カルボキシメチルセルロ−ス、エチルセルロ−ス、
ヒドロキシエチルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルセル
ロ−ス等の半合成高分子、ポリエチレンイミン、ポリビ
ニルアルコ−ル、ポリエステルポリオ−ル樹脂、ポリエ
−テルポリオ−ル樹脂などの合成高分子やポリリン酸ソ
−ダ、水ガラス等の無機高分子などを挙することができ
るが、芯に加工、乾燥する際の温度で分解したり揮散し
てしまわない樹脂が好ましいので、熱可塑性を有する樹
脂の使用はより好ましい。
【0010】非水溶性樹脂同士の組み合わせとしては、
各種有機溶剤をはじめとした溶解性の違いを利用して、
一方の非水溶性樹脂が溶出してしまう樹脂の組み合わせ
を考慮すれば良く、溶解性の高い樹脂としては、重合度
が低く一次元的な構造を有する熱可塑性樹脂などが挙げ
られ、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
酢酸セルロ−ス、ポリメタクリル酸メチル等を挙げるこ
とができる。そして溶解性の低い樹脂としては分子構造
が結晶質で重合度が高いもの、また三次元的な立体構造
を有する樹脂などが挙げられ、例えばポリエチレン、ナ
イロン、フェノ−ル樹脂、ポリアクリルニトリル等が挙
げられる。
【0011】水溶性樹脂同士の組み合わせとしては、前
述した非水溶性樹脂同士の組み合わせと同様にして水溶
性樹脂の中でも溶解性の違う樹脂の組み合わせを考慮す
るればよく、具体的には、水溶性樹脂でありながら、非
極性結合を有する官能基をその分子構造中に含む為、ア
ルコ−ルやアセトンやトリクロルエチレン等の一部有機
溶剤と溶解してしまう樹脂で、例えば、ポリビニルピロ
リドンやポリエチレンオキサイド等を挙げることができ
る。
【0012】以上記述した水溶性樹脂、非水溶性樹脂中
のどちらか一方を色鉛筆芯の結合材として、他方が気孔
を形成するための樹脂となる。気孔形成材としての樹脂
の使用量は水溶性、非水溶性樹脂の各々の組み合わせに
もよるが、特に、樹脂の結合材としての賦形効果を損ね
ない使用量が好ましく、揮発溶剤分を除く全量に対し
て、5重量%も使用すれば十分であるが、より好ましく
は0.5から3重量%の範囲が良い。気孔形成材として
の樹脂の使用量が5重量%を超えた場合には、後述する
水や有機溶剤による溶出時にできる気孔の占める割合が
大きくなり過ぎて発色性の効果は見られるが、逆に芯の
強度低下が生じることがあるからである。
【0013】他の材料である体質材としては、ポリエチ
レンワックス、ジステアリルケトン、ケトンワックス、
パラフィンワックスなどの合成系ワックス、密ろう、木
ろう、カルナバワックス等の天然系ワックス、タルク、
マイカ、窒化硼素、フッ化黒鉛、Nε−ラウロイルリジ
ン等が挙げられ、着色材としては、天然、合成染料や無
機、有機系顔料を任意に使用することができ、更に、滑
材としては、各種金属ステアリン酸、アミノ酸系ステア
リン酸などが挙げられる。その他必要に応じてチタン酸
カリウム、硫酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、石
膏などの繊維状補強材、リン酸トリクレジル、フタル酸
ジメチル、フタル酸ジアリル、ジブチルフタレ−ト、ジ
オクチルフタレ−ト等の可塑剤、メチルエチルケトン等
の溶剤といったものを適宜配合材料として前記材料に加
え、3本ロ−ルやニ−ダ、ヘンシルミキサ−で分散混練
をし、溶剤使用時には溶剤分を調整しながら押出機など
で成形し、乾燥処理などを施し芯体を得る。
【0014】次いで、芯体中に含まれる結合材の少なく
とも1種を残し、他の結合材を除去して気孔を形成する
訳だが、結合材の除去方法としては、結合材として非水
溶性樹脂を用いた場合には、芯体を水などに浸漬し気孔
形成材としての水溶性樹脂を溶出させれば良く、逆に水
溶性樹脂を結合材とした場合には、気孔形成材としての
非水溶性樹脂を有機溶剤などに浸漬させ溶出させれば良
い。また非水溶性樹脂同士の場合と水溶性樹脂同士の場
合は、各々基本的には前述したように、それぞれ結合材
となる樹脂に対して溶解しない溶剤を用いてもう一方の
樹脂を溶出させれば良い。
【0015】以上、気孔形成材としての樹脂を効率的に
溶出させるために、例えば加温、加圧減圧などを施して
もよいが、焼成芯とは異なり生芯(非焼成芯)であるの
で、乾燥上がりの芯が外観的に曲がりなどを起こさない
程度の温度や圧力下で処理することが望ましい。また、
短時間で気孔形成材としての樹脂を溶出させるには、超
音波洗浄などが特に効果的である。
【0016】前述するように、本発明は溶媒の水もしく
は有機溶剤で一方の樹脂を溶出させるので、結合材とし
ての樹脂の選定においては、どちらの溶媒にも相溶して
しまう樹脂は勿論のこと、加温、加圧、減圧下で溶解性
が変化する樹脂の使用は、著しい強度低下を起こすので
注意が必要である。
【0017】以上得られた芯体のみでも、筆記時の亀裂
作用が働いて、着色体質材の崩れによる摩耗により発色
性を得ることができるが、その芯体中の気孔中に油脂類
を含浸させることで更なる発色性の向上が実現する。使
用する油脂類としては、気孔中に容易に含浸されるもの
なら従来より公知のシリコンオイル、鉱物油、マシン
油、流動パラフィン、フタル酸エステル等の各種エステ
ル化合物、α−オレフィンオリゴマ−、パ−ム油、オレ
イン酸、オリ−ブ油、スクワラン等天然、合成系の油脂
で、常温で固体や液体の数種類の油脂類を単独もしくは
併用して使用することができる。
【0018】
【作用】本発明による発色性の向上の理由は、非焼成色
鉛筆芯中に気孔を形成するため、筆記時の亀裂作用が働
いて、着色体質材の崩れによる摩耗により発色性を向上
させることができるが、特に、その気孔に潤滑効果を有
する油脂類を含浸させた場合には、その油が体質材を紙
面に効率良く定着させより一層発色性を向上させること
ができる。より具体的には、恐らく紙面の凸部と気孔部
が当たると同時に、気孔部に楔を打ち込んだように連続
的にミクロンオ−ダ−の亀裂が入ることにより、芯体か
らのワックス、滑材、体質材などと結合材からの剥がれ
が起こり、次いで、油脂類が、タルクやマイカ等の体質
材が摩耗する助剤として作用しているものと思われる。
特に、油脂類がタルクやマイカなどに与える効果として
は、例えば、黒鉛粒子が劈開するような剥離効果に近い
摩耗を体質材に与えているのではないかと推察できる。
【0019】
【実施例】 <実施例1> 硝化綿(非水溶性樹脂) 21重量部 ポリビニルアルコ−ル(水溶性樹脂) 2重量部 ステアリン酸 7重量部 ワックス 7重量部 タルク 45重量部 ポリカ−ボネ−ト 5重量部 銅フタロシアニンブル− 13重量部 メチルエチルケトン(溶剤) 100重量部
【0020】上記材料を3本ロ−ルで溶剤量を調整しな
がら混練後、細線状に押出成形し乾燥機にて80℃で約
8時間乾燥して溶剤を除去し、呼び径0.9のシャ−プ
ペンシル用の青色の芯体を得た。
【0021】<実施例2>実施例1において得られた芯
体を水中に浸し、37KHZの周波数で40分間程超音
波洗浄後、40℃のスピンドル油中に20分間程度含浸
させ、遠心分離器でよく油きりをして青色の芯を得た。
【0022】<実施例3〜7>実施例1においてポリビ
ニルアルコ−ルの使用量を0.3、0.5、3、5、6重
量部に変えた以外は全て実施例1と同様にして青色の芯
を得た。
【0023】<比較例1>実施例1においてポリビニル
アルコ−ルを使用しなかった以外は全て実施例1と同様
にして青色の芯を得た。
【0024】 <実施例8> ポリ塩化ビニル(非水溶性樹脂) 22重量部 可塑剤 13重量部 ポリエステルポリオ−ル樹脂 (水溶性樹脂で熱可塑性樹脂) 2重量部 ステアリン酸 2重量部 安定材 2重量部 タルク 44重量部 銅フタロシアニンブル− 15重量部 メチルエチルケトン(溶剤) 50重量部 上記材料をヘンシルミキサ−で分散し次いで、熱ロ−ル
で混練後、細線状に押出成形し150℃で約8時間乾燥
して、可塑剤を除去し呼び直径0.9のシャ−プペンシ
ル用の青色の芯体を得た。
【0025】<実施例9>実施例8において得られた芯
体を水中に浸し、37KHZの周波数で40分間程超音
波洗浄後、60℃のスピンドル油中に20分間程度含浸
させ、遠心分離器でよく油きりをして青色の芯体を得
た。
【0026】<実施例10〜14>実施例8においてポ
リエステルポリオ−ル樹脂の使用量を各々0.3、0.
5、3、5、6重量部に変えた以外は全て実施例8と同
様にして青色の鉛筆芯を得た。
【0027】<比較例2>実施例8においてポリエステ
ルポリオ−ル樹脂を使用しなかった以外は実施例8と同
様にして青色の芯体を得た。
【0028】 <実施例15> カルボキシメチルセルロ−ス(水溶性樹脂) 14重量部 硝化綿(非水溶性樹脂) 2重量部 ステアリン酸 15重量部 タルク 57重量部 ワックス 5重量部 赤色系有機顔料 7重量部 水 100重量部 上記材料をヘンシルミキサ−で分散し、3本ロ−ルで混
練、押出機で成形後、50℃で約70時間乾燥し、3m
mの鉛筆用の赤色の芯体を得た。
【0029】<実施例16>実施例15において得られ
た芯体をメチルエチルケトン中に浸し、37KHZの周
波数で10分間程超音波洗浄後、40℃のスピンドル油
中に20分間程度浸漬させ、遠心分離器でよ油切りをし
て赤色の芯体を得た。
【0030】<実施例17〜21>実施例15において
硝化綿の使用量を0.3、0.5、3、5、6重量部に
変えた以外は全て実施例15と同様にして赤色の芯体を
得た。
【0031】<比較例3>実施例15において硝化綿を
使用しなかった以外は全て実施例15と同様にして赤色
の芯体を得た。
【0032】 <実施例22> エポキシ樹脂(非水溶性樹脂) 30重量部 酢酸セルロ−ス(非水溶性樹脂) 2重量部 ステアリン酸 5重量部 タルク 40重量部 ワックス 15重量部 有機系赤色顔料 8重量部 メチルエチルケトン 50重量部 上記材料をヘンシルミキサ−を用いて分散造粒してペレ
ット化し、連続押出成型機機にて細線状に成形した芯
を、100℃で乾燥し、エポキシ樹脂の硬化を終了させ
3mmの赤色の芯体を得た。
【0033】<実施例23>実施例22において得られ
た芯体をメチルエチルケトン中に浸し、37KHZの周
波数で30分間程度洗浄後、60℃のスピンドル油中に
20分間程度浸漬させ、遠心分離器でよく油切りをして
赤色の芯体を得た。
【0034】<実施例24〜28>実施例22において
酢酸セルロ−スの使用量を0.3、0.5、3、5、6重
量部に変えた以外は全て実施例22と同様にして赤芯を
得た。
【0035】<比較例4>実施例22において酢酸セル
ロ−スを使用しなかった以外は全て実施例22と同様に
して赤色の芯体を得た
【0036】 <実施例29> カルボキシメチルセルロ−ス(水溶性樹脂) 14重量部 ポリビニルピロリドン(水溶性樹脂) 2重量部 ステアリン酸 5重量部 タルク 56重量部 ワックス 10重量部 赤色系有機顔料 8重量部 水 100重量部 上記材料をヘンシルミキサ−で分散し、3本ロ−ルで混
練し、押出成型機で成形後50℃で約70時間乾燥し、
3mmの鉛筆用の赤色の芯体を得た。
【0037】<実施例30>実施例29において得られ
た芯体をアセトン中に浸し、37KHZの周波数で10
分間程超音波洗浄後、40℃のスピンドル油中に20分
間程度浸漬させ、遠心分離器でよ油切りをして赤色の芯
体を得た。
【0038】<実施例31〜35>実施例29において
ポリビニルピロリドンの使用量を0.3、0.5、3、
5、6重量部に変えた以外は全て実施例29と同様にし
て赤色の芯体を得た。
【0039】<比較例5>実施例29においてポリビニ
ルピロリドンを使用しなかった以外は全て実施例29と
同様にして赤色の芯体を得た。
【0040】以上各例で得られた色鉛筆芯の曲げ強さと
発色性の代用特性としての濃度をJIS S6005の
測定方法に準じて測定した結果を表1、2、3に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、表1乃至3に示すよう
に、芯体の強度を低下させることなく、発色性を向上し
た色鉛筆芯を提供することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結合材と体質材と着色材と滑材とを少な
    くとも使用する非焼成タイプの色鉛筆芯において、前記
    結合材を複数種使用し、これら配合組成物を混練、成形
    し、適宜乾燥させた後、前記結合材の少なくとも1種を
    残し、他の結合材を除去して気孔を形成してなる色鉛筆
    芯の製造方法。
  2. 【請求項2】 結合材が水溶性樹脂と非水溶性樹脂との
    組み合わせであることを特徴とする請求項1記載の色鉛
    筆芯の製造方法。
  3. 【請求項3】 水溶性樹脂が熱可塑性を有する樹脂であ
    ることを特徴とする請求項2記載の色鉛筆芯の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 結合材が非水溶性樹脂同士の組み合わせ
    であることを特徴とする請求項1記載の色鉛筆芯の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 結合材が水溶性樹脂同士の組み合わせで
    あることを特徴とする請求項1記載の色鉛筆芯の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 気孔中に、油脂類を含浸することを特徴
    とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の色鉛筆芯
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006182968A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Mitsubishi Pencil Co Ltd 非焼成色鉛筆芯
JP2016011390A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 株式会社パイロットコーポレーション 固形筆記体及びそれを用いた固形筆記体セット
CN105874020A (zh) * 2013-10-01 2016-08-17 斯达德勒火星两合公司 用于书写、画图和/或绘图设备的笔芯及其生产方法

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